JPH02245193A - 低重合度ヒアルロン酸アルカリ塩の製造方法 - Google Patents

低重合度ヒアルロン酸アルカリ塩の製造方法

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JPH02245193A
JPH02245193A JP6634089A JP6634089A JPH02245193A JP H02245193 A JPH02245193 A JP H02245193A JP 6634089 A JP6634089 A JP 6634089A JP 6634089 A JP6634089 A JP 6634089A JP H02245193 A JPH02245193 A JP H02245193A
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広美 杉谷
Tomohiro Sugitani
杉谷 智博
Takashi Nozawa
孝志 野澤
Minoru Hara
實 原
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Kibun KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は低重合度のヒアルロン酸アルカリ塩を製造する
方法に関する。
(従来の技術〕 ヒアルロン酸はD−グルクロン酸とN−アセチル−D−
グルコサミンが交互に結合した構造を有する直鎖状の多
糖類であり、動物の諸組織、例えば眼の硝子体、へその
緒、皮膚、にわとりのトサカ等に含まれていることが知
られている。又、このヒアルロン酸には優れた保水性、
保湿性及び粘弾性が認められており、それらの特性を利
用して化粧品、或いは医薬品等の分野で用途が開発され
つつある。
特に、近年醗酵法による生産が発展し良質、大量のヒア
ルロン酸及びその塩の入手が可能になるに従い、その用
途も拡大傾向を見せており、種々なグレードのものが要
求されるようになってきた。
すなわち、従来は生物的活性の高い高分子量のヒアルロ
ン酸及びその塩が求められていたが、最近では化粧品等
の分野で水にとけ易く、粘度が低いため、配合した場合
べとつき感やつっばり感が少ない低分子量のヒアルロン
酸及びその塩が望まれるようになってきた。
そこで、高分子量のヒアルロン酸を低分子化する方法が
種々研究されているが、従来法であるヒアルロン酸含有
原料中に含まれているヒアロニダーゼを利用して分解せ
しめる方法、或いは実験的手法としての酸、アルカリ、
加熱処理による低分子化方法はともに工業的方法とはい
えず、又、最近開発されたペースト化したヒアルロン酸
含有原料にアルカリを加え、特定条件下で処理した後、
ヒアルロン酸を抽出する方法(特開昭63−57602
号公報〉も上記方法に比べればかなりの前進がみられる
ものの処理時間等の点で工業的にはやはり充分満足のい
く方法とはなり得ていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
すなわち、ヒアルロニダーゼを用いる方法には微生物を
用いる方法に固有な問題点があり、効率がよくない他、
分解程度の制御も困雑なため採用し難く、一方酸、アル
カリ、或いは加熱処理による方法は実験室的には可能で
も工業的規模では完成していない方法であった。
さらに、前記のアルカリを用いる特開昭6357602
号公報の方法も工程が多く、処理時間が長いという問題
点を有していた。
本発明は上記した従来法の問題点を解決し、より簡便で
効率的な低重合度ヒアルロン酸アルカリ塩を製造する方
法を提供することを課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記課題を解決するため研究を重ねた結果
、醗酵法によってヒアルロン酸を産生じ、これを分離精
製覆る過程で塩素系酸化剤を用いて処理すると極めて簡
便容易に目的とする低重合のヒアルロン酸アルカリ塩が
得られることを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明はストレプトコッカス属又はパスツレラ
属に属するヒアルロン酸生産能を有する菌株を培養し、
その培養液からヒアルロン酸を分離精製する際、生成し
たヒアルロン酸アルカリ塩に塩素系酸化剤を反応せしめ
て低分子化することを特徴とする低重合度ヒアルロン酸
アルカリ塩の製造方法を提供するものである。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明で用いられるヒアルロン酸生産能を有する微生物
としては公知の菌株、例えば[化学と生物Vo1.26
. No、5 P310−P31月にて種々紹介されて
いる生産菌を用いることができる。
その具体例をあげると、ストレプトコッカス・ピオゲネ
ス(5treptococcus −pyogenes
) 、ストレプト=+ッカスーエタイ(5trepto
coccus −equi ) 。
ストレア1〜コツカス・エキシミリス(5trept。
coccus −equisimi l is ) 、
ストレプトコッカス・ディスガラクチイエ(5trep
tococcus −dysgalactiae) 、
ストレプトコッカス・ズーエピデミカス(5trept
ococcus −zooepidemicus ) 
、パスツレラ・マルトシダ(Pa5teurel la
 −multocida )及びこれらの変異株等が挙
げられる。なかでも特にストレア1〜コツカス◆ズーエ
ピデミカスNCTC7023が好ましい。
次に本発明に用いる培地は、通常微生物の培養に用いら
れるものならいずれも使用することかでき、グルコース
、フラクトース、ガラクトース、シュークロース等の炭
素源、リン酸第−カリウム、リン酸第二カリウム、硫酸
マグネシウム等の無機物、ペプトン、酵母エキス、コー
ンステイープリカー等の有機栄養源等が含まれる培地が
用いられる。
培養は、通気攪拌下、培養温度30〜37℃、生成する
乳酸を中和するため水酸化ナトリウムでpH6〜8に調
節して行う。培養時間は24〜48時間でよい。
以上の培養条件のもとに培養を行うと、通常ヒアルロン
酸が4〜6g/j得られる。
次に醗酵終了後の培養液中のヒアルロン酸を分離精製し
、且つ低分子化する下記の工程を実施する。
まず以上の工程によって得られた培養液を希釈し、濾過
助剤を加えて濾過を行い、菌体及び不純物を除く。次い
でこれに塩化セチルピリジニウムを添加し、ヒアルロン
酸とセチルピリジニウムの複合体を析出させる。この析
出物をろ別し、よく洗浄した後、食塩濃度が0.4〜0
,5モル濃度となるように食塩水を加えて溶解させる。
充分溶解した後、エタノール又はメタノールを加えると
ヒアルロン酸す1〜リウムが析出してくるので、これを
分別する。
この分別した沈澱をヒアルロン酸ナトリウムの濃度が1
%になるように水を加えて溶解し、30℃に保持しなが
ら予め粘度を測定しておく。
次に溶液を攪拌下に、塩素系酸化剤を必要量、好ましく
は有効塩素量として50〜800 ppmとなるよう添
加し、30〜60分間、好ましくは45分間酸化反応を
行い、高重合度のヒアルロン酸を低分子化せしめる。
ここで用いられる塩素系酸化剤としては次亜鉛素酸ナト
リウム、又は次亜鉛素酸カリウムが好ましい。
該塩素系酸化剤の量と分子量の関係、すなわち低分子化
の程度については、本発明者らの研究により上記した低
分子化法を用いた場合、第1表に示す結果が確認されて
いる。
したがって必要添加量は目的とする分子量にあわせた量
を第1表から選ぶか、補外して設定プるか、或いは必要
により予備実験によって調べてから実施することが望ま
しい。
なお、添加する塩素系酸化剤の有効塩素量が50〜80
0 ppmの範囲外では、有意な分子量の低下を認めな
かったり、非常に回収率が悪くなるので好ましくない。
最後に、上記した酸化反応が終了した後、反応液を0.
45μの精密濾過機で濾過し、3〜4倍量のエタノール
又はメタノールを加えて、再度ヒアルロン酸ナトリウム
を沈澱させ、母液と分離した沈澱を減圧乾燥すると目的
とする低重合度ヒアルロン酸ナトリウムが得られる。
〔実施例〕
以下実施例で本発明を具体的に説明する。
実施例1 グルコース2.5%、ペプトン1.5%、酵母エキス0
.5%及び硫酸マグネシウム0.05%を含む液体培地
1.l!を2.1!ジャーファーメンタ−に入れ、12
0℃で15分間滅菌処理後、これに前培養したストレプ
トコッカス・ズーエピデミカスNCTC7023を50
m1接種し、培養温度35℃、通気i1.5wmで回転
数20Orpmの攪拌を行い、且つ水酸化ナトリウムで
中和してpH6,9〜7,1に保持しながら32時間培
養した。
この培養液を希釈し、ケイソウ±3%を濾過助剤として
加えて濾過し、清澄な濾液2.3gを得た。
分析の結果ヒアルロン酸含有率は4.2gであった。
濾液を二分し、その一方の1.15.l!に塩化セヂル
ピリジニウムを加えてヒアルロン酸を析出させ、沈澱を
分別して0.4[M]食塩水に溶解した。
次にこの溶液に3倍量のエタノールを加えて析出したヒ
アルロン酸ナトリウムを水に溶解して全量を210dと
した。
このものの粘度を測定したところ6500cpであった
ひき続き溶液の温度を30℃に保持し、この水溶液に有
効塩素量140ppmに相当する次亜塩素酸ナトリウム
を加え45分間攪拌して酸化反応を行った。
反応終了後の粘度は900cpであった。
この酸化処理液を精密濾過後、3倍量のエタノールを加
え、析出したヒアルロン酸ナトリウムをアセトンで洗浄
後、減圧乾燥して白色の乾燥物1.989を得た。分子
量は1.C,+aurent et al BiOch
im、Biopys、Acta42.476−485 
 (1960)による粘度測定法で測定した結果、51
万であった。
尚、培養液の濾液残り二分の−について酸化処理を行わ
ず、その他全く同様の方法で分離、精製したヒアルロン
酸は、収!2.059、分子量253万であった。
〔発明の効果〕
本発明により化粧品、医薬品等の業界で以前より求めら
れていた低重合度のヒアルロン酸アルカリ塩が短時間で
効率よく、しかも簡便な方法で製造することが可能にな
った。
特許出願人  株式会社 紀  文

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ストレプトコッカス属又はパスツレラ属に属するヒ
    アルロン酸生産能を有する菌株を培養し、その培養液か
    らヒアルロン酸を分離精製する際、生成したヒアルロン
    酸アルカリ塩に塩素系酸化剤を反応せしめて低分子化す
    ることを特徴とする低重合度ヒアルロン酸アルカリ塩の
    製造方法。 2、塩素系酸化剤が次亜塩素酸ナトリウム又は次亜塩素
    酸カリウムであり、その添加量が有効塩素量として50
    〜800ppmであることを特徴とする請求項1記載の
    低重合度ヒアルロン酸アルカリ塩の製造方法。
JP6634089A 1989-03-20 1989-03-20 低重合度ヒアルロン酸アルカリ塩の製造方法 Expired - Lifetime JPH0675512B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997022629A1 (en) * 1995-12-20 1997-06-26 Fidia Advanced Biopolymers S.R.L. A process for preparing a hyaluronic acid fraction having a low polydispersion index
WO2011034341A2 (ko) 2009-09-15 2011-03-24 일동제약주식회사 저분자량 히알루론산 제조 방법

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WO1997022629A1 (en) * 1995-12-20 1997-06-26 Fidia Advanced Biopolymers S.R.L. A process for preparing a hyaluronic acid fraction having a low polydispersion index
WO2011034341A2 (ko) 2009-09-15 2011-03-24 일동제약주식회사 저분자량 히알루론산 제조 방법

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