JPH0223555B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0223555B2
JPH0223555B2 JP413981A JP413981A JPH0223555B2 JP H0223555 B2 JPH0223555 B2 JP H0223555B2 JP 413981 A JP413981 A JP 413981A JP 413981 A JP413981 A JP 413981A JP H0223555 B2 JPH0223555 B2 JP H0223555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
reaction
ech
epichlorohydrin
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP413981A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57118577A (en
Inventor
Michio Aritomi
Nobuhiro Shudo
Akihiro Tachibana
Yukio Nakamura
Minoru Nikaido
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohto Kasei Co Ltd
Original Assignee
Tohto Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohto Kasei Co Ltd filed Critical Tohto Kasei Co Ltd
Priority to JP413981A priority Critical patent/JPS57118577A/ja
Publication of JPS57118577A publication Critical patent/JPS57118577A/ja
Publication of JPH0223555B2 publication Critical patent/JPH0223555B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、液状エポキシ樹脂の製造法に関す
る。従来より二価フエノールとして例えばビスフ
エノールA(2,2′−ビス〔4−ヒドロキシフエ
ニル〕プロパン)を用い過剰量のエピクロルヒド
リン(以下ECHという。ビスフエノールAと
ECHとのモル比は約1:10〜1:15)とのアル
カリ金属水酸化物(以下MOHという)の存在下
の反応において、通常エポキシ当量180〜200の範
囲のビスフエノールAのジグリシジルエーテルが
生成することは周知である。このものは、通常液
状エポキシ樹脂と呼ばれ次の一般式〔〕に含ま
れるものである。 〔式中、Rは二価フエノール残基、nは0に近
い平均値を示す。〕 前記ビスフエノールAのジグリシジルエーテル
において、エポキシ当量180〜200に対応するn値
は0.07〜0.21である。一般式〔〕に表わされる
液状エポキシ樹脂は適当な硬化剤を使用すること
により、被覆剤、電気絶縁剤、積層、構造材、土
木、建築材及び接着剤等に幅広く使用されてい
る。 液状エポキシ樹脂の製造についての公知の方法
は大気圧下でMOHに伴つて導入される水および
生成する水をECHとの共沸混合物として溜去す
るよう温度を95〜110℃に調節し、化学理論量よ
り多量のMOHを使用して行なつている。 MOH添加後、全残留水を除去し、未反応の
ECHを減圧下に回収し、次いで副生するアルカ
リ金属塩化物(以下生成塩という)を水洗または
過により除去するものである。上記方法では一
般式〔〕中のn値が0ないし少なくともほぼ0
に等しい低分子量の樹脂を得ることは困難であ
る。即ち公知の方法によつて得られる液状エポキ
シ樹脂は一般にn値が0.15〜0.35、エポキシ当量
(1個のエポキシ基を含有する樹脂のグラム数)
が約190〜220および25℃における粘度が10000〜
50000c.p.であり、加水分解性塩素含量を0.1重量
%以下にすることは困難である。さらに反応副生
物が多量に生成する。 ここで言う反応副生物とは生成塩以外の不溶不
融のポリマー及びグリセリンを指しており、前者
はフエノール性水酸基当量に対するMOHの過剰
率が大きいほど、後者は反応系水分濃度が高いほ
ど生成量が増加する。 ポリマー生成量が多くなると過処理操作が繁
雑となり、グリセリン生成量が多くなると樹脂中
に異物として残り、水洗処理した場合には廃水処
理にかかる負荷が増すことになる。最も不利益な
ことはECHの回収率および樹脂の収率を悪くす
ることである。一方二価フエノールとECHとを
70〜90℃、圧力150〜350mmHgで反応させること
(特公昭53−36000)が知られているが、多量の
ECHを必要とし収率および得られたエポキシ樹
脂の純度特に加水分解性塩素含量において満足す
べきものではない。 本発明者らはより高純度のものを高収率でうる
方法を見い出したもので、本発明は第一工程とし
て二価フエノールを5〜9モル倍のECHに溶解
した溶液に、該溶液中のフエノール性水酸基数に
対して0.85〜0.95モル倍のMOH水溶液を徐々に
供給し、反応系を温度60〜70℃、圧力100〜200mm
Hgなる条件下に維持しながら水をECHと共沸さ
せて除去し、溜出したECHを反応系に循環させ、
その際MOHの供給速度と蒸発条件を調節して反
応系の水分を1〜2重量%に維持し、反応終了後
過剰のECHを回収し、有機溶剤を加え樹脂溶液
とする。第二工程としてさらに該樹脂溶液に、フ
エノール性水酸基当量当り0.05〜0.18モル倍の
MOHを添加したのち60〜90℃の温度で反応する
ことにより高純度エポキシ樹脂を高収率で得る方
法である。 次に本発明の実施の態様を詳細に説明する。 ビスフエノールAに対するECHのモル比は5
〜9モル倍で十分であり、これ以上大きなモル数
にしても反応生成物に対して顕著な効果は得られ
ず、逆にECHの取扱量が増し、装置が大となり
ECHの損失も多くなり好ましいことではない。 第一工程でのMOH水溶液はMOHのモル数と
フエノール性水酸基数の比が約0.85:1〜0.95:
1になるまで供給する。好ましくは0.9:1〜
0.95:1である。 第一工程におけるフエノール性水酸基数に対す
るMOHのモル数が0.95を越えるとMOHのモル
数の増加に伴い副生物の量が増加し、樹脂の収率
およびECHの回収率を悪くする。さらに液状エ
ポキシ樹脂の品質においても高分子化反応、例え
ば、液状エポキシ樹脂と二価フエノールの反応が
起こり、式〔〕中のn値が大きくなり、液状エ
ポキシ樹脂の純度を悪くする。 MOHの添加は通常1.5〜3時間をかけて行な
い、反応系を温度60〜70℃、圧力100〜200mmHg
に調節することにより順次水(反応系及びMOH
に伴つて混入する水)を系外へ排除する。MOH
添加後、反応系の圧力を常圧にもどし、温度を
110℃まで上げて反応系の残留水を除去する。 生成した液状エポキシ樹脂は常法、例えば過剰
のECHを回収したのち有機溶媒を加えて液状エ
ポキシ樹脂を溶解すればよい。この樹脂溶液は必
要に応じて水を加えて生成塩を水溶液として有機
層から分離してもよい。 上記液状エポキシ樹脂の加水分解性塩素含量は
通常0.8〜1.8重量%であり、これを除去するため
にさらに5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%
のMOH水溶液を加え、樹脂分濃度を調節(好ま
しくは40〜60重量%)した有機溶媒中において、
60〜90℃(好ましくは80〜85℃)の温度で0.5〜
2時間の反応を行なう。MOHの添加量は、フエ
ノール性水酸基当量当り0.05〜0.18当量であり、
好ましくは0.05〜0.10当量あればよい。また第一
工程、第二工程で使用するMOHの合計量は二価
フエノールの水酸基に対して1.00〜1.05モルの範
囲にあればよい。次いで常法に従つて中和、水洗
した有機層より溶媒を回収する。得られた液状エ
ポキシ樹脂はエポキシ当量180〜183、加水分解性
塩素0.01〜0.04%、粘度8000〜10000c.p.(25℃)
及びゲルパーメーシヨンクロマトグラフ分析によ
る式〔〕中のn値は0.07〜0.10である。また
ECH消費量に基づく反応収率は97〜98.5%であ
り、公知の方法による反応収率約90%に比較して
優れている。本発明に使用される二価フエノール
とは特に2,2′−ビス〔4−ヒドロキシフエニ
ル〕プロパン(ビスフエノールA)が代表例であ
るが、このほか単核または多核の二価フエノール
を用いることができる。たとえばカテコール、レ
ゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、キノ
ール、2−クロロキノール、1,5−ジヒドロキ
シナフタレン、4,4′−ジヒドロキシビフエニ
ル、ビス(p−ヒドロキシフエニル)メタン、
1,1′ビス(p−ヒドロキシフエニル)エタンな
どがあげられる。 本発明に適用されるアルカリ金属水酸化物は、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カル
シウム等が用いられ、これらは固形のままでも使
用できるが、取扱上の点からは高濃度の水溶液と
して用いるのが好ましい。 本発明の有機溶媒として特に望ましいものは、
メチルイソブチルケトン、トルエン及びキシレン
であり、これらは単一または混合して使用する。 以下本発明の実施の態様を具体例をあげて説明
する。 実施例 1 ビスフエノールA(以下BPAという)228.3部
(1モル)をECH647.5部(7モル)に攪拌溶解さ
せ、反応系内を150mmHgの圧力に調節したのち、
温度68℃に昇温した。これに48重量%の水酸化ナ
トリウム(以下NaOHという)水溶液154.2部
(1.85モル)を連続的に滴下しながら2.5時間反応
した。この間反応により生成する水及びNaOH
水溶液の水分を水−ECH共沸混合物の還流によ
り分離し、反応系外へ連続的に除去した。反応終
了後、反応系を常圧にもどし、110℃の温度まで
昇温して反応系内の水を完全に除去した。過剰の
ECHを常圧下に蒸発除去し、さらに15mmHgの減
圧下に140℃で蒸発を行なつた。 生成した樹脂及び塩化ナトリウムの混合物にメ
チルイソブチルケトン(以下MIBKという)270
部及び10重量%のNaOH水溶液92部を加え、80
〜85℃の温度で1時間攪拌を行なう。反応終了後
MIBK100部及び水350部を加えて、下層の塩化ナ
トリウム水溶液を分液除去した。MIBK溶液層に
水310部を加え洗浄し、リン酸で中和し、水層を
分離したのち更に水310部で洗浄し水層を分離し
た。MIBK樹脂溶液は常圧下に大半のMIBKを蒸
発して除去したのち、5mmHgの減圧下に140℃の
温度で蒸発乾燥を行ない334部の液状エポキシ樹
脂を得た。この液状エポキシ樹脂は、エポキシ当
量181.2、粘度8700c.p.(25℃)、加水分解性塩素
0.02%及びゲルパーメーシヨンクロマトグラフ分
析によるn値は0.076であつた。また副生物とし
て生成する不溶不融のポリマー及び分離水中に含
まれるグリセリン量はそれぞれ0.3部、3.1部であ
り、ECHよりの収率は98.1%であつた。 比較例 1 BPA228.3部(1モル)をECH925部(10モル)
に攪拌溶解させ、常圧、98〜100℃の温度で、48
重量%のNaOH水溶液183.3部(2.2モル)を5時
間で連続的に滴下して反応を行ない、この間系内
の水は実施例1と同様にして反応系外へ連続的に
除去した。次いで反応系を110℃の温度に昇温し
て水を完全に除去し、過剰のECHを常圧下に蒸
発除去し、さらに15mmHgの減圧下に140℃で蒸発
で行なつた。生成した樹脂及び塩化ナトリウムの
混合物にMIBK370部及び水400部を加えて下層の
塩化ナトリウム水溶液は分液除去した。MIBK溶
液層に水310部を加えて洗浄し、リン酸で中和し、
水層を分離したのち更に水310部で洗浄し水層を
分離した。 MIBK樹脂溶液は常圧下に大半のMIBKを蒸発
して除去したのち、5mmHgの減圧下に140℃の温
度で蒸発乾燥を行ない330部の液状エポキシ樹脂
を得た。この液状エポキシ樹脂はエポキシ当量
189.6、粘度14500c.p.(25℃)、加水分解性塩素
0.26%及びn値0.140であつた。また副生物とし
て生成する不溶不融のポリマー及び分離水中に含
まれるグリセリン量はそれぞれ24.6部、6.2部で
あり、ECHよりの収率は83.1%であつた。 比較例 2 BPA228.3部(1モル)をECH925部(10モル)
に攪拌溶解させ、反応系内を150mmHgの圧力に調
節したのち、反応温度68℃に昇温した。これに48
重量%のNaOH水溶液170.8部(2.05モル)を連
続的に滴下しながら3時間反応した。この間生成
水及びNaOH水溶液中の水は実施例1と同様に
して反応系外へ連続的に除去した。以下比較例1
と同様な操作により液状エポキシ樹脂332部を得
た。この液状エポキシ樹脂はエポキシ当量182.3、
粘度9000c.p.(25℃)、加水分解性塩素0.07%及び
n値0.102であつた。 また、副生物として生成する不溶不融のポリマ
ー及び分離水中に含まれるグリセリン量はそれぞ
れ8.1部、5.7部であり、ECHよりの収率は92.4%
であつた。 実施例2〜6、比較例3〜6 実施例2〜6は本発明方法に従つて遂行した例
である。比較例3は常圧下で、フエノール性水酸
基に対するNaOHのモル比を1以下にした時の
比較例である。比較例4は特公昭53−36000号の
方法による製法である。 比較例5及び6は本発明方法に比較して
NaOHのモル比を大きくした時の比較例である。
その結果を次に記す。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 二価フエノールと過剰のエピクロルヒドリン
    とをアルカリ金属水酸化物の存在下に反応させ、
    液状エポキシ樹脂を製造する方法において、第一
    工程として二価フエノールをフエノール性水酸基
    当量当り2.5モル以上4.5モル以下のエピクロルヒ
    ドリンに溶解し、該フエノール性水酸基当量当り
    0.85〜0.95当量のアルカリ金属水酸化物水溶液を
    徐々に供給し、反応系を温度60〜70℃、圧力100
    〜200mmHgの条件下に沸騰させながら水をエピク
    ロルヒドリンと共に共沸させ、凝縮液は分液し
    て、エピクロルヒドリンは反応系中へ循環し、水
    は連続的に系外へ除去することにより反応系の水
    分を1〜2重量%に調節する。反応終了後過剰の
    エピクロルヒドリンを除去し、有機溶剤を加え樹
    脂溶液とする。第二工程として上記樹脂溶液に、
    フエノール性水酸基当量当り0.05〜0.18当量のア
    ルカリ金属水酸化物を適当な濃度の水溶液として
    加え、60〜90℃の温度で反応を行なうことを特徴
    とする高純度液状エポキシ樹脂の製造法。
JP413981A 1981-01-14 1981-01-14 Preparation of high-purity liquid epoxy resin Granted JPS57118577A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP413981A JPS57118577A (en) 1981-01-14 1981-01-14 Preparation of high-purity liquid epoxy resin

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP413981A JPS57118577A (en) 1981-01-14 1981-01-14 Preparation of high-purity liquid epoxy resin

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57118577A JPS57118577A (en) 1982-07-23
JPH0223555B2 true JPH0223555B2 (ja) 1990-05-24

Family

ID=11576439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP413981A Granted JPS57118577A (en) 1981-01-14 1981-01-14 Preparation of high-purity liquid epoxy resin

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57118577A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0759616B2 (ja) * 1987-04-10 1995-06-28 住友化学工業株式会社 エポキシ樹脂の製造方法
JPH0780992B2 (ja) * 1987-06-24 1995-08-30 東都化成株式会社 エポキシ樹脂の製造方法
JPH0791360B2 (ja) * 1987-12-26 1995-10-04 住友化学工業株式会社 多価フェノールのグリシジルエーテルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57118577A (en) 1982-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2656952B2 (ja) 望ましくないハロゲン含量が低いエポキシ樹脂の製造方法
KR860000808B1 (ko) 지방족 하이드록실-함유 화합물로부터 에폭시수지를 제조하는 방법
US4017523A (en) Process for the continuous preparation of polyglycidyl ethers of polyhydroxy phenols
JP5130728B2 (ja) エポキシ樹脂の精製方法
JP5506778B2 (ja) 液状エポキシ樹脂の製造方法
EP0103282B1 (en) A process for preparing glycidyl derivatives of compounds having at least one aromatic hydroxyl group or aromatic amine group
JPS6334176B2 (ja)
JP2555853B2 (ja) エポキシ樹脂の製造法
JPH0223555B2 (ja)
JPS61168617A (ja) 高純度臭素化エポキシ樹脂の製造法
JPH0967287A (ja) ビスフェノールfの製造方法
JP4675500B2 (ja) 高純度エポキシ樹脂の製造方法
JPS6226647B2 (ja)
JP2545554B2 (ja) モノ−および/またはポリグリシジル化合物の製造方法
JPS6354007B2 (ja)
JP2008285544A (ja) フルオレン環を含むエポキシ化合物およびその製造方法
JPS6354417A (ja) 高純度多価フエノ−ルポリグリシジルエ−テルの製造法
JPH0153895B2 (ja)
US3023225A (en) Xchxch
EP0264760A2 (en) Preparation of epoxy resins
JPH01168722A (ja) 多官能化エポキシ樹脂の製造方法
JPH07149873A (ja) 低分子量ポリ臭素化エポキシ化合物の製造方法
JP3060703B2 (ja) グリシジル化合物の精製方法
JP2720066B2 (ja) 臭素化ノボラック型エポキシ樹脂の製造法
JPS6153317A (ja) 高純度エポキシ樹脂の製造方法