JPH0222648B2 - - Google Patents

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JPH0222648B2
JPH0222648B2 JP58138479A JP13847983A JPH0222648B2 JP H0222648 B2 JPH0222648 B2 JP H0222648B2 JP 58138479 A JP58138479 A JP 58138479A JP 13847983 A JP13847983 A JP 13847983A JP H0222648 B2 JPH0222648 B2 JP H0222648B2
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gradient magnetic
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Hideto Iwaoka
Hiroyuki Matsura
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/561Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution by reduction of the scanning time, i.e. fast acquiring systems, e.g. using echo-planar pulse sequences

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、核磁気共鳴(nuclear magnetic
resonance)(以下これを「NMR」と略称する。)
現象を利用して、被検体内における特定原子核分
布等を被検体外部より知るようにした核磁気共鳴
による検査装置に関するものである。特に、医療
用装置に適するNMR画像装置の改良に関する。
〔原理の説明〕
本発明の説明に先だつて、はじめにNMRの原
理について概略を説明する。
原子核は、陽子と中性子とからなつており、こ
れらは全体として、核スピン核運動量→で回転し
ているとみなされる。
第1図は、水素の原子核( 1H)を示したもの
で、イに示すように1個の陽子Pからなり、スピ
ン量子数1/2で表される回転をしている。ここで、
陽子Pは、ロに示すように正の電荷e+を持つてい
るので、原子核の回転に従い、磁気モーメントμ→
が生ずる。すなわち、一つ一つの水素の原子核
は、それぞれ一つ一つの小さな磁石とみなせる。
第2図は、この点を模式的に示した説明図で、
鉄のような強磁性体では、この微小磁石の方向が
イに示すように揃つており、全体として磁化が観
測される。これに対して、水素等の場合は、微小
磁石の方向(磁気モーメントの向き)はロに示す
ようにランダムであつて、全体として磁化は見ら
れない。
ここで、このような物質に、Z方向の静磁場
H0を印加すると、各原子核がH0の方向に揃う。
すなわち核のエネルギー準位がZ方向に量子化さ
れる。
第3図イは水素原子核についてこの様子を示し
たものである。水素原子核のスピン量子数は1/2
であるから、第3図ロに示すように−1/2と+1/2
の2つのエネルギー準位に分かれる。2つのエネ
ルギー準位間のエネルギー差ΔEは、(1)式で表さ
れる。
ΔE=γhH0 ……(1) ただし、γ:磁気回転比 h=h/2π h:プランク定数 H0:磁気強度 ここで各原子核には、静磁場H→0によつて、 μ→×H→0 なる加が加わるので、原子核はZ軸のまわりを、
(2)式で示すような角速度ωで歳差運動する。
ω=γH0(ラーモア角速度) ……(2) この状態の系に角速度ωに対応する周波数の電
磁波(通常ラジオ波)を印加すると、共鳴がおこ
り、原子核は(1)式で示されるエネルギー差ΔEに
相当するエネルギーを吸収して、高い方のエネル
ギー準位に遷移する。核スピン角運動量を持つ原
子核が数種類混在していても、各原子核によつて
磁気回転比γが異なるため、共鳴する周波数が異
なり、したがつて特定の原子核の共鳴のみを取り
出すことができる。また、その共鳴の強さを測定
すれば、原子核の存在量も知ることができる。ま
た、共鳴後、緩和時間と呼ばれる時定数で定まる
時間の後に、高い準位へ励起された原子核は、低
い準位へもどる。
この緩和時間は、スピン―格子緩和時間(縦緩
和時間)T1と、スピン―スピン緩和時間(横緩
和時間)T2とに分類され、この緩和時間を観測
することにより物質分布のデータを得ることがで
きる。一般に固体では、スピンは結晶格子の上に
決まつた位置にほぼ固定されているので、スピン
同士の相互作用が起こりやすい。したがつて緩和
時間T2は短く、核磁気共鳴で得たエネルギーは、
まずスピン系にゆきわたつてから格子系に移つて
ゆく。したがつて時間T1はT2に比べて著しく大
きい。これに対して、液体では分子が自由に運動
しているので、スピン同士スピンと分子系(格
子)のエネルギー交換の起こりやすさは同程度で
ある。したがつて時間T1とT2はほぼ等しい値に
なる。特に時間T1は、各化合物の結合の仕方に
依存している時定数であり、正常組織と悪性腫瘍
とでは、値が大きく異なることが知られている。
ここでは、水素原子核( 1H)について説明し
たが、この他にも核スピン角運動量をもつ原子核
で同様の測定を行うことが可能であり、水素原子
核以外に、リン原子核( 31P)、炭素原子核(
13C)、ナトリウム原子核( 23Na)、フツ素原子
核( 19F)、酸素原子核( 17O)等に適用可能で
ある。
このように、NMRによつて、特定原子核の存
在量およびその緩和時間を測定することができる
ので、物質内の特定原子核について種々の化学的
情報を得ることにより、被検体内に種々の検査を
行うことができる。
〔従来の技術〕
従来より、このようなNMRを利用した検査装
置として、X線CTと同様の原理で、被検体の仮
想輪切り部分のプロトンを励起し、各プロジエク
シヨンに対応するNMR共鳴信号を、被検体の数
多くの方向について求め、被検体の各位置におけ
るNMR共鳴信号強度を再構成法によつて求める
ものがある。
第4図は、このような従来装置における検査手
法の一例を説明するための動作波形図である。
被検体に、はじめに第4図ロに示すようにZ勾
配磁場Gz+と、イに示すように細い周波数スペク
トル(f)のRFパルス(90゜パルス)を印加する。こ
の場合、ラーモア角速度は ω=γ(H0+ΔGz) ……(3) となる面だけのプロトンのみが励起され、磁化M
を第5図イに示すような角速度ωで回転する回転
座標系上に示せば、y′軸方向90゜向きを変えたも
のとなる。続いて、第4図ハ,ニに示すようにx
勾配磁場Gxとy勾配磁場Gyを加え、これによつ
て2次元勾配磁場を作り、ホに示すようなNMR
共鳴信号を検出する。ここで、磁化Mは第5図ロ
に示すように、磁場の不均一性によつて、x′、
y′面内で矢印方向に次第に分散して行くので、や
がてNMR共鳴信号は減少し、第4図ホに示すよ
うにτ時間を経過して無くなる。このようにして
得られたNMR共鳴信号をフーリエ変換すれば、
x勾配磁場Gx、y勾配磁場Gyにより合成された
勾配磁場と直角方向のプロジエクシヨンとなる。
以下、同じようにして、所定の時間τ′だけ待つ
て、次のシーケンスを繰り返す。各シーケンスに
おいては、Gx,Gyを少しずつ変える。これによ
つて、各プロジエクシヨンに対応するNMR共鳴
信号を被検体の数多くの方向について求めること
ができる。
〔発明の目的〕
このような動作をなす従来装置において、本発
明者は、前記RFパルス(90゜パルス)を印加した
後に磁化Mが緩和時間T1により熱平衡状態にな
るまで待たずに、上記τ′の期間に反対極性の勾配
磁界―Gxおよび―Gyを与えて、スピンの動きを
逆転させエコーを発生させて磁化Mをz軸方向に
戻す方法を発明した。
第6図にこの方法の動作波形図を示す。すなわ
ち、第6図イに示すように原子核を励起させるた
めの第一の高周波パルス(90゜パルス)を印加し
時間Ts1を経過してから、勾配磁界の極性を反転
させ、さらに時間ts2が経過してから、熱平衡状
態に戻すための第一の高周波パルスの位相を反転
した第二の高周波パルス(90゜―xパルス)を印
加することにより1回のシーケンスを構成し、そ
の後第三の時間Tdを経過してから上記シーケン
スを繰り返す。この第一の時間Ts1および第二の
時間Ts2では、第6図ハ,ニに示すように、それ
ぞれ時間Tm1およびTm2にわたり、勾配磁界Gx
およびGyを印加する。この方法によれば、NMR
信号強度を観測することにより、緩和時間を待た
ずに緩和時間T1,T2および原子核密度を測定す
ることができる。
このようにしてNMR信号を観測する方法にお
いて、本発明者は勾配磁界の強度を制御すると、
反対極性の勾配磁界を印加する時間を短縮するこ
とができることに気付いた。
すなわち本発明は、複数の高周波パルスおよび
勾配磁界を印加するためのシーケンスを短縮し、
核磁気共鳴による検査を行う時間を短縮できる検
査装置を提供することを目的とする。
〔発明の要旨〕
本発明は、原子核を励起するための90゜の第一
の高周波パルスを与えてから熱平衡状態へ回復さ
せるための90゜−xの第二の高周波パルスを与え
るまでの時間に、被検体に印加する勾配磁界の強
度を大きくして、その時間を短縮することを特徴
とする。
すなわち、第一の勾配磁界の印加時間Tm1
第二の勾配磁界の印加時間Tm2は、勾配磁界Gx
の強度をgx1,gx2、勾配磁界Gyの強度をgy1
gy2とするとき、 gx1×Tm1=gx2×Tm2 gy1×Tm1=gy2×Tm2 であり、かつ Tm2<Tm1 の関係になるように設定することを特徴とする。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明実施例を説明する。
第7図は本発明の一実施例の構成を示すブロツ
ク図である。図において、1は一様静磁場H0(こ
の場合の方向をZ方向とする。)を発生させるた
めの静磁場用コイル、2はこの静磁場用コイル1
の制御回路で、例えば直流安定化電源を含んでい
る。静磁場用コイル1によつて発生する磁束の密
度H0は、0.1T〜0.2T程度であり、また均一度は
10-4以上であることが望ましい。
3は勾配磁場用コイルを総括的に示したもの、
4はこの勾配磁場用コイル3の制御回路である。
第8図イは勾配磁場用コイル3の一例を示す構
成図で、Z勾配磁場用コイル31、y勾配磁場用
コイル32,33、図示してないがy勾配磁場用
コイル32,33と同じ形であつて、90゜回転し
て設置されるx勾配磁場用コイルを含んでいる。
この勾配磁場用コイルは、一様静磁場H0と同一
方向磁会を発生するもので、x、y、z軸方向に
それぞれ直線勾配をもつ磁場を発生する。60は
制御回路4のコントローラである。
5は被検体に細い周波数スペクトルfのRFパ
ルスを電磁波として与える励磁コイルで、その構
成を第8図ロに示す。
6は測定しようとする原子核のNMR共鳴条件
に対応する周波数(例えばプロトンでは、42.6M
Hz/T)の信号を発生する発振器で、その出力
は、コントローラ60からの信号によつて開閉が
制御されるゲート回路61、パワーアンプ62を
介して励磁コイル5に印加されている。7は被検
体におけるNMR共鳴信号を検出するための検出
コイルで、その構成は第8図ロに示す励磁コイル
と同じで、励磁コイル5に対して90゜回転して設
置されている。なお、この検出コイルは、被検体
にできるだけ近接して設置されることが望ましい
が、必要に応じて、励磁コイルと兼用させてもよ
い。
71は検出コイル7から得られるNMR共鳴信
号(FID:free induction decay)を増幅する増
幅器、72は位相検波回路、73は位相検波され
た増幅器71からの波形信号を記憶するウエーブ
メモリ回路で、A/D変換器を含んでいる。8は
ウエーブメモリ回路73からの信号を例えば光フ
アイバで構成される伝送路74を介して入力し、
所定の信号処理を施して断層像を得るコンピユー
タ、9は得られた断層像を表示するテレビジヨン
モニタのような表示器である。
このように構成した装置の動作を、第9図を参
照しながら説明する。
まず、はじめに制御回路2は静磁場用コイル1
に電流を流し、被検体(被検体は各コイルの円筒
内に設置される。)に静磁場H0を与えた状態とす
る。この状態において、コントローラ60は、は
じめに制御回路4を介してZ勾配磁場用コイル3
1に電流を流し、第9図ロに示すようにZ勾配磁
場Gz+を与える。また、Gz+が与えられている下
で、ゲート回路61を開とし、発振器6からの信
号を増幅器62を介して励磁コイル5に印加し、
第9図イに示すように細いスペクトルを持つた
90゜パルスで、被検体の一面を励起する。なお、
第9図ロにおいて、Gz+に続くGz-は、被検体の
異なる部分からのNMR共鳴信号の位相を一致さ
せるための波形信号であつて、この技術は公知の
技術である。
この時点t0において磁化Mはy′の方向に90゜向き
を変える。続いてx勾配磁場用コイルおよびy勾
配磁場用コイル32,33に電流を流し、第9図
ハ,ニに示すように所定の大きさの磁場Gx,Gy
を印加し、検出コイル7から得られる第9図ホに
示すようなNMR共鳴信号を検出する。
検出コイル7で検出されるNMR共鳴信号は、
時間とともに次第に減衰するもので、この信号は
増幅器71で増幅され、位相検波回路72で位相
検波され、ウエーブメモリ回路73を介してコン
ピユータ8に印加される。ここで、NMR共鳴信
号はフーリエ変換され、1プロジエクシヨンの信
号となる。これまでの動作は従来装置と同様であ
る。
NMR共鳴信号が無くなるまでのTs1時間経過
後にコントローラ60は、第9図ハ,ニに示すよ
うにx勾配磁場用コイルおよびy勾配磁場用コイ
ルに反対極性の電流であつて、電流値の大きい電
流を流し、被検体に磁場Gx,Gyを同時に印加さ
せる。
これにより、分散した磁化Mは再び集合しはじ
め、検出コイル7からは、第9図ホに示すように
次第に増大するNMR共鳴信号(この信号をエコ
ー信号と呼ぶ。)が検出される。
ここで本発明の特徴とするところは、はじめの
90゜パルスから勾配磁界の極性を反転するまでの
時間Ts1に与える勾配磁界は時間Tm1でその強度
はgx1,gy1であるが、勾配磁界の極性を反転し
てからつぎの90゜−xパルスを与えるまでの時間
Ts2に被検体に与える勾配磁界の時間Tm2はその
前の時間Tm1より短くし、しかもその勾配磁界
の強度gx2,gy2は前の勾配磁界の強度gx1,gy1
より大きく制御するところにある。
このようにすると、NMR信号は第9図ホに示
すように、時間Ts2で短い時間に集中的にエコー
信号が現れる。特に、勾配磁界を印加する時間と
勾配磁界の強度との関係を gx1×Tm1=gx2×Tm2 gy1×Tm1=gy2×Tm2 ……(4) とすることにより、短時間でエコー信号を観測す
ることができるようになる。
ここでTm1は、データ収集のために必要な時
間であり、これに固定的であるから、原子核のス
ピンの集合に要する時間Tm2を短くすることに
より全体のシーケンスの時間を短縮することが可
能である。
また、第一の高周波パルス(90゜パルス)を印
加してから第二の高周波パルス(90゜−xパルス)
を印加するまでの時間が短くなると、被検体の緩
和時間T2によるスピンの拡がりが少なくなり、
次に観測するときの信号が大きくなる。
この状態からある時間Tdを経過後、緩和によ
つて磁化MはZ′軸に一致する。ここで、t3の時点
から、磁化MがZ′軸に一致するまでの時間Tdは、
t3の時点では磁化MがZ′軸から僅かに分散してい
るだけであることから、緩和時間T1に比較して
十分短く、例えば4Ts程度でよい。時間Tdが経
過した時点で、第1回目のシーケンスが終了し、
以後同様のシーケンスを繰り返す。それぞれのシ
ーケンスでは、被検体に与えるGx,Gyを少しず
つ変え、それぞれのシーケンスについて、すなわ
ち、それぞれのプロジエクシヨンについて、検出
コイル7からNMR共鳴信号およびエコー信号を
得る。
コンピユータ8は、各シーケンスにおいて、例
えば、はじめに出力されるNMR共鳴信号または
時間反転波であるエコー信号をフーリエ変換し、
X線CTと同様な公知の手法(例えば
filteredback projection)によつて再構成演算を
行い、断層像を得て、これを表示器9に表示す
る。
このようにして、本発明では得られる情報にか
わりなく、1回のシーケンスの周期を短縮するこ
とができる。
つぎに本発明の他の実施例への応用について説
明する。
第10図は二次元フーリエ法に本発明を実施し
た場合のパルス系列波形図である。この例は第一
の高周波パルス(90゜パルス)を印加してから、
第二の高周波パルス(90゜−xパルス)を印加す
るまでの間に、正負の勾配磁界Gx,Gyを順次印
加するもので、正負の勾配磁界の強度の変更はy
方向の勾配磁界についてのみ行えば十分である。
この方法によつても同様に全体の観測の周期を短
縮することができる。
第11図はセレクテイブ・エクサイテーシヨ
ン・ライン法に本発明を実施した場合のパルス系
列波形図である。この方法は第一の周波数パルス
(180゜パルス)に先立つて90゜パルスを与え、その
90゜パルスと同時にz方向に勾配磁界Gzを与え、
上記180゜パルスと同時にx方向に勾配磁界Gxを
与えるように構成されたもので、この方法におい
ても正負の勾配磁界の強度の制御は、y方向の勾
配磁界についてのみ行う。この方法によつても同
様に本発明を実施することができる。
第12図は上記二次元フーリエ法の変形方法に
本発明を適用した場合のパルス系列波形図であ
る。この例は第一のパルスを印加してから第二の
パルスを印加するまでの間に繰り返して、正負の
勾配磁界を印加する方法である。
第13図は上記二次元フーリエ法の別の変形方
法に本発明を適用した場合のパルス系列波形図で
ある。この方法は、x方向の勾配磁界とy方向の
勾配磁界とを交互に繰り返し印加する方法であ
り、この方法にも同様に本発明を実施することが
できる。
第14図は上記第12図または第13図で説明
した二次元フーリエ法の変形方法にインバージヨ
ン・リカバリ法を併用する方法であつて、第14
図の破線の部分は第12図または第13図と同じ
ものである。この方法にも同様に本発明を実施す
ることができる。
数値の一例について検討した結果を示すと、信
号の大きさをV、被検体の縦緩和時間をT1、横
緩和時間をT2とすると、 V=K1−exp(−Td/T1)/1−exp(−Td/T1−Ts
1+Ts2/T2)……(5) なる関係がある。
数値の一例として、鶏卵の卵白について示す
と、 T1=713ms、T2=124ms、 Ts1=10ms、Ts2=1ms、 Td=50ms とすると、 V=K×0.309 となる。一方従来例方法で、 Ts1=10ms、Ts2=10ms、 とすると、 V=K×0.209 となる。この例についていくつかの時間 Ts=Ts1+Ts2 について、K=1として計算した結果を第15図
に示す。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、一回の
シーケンスの中で、反対極性の勾配磁界を印加す
る時間、すなわち原子核のスピンの集合に要する
時間を短縮することができ、シーケンスを短くす
ることができる。この時間の短縮によつても、緩
和時間および原子密度についての情報は従前と同
様に得られ、失われる情報はない。また、時間の
短縮により緩和時間T2によるスピンの拡がりが
少なくなり、次に観測するときの信号が大きくな
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は水素原子のスピンを説明する図。第2
図は水素原子の磁気モーメントを模式化した図。
第3図は水素原子の原子核が磁場の方向に揃う状
態を説明する図。第4図はNMRによる検査パル
ス波形の一例を示す図。第5図は磁化Mを回転座
標系に表示する図。第6図は従来例方法のパルス
系列を示す図。第7図は本発明を実施する装置の
構成例を示す図。第8図は磁場用コイルの一例を
示す構造図。第9図は本発明実施例パルス系列波
形図。第10図ないし第14図は本発明を各種の
方法に実施した場合のパルス系列波形図。第15
図は本発明実施例による観測結果の一例をシミユ
レーシヨンにより求めたものを示す図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被検体に一様静磁界を与える手段と、 上記被検体の組織を構成する原子の原子核に核
    磁気共鳴を与えるための90゜の第一の高周波パル
    スを印加する手段と、 この90゜パルスの高周波パルスを印加してから
    第一の時間Tsの経過後に上記原子核に熱平衡状
    態へ回復させるための90゜−xの第二の高周波パ
    ルスを印加する手段と を含み、 上記第一ないし第二の高周波パルスを印加する
    2つの手段で1回のシーケンスを構成し、 上記シーケンスの間に上記原子核に生ずる核磁
    気共鳴信号を測定して、上記原子核が共鳴してい
    る高いエネルギーレベルから熱平衡状態の低いエ
    ネルギーレベルに戻るまでの自由誘導減衰振動の
    測定を行う手段と、 その後第二の時間Tdを経過してから、上記シ
    ーケンスを繰り返えす手段と を備え、 被検体のx、y軸方向に勾配磁界を印加する手
    段は、上記シーケンスの上記第一の時間Tsの時
    間中に設定された第一の勾配磁界印加時間Tm1
    に勾配磁界を印加し、その第一の勾配磁界印加時
    間につづく第二の勾配磁界印加時間Tm2に上記
    勾配磁界と反対極性の勾配磁界を印加する手段を
    含む 核磁気共鳴による検査装置において、 上記x、y軸方向に勾配磁界を印加する手段
    は、 上記勾配磁界の印加時間Tm1,Tm2は、x軸
    方向の勾配磁界GxのTm1における強度をgx1
    Tm2における強度をgx2、y軸方向の勾配磁界Gy
    のTm1における強度をgy1、Tm2における強度を
    gy2とするとき、 gx1×Tm1=gx2×Tm2 gy1×Tm1=gy2×Tm2 であり、かつ Tm2<Tm1 の関係になるように設定する手段を含む ことを特徴とする核磁気共鳴による検査装置。
JP58138479A 1983-07-28 1983-07-28 核磁気共鳴による検査装置 Granted JPS6029685A (ja)

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