JPH02209910A - 耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の製造方法 - Google Patents

耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の製造方法

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JPH02209910A
JPH02209910A JP2998889A JP2998889A JPH02209910A JP H02209910 A JPH02209910 A JP H02209910A JP 2998889 A JP2998889 A JP 2998889A JP 2998889 A JP2998889 A JP 2998889A JP H02209910 A JPH02209910 A JP H02209910A
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JP
Japan
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polymer
butadiene
polymerization
aromatic vinyl
mol
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JP2998889A
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Fumio Tsutsumi
堤 文雄
Takashi Kawada
隆 川田
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JSR Corp
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の製造方法に関
し、さらに詳細には特定のポリブタジェン系(共)重合
体の存在下に芳香族ビニル化合物をグラフト重合し、優
れた耐衝撃性および良好な光沢が要求される種々の成形
品、例えば電気製品、家具、建材の成形材料として利用
される耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂を製造する方法に関
する。
〔従来の技術〕
耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂は、耐衝撃性のほかに成形
性その他の物性に優れているため、耐衝撃性の要求され
る成形品の成形材料として汎用されているが、その用途
の拡大および該耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂から得られ
る製品の品質向上を図るうえから、優れた耐衝撃性を有
するとともに良好な光沢を有することが望まれている。
一般に、耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の光沢を改良する
には、原料ゴムとして溶液粘度、の低いものを用いる必
要がある。
しかしながら、溶液粘度の低い原料ゴムを用いると、得
られる耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の耐衝撃性が低下す
るという問題が生じる。
このように、耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂において、光
沢と耐衝撃性とは相反する特性であり、耐衝撃性を低下
させることなく、良好な光沢を有する耐衝撃性芳香族ビ
ニル系樹脂を得ることは困難であった。
前記問題点を解決するために、リチウム系触媒により得
られる比較的分子量の高いポリブタジェンを原料ゴムと
して用いる方法が提案されている(特開昭61−143
414号公報)。
しかしながら、この方法でも、耐衝撃性のレベルが未だ
充分とはいえない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来技術の課題を背景になされたもので
、特定のミクロ構造と特定の溶液粘度を有するブタジェ
ン系(共)重合体の存在下に、芳香族ビニル化合物をグ
ラフト重合し、かつ得られる樹脂中の分散ゴム粒子を特
定の粒子径範囲に調節することにより、耐衝撃性と光沢
を高度にバランスさせた耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ブタジェン系(共)重合体の存在下に芳香族
ビニル化合物をグラフト重合するに際し、該ブタジェン
系(共)重合体が [1]ブタジエン部分のトランス1,4結合金量が60
〜90モル%、 ■25℃で測定した5重量%スチレン溶液粘度が500
〜2,000センチボイズであり、かつ得られる樹脂中
に分散した分散ゴム粒子の平均粒子径を0.4〜2.5
μmに調節する、ことを特徴とする耐衝撃性芳香族ビニ
ル系樹脂の製造方法を提供するものである。
本発明に使用されるブタジェン系(共)重合体としては
、ポリブタジェンゴム、スチレン−ブタジェンゴム、ブ
タジェン−イソプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジ
ェンゴムなどが挙、げられる。
このブタジェン系(共)重合体において、1゜3−ブタ
ジェンと共重合されるスチレン、イソプレン、アクリロ
ニトリルなどの他の単量体の含量は、30重量%以下、
好ましくは15重量%以下である。
このブタジェン系(共)重合体におけるブタジェン部分
のトランス1,4結合金量は、60〜90モル%、好ま
しくは65〜87モル%であり、60モル%未満では得
られる樹脂の耐衝撃性の改良効果が不充分であり、一方
90モル%を超えるとトランスの結晶化により硬くなり
、耐衝撃性の改良効果が小さい。
なお、ブタジェン系(共)重合体のビニル結合金量は、
3〜20モル%程度、またシス1,4結合金量は、5〜
15モル%程度である。
次に、本発明に使用されるブタジェン系(共)重合体の
25°Cにおける5重量%スチレン溶液粘度(以下「ス
チレン溶液粘度」という)は、500〜2,000cp
s、好ましくは600〜1.50Qcpsであり、50
0cps未満では得られる樹脂の耐衝撃性が劣り、一方
2,000cpsを超えるものを得るには工業的に困難
である。
本発明においては、前記の特定のブタジェン系(共)重
合体を使用することと同時に、得られる樹脂中に分散し
た分散ゴム粒子〔グラフト(共)重合体およびブタジェ
ン系(共)重合体の粒子〕の平均粒子径を0.4〜2.
5μm、好ましくは0.5〜2.0μmの範囲にする必
要がある。
この平均粒子径が0.4μm未満では、アイヅット衝撃
強度が劣り、一方2.5μmを超える場合には、表面光
沢の劣ったものしか得られない。
この分散ゴム粒子の粒子径の調節は、重合槽の攪拌装置
の形状、攪拌機の回転数、攪拌時間、重合温度などの種
々の要因によって左右され、一義的に決定することはで
きないが、一般にグラフト重合時の攪拌において、ゴム
〔ブタジェン系(共)重合体〕に対して応力のかかるよ
うな条件、例えば回転数を上げることにより、粒子径を
小さくすることによって行うことができる。
本発明に使用される前記う゛タジエン系(共)重合体は
、乳化重合あるいは溶液重合によって得られる。特に、
炭化水素溶媒中で、バリウム、ストロンチウムまたはカ
ルシウムの化合物から選ばれる1種以上の化合物(A)
とアルキルリチウム化合物(B)とアルコキシリチウム
化合物(C)とアルキルアルミニウム(D)との組合せ
、あるいは前記化合物(A)とアルキルアルミニウム(
D)と有機マグネシウム化合物(E)との組合せ、ある
いは前記化合物(A)とアルキルリチウム化合物(B)
と有機マグネシウム化合物(E)との組合せ、あるいは
前記化合物(A)とアルキルリチウム化合物(B)との
組合せからなる触媒系を開始剤として、1.3−ブタジ
ェンおよび必要に応じて前記他の単量体とを溶液(共)
重合するのが好ましい。
ここで、前記炭化水素溶媒としては、特に制限はないが
、重合条件下で液状である脂肪族、脂環族および芳香族
炭化水素を使用することができる。
好ましい炭化水素溶媒としては、例えばペンタン、n−
ヘキサン、n−へブタン、イソオクタン、n−デカン、
シクロヘキサン、メチルシクロペンクン、ベンゼン、ジ
エチルベンゼンなどが挙げられ、これらは1種のみなら
ず2種以上の混合物であってもよい。
なお、前記製造方法において、ミクロ構造調整剤として
、エーテルや第3級アミン化合物を添加することもでき
る。このエーテルおよび第3級アミンの具体例としては
、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、トリエチルアミン、ピリジン
、N+N、N’ 、N’ −テトラメチルエチレンジア
ミンなどが挙げられる、 重合温度は、通常、室温〜200°C1好ましくは50
〜150 ’Cである。重合反応は、回分式でも、連続
式でもよい。
なお、炭化水素溶媒中の単量体濃度は、通常、5〜50
重量%、好ましくは10〜30重量%である。
以上のような重合触媒系およびこれを用いた重合は、特
公昭52−30543号公報、特公昭52−48910
号公報、特開昭55−38827号公報、特公昭57−
34843号公報、特公昭60−26406号公報、特
開昭56−112916号公報、特公昭60−2323
号公報、特公昭59−17724号公報などにおいて公
知である。
なお、前記バリウム化合物などを用いた重合において、
引続き得られるリビングポリマーの活性末端にカップリ
ング剤を反応させ、カップリングさせることにより、耐
衝撃性芳香族ビニル系樹脂の着色性および光沢の向上効
果が得られる。
このカップリング剤としては、例えばアジピン酸ジエチ
ル、炭酸ジフェニル、四塩化ケイ素、四塩化スズ、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、ジブチルスズジラウレ
ート、ポリエポキシ化合物など、特公昭49−3695
7号公報などに開示された化合物を挙げることができる
本発明は、前記特定のブタジェン系(共)重合体を使用
し、これに芳香族ビニル化合物をグラフト重合するもの
である。
前記ビニル芳香族化合物としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビ
ニルナフタレン、ビニルエチルベンゼン、ビニルキシレ
ンなどを挙げることができるが、好ましくはスチレン、
α−メチルスチレン、P−メチルスチレンであり、さら
に好ましくはスチレンである。
前記ブタジェン系(共)重合体と芳香族ビニル化合物の
混合割合は、前者が3〜25重量%、好ましくは5〜1
5重景%重量らに好ましくは7〜13重量%、後者が9
7〜75重量%、好ましくは95〜85重量%、さらに
好ましくは93〜87重量%である。ブタジェン系(共
)重合体の使用量が3重量%未満では、得られる樹脂の
耐衝撃性が低下し、本発明の目的を達成し難く、一方2
5重量%を超えるとグラフト重合溶液の粘度が非常に高
くなるため、実際にグラフト重合が困難となる。
前記特定のブタジェン系(共)重合体に芳香族ビニル化
合物をグラフト重合する方法は、特に制限されるもので
はないが、例えばブタジェン系(共)重合体を溶解した
芳香族ビニル化合物溶液を塊状重合するか、塊状重合−
6濁重合を組み合わせて、ラジカル重合する方法により
実施することができる。
塊状重合によってブタジェン系(共)重合体と芳香族ビ
ニル化合物をラジカル重合する場合には、前記ブタジェ
ン系(共)重合体を芳香族ビニル化合物に溶解させ、次
いで必要に応じて分子量調節剤を添加する。
分子量調節剤としては、例えばα−メチルスチレンダイ
マー、n−デシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプ
タン、1−フェニルブテン−2フルオレン、ジペンテン
、クロロホルムなどのメルカプタン類、テルペン類、ハ
ロゲン化合物などが用いられる。
また、得られる樹脂の成形加工性を向上させるために、
−船釣な滑剤が加えられる。その例としては、ステアリ
ン酸ブチル、フタル酸ブチルなどのエステル系滑剤、ミ
ネラルオイル、パラフィンワックスなどの従来の樹脂加
工において用いられる滑剤を使用することができる。
これらの分子量調節剤および滑剤を、前記の重合体溶液
に溶解したのち、開始剤として例えばベンゾイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、キュメンハイド
ロパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド
、ジクミルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシ
ジカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、ジ
ー1−ブチルシバ−オキシイソフタレート、2.5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
またはアゾビスイソブチロニトリルなどを添加して、不
活性ガス雰囲気下で、反応温度60〜200 ’Cで攪
拌しながら反応を完結させる。
また、無触媒で熱重合する場合には、通常、100〜2
00°Cにおいて加熱重合し、反応を完結させる。
前記塊状重合反応中においては、通常、芳香族ビニル化
合物の重合率が約30%になるまでの段階において効果
的に撹拌することが好ましく、特に本発明においては分
散ゴム粒子の平均粒子径が本発明の範囲内となるように
攪拌を調整する必要がある。一方、芳香族ビニル化合物
の重合率が約30%を超えて進んだのちは、攪拌を緩和
することが好ましい。
またこの際、重合系の粘度を低下させるために、トルエ
ン、エチルベンゼン、キシレンなどの炭化水素溶媒を加
えてもよい。
重合終了後、ベント式ルーダ−またはスチームストリッ
ピングなどによって、脱モノマー、脱溶媒することによ
り、モノマーおよび溶媒が回収される。
また、塊状重合−6濁重合の組合せによってラジカル重
合する場合においては、まずモノマー(芳香族ビニル化
合物)の約10〜45重量%が重合体に転化するまで塊
状重合を行ったのち、反応溶液をポリビニルアルコール
、ポリメタクリル酸塩、第三リン酸カルシウムなどの6
濁安定剤を溶解した水溶液中に分散させ、6濁状態を保
ちながら反応温度を60〜160°Cにして重合を完結
させる。重合終了後、6濁安定剤を充分に水洗して除去
したのち、芳香族ビニル系樹脂を回収する。
なお、前記塊状重合あるいは塊状−6濁重合によりラジ
カル重合する際に、使用するモノマーの50重量%以上
が前記芳香族ビニル化合物であることが好ましく、モノ
マーの50重量%未満を該化合物以外のアクリロニトリ
ル、メタシクロニトリル、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチルなどの脂肪族ビニル化合物で置
き換えてもよい。
また、前記各重合法で得られた樹脂は、既知の酸化防止
剤、例えば2,6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノ
ール、2−(1−メチルシクロヘキシル)−4,6−シ
メチルフエノール、2.2′−メチレン−ビス(4−エ
チル−6−t−ブチルフェノール)、4.4’−チオビ
ス−(6−t−ブチル)−3−メチルフェノール、ジラ
ウリルチオジプロピオネート、トリス(ジ−ノニルフェ
ニル)ホスファイト、ワックス;紫外線吸収剤、例えば
p−t−プチルフェニルサリシレート、2゜2′−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2− (2’
 −ヒドロキシ−4′−n−オクトキシフェニル)ベン
ゾチアゾール;滑剤、例えばパラフィンワックス、ステ
アリン酸、硬化油、ステアロアミド、メチレンビスステ
アロアミド、n−ブチルステアレート、ケトンワックス
、オクチルアルコール、ラウリルアルコール、ヒドロキ
システアリン酸トリグリセリド;難燃剤、例えば酸化ア
ンチモン、水酸化アルミニウム、ホウ酸亜鉛、トリクレ
ジルホスフェート、塩素化パラフィン、テトラブロモブ
タン、ヘキサブロモベンゼン、テトラブロモビスフェノ
ールA;帯電防止剤、例えばステアロアミドプロピルジ
メチル−β−ヒドロキシエチルアンモニウムニトレート
;着色剤、例えば酸化チタン、カーボンブラック、その
他の無機あるいは有機顔料;充填剤、例えば炭酸カルシ
ウム、クレー、シリカ、ガラス繊維、ガラス球、カーボ
ン繊維などを必要に応じて添加することができる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、部および%は、特に断らない限り、重
量部および重量%を示す。
また、実施例中に示すデータは、下記の方法に従って測
定した。
ブタジェン系(共)重合体のミクロ構造は、赤外法(モ
レロ法)により測定した。
スチレン−ブタジェンゴムの結合スチレン含量およびア
クリロニトリル−ブタジェンゴムの結合アクリロニトリ
ル含量は、 ’H−NMRにより求めた。
25℃で測定した5重量%スチレン溶液粘度は、キャノ
ンフェンスケ型粘度計により測定した。
耐衝撃、性ポリスチレン系樹脂の物性は、次の方法に従
って測定した。
アイゾツト衝撃強度(1/4インチ、ノツチ付き); 8゜8射出成形機を用い、シリンダー温度200℃で成
形して得られた成形品について、ASTMD−256に
準じて測定した。
引張強度; 8゜2射出成形機を用い、シリンダー温度200℃で成
形して得られた成形品について、ASTMD−638に
準じて測定した。
光沢; 8゜2射出成形機を用い、シリンダー温度200℃で成
形して得られた成形品について、ASTMD−523に
準じ、60°の反射光沢度を測定した。
分散ゴム粒子の平均粒子径; 樹脂ペレット1〜2粒を、ジメチルホルムアミド約50
m1中に入れ、約3時間放置し、次にこのジメチルホル
ムアミド溶解液を電解液(ISOTON■、コールタ−
サイエンティフィックジャパン社製)に添加し、適度の
粒子濃度としてコールタ−カウンターにて測定し、得ら
れた粒径分布から50%メジアン径を算出することによ
り求めた。
平均粒子径が0.4μm以下の場合は、このジメチルホ
ルアミド溶解液を、コールタ−N4型サブミクロン粒子
アナライザーで測定した。
参考例(ポリマーA−にの製造) ヱ1ヱニへ夏製造 内容積51のオートクレーブに、シクロヘキサン2,0
00gおよび1,3−ブタジェン250gを仕込み、温
度を70°Cに調節したのち、バリウムノニルフェノキ
シド0.71ミリモル、トリエチルアルミニウム2.8
5ミリモル、n−ブチルリチウム2.14ミリモルおよ
びジエチルアミノエチルアルコキシリチウム1.42ミ
リモルを少量の1,3−ブタジェンを含むシクロヘキサ
ン中で80℃で1時間エージングした触媒を添加して重
合を行った。次いで、安定剤として、2.6−ジーt−
ブチル−4−メチルフェノールをポリマーに対して0.
5%の割合で添加したのち、スチームストリッピングに
より溶媒を除去し、100°Cの熱ロールで乾燥してポ
リブタジェン(ポリマーA)を得た。
ポリマーAは、トランス1.4結合金量が85モル%、
ビニル結合金量が6モル%、シス−1゜4結合金量が9
モル%、スチレン溶液粘度が950cpsであった。
里ユ1よ」ト(社)1遺 ポリマーAと同一の処方で重合を行ったのち、アジピン
酸ジエチルを0.15ミリモル加えた以外は、ポリマー
Aと同様にしてポリマーBを得た。
ポリマーBは、トランス1.4結合金量が85モル%、
ビニル結合金量が6モル%、シス−1゜4結合金量が9
モル%、スチレン溶液粘度が1.300cpsであった
±ユヱニ旦■製造 スチレン25gおよび1.3−ブタジェン225gを仕
込む以外は、ポリマーAと同一の処方でポリマーCを得
た。
ポリマーCは、トランス1.4結合金量が81モル%、
ビニル結合金量が7モル%、シス−1゜4結合金量が1
2モル%、結合スチレン含量が10%、スチレン溶液粘
度が850cp9であった。
本ユ!上」B(社)【遺 重合温度を100℃にして重合する以外は、ポリマー八
と同一の触媒系を用い、ポリマーAと同様に重合を行い
、ポリマーDを得た。
ポリマーDは、トランス1.4結合金量が78モル%、
ビニル結合金量が8モル%、シス−1゜4結合金量が1
4モル%、スチレン溶液粘度が920cpsであった。
±1ヱニl互製造 触媒量をポリマーAの処方の1.3倍用いる以外は、ポ
リマーAと同一の触媒系を用い、ポリマーAと同様に重
合を行い、ポリマーEを得た。
ポリマーEは、トランス1.4結合金量が85モル%、
ビニル結合金量が6モル%、シス−1゜4結合金量が9
モル%、スチレン溶液粘度が500cpsであった。
±丈ヱニヱ夏製造 触媒量をポリマーAの処方の1.6倍用いる以外は、ポ
リマーAと同一の触媒系を用い、ポリマーAと同様に重
合を行い、ポリマーFを得た。
ポリマーFは、トランス1.4結合金量が85モル%、
ビニル結合金量が6モル%、シス−1゜4結合金量が9
モル%、スチレン溶液粘度が350cpsであった。
オ専j≧づンλ1遺 重合温度を80°Cにして重合する以外は、ポリマーA
と同一の触媒系を用い、ポリマーAと同様に重合を行い
、ポリマーGを得た。
ポリマーGは、トランス1.4結合金量が83モル%、
ビニル結合金量が7モル%、シス−1゜4結合金量が1
0モル%、スチレン溶液粘度が1.100cpsであっ
た。
±悲ヱニ且夏翌遺 触媒としてn−ブチルリチウムを1.3−ブタジェン1
00gに対して0.6ミリモル使用し、連続重合法、す
なわち内容積2ONの攪拌機付きオートクレーブを80
°Cに調整しながら、シクロヘキサン/1,3−ブタジ
ェン(重量比)=8/1を連続的にチャージしながら重
合し、ポリマーHを得た。
ポリマーHは、トランス1.4結合金量が51モル%、
ビニル結合金量が14モル%、シス−1゜4結合金量が
35モル%、スチレン溶液粘度が950cpsであった
fユ1≧二口へ4遣 乳化重合法、すなわち重合温度7℃で乳化剤として不均
化ロジン酸カリウムセッケン、分子量調節剤としてt−
ドデシルメルカプタンを用いたスルホキシレート処方に
て重合し、スチレン−ブタジェンゴムであるポリマーI
を得た。
ポリマー■は、トランス1.4結合金量が68モル%、
ビニル結合金量が19モル%、シス−1゜4結合が13
モル%、結合スチレン含量が5%、スチレン溶液粘度が
720cpsであった。
±ユヱニ丈夏製造 乳化重合法、すなわち重合温度7℃で乳化剤としてドデ
シルベンゼンスルホン酸カリウムセッケン、分子ffi
調節剤としてt−ドデシルメルカプタンを用いたスルホ
キシレート処方にて重合し、アクリロニトリル−ブタジ
ェンゴムであるポリマーJを得た。
ポリマーJは、トランス1.4結合金量が70モル%、
ビニル結合金量が18モル%、シス−1゜4結合が12
モル%、結合アクリロニトリル含量が10%、スチレン
溶液粘度が680cpsであった。
±エヱニに夙裂遣 ポリマーAと同一の触媒系を用い、■、3−ブタジェン
225gおよびイソプレン25gを仕込む以外は、ポリ
マーAと同様に重合を行い、ポリマーKを得た。
ポリマーには、トランス1.4結合金量が85モル%、
ビニル結合金量が6モル%、シス−1゜4結合金量が9
モル%、結合イソプレン含量が10%、スチレン溶液粘
度が680cpsであった。
実施例1〜10および比較例1〜4 ポリマーA−Kを各々7部とスチレン93部との混合物
を室温で8時間攪拌し、均一に溶解した。
この溶液を内容積10ffiのジャケットおよび攪拌機
付き反応機に移し、し−ドデシルメルカプタン0.02
部を添加し、110℃でスチレンの重合率が約30%に
なるまで重合させた。
なお、このときの攪拌は、250〜750rpmの範囲
の回転数であった。
次いで、この重合溶液100部あたり、ジクミルパーオ
キサイド0.05部を添加し、さらに6濁安定剤として
第三リン酸カルシウム3部、界面活性剤としてドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム0.005部を含む水1
50部を加え、撹拌しつつ120℃で4時間、140℃
で4時間、加熱して重合した。
得られたビーズ状の樹脂をろ別し、水洗処理したのち、
熱風乾燥し、次いで押し出し機を用いてベレット化した
。かくして得られた耐衝撃性スチレン樹脂(耐衝撃性芳
香族ビニル系樹脂)を射出成形して物性測定用の試験片
とした。得られた樹脂の各物性の測定結果を第1表に示
す。、(以下余白) 第1表の1 第1表の3 第1表の2 第1表から明らかなように、実施例1〜10によれば、
耐衝撃性と光沢に優れるとともに、引張強度にも優れた
耐衝撃性スチレン樹脂(耐衝撃性芳香族ビニル樹脂)が
得られる。
これに対し、比較例1〜2は、ベース1ポリマーは本発
明の範囲内にあるが、得られるポリスチレン樹脂(耐衝
撃性芳香族ビニル系樹脂)中の分散ゴム粒子の平均粒子
径が本発明の範囲から外れるために、耐衝撃性、光沢の
バランスが劣っている。
また、比較例3は、ベースポリマーの溶液粘度が低く、
さらに比較例4は、ベースポリマー〇トランス1,4結
合金量が低いため、耐衝撃性、光沢のバランスが劣って
いる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、耐衝撃性と外観特性ともに優れた耐衝
撃性芳香族ビニル系樹脂を得ることができ、テレビ、冷
蔵庫、ニアコンディショナー、洗濯機などの家庭用電器
製品の部品、パソコン、ワードプロセッサーなどの事務
機器の部品、建材、雑貨などに有用である。
特許出願人 日本合成ゴム株式会社 代理人 弁理士  白 井 重 隆 手続補正書(自発) 平成1年3月24日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ブタジエン系(共)重合体の存在下に芳香族ビニ
    ル化合物をグラフト重合するに際し、該ブタジエン系(
    共)重合体が [1]ブタジエン部分のトランス1,4結合金量が60
    〜90モル%、 [2]25℃で測定した5重量%スチレン溶液粘度が5
    00〜2,000センチポイズであり、 かつ得られる樹脂中に分散した分散ゴム粒子の平均粒子
    径を0.4〜2.5μmに調節する、ことを特徴とする
    耐衝撃性芳香族ビニル系樹脂の製造方法。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01252648A (ja) * 1987-12-28 1989-10-09 Nippon Steel Chem Co Ltd ゴム変性スチレン系樹脂及びその製造法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01252648A (ja) * 1987-12-28 1989-10-09 Nippon Steel Chem Co Ltd ゴム変性スチレン系樹脂及びその製造法

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