JP4711232B2 - 燃料ポンプおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を加圧する燃料ポンプおよびその製造方法に関する
従来、燃料タンクの燃料をエンジンへ供給する燃料ポンプには、小型化および高出力化が要求されている。現在、燃料ポンプには、ブラシを有する直流ポンプ、およびブラシを有していないブラシレスモータが用いられている。このような燃料ポンプでは、さらなる小型化および高出力化、ならびに消費電力の大幅な低減が要求されている。そのため、燃料ポンプには、新素材および新工法の導入が積極的に行われている。
そこで、小型化および高出力化の両立とともに、消費電力の低減を図るために、樹脂に磁性粉を保持させたいわゆるボンド磁石が利用されている。ボンド磁石を利用することにより、ロータあるいはステータによる磁場形成能力の向上が図られる(ボンド磁石の参考として、特許文献1から5参照)。
特開平5−135926号公報 特開平8−277403号公報 特開平9− 97433号公報 特開2004−274070公報 特開2002− 88402公報
燃料ポンプのロータまたはステータにボンド磁石を利用する場合、ロータまたはステータは射出成形によって形成される。ボンド磁石を構成する磁性粉は、樹脂に混合されている。そのため、磁性粉は、担体となる樹脂の内部においてランダムな姿勢で含まれている。その結果、磁性粉の一部は、ボンド磁石を構成する樹脂の表面から突出し、ポンプ部から吐出された液体が流れる液体通路に露出する。燃料ポンプの場合、液体通路を流れる燃料にはわずかながら水分が含まれているため、液体通路に露出した磁性粉には腐食が生じやすくなる。磁性粉の腐食が進行すると、担体となる樹脂から磁性粉が脱落し、ロータまたはステータの表面の劣化を招く。ロータとステータとは径方向において対向しているため、対向している表面が劣化すると、磁場形成能力の低下を招くという問題がある。
そこで、本発明の目的は、耐久性が高く、磁場形成能力の低下が抑制されるロータおよびステータを備えた燃料ポンプを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、簡単な工程で担体となる樹脂から磁性粉の露出を低減するロータおよびステータを備えた燃料ポンプの製造方法を提供することにある。
請求項1記載の発明では、磁性部の磁性粉は長手方向がシャフトの軸方向を向いている。そのため、磁性粉は、ステータと対向する磁性部の径方向外側の端面から露出しにくい。これにより、磁性部の磁性粉は、磁性部とステータとの間を流れる燃料にさらされにくくなり、燃料に含まれる水分による腐食が低減される。したがって、耐久性が向上し、磁場形成能力の低下を抑制することができる。
なお、本明細書中において、「磁性部の磁性粉の長手方向が軸方向を向いている」とは、本発明の作用効果を奏する範囲内、すなわち磁性粉が磁性部から露出しにくいのであれば、軸方向に対して所定の角度傾いていても良いことも含むものである。
また、請求項記載の発明では、磁性粉は等方性である。そのため、磁性部を形成する際に加える磁界によって、磁性粉の方向は容易に制御される。これにより、磁性部の磁性粉は、燃料通路に露出しにくくなる。したがって、耐久性が向上し、磁場形成能力の低下を抑制することができる。
さらに、請求項1記載の発明では、燃料通路は、磁性粉の長手方向およびシャフトの軸方向と概ね平行となるよう形成されている。また、燃料は、ポンプ部からハウジング内部に吸入され、燃料通路を流れ、エンドカバーからハウジング外部へ吐出される。
請求項記載の発明では、磁性部の磁性粉は長手方向がステータの軸方向を向いている。そのため、磁性粉は、ロータと対向する磁性部の径方向内側の端面から露出しにくい。これにより、磁性部の磁性粉は、磁性部とロータとの間を流れる燃料にさらされにくくなり、燃料に含まれる水分による腐食が低減される。したがって、耐久性が向上し、磁場形成能力の低下を抑制することができる。
また、請求項記載の発明では、磁性粉は等方性である。そのため、磁性部を形成する際に加える磁界によって、磁性粉の方向は容易に制御される。これにより、磁性部の磁性粉は、燃料通路に露出しにくくなる。したがって、耐久性が向上し、磁場形成能力の低下を抑制することができる。
さらに、請求項2記載の発明では、燃料通路は、磁性粉の長手方向およびステータの軸方向と概ね平行となるよう形成されている。また、燃料は、ポンプ部からハウジング内部に吸入され、燃料通路を流れ、エンドカバーからハウジング外部へ吐出される。
請求項記載の発明では、樹脂および磁性粉を混合した混合材料は、ロータを構成するシャフトの軸方向へ磁場を形成しながらシャフトの径方向外側に射出される。そのため、混合材料に含まれる磁性粉は、シャフトの軸方向へ形成される磁場に沿って整列する。これにより、磁性粉は、長手方向が磁場に沿って、すなわちシャフトの軸と平行に整列する。したがって、磁性粉の担体となる樹脂から磁性粉の露出を低減することができる。また、請求項記載の発明では、ロータの射出成形時に磁場を形成するだけである。したがって、簡単な工程で磁性粉の露出を低減することができる。
請求項記載の発明では、樹脂および磁性粉を混合した混合材料は、ステータを収容するハウジングの軸方向へ磁場を形成しながらハウジングの径方向内側に射出される。そのため、混合材料に含まれる磁性粉は、ハウジングの軸方向へ形成される磁場に沿って整列する。これにより、磁性粉は、長手方向が磁場に沿って、すなわちハウジングの軸と平行に整列する。したがって、磁性粉の担体となる樹脂から磁性粉の露出を低減することができる。また、請求項記載の発明では、ステータの射出成形時に磁場を形成するだけである。したがって、簡単な工程で磁性粉の露出を低減することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料ポンプについて説明する。
図2に示す燃料ポンプ100は、燃料タンクの内部に設置されるインタンク式のタービンポンプである。燃料ポンプ100は、液体であるガソリンや軽油などの燃料を加圧してエンジンへ供給する。
燃料ポンプ100は、ポンプ部110とポンプ部110を駆動するブラシレスモータ130とを備えている。ハウジング150は、ポンプ部110およびブラシレスモータ130の両方のハウジングを兼ねている。ハウジング150は、軸方向の両端部にそれぞれポンプケース111、ポンプカバー112およびエンドカバー120が固定されている。
ポンプ部110は、ポンプケース111、ポンプカバー112およびインペラ113を有している。ポンプケース111およびポンプカバー112は、回転部材としてのインペラ113を回転可能に収容する。ポンプケース111と、ポンプカバー112と、インペラ113との間には、燃料ポンプ100の周方向へC字形状のポンプ通路114が形成されている。ポンプカバー112に設けられた吸入口115から吸入された燃料は、インペラ113の回転によりポンプ通路114で昇圧される。昇圧された燃料は、ブラシレスモータ130側へ吐出される。ブラシレスモータ130側に吐出された燃料は、ステータ131とロータ170との間に形成される液体通路としての燃料通路180、およびエンドカバー120の吐出通路121を経由して吐出口122からエンジン側へ供給される。
ブラシレスモータ130は、ブラシおよび整流子を有していないセンサレス駆動のブラシレスモータである。ブラシレスモータ130は、ステータ131、ボビン132、コイル133およびロータ170を有している。ステータ131は、六個のコア134を周方向に配置して構成されている。図示しない制御装置がロータ170の回転位置に応じてコイル133への通電を制御することにより、ロータ170と向き合う各コア134の内周面に形成される磁極は切り換えられる。
各コア134には、絶縁樹脂で形成されたボビン132がはめ込まれている。各コア134の外周部は周方向に幅の等しい円弧状に形成されており、六個のコア134が環状のステータ131を形成している。各コイル133は、エンドカバー120側でターミナル123と電気的に接続している。ターミナル123は、コイル133と電気的に接続している部分からエンドカバー120の外側に露出している。ターミナル124は、エンドカバー120から露出せず、コイル133同士を電気的に接続するために使用される。
絶縁樹脂材125は、周方向に隣接しているコアの間に充填され、コイル133を覆っている。エンドカバー120は、ロータ170の回転軸を構成するシャフト171を回転可能に支持する軸受穴126と、ターミナル124の支持部と、吐出口122とを絶縁樹脂材により一体に成形している。軸受穴126は、シャフト171を直接支持している。エンドカバー120は、軸受穴126から偏心して吐出通路121が形成されている。吐出通路121は、直線状にエンドカバー120を軸方向へ貫いている。
エンドカバー120が形成する吐出通路121には、逆止弁127が設置されている。逆止弁127は、ポンプ部110で昇圧された燃料の圧力が所定圧力以上になると、開弁する。これにより、燃料は、吐出口122からエンジン側へ吐出される。また、逆止弁127は、燃料ポンプ100から吐出される燃料の逆流を防止する。
ロータ170は、図1および図2に示すようにシャフト171および磁性部172を有している。ロータ170は、図2に示すようにステータ131の内周に回転可能に設置されている。磁性部172は、シャフト171から径方向外側へ略円柱状に形成されている。ロータ170の磁性部172の外周面は、径方向においてステータ131を構成する各コア134の内周面と対向している。ロータ170の外周面とステータ131を構成する各コア134の内周面との間には、ポンプ部110から吐出された燃料が流れる燃料通路180が形成されている。これにより、ポンプ部110から吐出された燃料は、シャフト171の軸と平行な燃料通路180に沿って流れる。そして、燃料通路を流れた燃料は、磁性部172の吐出口122側の端部において、燃料ポンプ100の径方向へ流れ、吐出通路121へ流入する。
シャフト171は、一方の端部が軸受部116に支持され、他方の端部が軸受穴126に支持されている。シャフト171は、中心軸がロータ170とステータ131との間に形成される燃料通路180と概ね平行である。磁性部172は、例えばPPS(ポリフェニレンスルフィド)などの熱可塑性の樹脂からなる担体に磁性体の粉末を練り込んだいわゆるボンド磁石である。すなわち、磁性部172は、図1に示すように磁性体の粉末である磁性粉173と、この磁性粉173を保持する樹脂で形成される担体174とから構成されている。磁性粉173は、例えば等方性の磁性材または異方性の磁性材のいずれでもよい。磁性部172は、例えばローレット加工が施されたシャフト171の外周に直接形成されている。磁性部172は、回転方向に八つの磁極を形成している。八つの磁極は、ステータ131と向き合う外周面側に回転方向へ交互に異なる磁極を形成するように着磁されている。
次に、上記構成の燃料ポンプ100に用いるロータ170の製造工程について説明する。
ロータ170を構成する磁性部172は、シャフト171をインサート品として射出成形によって形成される。ロータ170を製造する場合、図3に示すように成形装置190にインサート品となるシャフト171が設置される。成形装置190は、成形型191および成形型192から構成される。成形装置190の成形型191および成形型192は、内側にシャフト171を支持する小径部193と磁性部172に対応する大径部194とを形成する。大径部194には、充填通路195が連通している。
成形装置190にシャフト171が設置されると、磁性粉173と担体174となる樹脂とを混合した混合材料が充填通路195を経由して大径部194に射出充填される。混合材料は、加熱溶融されて流動性のある樹脂に磁性粉173を練り込むことにより混合されている。これにより、混合材料では、担体174となる樹脂に磁性粉173が均一に分散している。
成形装置190は、成形型191および成形型192の外側に励磁部196を有している。励磁部196は、成形型191および成形型192の外側から内側に磁場を形成する。励磁部196は、大径部194に対応する位置において、成形型191および成形型192の外周側に設置されている。励磁部196は、永久磁石でもよく、電磁石でもよい。成形装置190の大径部194に混合材料を射出充填するとき、励磁部196はシャフト171の軸方向に沿った磁場を形成する。混合材料は流動性を有しているため、充填通路195から大径部194へ混合材料を射出充填するとき、大径部194に流入した混合材料は任意の流れを形成する。そのため、混合材料に含まれる磁性粉173は、混合材料の流れに沿って長手方向が種々の方向を向いている。
一方、混合材料を射出充填するとき、励磁部196で磁場を形成することにより、担体174となる樹脂に含まれる磁性粉173は、形成された磁場に沿って図1(B)に示すように長手方向が整列する。特に、磁性粉173として等方性の磁性粉を用いることにより、磁性粉173は均一に長手方向が磁場に沿って整列する。このように励磁部196から磁場を形成した状態で射出充填された磁性部172を硬化させることにより、形成されたロータ170の磁性部172では磁性粉173の長手方向が磁場に沿って整列した状態が維持される。そのため、図1に示すように磁性部172に含まれる磁性粉173の長手方向は、シャフト171の軸方向すなわち燃料通路180における燃料の流れと概ね平行である。磁性粉173の長手方向をシャフト171の軸と平行に整列させることにより、磁性部172に含まれる磁性粉173は、磁性部172の外周面すなわち径方向においてステータ131と対向する面から燃料通路180へ露出しにくくなる。
磁性部172の外周面からの磁性粉173の露出が低減されることにより、ロータ170に含まれる磁性粉173は燃料通路180を流れる燃料にさらされにくくなる。そのため、燃料に含まれる水分による磁性粉173の腐食は低減される。したがって、ロータ170の磁性部172、特に磁性粉173の耐久性を高めることができる。
また、磁性粉173の耐久性が向上すると、磁性部172からの磁性粉173の脱落は低減される。そのため、ステータ131と対向する表面すなわちロータ170の磁性部172の外周面の劣化は低減される。これにより、ロータ170の外周面の劣化による磁場形成能力の低下は抑制される。したがって、ブラシレスモータ130の出力を長期間安定させることができる。
(成形装置の変形例)
図4に成形装置190の変形例を示す。図4に示す成形装置190の場合、励磁部197は各成形型191、192の端部に設置されている。これにより、各励磁部197の間には、磁界が形成される。そのため、大径部194に混合材料を射出充填するときから、混合材料が硬化して磁性部172となるまで成形装置190には常に磁場が形成される。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による燃料ポンプについて説明する。
図5に示す燃料ポンプ200は、第1実施形態と同様に燃料タンクの内部に設置されるインタンク式のタービンポンプである。燃料ポンプ200は、液体であるガソリンや軽油などの燃料を加圧してエンジンへ供給する。
燃料ポンプ200は、ポンプ部210とポンプ部210を駆動するモータ部230とを備えている。第2実施形態では、モータ部230は、直流モータである。燃料ポンプ200は、略円筒状のハウジング250を備えている。ハウジング250の内壁面には、周方向へステータ240が環状に設置されている。ステータ240の内周側には、環状のステータ240と同心上にモータ部230のロータ231が配置されている。
ポンプ部210は、ポンプケース211、ポンプカバー212およびインペラ213を有している。ポンプケース211と、ポンプカバー212と、インペラ213との間には、燃料ポンプ200の周方向へC字形状のポンプ通路214が形成されている。ポンプカバー212に設けられた吸入口215から吸入された燃料は、インペラ213の回転によりポンプ通路214で昇圧される。昇圧された燃料は、モータ部230側へ吐出される。モータ部230側に吐出された燃料は、ステータ240とロータ231との間に形成される液体通路としての燃料通路280、およびエンドカバー220の吐出通路221を経由して吐出口222からエンジン側へ供給される。
モータ部230は、図示しないブラシおよび整流子232を有する直流モータである。モータ部230は、ステータ240およびロータ231から構成されている。ロータ231は、シャフト233を中心に回転する。ロータ231は、ハウジング250の内部に回転可能に収容されている。ロータ231の図示しないコアの外周には、コイル234を形成する巻線が巻かれている。整流子232は、円板状に形成されており、ロータ231の吐出口222側の端部に設置されている。整流子232は、図示しないブラシと接触する。シャフト233は、軸方向の一方の端部が軸受235および軸受236に支持され、他方の端部が軸受237に支持されている。
ハウジング250のポンプ部210とは反対側の端部には、エンドカバー220が設置されている。エンドカバー220は、シャフト233の外周側に吐出通路221およびターミナル223を有している。エンドカバー220が形成する吐出通路221の内部には、逆止弁227が設置されている。逆止弁227は、ポンプ部210で昇圧された燃料の圧力が所定圧力以上になると、開弁する。これにより、燃料は、吐出口222からエンジン側へ吐出される。また、逆止弁227は、燃料ポンプ200から吐出される燃料の逆流を防止する。
図示しない電源からターミナル223へ供給された電力は、図示しないブラシおよび整流子232を経由してロータ231のコイル234に供給される。コイル234に供給された電力によりロータ231が回転すると、ロータ231およびシャフト233とともにインペラ213が回転する。ロータ231のシャフト233とともにインペラ213が回転すると、吸入口215からポンプ通路214へ燃料が吸入される。ポンプ通路214に吸入された燃料は、インペラ213の回転によって昇圧され、ポンプ通路214から燃料通路280へ吐出される。
ステータ240は、複数の磁性部241に分割されてハウジング250の内周側に設置されている。ステータ240の磁性部241は、ハウジング250の内周面に沿って周方向へ分割されるとともに、ハウジング250の軸方向へ伸びて形成されている。これにより、ステータ240の内周面は、燃料通路180およびシャフト233と概ね平行である。磁性部241は、例えばPPSなどの熱可塑性の樹脂に磁性体の粉末を練り込んだいわゆるボンド磁石である。すなわち、磁性部241は、磁性体の粉末である磁性粉と、この磁性粉を保持する担体を形成する樹脂とから構成されている。磁性粉は、例えば等方性の磁性材または異方性の磁性材のいずれでもよい。磁性部241は、ハウジング250の内周面に直接形成されている。
燃料ポンプ200の径方向においてロータ231とステータ240との間には、燃料通路280が形成される。これにより、燃料通路280は、シャフト233およびハウジング250の軸と平行に形成される。ポンプ部210から吐出された燃料は、燃料通路280をシャフト2333およびハウジング250の軸と平行に吐出口222側へ流れる。
次に、上記構成の燃料ポンプ200に用いるステータ240の製造工程について説明する。
ステータ240を構成する磁性部241は、ハウジング250をインサート品として射出成形によって形成される。ステータ240を製造する場合、図6に示すように成形装置290にインサート品となるハウジング250が設置される。成形装置290は、成形型291および成形型292から構成される。成形装置290の成形型291および成形型292は、ハウジング250を保持する薄肉環部293と、磁性部241に対応する厚肉環部294とを形成する。厚肉環部294には、充填通路295が連通している。
成形装置290にハウジング250が設置されると、磁性粉と樹脂とを混合した混合材料が充填通路295を経由して厚肉環部294に射出充填される。混合材料は、加熱溶融されて流動性のある樹脂に磁性粉を練り込むことにより混合されている。これにより、混合材料には、磁性粉が樹脂に均一に分散している。
成形装置290は、成形型291および成形型292の外部に励磁部296を有している。励磁部296は、成形型291および成形型292の外側から内側に磁場を形成する。励磁部296は、厚肉環部294に対応する位置において、成形型291および成形型292の外周側に設置されている。励磁部296は、永久磁石でもよく、電磁石でもよい。また、励磁部296は、図6に示すように成形型291および成形型292の外周側に限らず、図4で説明したように成形型291および成形型292の端部に設置してもよい。成形装置290の厚肉環部294に混合材料を射出充填するとき、励磁部296はハウジング250の軸方向に沿った磁場を形成する。混合材料は流動性を有しているため、充填通路295から厚肉環部294へ混合材料を射出充填するとき、厚肉環部294に流入した混合材料は任意の流れを形成する。そのため、混合材料に含まれる磁性粉は、混合材料の流れに沿って長手方向が種々の方向を向いている。
一方、混合材料を射出充填するとき、励磁部296で磁場を形成することにより、樹脂に含まれる磁性粉は、形成された磁場に沿って長手方向が整列する。特に、磁性粉として等方性の磁性粉を用いることにより、磁性粉は均一に長手方向が磁場に沿って整列する。このように励磁部296から磁場を形成した状態で射出充填された磁性部241を硬化させることにより、形成されたステータ240の磁性部241では磁性粉の長手方向が磁場に沿って整列した状態が維持される。そのため、磁性部241に含まれる磁性粉の長手方向は、ハウジング250の軸方向すなわち燃料通路280における燃料の流れと概ね平行になる。磁性粉の長手方向をシャフト233およびハウジング250の軸と平行に整列させることにより、磁性部241に含まれる磁性粉は、磁性部241の内周面すなわち径方向においてロータ231と対向する面から燃料通路280へ露出しにくくなる。
磁性部241の内周面からの磁性粉の露出が低減されることにより、ステータ240に含まれる磁性粉は燃料通路280を流れる燃料にさらされにくくなる。そのため、燃料に含まれる水分による磁性粉の腐食は低減される。したがって、ステータ240の磁性部241、特に磁性粉の耐久性を高めることができる。
また、磁性粉の耐久性が向上すると、磁性部241からの磁性粉の脱落は低減される。そのため、ロータ231と対向する表面すなわちステータ240の内周面の劣化は低減される。これにより、ステータ240の内周面の劣化による磁場形成能力の低下は抑制される。したがって、モータ部230の出力を長期間安定させることができる。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
(A)は本発明の第1実施形態による燃料ポンプのロータを示す模式的な断面図であり、(B)は(A)のB部分を拡大した模式図。 本発明の第1実施形態による燃料ポンプの概略を示す断面図。 本発明の第1実施形態による燃料ポンプのロータの成形装置を示す模式図。 本発明の第1実施形態による燃料ポンプのロータの成形装置の変形例を示す模式図。 本発明の第2実施形態による燃料ポンプの概略を示す断面図。 本発明の第2実施形態による燃料ポンプのステータの成形装置を示す模式図。
符号の説明
100:燃料ポンプ(液体ポンプ)、110:ポンプ部、131:ステータ、170:ロータ、171:シャフト、172:磁性部、173:磁性粉、174:担体、180:燃料通路(液体通路)、200:燃料ポンプ(液体ポンプ)、210:ポンプ部、231:ロータ、240:ステータ、241:磁性部、250:ハウジング、280:燃料通路(液体通路)

Claims (4)

  1. 磁界を発生するステータと
    前記ステータと径方向において対向して設けられるロータと
    前記ステータおよび前記ロータを収容するハウジングと、
    前記ハウジングの軸方向の一端に設けられ、燃料を加圧するポンプ部と、
    前記ハウジングの軸方向の他端に設けられるエンドカバーと、を備え、
    前記ハウジングは、前記ステータと前記ロータとの間に前記ポンプ部から吐出された燃料が流れる燃料通路を形成し、
    前記ロータ
    前記ポンプ部と接続されるシャフトと、
    前記シャフトの径方向外側に形成され、樹脂からなる担体および前記担体に保持されている磁性粉を有し、前記磁性粉の長手方向が前記シャフトの軸方向を向いている磁性部と、
    有し、
    前記磁性粉は、等方性であり、
    前記燃料通路は、前記磁性粉の長手方向および前記シャフトの軸方向と概ね平行となるよう形成されており、
    前記燃料は、前記ポンプ部から前記ハウジング内部に吸入され、前記燃料通路を流れ、前記エンドカバーから前記ハウジング外部へ吐出されることを特徴とする燃料ポンプ
  2. 磁界を発生するロータと
    前記ロータと径方向において対向して設けられるステータと
    前記ロータおよび前記ステータを収容するハウジングと、
    前記ハウジングの軸方向の一端に設けられ、前記ロータとともに回転することで燃料を加圧するポンプ部と、
    前記ハウジングの軸方向の他端に設けられるエンドカバーと、を備え、
    前記ハウジングは、前記ロータと前記ステータとの間に前記ポンプ部から吐出された燃料が流れる燃料通路を形成し、
    前記ステータ
    樹脂からなる担体および前記担体に保持されている磁性粉を有し、前記磁性粉の長手方向が前記ステータの軸方向を向いている磁性部を有し、
    前記磁性粉は、等方性であり、
    前記燃料通路は、前記磁性粉の長手方向および前記ステータの軸方向と概ね平行となるよう形成されており、
    前記燃料は、前記ポンプ部から前記ハウジング内部に吸入され、前記燃料通路を流れ、前記エンドカバーから前記ハウジング外部へ吐出されることを特徴とする燃料ポンプ
  3. 請求項1に記載の燃料ポンプの製造方法であって、
    樹脂および磁性粉を混合した混合材料を調製する段階と、
    前記混合材料を、前記ロータを構成する前記シャフトの軸方向へ磁場を形成しながら前記シャフトの径方向外側へ射出する段階と、
    を含む燃料ポンプの製造方法。
  4. 請求項2に記載の燃料ポンプの製造方法であって、
    樹脂および磁性粉を混合した混合材料を調製する段階と、
    前記混合材料を、前記ステータを収容する前記ハウジングの軸方向へ磁場を形成しながら前記ハウジングの径方向内側へ射出する段階と、
    を含む燃料ポンプの製造方法。
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