JPH0219839Y2 - - Google Patents

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JPH0219839Y2
JPH0219839Y2 JP1980025973U JP2597380U JPH0219839Y2 JP H0219839 Y2 JPH0219839 Y2 JP H0219839Y2 JP 1980025973 U JP1980025973 U JP 1980025973U JP 2597380 U JP2597380 U JP 2597380U JP H0219839 Y2 JPH0219839 Y2 JP H0219839Y2
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JP
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musical tone
signal
circuit
switch
mode
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【考案の詳細な説明】
この考案は、自己復帰型スイツチを操作するこ
とにより音色又は効果等の制御態様を適宜可変設
定するようにした電子楽器に関する。 従来提案されているこの種の電子楽器において
は、電源をオフすると、スイツチのマニアル操作
による制御データが消失してしまうので、次に電
源をオンして前回と同様な制御態様で演奏を行な
おうとする場合には前回と同様のマニアル操作を
くりかえさなければならず、演奏準備手続が複雑
になる欠点がある。特に、演奏技術が上達した上
級者にあつては、好みに合わせて操作するスイツ
チの数も多く、電源オフ後再び電源オンして演奏
を開始する際に多数のスイツチについて設定操作
をやり直すのは煩雑であるのみならず、場合によ
つては忘れるなどして前回の制御態様を再現でき
ない事態も生じ、使用上の不便な免れない。 このような不便のない電子楽器としては、メカ
ニカルロツク式のスイツチやボリユーム等の操作
により楽音制御態様を設定するようにしたものが
既に知られている。この種の電子楽器では、電源
オフ後もスイツチ、ボリユーム等の設定状態が機
械的に保持されているので、再び電源オンして前
回と同一の制御態様で演奏を行なう際には設定操
作をやり直す必要がなく、上級者等には好都合で
ある。しかしながら、初心者にとつては、自分の
前に例えば上級者が使用していたような場合初心
者向きの初期状態になるように設定操作をやり直
す必要があり、その操作が困難でとまどうことが
多く、使用上の不便を免れない。この場合、先に
使用した上級者が、後で使用する初心者のために
初期状態に戻そうとしても、多数のスイツチを操
作する必要があつて操作が面倒である。 この考案の目的は、初心者及び上級者等の演奏
技術レベルの異なる者であつても各々のレベルに
応じた使い方を容易になしうる新規な電子楽器を
提供することにある。 この考案による電子楽器は、 (a) 楽音制御態様を可変設定するための複数の自
己復帰型スイツチ第4図のS1〜S5,SWと、 (b) これらのスイツチにそれぞれ対応して設けら
れた複数の状態記憶手段であつて、各状態記憶
手段は、電源オンの状態において前記スイツチ
のうち対応するスイツチの操作に応じて互いに
異なる2つの状態を交互にとるように構成され
ているもの第4図のF1〜F5,TFと、 (c) 電源オフに対して不揮発に記憶内容を保持し
得る書換可能なメモリ手段第4図の123,1
28,130と、 (d) メモリモード又は非メモリモードのいずれか
を任意に選択するためのモード選択手段であつ
て、メモリモード又は非メモリモードのいずれ
の選択状態をも電源オフに対して不揮発に保持
し得るもの第4図のMSと、 (e) 電源オンの状態において前記モード選択手段
でのメモリモード又は非メモリモードの選択に
応じて情報選択を行なう情報選択手段であつ
て、前記モード選択手段で非メモリモードが選
択されているときは前記複数の状態記憶手段の
記憶状態に対応した楽音制御情報を選択して送
出し、前記モード選択手段でメモリモードが選
択されているときは前記スイツチのいずれかが
操作されるたびにその操作に応じて前記複数の
状態記憶手段の記憶状態に対応した楽音制御情
報を前記メモリ手段に書込み且つ該操作の解除
に応じて書込みに係る楽音制御情報を前記メモ
リ手段から読出すことにより読出しに係る楽音
制御情報を選択して送出するもの第4図の12
1,122,126,127,129,O7と、 (f) 電源オンの状態において前記情報選択手段か
らの楽音制御情報に基づいて楽音制御態様が設
定される楽音形成手段であつて、設定された楽
音制御態様に従つて楽音信号を形成し、送出す
るもの第1図の10〜42と、 (g) 電源オンの状態において前記情報選択手段か
らの楽音制御情報に基づいて設定される楽音制
御態様を表示する表示手段第4図の120A,
125Aと、 をそなえたものである。 この考案の構成によれば、電源オンの状態で非
メモリモードを選択したときは、いずれかのスイ
ツチを操作するたびに該スイツチに対応する状態
記憶手段の記憶状態が変化するので、その記憶状
態の変化に対応して楽音形成手段での楽音制御態
様が変更制御され、表示手段では変更後の楽音制
御態様が表示される。また、電源オンの状態でメ
モリモードを選択したときは、いずれかのスイツ
チを操作するたびに該スイツチに対応する状態記
憶手段の記憶状態の変化に対応してメモリ手段の
記憶内容が変更されるので、その記憶内容の変更
に対応して楽音形成手段での楽音制御態様が変更
制御され、表示手段では変更後の楽音制御態様が
表示される。従つて、メモリモード又は非メモリ
モードのいずれを選択した場合にも表示を参考に
しながらスイツチ操作を行なうことで所望の楽音
制御態様を簡単且つ確実に設定することができ
る。 電源オンの状態で非メモリモードを選択した場
合には、電源をオフした後再び電源をオンする
と、各状態記憶手段は、初期状態となる。これ
は、電源オン時と同時にいずれかのスイツチをも
オンしなかつたときのことであるが、いずれかの
スイツチを電源オンと同時にオンすれば該スイツ
チに対応する状態記憶手段の状態が該スイツチの
操作に対応して設定される。いずれにしても、前
回の楽音制御態様は残つていないから、初心者等
は、とまどうことなくスイツチ操作乃至演奏を開
始することができる。また、前回の使用者が上級
者であつて、メモリモードを選択していたような
場合には、電源オン後非メモリモードを選択すれ
ば簡単に前回の楽音制御態様が消去されるから、
初期状態化するための面倒な操作を行なわなくて
よい。 一方、電源オンの状態でメモリモードを選択し
た場合には、電源オンの状態でスイツチ操作毎に
リアルタイムでメモリ手段の記憶内容が書換えら
れており、電源をオフしてもメモリ手段の記憶内
容は電源オフ直前の状態のまま保持される。そし
て、電源オフの後再び電源オンすると、メモリ手
段からの楽音制御情報に基づいて前回と同一の楽
音制御態様が設定・表示される。従つて、上級者
等は、前回と同一の制御状態から演奏又はスイツ
チ操作を開始することができる。また、演奏終了
時には、次に使用する初心者等のために、電源オ
フ直前に非メモリモードを選択することで簡単に
楽音制御態様を残らないようにすることができ、
個々のスイツチ操作は不要となる。 以下、添付図面に示す実施例についてこの考案
を詳述する。 第1図は、この考案の一実施例による電子楽器
の回路構成を示すもので、10は上鍵盤UKのど
の鍵が押されたかを示す第1の鍵状態信号KS1
と、下鍵盤LKのどの鍵が押されたかを示す第2
の鍵状態信号KS2と、ペダル鍵盤PKのどの鍵が
押されたかを示す第3の鍵状態信号KS3とを送出
する鍵盤回路、20は第1の鍵状態信号KS1に応
じてフルート系ノントレモロ楽音信号UFNT、
フルート系トレモロ楽音信号UFT、オーケスト
ラ系ノントレモロ楽音信号UONT及びオーケス
トラ系トレモロ楽音信号UOTをそれぞれ発生す
るUK音発生回路(詳細は第2図について後述す
る)、30は第2の鍵状態信号KS2に応じてノン
トレモロ楽音信号LNT及びトレモロ楽音信号LT
を発生するLK音発生回路(詳細は第3図につい
て後述する)、40は第3の鍵状態信号KS3に応
じて楽音信号PSを発生するPK音発生回路(詳細
は第3図について後述する)、50は曲風選択ス
イツチ51及び制御スイツチ52の操作に基づい
て制御回路53の作用により曲風指定信号TSを
発生する曲風指定回路(説細は第4図について後
述する)である。 曲風指定信号TSは、倍音成分に基づく音色特
性を指定するための信号TS1と、アタツク及びサ
ステインのような過渡特性、トレモロ効果、ビブ
ラート効果、ブリリアンス効果及び音量特性等の
諸特性を指定するための信号TS2とを含むもの
で、信号TS1と信号TS2のうちのアタツク、サス
テイン、ビブラート、トレモロ切換に関する信号
とがUK音発生回路20に供給され、信号TS1
信号TS2のうちのサステイン及びトレモロ切換に
関する信号とがLK音発生回路30及びPK音発生
回路40に供給されている。 ところで、UK音発生回路20から送出される
フルート系ノントレモロ楽音信号UFNT及びオ
ーケストラ系ノントレモロ楽音信号UONTはい
ずれもトレモロ効果の付加を予定されていないも
のであり、またLK音発生回路30から送出され
るノントレモロ楽音信号LNTもトレモロ効果の
付加を予定されていないものである。UK側のノ
ントレモロ楽音信号UFNT及びUONTは互いに
混合されてU/L音量バランスプリセツト回路2
1の一方の入力端に供給され、LK側のノントレ
モロ楽音信号LNTはU/L音量バランスプリセ
ツト回路21の他方の入力端に供給される。U/
L音量バランスプリセツト回路21は、一例とし
て出力取出点となる可動子位置が種々異なるよう
に予め設定された多数のポテンシヨメータを一対
の入力端間に並列接続した構成になり、楽音信号
UFNT及びUONTの混合信号と、楽音信号LNT
とを種々の混合比率で混合して並列的に出力する
もので、これらの並列出力信号はプリセツトセレ
クタ22に供給されている。そして、プリセツト
セレクタ22では、曲風指定信号TS2のうちの
UK側音量指定信号に応じて特定の音量バランス
の楽音信号が選択され、この選択楽音信号はブリ
リアンスプリセツト回路23と協働するプリセツ
トセレクタ24に供給される。ブリリアンスプリ
セツト回路23は、プリセツトセレクタ2を通る
楽音信号に所定のブリリアンス効果を付加するに
必要なフイルタ特性をプリセツトしたもので、プ
リセツトセレクタ24は、曲風指定信号TS2のう
ちのブリリアンス効果指定信号がブリリアンス効
果の付加を指定するときにブリリアンスプリセツ
ト回路23でのプリセツト内容に応じたブリリア
ンス効果を楽音信号に付加すると共に、上記ブリ
リアンス効果指定信号がブリリアンス効果の付加
を指定しないときには楽音信号に何の効果も付加
しないように作用する。 一方、UK音発生回路20から送出されるフル
ート系トレモロ楽音信号UFT及びオーケストラ
系トレモロ楽音信号UOTはいずれもトレモロ効
果の付加を予定されているものであり、またLK
音発生回路30から送出されるトレモロ楽音信号
LTもトレモロ効果の付加を予定されているもの
である。UK側のトレモロ楽音信号UFT及び
UOTは互いに混合されてU/L音量バランスプ
リセツト回路31の一方の入力端に供給され、こ
の回路31の他方の入力端にはLK側のトレモロ
楽音信号LTが供給される。U/L音量バランス
プリセツト回路31は前述のU/L音量バランス
プリセツト回路21と同様に構成され、同様に作
用するもので、その出力側からはプリセツト内容
に応じた種々の比率で楽音信号UFT及びUOTの
混合信号と楽音信号LTとを混合した楽音信号が
並列的に出力される。そして、これらの並列的な
出力楽音信号は、前述のプリセツトセレクタ22
と同様なプリセツトセレクタ32に供給され、こ
こで曲風指定信号TS2のうちのLK側音量指定信
号に応じて特定の音量バランスの楽音信号が選択
される。 プリセツトセレクタ32から送出される楽音信
号は、トレモロ回路33に供給され、トレモロ変
調用低周波信号に応じて振幅変調されることによ
りトレモロ効果が付加される。トレモロ回路33
におけるトレモロ変調速度は、フアースト
(Fast)/スロー(Slow)セレクタ34からの制
御信号によつて制御されるようになつており、セ
レクタ34は、曲風指定信号TS2のうちのトレモ
ロ速度指定信号に応じてフアースト又はスローの
制御信号をトレモロ回路33に供給する。トレモ
ロ回路33から送出される楽音信号は、前述のブ
リリアンスプリセツト回路23及びプリセツトセ
レクタ24の組合せ回路と同様なブリリアンスプ
リセツト回路35及びプリセツトセレクタ36の
組合せ回路に供給され、曲風指定信号TS2のうち
のブリリアンス効果指定信号に応じてブリリアン
ス効果の付加又は非付加がなされるようになつて
いる。 PK音発生回路40から送出される楽音信号PS
はPK音量プリセツト回路41に供給され、その
プリセツト内容に応じて音量を異にする複数の楽
音信号に変換される。そして、PK音量プリセツ
ト回路41から送出される複数の楽音信号は、プ
リセツトセレクタ回路42に供給され、ここで曲
風指定信号TS2のうちのPK音量指定信号に応じ
て特定音量の楽音信号が選択される。 上記のようにしてプリセツトセレクタ24,3
6,42からそれぞれ送出される楽音信号は互い
に混合されてエクスプレツシヨン(EXP)装置
60に供給され、エクスプレツシヨンペダル61
の踏込角に応じて音量制御される。そして、エク
スプレツシヨン装置60から送出される楽音信号
はマスターボリユーム62を介して出力アンプ6
3に導かれ、出力アンプ63で増幅された楽音信
号がスピーカ64によつて楽音に変換される。 次に、第2図を参照してUK音発生回路20の
詳細を説明する。UKから鍵状態信号KS1が供給
されるUK音源・開閉回路70は、UKのすべて
の鍵に対応する周波数の音源信号を発生する音源
部と、この音源部からの音源信号を鍵状態信号
KS1に応じて開閉導出する開閉部と、音源信号を
ビブラート変調用低周波信号で周波数変調するビ
ブラート効果回路とをそなえている。UK音源・
開閉回路70において、開閉部の開閉エンベロー
プのアタツクタイム及びサステインタイム並びに
ビブラート効果回路のビブラートスタート速度は
対応する制御信号に応じて設定されるようになつ
ており、このような制御を可能にするためにアタ
ツクプリセツト回路71、サステインプリセツト
回路72、ビブラートプリセツト回路73及びプ
リセツトセレクタ74が設けられている。すなわ
ち、アタツクプリセツト回路71は、通常のアタ
ツクタイムとそれより遅いスローアタツクタイム
とに対応した制御信号をプリセツトセレクタ74
に供給し、サステインプリセツト回路72はノン
サステイン(サステインなし)と、シヨートサス
テインタイムと、ロングサステインタイムとに対
応した制御信号をプリセツトセレクタ74に供給
し、ビブラートプリセツト回路73はスロースタ
ートと、フアーストスタートとに対応する制御信
号をプリセツトセレクタ74に供給しており、プ
リセツトセレクタ74は各プリセツト回路71〜
73から供給される制御信号のうちから曲風指定
信号TS2のうちのアタツクタイム、サステインタ
イム及びビブラートスタートタイミングに関連し
た指定信号によつて指定される制御信号を選択し
てUK音源・開閉回路70に供給し、そのアタツ
クタイム、サステインタイム及びビブラートスタ
ート速度を設定するようになつている。 UK音源・開閉回路70からの開閉出力信号
は、フイート率別にフルート系フイルタ回路75
に供給され、アタツク4フイート(AT4′)、フ
ルート16フイーート(FL16′)、フルート8フ
イート(FL8′)、フルート4フイート(FL
4′)、フルート22/3フイート(FL22′/3)、フ
ル ート2フイート(FL2′)の各音色に対応したフ
イルタでそれぞれ音色形成される。そして、フル
ート系フイルタ回路75からの楽音信号は、例え
ばオルガン風、ジヤズ風、ムード風、ムード
風及びピアノ風の5つの曲風に対応して設けられ
た音色プリセツト回路76A,76B…76Eに
並列的に供給される。ここで、各音色プリセツト
回路76A,76B…76Eは、一例としてAT
4′,FL16′〜FL2′の各音色毎に設けられた
トーンボリユームと、これらのトーンボリユーム
を介した楽音信号を混合するミキサー回路とでそ
れぞれ構成され、各トーンボリユームの抵抗値を
予め設定しておくことによりそれぞれの曲風に対
応した音色をプリセツトしたものである。各音色
プリセツト回路76A,76B…76Eからの楽
音信号はプリセツトセレクタ77に供給され、こ
こで曲風指定信号TS1によつて指定される特定の
曲風に対応した音色の楽音信号が選択される。プ
リセツトセレクタ77から送出されるフルート系
楽音信号はトレモロ切換回路78に供給され、ト
レモロ切換回路78は、曲風指定信号TS2がトレ
モロ効果の付加を指示しないかするかに応じてそ
れぞれ入力楽音信号をフルート系ノントレモロ楽
音信号UFNT又はフルート系トレモロ楽音信号
UFTとして送出する。 一方、UK音源・開閉回路70からの開閉出力
信号は、フイート率別にオーケストラ系フイルタ
回路85にも供給され、トロンボーン16フイート
(TB16′)、トランペツト8フイート(TP
8′)、オーボエ8フイート(OB8′)、クラリネ
ツト8フイート(CL8′)、ストリング8フイー
ト(ST8′)の各音色に対応したフイルタでそれ
ぞれ音色形成される。そして、オーケストラ系フ
イルタ回路85からの楽音信号は、前述した5つ
の曲風に対応して設けられた音色プリセツト回路
86A,86B…86Eに並列的に供給され、前
述の音色プリセツト回路76A,76B…76E
におけると同様にして各曲風に対応した音色設定
が行なわれる。各音色プリセツト回路86A,8
6B…86Eからの楽音信号は、前述のプリセツ
トセレクタ77と同様なプリセツトセレクタ87
に供給され、ここで曲風指定信号TS1によつて指
定される特定の曲風に対応した音色の楽音信号が
選択される。プリセツトセレクタ87から送出さ
れるオーケストラ系楽音信号はトレモロ切換回路
88に供給され、トレモロ切換回路88は、曲風
指定信号TS2がトレモロ効果の付加を指示しない
かするかに応じてそれぞれ入力楽音信号をオーケ
ストラ型ノントレモロ楽音信号UONT又はオー
ケストラ系トレモロ楽音信号UOTとして送出す
る。 次に、第3図を参照してLK音発生回路30及
びPK音発生回路40の詳細を説明する。まず、
LK音発生回路30において、90はLKのすべて
の鍵に対応する周波数の音源信号を発生する音源
部と、この音源部からの音源信号をLKからの鍵
状態信号KS2に応じて開閉導出する開閉部とを有
するLK音源・開閉回路、91はLK音源・開閉回
路90からの開閉出力信号をピアノ、ピアノ
、ギター、ハープシコードの各音色になるよう
に音色形成するフイルタ回路である。フイルタ回
路91からの楽音信号は、前述のUK音発生回路
20におけると同様にして曲風別の音色プリセツ
ト回路92A,92B…92Eを並列的に介して
プリセツトセレクタ93に導かれ、ここで曲風指
定信号TS1によつて指定される特定の曲風に対応
した音色の楽音信号が選択される。プリセツトセ
レクタ93から送出されるLK楽音信号はトレモ
ロ切換回路94に供給され、トレモロ切換回路9
4は、曲風指定信号TS2がトレモロ効果の付加を
指示しないかするかに応じてそれぞれ入力楽音信
号をノントレモロ楽音信号LNT又はトレモロ楽
音信号LTとして送出する。 また、PK音発生回路40において、100は
PKのすべての鍵に対応する周波数の音源信号を
発生する音源部と、この音源部からの音源信号を
PKからの鍵状態信号KS3に応じ開閉導出する開
閉部とを有するPK音源・開閉回路、101はPK
音源・開閉回路100の開閉部における開閉エン
ベロープのノンサステイン及びサステインを制御
する信号をプリセツトしたサステインプリセツト
回路、102はサステインプリセツト回路101
からのノンサステイン及びサステインの制御信号
を曲風指定信号TS2のうちのサステイン指定信号
に応じて選択的に導出し、PK音源・開閉回路1
00に供給するプリセツトセレクタである。PK
音源・開閉回路100の開閉部においては、プリ
セツトセレクタ102からの制御信号がノンサス
テインを指示する場合には開閉エンベロープが離
鍵に伴つて直ちに減衰する形をとり、プリセツト
セレクタ102からの制御信号がサステインを指
示する場合には開閉エンベロープが離鍵後ある時
間かかつてゆるやかに減衰する形をとる。 PK音源・開閉回路100からの開閉出力信号
はフイルタ回路111に供給され、バス16′、
バス18′、ベースギターの各音色になるように
音色形成される。そして、フイルタ回路111か
らの楽音信号は、前述のUK音発生回路20にお
けると同様にして曲風別の音色プリセツト回路1
12A,112B…112Eを並列的に介してプ
リセツトセレクタ113に導かれ、ここで曲風指
定信号TS1によつて指定される特定の曲風に対応
した音色の楽音信号が選択され、PK楽音信号PS
として送出される。 次に第4図を参照して曲風指定回路50の詳細
を説明する。曲風選択スイツチ回路120におい
ては、前述の5つの曲風に対応してオルガン曲風
選択スイツチS1、ジヤズ曲風選択スイツチS2、ム
ード曲風選択スイツチS3、ムード曲風選択ス
イツチS4及びピアノ曲風選択スイツチS5(これら
のスイツチS1〜S5は自己復帰型押ボタンスイツチ
からなる)と、これらの曲風選択スイツチS1
S2,S3,S4,S5の状態信号がそれぞれトリガ入力
端Tに供給されるT−フリツプフロツプF1,F2
F3,F4,F5と、これらのフリツプフロツプF1
F2,F3,F4,F5のリセツト入力端Rにリセツト
信号をそれぞれ供給するORゲートO1,O2,O3
O4,O5とが設けられ、各ORゲートには自己の関
係するフリツプフロツプに入力されるもの以外の
曲風選択スイツチ状態信号が入力されるようにな
つている。このため、フリツプフロツプF1〜F5
は曲風選択スイツチS1〜S5のうちの複数のものを
同時に押した場合には応答しないが、スイツチS1
〜S5を1つづつ押した場合には応答し、押された
スイツチに対応する曲風選択信号を送出するよう
になつている。すなわち、例えばオルガン曲風選
択スイツチS1をオン操作した場合には、フリツプ
フロツプF1の出力Qが“1”となり、オルガン
曲風の選択を指示する一方、他のフリツプフロツ
プF2〜F5はスイツチS1の状態信号を入力とする
ORゲートO2〜O5の出力信号によつてリセツトさ
れる。このときフリツプフロツプF1はスイツチ
S1が自己復帰しても出力Q=“1”の状態を継続
する。次に、例えばピアノ曲風を選択すべくスイ
ツチS5をオン操作すると、フリツプフロツプF5
の出力Qが“1”になり、ピアノ曲風の選択を指
示し、これと同時にフリツプフロツプF1を含め
他のフリツプフロツプがリセツトされる。このよ
うに、曲風選択スイツチ回路120からは、1つ
の曲風選択スイツチオン操作されるたびに、それ
に対応するフリツプフロツプから曲風選択信号が
送出される。 上記のようにしてフリツプフロツプF1〜F5
らそれぞれ発生される曲風選択信号は曲風指定信
号TS1を構成するもので、ゲート回路121及び
122に並列的に供給される。ゲート回路121
及び122は後述するように選択的に導通制御さ
れ、それによつて制御データ保持用ランダム・ア
クセス・メモリ(RAM)123に曲風指定信号
TS1からなる制御データを保持させるか否か選択
できるようになつている。 一方、曲風指定信号TS1はプリセツトデータ記
憶回路124にも供給されるようになつており、
この記憶回路124には、トレモロ、音量、サス
テイン、ビブラート、スローアタツクに関するプ
リセツトデータが曲風別に5組記載されている。
記憶回路124は適当なリード・オンリイ・メモ
リ(ROM)で構成することができ、その記憶内
容の一例は次表に示す通りである。
【表】 この表において、〇印はトレモロ、サステイ
ン、ビブラート又はスローアタツクを入れ、音量
を大に設定することを意味すると共に、ブランク
はトレモロ、サステイン、ビブラート又はスロー
アタツクを切り、音量を小に設定することを意味
し、〇印は信号“1”に対応し、ブランクは信号
“0”に対応する。そして、このような記憶内容
は、曲風指定信号TS1に応じて各曲風毎に読出さ
れ、排他的ORゲートEO1〜EO12の各一方の入力
端に供給される。 排他的ORゲートEO1〜EO12の各他方の入力端
には、制御スイツチ回路125の各スイツチ部
CS1〜CS12からそれぞれ制御信号が加えられてい
る。制御スイツチ回路125は、スイツチ部CS1
〜CS12の他にブリリアンス用スイツチ部CS13
含むもので、これらのスイツチCS1〜CS13はCS1
について例示するように自己復帰型押ボタンスイ
ツチSWの状態信号をT−フリツプフロツプTF
に供給して制御信号を得るようにした同様な構成
のものである。従つて、各スイツチ部CS1〜CS13
からは、各々の押ボタンスイツチSWを1回押す
と“1”になり、もう1回押する“0”になるよ
うに制御信号が発生される。 排他的ORゲートEO1〜EO12はプリセツトデー
タ記憶回路124から読出されたプリセツトデー
タの内容をスイツチ部CS1〜CS12におけるスイツ
チ操作によつて修正できるようにするために設け
られたものであり、EO1はUK部のトレモロ効果
指定信号を、EO2はLK部のトレモロ効果指定信
号を、EO3はトレモロフアースト指定信号を、
EO4はUK部の音量指定信号を、EO5はLK部の音
量指定信号を、EO6はPK部の音量指定信号を、
EO7はUK部のサステインシヨート指定信号を、
EO8はUK部のサステインロング指定信号を、
EO9はPK部のサステイン指定信号を、EO10はビ
ブラートのスロースタート指定信号を、EO11
ビブラートのフアーストスタート指定信号を、
EO12はスローアタツク指定信号をそれぞれ修正
可能にしている。 ここで、プリセツトデータ修正の一例として
UK部のトレモロ効果指定信号を修正する場合を
説明する。いま、排他的ORゲートEO1の一方の
入力端にはプリセツトデータ記憶回路124から
“1”のトレモロ効果指定信号が供給されている
(曲風指定信号TS1でオルガン風、ジヤズ風又は
ムード風を指定した)とすると、スイツチ部
CS1のスイツチを何も操作しない初期状態ではそ
こからの制御信号が“0”であるので、EO1の出
力は“1”であり、トレモロ効果の付加を指定す
るように作用する。次に、スイツチ部CS1のスイ
ツチを1回オン操作するとそこからの制御信号が
“1”となるため、EO1の出力は“0”となり、
トレモロ効果の非付加を指定するように作用す
る。そして、さらにもう1回スイツチ部CS1のス
イツチをオン操作すると、そこからの制御信号が
“0”になるためEO1の出力は“1”となり、ト
レモロ効果の付加を指定するようになる。このよ
うな動作は他の排他的ORゲートEO2〜EO12にお
いても同様にして行なわれるものである。従つ
て、演奏中にスイツチ部CS1〜CS12の各スイツチ
を適宜操作すれば、演奏曲風に微妙な変化をもた
らすことができ、音楽効果上好都合である。 ところで、上記した制御スイツチ回路125
は、各スイツチ部がフリツプフロツプTFを有す
ることから制御状態が保持又は記憶されるように
なつているため、曲風選択スイツチ回路120に
おいて曲風を変更する場合には、以前の曲風にと
つて好ましい制御状態であつても、新たに選択し
た曲風にとつて好ましくない制御状態であること
がありうる。例えば、曲風をオルガン風からジヤ
ズ風に変更する場合、ジヤズ曲風選択スイツチS2
をオン操作した時点ではプリセツトデータ記憶回
路124の記憶内容にしたがつて排他的ORゲー
トEO1の出力信号が“1”となり、トレモロ効果
の付加を指定するのが原則である。しかるに、ス
イツチS2のオン操作以前のオルガン曲風指定状態
においてトレモロ効果の非付加を指定すべくスイ
ツチ部CS1のフリツプフロツプTFがセツトされ
ていたためフリツプフロツプTFの出力信号が
“1”の状態に保持されていたとすると、スイツ
チS2によりジヤズ風の曲風を選択した時点では排
他的ORゲートEO1の出力信号が“1”でなく
“0”となり、トレモロ効果の非付加が指定され
てしまう。このような不都合を除くため、制御ス
イツチ回路125の各スイツチ部CS1〜CS13のフ
リツプフロツプTFのリセツト入力端Rには、曲
風選択スイツチS1〜S5の状態信号を入力とする
ORゲートO6の出力信号を供給し、それによつて
S1〜S5のいずれかの曲風選択スイツチがオン操作
されるたびに制御スイツチ回路125での制御状
態が初期状態(全出力が“0”の状態)に戻るよ
うにしてある。このため、制御スイツチ回路12
5では、曲風選択の都度初期状態を基準にして制
御操作を行なうことができ、制御操作が非常にや
りやすくなる。 上記のようにして排他的ORゲートEO1〜EO12
から発生される信号と、ブリリアンス用スイツチ
部CS13からの制御信号とは曲風指定信号TS2を構
成するもので、ゲート回路126及び127に並
列的に供給される。ゲート回路126及び127
は前述したゲート回路121及び122と同様の
目的で設けられたものであり、ゲート回路126
及び127を選択的に導通制御することにより制
御データ保持用RAM128に曲風指定信号TS2
からなる制御データを保持させるか否か選択でき
るようになつている。 ここで、RAM選択を制御するための回路につ
いて説明すると、ゲート回路121及び126の
各制御入力端にはインバータ129の出力信号が
供給され、このインバータ129の入力端には
RAM選択指令スイツチMSがオフのときは信号
“0”が、同スイツチMSがオンのときは信号
“1”がそれぞれ印加されるようになつている。
このため、ゲート回路121及び126はスイツ
チMSをオフしているときに導通して曲風指定信
号TS1及びTS2をそれぞれ送出し、スイツチMS
をオンしたときは信号TS1及びTS2をそれぞれ阻
止する。一方、ゲート回路122及び127の各
制御入力端にはRAM選択指令スイツチMSがオ
ンのときに信号“1”が、同スイツチMSがオフ
のときに信号“0”がそれぞれ印加されるように
なつている。このため、ゲート回路122及び1
27はスイツチMSをオンしたときに導通して曲
風指定信号TS1及びTS2をそれぞれRAM123
及び128に供給し、スイツチMSをオフしたと
きは信号TS1及びTS2をそれぞれ阻止する。 なお、図示していないが、RAM123及び1
28は、スイツチMSがオフ状態のときにデイス
エーブル(読み書き不能)状態となり且つスイツ
チMSがオン状態のときイネーブル(読み書き可
能)状態となるように例えばスイツチMSの状態
信号により制御されるものであり、スイツチMS
をオフした状態ではRAM123及び128から
信号が送出されることがない。また、スイツチ
MSは、スイツチS1〜S5,SWのような自己復帰
型のスイツチとは異なるメカニカルロツク式のも
のであり、オン操作した後オフ操作しなければオ
ン状態を継続するものである。 RAM123及び128には、前述のスイツチ
部CS1〜CS13の各制御スイツチの状態信号及び曲
風選択スイツチS1〜S5の状態信号を入力とする
ORゲートO7の出力信号が書換指令信号RWとし
て供給されており、スイツチ部CS1〜CS13のいず
れかの制御スイツチ又はS1〜S5のいずれかの曲風
選択スイツチがオンされると、その都度RAM1
23及び128の記憶内容が書換えられる。この
ため、RAM123及び128にはRAM選択指
令スイツチMSをオン操作している間において最
新の制御データが記憶される。 ところで、RAM123及び128は電源回路
130から動作電圧が供給されており、楽器本体
の電源をオフしてもバツテリ・バツクアツプによ
り記憶内容を保持しうるようになつている。すな
わち、電源回路130において、PSは電源スイ
ツチ(図示せず)に連動したスイツチであり、電
源スイツチをオンするとスイツチPSの可動接点
は固定接点a接触して+Vcの電圧がRAM123
及び128に供給され、これと反対に電源スイツ
チをオフするとスイツチPSの可動接点は固定接
点bに接触して+Vcに近似した電圧がバツテリ
BTからRAM123及び128に供給される。
従つて、RAM123及び128は、RAM選択
指令スイツチMSがオン操作されている間におい
て記憶した最新の制御データを楽器本体の電源ス
イツチをオフした後も保持しつづけるから、次の
電源オン時に記憶データを読出し、前回の音色及
び効果等の制御態様を再現させることができる。 上記のようにしてゲート回路121又はRAM
123から送出される曲風指定信号(制御デー
タ)TS1は、前述のUK音発生回路20、LK音発
生回路30及びPK音発生回路40に供給される
一方、表示ランプ回路120Aに供給される。表
示ランプ回路120Aは、曲風選択スイツチS1
S5の各押ボタン部にそれぞれ配置された曲風表示
ランプを選択的に点灯駆動するためのもので、曲
風指定信号TS1が特定の曲風を指定するたびにそ
の曲風に対応した曲風選択スイツチの曲風表示ラ
ンプを点灯させるように作用する。 また、上記のようにしてゲート回路126又は
RAM128から送出される曲風指定信号(制御
データ)TS2は、前述のUK音発生回路20、LK
音発生回路30及びPK音発生回路40に供給さ
れる一方、表示ランプ回路125Aに供給され
る。表示ランプ回路125Aはスイツチ部CS1
CS13の各スイツチの押ボタン部にそれぞれ配置
された制御状態表示ランプを点灯駆動するための
もので、曲風指定信号TS2が特定曲風を指定する
たびにその曲風に関するトレモロ、音量、サステ
イン、ビブラート、スローアタツク等の制御状態
をスイツチ部CS1〜CS13の対応する表示ランプで
可視表示するように作用する。 上記したこの考案による電子楽器は次の(1)又は
(2)に述べるような使い方をすることができるか
ら、初級者及び上級者の双方にとつて極めて扱い
やすいものである。 (1) RAM選択指令スイツチMSをオフ状態に設
定した場合:S1〜S5のいずれかの曲風選択スイ
ツチをオンすると、そのオンされたスイツチに
対応する曲風の制御データがゲート回路121
及び126を介して送出され、所望の曲風に対
応した音色及び効果等の制御態様が自動的に設
定される。従つて、この後直ちに演奏操作を開
始することができる。そして、演奏前又は演奏
中には必要に応じてスイツチ部CS1〜CS13の制
御スイツチを適宜操作し、プリセツトデータに
修正を加えることもできる。 (2) RAM選択指令スイツチMSをオン状態に設
定した場合:S1〜S5のいずれかの曲風選択スイ
ツチをオンすると、そのオンされたスイツチに
対応する曲風の制御データがRAM123及び
128から送出され、所望の曲風に対応した音
色及び効果等の制御態様が自動的に設定され
る。従つて、上記(1)の場合と同様に演奏操作を
開始でき、必要に応じてプリセツトデータの修
正を行なうこともできる。そして、特にプリセ
ツトデータ修正を行なつた場合にはこの後電源
をオフしてもRAM123及び128は電源オ
フ時の制御データを次の電源オン時まで保持し
ているので、次に電源をオンしたときは、S1
S5のいずれの曲風選択スイツチを操作しなくて
もRAM123及び128から前回の制御デー
タが送出され、それによつて前回の音色及び効
果等の制御態様が自動的に再現される。なお、
こ再現された制御態様を望まない場合は、スイ
ツチ部CS1〜CS13のスイツチ及び曲風選択スイ
ツチS1〜S5のうちの所望のものをオン操作すれ
ばよい。 以上の実施例にあつては、音色及び効果を組合
せた制御態様が自己復帰型スイツチの操作により
可変設定されるようにしたものであるが、この考
案は音色のみの制御態様、効果のみの制御態様が
同様の操作により可変設定される電子楽器に応用
され得ることはもちろんである。例えば、前記実
施例にも示されるように選択された楽音にブリリ
アンスをつけるかつけないかの選択する場合と
か、または実施例をはなれて、例えば電圧制御型
音色フイルタをそなえた電子楽器にあつて、自己
復帰型スイツチにより電圧制御型音色フイルタの
選択度Q及びカツトオフ周波数を可変設定するこ
とにより演奏者の好みにあつた音色を選択するよ
うにした場合、あるいはオートリズム機能を備え
た電子楽器にあつて、自己復帰型スイツチで所定
のリズムパターンを選択的に設定するようにした
場合、及びこれらの組合せに係る場合にも応用さ
れ得る。すなわち、音色のみ、効果のみを選択す
る自己復帰型のスイツチで選択された制御データ
を電源オン中にRAMに記憶させ、次の電源オン
時に読出させるようにし得ることはもちろんであ
る。 以上のように、この考案によれば、メカニカル
ロツク式スイツチ等のモード選択手段により非メ
モリモード又はメモリモードを任意に選択可能と
すると共に、非メモリモードでは自己復帰型スイ
ツチの操作毎に状態記憶手段を状態設定してその
設定状態に対応して楽音制御態様を設定・表示
し、メモリモードでは自己復帰型スイツチの操作
毎に状態記憶手段の設定状態に対応した楽音制御
情報をRAM等のメモリ手段に電源オフに対して
不揮発に記憶させ且つメモリ手段からの楽音制御
情報に基づいて楽音制御態様を設定・表示するよ
うにしたので、初心者及び上級者等の演奏技術レ
ベルの異なる者が扱い易い電子楽器を実現するこ
とができる。例えば、初心者及び上級者のいずれ
もメモリモードを選択すれば、自己のレベルに合
つた楽音制御態様を保存・再生することができ
る。また、初心者は、前回の使用者が上級者であ
つてメモリモードを選択していたとしても電源オ
ン後非メモリモードを選択すれば簡単に初期状態
からスイツチ操作乃至演奏を行なえる。さらに、
上級者は、メモリモードでの演奏の終了時に次回
の使用者のために非メモリモードを選択すれば簡
単に楽音制御態様の次回への引き継ぎを阻止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例による電子楽器
の回路構成を示すブロツク図、第2図は、第1図
の回路におけるUK音発生回路の詳細を示すブロ
ツク図、第3図は、第1図の回路におけるLK
音・PK音発生回路の詳細を示すブロツク図、第
4図は、第1図の回路における曲風指定回路の詳
細を示す回路図である。 50……曲風指定回路、120……曲風選択ス
イツチ回路、124……プリセツトデータ記憶回
路、125……制御スイツチ回路、123,12
8……制御データ保持用RAM、MS……RAM選
択指令スイツチ、PS……電源スイツチに連動し
たスイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (a) 楽音制御態様を可変設定するための複数の自
    己復帰型スイツチと、 (b) これらのスイツチにそれぞれ対応して設けら
    れた複数の状態記憶手段であつて、各状態記憶
    手段は、電源オンの状態において前記スイツチ
    のうち対応するスイツチの操作に応じて互いに
    異なる2つの状態を交互にとるように構成され
    ているものと、 (c) 電源オフに対して不揮発に記憶内容を保持し
    得る書換可能なメモリ手段と、 (d) メモリモード又は非メモリモードのいずれか
    を任意に選択するためのモード選択手段であつ
    て、メモリモード又は非メモリモードのいずれ
    の選択状態をも電源オフに対して不揮発に保持
    し得るものと、 (e) 電源オンの状態において前記モード選択手段
    でのメモリモード又は非メモリモードの選択に
    応じて情報選択を行なう情報選択手段であつ
    て、前記モード選択手段で非メモリモードが選
    択されているときは前記複数の状態記憶手段の
    記憶状態に対応した楽音制御情報を選択して送
    出し、前記モード選択手段でメモリモードが選
    択されているときは前記スイツチのいずれかが
    操作されるたびにその操作に応じて前記複数の
    状態記憶手段の記憶状態に対応した楽音制御情
    報を前記メモリ手段に書込み且つ該操作の解除
    に応じて書込みに係る楽音制御情報を前記メモ
    リ手段から読出すことにより読出しに係る楽音
    制御情報を選択して送出するものと、 (f) 電源オンの状態において前記情報選択手段か
    らの楽音制御情報に基づいて楽音制御態様が設
    定される楽音形成手段であつて、設定された楽
    音制御態様に従つて楽音信号を形成し、送出す
    るものと、 (g) 電源オンの状態において前記情報選択手段か
    らの楽音制御情報に基づいて設定される楽音制
    御態様を表示する表示手段と をそなえた電子楽器。
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JPS5296526A (en) * 1976-02-09 1977-08-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Presetter for electronic musical instruments

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