JPH02211891A - メグスリノキの組織を利用したロドデンドロール配糖体の生産方法 - Google Patents

メグスリノキの組織を利用したロドデンドロール配糖体の生産方法

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JPH02211891A
JPH02211891A JP1030995A JP3099589A JPH02211891A JP H02211891 A JPH02211891 A JP H02211891A JP 1030995 A JP1030995 A JP 1030995A JP 3099589 A JP3099589 A JP 3099589A JP H02211891 A JPH02211891 A JP H02211891A
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JP
Japan
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rhododendrol
callus
medium
glycoside
cultured
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JP1030995A
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English (en)
Inventor
Takashi Fujita
孝 藤田
Hitoshi Hatamoto
均 畑本
Shinichi Takato
高藤 愼一
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童呈上皇肌■分団 本発明は、薬用植物として有用なメグスリノキの生組織
から誘導して得られるカルスを利用してロドデンドロー
ルもしくはその前駆体をロドデンドロール配糖体に変換
して医薬としての利用が期待される該配糖体を大量に生
産するための方法に関する。
挟歪煎U メグスリノキは、日本特産の落葉樹でカエデ科の植物で
あって、北海道と沖縄を除く日本全土に広く分布してい
るが、標高700+w前後の山中に限定して自生しその
生育が遅いため、資源的に制限されている。
而して、メグスリノキの樹皮は、古くからそれを煎じて
洗眼剤として用いられているほか、メグスリノキ成分の
肝臓病に対する薬効が報告されている〔篠田氏等、「生
薬学雑誌」耕(2)、177〜181(1986) )
。したがって、今後のメグスリノキ成分の肝障害に対す
る薬効についての研究進展に伴い、メグスリノキ及びそ
の成分に対する需要の増大が予想される。
しかしながら、前述したとおり、メグスリノキの生育環
境が限定されているため、それを大量に収集することは
実際上不可能である。また、その成分を大量に得ること
も不可能である。
如上の状況に鑑み、本発明者らは、さきにメグスリノキ
の生&1)織から誘導されたカルスを培養して増殖する
ことによりメグスリノキを大量に生産する方法を開発し
た(特願昭62−250724号)。
しかし、メグスリノキ樹皮抽出物中の主要成分であるロ
ドデンドロール配糖体については、通常のカルス培養で
大量に得るためには大量にカルスを培養し、大量のカル
スから分離精製しなければならない、このため通常のカ
ルスの培養によっては上記配糖体を大量に得ることは難
しいという問題がある。
が ° しようとする課題 本発明は、薬用植物として注目されてきているメグスリ
ノキの主要成分であるロドデンドロール配糖体をメグス
リノキの生組織から誘導されるカルスを利用してロドデ
ンドロールもしくはその前駆体からロドデンドロール配
糖体を効率的に生産するための方法を提供することを課
題とする。
以下本発明の詳細な説明する。
課 を”するための 本発明の特徴は、メグスリノキの生組織からカルスを誘
導し、得られたカルスのロドデンドロール配糖体生産能
を利用してロドデンドロール或はその前駆体をロドデン
ドロール配糖体に変換することにある。
ここでいうロドデンドロールとは下記の構造式で示され
、メグスリノキ樹皮から四塩化炭素肝障害に対して防護
作用を有する成分として単離、同定された化合物である
因に、この化合物は合成により (±)一体として得ら
れるが(+)一体を分離するのが困難である。
また、ロドデンドロールの前駆体としては、4(p−ヒ
ドロキシフェニル)−2−ブタノン、p−フマル酸及び
ジヒドロ−p−フマル酸等を例示し得る。
本発明では、これらの各化合物を、メグスリノキの生組
織から誘導して得られたカルスの培養、増殖液中に添加
してロドデンドロール配糖体に変換させる。
メグスリノキの生組織からカルスを誘導するには、茎、
葉の生組織、特に好ましくは葉柄の切片を、寒天或はジ
ェランガムを添加した固形培地上で培養して行う。
ここでカルスの誘導に用いる固形培地としては、植物の
組織培養に通常用いられるムラシゲ・スクーグ(Mur
ashige & SkoogS1962)培地、ホワ
イト(White、 1963)培地、リンスマイヤー
・スクーグ(Lins+maier & Skoog、
 1965)培地、ガンボルグ(Ganborg、 1
968)培地等を例示できる。これらのうち、特にムラ
シゲ・スクーグ培地が好ましい。
また、カルスの誘導を促進させるために、これらの培地
に植物ホルモンとしてオーキシン類並びにサイトカイニ
ン類等を添加してもよい。なお、オーキシン類としては
2.4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D) 、イ
ンドール酢酸(rAA)、ナフタレン酢酸(NAA)等
を例示し得、サイトカイニン類としてはカイネチン、ペ
ンデルアデニン(BA)等が挙げられる。
これらの植物ホルモンは、10−7〜10−’Hの濃度
で培地に添加するのがカルスの誘導促進上好適である。
カルスの誘導は、通常、暗所で15〜25℃の温度で3
0日前後培養することにより行い、この培養により組織
切断面にカルスが形成される。
なお、カルスの誘導に用いる組織切片としては、葉柄が
好ましく、葉柄を用いて上述のようにして培養して得ら
れるカルスの湿重量は、葉並びに茎由来のものに比し、
2〜4倍になる。
このようにして形成されたカルスは、ついで新鮮培地に
移植して培養し、増殖する。
このカルスの増殖培養は、固体培地に継代して行っても
よいが、大量生産には液体培養が好ましい、すなわち、
上記誘導により形成されたカルスを液体培養により振と
う或は撹拌しながら培養を行うと、カルスは1〜5mm
程度の塊りになって培養液中に分散して増殖する。この
ため、比較的大きさの揃ったカルスが得られ、培養液か
らの分離、その後の乾燥が容易となる利点がある。なお
、上記培養を大量方式で行うには、エアーリフトタイプ
のファーメンタ−を用いることもできる。
上述のごとくして固形培地上に生育したカルスを液体培
地に移植し、振とう或は攪拌しながら培養を行う。
次いで、3週間程度増殖させたカルスに、ロドデンドロ
ール或は前述したごときその前駆物質を培地当り25〜
200ppm、好ましくは50〜100pp−添加し、
さらに1週間程度培養を継続して配糖化を行う。
このように培養して得られたカルスは、培地から分離し
て凍結乾燥などにより乾燥する。
得られたカルスの乾燥体にはロドデンドロール配糖体が
含まれているので、それをティーパンクの形態にして飲
用に供してもよく、また、上記乾燥体からロドデンドロ
ール配糖体を分離、精製した後単品として利用すること
もできる。
因に、ロドデンドロール配糖体は、(±)−ロドプント
ロールより安定であり、かつ水への溶解性も高いので医
薬として用いるのに有利である。また1、この配糖体は
体内において加水分解−されて(+)−ロドプントロー
ルになることから生理活性についても変わらないと言え
る。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 左止囚至誘専 メグスリノキの若い葉柄を適当な大きさに切断し、これ
を70%エタノール水溶液に3分間浸漬して殺菌処理を
行った。次いで、無菌水で3回洗浄後、この切断葉柄を
剥皮し、5a+s前後に輪切りして下記組成の培地に置
床し、25℃の温度で、暗所にて20日間培養を行った
培地としては、ムラシゲ・スクーグ培地(シュクロース
3wt%、寒天0.9wt%、pFl 5.8〜5.9
)に植物ホルモンとしてα−ナフタレン酢酸とベンジル
アデニンを種々の量添加したものを用いた。
上記培養の結果得られたカルスのうち、α−ナフタレン
酢酸10−’M 、ベンジルアデニン10−5M ヲそ
れぞれ添加した培地で形成されたカルスを以下に用いた
透Jプ」≦懐久l及 上記により形成されたカルスを上記同様な新鮮培地に移
植して同条件で培養して増殖させた。さらに、ムラシゲ
・スクーグ培地100mを、500m容三角フラスコに
入れ、これに上記増殖させたカルス(乾燥重量として0
.3g)を加え、25℃の温度で暗所にて往復式振とう
培養(80往復/分)を行った。培養後得られたカルス
を凍結乾燥した。
ロドデンドロールの量 ロドデンドロールは、以下の方法で合成して用いた。
メタノール10H1に熔解した4−(p−ヒドロキシフ
ェニル)−2−ブタノン(4−(p−hydroxy 
phenyl)−2−butanone) (東京化成
■製)2.0gに、メタノール3−に懸濁したNaBI
I4(和光純薬■製)0.46gを添加し、室温で24
時間反応させた。得られた反応物に水を加えて反応を止
めた後、IN塩酸を加えてpt+ 6付近にした後、ジ
エチルエーテル(100d X 3回)で抽出した。ジ
エチルエーテル抽出液は一晩無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、ロータリーエバポレーター中、減圧下でジエチ
ルエーテルを除去し、粗ロドデンドロール1.82gを
得た。その後、メタノール中で再結晶し、針状結晶1.
65gを得た。
この結晶についてMS、IR,UVスペクトルを測定し
、これら測定値と文献値〔薬学雑誌■(1)41〜46
 (1978) )とを照合した結果、ロドデンドロー
ルであると同定した。
■町止二■亥員 上記により誘導したカルスをムラシゲ・スクダ液体培地
中に移植して培養し、その3週間目にロドデンドロール
を培地あたり50ppmとなるように、少量のエタノー
ルに溶解して無菌的に、上記カルスの細胞懸濁液に添加
した。さらに、1週間培養を継続し、培地lj!当り1
3.8g(乾燥重量)のカルスを得た。
次いで、このにうにして得られたカルス中のロドデンド
ロール配糖体を下記により測定した。
カルス のロドデンドロール配  の カルス乾燥物3.65gをメタノール中で3時間ずつ3
回温浸した。得られた抽出液から減圧下でメタノールを
除去し、1.1)gの抽出物を得た。これを水に懸濁し
た後、ジエチルエーテル、酢酸エチル、n−ブタノール
で順次抽出を行い、いずれも減圧下で各溶媒を除去して
、ジエチルエーテル可溶部92.4+sg、酢酸エチル
可溶部23.0mg、 n−ブタツル可溶部120.7
mgを得た。
n−ブタノール可溶部をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(Ilakogel C−200和光純薬製)で
分画し、クロロホルム−メタノール(9: 1)溶出よ
りロドデンドリンを含む百分を、クロロホルム−メタノ
ール(4: 1)溶出よりアピオシルロドデンドリンを
含む画分をそれぞれ得た。
次に、それぞれの両分をクロロホルム−メタノール−水
(10: 5 : 0.35)酢酸エチル−アセトン−
ギ酸−水(5: 3 : 1 : 1)の分取T L 
C(Kiese1ge160F25d Merck製)
で精製しロドデンドリン10.5mgアビオシルロドデ
ンドリン5.4mgを得た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メグスリノキの生組織から誘導して得られたカル
    スを利用してロドデンドロールもしくはその前駆体をロ
    ドデンドロール配糖体に変換することを特徴とするロド
    デンドロール配糖体の生産方法。
  2. (2)カルスを培養し、増殖させたものの懸濁液にロド
    デンドロールもしくはその前駆体を添加し培養すること
    によりロドデンドロール配糖体に変換する請求項(1)
    に記載のロドデンドロール配糖体の生産方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110172476A (zh) * 2019-05-07 2019-08-27 元成环境股份有限公司 一种香腮杜鹃的遗传转化和再生体系建立的方法
CN110372767A (zh) * 2019-04-04 2019-10-25 西北师范大学 从陇蜀杜鹃叶中提取并分离白色杜鹃素的方法

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