JPH02208312A - 耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の製造方法 - Google Patents

耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の製造方法

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JPH02208312A
JPH02208312A JP2913689A JP2913689A JPH02208312A JP H02208312 A JPH02208312 A JP H02208312A JP 2913689 A JP2913689 A JP 2913689A JP 2913689 A JP2913689 A JP 2913689A JP H02208312 A JPH02208312 A JP H02208312A
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JP
Japan
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styrene
aromatic vinyl
impact
resin
polymerization
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Pending
Application number
JP2913689A
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Inventor
Takashi Kawada
隆 川田
Masao Yoshizawa
吉沢 正夫
Takami Hirao
平尾 孝見
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の製造方法に関し
、さらに詳しくは耐衝撃性および光沢に代表される外観
特性に優れた耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の製造方法に
関する。
b、従来の技術 従来、芳香族ビニル系樹脂の耐衝撃性を改良するため、
未加硫ゴムの存在下に芳香族ビニル化合物をバルク重合
またはバルク−サスペンション重合する方法が知られて
いるが、このような重合方法によっては、外観特性につ
いて、必ずしも良好な結果を得ることができない。
一方、芳香族ビニル系樹脂の外観特性を改良するため、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体を用いる方法が
知られている(特公昭41−14234号、特公昭42
−17492号、特公昭44−7126号、特開昭61
−143415号)。しかし、いずれの方法によっても
、樹脂の外観特性はある程度は改良されるものの、耐衝
撃性の著しい低下を招く場合が多く、耐衝撃性と外観特
性を両立させることが不可能である。
C9発明が解決しようとする課題 本発明者らは、このような事情に鑑み、耐衝撃性と外観
特性を高度にバランスさせた耐衝撃性芳香族ビニル系樹
脂を得るために鋭意検討した結果、特定の構造を有する
スチレン−ブタジエン系共重合体の存在下に芳香族ビニ
ル化合物をラジカル重合し、かつ、得られる樹脂中の分
散ゴム粒子径を特定の範囲に調節することにより、」二
記技術的課題を解決できることを見い出し、本発明に到
達した。
61課題を解決するための手段 本発明は、スチレン−ブタジエン系共重合体の存在下に
、芳香族ビニル化合物をラジカル重合する製造方法にお
いて、上記スチレン−ブタジエン系共重合体として、 a)数平均分子量が10.000を越え、15,000
未満であるブロックスチレン部分を少なくとも1個有し
、 b)全スチレン含量が3〜15重量%、C) ブタジェ
ン部分のビニル結合含量が13〜30重量%、 d) ムーニー粘度(MLI−4,+oo’C)が30
〜180である共重合体を用い、かつ得られる樹脂中に
分散したゴム粒子のメジアン粒子径が0.3〜1.0μ
mの範囲に入るよう調節することを特徴とする耐衝撃性
芳香族ビニル系樹脂の製造方法を提供するものである。
以下に、本発明の詳細な説明する。
上記スチレン−ブタジエン系共重合体は、有機リチウム
触媒を用いて炭化水素溶媒中において以下に示すごとき
方法によって得られるが、その製法はこれに限定されな
い。すなわち、上記特定構造のスチレン−ブタジエン系
共重合体が得られる方法であれば、重合によるものばか
りでなく、異なる2種以上のブロック共重合体を混合し
たものなど、いかなる方法によって得られたものでも使
用することができる。
また、スチレン−ブタジエン系共重合体のブタジェン部
分に30重量%以下であればイソプレンユニットを含む
ものも使用できる。
上記スチレン−ブタジエン系共重合体の好ましい製造方
法の1つは、炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物を開
始剤としてブタジェンとスチレンを逐次的にブロック共
重合するに際し、 i )−3OsK基または−0303に基(Kはカリウ
ム金属原子を示す)を有するアニオン性界面活性剤の1
種以上および ii )−形式 %式% で表わされる1、2−ジエン化合物の1種以上を共存さ
せる方法である。
上記炭化水素溶媒は特に限定されないが、重合条件下で
液状である脂肪族、脂環族および芳香族炭化水素化合物
を使用することができる。好ましい炭化水素溶媒として
は、ペンタン、n−ヘキサン、nヘプタン、イソオクタ
ン、n−デカン、シクロヘキサン、メチルシクロペンク
ン、ベンゼン、ジエチルヘンゼンなどを挙げることがで
き、これらは1種のみならず2種以上の混合物であって
もよい。また、上記有機リチウム化合物は、少なくとも
1個のリチウム原子が炭化水素に結合したものであり、
例えばメチルリチウム、エチルリチウム、n−プロピル
リチウム、n−ブチルリチウム、5ec−ブチルリチウ
ム、t−ブチルリチウム、n−へキシルリチウム、シク
ロヘキシルリチウム、リチウムベンゼン、リチウムナフ
タレン、14−ジリチオブタン、1,5ジリチオペンク
ン、1.10−ジリチオデカン、1゜3.5−)リリチ
オシクロヘキサンなどであり、好ましい例としてはn−
ブチルリチウム、5ec−ブチルリチウム、t−ブチル
リチウムなどのモノリチウム炭化水素化合物が挙げられ
る。
上記共重合体の製造方法において、製造される共重合体
中のブタジェン部分のビニル結合含量が30重量%を越
えない範囲であればエーテルや第3級アミン化合物を添
加することができる。添加することができるエーテルお
よび第3級アミンの具体例としては、エチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール
メチルエーテル、ジエチレンゲリコールジメチルエーテ
ル、トリエチルアミン、ピリジン、NNN’ N’ −
テトラメチルエチレンジアミンなどが挙げられる。
上記−3O,に基あるいは−0503に基を有するアニ
オン性界面活性剤としては、以下の如き化合物がある。
(a)  アルキルアリールスルホン酸カリウム塩;ド
デシルベンゼンスルホン酸塩、テトラデシルベンゼンス
ルホン酸塩、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸塩、オク
タデシルベンゼンスルホン酸塩、ジブチルナフタリンス
ルホン酸塩、n−ヘキシルナフタリンスルホン酸塩、ジ
ブチルフェニルスルホン酸塩、ナフタリンスルホン酸塩
のホルマリン縮金物など。
これらのうち好ましいものは、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸カリウム、テトラデシルベンゼンスルホン酸カリウ
ム、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸カリウムおよびオ
クタデシルベンゼンスルホン酸カリウムである。
(b)  アミド結合を有するスルポン酸カリウム塩;
N−メチル−N−オレイルタウレート、N−メチル−N
−ラウリルクラレート、N−フェニル−Nステアリルタ
ウレート、N−メチル−N−メタンスルホン酸塩ラウリ
ルアミドなど。
これらのうち好ましいものは、N−メチル−Nメタンス
ルホン酸カリウムラウリルアミドである。
(C)  エステル結合を有するスルホン酸カリウム塩
;オキシエタンスルホン酸とオレイン酸との縮合物の塩
(CH7H+8COOCH□CH2SO3K) 、スル
ホコハク酸ジオクチル塩、スルホマレイン酸ジオクチル
塩など。
これらのうち好ましいものはスルホコハク酸ジオクチル
のカリウム塩である。
(d)  高級アルコール硫酸エステルのカリウム塩;
ラウリルアルコールの硫酸エステル塩、オレインアルコ
ールの硫酸エステル塩、ステアリルアルコールの硫酸エ
ステル塩など。
これらのうち好ましいものは、ラウリルアルコールの硫
酸エステルのカリウム塩である。
(e)  エステル結合を有する硫酸エステルのカリウ
ム塩; ラウロイルトリメチレングリコール硫酸エステル塩(C
++ H23Coo CH2CHz CH20S03 
K)、カプロイルエチレングリコール硫酸エステル塩(
Cs tl+ + COOCtbCH20SOz K)
など。
そのほか、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの硫酸
エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テルの硫酸エステル塩などの種々の硫酸エステル塩およ
びスルホン酸塩を使用することができる。
これらのうち好ましいものは、ラウロイルトリメチレン
グリコール硫酸エステルのカリウム塩である。
上記アニオン性界面活性剤の炭化水素溶媒に対する溶解
性を高めるため、カリウム原子に対してアルコール、カ
ルボン酸、リン酸などを0.1〜2当量添加することも
できる。
また、これら−3O3に基あるいは一03OJ基を有す
るアニオン性界面活性剤と同時に使用する一般式: %式% で表わされる1、2−ジエン化合物の例としては、プロ
パジエン、1,2−ブタジェンなどが挙げられる。
本発明においては、上記スチレンーブクジエン系共重合
体は、特定の構造を有するものを用いる。
本発明のスチレン−ブタジエン系共重合体としては、A
−B型およびA−B−A型のブロック共重合体が用いら
れ、A−B型のブロック共重合体が好適に用いられる。
上記スチレン−ブタジエン系共重合体は、数平均分子量
が10,000を越え、15,000未満、好ましくは
11.000〜14,000であるブロックスチレン部
分を少なくとも1個有する。10.000より小さい場
合は得られる樹脂の粒子径が大きくなり過ぎる場合があ
り好ましくない。一方、15.000より大きい場合は
ブロック共重合体が樹脂化する虞れがあり、耐衝撃性に
おいて好ましくない。
上記スチレンーブクジエン系共重合体の全スチレン含量
は3〜15重量%である。3重量%未満では該共重合体
自身のコールドフローが著しく大きくなり、ゴムとして
の取扱いが困難であるばかりでなく、得られる樹脂の耐
衝撃性が劣る。15重量%を越えると、得られる樹脂の
耐衝撃性が劣る。
上記スチレン−ブタジエン系共重合体のブタジェン部分
のビニル結合含量は13〜30%、好ましくは14〜2
5%である。13%未満では得られる樹脂の耐衝撃性と
光沢が劣る。30%を越える場合は、光沢は良好である
が耐衝撃性が劣る。
上記スチレン−ブタジエン系共重合体のムーニ粘度(M
L+、4. +oo ’C)は30〜180、好ましく
は35〜150である。30未満ではブロック共重合体
自身のコールドフローが大きくなり、ゴムとしての取扱
いが困難となるばかりでなく、得られる樹脂の耐衝撃性
と光沢が劣る。逆に180を越えると、分散ゴム粒子の
粒子径が不揃いになり、得られる樹脂の光沢が劣る。
なお、上記スチレン−ブタジエン系共重合体の25°C
における5重量%スチレン溶液粘度は、15〜200セ
ンチボイズであることが好ましい。さらに好ましくは2
0〜120センチポイズ、特に好ましくは20〜100
センチボイズである。15センチボイズ未満では、耐衝
撃性が劣るばかりでなく光沢も劣る傾向にあり、200
センチポイズを越える場合は、分散ゴム粒子の粒子径が
不揃いになり、得られる樹脂の光沢が劣る傾向にある。
また、上記スチレン−ブタジエン系共重合体のムニー粘
度[M] と5重量%スチレン溶液の溶液粘度[S] 
 との関係は、次式:  0.5M≦S≦2.5Mを満
たずことがより好ましい。0.5M≦S≦2.5Mを満
たずことが分散ゴム粒子の粒子径のコントロール上より
好ましい。
本発明の製造方法においては、上記の特定構造をもつス
チレン−ブタジエン系共重合体を使用すると同時に、得
られる樹脂中に分散したゴム粒子(ブロック共重合体粒
子)のメジアン粒子径を0.3〜1.0μmの範囲にす
る必要があり、好ましくは0.4〜0.9μmの範囲に
調節する。メジアン粒子径が0,3μm未満では、アイ
ゾツト衝撃強度が劣り、1.0μmを越える場合は、表
面光沢の劣ったものしか得られない。
本発明の樹脂中に分散したゴム粒子のメジアン粒子径[
R] は、スチレン−ブタジエン系共重合体の5重量%
スチレン溶液の溶液粘度[S] との関係において、次
式:  0.007S≦R≦0.02Sを満たすことが
特に好ましい。0.007S≦R≦0.02Sを満たす
ことが耐衝撃性と光沢のバランスにおいて特に好ましい
ゴム粒子の粒子径の調節は、重合槽の攪拌装置の形状、
攪拌機の回転数、攪拌時間、重合温度などの種々の要因
によって左右され、一義的に決定することはできないが
、一般にグラフ!・重合時の攪拌において、ゴムに対し
て応力のかかるような条件、例えば、回転数を上げるこ
とにより、粒子径を小さくすることによって行なうこと
ができる。
本発明の製造方法は、上記特定のスチレン−ブタジエン
系共重合体を使用し、これに芳香族ビニル化合物をグラ
フト重合するものである。
上記芳香族ビニル化合物の例としては、スチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン
、ビニルナフタレン、ビニルエチルベンゼン、ビニルキ
シレンなどを挙げることができるが、好ましくはスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスづルンであり、
さらに好ましくはスチレンである。
上記スチレン−ブタジエン系共重合体と芳香族ビニル化
合物の混合割合は、前者が3〜25重量%、好ましくは
5〜15重量%、さらに好ましくは7〜13重量%、後
者が97〜75重量%、好ましくは95〜85重量%、
さらに好ましくは93〜87重量%である。スチレン−
ブタジエン系共重合体の使用量が3重量%未満では、得
られる樹脂の耐衝撃性が低下し、本発明の目的を達成し
難く、25重量%を越えるとグラフト重合溶液の粘度が
非常に高くなるため、実際的にグラフト重合することが
困難となる。
前記特定のスチレンーブクジエン系共重合体に芳香族ビ
ニル化合物をラジカル重合する方法は、特に限定される
ものではない。例えば前記スチレン−ブタジエン系共重
合体を溶解した芳香族ビニル化合物溶液を塊状重合する
か、塊状重合−懸濁重合を組み合わせてラジカル重合す
る方法により実施することができる。
塊状重合によってスチレン−ブタジエン系共重合体と芳
香族ビニル化合物をラジカル重合する場合には、前記ス
チレン−ブタジエン系共重合体を芳香族ビニル化合物に
溶解させ、次いで必要に応じて分子量調節剤を添加する
分子量調節剤としては、例えばα−メチルスチレンダイ
マー、n−デシルメルカプタン、tert−ドデシルメ
ルカプタン、1−フェニルブテン−2−フルオレンなら
びにジペンテン、クロロホルムなどのメルカプタン類、
テルペン類、ハロゲン化合物などが用いられる。
また、得られる樹脂の成形加工性を向上させるために、
−船釣な滑剤が加えられる。その例としては、ステアリ
ン酸ブチル、フタル酸ブチルなどのエステル系滑剤、ミ
ネラルトイル、パラフィンワックスなどの従来の樹脂加
工において用いられる滑剤を使用することができる。
これら分子量調節剤および滑剤を前記の重合体溶液に溶
解後、開始剤として例えばベンゾイルパーオキサイド、
ラウロイルパーオキザイド、キュメンハイドロパーオキ
サイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート、tert−ブチルパーオキシアセテ−1−、ジー
ter t−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(Lブチルパーオキシ)ヘキサ
ンまたはアブビスイソブチロニトリルなどを添加して、
不活性ガス雰囲気下で、反応温度を60〜200°Cに
して攪拌しながら反応を完結させる。また、無触媒で熱
重合する場合は、通常100〜200°Cにおいて加熱
重合し、反応を完結させる。
前記塊状重合反応中においては、通常、芳香族ビニル化
合物の重合率が約30%になるまでは効果的に攪拌する
ことが好ましく、特に本発明においてはスチレン−ブタ
ジエン系共重合体の粒子径が本発明の範囲内となるよう
に攪拌を調整する必要がある。
方、芳香族ビニル化合物の重合率が約30%を越えて進
んだのちには、攪拌を緩和することが好ましい。
またこの際、重合系の粘度を低下させるために、トルエ
ン、エチルベンゼン、キシレンなどの炭化水素溶媒を加
えてもよい。
重合終了後、ベント式ルーグーまたはスチームストリッ
ピングなどによって、脱モノマー、脱溶媒することによ
り、モノマーおよび溶媒が回収される。
塊状重合−懸濁重合の組み合わせによってラジカル重合
する場合においては、まずモノマー(芳香族ビニル化合
物)の約10〜45重量%が重合体に転化するまで塊状
重合を行ったのち、反応溶液をポリビニルアルコール、
ポリメタクリル酸塩、第三燐酸カルシウムなどの懸濁安
定剤を溶解した水溶液中に分散させ、懸濁状態を保ちな
がら反応温度を60〜160 ”Cにして重合を完結さ
せる。重合終了後、懸濁安定剤を十分に水洗して除去し
乾燥したのち、芳香族ビニル系樹脂を回収する。
なお、前記塊状重合あるいは塊状−懸濁重合によりラジ
カル重合する際に、使用するモノマーの50重量%以上
が前記芳香族ビニル化合物であることが好ましく、モノ
マーの50重量%未満を該化合物以外のアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチルなどの脂肪族ビニル化合物で置
き換えてもよい。
また、前記各重合法で得られた樹脂には、既知の酸化防
止剤、例えば26−ジーter t−ブチル−4メチル
フエノール、2−(1−メチルシクロヘキシル)−4,
6−シメチルフエノール、2,2′メチレン−ビス(4
−エチル−6−tert−ブチルフェノールL 4,4
’−チオビス−(6−tert−ブチル−3−メチルフ
ェノール)、ジラウリルチオジプロピオネート、トリス
(ジ−ノニルフェニル)ホスファイト、ワックス;既知
の紫外線吸収剤、例えばp−tert−プチルフェニル
サリシレート、2,2′ジヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2(2′ −ヒドロキシ−4′ −n−
オクトキシフェニル)ベンゾチアゾール;既知の滑剤、
例えばパラフィンワックス、ステアリン酸、硬化油、ス
テアロアミド、メチレンビスステアロアミド、n−ブチ
ルステアレート、ケトンワックス、オクチルアルコール
、ラウリルアルコール、ヒドロキシステアリン酸トリグ
リセリド;既知の難燃剤、例えば酸化アンチモン、水酸
化アルミニウム、硼酸亜鉛、トリクレジルホスフェート
、塩素化パラフィン、テトラブロモブタン、ヘキサブロ
モベンゼン、テトラブロモビスフェノールA;既知の帯
電防止剤、例えばステアロアミドプロピルジメチル−β
−ヒドロキシエチルアンモニウムニトレート;既知の着
色剤、例えば酸化チタン、カーボンブラック、その他の
無機あるいは有機顔料;既知の充填剤、例えば炭酸カル
シウム、クレー、シリカ、ガラス繊維、ガラス球、カー
ボン繊維などを必要に応じて添加することができる。
e、実施例 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。
なお、実施例中、部および%は特に断らない限り、重量
部および重量%を示す。
また、実施例中に示すデータは、下記の方法に従って測
定した。
スチレン−ブタジエン系共重合体のミクロ構造は、赤外
法(モレロ法)により、スチレン溶液粘度はキャノンフ
ェンスケ型粘度計により測定した。
スヂレンーブタジエン系共重合体の結合スチレン量は、
波数699cm−’におけるフェニル基による赤外線吸
収ピークの強度を測定し、予め求めておいた検量線から
その量を求めた。
耐衝撃性ポリスチレン系樹脂の物性は、次の方法に従っ
て測定した。
アイヅット衝撃強度(I74インチ、ノンチ付き);8
 oz射出成形機を用い、シリンダー温度200°Cで
成形して得られた成形品について、ASTM D−25
6に準じて測定した。
引張強度;8o2射出成形機を用い、シリンダー温度2
00°Cで成形して得られた成形品について、ASTM
D−638に準じて測定した。
光沢;8o2射出成形機を用い、シリンダー温度200
“Cで成形して得られた成形品について、ASTM D
−523に準じて、60°の反射光沢度を測定した。
分散ゴム粒子のメジアン粒子径の測定;樹脂ペレット1
〜2粒をジメチルホルムアミド約50m!中に入れ、約
3時間放置し、次にこのジメチルホルムアミド溶解液を
電解液(ISOTON■■)に添加し、適度の粒子濃度
としてコールタ−カウンターにて測定し、得られた粒径
分布から50%のメジアン径を算出することにより求め
た。
粒子径が0.4μm以下の場合は、このジメチルホルム
アミド溶解液をコールタ−N4型サブミクロン粒子アナ
ライザーにて測定した。
実施例1 内容積50Aのジャケット・攪拌機付反応機にシクロヘ
キサン18kg、ブタジェン2.82kg、テトラヒド
ロフラン1.3g、  1. 2−ブタジェン0.4g
およびドデシルベンゼンスルホン酸カリウム0.62g
を仕込み、温度を45℃に調節したのち、n−ブチルリ
チウム1.56gを添加して重合した。最高温度に達し
てから10分後にスチレン0.18kgを添加し、さら
に30分間重合を継続した。このポリマー溶液に、安定
剤として2.6−シーtert−ブチル−4−メチルフ
ェノールをポリマーに対して0.5%の割合で添加して
からスチームストリッピングにより溶媒を除去し、10
0°Cの熱ロールにて乾燥してブロックポリマーAを得
た。得られたポリマーの性状を表−1に示す。
このブロックポリマーA9部とスチレン91部の混合物
を室温で8時間攪拌し、均一に溶解した。この溶液を内
容積10Ilのジャケット・攪拌機付反応機に移し、t
er t−ドデシルメルカプタン0.05部を添加し、
105°Cでスチレンの重合率が約30%になるまで重
合した。なお、このときの−攪拌は、450rpmの回
転数で行なった。次いで、この重合溶液100部当たり
0.05:・1曵のジクミルパーオキサイドを添加し、
さらに懸濁安定剤として第三リン酸カルシウム3部、界
面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.005部を含む水150部を加え、攪拌下に溶液を
懸濁させた。この懸濁混合物を攪拌しつつ120°Cに
て4時間、140 ’Cにて4時間加熱して重合した。
得られたビーズ状の樹脂を濾別し、水洗処理したのち、
熱風乾燥し、次いで押出機を用いてペレット化した。
かくして得られた耐衝撃性スチレン樹脂を射出成形して
物性測定用の試験片とした。各物性の測定結果を表−2
に示す。
実施例2 実施例1においてブタジェンの量を2.7kgに、テト
ラヒドロフランの量を0.26gに、ドデシルベンゼン
スルホン酸カリウムの量を0.90gに、n−ブチルリ
チウムの量を2.25gに変更して重合を開始したのち
、スチレンの量を0.3kgに変更してブロックポリマ
ーを得た以外は実施例1と同じ方法で実施した。
得られたポリマーの性状を表−1に、物性測定結果を表
−2に示す。
比較例1 実施例1においてブタジェンの量を2.4kgに、テト
ラヒドロフランの量を0.26gに変更して重合を開始
したのち、スチレンの量を0.6kgに変更してブロッ
クポリマーを得た以外は実施例1と同じ方法で実施した
。得られたポリマーの性状を表−1に、物性測定結果を
表−2に示す。
実施例3 実施例1においてシクロヘキサン18kg、スチレン0
.24kg、テトラヒドロフラン1.3g、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸カリウム0.78g 、 n−ブチル
リチウム1.95gを用いて実施例1と同様に重合を開
始し、最高温度に達してから10分後にブタジェン2.
76kgと1゜2−ブタジェン0.4gを添加して重合
を続行した。最高温度に到達してから10分後に四塩化
ケイ素0.84gを添加したのち15分間攪拌して、A
BA型−ブロックポリマーを得、ポリマーとスチレンと
のグラフト重合時の回転数を65Orpmに変更した以
外は、実施例1と同様にして物性評価を行なった。
得られたポリマーの性状を表−1に、物性測定結果を表
−2に示す。
比較例2 実施例1においてブタジェンの量を2.85kgに、テ
トラヒドロフランの量を0.26gに、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸カリウムの量を0.72gに、n−ブチル
リチウムの量を1.8gに変更して重合を開始したのち
、スチレンの量を0.15kgに変更してブロックポリ
マーを得た以外は実施例1と同じ方法で実施した。
実施例4 実施例1においてブタジェンの量を2.64kgに、テ
トラヒドロフランの量を0.26gに、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸カリウムの量を0.9gに、n−ブチルリ
チウムの量を2.25gに変更して、重合を開始したの
ち、スチレン量を0.36kgに変更してブロックポリ
マーを得た以外は実施例1と同じ方法で実施した。得ら
れたポリマーの性状を表−1に、物性測定結果を表−2
に示す。
比較例3 実施例1においてブタジェンを2.85kgに、テトラ
ヒドロフラン量を23.4gにし、■、2−ブタジェン
およびドデシルベンゼンスルホン酸カリウムを使用せず
、n−ブチルリチウムを1.8gに変更し、重合を開始
したのち、スチレンの量を0.15kgに変更し、ブロ
ックポリマーを得た以外は実施例1と同じ方法で実施し
た。得られたポリマーの性状を表−1に、物性測定結果
を表−2に示す。
比較例4 実施例1においてドデシルベンゼンスルホン酸カリウム
の量を1.13gに、n−ブチルリチウムの量を2.8
5gに変更した以外は実施例1と同様に実施した。
得られたポリマーの性状を表−1に、物性測定結果を表
−2に示す。
表−2に示す結果によれば、実施例1〜4において得ら
れた樹脂はいずれも優れた耐衝撃性と光沢を示す。比較
例1の樹脂はスチレン含量が高ずぎて耐衝撃性が劣り、
比較例2ではブロックスチレン部分の分子量が高すぎて
耐衝撃性が劣る。また比較例3ではブロックスチレン部
分の分子量が低すぎて光沢に劣り、比較例4ではムーニ
ー粘度が低すぎて耐衝撃性が劣る。
f、 発明の効果 本発明によれば、高光沢などの外観特性および耐衝撃性
の優れた耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂が得られ、この樹
脂はVTR用カセット、クリーナー、ラジカセ、電話器
などの電器部品に有用である。
特許出願人 日本合成ゴム株式会社  7一

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 スチレン−ブタジエン系共重合体の存在下に、芳香族ビ
    ニル化合物をラジカル重合させて耐衝撃性芳香族ビニル
    系樹脂を製造する方法において、上記スチレン−ブタジ
    エン系共重合体として、 a)数平均分子量が10,000を越え、15,000
    未満であるブロックスチレン部分を少なくとも1個有し
    、 b)全スチレン含量が3〜15重量%、 c)ブタジエン部分のビニル結合含量が13〜30重量
    %、 d)ムーニー粘度(ML_1_+_4、_1_0_0℃
    )が30〜180である共重合体を用い、かつ得られる
    樹脂中に分散したゴム粒子のメジアン粒子径が0.3〜
    1.0μmの範囲に入るよう調節することを特徴とする
    耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の製造方法。
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