JPH0470013B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0470013B2
JPH0470013B2 JP59225294A JP22529484A JPH0470013B2 JP H0470013 B2 JPH0470013 B2 JP H0470013B2 JP 59225294 A JP59225294 A JP 59225294A JP 22529484 A JP22529484 A JP 22529484A JP H0470013 B2 JPH0470013 B2 JP H0470013B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
pulse
gradient magnetic
sequence
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59225294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60166849A (ja
Inventor
Hideto Iwaoka
Hiroyuki Matsura
Sunao Sugyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP59225294A priority Critical patent/JPS60166849A/ja
Publication of JPS60166849A publication Critical patent/JPS60166849A/ja
Publication of JPH0470013B2 publication Critical patent/JPH0470013B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/561Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution by reduction of the scanning time, i.e. fast acquiring systems, e.g. using echo-planar pulse sequences

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、核磁気共鳴(unclear magnetic
resonance)(以下これを「NMR」と略称する)
現象を利用して、被検体内における特定原子核分
布等を被検体外部より知るようにしたNMR画像
装置に関するものである。特に、医療用装置に適
するNMR画像装置の改良に関する。
〔従来の技術〕
NMR画像装置は、生体(通常は患者)をある
磁場中におく。そして、生体に所定のパルス状の
電磁波を印加し、生体を構成している各種の原子
の中で、対象とする特定の原子核のみを励起す
る。いつたん励起された原子核は、再びもとのエ
ネルギー状態に復帰するが、このとき、外部に、
吸収したエネルギーを電磁波として放出する。
NMR画像装置では、この放出される磁界をコイ
ルで検出する。この検出信号が核磁気共鳴信号
(NMR信号…エコー信号とFID信号(free
induction decay)とがある)と言われ、対象と
する原子核について種々の情報を含んでいる。
NMR画像装置は、これを解析し、生体の一部を
断層画像として映像化し、生体の診察、治療等に
役立てる装置である。
初めにNMRの原理について概略を説明する。
原子核は、陽子と中性子とからなつており、こ
れらは全体として、核スピン角運動量I→で回転
(自転)していると見なされる。
第2図は、水素の原子核Hを示したもので、(イ)
に示すように1個の陽子Pからなり、スピン量子
数1/2で表わされる回転をしている。陽子Pは、
(ロ)に示すように正の電荷e+を持つているので、原
子核の回転に従い、磁気モーメントu→が生じ、一
つ一つの水素の原子核は、それぞれ小さな磁石と
見なせる。
第3図は、この点を模式的に示した説明図で、
鉄のような強磁性体では、この微小磁石の方向が
(イ)に示すように揃つており、全体として磁化が観
測される。これに対して、水素等の場合は、微小
磁石の方向(磁気モーメントの向き)は(ロ)に示す
ようにランダムであつて、全体として磁化は見ら
れない。
ここで、このような物質にZ方向の静磁場H0
を印加すると、各原子核がH0の方向に揃う。
第4図イは水素原子核について、この様子を示
したものである。水素原子核のスピン量子数は1/
2であるから、第4図ロに示すように、−1/2と+
1/2の2つのエネルギー順位に分かれる。2つの
エネルギー順位間のエネルギー差ΔEは、(1)式で
表わされる。
ΔE=γ〓H0 (1) γ:磁気回転比(原子核種ごとに固有の定数) 〓:h/2π h:ブランク定数 ここで、各原子核には、静磁場H→0によつて、 μ→×H→0 なる力が加わるので、原子核は、Z軸の回りを(2)
式で示すような角速度ωで歳差運動(みそすり運
動)をする。
ω=γH0 (ラーモア角速度) (2) 即ち、原子核の種類ごとに、それぞれ異なつた
ラーモア角速度ωで歳差運動をしている。
このように静磁場H0中におかれた生体に、例
えばラーモア角速度ω1に対応した周波数(1
ω1/2π)の電磁波(通常はラジオ波)を印加す
ると、この周波数1に相当した歳差運動をしてい
る原子核に共鳴が起り、原子核は(1)式で示される
エネルギー差ΔEに相当するエネルギーを吸収し
て、高い方のエネルギー順位に遷移する。
ここで、通常、生体は複数種類の原子核で構成
されているが、静磁場H0の環境下で、印加され
た周波数1の電磁波と共鳴する原子核は、1種類
のみである。従つて、生体に印加する静磁場H0
の強さと、印加する周波数とを選択することに
より、特定の種類の原子核の共鳴のみを取出すこ
とができる。
ここで共鳴の強さを測定すれば、原子核の存在
量を知ることができる。また、高い順位へ励起さ
れた原子核は、共鳴後、緩和時間と呼ばれる時定
数で定まる時間の後に、低い順位へ戻る。このと
き、吸収したエネルギーを外部へ放出するので、
共鳴の強さの時間的変化を測定すれば、以下に述
べる時間を知ることができる。
緩和時間は、スピン−格子緩和時間(縦緩和時
間)T1と、スピン−スピン緩和時間(横緩和時
間)T2とに分類される。この緩和時間を観測す
ることにより物質分布のデータを得ることができ
る。一般に固体では、横緩和時間T2は短く核磁
気共鳴で得たエネルギーは、まずスピン系に行渡
つてから、格子系に移つて行く。従つて、縦緩和
時間T1は、T2に比べて著しく大きい。これに対
して、液体では分子が自由に運動しているので、
スピン同士と、スピンと分子系(格子)とのエネ
ルギー交換の起りやすさは同程度である。従つて
時間T1とT2はほぼ等しい値になる。
特に時間T1は、各化合物の結合の仕方に依存
している時定数であり、正常組織と悪性腫瘍とで
は、値が大きく異なることが知られている。
ここでは、水素原子核(1H)について説明し
たが、この他にも核スピン角運動量をもつ原子核
で同様の測定を行なうことが可能であり、リン原
子核(31P)、炭素原子核(13C)、ナトリウム原子
核(23Na)等に適用可能である。
このように、NMRによつて、特定原子核の存
在量及びその緩和時間を測定することができるの
で、物質内の特定原子核について種々の化学的情
報を得ることにより、被検体内に種々の検査を行
なうことができる。
従来より、このようなNMR現象を利用して、
被検体の組織に関する画像を得るPR法
(projection reconstruction method…投影復元
法とも言う)によるNMR画像装置がある。この
PR法による像再構成の原理は、X線CT装置とほ
ぼ同様の原理である。まず被検体の体軸方向(z
軸方向)に勾配磁場をかけて、仮想輪切り部分
(z軸に垂直な面)のプロトンを励起する。断層
面として被検体の体軸に直交する面をとるように
説明するが、勾配磁場を変えることにより任意の
面を画像化することが出来る。次に、x,y方向
にそれぞれ勾配磁場をかけ、この状態でNMR信
号を検出し、x,yの合成勾配磁場と直角方向へ
のプロジエクシヨンを得る。そして、x,yの合
成勾配磁場の値を変える動作を繰り返し、これに
対応するNMR信号を得て、各々フーリエ交換す
ることにより被検体の数多くの方向についてプロ
ジエクシヨンを求める。このプロジエクシヨンを
用いて、CT手法によつて、被検体の像を再構成
する手法がPR法である。
第5図は、このPR法による従来装置の検査手
法の一例を説明するための動作波形図である。
初めに、z軸方向に平行で一様な強さの静磁場
H0中に配置した被検体へ、第5図ロに示すよう
にZ勾配磁場Gz+と、(イ)に示すように狭い周波数
スペクトルjの高周波パルス、即ち、RFパルス
(90゜パルス)を印加する。
生体のZ軸方向(体軸方向)には、勾配磁界
Gzが印加されており、プロトンは、磁界の強さ
に比例した周期で歳差運動をしている。ここでZ
軸の或る位置(H0+ΔGz)における断面部だけ
は、印加されたRFパルスの周波数(ωj=2πj
と同一のラーモア角速度 ωj=γ(H0+ΔGz) で歳差運動をしている。従つて、この周波数を中
心周波数とする近傍の角速度で歳差運動をしてい
るプロトンだけが励起される。即ち、Z軸方向の
勾配磁場Gzは、生体のスライス面位置決定のた
めに作用する。そして励起されたプロトンの磁化
Mを、第6図イに示すような角速度ωjで回転す
る回転座標系上に示せば、y′軸方向に90゜向きを
変えたものとなる。
続いて、第5図ハ,ニに示すようにx勾配磁場
Gxとy勾配磁場Gyを同時に加える。この2つの
勾配磁場により合成の2次元勾配磁場を作り、こ
の環境下でホに示すようなNMR信号を検出す
る。ここで、磁化Mは、第6図ロに示すように、
磁場の不均一性によつて、x′−y′面内で矢印方向
に次第に分散しているので、やがてNMR信号は
減少し、第5図ホに示すように時間Tsを経過し
て無くなる。このようにして得られたNMR信号
をフーリエ変換すれば、x勾配磁場Gx、y勾配
磁場Gyにより合成された勾配磁場と直角方向へ
のプロジエクシヨンとなる。その後、所定の時間
Tdだけ待つて、上述と同様の動作にて、次のシ
ーケンスを繰返す。各シーケンスにおいては、
Gx,Gyの値を少しずつ変え、合成勾配磁界の向
きをいろいろにとる。これによつて、各プロジエ
クシヨンに対応するNMR信号を被検体の数多く
の方向について求めることができる。
このような動作をなす従来装置においては、第
5図において、NMR信号が無くなるまでの時間
Tsは、10〜20msであるが、次のシーケンスに移
るまでの所定時間Tdは、縦緩和時間T1のため
1sec程度は必要となる。それゆえに、一つの被検
体断面を、例えば128プロジエクシヨンで再構成
するものとすれば、その測定には少なくとも2分
以上の長い時間を必要とし、高速化を実現する際
の大きな障害の一つとなつている。
このような障害を解決すべく、NMR分析計用
に提案されている公知技術{DEFT法;driven
equilibrium fourier transform}を利用して、
高速のNMR画像装置を製作した場合を考察する
と、次のような欠点がある。結論としては、
NMR画像装置にDEFT法を用いることは、不適
切である。なお、NMR画像装置にDEFT法を使
用するとした公知技術例はない。
このNMR分析計用に提案されているDEFT法
は、{「パルス及びフーリエ変換NMR」フアラ
ー、ベツカー著:吉岡書店}に記載されている。
このDEFT法は高速化のためのパルスシーケンス
であり、(90゜x…τ…180゜y…τ…90゜−x…Td)n
で構成されるものである。このDEFT法で2次元
のイメージングを行なう場合、90゜パルスは、選
択励起法(勾配磁場を同時に印加)を用いて特定
のスライス面内だけを励起するが、これについて
は問題はない。
しかし、180゜パルスは選択と非選択励起の両方
が考えられる。
第12図は第1の90゜パルスの直前のz軸上の
磁化Mzのスライスの厚さ方向の分布をBlochの
方程式を用いて、計算機でシミユレーシヨンした
結果を示したものである。ここでは、選択励起す
るため90゜パルスはガウシアン変調してある。こ
れは、生体の平均的T1,T2及びTr=100ms(繰り
返し時間)を用いて計算したものである。Mzは、
パルスシーケンスを実行する前のMzを1として
いて、Mzの大きさは、NMR信号強度に対応し
ている。
(a) DEFT法の非選択の180゜パルスの場合、第1
2図の一点鎖線Aに示すように、スライス面外
のMzが非常に小さくなつてしまう。
一般に、パルスシーケンスの待ち時間Tdの
間に、他の複数のスライス面に対して同一なパ
ルスシーケンスを順次ほどこし、その間の十分
に長いTdのため、MzがT1縦緩和して大きく
なつてから、最初のスライス面の次のビユー
(view)を行なうというマルチスライス法が行
なわれている。これはNMR信号(Mzの大き
さ)の減少をなくして、同時に複数面のデータ
が得られるため、疑似高速法として効果的であ
る。しかし、マルチスライス法は、スライス面
外のMzが、他のスライス面励起の影響を受け
ずに、大きいことが条件となる。
このような条件から見ると、非選択の180゜パ
ルスを用いたDEFT法では、スライス面外の
Mzが小さくなつてしまうためマルチスライス
法を併用できない欠点がある。実際のスライス
形状は、線12図のMzにスライス形状の関数
(ここではガウシアン形)を乗じたものとなり、
それを第13図に示す。
(b) DEFT法の選択励起の180゜パルスの場合、第
12図の鎖線Bに示すように、Mzはスライス
面外では大きいので問題ない。しかし、第13
図では、スライス形状が3つの山状となること
が欠点となる。これは、スライス境界の磁化M
が選択励起の180゜パルスの際、複雑な動作をす
るため各Mのベクトル方向がばらばらになり、
結果として信号が減少するためである。
以上のように公知の技術であるDEFT法をその
ままNMR画像装置に使用することは、不適切で
ある。
〔解決しようとする問題点〕
本発明は、以上のような従来のPR法による
NMR画像装置が有していた、応答性の悪さを改
善し、得られる画像の質を落さずにスキヤンタイ
ムを短縮し、更にマルチスライス法で高速化を図
つたNMR画像装置を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記問題点を解決するために、以下
に示すようなシーケンス機能を有した制御手段を
備えるようにしたものである。
この制御手段の働きにより、縦緩和時間T1
経過して磁化Mが熱平衡状態(Mがz軸方向を向
く)になるまで待たず、磁化Mをz′軸方向へ強制
的に向けるようにすることができる。
制御手段のシーケンス機能とは次のような機能
を含む。
(イ) 第1の90゜パルス、第1の180゜パルス、第2
の90゜パルス、第2の180゜パルスの順に印加す
る。
(ロ) 前記第1および第2の90゜パルス印加は、同
時に勾配磁場を与える手段を付勢して第1の勾
配磁場も印加し特定のスライス面のみを励起す
る選択励起とし、 前記第1および第2の180゜パルス印加は勾配
磁場を印加しない非選択励起とする。
(ハ) 前記第2の180゜パルスは第2の90゜パルス印
加直後に印加する。
(ニ) 上記シーケンスを繰り返すとき、シーケンス
間の待ち時間中に、前記(イ)ないし(ハ)と同様であ
るが互いに異なるスライス面を励起するように
して1スキヤンで複数面の画像用データを検出
できるようにする。
〔実施例〕
以下、図面を用いて本発明を説明する。
第1図は、本発明に係る装置の1実施例の構成
を示すブロツク図である。同図において、1は一
様な静磁場H0(この場合の方向をZ方向とする)
を発生させるための静磁場用コイル、2はこの静
磁場用コイル1の制御回路で、例えば直流安定化
電源を含んでいる。静磁場用コイル1によつて発
生する磁束の密度H0は0.1T程度であり、また均
一度は10-4以上であることが望ましい。
3は勾配磁場用コイルを総括的に示したもの、
4はこの勾配磁場用コイル3の制御回路である。
第7図イは勾配磁場用コイル3の一例を示す構
成図である。同図イに示すコイルは、z勾配磁場
用コイル31と、y勾配磁場用コイル32,33
とを含んでいる。更に、図示していないがy勾配
磁場用コイル32,33と同じ形であつて、90゜
回転して設置されるx勾配磁場用コイルも含んで
いる。この勾配磁場用コイル3は、一様な静磁場
H0と同一方向で、x,y,z軸方向にそれぞれ
直線勾配をもつ磁場を発生する。制御回路4はコ
ントローラ20によつて制御される。
5は被検体に狭い周波数スペクトルの高周波
パルス、即ち、RFパルスを電磁波として与える
励磁コイルで、その構成を第7図ロに示す。
6は測定しようとする原子核のNMR共鳴条件
に対応する周波数(例えばプロトンでは、42.6M
Hz/T)の信号を発生する発振器で、その出力
は、コントローラ20からの信号によつて開閉が
制御されるゲート回路30と、パワーアンプ7を
介して励磁コイル5に印加されている。8は被検
体におけるNMR信号を検出するための検出コイ
ルで、その構成は第7図ロに示す励磁コイルと同
じで、励磁コイル5に対して90゜回転して設置さ
れている。なお、この検出コイル8は、被検体に
できるだけ近接して設置されることが望ましい
が、必要に応じて、励磁コイル5と兼用させても
よい。
9は検出コイル8から得られる核磁気共鳴信号
(NMR信号…FID信号・エコー信号)を増幅する
増幅器、10は位相検波回路、11は位相検波さ
れた増幅器9からの波形信号を記憶するウエープ
メモリ回路で、A/D変換器を含んでいる。13
はウエーブメモリ回路11からの信号を例えば光
フアイバで構成される伝送路12を介して入力
し、所定の信号処理を施して断層像を得るコンピ
ユータ、14は得られた断層像を表示するテレビ
ジヨンモニタのような表示器である。また、コン
トローラ20からコンピユータ13へは、信号線
21により、必要な情報が伝送される。
コントローラ20は、勾配磁場Gz,Gx,Gy,
RFパルスの振幅を制御するために必要な信号
(アナログ信号)、及びRFパルスの送信やNMR
信号の受信に必要な制御信号(デジタル信号)を
出力することができるように構成されたものであ
る。このコントローラ20は、本発明に係る装置
の特徴とするシーケンス機能、即ち、RFパルス
の動作タイミングや各勾配磁場の動作タイミング
を制御する機能を有している。ただし、このシー
ケンス機能を果す素子は、コントローラ20に限
定するものでなく、他の素子、例えば、コンピユ
ータ13にこの機能をもたせても本発明は成立す
る。
このように構成された本発明の装置の動作を、
第8図を参照し、段階を追つて順次説明する。(i)
制御回路2から静磁場用コイル1に電流を流し、
被検体(被検体は各コイルの円筒内に設置)に静
磁場H0を与えた状態において、コントローラ2
0より制御回路4を介してz勾配磁場用コイル3
1に電流を流し、第8図ロに示すように、z勾配
磁場Gz+を与える。なお、上述したが、被検体の
体軸とz軸とは一致する方向である。
この時点t0においては、磁化Mは第9図イの回
転座標系に示すようにy′軸方向に90゜向きを変え
る。続いて、x勾配磁場用コイル及びy勾配磁場
用コイル32,33に電流を流し、第8図ハ,ニ
に示すように所定の大きさの磁場Gx1,Gy1を印
加し、検出コイル8から得られる第8図ヘに示す
ようなNMR共鳴信号を検出する。NMR共鳴信
号が検出されている時点(例えばt1の時点)で
は、磁化Mは第9図ロに示すように、x′,y′面内
で破線矢印方向に次第に分散していく途中にあ
る。検出コイル8で検出されるNMR共鳴信号
は、時間とともに次第に減衰するもので、この信
号は、増幅器9で増幅され、位相検波回路10で
位相検波され、ウエーブメモリ回路11を介して
コンピユータ13に印加される。ここで、NMR
共鳴信号はフーリエ変換され、1プロジエクシヨ
ンの信号となる。これまでの動作は従来装置と同
様である。
ここで、被検体のスライス面を決定するための
オフセツトの値は、はじめに第8図ホに示すよう
に所定の値SAとなつており、第10図において、
SAに対応するスライス面Aが選択されている。
NMR共鳴信号が無くなるまでのτ時間経過
後、コントローラ20は、ゲート回路30を開と
し、励磁コイル5に電流を流し、今度は第8図イ
に示すように同一面に矩形波状に変調された180゜
−xパルスを印加する。続いて、第8図ハ,ニに
示すようにx勾配磁場用コイル及びy勾配磁場用
コイルに電流を流し、前回と同様の所定の大きさ
の磁場Gx1,Gy1を同時に印加させる。
180゜−xパルスを印加すると、分散した磁化M
は、第9図ハに示すように再び集合し始め、検出
コイル8からは、第8図ヘに示すように次第に増
大するNMR信号(この信号をエコー信号と呼
ぶ)が検出される。180゜−xパルスを印加してか
ら、τ時間経過後、エコー信号は第8図ヘに示す
ように最大となる。このエコー信号は、τ時間の
間、被検体の状態が変わらないものとすれば、は
じめに出力されたNMR共鳴信号と時間軸に対し
て対称な信号波形となる。この時点t3で、ゲート
回路30を開とし、GZ +の下で励磁コイル5に電
流を流し、今度は第8図イに示すように90゜パル
スを印加し、第9図ニのように磁化Mを−Z′軸方
向に強制的に向ける。
続いてGZ +の印加をを中止し、ゲート回路30
より矩形波状に変調され出力されたRF信号
(180゜xパルス)にて被検体を励起する。なお、第
3の180゜パルスは、前記第2の90゜パルス印加の
直後、あるいは、(t4−t3)または(t6−t5)時間
に比べて十分短い時間経過後に印加する。これに
より磁化Mは第9図ホに示すように一斉に+Z′方
向に向きが揃う。この時点t4で初めの時点と同じ
状態に復帰することになる。ただし、この方式で
は、物質のもつスピン−スピン緩和または横緩和
による緩和が残り、t4の時点で磁化Mは完全に上
向きにならず、Z′軸に一致するまでにTd時間を
要す。しかしながら、t4の時点では磁化MがZ′軸
から僅かに分散しているだけであるところから、
Tdは緩和時間T1に比較して十分短く、例えば4τ
程度である。
ところで、本発明においては、スライス面Aの
磁化MがZ′軸に一致するまでの時間(例えば4τ)
すら待たないで、この間に、スライス面Aとは異
なつた、従つてスライス面Aの磁化の状態に影響
されない別のスライス面(例えば第10図におけ
るスライス面B,C)をオフセツトの値を変える
ことによつて選択し、第8図チに示すシーケンス
No.と同様のシーケンスを直ちに実行するもので
ある。すなわち、第8図ホに示すように、オフセ
ツトの値をSAからSBとし、スライス面Bを選択
し、第8図イに示すように、直ちに90゜パルスを
印加し、τ時間経過後180゜−xパルス、続いてτ
時間経過後90゜パルスを印加する。なお、このシ
ーケンスNo.において、x勾配磁場Gxy勾配磁
場Gyの大きさは、ここではシーケンスNo.の場
合と同じであり、シーケンスNo.と同じ投影方向
α1(第8図チ参照)の1プロジエクシヨンの信号
を得る。以下、同じようにして、オフセツトの値
をSBからSCとし、スライス面A及びBとは異なつ
た、従つてこれら各スライス面の磁化の状態に影
響されない別のスライス面Cを選択し、シーケン
スNo.を実行する。これによつて、スライス面C
において、投影方向α1の1プロジエクシヨンの信
号を得る。
このように、シーケンスNo.からシーケンスNo.
の連続するシーケンスの実行によつて、n枚の
スライス面A〜Nについて、それぞれ投影方向α1
の1プロジエクシヨン信号を得る。
これにより、1シーケンスが高速化される上
に、待ち時間Td区間に他のスライス面のデータ
が得られ、見かけ上更に高速化されることにな
る。
なお、スライス面A〜Nを選択するためのオフ
セツトを発生させる方法は、次のいずれかの手法
によつても実現できる。
(i) 静磁場H0の値を各シーケンスごとに変化さ
せる。
(ii) Z勾配磁場コイル(第7図イの31)に各シ
ーケンスごとに変化する同方向電流を与える。
また、磁場オフセツトは加えずにRパルスの
周波数を各シーケンスごとに変化させてスライス
面A〜Nを選択することもできる。
シーケンスNo.が終了した時点では、シーケン
スNo.の実行によつて選択されたスライス面Aの
磁化Mの状態は、シーケンスNo.〜No.までの実
行の間に、シーケンスNo.の終了から4τ以上経過
しているので、Z′軸に向いたものとなつている。
シーケンスNo.n+1では、再びオフセツトの値
を、第8図ホに示すようにスライス面Aを選択す
るようにシーケンスNo.と同様のSAとし、今度
はx勾配磁場Gxの値を、第8図ハに示すように
Gx1からGx2、またy勾配磁場Gyの値を、第8図
ニに示すようにGy1からGy2とする。これによつ
てスライス面Aにおいて、投影の方向をα2とした
プロジエクシヨンの信号を得る。続いてシーケン
スNo.n+2では、スライス面Bにおいて投影の方
向がα2としたプロジエクシヨンの信号を得る。以
下同じように各スライス面C〜Nにおいて投影の
方向がα2であるプロジエクシヨンの信号を得るた
めのシーケンス(シーケンスNo.n+3〜No.2n)
を実行する。以後、同様にして各シーケンスを繰
り返し、各スライス面A〜Nについて、各投影方
向からのプロジエクシヨンの信号(例えば各スラ
イス面A〜Nについて、投影方向α1からα128まで
の128プロジエクシヨンの信号)を得る。
コンピユータ13は、各シーケンスにおいて、
例えばはじめに出力されるNMR共鳴信号をフー
リエ変換し、X線CTと同様な公知の手段(例え
ばfiltered back projection)によつて各スライ
ス面A〜Nを単位としてそれぞれ再構成演算を行
ない、各スライス面A〜Nの断層像を得、これを
表示器14に順次あるいは必要なスライス面を選
択して表示する。
なお、実施例では、1回のシーケンスにおい
て、印加するRFパルスを90゜x…180゜−x…90゜−
x・180゜xとしたが、本発明に係る装置の特徴は、
第2の90゜パルスで磁化Mを全て下方に向けるこ
とにある。従つて、例えば、90゜x…180゜y…
90゜x・180゜−x(180゜yのRFパルスは、位相差90゜
のRF信号を用いて作られる)の位相関係で、所
定の原子核にパルスを加えるようにしても良い。
第11図は本発明をスピンワープ法に適用した
ものである。第8図に示すPR法と基本的に異な
るところは勾配磁場Gx,Gyの与え方である。ス
ピンワープ法では、第1の90゜パルスと第1の
180゜パルスの区間において、まず同図ハのように
x方向勾配磁場gxをtx時間印加する。これにより
スピンをx方向に位相コード化したことになる。
一方これと同時に、同図ニに示すように、上記第
1の90゜パルスと第1の180゜パルス印加の間で、
極性の異なるy方向勾配磁場gy,gyを順次印加す
る。gyによつて分散したスピンはgy′によつて集
合し、同図ヘに示すようなエコー信号となる。
次の、第1の180゜パルスと第2の90゜パルス印
加の区間では、同図ハ,ニのように前区間と同一
なxおよびy勾配磁場を時間軸が反転した関係で
印加する。この場合、第1の180゜パルスの印加の
ため再びエコー信号が現れる。その後は第8図の
場合と同様に第2の90゜パルスと第2の180゜パル
スによつて磁化Mは熱平衡状態になる。
以後、同一なy方向勾配磁場gy,gy′を用い、
x方向勾配磁場gxと印加時間+xの積の値を所定
の関係で適宜に変えつつシーケンスを繰り返す。
各シーケンスにおける2つのエコー信号の内少
なくとも一方のエコー信号が検出され、2次元フ
ーリエ変換が施され、画像再構成に用いられる。
なお、gx,txを変える場合少なくとも一方は固
定で他方のみ変えるような態様であつてもよい。
以上のように動作する本発明のパルスシーケン
スによれば、Mzの分布およびスライス形状を従
来の分析計用DEFT法の場合に対比して示せば、
第12図および第13図の実線Cのようになり、
従来のような欠点が解消されていることが分か
る。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明によれば、第8図に
示したパルスシーケンスにより、1ビユー分のシ
ーケンスが終了した時点で強制的に、かつ正確に
スライス面内外すべての磁化Mを熱平衡状態(又
はその近傍)にすることができる。そのため、従
来法(例えば、SR法)のよにT1による自然緩和
を待つ必要がなく、パルスシーケンスの間隔を短
縮でき、スキヤンタイムを短縮することができ
る。
更に、各パルスシーケンス間の待ち時間を有効
利用すべく待ち時間中に他のスライス面を励起し
てエコー信号を検出できるようにし、見かけ上パ
ルスシーケンスを高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例装置の構成図、第2図
は水素原子のスピンを説明する図、第3図は水素
原子の磁気モーメントを模式化した図、第4図は
水素原子の原子核が磁場の方向に揃う状態を説明
する図、第5図はNMRによる検査パルス波形の
一例を示す図、第6図は磁化Mを回転座標系に表
示した図、第7図は磁場用コイルの一例を示す構
造図、第8図は本発明に係るシーケンスを説明す
るための動作波形図、第9図は本発明の手法によ
るそれぞれの時点での磁化Mの方向を回転座標系
上に示した説明図、第10図は被検体のスライス
面を示す説明図、第11図は本発明の手法をスピ
ンワープ法に適用した場合のシーケンスを説明す
るための動作波形図、第12図は第8図のシーケ
ンスを連続的に実行し動的平衡状態に達した状態
をコンピユータシミユレーシヨンした結果を示し
た図、第13図は第12図のMzの状態に第1の
90゜パルスとz勾配磁場Gzを印加して選択励起し
た後のNMR信号強度を表わした図である。 1…静磁場用コイル、2…静磁場用コイルの制
御回路、3…勾配磁場用コイル、4…勾配磁場用
コイルの制御回路、5…励磁コイル、6…RF発
振器、7…パワーアンプ、8…検出コイル、9…
増幅器、10…位相検波回路、11…ウエーブメ
モリ回路、13…コンピユータ、14…表示器、
20…コントローラ、30…ゲート回路、31…
z勾配磁場用コイル、32,33…y勾配磁場用
コイル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被検体に静磁場H0を与える手段と、被検体
    に勾配磁場を与える手段と、 被検体の組織を構成する原子の原子核に核磁気
    共鳴を与えるための高周波パルスを印加する手段
    とを備え、生じた核磁気共鳴信号のうち、必要な
    信号を利用して被検体の組織に関する画像を得る
    装置において、 下記(イ)ないし(ニ)よりなるシーケンス機能を有し
    た制御手段を具備したことを特徴とするNMR画
    像装置。 (イ) 第1の90゜パルス、第1の180゜パルス、第2
    の90゜パルス、第2の180゜パルスの順に印加す
    る。 (ロ) 前記第1および第2の90゜パルス印加は、同
    時に勾配磁場を与える手段を付勢して第1の勾
    配磁場も印加し特定のスライス面のみを励起す
    る選択励起とし、 前記第1および第2の180゜パルス印加は勾配
    磁場を印加しない非選択励起とする。 (ハ) 前記第2の180゜パルスは第2の90゜パルス印
    加直後、あるいは期間TS1またはTS2に比べて
    十分短い時間の経過後に印加する。 (ニ) 上記シーケンスを繰り返すとき、シーケンス
    間の待ち時間中に、前記(イ)ないし(ハ)と同様であ
    るが、各ビユーにおいて互いに異なるスライス
    面が順次選択されるように第1の勾配磁場を変
    化させ、1スキヤンで複数面の画像用データを
    採取できるよにする。
JP59225294A 1984-10-26 1984-10-26 Nmr画像装置 Granted JPS60166849A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59225294A JPS60166849A (ja) 1984-10-26 1984-10-26 Nmr画像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59225294A JPS60166849A (ja) 1984-10-26 1984-10-26 Nmr画像装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58190581A Division JPS6082841A (ja) 1983-10-12 1983-10-12 核磁気共鳴による検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60166849A JPS60166849A (ja) 1985-08-30
JPH0470013B2 true JPH0470013B2 (ja) 1992-11-09

Family

ID=16827077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59225294A Granted JPS60166849A (ja) 1984-10-26 1984-10-26 Nmr画像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60166849A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6179147A (ja) * 1984-09-27 1986-04-22 Yokogawa Hokushin Electric Corp Nmr画像装置
GB8621322D0 (en) * 1986-09-04 1986-10-15 Mcdonald P J Imaging solids
DE68927124T2 (de) * 1988-03-15 1997-04-03 Mitsubishi Electric Corp Magnetband Aufnahme- und Wiedergabegerät

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60166849A (ja) 1985-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4536712A (en) Method and apparatus for examination by nuclear magnetic resonance
US4520828A (en) Nuclear magnetic resonance method and apparatus
US4684892A (en) Nuclear magnetic resonance apparatus
JPH0470013B2 (ja)
JPH0222648B2 (ja)
JPS6240658B2 (ja)
JPH0245448B2 (ja)
JPH0250728B2 (ja)
JPS6266846A (ja) 化学シフト値を用いたnmr検査装置
JPH0322772B2 (ja)
JPS60146140A (ja) 核磁気共鳴による検査方法及びその装置
JPS6249577B2 (ja)
JP2002143121A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0421490B2 (ja)
JPH05220129A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0228820B2 (ja)
JPH0421489B2 (ja)
JPS6240657B2 (ja)
JP3473631B2 (ja) 核磁気共鳴を用いた検査装置
JPS6218863B2 (ja)
JP3478867B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0250729B2 (ja)
JPS6029684A (ja) 核磁気共鳴による検査方法及び検査装置
JPS6180035A (ja) Nmr画像装置
JPH0421491B2 (ja)