JPH02229630A - 金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はプレス加工などに使用される金型に係り、殊に
要求される強度と精度を簡易に充足することができる金
型の構造に関する。

（従来の技術） 加工成形用金型は上型と下型から成っており、両者の間
に被加工物をセットし、上型と下型の刃部を合致させた
際の衝撃力により、被加工物の切断や曲げなどを行うよ
うになっている。従来、偽の種刃部は、相当の厚さ（一
般に数センチ）を有する鋼材を、研摩，焼入れするなど
して形成されていた。しかしながらこのような厚手の鋼
材の加工成形にはきわめて多大な時間と手間を要するこ
とから、金型製造費のコストアップの主因となっていた
。このため、加工容易な薄い鋼板を複数枚重ね合わせて
形成する積層金型が提案されている。

第６図はこの種従来の積層金型を示すものであって、１
００はグイセットであり、その上面に鋼板１０２を複数
枚重ね合わせて形成した積層金型１０１が装着されてい
る。１０３は結合用ボルト孔、１０４は被加工物を切断
する開口部である。この鋼板１０２は、一般にレーザ光
線により一枚づつ所望形状に切断加工して形成される。

そしてこの鋼板１０２を複数枚重ね合わせ、ボルトなど
により一体的に結合することにより、積層金型１０１が
形成される。

（発明が解決しようとする諜題） 上記手段によれば、薄い鋼板の加工成形は、レーザ光線
などにより容易であることから、低コストにて積層金型
を製造できる利点があるものの、鋼板は薄く、かつ強度
付与のための焼入れは鋼板が歪みやすいことから行われ
ないので、積層金型の強度は弱くかつ耐久性に劣り、更
にはレーザ光線により鋼板を正確に切断加工することは
困難なことから、精度も劣る等の問題があった。

したがって本発明は、製造が簡単で精度が良く、しかも
強度や耐久性にも優れた簡易な金型を提供することを目
的とする。

（課題を解決するための手段） このために本発明は、ダイセット１０の主面に、レーザ
光線により加工成形された鋼仮２を複数枚重ね合わせて
成る積層金型１を配設し、この積層金型１の上部に、ワ
イヤカット法により形成された刃部１３を装着して金型
を構成している。

（作用） 上記構成によれば、強度や精度が要求されない部分は積
層金型１により簡易に形成され、また強度と精度が要求
される刃部１３は、ワイヤカット法により精密に成形さ
れる。

（実施例） 次に、図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。

第４図は本発明に係る積層金型がセットされた加工成形
用金型の斜視図であって、この金型Ａは上型Ｂと下型Ｃ
から成っている。上型Ｂは、ダイセット１０の主面に、
パッキングプレート１１，パンチプレート１２，積層金
型１，刃部１３を順に積層して形成されている。積層金
型１については、後に第１図〜第３図を参照しながら詳
述する。１４は、刃部１３の中央に突没自在に設けられ
たノックアウト用プレート、１５，１６は被加工物を穿
孔するためのピン、１７は各部材１０．１１，１２．１
．１３を結合するボルト１８の螺入孔、１９は上型Ｂの
昇降をガイドするガイド筒である。

第５図は、ワイヤカット法により刃部１３を成形してい
る様子を示すものであって、刃部１３は、やや厚手（例
えば５〜１０１ｎ程度）の鋼板を焼入れして強度を付与
した後、高電圧が印加されたワイヤ４０により切断して
形成される。

この場合、刃部１３の素材となる鋼板はそれ程厚くない
ので、ワイヤカット法により容易に切断することができ
る。しかもワイヤカット法によれば、きわめて精度よく
切断することができるので、十分な強度と精度が要求さ
れる刃部１３を難なく製造することができる。

下型Ｃは、グイセット２０の上面に、グイプレート２１
を配設し、その上部に、コイルばね２２を介してストリ
ンパー２３を装着して形成されている。ストリッパー２
３の中央には、刃部２４が設けられている。この刃部２
４の上記各ビン１５．１６に対応する位置には、開孔２
５，２６が形成されている。またダイセット２０の後部
の上記ガイド筒１９に対応する位置には、ポスト２７が
立設されており、このボスト２７には、ガイド筒２８が
コイルばね２９を介して昇降自在に装着されている。３
０はストリッパー２３の装着用ボルト孔である。

次に第１図〜第３図を参照しながら、上記積層金型１の
詳細を説明する。

積層金型１は、薄い鋼板２を複数枚（本実施例では５枚
）重ね合わせて形成される。鋼板２の中央部の上記ノッ
クアウト用プレート１４に対応する位置には、該プレー
ト１４と同形の開口部３が形成されており、またこの開
口部３の周囲には結合用ボルト孔４が複数個形成されて
いる。５は結合用ボルトである。６．６は、開口部３を
挟んで形成された位置決め用の三角孔であって、その形
状は正三角形であり、これに円柱状の位置決めピン７が
挿入される。

この鋼板２は、レーザ光線により開口部３，ボルト孔４
，三角孔６等を穿孔して形成される。

この場合、鋼板２の厚さは薄いので、レーザ光線により
簡単迅速に穿孔することができる。すなわちこの積層金
型１は、刃部１３の内方にあって、強度や精度が要求さ
れる刃部とはならないので、製造コストの観点から、加
工精度は低いが加工速度の速いレーザ光綿により面単迅
速に成形してもかまわないものである。

さて複数枚の鋼板２を積層結合するにあたっては、まず
これらを重ね合わせて、それぞれの三角孔６を略一致さ
せたうえで、ハンマー８などにより位置決めピン７を叩
くなどして、三角孔６に強制的に挿入する（第３図参照
）。すると、三角孔６の内辺とピン７の周胴面は、３点
ａ，ｂ，ｃで点当接し（第２図参照）、鋼板２．２・・
・はＸＹ方向に正確に３点位置決めされ、次いでボルト
５を螺合することにより、これらの鋼板２．２・・・は
一体的に結合される。

三角孔６の数は任意であるが、鋼板２の回転を規制する
ために、２個以上形成することが望ましい。またこの場
合、三角孔６の大きさを、ピン７の太さよりもわずかに
小さく形成して、ビン７の挿入がやや窮屈なようにして
おけば、ピン７を上記のように強制的に打入することに
より、その内辺とピン７の周胴面をしっかりと当接させ
ることができる。またかかる位置決め手段によれば、三
角孔６に多少の寸法誤差があっても、ビン７の強制挿入
は容易であり、したがって三角孔６にはそれ程高い寸法
精度は要求されないので、レーザ光線により迅速簡単に
形成することができる。

（発明の効果） 以上説明したように本発明に係る金型は、グイセフト１
０の主面に、レーザ光線により加工成形された鋼板２を
複数枚重ね合わせて成る積層金型１を配設し、この積層
金型１の上部に、ワイヤカット法により形成された刃部
１３を装着して形成されているので、刃部１３の内方に
あって強度や精度が要求されない積層金型１は、薄い鋼
板を素材としてレーザ光線により簡単に形成され、また
精度と強度が要求される刃部１３は、ワイヤカット法に
より精密かつ強固に形成されるので、要求される強度と
精度を有する金型を、簡易にかつ低コストにて製造する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すものであって、第１図は積層
金型の斜視図、第２図は鋼板の部分平面図、第３図は積
層金型の断面図、第４図は金型の斜視図、第５図はワイ
ヤカット中の斜視図、第６図は従来の積層金型の斜視図
である。 １・・・積層金型 ２・・・鋼板 １０・・・ダイセソト １３・・・刃部 出願人　協同組合　エフ・アイ・テイ 代理人　弁理士　高　松　利　行 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ダイセットの主面に、レーザ光線により加工成形された
   鋼板を複数枚重ね合わせて成る積層金型を配設し、この
   積層金型の上部に、ワイヤカット法により形成された刃
   部を装着したことを特徴とする金型。