JPH07504928A - 高分子グルクロン酸化合物,その製造方法及び用途,特にゲル化剤,粘度付与剤,湿気付与剤,安定剤,キレート化剤又は凝集剤としての用途 - Google Patents
高分子グルクロン酸化合物,その製造方法及び用途,特にゲル化剤,粘度付与剤,湿気付与剤,安定剤,キレート化剤又は凝集剤としての用途Info
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- JPH07504928A JPH07504928A JP5515378A JP51537893A JPH07504928A JP H07504928 A JPH07504928 A JP H07504928A JP 5515378 A JP5515378 A JP 5515378A JP 51537893 A JP51537893 A JP 51537893A JP H07504928 A JPH07504928 A JP H07504928A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
高分子グルクロン酸化合物、その製造方法及び用途、特にゲル化剤、粘度付与剤
、湿気付与剤、安定剤、キレート化剤又は凝集剤としての用途発明Ω分団
本発明は新規な産業生産物としての高分子グルクロン酸化合物、すなわち、下記
式■で表されるβ(1−4)結合を有するポリグルクロン酸化合物に関する。
本発明は、また、それら新規化合物の製造方法及び用途、特に、ゲル化剤、粘度
付与剤、湿気付与剤、安定剤、キレート化剤、凝集剤、清浄剤及び繊維形成剤と
しての用途、またオリゴ糖化合物の製造用の原料としての用途に関する。
本発明は更に、新規な産業生産物であって、醗酵による上記高分子グルクロン酸
化合物の製造に好適に用いられるリゾビウム属に属する特定の細菌菌株、即ち、
リゾビウム・メリロチ NCIMB 40472・に関する。
従来技術
本発明のポリマーはβ(1−4)結合を有するグルクロン酸成分又は単位のみか
らなり、このような多糖類は今まで報告されていない。
本出願人が知る限りで最も近い従来技術としては、Merck Index、第
11版。
(1989)、 751−752頁等に記載されたヒアルロン酸(生成物No、
4675)及び仏国特許公開第FR−A−2378092号公報に記載された多
糖類がある。
ヒアルロン酸は、2個の単位、即ちグルクロン酸単位1個及びグルコサミニド単
位1個で構成される繰り返し単位からなる天然多糖類である。グルクロン酸単位
はβ(1−3)結合を有し、グルコサミニド単位はβ(1−4)結合を有し、こ
れら2種の単位はこの多糖類中で交互に存在している。上記のMerck In
dexに記載されたヒアルロン酸の構造式を下記に示す。
仏国特許公開第FR−A−2378092号公報に記載された多糖類は、菌株、
プソイドモナス NCIB 11264 (ATCC31260)から細胞外ル
ートで製造され、7個のD−グルコース単位(1個の6−位置換グルコース単位
、2個の4−位二置換グルコース単位、2個の3−位置換グルコース単位及び2
個の4.6−位二置換グルコース単位)と1個の3−位置換D−ガラクトース単
位とからなる繰り返し単位を有し、この繰り返し単位は酢酸単位1個及びピルビ
ン酸単位1個でエステル化されており、このポリマーの側鎖の末端は4.6−0
− (1−カルボキシエチリデン)−D−グルコース単位で停止されている。
また、J、 Bacteriol、、 (1988)、 170.5925−5
927頁には、土壌から単離された原株、リゾビウム・メリロチ M5N1 (
本出願人による参照番号)がJ。
Courtois等により開示されている。この菌株は、下記の醗酵条件下で、
β(1−3)−グルコシド結合を有する多糖類、例えば、下記式の構造を有する
ポリマーを生成する。
上記構造(I I l)は^、 1leyraud等により確認されたものであ
る(Int、 J。
Macro!1o1.、 (1986)、 11.55−1118頁)。
最後に、G、 De Ru1ter等により、Carbohydrate Po
lymers、 (1992)、11.1−7頁には、ムコール目に属するカビ
により生成された細胞外多糖類から、β(14)結合を有するポリグルクロン酸
化合物が単離されたことが記載されている。
これらのポリグルクロン酸化合物は、上記文献の第3頁の表1にMw5500〜
10.000ダルトン(約35〜56dp)であることが記載されており、実際
は本発明による多糖類とは構造的に、特にその重合度において異なるオリゴ糖で
ある。更に、この文献には、200を超える平均dp1特に300以上の平均d
pを有する本発明の多糖類についての記載も示唆もない。特に、この文献には、
ムコール目に属するカビによって生成され、Mw5500〜10,000ダルト
ンのオリゴ糖の単離源として用いられた上記の細胞外多糖類中に、β(1−4)
結合及び高dpを有するD−ポリグルクロン酸多糖類が存在することを示す記載
や示唆はなく、また、それのみの製造に関する記載も示唆もない。
米国特許第2232990号明細書には、(r)N02ガスによる非硝化条件下
でのセルロースの酸化方法が記載されており、(ii)rもし、完全に酸化され
たセルロースを水酸化ナトリウム水溶液又はナトリウムの弱酸塩と反応させた場
合には、ポリアンヒドロゲルクロネートが得られるであろう」と推測されている
(3頁、右欄、16−19行)。ということは、即ち、この方法ではセルロース
は部分的にしか酸化されず、セルロースのポリオキサイド骨格のD−グルコース
単位のいくつかしかD−グルクロン酸単位に転化されていないことを示している
。
この米国特許第2232990号明細書に記載された方法によって得られた酸化
セルロースは、本発明のβ(1−4)結合を有するD−ポリグルクロン酸型の多
糖類とは異なる。この酸化セルロースは、(+)分子量が本発明のものより大き
いこと(米国特許第2232990号明細書、2頁、右欄、60〜64行に、原
料セルロースをポリオキサイド鎖を開裂せずに用いることが記載されている)、
(ii)本発明の多糖類(及びそれから誘導されるオリゴ糖)はβ(1−4)結
合を有するD−ポリグルクロン酸型のポリマーであり、水溶性のD−グルクロン
酸単位のみを含有するのに対して、水に溶解しないこと(実施例では、酸化セル
ロースのNaOHを2%含有する水への溶解性が記載されているだけである)の
2点において、本発明の多糖類とは異なる。
即ち、この米国特許第2232990号明細書の記載によれば、上記の酸化方法
では酸化度の低いセルロースしか得られないことがわかる。また、この酸化方法
による生成物が部分的に酸化されたポリオキシ物質であることは、A、 Ce5
aro等によって確認されている(”New Developments in
Industrial Po1ysaccharides。
Gordon and Breach、 New York、 1985つ。
兄朋公旦迫
本発明の目的は、上記ヒアルロン酸やその他従来の多糖類、特に上記のポリマー
生成物及びアルギン酸塩と異なる構造を有する新規な多糖類であって、特に食品
、食事療法、医薬品(ヒト又は獣医学治療用)、化粧品、農業、浄水及び塗料等
の分野でゲル化剤、粘度付与剤、湿気付与剤、安定剤、キレート化剤、凝集剤、
浄化剤及び繊維形成剤として産業上有用な多糖類を提供することにある。
本発明は、また、それら新規な多糖類、即ちβ(1−4)結合を有する高分子グ
ルクロン酸化合物の製造方法を提供することを目的とする。
更に本発明は、オリゴ糖料に属する化合物を製造するための原料としてのこれら
新規な多糖類の用途に関する。
現在、特に、(主に)ヒアルロン酸や、(l!実に必要とする分野では)アルギ
ン酸塩に代る高分子材料が必要とされている。この要求に応えるために、ヒアル
ロン酸同様の特長を有する物質を製造・開発するための研究がなされてきている
。本発明はこの目的を達成するものである。この目的を達成し、多糖類に属する
新規な物質を提供するため、本発明者らは産業上有用な新規な高分子グルクロン
酸化合物を開発するための研究を重ねた。
兄悲ΩΔ底
第−に、本発明は、(a)下記式
[式中、nは平均値が約300〜2500である数である。]で表されるβ(1
−4)結合を有するD−ポリグルクロン酸、(b)それに対応するエステル、
(C)それに対応するエーテル及び
(d)それらの混合物
からなる群から選ばれる高分子グルクロン酸化合物を提供するものである。
第二に、本発明は、この高分子グルクロン酸化合物の製造方法を提供するもので
ある。
具体的には、本発明は、窒素源、炭素源及び塩を含有する栄養培地の存在下、リ
ゾビウム属に属し、K2HPO41g/I、MgSO4・7H200,2g/L
NH4No31g/l及びグルコースLog/lを含有する水性栄養培地中でp
H7で培養した場合に多糖類を生成する細菌菌株の醗酵を行うことからなる、式
Iで表される高分子グルクロン酸化合物又はそのアルコール基、OH1の一部が
0−アセチル化されたエステルの製造方法に関する。
第三に、本発明は、新規な産業生産物としての菌株、リゾビウム・メリロチNC
IMB 4.0472(出願人の参照番号:M5N1 cs)に関し、この菌株
は前記した原株 M5N1の突然変異によって得られる。
第四に、本発明は、上記高分子グルクロン酸化合物の用途に関し、特に、食品、
医薬(ヒト又は獣医学治療用)、化粧品又は浄水の分野における、ゲル化剤、粘
度付与剤、湿気付与剤、安定剤、可塑剤、キレート化剤又は凝集剤、更にはフィ
ルム形成剤、繊維形成剤等としての用途に関する。
第五に、本発明は、農業分野で特に好適に用いられるオリゴ糖の製造における上
記化合物の用途に関する。
竪往
便宜上、本明細書中、下記の略称を用いる。
Ac =アセチル
Bu =n−ブチル
dp =重合度
Et =エチル
EtO=エトキシ
gal =ガラクトース
glc =グルコース
A、glue =グルクロン酸
HPLC=高性能液体クロマトグラフィーiBu =イソブチル
jBuo =インブトキシ
iPr =イソプロピル
1Pro ”イソプロポキシ
Ml =に2HP041g/l、MgSO4・7H200,2g/l。
NH4NO31g/l及びグルコース10g/lを含有する同定用水性栄養培地
であり、この培地中でpH7で培養することにより、PSを生成するりゾビウム
属の菌株と、PSを生成しない菌株とを区別することができる。
M2 =本発明に用いられる好ましい製造用水性栄養培地であり、酵母エキス
1g/l、K2HPO41g/I、MgSO4・7H200,2g/l及びグル
コース、フルクトース又はスクロースLog/lを含有する。
M 5 N 1 =J、 Courtois等によりJ、 Bacteriol
、、(IQ88)、 13JJ、 5925−5927に開示された原株リゾビ
ウム・メリロチ。
M5NI C3=本発明によるリゾビウム・メリロチ菌株であり、M5Nl原株
の突然変異により得られ、NCIMBにNo、40472の番号で寄託されてい
る。
Me エステル
MeO=メトキシ
Mw =重量平均分子量
NCI BM =National Co11ection of Indus
trial and Marine Bacteria (■
株寄託当局として認可された英国組織)O8=オリゴ糖
Pr =n−プロピル
PS =多糖
RT =室温(15−25℃)
sBu =s−ブチル
5BuO=s−ブトキシ
tBu はt−ブチル
tBuo −t−ブトキシ
Vi =固有粘度(又はη)
光皿Ω肛細ム説盟
上述の如く、本発明の高分子グルクロン酸化合物には、式Iで表わされるポリ即
ち、本発明の高分子グルクロン酸化合物の具体例としては、式■で表されるポリ
グルクロン酸;
式I中の少なくとも1つのカルボン酸基、C0OH,のOH基が01−04−ア
ルコキシ基で置換された、式1で表されるポリグルクロン酸のエステル二式I中
の少なくとも1つのアルコール基、OH,の水素原子がC2−C4脂肪族アシル
基で置換された、式Iで表されるポリグルクロン酸のエステル;式I中の(i)
少なくとも1つのカルボン酸基、C0OH,のOH基がCt−04−アルコキシ
基で置換され、かつ、式I中の(i i)少なくとも1つのアルコール基、OH
,の水素原子がC2−C4脂肪族アシル基で置換された、式lで表されるポリグ
ルクロン酸のエステル;
式■中の少なくとも1つのアルコール基、OH1の水素原子がCI C4−アル
キル基で置換された、式Iで表されるポリグルクロン酸のエーテル;式I中の(
i)少なくとも1つのカルボン酸基、C0OH,のOH基がCt−04−アルコ
キシ基で置換され、カリ、式I中の(i i)少な(とも1つのアルコール基、
OH1の水素原子がC1−04−アルキル基で置換された、式!で表されるポリ
グルクロン酸のエーテル−エステル;及びそれらの混合物
からなる群から選ばれるものが挙げられる。
上記CI C4−アルコキシ基の炭化水素鎖は直鎖状であっても分岐状であって
もよく、該アルコキシ基としては、例えばMen、Eta、Pry、1Pro。
Bud、1Buo、5Buo及びjBuo基が挙げられる。
上記Ct C4−アルキル基の炭化水素鎖は直鎖状であっても分岐状であっても
よく、該アルキル基としては、例えばMe、Et、Pr、iPr、Bu。
iBu、sBu及びtBu基が挙げられる。−上記C2−C4脂肪族アシル基の
炭化水素鎖は直鎖状であっても分岐状であってもよく、該アシル基としては、例
えばAc、C0Et、C0Pr及びCo i P r基が挙げられる。
上記本発明の化合物のなかで好ましいものは、80,000〜400,000ダ
ルトンのMwを有し、
式lで表されるポリグルクロン酸;及び式!中、アルコール基、OH,の一部が
0−アセチル化されており、各グルクロン酸環が該グルクロン酸環の重量に基づ
いて33重量%以下の0−Co−CH3基(即ち、OAc基)を有する該ポリグ
ルクロン酸に対応する酢酸エステル系エステル;
からなる群から選ばれる化合物である。
後者の場合、アセトキシ基はグルクロン酸単位の2−位、又は3−位、又は2−
及び3−位に位置する。
勿論、このアセトキシ基は除去してもよい。脱アセチル反応は、8.Oを超える
pHで(8,Oを超えるpHへの調整は、強塩基、例えばNaOH,KOH等の
アルカリ金属水酸化物を用いて行う)室温で行う。室温及びpH11の場合、7
−8時間でグルクロン酸環の重量に基づいて33重量%以下のOAc基を有する
高分子化合物を脱アセチル化することができる。
式■で表わされる脱アセチル化高分子化合物は、下記式で略記することができる
。
A、glucβ l−[−>4 A、qluc β l−1,−>4 A、ql
uc (10)本発明の製造方法に好適に用いられる細菌菌株は、(i)リゾビ
ウム属に属し、(i i)同定用の水性栄養培地、即ち、K2HPO41g/1
5Mg504・7H200,2g/I、NH4NO31g/l及びグルコース1
0g/lを含有する培地Ml中でpH7で培養した場合にPSを生成する細菌菌
株である。
このような好適な細菌菌株の具体例としては、リゾビウム・メリロチに属し、M
w約100,000〜150,000ダルトンの単一プラスミドを含有する菌株
とそれに近縁する菌株である。中でも本発明に好適に用いられる菌株は、リゾビ
ウム・メリロチ NCIMB 40472である。
本発明による上記高分子グルクロン酸化合物の製造方法は、リゾビウム属に属し
、pH7で上記水性培地Ml中で培養することによりPSを生成する細菌菌株の
、窒素源、炭素源及び塩の存在下での醗酵を行うことからなる。本発明による上
記高分子化合物の生成は、細胞内生成、細胞外生成のいずれであってもよく、通
常は細胞外生成による。。細胞外生成を行う場合には、K2HPO40,5〜2
g/11MgSO40,05〜0.3g/L酵母エキス0. 8〜3g/l及び
糖(sugar) 7〜20g/Iを含有する水性培地中、25〜40℃の温度
で行う。この水性培地中に用いられる糖(sugar)としては制限はなく、特
にグルコース、フルクトース、スクロース及びそれらの混合物から選ばれる糖が
好ましい。
このような水性培地中で適当な時間(好ましくは100時間以下、或いは必要に
応じて100時間を超えて)上記細菌の培養を行うことにより、(上記細菌の増
殖期及び増殖を停止した静止期の両方において)式(1)の高分子D−グルクロ
ン酸化合物又はそのアルコール基、OH,が部分的に0−アセチル化したエステ
ルが生成する。その他のエステル及び/又はエーテルは、式Iの化合物から公知
の方法によって得られる。
本発明の高分子グルクロン酸化合物の製造用に用いられる上記水性醗酵−培養培
地としては、酵母エキス1 g/L K2HPO41g/L MgSO4・7H
20(MgS04源)0.2g/I及び糖(sugar) ’l Og/ I
(好ましくはグルコース、フルクトース又はスクロース)を含有する30℃、p
H7(NaOH又はKOHの添加により調整)及び酸素分圧(p02)30〜1
00%(所望するアセチル化の程度に応じて異なる)の培地を用いることが好ま
しい。
上記醗酵は、細菌個体数102細菌/m1以上、好ましくは104細菌/m1以
上から開始することが望ましい。100時間以内の培養により細菌固体数が10
’細菌/m1以上になった時点で、直ちに本発明の高分子ポリグルクロン酸を含
有する液体醗酵培地を回収する。この回収は、濾過又は膜透析等の透析、或いは
遠心分離により細菌を醗酵培地から分離し、醗酵液中に含まれる高分子ポリグル
クロン酸化合物を回収することにより行う。
得られた濾液、透析液又は上澄み液からの高分子ポリグルクロン酸化合物の単離
は、EtOHSPrOH,1PrOH,MeCOMe等の有機溶媒による沈殿、
或いはpH3以下の酸性培地中での沈殿により行う。
有機溶媒を用いる沈殿による高分子ポリグルクロン酸化合物の単離は、低温、好
ましくは4℃程度の温度で行うことが好ましい。沈殿物を遠心分離により回収し
たのち、乾燥(例えば室温での真空乾燥)する。
酸性培地中で沈殿させて得た高分子ポリグルクロン酸化合物は、遠心分離により
回収し、水洗し、pH8,0以上の水溶液に分散して精製することが好ましい。
このようにしてアルカリ性溶液に溶解させた高分子ポリグルクロン酸化合物を直
ちに上記の有機溶媒で再沈させる。
カルボン酸基、C00H1のエステルは、脱アセチル化したポリマーを公知の方
法でアルキル化することにより得られる。一方、アルコール基、OH,のエステ
ルは、式■で表わされる脱アセチル化した化合物と適当な酸とを公知の方法で反
応させることにより得られる。アルコール基、OH,のエーテルは、脱アセチル
化した化合物から公知の反応機構を用いて得ることができる。C0OH及びOH
基のエステル並びにエーテル−エステルについても同様である。
本発明のβ(1−4)結合を有する高分子ポリグルクロン酸化合物は、多(の分
野で、すなわち、
人及び動物用食品生産業において、例えば粘度付与剤又は構造剤として;紙・板
紙製造業において、例えば塗料添加物又はコーティング剤、更には繊維として;
織物工業において、例えば媒染剤及び繊維として;化粧品製造業において、例え
ば粘度付与剤、構造剤、湿気付与剤及び/又は安定剤として;
製薬業(ヒト及び獣医学治療、手術及びガレヌス製剤)において、例えば構造剤
、コーティング剤、安定剤又は吸収剤として、並びに包帯又は人工皮膚用の添加
剤として:
写真工業において、例えばフィルム形成剤として:爆薬製造業において、例えば
乾燥剤又は可塑剤として:清浄剤及び表面活性剤製造業において;インク、塗料
、ワニス、ラッカー、接着剤及びエナメル製造業において、例えば粘度付与、構
造又は可塑化添加剤として;金属加工業(特に酸洗)及び水処理分野において、
例えばキレート化剤又は凝集剤として;
ドリリング加工において、例えば掘窄泥水用添加剤として;農業において、例え
ばコーティング基材として;及び細胞の固定用の培養基質として:
使用することができる。
本発明のポリグルクロン酸化合物は、特に、従来ヒアルロン酸が用いられてきた
産業分野において、ヒアルロン酸の代替物として好適に用いられることがわかっ
た。
具体的には、本発明のポリグルクロン酸化合物は、ヒト及び獣医学治療に極めて
有用であると同時に、繊維及び糸又は紡績糸に成形可能であることから、外科的
用途にも極めて好適に用いられる。特に、本発明のポリグルクロン酸化合物製の
糸は生分解又は水処理により分解する構造を有するため、縫合糸として好適に用
いられる。従って、本発明のポリグルクロン酸化合物製の糸はヒアルロン酸層の
糸に極めて近い物性を有することから、内臓外科における貴重な素材である。
ポリグルクロン酸繊維及び糸は、また、紙及び織物分野においても極めて有用で
ある。
本発明のポリグルクロン酸化合物は、また、β(1−4)結合を有するD−ポリ
グルクロン酸オリゴ糖の製造にも用いられる。具体的には、このO8はβ(l−
4)結合を有する上記高分子D−ポリグルクロン酸化合物の加水分解、特に酸又
は酵素を用いる加水分解により得られる。
この加水分解は、(1)リゾビウム・メリロチ NCIMB 40472の存在
下に、培地M2での醗酵を100時間を超えて行うことにより、或いは(i i
)β(1−4)結合を有する高分子ポリグルクロン酸化合物自体、又はそれを含
有する醗酵液を100時間を超えて20〜40℃で培養することにより、或いは
(i i i)酵素、特にセルラーゼによる開裂反応、或いは(iv)pH3以
下の酸性培地中での100℃、90時間以上の開裂反応により行うことができる
。
乾燥及び単離を行、って得られるO8は広範囲のdpを有し、dp2〜10の短
鎖OS、dp10〜50の中間サイズOS及びdp50〜約100の長鎖OSを
含む。本発明のO8としては、dp5〜20のものが好ましい。
これらのO8はグルクロン酸単位を含有し、ガラス器内植物作物;
機成長物(特に吸収管系の形成);
植物の細菌、カビ、ウィルス、その他の外部臨床剤に対する防衛システムの誘発
:及び
コーティング添加物としての種子の保護;に対して有益な効果を発揮することか
ら、特に農業分野において有用である。
これらのO8は、また、ヒト及び獣医学治療用の医薬品分野において、或いは診
断分野において、特に有効成分の選定手段としても有用である。
立艮Ω鷹榎
本発明の最良の実施態様は、Mw80,000〜400,000の式Iで表され
るポリグルクロン酸の製造にある。このポリグルクロン酸は、細菌菌株であるリ
ゾビウム・メリロチ NCIMB 40472から製造される。
具体的には、酵母エキス1g/l、K2HPO41g/11MgSO4・7H2
00,2g/I及びグルコース、フルクトース又はスクロース10g/lを含有
する水性栄養培地(即ち上記培地M2)に、30℃、pH7及び30〜製する。
細菌個体数が109細菌/m1以上になるまで醗酵を行う(所望とする生成物に
応じて、更に続けてもよい。)。孔径200nmの濾過器又は濾過膜上でのタン
ジェンシャル濾過(tangential filtration)により、醗
酵培地から細菌をに分離する。アセチル化又は非アセチル化ポリグルクロン酸を
含有する濾液をEtOHS 1PrOH又はMeCOMeで4℃において処理す
る。生じた沈殿を濾過により回収し、次いで乾燥する。このようにして得られた
ポリマーを再度溶解し、pH11で7〜24時間室温で処理することにより、脱
アセチル化することができる。
式1で表される多糖類及びそれらのエステル(アルコール基、OH,が部分的に
アセチル化されたエステル)を製造するための菌株、リゾビウム・メリロチNC
IMB 40472を接種した栄養培地(培地M2或いはグルコース、フルクト
ース、スクロース以外の糖(sugar)を含有する同様の培地)の醗酵−培養
の合計時間は、30℃、pH7において100時間以内又は以上である。上記多
糖類及びエステルの生成は、(a)菌株の増殖期中、及び/又は、(b)細菌個
体数が109細菌/m1以上に達した後の非増殖期において起こる。100時間
よりかなり短い醗酵−培養時間は、Mw80,000〜400,000ダルトン
の範囲内でも高分子量域のPSの製造に適し、100時間を超える醗酵−培養時
間は、上記範囲内でも低分子量域のPS又はO8の製造に適する。
その他の本発明の利点及び特徴は、下記の製造例及び実験結果により明らかとな
るであろう。各データは実例にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
製造例1
リゾビウム・メリロチ NCIMB 40472の製造a)朶然皿且
N−メチル−N′−二トローN−ニトロソグアニジンを用いて上記原株M5N1
を突然変異させる。
b)a
突然変異の後に得られる生きた細菌の混合物を、培地Mlに接種する。この培地
は、栄養要求性において本発明に関与しないと思われる細菌を排除する機能を有
する。Ml中のグルコースは、2つの機能を有する。即ぢ、一方においては炭素
源として存在し、他方においては、このグルコースの存在下でPSを生成しない
突然変異した又はしていない細菌と、このグルコースの存在下でPSを生成する
突然変異した細菌との鑑別を可能にする。
PSを生成するコロニーをアニリンブルー培地で培養することにより、この培地
に陽性反応を示すβ(1−3)−グリコシド結合を有する菌株と、隘性反応を示
す菌株とを鑑別し、後者を採取する。
このようにして採取した菌株の染色体外DNA含量(即ち、プラスミド含量)を
分析する。T、 Eckhardt (” Plasmid、(1978)、1
゜584−588頁)により考案された直接ジ−シス法を該菌株に適用する。
上記菌株のプラスミド特性を原料である原株M5N1のプラスミド特性と比較し
てプラスミド含量の変化した菌株を識別し、それのみを保管する。このようにし
て保管される菌株は、MwlOo、000〜150,000ダルトンの単一プラ
スミドのみを含有し、菌株M5N1の構成プラスミド、即ちMw=1゜ooo、
oooダルトンのプラスミド2種及びMw=90,000ダルトンのプラスミド
1種はもはや含有していない。
このようにして選別した菌株につき、(i)アルファルファへの感染能力を検査
しくアルファルファ:リゾビウム・メリロチの検査用の結節マメ科の植物であり
、アルファルファの根に結節が生じ、感染反応は陽性であった。)、(ii)次
いで認可された寄託当局へ寄託した。この菌株の受託番号はNCIMB4047
2である。
製造例II
増殖条件下での醗酵
リゾビウム・メリロチ NCIMB 40472の接種材料[この接種材料は、
菌株NCIMB 40472を含有する培地M2 1リツトル(コニカルフラス
コ中)からなる。コを、M215リツトルを入れた20−リットル培養器に入れ
る。この接種材料は、細菌懸濁液の細菌個体数が109細菌/m1程度にある時
点で用いる。醗酵を下記の条件で行う。
温度: 30℃
pH: 1M以上のKOHの添加により7に保つ。
pO2: 30〜100%(所望とするアセチル化の程度に応じる)攪拌: 1
100rp
この醗酵工程の終了時には、上記培地はβ(1−4)結合を有する本発明のボリ
グルクロン酸ポリマーを1〜5g−1−day−’の量で含有する。培地M2中
の糖に基づ(収率は20〜85%である(測定はベックマンTSK 2000S
Wカラムを用いるHPLCにより行い、検出は屈折率測定方により行う。)。
製造伊II I I
非増殖条件下での醗酵
細胞を製造例IIに記載した条件(接種材料/培地)下で培養する。培養器内の
懸濁液中のりゾビウム・メリロチ NCIMB 40472が109細菌/ml
に達した時点で、マイクロ濾過膜(孔径200nm)を用いて醗酵培地を濾過し
、得られた細胞を水洗し、回収する(無菌条件下での連続遠心分離により直接回
収することができる。)。
これらの細胞を
MgSO4・7H200,2g
H2Oqsp 1リツトル
からなる無窒素培地で洗浄した後、グルコース、フルクトース又はスクロース1
0g/lを添加した無窒素培地を入れた醗酵槽に入れる。
このようにして細菌濃度約109細菌/m+の接種をした醗酵槽を、先に増殖条
件下での製造用として記載した条件下にお(。
醗酵終了後の培地は、製造例IIで増殖条件下で得られたと同じポリマーを同様
の濃度で含有する。
製造例IV
連続醗酵
操作方法は、増殖条件下での製造方法におけると方法と同じである。製造中に培
地の一部を取り出して連続的にマイクロ濾過し、β(1−4)結合を有するポリ
グルクロン酸ポリマーを含有する濾液を回収する。濾過により分離された細菌は
、状況に応じ、その細菌を含有しない以外は同一組成の無菌醗酵培地を入れた醗
酵槽にリサイクルすることができる。
製造例■
ポリマーの単離
(a) 製造例IIS III又はIVの醗酵培地から、濾過[特に、孔径20
0nmの濾過器、例えば5ARTORIUS製濾過器、MICRO3ARTMI
NIフィルター、を用いるタンジェンシャル濾過、或いは遠心分離により、細菌
を除去する。
(b) 濾液又は上澄み液から、EtOH,1PrOH,MeCOMe等の有機
溶媒を用いてβ(1−4)結合を有するポリグルクロン酸化合物を沈殿させ、回
収する。1PrOHを用いる場合、必要に応じてIMのNaC1の存在下に、7
0容量%の割合で濾液に添加する。得られる混合物を均質化すると、ポリグルク
ロン酸化合物の沈殿が生じる(沈殿には低温、特に4℃が好適である。)。沈殿
を遠心分離により回収し、室温で真空乾燥する。
製造例VI
ポリマーの単離
製造例Vの工程(a)の後、下記の方法で沈殿を行う。
(b) 酸性培地(HCIを使用することができる)中、pH約3で沈殿が起こ
る。生じた沈殿を遠心分離により回収し、水洗した後、攪拌下、pH8の水溶液
に分散させる。ポリマーは再度溶解し、それを製造例Vの工程(b)に記載した
如く有機溶媒を用いる濾過により回収するか、或いは、直接乾燥又は脱水して回
収する。
製造例Vll
ポリマーの単離
製造例V及びVIの方法で単離したβ(1−4)結合を有するポリグルクロン酸
化合物は低純度であるため、高純度の生成物を得るために下記の条件の操作を行
うことが好ましい。
製造例Vの工程(a)により得られた濾液又は上澄み液を、孔径60,000〜
so、oooダルトンの膜を用いるタンジェンシャル限外濾過により精製する。
濾液を捨て、代わりに蒸留水を加えることにより、濃縮物を精製する。この操作
を所望の精製度に達するまで繰り返す。減圧下、室温での蒸発により、β(1−
4)結合を有するポリグルクロン酸ポリマーを単離する。
製造例VIII
脱アセチル化
製造例Vllにより単離され、グルクロン酸繰り返し単位の重量に基づき33重
量%以下のOAc基を有するポリマーを、NaOHにより8より高いpHで処理
する。室温及びpH11で一昼夜処理を続けることにより、分子が脱アセチル化
される。
分析
(a) 製造例V−Vllによって得られたポリマー及び製造例Vlllによっ
て得られたポリマーの分析により、下記のことが分った。
1”) 製造例V−VIIIの生成物は、β(1−4)結合を有するD−グルク
ロン酸単位のみからなる高分子D−ポリグルクロン酸化合物である。
2°) 製造例V−VIIの生成物は、2−位、3−位又は2−及び3−位が部
分的にアセチル化(上記の如く、33重量%以下)された高分子D−グルクロン
酸化合物である。
3°) 製造例VIIIの生成物は、脱アセチル化されている。
(b) 安定性については、製造例V−VI I Iによるポリグルクロン酸化
合物の溶液は、アルカリ性、例えばpH11の媒質中、冷却下では安定であるが
、温度が上がるとOAc置換基が脱離することがわかった。このポリグルクロン
酸化合物は、酸性媒質中でも安定であるが、pH3程度になると沈殿する。
(c) 粘度については、0.IM NaCl中での固有粘度(Vi)はMw1
50,000に相当する650m1/gであることがわかつた(Mwは、醗酵時
間に応じて80,000〜400,000ダルトン、好ましくは100゜000
〜350,000の範囲で変化する。)。この固有粘度は、原株であるリゾビウ
ム・メリロチ M5N1により製造されるコハク酸グリカン(succ ino
g l ycan)のMw4,000,000ダルトンに相当するVi5480
ml/Hに比較して低い。この固有粘度に関して得られた結果は、Mw270,
000を有するアルギン酸塩のものと同等である。
300.000ダルトンを超えるMwを有する本発明の高分子ポリグルクロン酸
化合物の濃度20〜30 g/ lの溶液は、均質化後、数分で熱可逆的な硬い
ゲルを形成する。
水中の同じ濃度で、80,000ダルトン程度のMwを有する本発明のポリマー
は、均質化後数分で軟らかいゲルを形成する。より低い濃度では、本発明のポリ
マーの溶液は粘度付与剤として機能する。
(d) 1価のイオンとの相互作用
1価のイオンは本発明のポリグルクロン酸ポリマーの溶液と共にゲルを形成する
。これらのゲルは熱可逆性である。ゲルを形成するか否かはカチオンの性質、イ
オン強度及び濃度によって異なり、イオンの選択性はNa <Ls <K <N
Hの順である。
4゜
NHを用いて、形態転移を観察する。転移温度はNH4の濃度(0,5M〜1.
5M以上のNH4C1)及び分子中の酢酸エステルの割合によって異なる。
0.5MのNH4Clと10〜15g/I濃度の本発明のポリグルクロン酸化合
物とから形成されるゲルは、100℃で24時間加熱しても、はとんど劣化しな
い。
(e) 2価のイオンとの相互作用
2価の金属イオン、特にカルシウム、バリウム、ストロンチウム、マグネシウム
、亜鉛及び2価の銅のイオンにより、ゲルが形成される。カルシウムイオンと本
発明の多糖類が形成するゲルは、ペクチン酸(ポリガラクツロン酸型の物質)及
びアルギン酸塩(マンヌロン酸/グルクロン酸コポリマー型の物質)の形成する
ゲルに類似する。ペクチン酸及びアルギン酸と異なる点は、本発明の高分子ポリ
グルクロン酸化合物は、水に溶解してMgCl2と接触させると、熱可逆的なゲ
ルを形成することにある。
Ca2+とβ(1−4)結合を有する高分子ポリグルクロン酸化合物とを、例え
ば透析、その他の該イオンと該高分子化合物との漸進的な接触を可能にする方法
により接触させると、ゲルを直接形成することができる。例えば、ゲル化を漸進
させる試薬を用いることにより、これらのゲルを形成することができる。例えば
、10g/I濃度の高分子化合物水溶液、CaHPO4−2H20(濃度1.2
〜1.5g/l)及びグルコノラクトン(濃度4.5g/I)からゲルを形成す
ることができ、この調製液を均質化した後、静置することにより調製液中にゲル
が形成される。
3g/I程度の濃度の本発明の高分子グルクロン酸化合物からは、硬いゲルが得
られる。
ゲルの安定性について、Caの存在下で本発明の高分子ポリグルクロン酸化合物
の水溶液を用いて調べたところ、下記のことが観察された:100℃において
水中では、ゲルを100℃で1.5時間加熱しても変化はなく、また24時間後
もゲルの強度(引張応力)は変化しない(インストロン測定機を用いる圧縮測定
);
HCI中では、ゲルを100℃、pH2未満で加熱した場合、1時間以上安定で
ある;
NaOH中では、ゲルを100℃、pH8〜13で加熱した場合、1時間以上安
定である;
0− 34 M Ca C+ 2中では、ゲルは24時間以上安定である;宜二
に五社互。
水中では、ゲルは安定である(1週間で引張応力は1.8から1.3N/cm2
に低下する):
HCI中では、1週間以上経過しても、ゲルの質の変化は認められない;Ca
CI 2中では、1週間後にもゲルの引張応力は変化しない。
更に、CaCI を用いて得られたゲルをNaC1と接触させると、Ca”&N
a とのイオン交換がおこる。4MのNaC1を用いるとほとんど完全に交換さ
れるが、引張応力は変化しない。
また、ポリマー中の酢酸エステルの割合が、上記の操作条件すべてにおいて安定
性に影響しないことが観察される。
(f) 3価のイオンとの相互作用
3価のイオン、特にFe3+及びCr3+を用いて形成したゲルは、上記の操作
条件下で熱的に安定であることが観察された。
(g) その他
β(1−4)結合を有する本発明の高分子ポリグルクロン酸化合物は、油脂類に
実質的に可溶であることがわかった。脂質又は油中の溶液は、カルシウムの存在
下でゲルを形成する。
また、濃度が3g/1以上の本発明のポリグルクロン酸ポリマーの水溶液は、ア
ルコール、特にEtOHとの接触によりゲルを形成することがわかった。
さらに、ポリマー/ Ca Cl 2のゲルからは繊維が得られる。ポリマー/
Ca Cl 2繊維のX−線陰画によると、各繊維の軸に沿って1103nの周
期性が認められる。この周期性はセルロースのものに類似する。
製造例IX
オリゴ糖化合物の製造
ここでは、増殖培地中における、リゾビウム・メリロチ NCIMB40472
の存在下でのO8の製造方法を説明する。
(a) O3の収量を増やすために室温における醗酵時間を100時間、好まし
くは100時間以上とすることを除いては、製造例IIに記載したと同様の操作
を行い、増殖培地中での醗酵を行う。このようにして加水分解をさらに進めるこ
とにより、培地中にO8が生成する。
(b) 遠心分離或いは孔径200nmのフィルターによるタンジエンシャルマ
イクロ濾過により、醗酵培地から細菌を分離する。O8化合物を限外濾過により
回収し、クロマトグラフィーにより精製し、乾燥する。得られるO8化合物はd
p5〜60であり、例えばクロマトグラフィーにより(a)dp5〜10、(b
)dp10〜50及び(c)dp50〜60の3フラクションニ分画することが
できる。
製造例X
オリゴ糖化合物の製造
ここでは、細菌の不在下でO8を製造する方法を説明する。
(a) 製造例Vの工程(a)において細菌を除去した後に得られる液体醗酵培
地を、20〜40℃において100時間培養する。
(b) この液体培地中に生成したO8化合物を、製造例IXの工程(b)に記
載した方法により単離する。限外濾過、精製及び乾燥を行い、dp5〜60のo
sを得る。、、+7)OSlid95〜10.10〜50及び50〜6oの3フ
ラクシヨンに分画することができる。
製造例XI
オリゴ糖化合物の製造
ここでは、酵素性加水分解によるO8の製造方法を説明する。
(a) 製造例V、Vl又はVll記載の方法で製造したβ(1−4)結合を有
する高分子ポリグルクロン酸化合物を、セルラーゼを用いて酵素分解する。
(b) 得られるO8化合物を製造例IXの工程(b)と同様にして単離する。
限外濾過、精製及び乾燥を行って得られるO8は5〜60のdpを有し、dp5
〜10.10〜50及び50〜60の3フラクシランに分画することができる。
製造例Xll
オリゴ糖化合物の製造
ここでは、酸加水分解によるO8の製造方法を説明する。
(a) 製造例VSVI又はVllに記載した方法で得られるβ(1−4)結合
を有する高分子ポリグルクロン酸化合物を、HCIを用い、pH3で96時時間
割水分解する。
(b) 得られるO3化合物を、製造例IXの工程(b)に記載した方法で単離
する。限外濾過、精製及び乾燥を行って得られるO8は5〜60のctpを有し
、dp5〜10.10〜50及び50〜60の3フラクシヨンに分画することが
できる。
製造例lX−X1lにより得られるO8の3分画物の単離は、ゲル濾過型のクロ
マトグラフィー、或いは、分子を大きさ別及び/又は質量別に分離し得るその他
の方法により行うことができる。
製造例X1ll
グルクロン酸の製造
製造例VIIIに記載した方法で脱アセチル化して得られる式Iのポリグルクロ
ン酸を、完全に酵素加水分解し、グルクロン酸を得た。
このようにして生成したグルクロン酸は、限外濾過により単離し、イオン交換ク
ロマトグラフィー、電気透析、或いはこの酵素加水分解培地中に存在するより大
きい分子及びその塩からグルクロン酸を分離し得るその他の方法により精製する
ことができる。
フロントページの続き
(72)発明者 コラン−モール・フィリップフランス国・38500・ボアロ
ン・う・ビュイス・クロ・ピュイソニエール
(72)発明者 リノドー−デュアム・マルガリータフランス国・38000・
グルノープル・リュ・し・ディゲイエール・6
Claims (13)
- 1.(a)下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼(I)〔式中、nは平均値が約300〜25 00である数である。]で表されるβ(1−4)結合を有するD−ポリグルクロ ン酸、(b)それに対応するエステル、 (c)それに対応するエーテル及び (d)それらの混合物 からなる群から選ばれる高分子グルクロン酸化合物。
- 2.式I中の少なくとも1つのカルボン酸基、COOH、のOH基がC1−C4 −アルコキシ基で置換された、式Iで表されるポリグルクロン酸のエステル;式 I中の少なくとも1つのアルコール基、OH、の水素原子がC2−C4脂肪族ア シル基で置換された、式Iで表されるポリグルクロン酸のエステル;式I中の( i)少なくとも1つのカルボン酸基、COOH、のOH基がC1−C4−アルコ キシ基で置換され、かつ、式I中の(ii)少なくとも1つのアルコール基、O H、の水素原子がC2−C4脂肪族アシル基で置換された、式Iで表されるポリ グルクロン酸のエステル; 式I中の少なくとも1つのアルコール基、OH、の水素原子がC1−C4−アル キル基で置換された、式Iで表されるポリグルクロン酸のエーテル;式I中の( i)少なくとも1つのカルボン酸基、COOH、のOH基がC1−C4−アルコ キシ基で置換され、かつ、式I中の(ii)少なくとも1つのアルコール基、O H、の水素原子がC1−C4−アルキル基で置換された、式Iで表されるポリグ ルクロン酸のエーテルーエステル;及びそれらの混合物 からなる群から選はれる請求の範囲1記載の化合物。
- 3.請求の範囲I記載の式Iで表されるポリグルクロン酸;及びアルコール基、 OH、の一部がO−アセチル化されて式I中の各グルクロン酸環が該グルクロン 酸環の重量に基づいて33重量%以下のO−CO−CH3基を有する、該ポリグ ルクロン酸に対応する酢酸エステル;からなる群から選はれ、重量平均分子量が 80,000〜400,000ダルトンである請求の範囲1記載の化合物。
- 4.窒素源、炭素源及び塩を含有する栄養培地の存在下に、リゾビウム属に属し 、K2HPO41g/1、MgSO4・7H2O0.2g/1、NH4NO31 g/1及びグルコース10g/1を含有する水性栄養培地中でpH7で培養した 場合に多糖類を生成する細菌菌株の醗酵を行うことからなる、請求の範囲1記載 の式Iで表される高分子グルクロン酸化合物又はそのアルコール基、OH、の一 部がO−アセチル化されたエステルの製造方法。
- 5.該菌株が、重量平均分子量100,000〜150,000ダルトンの単一 プラスミドを含有するものである請求の範囲4記載の方法。
- 6.リゾビウム・メリロチNCIMB40472を用いて醗酵を行うことからな る請求の範囲4又は5記載の方法。
- 7.該醗酵を、K2HPO40.5〜2g/l、MgSO40.05〜0.3g /l、酵母エキス0.8〜3g/l並びにグルコース、フルクトース、スクロー ス及びそれらの混合物から選はれる糖7〜20g/1を含有する水性培地中で、 25〜40℃の温度で行う請求の範囲4〜6いずれか記載の方法。
- 8.(i)細菌個体数が109細菌/ml以上に達した後、適当期間培養した該 醗酵培地を回収し、(ii)次いで該高分子グルクロン酸化合物を単離すること からなる請求の範囲4〜7いずれか記載の方法。
- 9.リゾビウム属に属する細菌菌株であるリゾビウム・メリロチNCIMB40 472。
- 10.食品、ヒト若しくは獣医学治療用薬剤、化粧品又は浄水の分野における、 特にゲル化剤、粘度付与剤、湿気付与剤、安定剤、キレート化剤又は凝集剤とし ての請求の範囲1〜3いずれか記載の高分子グルクロン酸化合物の用途。
- 11.ポリグルクロン酸繊維又は糸の製造における請求の範囲1〜3いずれか記 載の高分子グルクロン酸化合物の用途。
- 12.β(1−4)結合を有するD−ポリグルクロン酸オリゴ糖化合物の製造に おけるの請求の範囲1〜3いずれか記載の高分子グルクロン酸化合物の用途。
- 13.請求の範囲1〜3いずれか記載の高分子グルクロン酸化合物の加水分解、 特に酸又は酵素加水分解によって得られ、重合度が2〜100、好ましくは5〜 20であるオリゴ糖化合物。
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