JPH02247355A - 建築用耐熱ボルトおよびナットとそれらの製造方法 - Google Patents
建築用耐熱ボルトおよびナットとそれらの製造方法Info
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- JPH02247355A JPH02247355A JP6674889A JP6674889A JPH02247355A JP H02247355 A JPH02247355 A JP H02247355A JP 6674889 A JP6674889 A JP 6674889A JP 6674889 A JP6674889 A JP 6674889A JP H02247355 A JPH02247355 A JP H02247355A
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Landscapes
- Forging (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(a業上の利用分野)
本発明は建築、土木および海洋構造物等の分野において
、各種建造物に用いる建築用耐火鋼材の締結に使用する
建築用耐熱ボルトおよびナツトとそれらの製造方法に関
する。
、各種建造物に用いる建築用耐火鋼材の締結に使用する
建築用耐熱ボルトおよびナツトとそれらの製造方法に関
する。
(従来の技術)
周知の通り建築、土木および海洋構造物などの分野にお
ける各種建造物用構築材として、般構造用圧延鋼材(J
IS G 3101) 、溶接構造用圧延鋼材(JIS
G 3106) 、溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材(
JIS G 3114) 、高耐侯性圧延鋼材(JIS
G 3125)および−殻構造用炭素鋼鋼管(JIS
G 3444)、−殻構造用角形鋼管(JIS G 3
48B)(以下周知鋼材と云う)などが広く利用され、
これら周知鋼材の締結には、近時高力六角ポル)−(F
IOT) (JIS B 1186)、高力トルシア形
ボルト(FIOT)(JSSII 09) (以、下
車に周知ボルトと云う)などが広く用いられている。
ける各種建造物用構築材として、般構造用圧延鋼材(J
IS G 3101) 、溶接構造用圧延鋼材(JIS
G 3106) 、溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材(
JIS G 3114) 、高耐侯性圧延鋼材(JIS
G 3125)および−殻構造用炭素鋼鋼管(JIS
G 3444)、−殻構造用角形鋼管(JIS G 3
48B)(以下周知鋼材と云う)などが広く利用され、
これら周知鋼材の締結には、近時高力六角ポル)−(F
IOT) (JIS B 1186)、高力トルシア形
ボルト(FIOT)(JSSII 09) (以、下
車に周知ボルトと云う)などが広く用いられている。
前記周知鋼材および周知ボルトは通常高炉によって得ら
れた溶銑を、脱S、脱Pしたのち転炉精練を行い、連続
鋳造もしくは分塊工程において鋼片とし、ついで熱間塑
性加工することにより、所望の特性を備えたものとして
製品化されるが、本発明における鋼片も同様な生産手段
によって製造する。
れた溶銑を、脱S、脱Pしたのち転炉精練を行い、連続
鋳造もしくは分塊工程において鋼片とし、ついで熱間塑
性加工することにより、所望の特性を備えたものとして
製品化されるが、本発明における鋼片も同様な生産手段
によって製造する。
さて、各種建造物のうち、特に生活に密着したビルや事
務所および住居などの建造物に前記周知鋼材を用いる場
合は、火災における安全性を確保するため、充分な耐火
被覆を施すことが義務づけられており、建築関係語法令
では、火災時に鋼材温度が350℃以上にならぬよう規
定している。
務所および住居などの建造物に前記周知鋼材を用いる場
合は、火災における安全性を確保するため、充分な耐火
被覆を施すことが義務づけられており、建築関係語法令
では、火災時に鋼材温度が350℃以上にならぬよう規
定している。
つまり、前記周知鋼材は、建造物に使用する場合350
℃程度で耐力が常温時の60〜70%になり、建造物の
破壊を引き起こす恐れがあるため、たとえば、一般構造
用圧延鋼材(JIS G3101)に規定される形鋼を
柱材とする建造物の例では、その表面にスラグウール、
ロックウール、ガラスクール、アスベストなどを基材と
する吹き付は材やフェルトを展着するほか、防火モルタ
ルで包被する方法および前記断熱材層の上に、さらに金
属薄板即ちアルミニウムやステンレススチール薄板等で
保護する方法など耐火被覆を入念に施し火災時における
熱的損傷により該鋼材が載荷力を失うことのないように
して利用する。
℃程度で耐力が常温時の60〜70%になり、建造物の
破壊を引き起こす恐れがあるため、たとえば、一般構造
用圧延鋼材(JIS G3101)に規定される形鋼を
柱材とする建造物の例では、その表面にスラグウール、
ロックウール、ガラスクール、アスベストなどを基材と
する吹き付は材やフェルトを展着するほか、防火モルタ
ルで包被する方法および前記断熱材層の上に、さらに金
属薄板即ちアルミニウムやステンレススチール薄板等で
保護する方法など耐火被覆を入念に施し火災時における
熱的損傷により該鋼材が載荷力を失うことのないように
して利用する。
そのため、鋼材費用に比し耐火被覆施工費が高額になり
、建設コストが大幅に上昇することを避けることができ
ない。
、建設コストが大幅に上昇することを避けることができ
ない。
そこで、構築材として丸あるいは角鋼管を用い、冷却水
が循環するように構成し、火災時における温度上昇を防
止し載荷力を低下させない技術が提案され、ビルの建設
コストの引き下げと利用空間の拡大が図られている。た
とえば、実公昭52−16021号公報には、建築物の
上部に水タンクを置き、中空鋼管からなる柱材に冷却水
を供給する耐火構造建造物が開示されている。
が循環するように構成し、火災時における温度上昇を防
止し載荷力を低下させない技術が提案され、ビルの建設
コストの引き下げと利用空間の拡大が図られている。た
とえば、実公昭52−16021号公報には、建築物の
上部に水タンクを置き、中空鋼管からなる柱材に冷却水
を供給する耐火構造建造物が開示されている。
前述のように建造物に周知鋼材を利用する場合、価格は
安いが、高温特性が低いため無被覆や軽液層で利用する
ことができず割高な耐火被覆を施さねばならないため建
設コストを高くすると共に建造物の利用空間を狭くし、
経済効率を低下させると云う課題があり、一方耐火性能
の向上をねらいとして、中空鋼材を用いて強制冷却する
方法は、構造が複雑になるため設計、施工費に加えて設
備費が窩むことと保守整備費も高額になると云う課題が
ある。また、ステンレススチールに代表されるような周
知の耐熱鋼材は価格が非常に高いため、高温特性は良好
であるが、生産技術や施工技術面に加えて経済的な面で
構築材としての利用は非常に困難である。
安いが、高温特性が低いため無被覆や軽液層で利用する
ことができず割高な耐火被覆を施さねばならないため建
設コストを高くすると共に建造物の利用空間を狭くし、
経済効率を低下させると云う課題があり、一方耐火性能
の向上をねらいとして、中空鋼材を用いて強制冷却する
方法は、構造が複雑になるため設計、施工費に加えて設
備費が窩むことと保守整備費も高額になると云う課題が
ある。また、ステンレススチールに代表されるような周
知の耐熱鋼材は価格が非常に高いため、高温特性は良好
であるが、生産技術や施工技術面に加えて経済的な面で
構築材としての利用は非常に困難である。
而して、近時建築物の高層化が進展し、設計技術の向上
とその信頼性の高さから、耐火設計について見直しが行
われ、昭和62年建築物の新耐火設計法が発表されるに
至り、前述の350℃の温度制限によることなく、鋼材
の高温強度と建物に実際に加わっている荷重により耐火
被覆の能力を決定できるようになり、場合によっては無
被覆で鋼材を使用することも可能になった。
とその信頼性の高さから、耐火設計について見直しが行
われ、昭和62年建築物の新耐火設計法が発表されるに
至り、前述の350℃の温度制限によることなく、鋼材
の高温強度と建物に実際に加わっている荷重により耐火
被覆の能力を決定できるようになり、場合によっては無
被覆で鋼材を使用することも可能になった。
しかしながら、耐火性の優れた建築用鋼材として経済的
価格で市場に供給できるような鋼材は現在存在しない。
価格で市場に供給できるような鋼材は現在存在しない。
そこで、本発明者等は高温特性が優れ、かつ経済的価格
で市場に供給しうる耐火性の優れた鋼とその製造方法お
よび前記鋼を加工してなる鋼材およびその製造方法なら
びに耐火性能を付与した鋼材(以下耐熱鋼材と云う)を
開発し、先に出願した。
で市場に供給しうる耐火性の優れた鋼とその製造方法お
よび前記鋼を加工してなる鋼材およびその製造方法なら
びに耐火性能を付与した鋼材(以下耐熱鋼材と云う)を
開発し、先に出願した。
而して、前記耐熱鋼材は、重量比で、C0.04〜0.
15%、Si 0.6%以下、Mn 0.5 〜1
.8%、Nb 0.005〜0.04%、Mo 0.
4〜0.7零、An 0.1%以下、N 0.00
1〜0.006%を含有し、残部がFeおよび不可避不
純物からなる耐火性の優れた建築用低降伏比鋼、および
重量比で、C0,04〜0.15%、si o、a%
以下、Mn0.5 〜1.6に、Nb 0.005
〜0.04%、Mo0.4 〜G、7*、^10.1%
以下、N 0.001〜0.006%に加えてTl
0.005〜0.10%、Zr Q、005 〜0
.03%、 V 0.005〜0.10%、Ni
0.05〜0.5%、(:u 0.05〜1.0
%、Cr 0.05〜1.H1B0.0003〜
0.002 %、Ca 0.0005〜0.005
!k、REM0.001〜0.02%のうち1種または
2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避不純物から
なる耐火性の優れた建築用低降伏比鋼であって、該鋼材
は600℃での高温耐力が常温時の70%以上となる鋼
材であり、高価な添加元素の量が少なく、かつ耐火被覆
を薄くすることが可能で、さらに火災荷重が小さい場合
は無被覆で使用することができる極めて経済価値の高い
耐熱鋼材である。
15%、Si 0.6%以下、Mn 0.5 〜1
.8%、Nb 0.005〜0.04%、Mo 0.
4〜0.7零、An 0.1%以下、N 0.00
1〜0.006%を含有し、残部がFeおよび不可避不
純物からなる耐火性の優れた建築用低降伏比鋼、および
重量比で、C0,04〜0.15%、si o、a%
以下、Mn0.5 〜1.6に、Nb 0.005
〜0.04%、Mo0.4 〜G、7*、^10.1%
以下、N 0.001〜0.006%に加えてTl
0.005〜0.10%、Zr Q、005 〜0
.03%、 V 0.005〜0.10%、Ni
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0.002 %、Ca 0.0005〜0.005
!k、REM0.001〜0.02%のうち1種または
2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避不純物から
なる耐火性の優れた建築用低降伏比鋼であって、該鋼材
は600℃での高温耐力が常温時の70%以上となる鋼
材であり、高価な添加元素の量が少なく、かつ耐火被覆
を薄くすることが可能で、さらに火災荷重が小さい場合
は無被覆で使用することができる極めて経済価値の高い
耐熱鋼材である。
しかして、前述の耐熱鋼材を用いて建造物を構築するに
あたり、前記高力六角ボルト(FIOT)(JIS B
1188)、高力トルシア形ボルト(FIOT)(J
SS II 09)など周知ボルトが用いられている
が、通常それらの締結部は耐火性を持たせるため、入念
な耐火被覆が施されている。
あたり、前記高力六角ボルト(FIOT)(JIS B
1188)、高力トルシア形ボルト(FIOT)(J
SS II 09)など周知ボルトが用いられている
が、通常それらの締結部は耐火性を持たせるため、入念
な耐火被覆が施されている。
(発明が解決しようとする課B)
本発明者らは、火災時における鋼材強度について研究の
結果、無被覆使用を目標とした場合、火災時の最高到達
温度が1000℃であることから、鋼材が該温度で常温
耐力の70%以上の耐力を備えるためには、やはり高価
な金属元素を多量に添加せねばならず、経済性を失する
ことを知った。
結果、無被覆使用を目標とした場合、火災時の最高到達
温度が1000℃であることから、鋼材が該温度で常温
耐力の70%以上の耐力を備えるためには、やはり高価
な金属元素を多量に添加せねばならず、経済性を失する
ことを知った。
つまり、周知の鋼材費とそれに加え耐火被覆を施工する
費用以上に鋼材単価が高くなり、そのような鋼材は実際
的に利用することができない。
費用以上に鋼材単価が高くなり、そのような鋼材は実際
的に利用することができない。
そこで、さらに研究を進めた結果、前述のように600
℃での高温耐力が常温時の%以上となる鋼材が最も経済
的であることをつきとめ、高価な添加元素の量を少なく
し、かつ耐火被覆を薄くすることが可能で、火災荷重が
小さい場合は無被覆で使用することができる前記耐火鋼
材を開発した。
℃での高温耐力が常温時の%以上となる鋼材が最も経済
的であることをつきとめ、高価な添加元素の量を少なく
し、かつ耐火被覆を薄くすることが可能で、火災荷重が
小さい場合は無被覆で使用することができる前記耐火鋼
材を開発した。
ところで、前記耐火鋼材の長所を十分に発揮させるには
、常温時、高温時ともに、十分な強度を備えた結合用の
ボルトおよびナツトが必要であり、かつ、それらボルト
およびナツトは、経済的な多量生産が可能であることが
望ましい。ところで、建築に際して前記耐熱鋼材を締結
するボルトやナツトに前述の周知ボルトを利用した場合
、火災時における高温特性が低いために、軽耐火被覆や
無被覆では損傷の起点となり、前記耐熱鋼材の利点を発
揮することができないと云う課題がある。
、常温時、高温時ともに、十分な強度を備えた結合用の
ボルトおよびナツトが必要であり、かつ、それらボルト
およびナツトは、経済的な多量生産が可能であることが
望ましい。ところで、建築に際して前記耐熱鋼材を締結
するボルトやナツトに前述の周知ボルトを利用した場合
、火災時における高温特性が低いために、軽耐火被覆や
無被覆では損傷の起点となり、前記耐熱鋼材の利点を発
揮することができないと云う課題がある。
その点につき、図を用いて、さらに詳細に説明する。
第2図は、横軸に温度(℃)、縦軸に耐力(kgf/n
m2)をとり、母材(JIS G 31Qlliニ規定
される5M50A)の耐力(4%歪み時)および(2%
歪み時)と高力ボルト(JIS B 1186に規定さ
れる2種FIOTに適合する日鐵ポルテン株式会社製高
力ボルト商品名BoltenllON (規格No)
)の剪断耐力を比較したグラフであって、500℃を超
えると5M50AとBoltenllONの耐力低下の
著しいことが判る。
m2)をとり、母材(JIS G 31Qlliニ規定
される5M50A)の耐力(4%歪み時)および(2%
歪み時)と高力ボルト(JIS B 1186に規定さ
れる2種FIOTに適合する日鐵ポルテン株式会社製高
力ボルト商品名BoltenllON (規格No)
)の剪断耐力を比較したグラフであって、500℃を超
えると5M50AとBoltenllONの耐力低下の
著しいことが判る。
さて、そこで前述のような耐熱鋼材のみを開発しても、
前記BoltenllONを使用する限り、耐熱鋼材の
効果は発揮できない。それを第2図のグラフに従って説
明する。
前記BoltenllONを使用する限り、耐熱鋼材の
効果は発揮できない。それを第2図のグラフに従って説
明する。
第3図は、横軸に温度(℃)、縦軸に耐力(kgf/m
m’)をとり、母材(前述の耐熱鋼材を5M50A−N
FRと略称し、板厚32II1m、 12mmの2種を
選定する)の耐力(4%歪み時)および(2%歪み時)
と高力ボルト(前述のBoltenllON)の剪断耐
力を比較したグラフであって、500℃を超えると5M
50A−NFRに比しBoltenllONの耐力低下
が著しく 5M50A−NFRの効果が全く発揮できな
いことが判る。
m’)をとり、母材(前述の耐熱鋼材を5M50A−N
FRと略称し、板厚32II1m、 12mmの2種を
選定する)の耐力(4%歪み時)および(2%歪み時)
と高力ボルト(前述のBoltenllON)の剪断耐
力を比較したグラフであって、500℃を超えると5M
50A−NFRに比しBoltenllONの耐力低下
が著しく 5M50A−NFRの効果が全く発揮できな
いことが判る。
本発明の目的は、該耐熱鋼材の締結にあたり十分な強度
を備え、かつ火災時における高温特性が高く、前記耐熱
鋼材の特性を発揮せしめ経済的な利用を特徴とする特質
を備えた建築用耐熱ボルトおよびナツトとそれらの製造
方法を提供することを目的とする。
を備え、かつ火災時における高温特性が高く、前記耐熱
鋼材の特性を発揮せしめ経済的な利用を特徴とする特質
を備えた建築用耐熱ボルトおよびナツトとそれらの製造
方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は前述の課題を克服し、目的を達成するもので、
その要旨を下記ア〜り項に示す。
その要旨を下記ア〜り項に示す。
75重量比で、C0.15〜0.30%、st o、
s%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.50〜2.00%、^
ffi 0.10%以下、P 0.05%以下、S
0.05%以下残部がFeおよび不可避不純物から
なる建築用耐熱ボルト。
s%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.50〜2.00%、^
ffi 0.10%以下、P 0.05%以下、S
0.05%以下残部がFeおよび不可避不純物から
なる建築用耐熱ボルト。
イ0重量比で、C0.15〜0.30%、St 0.
5%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.50〜2.00%、A
4 0.10%以下、P 0.05%以下、S 0
.05%で、かつ、それに加えてCu 0 、20〜
0 、55%、NI 0 、01〜0.65%、V
0.02〜0.15%、W 0.10〜0.30%の
うちの1種もしくは2種を含み残部がFeおよび不可避
不純物からなる建築用耐熱ボルト。
5%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.50〜2.00%、A
4 0.10%以下、P 0.05%以下、S 0
.05%で、かつ、それに加えてCu 0 、20〜
0 、55%、NI 0 、01〜0.65%、V
0.02〜0.15%、W 0.10〜0.30%の
うちの1種もしくは2種を含み残部がFeおよび不可避
不純物からなる建築用耐熱ボルト。
つ0重量比で、CG、15〜0.30%、SI Q、
5%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.50〜2゜00%、A
文 0.10%以下、P 0.05%以下、S 0
.05%以下残部がFeおよび不可避不純物からなる建
築用耐熱ナツト。
5%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.50〜2゜00%、A
文 0.10%以下、P 0.05%以下、S 0
.05%以下残部がFeおよび不可避不純物からなる建
築用耐熱ナツト。
工9重量比で、C0.15〜0.30%、St 0.
5%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.50〜2.00%、A
i 0.10%以下、p o、os%s%以下
0.05%で、かつ、それに加えてCu 0.20〜
0.55%、Ni 0 、01〜0.65%、V
0.02〜0.15%、W 0.10〜0.30%のう
ちの1種もしくは2種を含み残部がFeおよび不可避不
純物からなる建築用耐熱ナツト。
5%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.50〜2.00%、A
i 0.10%以下、p o、os%s%以下
0.05%で、かつ、それに加えてCu 0.20〜
0.55%、Ni 0 、01〜0.65%、V
0.02〜0.15%、W 0.10〜0.30%のう
ちの1種もしくは2種を含み残部がFeおよび不可避不
純物からなる建築用耐熱ナツト。
オ0重量比で、C0.15〜0.30%、Sl 0.
5%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.50〜2.00%、A
文 0.10%以下、P 0.05%以下、S 0
.05%以下残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼
片を冷間成形、ねじ転造工程によりボルト素材としたの
ち810〜950℃の温度領域から液冷急速焼入し、つ
いで850〜540 tに再加熱して焼戻すことを特徴
とする建築用耐熱ボルトの製造方法。
5%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.50〜2.00%、A
文 0.10%以下、P 0.05%以下、S 0
.05%以下残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼
片を冷間成形、ねじ転造工程によりボルト素材としたの
ち810〜950℃の温度領域から液冷急速焼入し、つ
いで850〜540 tに再加熱して焼戻すことを特徴
とする建築用耐熱ボルトの製造方法。
力9重量比で、C0.15〜0.30%、SIo、5%
以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.25
〜0.50%、Cr 0.50〜2.(10%、An
0.10%以下、P 0.05%以下、S 0
.05%で、かつ、それに加えてCu O、20〜0
、55%、Ni0.01〜0.65%、V 0.0
2〜0.15%、W 0.10 N0.30%のうちの
1種もしくは2種を含み残部がFeおよび不可避不純物
からなる鋼片を冷間成形、ねじ転造工程によりボルト素
材としたのち810〜950℃の温度領域から液冷急速
焼入し、ついで650〜540 ’eに再加熱して焼戻
すことを特徴とする建築用耐熱ボルトの製造方法。
以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.25
〜0.50%、Cr 0.50〜2.(10%、An
0.10%以下、P 0.05%以下、S 0
.05%で、かつ、それに加えてCu O、20〜0
、55%、Ni0.01〜0.65%、V 0.0
2〜0.15%、W 0.10 N0.30%のうちの
1種もしくは2種を含み残部がFeおよび不可避不純物
からなる鋼片を冷間成形、ねじ転造工程によりボルト素
材としたのち810〜950℃の温度領域から液冷急速
焼入し、ついで650〜540 ’eに再加熱して焼戻
すことを特徴とする建築用耐熱ボルトの製造方法。
キ0重量比で、C0.15〜0.30%、Si0.5%
以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.25
〜0.50%、Cr 0.50〜2.00%、ALl
0.10%以下、P 0.05%以下、s o、o
s%以下残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼片を
熱開成形し、ナツト素材としたのち810〜950℃の
温度領域から液冷急速焼入し、ついで700〜600℃
に再加熱して焼戻ししたのち表面研磨を施し、ついで、
ねじ切り加工することを特徴とする建築用耐熱ナツトの
製造方法。
以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.25
〜0.50%、Cr 0.50〜2.00%、ALl
0.10%以下、P 0.05%以下、s o、o
s%以下残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼片を
熱開成形し、ナツト素材としたのち810〜950℃の
温度領域から液冷急速焼入し、ついで700〜600℃
に再加熱して焼戻ししたのち表面研磨を施し、ついで、
ねじ切り加工することを特徴とする建築用耐熱ナツトの
製造方法。
り0重量比で、C0.15〜0.30%、Sl 0.
5%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.51]〜2.00%、
An 0.10%以下、P 0.05%以下、S
0.05%で、かつ、それに加えてCu 0 、2
0〜0 、55%、Nl0.01〜0.65%、V
0.02〜0.15%、W 0.10〜0.30%のう
ちの1種もしくは2種を含み残部がFeおよび不可避不
純物からなる鋼片を熱間成形し、ナツト素材としたのち
810〜950℃の温度領域から液冷急速焼入し、つい
で700〜600℃に再加熱して焼戻ししたのち表面研
磨を施し、ついで、ねじ切り加工することを特徴とする
建築用耐熱ナツトの製造方法。
5%以下、Mn 0.6〜1.50%、Mo 0.
25〜0.50%、Cr 0.51]〜2.00%、
An 0.10%以下、P 0.05%以下、S
0.05%で、かつ、それに加えてCu 0 、2
0〜0 、55%、Nl0.01〜0.65%、V
0.02〜0.15%、W 0.10〜0.30%のう
ちの1種もしくは2種を含み残部がFeおよび不可避不
純物からなる鋼片を熱間成形し、ナツト素材としたのち
810〜950℃の温度領域から液冷急速焼入し、つい
で700〜600℃に再加熱して焼戻ししたのち表面研
磨を施し、ついで、ねじ切り加工することを特徴とする
建築用耐熱ナツトの製造方法。
用)
本発明は、高温時の特性のみならず、常温時の特性もJ
SSII09構造用トルシア形高力ボルトル・六角ナツ
トに定められた特性を満足する建築用耐熱ボルトおよび
ナツトを提供するものであり、そのための必須の成分元
素と添加量について説明する。
SSII09構造用トルシア形高力ボルトル・六角ナツ
トに定められた特性を満足する建築用耐熱ボルトおよび
ナツトを提供するものであり、そのための必須の成分元
素と添加量について説明する。
Cは、強度確保のために必要な元素であるが、0.15
%以下では強度に不安が生じ、0.30%を超えると加
工性が悪くなフて品質的に問題がある。従ってC量の上
下限が0.15%〜0.30%となる。
%以下では強度に不安が生じ、0.30%を超えると加
工性が悪くなフて品質的に問題がある。従ってC量の上
下限が0.15%〜0.30%となる。
つぎに、Slは脱酸に必要な元素であるが、Siが多く
なると酸化物による品質欠陥の恐れがあるため、その上
限を0.5%とすることが望ましい。
なると酸化物による品質欠陥の恐れがあるため、その上
限を0.5%とすることが望ましい。
さらに、Mnは強度、靭性を確保する上で不可欠の元素
であり、0.6%未満では、本発明の目的とする強度が
得られない。しかしMn量が多才(作 ぎると加工性が著しく悪くな)て、経済性を失うので、
Mn量の上下限は0,6%〜1.50%に限定される。
であり、0.6%未満では、本発明の目的とする強度が
得られない。しかしMn量が多才(作 ぎると加工性が著しく悪くな)て、経済性を失うので、
Mn量の上下限は0,6%〜1.50%に限定される。
また、Moは0.25%未満では本発明の目的とする高
温強度が発現せず、0.50%を超えると加工性に問題
が生じて良好な製品が得られないので、Mo量は0.2
5%〜0.50%とする。
温強度が発現せず、0.50%を超えると加工性に問題
が生じて良好な製品が得られないので、Mo量は0.2
5%〜0.50%とする。
さらに、Crについては、強度と焼き入れ性を良くする
ために必要な元素であるが、0.50%未満では効果が
薄い、しかし2.0%をこえると、加工に際して、割れ
が発生し易いなど難点が出る。
ために必要な元素であるが、0.50%未満では効果が
薄い、しかし2.0%をこえると、加工に際して、割れ
が発生し易いなど難点が出る。
従って、Cr量は0.50%〜2.0%に限定する。
また、ALlは一般に脱酸上鋼に含まれる元素であるが
、Stによっても脱酸は行なわれるので、本発明ではA
lについて下限は限定しない。しかしA2量が多くなる
と鋼の清浄度が悪くなり、品質が劣化するので上限を0
.1%とした。
、Stによっても脱酸は行なわれるので、本発明ではA
lについて下限は限定しない。しかしA2量が多くなる
と鋼の清浄度が悪くなり、品質が劣化するので上限を0
.1%とした。
なお、本発明では、不純物として少量のPおよびSを含
有することは差し支え無い。
有することは差し支え無い。
つまり、PおよびSlをたとえば0.01%〜0.00
1%程度に少なくするには、精練費用が著しく高騰し経
済的でない。即ちP、Sは高温強度に与える影響が小さ
いの・で、その量について0.05%以下であれば本発
明の場合問題がないので、PおよびSlについては、そ
れぞれ0.05%以下とする。
1%程度に少なくするには、精練費用が著しく高騰し経
済的でない。即ちP、Sは高温強度に与える影響が小さ
いの・で、その量について0.05%以下であれば本発
明の場合問題がないので、PおよびSlについては、そ
れぞれ0.05%以下とする。
また、前述の基本的成分に加えて、選択的に添加する元
素としてCu 0.2+1〜0.55%、N1010
1〜0.65%、V 0.02〜0.15%、W
0.10〜0.30%のうちの1種もしくは2種以上を
添加するが、まずCuは耐候性を高め、材料の寿命を延
長する効果があるものの0.20%以下では添加の効果
が薄く、0.55%を超えると塑性加工に際して赤熱脆
性が生じて加工が困難になる。
素としてCu 0.2+1〜0.55%、N1010
1〜0.65%、V 0.02〜0.15%、W
0.10〜0.30%のうちの1種もしくは2種以上を
添加するが、まずCuは耐候性を高め、材料の寿命を延
長する効果があるものの0.20%以下では添加の効果
が薄く、0.55%を超えると塑性加工に際して赤熱脆
性が生じて加工が困難になる。
つぎに、Nlは強度と耐候性向上のため添加するが、0
.01%以下では添加効果が低く、0.65%を超える
と冷間塑性加工性が低下して経済的にも、品質的にも望
ましく無い。しかしCuを添加する場合はCuによる赤
熱脆性を防止する効果があるので、CuとNlは同時添
加が望ましい。
.01%以下では添加効果が低く、0.65%を超える
と冷間塑性加工性が低下して経済的にも、品質的にも望
ましく無い。しかしCuを添加する場合はCuによる赤
熱脆性を防止する効果があるので、CuとNlは同時添
加が望ましい。
さらに、■は結晶粒の粗大化を防止するとともに、耐候
性を高める効果があるが、0.02%以下では効果が薄
く、また、0.15%を超えると目的に対して経済性が
無くなる。
性を高める効果があるが、0.02%以下では効果が薄
く、また、0.15%を超えると目的に対して経済性が
無くなる。
Wは高温における耐力の向上に効果的で、また耐候性を
高めるが0.10%以下では効果が無く、0.30%を
超えると冷間加工性が悪くなり経済性を失する。
高めるが0.10%以下では効果が無く、0.30%を
超えると冷間加工性が悪くなり経済性を失する。
以上説明したとおり、本発明では選択的に添加する元素
としてCu、 Nl、 V、 Wを用い、経済性を考慮
してそれぞれの1種もしくは2種以上を適宜に添加する
が、いずれも高値な元素であるため、本発明の目的とす
る特性を満足する限度、において、少量の添加が望まし
い。
としてCu、 Nl、 V、 Wを用い、経済性を考慮
してそれぞれの1種もしくは2種以上を適宜に添加する
が、いずれも高値な元素であるため、本発明の目的とす
る特性を満足する限度、において、少量の添加が望まし
い。
さて、本発明wi(ボルト用)の基本的成分は前述のと
おりで、本発明の目的を達成できることを下記第1表に
示す比較鋼との対比に従って説明する。
おりで、本発明の目的を達成できることを下記第1表に
示す比較鋼との対比に従って説明する。
第1表に示す比較鋼は、MOを含有していないため、6
00℃における高温度領域において、本発明鋼の耐力(
kgf/lQm’)が35.8前後の僅を有するのに比
して14.8程度と低く、さらに、同様に600℃にお
ける高温度領域において、本発明鋼が引張強さ(kgf
/mm”) 49.8前後であり、伸び(%)も27程
度の価を有するのに対して、比較鋼のそれは29.3お
よび58前後の価を示し、本発明鋼が高温度領域で十分
な強度を備えているのに対して、周知のボルトに用いら
れている比較鋼は高温度での強度が低く、本発明のよう
な用途には全く利用することができない。
00℃における高温度領域において、本発明鋼の耐力(
kgf/lQm’)が35.8前後の僅を有するのに比
して14.8程度と低く、さらに、同様に600℃にお
ける高温度領域において、本発明鋼が引張強さ(kgf
/mm”) 49.8前後であり、伸び(%)も27程
度の価を有するのに対して、比較鋼のそれは29.3お
よび58前後の価を示し、本発明鋼が高温度領域で十分
な強度を備えているのに対して、周知のボルトに用いら
れている比較鋼は高温度での強度が低く、本発明のよう
な用途には全く利用することができない。
さらに、本発明鋼(ナツト用)について、その基本的成
分を下記第2表に示す比較鋼との対比に従って説明する
。
分を下記第2表に示す比較鋼との対比に従って説明する
。
前記第2表に示す比較鋼の高温度領域おける機械的特性
も、第1表の場合と同様に本発明鋼に比して、著しく低
く本発明のような用途には利用することができないきこ
とが判明した。
も、第1表の場合と同様に本発明鋼に比して、著しく低
く本発明のような用途には利用することができないきこ
とが判明した。
さて、本発明の建築用耐熱ボルトおよびナツトは、前述
の特性を有するので、前記耐熱鋼材5M50A−NFR
の利用と相俟って相乗効果を十分に発揮することが可能
である。
の特性を有するので、前記耐熱鋼材5M50A−NFR
の利用と相俟って相乗効果を十分に発揮することが可能
である。
それを、以下図面に従って説明する。
第1図は、横軸に温度(℃)、縦軸に耐力(kgf/m
m2)をとり、母材(前述の耐熱鋼材を5M50A−N
FRと略称し、板厚32mm、 12mmの2種を選定
する)の耐力(4%歪み時)および(2%歪み時)と本
発明にかかる高力ボルト(BoltenllON−PR
と略称する)の剪断耐力(第1図〜第3図のグラフでは
設計時の母材許容応力度/高力ボルト許容剪断応力度[
摩擦接合]を考慮した値とし1.46倍して表示してい
る)を比較したグラフであって、常温時は勿論のこと5
00℃を超え700℃まで5M50A−NFRとBol
tenllON−FRの耐力は著しく高く、5M50A
−NFRとBoltenllON −PRの相乗効果に
より目的の1つとする耐熱鉄骨構造物が具現化できるこ
とは明白である。
m2)をとり、母材(前述の耐熱鋼材を5M50A−N
FRと略称し、板厚32mm、 12mmの2種を選定
する)の耐力(4%歪み時)および(2%歪み時)と本
発明にかかる高力ボルト(BoltenllON−PR
と略称する)の剪断耐力(第1図〜第3図のグラフでは
設計時の母材許容応力度/高力ボルト許容剪断応力度[
摩擦接合]を考慮した値とし1.46倍して表示してい
る)を比較したグラフであって、常温時は勿論のこと5
00℃を超え700℃まで5M50A−NFRとBol
tenllON−FRの耐力は著しく高く、5M50A
−NFRとBoltenllON −PRの相乗効果に
より目的の1つとする耐熱鉄骨構造物が具現化できるこ
とは明白である。
第3表に前記高力ボルトBoltenllON−FRと
BoltenllONにつき剪断強度(kgf/mm’
)を温度別に表示した。
BoltenllONにつき剪断強度(kgf/mm’
)を温度別に表示した。
第 3 表
また、第4表、第5表に5M50A−NFR(32mm
) 、(12mm)と5M50A (32+n+++)
の母材耐力(kgf/mm2) を示す。
) 、(12mm)と5M50A (32+n+++)
の母材耐力(kgf/mm2) を示す。
第 5 表
第
表
前記第1図〜第3図および第3表〜第5表からも明らか
なように、耐熱鋼材5M50A−NFRとBolten
llONとの組み合わせでは、高温領域においてボルト
が切断し、5M50AとBoltenllONとの組み
合わせでは、母材が高温に耐え切れず、5M50A−N
FRとBoltenllON−FRの組み合・わせのみ
が、建築物の耐火性能を保証する。
なように、耐熱鋼材5M50A−NFRとBolten
llONとの組み合わせでは、高温領域においてボルト
が切断し、5M50AとBoltenllONとの組み
合わせでは、母材が高温に耐え切れず、5M50A−N
FRとBoltenllON−FRの組み合・わせのみ
が、建築物の耐火性能を保証する。
つぎに、本発明にかかる建築用耐熱ボルトBoLten
llON−FRとナツトの製造方法ニツイテ、説明する
。
llON−FRとナツトの製造方法ニツイテ、説明する
。
さて、本発明においても、周知ボルトの製造方法と同様
に、本発明の目的に適合した成分組成を有する耐熱鋼材
を冷間成形したのち、ねじ転造工程によりボルト素材と
し、ついで変態点以上の高温域に加熱し、急速焼入した
あと、焼き戻す方法を採用するが、本発明では水もしく
は油冷(液冷と略称する)において焼入開始温度を81
0〜950℃に限定するものであり、その理由は目的と
する機械的特性即ち硬さ及び強度を付与するためで、8
10℃未満では準安定相が得られず、950℃を超える
と靭性及び粘性において不安が生ずるためである。
に、本発明の目的に適合した成分組成を有する耐熱鋼材
を冷間成形したのち、ねじ転造工程によりボルト素材と
し、ついで変態点以上の高温域に加熱し、急速焼入した
あと、焼き戻す方法を採用するが、本発明では水もしく
は油冷(液冷と略称する)において焼入開始温度を81
0〜950℃に限定するものであり、その理由は目的と
する機械的特性即ち硬さ及び強度を付与するためで、8
10℃未満では準安定相が得られず、950℃を超える
と靭性及び粘性において不安が生ずるためである。
また、前記焼入後650〜540℃に再加熱して焼き戻
す手段を採用するのは、焼入によって生じた準安定相を
安定相に変化させ、変形や割れの発生を防ぎ、目的とす
る強靭性を付与するためで、650℃を超える温度では
割れ発生の懸念があり、 540℃未満では強靭性に欠
ける恐れが多いためである。
す手段を採用するのは、焼入によって生じた準安定相を
安定相に変化させ、変形や割れの発生を防ぎ、目的とす
る強靭性を付与するためで、650℃を超える温度では
割れ発生の懸念があり、 540℃未満では強靭性に欠
ける恐れが多いためである。
つぎに、本発明に関する耐熱ナツトの製造方法であるが
、本発明においても、周知ナツトの製造方法と同様に、
本発明の目的に適合した成分組成を有する耐熱鋼材を熱
間成形したのち、変態点以上の高温域に加熱し、急速焼
入したあと、焼き戻しを行い、さらに表面研磨を施し、
ついで機械的な方法でねじ切りを行う方法を採用するが
、本発明では液冷において焼入開始温度を810〜95
0℃に限定するものであり、その理由は耐熱ボルトと同
様目的とする機械的特性即ち硬さ及び強度を付与するた
めで、810℃未満では準安定相が得られず、 950
℃を超えると靭性及び粘りにおいて不安が生ずるためで
ある。
、本発明においても、周知ナツトの製造方法と同様に、
本発明の目的に適合した成分組成を有する耐熱鋼材を熱
間成形したのち、変態点以上の高温域に加熱し、急速焼
入したあと、焼き戻しを行い、さらに表面研磨を施し、
ついで機械的な方法でねじ切りを行う方法を採用するが
、本発明では液冷において焼入開始温度を810〜95
0℃に限定するものであり、その理由は耐熱ボルトと同
様目的とする機械的特性即ち硬さ及び強度を付与するた
めで、810℃未満では準安定相が得られず、 950
℃を超えると靭性及び粘りにおいて不安が生ずるためで
ある。
また、焼戻温度を700〜600℃に限定する理由は、
700℃を超える温度では硬度が高くなりすぎて、割
れ発生の懸念があり、600℃未満では強靭性と粘りに
欠ける製品となる恐れが多いためである。
700℃を超える温度では硬度が高くなりすぎて、割
れ発生の懸念があり、600℃未満では強靭性と粘りに
欠ける製品となる恐れが多いためである。
(実 施 例)
つぎに、本発明にかかる熱処理と機械的特性を、比較例
と対比して下記第6表、第7表(常温特性)に示す。
と対比して下記第6表、第7表(常温特性)に示す。
なお、試験片はJISZ2201に規定する4号試験片
を用い、製品の引張試験における引張強さは、引張荷重
をねじの有効断面積で除した値である。
を用い、製品の引張試験における引張強さは、引張荷重
をねじの有効断面積で除した値である。
第6表
第
表
なお、第6表、第7表における鋼種は第1表に記載した
鋼と同一のものである。
鋼と同一のものである。
さらに、第8表においてボルトの高温時(600℃)の
機械的特性比較を示し、第 8 表 また、第9表に本発明にかかるナツトと比較例ナツトの
高温時(600℃)における機械的特性比較を示す。
機械的特性比較を示し、第 8 表 また、第9表に本発明にかかるナツトと比較例ナツトの
高温時(600℃)における機械的特性比較を示す。
第9表
しコストは高くならない利点を有する。
さて、つぎに本発明における実施例鋼種を第10表に、
また第11表に各温度域における機械的特性(0,2%
歪)の例を示す。
また第11表に各温度域における機械的特性(0,2%
歪)の例を示す。
′!J7表〜第9表から明らかなように、本発明にかか
る耐熱ボルトおよびナツトは高温時の特性が良好である
のみならず、常温時の特性も優れており、建築用として
、優れた特質を備えている。
る耐熱ボルトおよびナツトは高温時の特性が良好である
のみならず、常温時の特性も優れており、建築用として
、優れた特質を備えている。
即ち、周知の高力六角ボルト(FIOT) (JIS
B1186)や高力トルシャ形ボルト(FIOT)(J
SSTI09)と同様に利用できるばか前述のとおり、
該周知ボルトに無い高温時耐力を備えており、しかも製
造方法も経済的で周知ボルトに比第 表 前記第11表における材質は、第10表の例2のものを
用いた。
B1186)や高力トルシャ形ボルト(FIOT)(J
SSTI09)と同様に利用できるばか前述のとおり、
該周知ボルトに無い高温時耐力を備えており、しかも製
造方法も経済的で周知ボルトに比第 表 前記第11表における材質は、第10表の例2のものを
用いた。
温度(”C)
(発明の効果)
本発明の建築用耐熱ボルトおよびナツトは、前述のよう
に高温特性が非常に優れており、また常温特性も極めて
良好であるため、耐熱鋼材を素材とする各種形鋼および
管材や棒鋼などの鋼鉄建築材の耐火性能を補完し、その
利点を十分に発揮させることが可能である。
に高温特性が非常に優れており、また常温特性も極めて
良好であるため、耐熱鋼材を素材とする各種形鋼および
管材や棒鋼などの鋼鉄建築材の耐火性能を補完し、その
利点を十分に発揮させることが可能である。
また、製造方法も経済的で、従来法に比して、格別のコ
スト高にならないため、実用効果が著しく高い。
スト高にならないため、実用効果が著しく高い。
第1図は耐熱鋼材からなる母材の耐力と本発明にかかる
高力ボルトの剪断耐力を比較した、第2図は従来鋼を素
材とする母材の耐力と高力ボルトの剪断耐力を比較した
グラフ、第3図は耐熱鋼材からなる母材の耐力と高力ボ
ルトの剪断耐力を比較したグラフである。 第 図 温度(”C)
高力ボルトの剪断耐力を比較した、第2図は従来鋼を素
材とする母材の耐力と高力ボルトの剪断耐力を比較した
グラフ、第3図は耐熱鋼材からなる母材の耐力と高力ボ
ルトの剪断耐力を比較したグラフである。 第 図 温度(”C)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量比で、 C 0.15〜0.30% Si 0.5%以下、 Mn 0.6〜1.50% Mo 0.25〜0.50% Cr 0.50〜2.00% Al 0.10%以下、 P 0.05%以下、 S 0.05%以下 残部がFeおよび不可避不純物からなる建築用耐熱ボル
ト。 2 重量比で、 C 0.15〜0.30%、 Si 0.5%以下、 Mn 0.6〜1.50%、 Mo 0.25〜0.50%、 Cr 0.50〜2.00%、 Al 0.10%以下、 P 0.05%以下、 S 0.05%以下で、 かつ、それに加えてCu 0.20〜0.55%、Ni
0.01〜0.65%、V 0.02〜0.15%、
W 0.10〜0.30%のうちの1種もしくは2種を
含み残部がFeおよび不可避不純物からなる建築用耐熱
ボルト。 3 重量比で、 C 0.15〜0.30%、 Si 0.5%以下、 Mn 0.6〜1.50%、 Mo 0.25〜0.50%、 Cr 0.50〜2.00%、 Al 0.10%以下、 P 0.05%以下、 S 0.05%以下 残部がFeおよび不可避不純物からなる建築用耐熱ナッ
ト。 4 重量比で、 C 0.15〜0.30%、 Si 0.5%以下、 Mn 0.6〜1.50%、 Mo 0.25〜0.50%、 Cr 0.50〜2.00%、 Al 0.10%以下、 P 0.05%以下、 S 0.05%以下で、 かつ、それに加えてCu 0.20〜0.55%、Ni
0.01〜0.65%、V 0.02〜0.15%、
W 0.10〜0.30%のうちの1種もしくは2種を
含み残部がFeおよび不可避不純物からなる建築用耐熱
ナット。 5 重量比で、 C 0.15〜0.30%、 Si 0.5%以下、 Mn 0.6〜1.50%、 Mo 0.25〜0.50%、 Cr 0.50〜2.00%、 Al 0.10%以下、 P 0.05%以下、 S 0.05%以下 残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼片を冷間成形
、ねじ転造工程によりボルト素材としたのち810〜9
50℃の温度領域から液冷急速焼入し、ついで650〜
540℃に再加熱して焼戻すことを特徴とする建築用耐
熱ボルトの製造方法。 6 重量比で、 C 0.15〜0.30%、 Si 0.5%以下、 Mn 0.5〜1.50%、 Mo 0.25〜0.50%、 Cr 0.50〜2.00%、 Al 0.10%以下、 P 0.05%以下、 S 0.05%以下で、 かつ、それに加えてCu 0.20〜0.55%、Ni
0.01〜0.65%、V 0.02〜0.15%、
W 0.10〜0.30%のうちの1種もしくは2種を
含み 残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼片を冷
間成形、ねじ転造工程によりボルト素材としたのち81
0〜950℃の温度領域から液冷急速焼入し、ついで6
50〜540℃に再加熱して焼戻すことを特徴とする建
築用耐熱ボルトの製造方法。 7 重量比で、 C 0.15〜0.30%、 Si 0.5%以下、 Mn 0.6〜1.50%、 Mo 0.25〜0.50%、 Cr 0.50〜2.00%、 Al 0.10%以下、 P 0.05%以下、 S 0.05%以下 残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼片を熱間成形
し、ナット素材としたのち810〜950℃の温度領域
から液冷急速焼入し、ついで700〜800℃に再加熱
して焼戻ししたのち表面研磨を施し、ついで、ねじ切り
加工することを特徴とする建築用耐熱ナットの製造方法
。 8 重量比で、 C 0.15〜0.30%、 Si 0.5%以下、 Mn 0.6〜1.50%、 Mo 0.25〜0.50%、 Cr 0.50〜2.00%、 Al 0.10%以下、 P 0.05%以下、 S 0.05%以下で、 かつ、それに加えてCu 0.20〜0.55%、Ni
0.01〜0.65%、V 0.02〜0.15%、
W 0.10〜0.30%のうちの1種もしくは2種を
含み 残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼片を熱
間成形し、ナット素材としたのち810〜950℃の温
度領域から液冷急速焼入し、ついで700〜600℃に
再加熱して焼戻ししたのち表面研磨を施し、ついで、ね
じ切り加工することを特徴とする建築用耐熱ナットの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1066748A JP2609722B2 (ja) | 1989-03-18 | 1989-03-18 | 建築用耐熱ボルトおよびナットとそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1066748A JP2609722B2 (ja) | 1989-03-18 | 1989-03-18 | 建築用耐熱ボルトおよびナットとそれらの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02247355A true JPH02247355A (ja) | 1990-10-03 |
JP2609722B2 JP2609722B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=13324814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1066748A Expired - Lifetime JP2609722B2 (ja) | 1989-03-18 | 1989-03-18 | 建築用耐熱ボルトおよびナットとそれらの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2609722B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04263047A (ja) * | 1991-02-15 | 1992-09-18 | Kobe Steel Ltd | 耐遅れ破壊性の優れた高強度耐火ボルト |
DE19724051C1 (de) * | 1997-06-07 | 1999-03-11 | Thyssen Stahl Ag | Grobbleche einer Dicke bis 50 mm aus feuerresistenten nickelfreien Stählen für den Stahlbau und Verfahren zur Herstellung von Grobblech daraus |
US20130146405A1 (en) * | 2011-12-08 | 2013-06-13 | Kia Motors Corporation | Brake disk |
CN103966510A (zh) * | 2014-04-14 | 2014-08-06 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种小规格英标螺纹钢b500b及其生产工艺 |
CN104480395A (zh) * | 2014-12-02 | 2015-04-01 | 常熟市良益金属材料有限公司 | 一种新型耐腐蚀合金 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5441982A (en) * | 1977-09-09 | 1979-04-03 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | Decorative body made of clear hard synthetic resin |
JPS59200742A (ja) * | 1983-04-28 | 1984-11-14 | Daido Steel Co Ltd | 耐熱鋼 |
JPS60155644A (ja) * | 1984-01-25 | 1985-08-15 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 耐遅れ破壊特性に優れた高張力鋼ボルト用鋼 |
-
1989
- 1989-03-18 JP JP1066748A patent/JP2609722B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20130146405A1 (en) * | 2011-12-08 | 2013-06-13 | Kia Motors Corporation | Brake disk |
CN103966510A (zh) * | 2014-04-14 | 2014-08-06 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种小规格英标螺纹钢b500b及其生产工艺 |
CN104480395A (zh) * | 2014-12-02 | 2015-04-01 | 常熟市良益金属材料有限公司 | 一种新型耐腐蚀合金 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2609722B2 (ja) | 1997-05-14 |
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