JPH022302A - オウレン属植物の組織培養方法 - Google Patents

オウレン属植物の組織培養方法

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JPH022302A
JPH022302A JP63140715A JP14071588A JPH022302A JP H022302 A JPH022302 A JP H022302A JP 63140715 A JP63140715 A JP 63140715A JP 14071588 A JP14071588 A JP 14071588A JP H022302 A JPH022302 A JP H022302A
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JP
Japan
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culture
bacteria
callus
medium
culture solution
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Application number
JP63140715A
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English (en)
Inventor
Kazuo Morimoto
森元 和男
Yasuhisa Odakawa
泰久 小田川
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オウレンPA4if物の組織培養方法に関す
る。
〔従来の技術〕
オウレン属植物の根茎は、消炎性苦味健胃薬として繁用
されるほか、漢方処方薬として多くの処方に配合されて
いる重要な生薬原料である。また、オウレン属植物の根
茎の主要薬効成分であるベルベリンは強い殺菌効果を有
し、細菌性下痢や腸内異常発酵時に広く用いられている
オウレンは現在、主に北陸地方や近畿地方、山陰地方の
山間部で、畑地栽培法や林間栽培法によって栽培されて
いるが、根茎の発育が遅いため収穫までに早くても5〜
6年を要し、また発育が自然環境に左右されるため、産
地間で品質のばらつきが生じるなど栽培上の問題も多い
そこで栽培法に代わる方法としてオウレン居植物の組織
培養が試みられている。例えば特開昭61−9227号
公報、特開昭62−32880号公報等に示されている
ように銅イオン、ジベリレン等を培地に添加することに
よってベルベリンの収量を高める方法、特開昭62−6
676号公報に示されるように培地中の溶存酸素量を調
製してベルベリンの収量を高める方法等が提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はオウレン属植物の組織培養方法において、ベル
ベリン収量が低い点を改善するもので、特開昭61−9
227号公報、特開昭62−32880号公報。
特開昭62−6676号公報とは異なる新規な方法を提
供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、オウレン属植物のカルスあるいは組織の培養
において、培養液中に滅菌処理した細菌培養後の細菌の
培養液を添加することを特徴とするオウレン属植物の組
織培養方法に関する。
本発明の方法において用いられるオウレン應植物として
は例えばオウレン(競■」−l巴旺匣Makino) 
+セリバオウレン(垣己」−」ユ蛙姐Makino v
ar、dissecta Nakai) 、キクバオウ
レン(販吐亘D1凹復徂var、 詩匣鮭亜5atak
e)およびコセリバオウレン(販■卦―主望旺卯var
勲」狸5atake)などを挙げることができる。
本発明の方法においては、上記のオウレン属植物は液体
培地を用いて組織培養される。この組織培養の方法につ
いて以下詳しく説明する。まず、オウレン属植物の根茎
あるいは根9葉などから組織片を切り出し、充分消毒し
て無菌とした後、植物ホルモンとして適切な1度のオー
キシンとサイトカイニンを添加した例えばムラシゲ・ス
クーグ(Murashige & Skoog)の固体
培地〔調製方法は例えば「植物組織培養マニュアル」 
(■講談社1984年10月1日発行)に記載されてい
る〕に置床して20〜30℃で約1ケ月間培養すると、
組織片の一部が脱分化してカルスが生じる。このように
して得られたオウレン属植物のカルスは前記のムラシゲ
・スクーグ固体培地あるいは液体培地を用いて継代培養
することができる。また継代培養中に分化してきた根茎
状あるいは根状の組織を分難すると、これらの組織もま
た継代培養することができる。本発明は、このようにし
て得られたカルスあるいは培養組織を、以下に詳しく述
べるように液体培地に接種して増殖させ、ベルベリン含
量の高いカルスあるいは培養組織を得るものである。
本発明のオウレン属植物の組織培養に用いる液体培地は
1通常の植物組織培養用の培地でよい。
例えば、前記したムラシゲ・スクーグ培地、リンスマイ
ヤー・スクーグ(Linsmaier & Skoog
)培地、ヒラ−(Heller)培地、ホワイト(L+
1hite)培地、ニッチ・ニッチ(Nitsch &
 N1tsch)培地。
シエンク・ヒルデブランド(Schenk &Hild
ebrandt )培地、ガンボルグ(Gamborg
) B 5培地などが挙げられるが、本発明では、この
中でも特にガンボルダB5培地を用いることが好ましい
。また通常の植物ffl織培養でなされているように、
これらの培地成分にさらに糖源としてショ糖。
ブドウ糖などを10〜50mg/12の濃度で添加して
用いることができる。なお、これらの培地の調製方法は
、例えば前記「植物組織培養マニュアル」に記載されて
いる。
本発明の方法においては、継代培養されたカルスあるい
は培養組織を前記した組織培養用の液体培地に接種して
増殖させるものであるが、その際該液体培地中に滅菌処
理した細菌培養後の細菌の培養液が添加される。ここで
用いる細菌としてはダラム陽性ないしはダラム陰性の各
種細菌(例えば、大腸菌、乳ra菌、枯草菌等)が挙げ
られるが、実用的には非病原性の細菌を用いることが好
ましい。細菌培養に用いる培養液の組成は、前記した一
般的な植物組織培養用培地を用いることができ。
一般細菌用完全培地(ブイヨン培地)なども用いること
ができる。後者の細菌培養用培地の調製方法は1例えば
「微生物実験マニュアル」 〔■講談社1986年10
月20日発行〕に記載されている。これらの培養液に細
菌を接種して通常の方法、すなわち20〜35℃の温度
で24時間程度振どう培養した後、、m菌が充分増殖し
た培養液を加圧滅菌器(オートクレーブ)で滅菌処理し
て添加用の細菌培養液とする。
以上のような方法で調製した滅菌処理後の細菌培養液を
、組織培養中のオウレン属植物のカルスの培地に添加す
る。添加する時期としては、オウレン属植物のカルスの
増殖サイクルにおける対数増殖期後期ないし定常期初期
が最も好ましい。これは、オウレン属植物のカルスでは
対数増殖期後期から定常期初期にわたって、ベルベリン
の生合成能が最も高まるからである。
滅菌後の細菌の培養液は、これを添加した後の培地IQ
あたり細菌数が10″個以上の濃度になるように添加す
るのが好ましい。
細菌の培養液を添加する際に、炭素源としてシヨ糖、ブ
ドウ糖等を1〜20 g / Qの濃度となるように添
加し、また窒素源としてカサミノ酸、ペプトンなどのタ
ンパク質の加水分解物等を0.1〜2g/Qの濃度で添
加すると、細菌培養液の添加によるオウレン属植物のカ
ルスのベルベリン含量増加効果がさらに高まる。
本発明のオウレン属植物の組織培養は、15℃ないし3
5℃、好ましくは20℃ないし30℃の温度でおこなう
のが効果的である15℃未満の温度あるいは35℃を超
える温度で培養してもよいが、カルスの増殖速度が遅く
なる。
〔実施例〕
実施例1 セリバオウレンの根茎を切り出し、70%エタノール水
溶液に約10秒浸してから、さらに1%次亜塩素酸溶液
に約20分間浸して外面を殺菌し、無菌水で充分洗浄後
、無菌的に約5mm角の移植片を切り出した。この移植
片をlong/ρの2,4−ジクロロフェノキシ酢酸と
O,1mg/Q のカイネチンと30 g / 11の
ショ糖を含むムラシゲ・スクーグの固体培地(pH,5
,8,ジェランガム0.2%)に移え付け、25℃、暗
所にて培養し。
約3週間後背色のカルスを得た。このセリバオウレンの
カルスを上記のムラシゲ・スクーグ培地で4週間ごとに
植えつぎ、安定した増殖を示す黄色のカルス株を得た。
次にガンボルダB5液体培地(pH,5,8シヨ113
0 g / Q ) 20 m mをloomQのエル
レンマイヤーフラスコに入れた後、加圧滅菌器を用いて
120℃で20分間保持して滅菌処理を行い、カルス培
養に用いる液体培地を調製した。
一方、これとは別にムラシゲ・スクーグ液体培地(pH
,5,8、ショ糖30g/Q)20m12をloomQ
のエルレンマイヤーフラスコに入れた後、同様に滅菌処
理を行った。このムラシゲ・スクーグ液体培地に大腸菌
(ATCC25922)を白金耳で接種し、37℃で2
0時時間上う培養を行い。
大腸菌を1m(lあたり5 X I O’個含む培養液
を得た。この培養液を高圧滅菌器で120℃、20分間
の滅菌処理を行い、オウレンのカルスの培地に添加する
細菌の培養液を調製した。
先に調製したカルス培養用のガンボルダB5液体培地に
、継代培養4週間同のセリバオウレンのカルスをフラス
コあたり乾重量で約30mg移植し。
25℃、暗所で3週間振どう培養した。
この培養条件において、カルスの増殖サイクルの対数増
殖期後期にあたる培養3週間同に、カルスの培地に上記
した滅菌処理後の大腸菌の培養液を、無菌的にフラスコ
あたり2m(I添加し、さらに1週間同条件で培養を続
けた。
培養後のカルスを濾別し、60℃で10時間乾燥させて
乾燥重量を測定した結果、フラスコあたりの乾燥重量は
0.23 g であった、この乾燥カルスからメタノー
ルで可溶成分を抽出し、その抽出液を薄層クロマトグラ
フィーで分析してカルスのベルベリン含量を分析した結
果、フラスコあたりのベルベリン量は3.4mg であ
った。またカルスの乾燥重量あたりのベルベリン含量は
15mg/g乾重量であった。
実施例2 実施例1の方法により調製した滅菌処理後の大腸菌の培
養液(大腸菌数5 X 10’個/ m Q培養液)を
100mQとり、これにショ糖logとカサミノ酸2g
を加えて溶解し、さらに高圧滅菌器で 120℃、20分間の滅菌処理を行い、ショ糖とカサミ
ノ酸を添加した大腸菌の培養液を調製した。
この大腸菌の培養液を、実施例1に記載した方法により
3週間液体振とう培養したセリバオウレンのカルスの培
地にフラスコあたり2mg無菌的に添加し、さらに1週
間同条件で培養を続けた。
実施例1に記載した方法により培養後のカルスの乾燥重
量を測定した結果、フラスコあたり0.26 gであっ
た。またフラスコあたりのベルベリン含量は4.7mg
、カルスの乾燥重量あたりのベルベリン含量は18mg
/g乾重量であった。
比較例 実施例1に記載した方法により、得られたカルスを同様
にガン水ルグB5液体培地に移植し、大腸菌培養液の添
加をおこなわずに4週間25℃。
暗所で振どう培養した。
培養後の細胞を濾別し乾燥重量を測定した結果、フラス
コあたり0.21 g であった。またフラスコあたり
のベルベリン含量は2.5mg、カルスの乾燥重量あた
りのベルベリン含量はt2mg/g乾重量であった。
〔発明の効果〕
本発明に係るオウレン属植物の組織培養方法によれば、
オウレン属植物のカルスあるいは培養組織のベルベリン
含量を高めることができ、従来法に比べてベルベリンを
大量に効率よく生産することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、オウレン属植物のカルスあるいは組織の培養におい
    て、培養液中に滅菌処理した細菌培養後の細菌の培養液
    を添加することを特徴とするオウレン属植物の組織培養
    方法。 2、滅菌処理した細菌培養後の細菌の培養液を添加する
    際に炭素源と窒素源を添加することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のオウレン属植物の組織培養方法。
JP63140715A 1988-06-08 1988-06-08 オウレン属植物の組織培養方法 Pending JPH022302A (ja)

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JP63140715A JPH022302A (ja) 1988-06-08 1988-06-08 オウレン属植物の組織培養方法

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JP63140715A JPH022302A (ja) 1988-06-08 1988-06-08 オウレン属植物の組織培養方法

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JPH022302A true JPH022302A (ja) 1990-01-08

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JP63140715A Pending JPH022302A (ja) 1988-06-08 1988-06-08 オウレン属植物の組織培養方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002062363A1 (en) * 2001-02-06 2002-08-15 Innu-Science Canada Inc. Herbal extract and preparation thereof
CN103798039A (zh) * 2014-02-18 2014-05-21 中国科学院西双版纳热带植物园 一种云黄连栽培施肥方法

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