JPH0221430Y2 - - Google Patents

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JPH0221430Y2
JPH0221430Y2 JP7217186U JP7217186U JPH0221430Y2 JP H0221430 Y2 JPH0221430 Y2 JP H0221430Y2 JP 7217186 U JP7217186 U JP 7217186U JP 7217186 U JP7217186 U JP 7217186U JP H0221430 Y2 JPH0221430 Y2 JP H0221430Y2
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storage tank
flanges
roof
panel
panels
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は組立式貯槽に関し、詳しくは、屋根
を構成する単位パネル(屋根パネル)の構造に特
徴を有する組立式貯槽に関する。
(従来の技術) 従来の組立式貯槽においては、屋根パネルを水
平方向に並べて、それらの外周縁部のフランジを
互いに重ね合せ、そしてそれらフランジを結合す
ることによつて貯槽の屋根が構成されるようにな
つている。
而してその屋根パネルは、第5図に具体例を示
すように、周縁部のフランジ100,101が何
れも同じ側に形成されており、これらフランジ1
00,101が貯槽内側に配置された状態におい
てボルト等により他のパネルフランジと締結され
るようになつている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、この組立式貯槽においては、第6図
に示すように、貯槽内部の貯液圧力に基いて屋根
パネル102に矢印で示す方向に引張り荷重が作
用する。そしてこの荷重は各屋根パネル102と
屋根パネル102との接合面、つまりこれらパネ
ルのフランジとフランジとの合せ面を開く方向に
作用する。
このため、従来の組立式貯槽においては、第8
図に示すように屋根パネル102と屋根パネル1
02との接合部、特に4つの屋根パネル102の
接合面が互いに交わる接合交点部分において、フ
ランジ100,101が一部変形を起すおそれが
あつた。
これを防止するため、第6図に示すように、パ
ネル102のフランジ100,101とフランジ
100,101との間に、コ字形状の補強金具1
04を介設して、各屋根パネル102の接合部を
補強することが行われている。この補強金具10
4は、互いに締結すべきフランジ100,101
と直角な方向の今一方のフランジ101,100
との干渉を避けるためにコ字形状とされているも
のであるが、この結果、補強金具104に第7図
中矢印で示す方向に比較的大きな曲げモーメント
が作用することとなつて、補強金具104が開き
気味に変形してしまう。このため、このような補
強金具104によつては上記不具合を充分に防止
することができなかつた。
従来の貯槽においては、この他、屋根に対して
上からかかる荷重によつて、第9図に示すように
屋根全体が垂れ下がり気味に変形する傾向があ
る。上記補強金具104はこのような変形を抑制
する作用もなすが、この補強金具104はこのよ
うな補強作用においても充分ではなかつた。第7
図に示すように、中央の凹所を狭める方向(矢印
と反対方向)に曲げ変形し易いからである。
このようなことから、貯槽の側壁パネルと側壁
パネルとの間に鋼材製の梁を渡すことも行われて
いるが、この場合には貯槽構成部品が多くなつて
組立てが面倒となるとともに、製品コストが高く
なる不具合が生ずる。
(問題点を解決するための手段) 本考案はこのような問題点を解決するためにな
されたものであり、その要旨は、矩形板状を成す
複数の屋根パネルを水平方向に並べるとともに、
それら屋根パネルの各辺に沿つて且つ該辺と同じ
長さで形成したフランジを互いに締結することに
よつて貯槽の屋根を構成するようにした組立式貯
槽において、前記屋根パネルの、互いに対向し且
つ同一方向に延びる一対のフランジをパネル表面
側若しくは裏面側の何れか同じ側に形成する一
方、それらフランジと直角をなす他の一対のフラ
ンジを前記一対のフランジとは逆の側に形成し、
貯槽組立時において貯槽外面側に位置する複数の
フランジを所定間隔毎に各同一方向且つ一直線上
に連続配列させる一方、貯槽内面側に位置する複
数のフランジを貯槽外面側のフランジと直角方向
に夫々所定間隔で一直線上に連続配列せしめ、且
つ互いに同一方向に隣接するフランジ同士を補強
部材で締結して、貯槽外面側と内面側とで碁盤の
目状に延びる梁を形成するようにしたことにあ
る。
(作用) かかる組立式貯槽においては、水平方向に並ん
だ屋根パネルの複数のフランジ(これらフランジ
は同一方向に配列している)が、貯槽外面側或い
は内面側において、相対向する側壁の一方から他
方にかけて一直線状に並んだ状態となる。そして
これら直線状に並んだフランジ群は貯槽構造物の
一部たる梁となつて作用する。しかもこの梁は貯
槽外面側及び内面側においてそれぞれ一定間隔ご
とに複数形成される。
すなわち貯槽の屋根の外面側と内面側とには、
互いに直角な複数の梁が形成され、そしてそれら
梁は屋根の内外面において碁盤の目状に縦横に走
つた状態となる。従つて貯槽側壁に作用する貯液
圧力に基いて、屋根パネルに前記引張り荷重が作
用しても、或いは貯槽の屋根に対して上から荷重
が作用しても、これら荷重によつてパネルとパネ
ルとの接合面が離れる方向にパネルが変形してし
まうようなことがなくなる。
またこれらの梁は、パネルのフランジにて形成
されるため、鋼材を梁として配設する場合と異な
つて、貯槽の内部構造を複雑化したり、製品コス
トを高くしたりすることもない。
(実施例) 次に、本考案の実施例を図面に基いて詳しく説
明する。
第2図は組立式貯槽の一例を一部切り欠いて示
したものである。同図において、10はコンクリ
ートベースであり、その上に、多数のステンレス
鋼板製の底パネル14と、側壁パネル16と、屋
根パネル18とを互いに締結して成る貯槽が架台
12を介して設置されている。
屋根パネル18は、第1図に示すように正方形
状を成しており、そして互いに対向し且つ同じ方
向に延びる一対のフランジ20がパネル上面側
に、またこれと直角を成す残り一対のフランジ2
2がパネル下面側にそれぞれ形成されている。こ
れら複数の屋根パネル18は、第3図に示すよう
にそれらのフランジ20,22がそれぞれパネル
上面側(貯槽外面側)または下面側(貯槽内面
側)において各連続的且つ一直線状に配列する向
きに並べられ、その状態で互いに重ね合されたフ
ランジ20,22同士がボルトにより直接締結さ
れている。また各直線に沿つて隣接するフランジ
20と20、または22と22とは、それらフラ
ンジ20,22の側面に当てがわれた補強プレー
ト26によつて互いに締結・補強されている。
このような組立式貯槽においては、貯槽の外面
側若しくは内面側において、一直線状に延びる屋
根パネルの複数のフランジ20,22が貯槽構造
物の一部たる梁としての作用をなす。しかも補強
プレート26には、前記第6図,第7図に示す従
来の補強金具104のような凹所は形成されてい
ない(締結すべきフランジ20または22と直角
方向の他方のフランジ22又は20との干渉を避
ける必要がない)ため、側壁パネル16に作用す
る貯液圧力に基いて、屋根全体に引張り荷重が作
用しても、補強プレート26には曲げモーメント
ほとんど作用しない。すなわち屋根パネル18の
フランジに作用する引張り方向の力の作用線に沿
つて、この補強プレート26が延びているため、
これらフランジ20,22更に補強プレート26
にて形成される梁には、強度上の弱点部分がない
のである。そして本例の貯槽においては、このよ
うな梁が貯槽外面側と内面側とで、碁盤の目状に
縦横に通つているのであり、このため貯槽の屋根
に上記引張り荷重が作用した場合にも、あるいは
貯槽の屋根に対して上から荷重がかかつた場合に
も、屋根パネル18接合部におけるフランジ変形
の問題を起さないのである。
本例の貯槽はこの他、屋根パネル18のフラン
ジ20と22とを溶接する必要がない利点を有し
ている。ステンレス鋼板製の屋根パネル18にお
いては、第5図に示す従来のパネルのように、パ
ネル周縁部のフランジ100,101を全て同じ
側に形成すると、これらフランジ100とフラン
ジ101とを溶接にて接合することが必要とな
る。これによりパネルコストが高くなつてしまう
他、後においてその溶接部における錆の問題が発
生するが、屋根パネルを本例のように構成すれ
ば、かかる溶接の要がなく、従つてパネルコスト
が安くなるとともに、溶接部における錆の問題も
生じない。すなわち、本考案はかかるステンレス
製パネルにて組み立てられる貯槽に適用して特に
その意義が大きいのである。
以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は
その他の態様で構成することも可能である。
例えば、本考案をFRP製パネルを用いた組立
式貯槽に適用することも勿論可能であるし、また
第4図に示す長方形状の大型の屋根パネル28に
対しても適用可能であり、更に補強プレートをパ
ネルフランジに一体的に形成することも可能であ
る。
その他本考案は、その主旨を逸脱しない範囲に
おいて、当業者の知識に基き様々な変形を加えた
形態で実施することが可能である。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案は屋根パネルの複
数のフランジを以つて、梁としての作用をなすよ
うに構成したものである。
これにより、貯槽の屋根の強度が効果的に高め
られて屋根パネル接合部における変形の問題が解
消され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である組立式貯槽の
屋根パネルの斜視図であり、第2図はその組立式
貯槽の一部切欠斜視図である。第3図は第1図の
屋根パネルにて構成される貯槽の屋根の斜視図
(簡略図)であり、第4図は本考案の他の実施例
に用いられる屋根パネルの斜視図である。第5図
は従来の組立式貯槽における屋根パネルの斜視図
(一部切欠)であり、第6図乃至第9図は従来の
組立式貯槽の不具合を説明するための説明図であ
る。 18,28……屋根パネル、20,22……フ
ランジ、26……補強プレート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 矩形板状を成す複数の屋根パネルを水平方向に
    並べるとともに、それら屋根パネルの各辺に沿つ
    て且つ該辺と同じ長さで形成したフランジを互い
    に締結することによつて貯槽の屋根を構成するよ
    うにした組立式貯槽において、 前記屋根パネルの、互いに対向し且つ同一方向
    に延びる一対のフランジをパネル表面側若しくは
    裏面側の何れか同じ側に形成する一方、それらフ
    ランジと直角をなす他の一対のフランジを前記一
    対のフランジとは逆の側に形成し、貯槽組立時に
    おいて貯槽外面側に位置する複数のフランジを所
    定間隔毎に各同一方向且つ一直線上に連続配列さ
    せる一方、貯槽内面側に位置する複数のフランジ
    を貯槽外面側のフランジと直角方向に夫々所定間
    隔で一直線上に連続配列せしめ、且つ互いに同一
    方向に隣接するフランジ同士を補強部材で締結し
    て、貯槽外面側と内面側とで基盤の目状に延びる
    梁を形成するように成したことを特徴とする組立
    式貯槽。
JP7217186U 1986-05-13 1986-05-13 Expired JPH0221430Y2 (ja)

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JPS62182299U JPS62182299U (ja) 1987-11-19
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