JPH02256627A - p―イソブチルエチルベンゼンの製造方法 - Google Patents

p―イソブチルエチルベンゼンの製造方法

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JPH02256627A
JPH02256627A JP1149125A JP14912589A JPH02256627A JP H02256627 A JPH02256627 A JP H02256627A JP 1149125 A JP1149125 A JP 1149125A JP 14912589 A JP14912589 A JP 14912589A JP H02256627 A JPH02256627 A JP H02256627A
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清水 五十雄
Yasuo Matsumura
泰男 松村
Yuichi Tokumoto
徳本 祐一
Kazumichi Uchida
内田 和道
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、高純度なp−イソブチルエチルベンゼンを製
造する方法に関する。更に詳しくはイソブチルエチルベ
ンゼンの三種の位置異性体混合物から蒸留という簡便な
方法によりp−イソブチルエチルベンゼンを製造し、更
に残りの位置異性体を不均化し、これから再度蒸留によ
りp−イソブチルエチルベンゼンを製造する方法に関す
る。
p−イソブチルエチルベンゼンは、消炎剤などの医薬と
して有用なα−(4−イソブチルフェニル)プロピオン
酸[商品名:イブプロフェンコを安価にかつ経済的に製
造するための中間体として有用である。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] α−(4−インブチルフェニル)プロピオン酸は、従来
から種々の方法で合成することが提案されている。その
一つとして、p−インブチルスチレンからヒドロフオル
ミル化反応あるいはレッペ反応により製造する方法が提
案されている(特開昭52−51338号公報、特開昭
52−6233号公報、特開昭52−97930号公報
および特開昭59−10545号公報)。
とのp−インブチルスチレンを使用する方法は、p−イ
ンブチルスチレンが単純で安定な化合物であり、またヒ
ドロフオルミル化やレッペ反応等が高価な試薬などを消
費しないために、α−(4−インブチルフェニル)プロ
ピオン酸を製造する方法としては、経済的に優れた方法
である。
従来p−イソブチルスチレンは、特公昭59−3589
9号公報の中に開示されているように、p−イソブチル
アセトフェノンを水素添加したのち、脱水して製造され
ることが知られている。また、特開昭61−24527
号公報の中に開示されているように、イソブチルベンゼ
ンとアセトアルデヒドとを硫酸触媒存在下で反応させて
1,1−ビス(p−インブチルフェニル)エタンとし、
この1,1−ビス(p−イソブチルフェニル)エタンを
酸触媒存在下で接触分解してp−インブチルスチレンを
製造している。しかしこれらは、工程数が多いとか、大
量の触媒を消費する上に、使用済みの廃触媒が強酸であ
るため、廃棄が容易でないといった問題点があるため、
p−イソブチルスチレンの製造コストがどうしても高(
なってしまう。
そこで本発明者らは、上記の事情に鑑み、鋭意研究の結
果p−イソブチルエチルベンゼンのエチル基のみを選択
的に脱水素してp−イソブチルスチレンを製造する方法
を開発した。
しかるに、p−イソブチルエチルベンゼンの、製造方法
に関する従来技術は非常に少なく、例えばBeflst
elns E■5(Sjs、Nr。
470/H445)に記載されているように、1−(4
−エチルフェニル)−2−メチルプロパン−1−オンを
、ジエチレングリコールの溶媒下で水酸化カリウムとヒ
ドラジンにより還元して製造することができる。しかし
この方法では、原料の1−(4−エチルフェニル)−2
−メチルプロパン−1−オンが非常に高価である上、試
薬として用いる還元剤として取扱いの非常に危険なヒド
ラジンを使用しなければならないため、工業イーする上
で好ましくない。また、特開昭81−37743号公報
の実施例で開示されているように1,1−ビス(p−イ
ンブチルフェニル)エタンの接触分解反応の副成物とし
て生成することが知られている。しかし、この方法では
p−イソブチルエチルベンゼンは副生成物であるので、
生成量があまりにも少なく好ましくない。
上記の事情から、p−イソブチルエチルベンゼンの安価
な製法が望まれていた。
そこで、本発明者らは更に研究を進めて、アルキル化を
利用したp−イソブチルエチルベンゼンの製造方法を開
発した。すなわち、例えば、イソブチルベンゼンをエチ
ル化する方法などである。然るにアルキル化の選択性は
一般には高くな(、それ故これらには、三種のイソブチ
ルエチルベンゼンの位置異性体が生成し、これからp−
イソブチルエチルベンゼンを分離しなければならないと
いう重要な問題がある。従来、キシレン異性体の分離に
みられる様に位置異性体の分離は極めて難しいとされて
いる。これに加えて、p−イソブチルエチルベンゼンを
分離した残りの位置異性体の処理の間〜題もある。すな
わち、前述のようにアルキル化におけるp−イソブチル
エチルベンゼンの選択性がそれほどは高くないところか
ら、必然的にp−イソブチルエチルベンゼンの位置異性
体の生成量も多くこれをそのまま廃棄したのでは経済的
ではないのは明かである。
もう一つのp−イソブチルエチルベンゼン造方法として
本発明者らが開発した方法に〇−またはm−イソブチル
エチルベンゼンを酸触媒からなる不均化触媒により不均
化する方法である。しかしながら該不均化方法によって
も三種の位置異性体が生成することに変わりはない。加
えて、不均化反応を行なうと、イソブチル基の骨格異性
化も起こることが確認された。すなわち、該骨格異性化
により生成するsec−ブチルベンゼンおよび/または
sec−ブチルアルキルベンゼンなどは、好ましくない
ことにインブチルベンゼンおよび/またはインブチルア
ルキルベンゼンなどと分離することが極めて困難なこと
が知られている。
したがって上記骨格異性化は極力抑制することが必要と
なる。
それ故、本発明者らは上述の観点から研究を進めて本発
明を完成したものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 (工程1)位置異性体中にp−イソブチルエチルベンゼ
ンを5重量%以上含むイソブチルエチルベンゼン位置異
性体混合物を理論段数20段以上の蒸留器により蒸留し
、常圧換算沸点213〜216℃の成分を主として含む
留分として高純度のp−イソブチルエチルベンゼンを分
離回収し、(工程2)前記行程(1)において得られた
残りの0−イソブチルエチルベンゼンおよび/またはm
−イソブチルエチルベンゼンを含む留分を、必要に応じ
てイソブチルベンゼンを共存させて酸触媒の存在下、反
応温度−10〜600℃の範囲内でイソブチル基の骨格
異性化を起こし難い温度を前記酸触媒に応じて適宜選択
して反応させることにより位置異性体中にp−イソブチ
ルエチルベンゼンを6重量%以上含むイソブチルエチル
ベンゼン位置異性体混合物を製造し、 (工程3)前記工程(2)から得られたp−イソブチル
エチルベンゼンを5重量%以上含むイソブチルエチルベ
ンゼンの位置異性体混合物を、理論段数20段以上の蒸
留器により蒸留し、常圧換算沸点213〜216℃の成
分を主として含む留分として高純度なp−イソブチルエ
チルベンゼンを分離回収することを特徴とする高純度p
−イソブチルエチルベンゼンの製造方法に関する。以下
に本発明を更に説明する。
本発明の三種のイソブチルエチルベンゼンの位置異性体
混合物は、前述のように例えば、イソブチルベンゼンの
エチル化反応またはo−/m−イソブチルエチルベンゼ
ンの不均化反応から製造される。イソブチルベンゼンの
エチル化は常法に従いイソブチルベンゼンを酸触媒、例
えばフリーデル・クラフト触媒などのアルキル化触媒の
存在下にイソブチルベンゼンをエチル化剤、例えばエチ
レン、クロロエタン、エチルアルコールなどによりエチ
ル化することにより製造される。前述のように該エチル
化におけるp−イソブチルエチルベンゼンの選択性はそ
れほどは高くなく、必然的にかなり高い割合で他の位置
異性体およびインブチルジエチルベンゼン、イソブチル
トリエチルペンなどのイソブチルポリエチルベンゼンな
どが生成し、この結果p−イソブチルエチルベンゼンに
ついてはp−イソブチルエチルベンゼンを含む3種のイ
ソブチルエチルベンゼン位置異性体の混合物となる。
この混合物からp−イソブチルエチルベンゼンを分離回
収するには、種々の手段が考えられるものの、蒸留によ
る分離回収が最も簡便であり経済的であるのは弁を待た
ない。
しかしながら通常ジアルキルベンゼンの位置異性体の各
沸点はきわめて近接しているために、このような位置異
性体類の混合物から特定の位置異性体を蒸留により分離
精製するのは困難である。
例えば、キシレンのO−、m−、p一体の常圧換算沸点
(以下、単に沸点と称することがある)は、それぞれ1
44.4℃、139.1℃、1 3 8 、4℃、また
、エチルトルエンのO−、m、p一体の沸点はそれぞれ
1 6 5 、2℃、161.3℃、162.0℃であ
り、これらの位置異性体混合物から〇一体は蒸留により
分離して精製することが可能であるが、m一体とp一体
を蒸留分離することは非常に困難である。また、イソプ
ロピルトルエンのO−1m−s p一体の沸点はそれぞ
れ178℃、175℃、177℃、ジエチルベンゼンの
。−1m−11)一体の沸点はそれぞれ183℃、18
2℃、184℃、また、5ec−ブチルトルエン 沸点はそれぞれ196℃、194℃、197℃であり、
これらの位置異性体混合物からどれかの成分を高純度に
蒸留分離することは非常に困難である。さらに、イソプ
ロピルエチルベンゼンの。−、m−、p一体の沸点はそ
れぞれ193℃、192℃、197℃であり、これらの
位置異性体混合物からp一体は何とか蒸留分離して精製
できるが、〇一体とm一体を蒸留分離することは非常に
困難である。
このように従来ジアルキルベンゼンの位置異性体混合物
から蒸留により分離するのは極めて困難であるのが通例
である。
しかも、本発明において目的とするp−イソブチルエチ
ルベンゼンの沸点は知られていないし、またそのほかの
位置異性体についてもその沸点などの諸物理性状は知ら
れていない。
本発明者らは、鋭意研究の結果、38IIの核置換位置
異性体である0−イソブチルエチルベンゼン、m−イソ
ブチルエチルベンゼン チルエチルベンゼンの沸点がそれぞれ211.1’C、
210.8℃、214.8℃であることをつきとめ、こ
れらの混合物からp−イソブチルエチルベンゼンを蒸留
により高純度に分離精製できることを見いだし、本発明
を完成させた。
上記蒸留は、減圧蒸留、常圧蒸留、加圧蒸留いずれの方
法でもよいが、目的とするp−イソブチルエチルベンゼ
ンの沸点が比較的高く、蒸留時の加熱による熱変質を避
けるために、常圧蒸留もしくは減圧蒸留の方が工業上は
好ましい。蒸留塔の形式はトレー型でも充填物型でもよ
い。また蒸留設備は、連続式蒸留装置を用いても回分式
装置を用いてもよい。蒸留装置の能力としては、p−イ
ソブチルエチルベンゼンに要求される純度に応じて適宜
選択すればよく、通常は理論段数が20段以上、好まし
くは30段以上あればよい。蒸留塔への供給流としては
、イソブチルエチルベンゼン位置異性体の合計量に対し
てp−イソブチルエチルベンゼンを少なくとも6重量2
以上、好ましくは10重量%含むイソブチルエチルベン
ゼン位置異性体混合物でなければ高純度なp−イソブチ
ルエチルベンゼンを得ることが困難である。これより低
いp−イソブチルエチルベンゼンの含有量の供給流を使
用すると経済的な蒸留が困難であるばかりか、高純度な
p−異性体が得られないので好ましくない。混合物中の
p−イソブチルエチルベンゼンの含有量は高ければ高い
ほど好ましいのは当然ではあるが、前述のエチル化や不
均化では、通常最高でp−イソブチルエチルベンゼンを
約80重量%まで含む混合物が得られる。蒸留に支障の
ないかぎり他の成分、例えば、インブチルジエチルベン
ゼン、インブチルトリエチルベンゼンなどが含まれてい
ても差し支えない。
p−イソブチルエチルベンゼンは、上記蒸留により常圧
換算の沸点213〜216℃の範囲にある成分を主とす
る留分として回収される。
ここで単に位置異性体混合物からp−イソブチルエチル
ベンゼンを分離回収するのみでは、p−イソブチルエチ
ルベンゼンの製造方法としては不横足である。なぜなら
、大量のm−、0−イソブチルエチルベンゼンなどが残
存しこれらの有効利用を解決しなければp−イソブチル
エチルベンゼンの工業的な製造方法とは言えないからで
ある。
たとえば、前記したように酸触媒を用いるイソブチルベ
ンゼンのエチル化によるp−イソブチルエチルベンゼン
の製造においては、異性体中p−イソブチルエチルベン
ゼンの含有量は最高で約80重量%に過ぎない。それ故
、大量のo−/m一体などが残留する。しかも、これら
化合物は今のところそれ単独ではもちろん化学合成原料
としても有効な用途を有しない経済的価値の低い化合物
である。
ここで1本発明者らは、0−またはm−イソブチルエチ
ルベンゼンが、酸触媒からなる不均化触媒により不均化
されp−イソブチルエチルベンゼンを生成し得ることを
見い出した。しかし前述のように、目的とする不均化反
応を行なうと平行してイソブチル基の骨格異性化も起こ
り、結果として反応系内のイソブチル基が部分的に5e
c−ブチル基に変化してしまうことが本発明者らの検討
から明らかとなった。例えばイソブチルベンゼンを無水
塩化アルミニウムの存在下、85°Cで24時間反応さ
せるとイソブチル基の骨格異性化が進行し、イソブチル
ベンゼン:5ec−ブチルベンゼンの比率がほぼ85 
: 35となることが本発明者らの検討で確認された。
しかも、これら5ec−ブチル化合物は、対応するイソ
ブチル化合物と分離することが極めて困難であることが
判明した。そこで本発明者らは鋭意検討を重ね、この骨
格異性化を極力抑えた不均化方法を開発し本発明を完成
するに至った。すなわち本発明の不均化において、骨格
異性化反応は、反応温度によって制御できることを見い
出した。
該不均化に有効な酸触媒は、固体酸触媒としては、シリ
カ−アルミナ、シリカ−マグネシア等の合成系でも、酸
性白土、活性白土等の天然粘土系鉱物等でもよい。ゼオ
ライトを触媒として用いる場合、使用するゼオライトは
、例えばHX型ゼオライトまたはHY型ゼオライト等の
水素ゼオライトを含有するものが使用できる。これらの
水素ゼオライトは、NaXゼオライトN N a Yゼ
オライト、Naホージャサイトなどのようなゼオライト
のアルカリ金属塩を、カチオン交換により一部もしくは
全部をプロトン型に転化させたものであり、これらは強
い固体酸性を示す。
そのほかパーフルオロスルホン酸樹脂である商品名「ナ
フィオン」などの強酸型陽イオン交換樹脂なども例示さ
れる。有機酸としては、トリフルオロメタンスルホン酸
、p−トルエンスルホン酸など、無機酸としては塩酸、
硫酸、フッ化水素など、またいわゆるフリーデルタラフ
ト触媒に分類される塩化アルミニウム、臭化鉄、塩化チ
タン、三フッ化ホウ素などが挙げられる。また、リンタ
ングステン酸、リンモリブデン酸、ケイタングステン酸
、ケイモリブデン酸等のへテロポリ酸も有効である。ヘ
テロポリ酸は、モリブデンやタングステンのポリ原子と
一部のへテロ原子との酸化物により生ずる酸物質であり
、ヘテロ原子として、PlBN VN As1Si1G
es 5n1Ti1Zrs Ce1Tht Fes P
ts Mn1Co1Ni1Tes  11A7N Cr
1Rh1Cu1Seなどである。
本発明においては上記の酸触媒は、単独でも、適宜二種
類以上の組合せでもよい。また適宜の担体に担持させて
使用できる。この具体的な例としては、アルミナ、マグ
ネシア、シリカ、活性炭等の多孔性無機物を主体とする
担体に上記酸性物質を担持させた担持酸触媒等がある。
不均化反応に供給するものとしては、前記工程(1)に
おいてp−イソブチルエチルベンゼンを分離回収した残
りの0−またはm−イソブチルエチルベンゼンを含む留
分である。これにはインブチルジエチルベンゼンまたは
インブチルトリエチルベンゼンなどのイソブチルポリエ
チルベンゼンが含まれていても差し支えない。必要に応
じてイソブチルベンゼンを共存させることもできる。イ
ソブチルベンゼンの共存量は適宜に決定される。
この不均化反応を利用すれば理論的には全ての0−7m
一体およびインブチルポリエチルベンゼンの完全利用が
達成でき、本発明の方法は極めて経済的なものとなる。
不均化の反応温度は一10°C〜600℃であり、この
温度範囲で使用する酸触媒に応じて適宜最適温度条件を
選択する必要がある。この最適温度条件とは、前記イソ
ブチル基の異性化による5ec−ブチル基の生成を最小
限に抑えた温度条件であり、使用する酸触媒により異な
る。例えばシリカ−アルミナおよび/またはへテロポリ
酸を用いた場合の最適温度条件は120〜450 ’C
であり、水素ゼオライト触媒では120〜350℃であ
り、強酸型陽イオン交換樹脂触媒では一5〜250℃で
あり、フッ化水素および/またはトリフルオロメタンス
ルホン酸触媒では一10〜200℃であり、塩化アルミ
ニウムでは一50〜80℃である。これらの例のように
、イソブチル基の骨格異性化をできるだけ抑えた不均化
反応の条件は触媒により異なるため、前記のように使用
する酸触媒によって適宜最適温度条件を選択する必要が
生ずる。
反応温度がこの下限より低いと反応速度が遅くなり、不
均化の反応率を高めるためには長時間の反応が必要とな
り、その結果効率が低下して実用的ではない。反応温度
が上記の上限より高いとイソブチル基の骨格異性化反応
が激しくなりp−イソブチルエチルベンゼンの製造目的
に添わないのみならず、もう一つの副反応である分解反
応により収率の低下を招き好ましくない。
溶媒としては、該不均化反応およびp−イソブチルエチ
ルベンゼンの分離精製に悪影響をもたらさないものであ
れば特に制限はない。
反応形態は、気相あるいは液相のいずれでもよく、回分
式あるいは固定床、移動床、流動床などの流通式のいず
れにおいても実施できる。
上記不均化反応により0−7m−インブチルエチルベン
ゼンまたはイソブチルポリエチルベンゼンからp−イソ
ブチルエチルベンゼンが製造される。しかしながら、該
不均化反応によって得られるのは三種の位置異性体の混
合物である。なぜなら、該不均化反応によりp−イソブ
チルエチルベンゼンのみを選択的に生成させることはで
きない。そこで、前記の工程(1)と同様な方法により
p−イソブチルエチルベンゼンを蒸留により回収する。
すなわち、不均化反応により得られる位置異性体混合物
の組成は触媒の種類、反応温度、反応時間などによって
変動するが、これから位置異性体混合物中p−イソブチ
ルエチルベンゼンの含有量が5重量%以上、好ましくは
10重量%以上の混合物を蒸留塔への供給流として使用
すればよい。
p−イソブチルエチルベンゼンの蒸留に支障がない範囲
で他の成分たとえばイソブチルポリエチルベンゼンなど
が含まれていてもよい。
蒸留は、理論段数20段以上の蒸留塔により蒸留をおこ
なえば高純度なp−イソブチルエチルベンゼンが得られ
る。
上記のようにして本発明の方法により得られた高純度な
p−イソブチルエチルベンゼンは、例えばスチームの存
在下で酸化鉄系脱水素触媒と、反応温度450〜650
℃で接触させることにより、効率よくp−インブチルス
チレンに変換スることができる。このようにして得られ
たp−インブチルスチレンは、遷移金属触媒の存在下に
、これを−酸化炭素と水とでヒドロカルボキシル化する
か、あるいは−酸化炭素とアルコールとでヒドロエステ
ル化して加水分解するか、または−酸化炭素と水素とで
ヒドロフオルミル化してα−(4−インブチルフェニル
)プロピオンアルデヒドとしたのち酸化することにより
、医薬品として有用なα−(4−インブチルフェニル)
プロピオン酸が得られる。
[実施例コ 以下、実施例により本発明を詳述する。
Co−イソブチルエチルベンゼン の合成(参考例) 撹拌器と還流器の付いた四つロセパラブルフラスコに、
充分乾燥したジエチルエーテル3ノと金属マグネシウム
245gを入れ、ジエチルエーテル還流下でイソブチル
ブロマイド1370g(10mol)をゆっくりと滴下
した。滴下終了後、ジエチルエーテル還流下で1時間攪
拌し、得られたイソブチルマグネシウムブロマイドのジ
エチルエーテル溶液を滴下ロートに移した。
撹拌器と還流器の付いた四つ口157セパラブルフラス
コに、充分乾燥したジエチルエーテル3ノと0−ブロモ
スチレン915g(5mol)詔よびビス(L3−ジフ
ェニルホスフィノ)プロパンニッケル(II)クロライ
ド31gを入れ、攪拌しながら室温で上記イソブチルマ
グネシウムブロマイドのジエチルエーテル溶液を滴下し
た。
滴下終了後、ジエチルエーテル還流下で反応が完結する
まで攪拌を続けた。反応終了後、室温まで冷却し、水中
に投じて残存するインブチルマグネシウムブロマイドを
失活した。分液ロートにてエーテル層を分離して中性に
なるまで水洗してジエチルエーテルを留去すると粗0−
インブチルスチレンが716g得られた。
攪拌器付き1ノオートクレープに10%パラジウムブラ
ック触媒を35.8gと上記粗0−イソブチルスチレン
を全量入れ、反応温度50’C,水素圧力20kg/c
♂にて水素添加した。水素の吸収がなくなった後、反応
混合物を濾過して触媒を除去し、蒸留した結果、純度9
9.8%の0−イソブチルエチルベンゼンが642g得
られた。
ソ  ルエ ルベンゼンの 沸点(静止法)    211.1°C(無色液体) 比重(オストワルドピクノメーター法、15/4℃) 
   0.8724 屈折率(N20D)   1.4958動粘度(40°
C)  1.48C8 赤外吸収スペクトル(液膜法、C■−1)29E10、
 1950、 1920.1850. 1610. 1390. 1290. 1080. 940、 核磁気共鳴スペク 6.95 2.3〜2.8 1.5〜2.1 1.0〜1.4 0.7〜1.0 質量分析スペクトル m/e 1820. 1500゜ 1370. 1170. 1070. 920. 1700. 1470. 1340. 1140. 970. 800、 (CC!4溶媒、 δppm) (4H,1重線) (4H,5重線) (II(,7重線) (3813重線) (6812重線) (E  、70eV) (パターン係数) トル 元素分析(CI2H111として) 理論値  C:88.89 H:11.11 分析値  C:8B、92 H:10.97 寛l性瓦エエ1:m−イソブチルエチルベンゼンの合成
(参考例) 攪拌器と還流器の付いた四つロア1セパラブルフラスコ
に、充分乾燥したジエチルエーテル3ノと金属マグネシ
ウム245gを入れ、ジエチルエーテル還流下でイソブ
チルブロマイド1370g(10mol)をゆっくりと
滴下した。滴下終了後、ジエチルエーテル還流下で1時
間攪拌し、得られたイソブチルマグネシウムブロマイド
のジエチルエーテル溶液を滴下ロートに移した。
攪拌器と還流器の付いた四つ口IFIセパラブルフラス
コに、充分乾燥したジエチルエーテル3ノとm−ブロモ
スチレン915g(5mol)およびビス(L 3−ジ
フェニルホスフィノ)プロパンニッケル(II)クロラ
イド31gを入れ、攪拌じながら室温で上記イソブチル
マグネシウムブロマイドのジエチルエーテル溶液を滴下
した。
滴下終了後、ジエチルエーテル還流下で反応が完結する
まで攪拌を続けた。反応終了後、室温まで冷却し、水中
に投じて残存するイソブチルマグネシウムブロマイドを
失活した。分液ロートにてエーテル層を分離して中性に
なるまで水洗してジエチルエーテルを留去すると粗m−
イソブチルスチレンが670g得られた。
攪拌器付き11オートクレーブに10%パラジウムブラ
ック触媒を33.5gと上記粗m−インブチルスチレン
を全量入れ、反応温度50°C1水素圧力20kg/c
♂にて水素添加した。水素の吸収がなくなった後、反応
混合物を濾過して触媒を除去し、蒸留した結果、純度9
9.7%のm−イソブチルエチルベンゼンが817g得
られた。
ソ  ルエ ルベンゼンの 沸点(静止法)   210.8℃ (無色液体) 比重(オストワルドピクノメーター法、15/4℃) 0.8583 屈折率(N 200) 動粘度(40℃) 赤外吸収スペクトル 2960、 1620. 1470. 1370、 1110. 1060、 1.4884 1.29C8 (液膜法、C冒−り 1940、 18θ01 1700゜ 1590、  1500゜ 1390゜ 1340、  1290. 1180. 1090、 1070. 890. 790、 740、 核磁気共鳴スペクトル 6.95 2.3〜2.8 1.5〜2.1 1.0〜1.4 0.7〜1.0 質量分析スペクトル m/e (CCl 4溶媒、 δppm) (4H1 (4H1 (IHl (3H1 (6H1 1重Iり 5重線) 7重線) 3重線) 2重線) (E   170eV) (バタン係数) 元素分析(C12Htaとして) 理論値  C:88.89 H:11.11 分析値  C:88.91 H:10.99 mΩ−、i:p−イソブチルエチルベンゼンの製造[不
均化反応1コ 実験例N001で得られた0−イソブチルエチルバフ4
フ600g1純度99.8%のイソブチルベンゼン12
00g、およびシリカ−アルミナ触媒N633L (商
品名;8揮化学(株)製)90gを、内容量3ノの攪拌
器付きオートクレーブに入れ、系内の気体部分を窒素で
置換した後密閉して270℃に昇温し、24時間不均化
反応させた。反応終了後触媒をろ別して反応混合物をガ
スクロマトグラフィーで分析した。反応混合−の組成を
表1に示す。
表1 イソブチルベンゼン      59.2重量%5ec
−ブチルベンゼン     1.2重量%0−イソブチ
ルエチルベンゼン  7.8ffif1%m−イソブチ
ルエチルベンゼン 12.3重fi%p−イソフチルエ
チルベンゼン  7.9ffif1%その他     
       11.6重量%実WLIiJLΩu: 
1)−イソブチルエチルベンゼンの製造[不均化反応2
コ 実験例No、2で得られたm−イソブチルエチルベンゼ
ン800 gs純度89.8%のイソブチルベンゼン1
200g1およびシリカ−アルミナ触媒N633L(商
品名、8揮化学Ill製)90gを、内容積3!の攪拌
器付きオートクレーブに入れ、系内の気体部分を窒素で
置換した後密閉して270℃に昇度し、24時間不均化
反応させた。
反応終了後触媒をろ別して反応混合物をガスクロマドグ
ラフィーで分析した。反応混合物の組成を表2に示した
表2 イソブチルベンゼン      53.9重f1%5e
c−ブチルベンゼン     1.3重量%0−インブ
チルエチルベンゼン  8.7重量%m−イソブチルエ
チルベンゼン 15.41量%p−イソブチルエチルベ
ンゼン  8.0重量%その他           
 11.7重量%LL[LIl!l二)−7−5−:p
−イソブチルエチルベンゼンの分離、精製[蒸留1コ 実験例No、3で得られた反応混合物1800g(位置
異性体中p−イソブチルエチルベンゼン含量 28.2
重量%)を31の三つロフラスコに入れ、内径30 m
 m 1長さ1.5mのガラス管に東京特殊金網(株)
型充填物 He1lPack  No、3  meta
l(商品名)を充填した理論段数35段の蒸留塔を用い
て回分式で蒸留したところ、p−イソブチルエチルベン
ゼンの純度87.2%の留分が92.1g(回収率63
.0%)であった。
案fl五」1−旦」、:不均化 実験例N005においてp−イソブチルエチルベンゼン
を回収した残りの主として0−/m−イソブチルエチル
ベンゼンからなる留分1000g、およびシリカ−アル
ミナ触媒N833L(商品名;8揮化学(株)製)50
gを、内容量3!の攪拌器付きオートクレーブに入れ、
系内の気体部分を窒素で置換した後密閉して270℃に
昇温し、24時間不均化反応させた。反応終了後触媒を
ろ別して反応混合物をガスクロマトグラフィーで分析し
た。反応混合物の組成を表3に示す。
表3 イソブチルベンゼン      80.3重量%5ec
−ブチルベンゼン     1.3重量%0−イソブチ
ルエチルベンゼン  7.5重量%m−イソブチルエチ
ルベンゼン 11.9重量%p−イソブチルエチルベン
ゼン  7.7m量%その他            
11.3重量%次いで、得られた反応混合物1000g
 (位置異性体中p−イソブチルエチルベンゼン含量2
8.4重量%)を実験例N095と同様に蒸留したとこ
ろ、p−イソブチルエチルベンゼンの純度97.2%の
留分が47.0g(回収率61.0%)であった。
!JLILΩ−、1−:p−インブチルエチルベンゼン
の精製[蒸留2コ 実験例No.4で得られた反応混合物1800g(位置
異性体中p−イソブチルエチルベンゼン含量 21.4
重量%)を実験例NO.5と同様に蒸留したところ、p
−イソブチルエチルベンゼンの純度97.4%の留分が
88.3g(回収率。
61、6%)であった。
:エチル化と不均化 純度98.8重量%のイソブチルベンゼン8000mj
とシリカ−アルミナ触媒IS−28(商品名;触媒化成
工業(株)品)280gとを107のオートクレーブに
仕込み、攪拌しながら系内の温度を250℃にしたのち
エチレンを張り込んで圧力を20kg/c+/に保った
まま12時間反応させた。反応終了後、触媒をろ別して
ガスクロマトグラフィーで分析した。反応混合物の組成
を表4に示す。
表4 イソブチルベンゼン      80.1重量%sec
ーブチルベンゼン     1.1重量%イソブチルエ
チルベンゼン   14.3重量%o−       
    5.7重量%m−4,4重量% p−4,2重量% イソブチルジエチルベンゼン   3.7重量%その他
             0.8重量%この結果イソ
ブチルベンゼンの転化率19.7重量%、消費したイソ
ブチルベンゼンのモル数に対する生成したp−イソブチ
ルエチルベンゼンのモル数の割合(以下、p−イソブチ
ルエチルベンゼンへの選択率と称する)は17.8%、
イソブチルエチルベンゼンの位置異性体は% O: m
 : 1)=40 : 81 : 29であった。
このエチル化反応混合物eoogを実験例No、5と同
様にして蒸留したところp−イソブチルエチルベンゼン
の純度97.3%の留分力188g (回収率93.4
%)であった。
次いで、このエチル化反応混合物からp−イソブチルエ
チルベンゼンを回収した残りの留分の全てを実験例No
、3と同様にして不均化反応を繰り返し、得られた反応
混合物5032g (位置異性体中p−イソブチルエチ
ルベンゼン含量38.1重量%)を実験例No、5と同
様に蒸留したところ、p−イソブチルエチルベンゼンの
純度97.1%の留分が179g (回収率80.3%
)であった。
:p−インブチルスチレンの製造 :脱水素反応(参考例) カリウムおよびクロムを助触媒とする酸化鉄系の脱水素
触媒G−E14A (商品名;日照ガードラー■)を粒
径1mm〜2mmに調整し、内径12mm%長さ1mの
ステンレス管に20m!充填した。
実験例No、5および6で得られたp−イソブチルエチ
ルベンゼン留分を合わせたものから160.4g(p−
イソブチルエチルベンゼン純度97.3%)を10mj
/hrsおよび水を90mj/hrの流量で、予熱管を
経て、反応温度550℃で触媒層に通し脱水素させた(
触媒との接触時間0.2秒、p−イソブチルエチルベン
ゼンに対するスチームのモル比93)。脱水素物は冷却
し、ガスおよび水を分離した後、有機相についてガスク
ロマトグラフィーにより分析した。
得られた有機相の組成を表6に示す。
表5 p−イソブチルエチルベンゼン 69.1重量%p−イ
ソブチルスチレン    23.2重量%その他   
          7.7′重量%これから、p−イ
ンブチルエチルベンゼンの転化率は29.0%、p−イ
ソブチルスチレンへの選択率は82.3%であることが
わかった。
1員1J−ムーL:α−(4−イソブチルフェニル)プ
ロピオン酸メチルエステルの製造[bドロエステル化反
応] (参考例) 実験例No、7で得られた脱水素物の有機相を蒸留によ
り精製して得られた純度97.8%のp−イソブチルス
チレン25.0 gl メタノール10− Om j 
sそれに溶媒としてトルエン100m!、触媒としてP
dCj、0.0271g、助触媒としてCuCj*0.
0105g1さらに配位子のトリフェニルホスフィン0
.0812gを内容量200m7の攪拌器付きオートク
レーブに入れ、攪拌しながら90℃に昇温したのち、−
酸化炭素で70kg/c/の圧力に保ち、8時間反応さ
せた。反応終了後冷却し、反応混合物をガスクロマトグ
ラフィーで分析した結果、p−インブチルスチレンの転
化率98.8%、α−(4−インブチルフェニル)プロ
ピオン酸メチルエステルへの選択率80.2%を得た。
1呈1Jコム−L:α−(4−イソブチルフェニル)プ
ロピオン酸の製造[加水分解反応コ (参考例) 実験例No、8の反応混合物を蒸留して得られた純度9
8.0%のα−(4−インブチルフェニル)プロピオン
酸メチルエステル15gと10%水酸化ナトリウム水溶
液75mとを攪拌しながら還流させ、約3時間加水分解
を行った。冷却後混合物を静置分離させ、下層の水層を
ノルマルヘキサンで洗浄した。
水層に5%塩酸を加えpHを2に調整し、分離した油分
をノルマルヘキサンで抽出し水洗した。
ノルマルヘキサンを減圧で蒸発分離し、淡黄色の粗α−
(4−インブチルフェニル)プロピオン酸結晶12.0
gを得た。
粗α−(4−インブチルフェニル)プロピオン酸をノル
マルヘキサン溶媒で再結晶させ白色の精製α−(4−イ
ンブチルフェニル)プロピオン酸(融点75−713℃
)結晶10.4gを得た。このもののスペクトルなどは
標品と一致した。
[発明の効果コ 本発明の方法によりイソブチルエチルベンゼン異性体混
合物からp−イソブチルエチルベンゼンを蒸留という簡
便な経済的な方法により高純度に回収することが出来、
しかも残りの他の異性体すなわちo−7m−イソブチル
エチルベンゼンは不均化することによりp−イソブチル
エチルベンゼンへと変換することができ、またこれから
再度p−イソブチルエチルベンゼンを蒸留により高純度
に回収することができる。それ故、本発明の方法によれ
ば、o−7m−インブチルエチルベンゼンなどの異性体
はより高い付加価値を有するp−イソブチルエチルベン
ゼンに変換することができる。そして脱水素触媒の存在
下にこのp−イソブチルエチルベンゼンを脱水素すると
、p−イソブチルスチレンとなる。
p−インブチルスチレンは、常法によりカルボニル化す
ることにより鎮痛剤などの医薬として知られるα−(4
−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはその誘導体
を製造することができる。
これらの技術の確立により、α−(4−インプルフェニ
ル)フロピオン酸を製造する上で、p−位にのみ選択的
に置換基を導入する反応を利用しなければならないとい
う、従来受けてきた大きな制約を免れることができ、経
済的に大変有利になる。
手続 補正書(自発)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(工程1)位置異性体中p−イソブチルエチルベ
    ンゼンを5重量%以上含むイソブチルエチルベンゼンの
    位置異性体混合物を、理論段数20段以上の蒸留器によ
    り蒸留し、常圧換算沸点213〜216℃の成分を主と
    して含む留分として高純度のp−イソブチルエチルベン
    ゼンを分離回収し、 (工程2)前記行程(1)においてp− ブチルエチルベンゼンを分離回収した残りのo−イソブ
    チルエチルベンゼンおよび/またはm−イソブチルエチ
    ルベンゼンを含む留分を、必要に応じてイソブチルベン
    ゼンを共存させて酸触媒の存在下、反応温度−10〜6
    00℃の条件で反応させることにより位置異性体中にp
    −イソブチルエチルベンゼンを5重量%以上含むイソブ
    チルエチルベンゼン位置異性体混合物を製造し、 (工程3)前記工程(2)で得られた位 性体中にp−イソブチルエチルベンゼンを5重量%以上
    含むイソブチルエチルベンゼン位置異性体混合物を、理
    論段数20段以上の蒸留器により蒸留し、常圧換算沸点
    213〜216℃の成分を主として含む留分として高純
    度なp−イソブチルエチルベンゼンを分離回収する ことを特徴とする高純度p−イソブチルエチルベンゼン
    の製造方法。
  2. (2)前記酸触媒が、固体酸、フリーデル・クラフツ触
    媒、有機酸、無機酸、ヘテロポリ酸および強酸型陽イオ
    ン交換樹脂からなる群から選ばれる請求項1記載の高純
    度p−イソブチルエチルベンゼンの製造方法。
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