JPH0250729B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0250729B2
JPH0250729B2 JP58132123A JP13212383A JPH0250729B2 JP H0250729 B2 JPH0250729 B2 JP H0250729B2 JP 58132123 A JP58132123 A JP 58132123A JP 13212383 A JP13212383 A JP 13212383A JP H0250729 B2 JPH0250729 B2 JP H0250729B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
time
gradient magnetic
applying
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58132123A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6024464A (ja
Inventor
Hideto Iwaoka
Hiroyuki Matsura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP58132123A priority Critical patent/JPS6024464A/ja
Publication of JPS6024464A publication Critical patent/JPS6024464A/ja
Publication of JPH0250729B2 publication Critical patent/JPH0250729B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/561Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution by reduction of the scanning time, i.e. fast acquiring systems, e.g. using echo-planar pulse sequences

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、核磁気共鳴(nuclear magnetic
reso−nance)(以下これを「NMR」と略称す
る。)現象を利用して、被検体内における特定原
子核分布等を被検体外部より知るようにした核磁
気共鳴による検査装置に関するものである。特
に、医療用装置に適するNMR画像装置の改良に
関する。
〔原理の説明〕
本発明の説明に先だつて、はじめにNMRの原
理について概略を説明する。
原子核は、陽子と中性子とからなつており、こ
れらは全体として、核スピン核運動量Iで回転し
ているとみなされる。
第1図は、水素の原子核(1H)を示したもの
で、イに示すように1個の陽子Pからなり、スピ
ン量子数1/2で表される回転をしている。ここで、
陽子Pは、ロに示すように正の電荷e+を持つてい
るので、原子核の回転に従い、磁気モーメントμ
が生ずる。すなわち、一つ一つの水素の原子核
は、それぞれ一つ一つの小さな磁石とみなせる。
第2図は、この点を模式的に示した説明図で、
鉄のような強磁性体では、この微小磁石の方向が
イに示すように揃つており、全体として磁化が観
測される。これに対して、水素等の場合は、微小
磁石の方向(磁気モーメントの向き)はロに示す
ようにランダムであつて、全体として磁化は見ら
れない。
ここで、このような物質に、Z方向の静磁場
H0を印加すると、各原子核がH0の方向に揃う。
すなわち核のエネルギー準位がZ方向に量子化さ
れる。
第3図イは水素原子核についてこの様子を示し
たものである。水素原子核のスピン量子数は1/2
であるから、第3図ロに示すように、−1/2と+1/
2の2つのエネルギー準位に分かれる。2つのエ
ネルギー準位間のエネルギー差ΔEは、(1)式で表
される。
ΔE=γ〓H0 ……(1) ただし、γ:磁気回転比 〓=h/2π h:プランク定数 H0:磁気強度 ここで各原子核には、静磁場H→によつて、 μ→×H→ なる力が加わるので、原子核はZ軸のまわりを、
(2)式で示すような角速度ωで歳差運動する。
ω=γH0(ラーモア角速度) ……(2) この状態の系に角速度ωに対応する周波数の電
磁波(通常ラジオ波)を印加すると、共鳴がおこ
り、原子核は(1)式で示されるエネルギー差ΔEに
相当するエネルギーを吸収して、高い方のエネル
ギー準位に遷移する。核スピン角運動量を持つ原
子核が数種類混在していても、各原子核によつて
磁気回転比γが異なるため、共鳴する周波数が異
なり、したがつて特定の原子核の共鳴のみを取り
出すことができる。また、その共鳴の強さを測定
すれば、原子核の存在量も知ることができる。ま
た、共鳴後、緩和時間と呼ばれる時定数で定まる
時間の後に、高い準位へ励起された原子核は、低
い準位へもどる。
この緩和時間は、スピン−格子緩和時間(縦緩
和時間)T1と、スピン−スピン緩和時間(横緩
和時間)T2とに分類され、この緩和時間を観測
することにより物質分布のデータを得ることがで
きる。一般に固体では、スピンは結晶格子の上に
決まつた位置にほぼ固定されているので、スピン
同士の相互作用が起こりやすい。したがつて緩和
時間T2は短く、核磁気共鳴で得たエネルギーは、
まずスピン系にゆきたわつてから格子系に移つて
ゆく。したがつて時間T1はT2に比べて著しく大
きい。これに対して、液体では分子が自由に運動
しているので、スピン同士スピンと分子系(格
子)のエネルギー交換の起こりやすさは同程度で
ある。したがつて時間T1とT2はほぼ等しい値に
なる。特に時間T1は、各化合物の結合の仕方に
依存している時定数であり、正常組織と悪性腫瘍
とでは、値が大きく異なることが知られている。
ここでは、水素原子核(1H)について説明し
たが、この他にも核スピン角運動量をもつ原子核
で同様の測定を行うことが可能であり、水素原子
核以外に、リン原子核(31P)、炭素原子核
13C)、ナトリウム原子核(23Na)、フツ素原子
核(19F)、酸素原子核(17O)等に適用可能であ
る。
このように、NMRによつて、特定原子核の存
在量およびその緩和時間を測定することができる
ので、物質内の特定原子核について種々の化学的
情報を得ることにより、被検体内に種々の検査を
行うことができる。
〔従来の技術〕
従来より、このようなNMRを利用した検査装
置として、X線CTと同様の原理で、被検体の仮
想輪切り部分のプロトンを励起し、各プロジエク
シヨンに対応するNMR共鳴信号を、被検体の数
多くの方向について求め、被検体の各位置におけ
るNMR共鳴信号強度を再構成法によつて求める
ものがある。
第4図は、このような従来装置における検査手
法の一例を説明するための動作波形図である。
被検体に、はじめに第4図ロに示すようにZ勾
配磁場Gzと、イに示すように細い周波数スペク
トルのRFパルス(90゜パルス)を印加する。こ
の場合、ラーモア角速度は ω=γ(H0+z・Gz) ……(3) となる。したがつて、zがこれを満たすx−y面
上のプロトンのみが励起され、磁化Mを第5図イ
に示すような角速度ωで回転する回転座標系上に
示せば、y′軸方向90゜向きを変えたものとなる。
続いて、第4図ハ,ニに示すようにx勾配磁場
Gxとy勾配磁場Gyを加え、これによつて2次元
勾配磁場を作り、ホに示すようなNMR共鳴信号
を検出する。ここで、磁化Mは第5図ロに示すよ
うに、磁場の不均一性によつて、x′,y′面内で矢
印方向に次第に分散して行くので、やがてNMR
共鳴信号は減少し、第4図ホに示すようにτ時間
を経過して無くなる。このようにして得られた
NMR共鳴信号をフーリエ変換すれば、x勾配磁
場Gx、y勾配磁場Gyにより合成された勾配磁場
と直角方向のプロジエクシヨンとなる。
以下、同じようにして、所定の時間τ′だけ待つ
て、次のシーケンスを繰り返す。各シーケンスに
おいては、Gx,Gyを少しずつ変える。これによ
つて、各プロジエクシヨンに対応するNMR共鳴
信号を被検体の数多くの方向について求めること
ができる。
〔発明の目的〕
このような動作をなす従来技術において、本発
明者は、前記RFパルス(90゜パルス)を印加した
後に磁化Mが緩和時間T1により熱平衡状態にな
るまで待たずに、位相が90゜異なる180゜−xパル
スを与えて、スピンの動きを逆転させてエコーを
発生させて、このエコーの最大時に90゜パルスで
再度磁化をz方向に戻す方法を発明した。
第6図にこの方法の動作波形図を示す。すなわ
ち、第6図イに示すように第一の高周波パルス
(90゜パルス)を印加してから時間Ts1を経過して
から、第二の高周波パルス(180゜−xパルス)を
印加し、さらに時間Ts2が経過してから第三の高
周波パルス(90゜パルス)を印加することにより、
1回のシーケンスを構成し、その後第三の時間
Tdを経過してから上記シーケンスを繰り返す。
この第一の時間Ts1および第二の時間Ts2では、
第6図ハ,ニに示すように、それぞれ時間Tm1
およびTm2にわたり、勾配磁界GxおよびGyを印
加する。この方法によれば、NMR信号強度を観
測することにより、緩和時間を待たずに緩和時間
T1,T2および原子核密度を測定することができ
る。このように第一および第三の高周波パルスを
印加して、NMR信号を観測する方法において、
本発明者は勾配磁界の強度を制御すると、第二の
高周波パルスを印加してから第三の高周波パルス
を印加するまでの時間を短縮することができるこ
とに気付いた。
すなわち本発明は、複数回の高周波パルスを印
加するためのシーケンスを短縮し、核磁気共鳴に
よる検査を行う時間を短縮できる検査装置を提供
することを目的とする。
〔発明の要旨〕
本発明は、第二の高周波パルスを与えてから第
三の高周波パルスを与えるまでの時間に、被検体
に印加する勾配磁界の強度を大きくして、その時
間を短縮することを特徴とする。
すなわち、第一の勾配磁界の印加時間Tm1
第二の勾配磁界の印加時間Tm2は、勾配磁界Gx
の強度をgx1,gx2、勾配磁界Gyの強度をgy1
gy2とするとき、 gx1×Tm1=gx2×Tm2 gy1×Tm1=gy2×Tm2 であり、かつ Tm2<Tm1 の関係になるように設定することを特徴とする。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明実施例を説明する。
第7図は本発明の一実施例の構成を示すブロツ
ク図である。図において、1は一様静磁場H0(こ
の場合の方向をZ方向とする。)を発生させるた
めの静磁場用コイル、2はこの静磁場用コイル1
の制御回路で、例えば直流安定化電源を含んでい
る。静磁場用コイル1によつて発生する磁束の密
度H0は、0.1T〜0.2T程度であり、また均一度は
10-4以上であることが望ましい。
3は勾配磁場用コイルを総括的に示したもの、
4はこの勾配磁場用コイル3の制御回路である。
第8図イは勾配磁場用コイル3の一例を示す構
成図で、Z勾配磁場用コイル31、y勾配磁場用
コイル32,33、図示してないがy勾配磁場用
コイル32,33と同じ形であつて、90゜回転し
て設置されるx勾配磁場用コイルを含んでいる。
この勾配磁場用コイルは、一様静磁場H0と同一
方向磁で、x,y,z軸方向にそれぞれ直線勾配
をもつ磁場を発生する。60は制御回路4のコン
トローラである。
5は被検体に細い周波数スペクトルのRFパ
ルスを電磁波として与える励磁コイルで、その構
成を第8図ロに示す。
6は測定しようとする原子核のNMR共鳴条件
に対応する周波数(例えばプロトンでは、42.6M
Hz/T)の信号を発生する発振器で、その出力
は、コントローラ60からの信号によつて開閉が
制御されるゲート回路61、パワーアンプ62を
介して励磁コイル5に印加されている。7は被検
体におけるNMR共鳴信号を検出するための検出
コイルで、その構成は第8図ロに示す励磁コイル
と同じで、励磁コイル5に対して90゜回転して設
置されている。なお、この検出コイルは、被検体
にできるだけ近接して設置されることが望ましい
が、必要に応じて、励磁コイルと兼用させてもよ
い。
71は検出コイル7から得られるNMR共鳴信
号(FID:free induction decay)を増幅する増
幅器、72は位相検波回路、73は位相検波され
た増幅器71からの波形信号を記憶するウエーブ
メモリ回路で、A/D変換器を含んでいる。8は
ウエーブメモリ回路73からの信号を例えば光フ
アイバで構成される伝送路74を介して入力し、
所定の信号処理を施して断層像を得るコンピユー
タ、9は得られた断層像を表示するテレビジヨン
モニタのような表示器である。
このように構成した装置の動作を、第9図を参
照しながら説明する。
まず、はじめに制御回路2は静磁場用コイル1
に電流を流し、被検体(被検体は各コイルの円筒
内に設置される。)に静磁場H0を与えた状態とす
る。この状態において、コントローラ60は、は
じめに制御回路4を介してZ勾配磁場用コイル3
1に電流を流し、第9図ロに示すようにZ勾配磁
場Gz+を与える。また、Gz+が与えられている下
で、ゲート回路61を開とし、発振器6からの信
号を増幅器62を介して励磁コイル5に印加し、
第9図イに示すように細いスペクトルを持つた
90゜パルスで、被検体の一面を励起する。なお、
第9図ロにおいて、Gz+に続くGz-は、被検体の
異なる部分からのNMR共鳴信号の位相を一致さ
せるための波形信号であつて、この技術は公知の
技術である。
この時点t0においては、磁化Mはy′の方向に90゜
向きを変える。続いてx勾配磁場用コイルおよび
y勾配磁場用コイル32,33に電流を流し、第
9図ハ,ニに示すように所定の大きさの磁場Gx,
Gyを印加し、検出コイル7から得られる第9図
ホに示すようなNMR共鳴信号を検出する。
検出コイル7で検出されるNMR共鳴信号は、
時間とともに次第に減衰するもので、この信号は
増幅器71で増幅され、位相検波回路72で位相
検波され、ウエーブメモリ回路73を介してコン
ピユータ8に印加される。ここで、NMR共鳴信
号はフーリエ変換され、1プロジエクシヨンの信
号となる。これまでの動作は従来装置と同様であ
る。
NMR共鳴信号が無くなるまでのTs1時間経過
後にコントローラ60は、再びZ勾配磁場用コイ
ル31に電流を流し、第9図ロに示すようにZ勾
配磁場Gz+を与えるとともに、ゲート回路61を
開とし、励磁コイル5に電流を流し、今度は第9
図イに示すように同一面に180゜−xパルス(180゜
−xは発振器6からの信号の位相を反転したも
の)を印加する。続いて、第9図ハ,ニに示すよ
うにx勾配磁場用コイルおよびy勾配磁場用コイ
ルに電流を流し、磁場Gx,Gyを同時に印加させ
る。
180゜−xパルスを印加すると、分散した磁化M
は再び集合し始め、検出コイル7からは、第9図
ホに示すように次第に増大するNMR共鳴信号
(この信号をエコー信号と呼ぶ。)が検出される。
ここで本発明の特徴とするところは、はじめの
90゜パルスから180゜−xパルスまでの時間Ts1に与
える勾配磁界は時間Tm1でその強度はgx1,gy1
であるが、つづく180゜−xパルスからつぎの90゜
パルスまでの時間Ts2に与える勾配磁界の時間
Tm2は前の時間Tm1より短くし、しかもその勾
配磁界の強度gx2,gy2は前の強度gx1,gx2より
大きく制御するところにある。
このように制御すると、NMR信号は第9図ホ
に示すように、時間Ts2で短い時間に集中して、
エコー信号がすぐに現れる。特に、勾配磁界を印
加する時間と勾配磁界の強度との関係を gx1×Tm1=gx2×Tm2 gy1×Tm1=gy2×Tm2 ……(4) とすることにより、短時間でエコー信号を観測す
ることができることになる。
ここでTm1は、データ収集のために必要な時
間であり、これは固定的であるから、原子核のス
ピンの集合に要する時間Tm2を短くすることに
より全体のシーケンスの時間を短縮することが可
能である。
また、180゜パルスから90゜パルスまでの時間が
短くなると、被検体の緩和時間T2によるスピン
の拡がりが少なくなり、次に観測するときの信号
が大きくなる。
この状態からある時間Tdを経過後、緩和によ
つて磁化MはZ′軸に一致する。ここで、t3の時点
から、磁化MがZ′軸に一致するまでの時間Tdは、
t3の時点では磁化MがZ′軸から僅かに分散してい
るだけであることから、緩和時間T1に比較して
十分短く、例えば4Ts程度でよい。時間Tsが経
過した時点で、第1回目のシーケンスが終了し、
以後同様のシーケンスを繰り返す。それぞれのシ
ーケンスについて、すなわち、それぞれのプロジ
エクシヨンについて、検出コイル7からNMR共
鳴信号およびエコー信号を得る。
コンピユータ8は、各シーケンスにおいて、例
えば、はじめに出力されるNMR共鳴信号または
時間反転波であるエコー信号もしくは両者の和を
フーリエ変換し、X線CTと同様な公知の手法
(例えばfiltered back projection)によつて再構
成演算を行い、断層像を得て、これを表示器9に
表示する。
このようにして、本発明では得られる情報にか
わりなく、1回のシーケンスの周期を短縮するこ
とができる。
つぎに本発明の他の実施例への応用について説
明する。
第10図は上記実施例に示したPR法に加えて、
インバージヨン・リカバリ法を適用する場合の本
発明実施例のパルス系列を示す波形図である。こ
の例は第一の高周波パルス(90゜パルス)を印加
するに先立つ時間Ts0の時点で一度180゜パルスを
印加する方法である。この方法によつても同様に
本発明を実施することができる。
第11図は3次元PR法に本発明を実施した場
合のパルス系列波形図である。この例は第一の高
周波パルスは90゜パルスであり、第二の高周波パ
ルスが180゜−xパルスであり、第三の高周波パル
スが90゜パルスである。この方法にも本発明を同
様に実施することができる。
第12図はフーリエ法に本発明を実施した場合
のパルス系列波形図である。この例は第一の高周
波パルスは90゜パルスであり、第二の高周波パル
スが180゜−xパルスであり、第三の高周波パルス
が90゜パルスであるが、勾配磁界の与え方に特徴
があり、勾配磁界Gyについて本発明の方法を実
施する。この方法にも本発明を同様に実施して同
様の効果を得ることができる。
第13図は3次元フーリエ変換法に本発明を実
施した場合のパルス系列波形図である。この例は
上記第12図のフーリエ法を3次元に適用するも
のである。勾配磁界Gyについて本発明を実施す
る。この方法によつても同様の効果を得ることが
できる。
第14図はセレクテイブライン法に本発明を実
施した場合のパルス系列波形図である。この方法
は第一の高周波パルスが180゜パルスであり、第二
の高周波パルスが180゜−xパルスであり、第三の
パルスが90゜パルスであり、さらに、第一のパル
スの前に90゜パルスが与えられるものである。勾
配磁界Gyについて本発明を実施する。この方法
によつても同様の効果を得ることができる。
第15図はスピンワープ法に本発明を実施した
場合のパルス系列波形図である。この方法は第一
の高周波パルスが90゜パルスであり、第二の高周
波パルスが180゜パルスであり、第三のパルスが
90゜パルスである。勾配磁界Gxの大きさを繰り返
しの度に変化させること、ならびに勾配磁界Gy
に正負の磁界を与えるところに特徴がある。この
方法にも本発明を実施して同様の効果を得ること
ができる。
第16図はPR法に180゜エコー法を併用した方
法のパルス系列波形図であり、この方法にも本発
明を実施することができる。この方法では、第二
の高周波パルスを与えてから第三の高周波パルス
を与えるまでの時間Ts2に、勾配磁界Gxおよび
Gyは時間Tm2のみその強度を大きくするように
制御し、時間Tm2を短縮することができる。こ
のときの時間関係は同様に、 gx1×Tm1=gx2×Tm2 gy1×Tm1=gy2×Tm2 ……(4) とすることがよい。
第17図は上記第16図の方法にインバージヨ
ンリカバリ法を併用したもので、第一のパルスに
先立つて180゜パルスを与えるものである。この方
法にも同様に本発明を実施することができる。
第18図は3次元PR法に180゜エコー法を併用
した方法のパルス系列波形図であり、この方法に
も本発明を実施することができる。この方法では
第一の高周波パルスを与えてから第二の高周波パ
ルスを繰り返して与えるが、この第二の高周波パ
ルスの繰り返し周期を本発明を実施することによ
り短縮することができる。
第19図は2次元フーリエ法に180゜エコー法を
併用したものであり、この方法にも本発明を実施
することができる。この方法も第二の高周波パル
スを繰り返す方法であり、この繰り返し周期を短
縮することができる。
第20図は3次元フーリエ法に180゜エコー法を
併用したものであり、この方法にも本発明を実施
することができる。
第21図は第19図または第20図に示した方
法で第一の高周波パルスに先立つて反転パルスを
与える方法であり、この方法にも同様に本発明を
実施することができる。
第22図はスピンワープ法に180゜エコー法を併
用したものであり、この方法にも本発明を実施す
ることができる。この方法も第二の高周波パルス
を繰り返して与える方法であるが、本発明により
その第二の高周波パルスの繰り返しの周期を短縮
することができる。
数値の一例について検討した結果を示すと、信
号の大きさをV、被検体の縦緩和時間をT1、横
緩和時間をT2とすると、 V=K1−exp(−Td/T1)/1−exp(−Td/T1−Ts1
+Ts2/T2)……(5) なる関係がある。
数値の一例として、鶏卵の卵白について示す
と、 T1=713ms、T2=124ms、 Ts1=10ms、Ts2=1ms、 Td=50ms とすると、 V=K×0.309 となる。一方従来例方法で、 Ts1=10ms、Ts2=10ms、 とすると、 V=K×0.209 となる。この例についていくつかの時間 Ts=Ts1+Ts2 について、K=1として計算結果を第23図に示
す。A,B,CはそれぞれTsが5,10,20msの
場合である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、一回の
シーケンスの中で、第二の高周波パルスを与えて
から第三の高周波パルスを与えるまでの時間、す
なわち原子核のスピンの集合に要する時間を短縮
することができ、シーケンスを短くすることがで
きる。この時間の短縮によつても、緩和時間およ
び原子密度についての情報は従前と同様に得ら
れ、失われる情報はない。また、第三の高周波パ
ルスを与えるまでの時間が短くなるので、緩和時
間T2によるスピンの拡がりが少なくなり、次に
観測するときの信号が大きくなる利点がある。
特に本発明では、90゜,180゜,90゜の高周波パル
スを印加するシーケンスにより原子核のスピンを
集合させているので、静磁場の不均一性によつて
生ずるスピンのバラツキを解消する効果があり、
さらに、被検体からエコー信号を得ることができ
るので、信号対雑音比が良好で分解能が良い画像
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は水素原子のスピンを説明する図。第2
図は水素原子の磁気モーメントを模式化した図。
第3図は水素原子の原子核が磁場の方向に揃う状
態を説明する図。第4図はNMRによる検査パル
ス波形の一例を示す図。第5図は磁化Mを回転座
標系に表示する図。第6図は従来例方法のパルス
系列を示す図。第7図は本発明を実施する装置の
構成例を示す図。第8図は磁場用コイルの一例を
示す構造図。第9図〜第22図は本発明実施例を
パルス系列波形図。第23図は本発明実施例方法
による測定結果の一例をシミユレーシヨンにより
求めたものを示す図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被検体に一様静磁界を与える手段と、 被検体に3次元軸x,y,z方向のうち少なく
    とも1方向に勾配磁界を印加する手段と、 上記被検体の組織を構成する原子の原子核に核
    磁気共鳴を与えるための90゜の第一の高周波パル
    スを印加する手段と、 この90゜バルスの高周波を印加してから第一の
    時間Ts1の経過後に上記原子核に180゜の第二の高
    周波パルスを印加する手段と、 さらに第二の時間Ts2が経過してから上記原子
    核に90゜の第三の高周波パルスを印加する手段と を含み、 上記第一ないし第三の高周波パルスを印加する
    3つの手段で1回のシーケンスを構成し、 上記シーケンスの間に上記原子核に生ずる核磁
    気共鳴信号を測定して、上記原子核が共鳴してい
    る高いエネルギーレベルから熱平衡状態の低いエ
    ネルギーレベルに戻るまでの自由誘導減衰振動の
    測定を行う手段と、 その後第三の時間Tdを経過してから、上記シ
    ーケンスを繰り返えす手段と を備え、 上記勾配磁界を印加する手段は、上記シーケン
    スの上記第一の時間Ts1および上記第二の時間
    Ts2の時間中にそれぞれ設定された第一の勾配磁
    界印加時間Tm1および第二の勾配磁界印加時間
    Tm2に行う手段であり、 さらに、上記測定を行う手段は各シーケンスで
    核磁気共鳴信号の強度を被検体の多数の部分につ
    いて行い、その多数の部分についての測定の結果
    を演算して、スピン−格子緩和時間T1、スピン
    −スピン緩和時間T2および原子核密度のうちの
    少なくとも一つの2次元およびまたは3次元の画
    像を求める検査装置において、 上記勾配磁界を印加する手段は、 上記勾配磁界の印加時間Tm1,Tm2は、x軸
    方向の勾配磁界GxのTm1における強度をgx1
    Tm2における強度をgx2、y軸方向の勾配磁界Gy
    のTm1における強度をgy1、Tm2における強度を
    gy2とするとき、 gx1×Tm1=gx2×Tm2 gy1×Tm1=gy2×Tm2 であり、かつ Tm2<Tm1 の関係になるように設定する手段を含む ことを特徴とする核磁気共鳴による検査装置。
JP58132123A 1983-07-20 1983-07-20 核磁気共鳴による検査装置 Granted JPS6024464A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58132123A JPS6024464A (ja) 1983-07-20 1983-07-20 核磁気共鳴による検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58132123A JPS6024464A (ja) 1983-07-20 1983-07-20 核磁気共鳴による検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6024464A JPS6024464A (ja) 1985-02-07
JPH0250729B2 true JPH0250729B2 (ja) 1990-11-05

Family

ID=15073943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58132123A Granted JPS6024464A (ja) 1983-07-20 1983-07-20 核磁気共鳴による検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6024464A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0507284B1 (en) * 1991-04-02 1995-07-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Development of silver halide photosensitive material and developer

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54156596A (en) * 1978-05-25 1979-12-10 Emi Ltd Method and device for checking by nuclear magnetic resonance

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54156596A (en) * 1978-05-25 1979-12-10 Emi Ltd Method and device for checking by nuclear magnetic resonance

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6024464A (ja) 1985-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0222348B2 (ja)
US4684892A (en) Nuclear magnetic resonance apparatus
JPH0222648B2 (ja)
JPS6240658B2 (ja)
JPH0252497B2 (ja)
JPH0250728B2 (ja)
JPH0250729B2 (ja)
JPS60146140A (ja) 核磁気共鳴による検査方法及びその装置
JPH0470013B2 (ja)
JPH11225995A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPS6240657B2 (ja)
JPS6249577B2 (ja)
JPH0228820B2 (ja)
JPS6218863B2 (ja)
JPH0228821B2 (ja)
JP3473631B2 (ja) 核磁気共鳴を用いた検査装置
JPH0311223B2 (ja)
JPH0245450B2 (ja)
JPS5983039A (ja) 核磁気共鳴による検査方法及び検査装置
JPH0421491B2 (ja)
JPH0255047B2 (ja)
JPS6020140A (ja) 核磁気共鳴による検査装置
JPH0322772B2 (ja)
JPS6029684A (ja) 核磁気共鳴による検査方法及び検査装置
JPH0421490B2 (ja)