JPS5926036B2 - 電子オルガン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は手鍵盤、足鍵盤及び手鍵盤の操作により自動的
にベース演奏を行なうようにした自動ベース演奏装置を
備え、切換スイッチにより足鍵盤によるベース演奏と手
鍵盤による自動ベース演奏とが切換えて行なわれるよう
にした電子オルガンに関する。

従来、電子オルガンは例えば第１図示のように上鍵盤１
、下鍵盤２及び足鍵盤３を有し、上下鍵盤１、２は楽音
信号発生回路４に連らなり、足鍵盤３はベース音信号発
生回路５に連らなり、該楽音信号発生回路４及びベース
音信号発生回路５は音色回路６、トレモロ、コーラス、
ビブラート等の音効果回路７及び増幅器８を介してスピ
ーカ９に連らなる。

音色回路６及び音効果回路Ｔは夫々複数個の音色選択用
タブレットスイッチ１０及び音効果選択用タブレットス
イッチ１１の操作により、所望の楽音効果が得られる。
そして、右手で上鍵盤１、左手で下鍵盤２、左足で足鍵
盤、右足でイクスプレツシヨンペダル（図示しない）を
操作しており、音色選択用タブレットスイッチ１０及び
音効果選択用タブレットスイッチ１１等の操作は右手又
は左手の演奏を中止して行なつていた。

そのため演奏者は演奏効果を高めるために、たびたびそ
の操作を行ないたいとしても演奏が中断されることとな
るため、その操作を控える結果となり、思うような演奏
が出来なかつた。一方、第２図示のように上鍵盤１又は
下鍵盤２の操作により自動的にベース演奏を行なうよう
にした自動ベース演奏装置１２を備え、足鍵盤３の操作
を省略出来るようにしたものが存するが、やはり手鍵盤
１又は２の操作を省略することが出来ないため各タブレ
ットスイッチ１０、１１等の操作に困難を生ずる欠点が
あつた。

尚、第２図において、１３は自動ベーススイッチを示し
、これを入れることにより前述の自動ベース演奏の開始
準備状態となる。本発明はかかる自動ベース演奏装置を
備えた電子オルガンにおいて、手による各タブレットス
イッチ等の操作を省略出来るようにして電子オルガンが
持つ楽音効果を充分に発揮できるようにしたもので、手
鍵盤の操作により自動的にベース演奏を行なうようにし
た自動ベース演奏装置を備え、切換回路により足鍵盤に
よるベース演奏と手鍵盤による自動ベース演奏装置の作
動とが切換えて行なわれるようにし、前記切換回路によ
る前記自動ベース演奏装置の選択時は前記足鍵盤の操作
により音色その他の楽音効果が選択できるようにして成
る。

第３図は本発明の実施例を示すもので、足鍵盤３の複数
の出力端子に切換回路１４を接続し、該切換回路１４の
一方の複数の出力端子をベース音信号発生回路５に他方
の複数の出力端子を前記タブレツトスイツチ１０，１１
の回路に接続した。

そして、該切換回路１４を前記自動ベーススイツチ１３
によつて切換えるようにした。その他の点については第
２図と異なるところがないので同じ符号をもつて示した
。第４図は第３図の一部の具体的回路を示すもので、切
換回路１４は２群のＡＮＤ回路１５−１・・・・・・・
・・１５−Ｎ，ｌ６−１・・・・・・・・・１６−ｎと
その一方のＡＮＤ回路１６−１・・・・・・・・・１６
−ｎの出力端子に各接続したフリツプフロツプ回路１７
−１・・・・・・・・・１７−ｎとからなり、各フリツ
プフロツプ回路１７−１・・・・・・・・・１７−ｎの
各出力端子は例えば音色選択用のタブレツトスイツチ１
０及び音効果選択用のタブレツトスイツチ１１の出力側
に接続する。

他方のＡＮＤ回路１５−１・・・・・・・・・１５−。

はベース音信号発生回路５に接続した。そして足鍵盤３
の足鍵スイツチ３−１・・・・・・・・・３−ｎを各Ａ
ＮＤ回路１５−１・・・・・・・・・１５−Ｎ，ｌ６−
１・・・・・・・・・１６−ｎの一方の入力端子に接続
した。前記自動ベーススイツチ１３はスイツチ１３ａと
その出力端子に接続したフリツプフロツプ回路１３ｂと
からなり、その一方の出力端子Ｑを前記ＡＮＤ回路１５
−１・・・・・・・・・１５−ｎの他方の入力端子に接
続し、その他方の出力端子ＱをＡＮＤ回路１６−１・・
・・・・・・・１６−ｎの他方の入力端子に接続すると
共に前記自動ベース演奏装置１２に接続した。

かくて、今、自動ベーススイツチ１３のスイツチ１３ａ
を閉じるとフリツプフロツプ回路１３ｂの出力端子Ｑは
［１」となり、自動ベース演奏装置１２を足鍵から切離
して作動状態とする。

次で足鍵盤３を操作すると、足鍵スイツチ３−１・・・
・・・・・・３−ｎの対応するものが閉じられ、各ＡＮ
Ｄ回路１６−１・・・・・・・・・１６−ｎを介してフ
リツプフロツプ回路１７−１・・・・・・・・・１７−
ｎを作動し、それらの出力端子に選択信号が得られる。
今、１例として音色回路６のベース用音色回路６ａにつ
いてみると例えば第５図示のようになる。

即ち、各音色選択用タブレットスイッチ１０１・・・・
・・・・・１０−ｍをゲート１８−１・・・・・・・・
・１８ｍの制御極に接続し、これらの入力端子をベース
音信号発生回路５の出力端子に接続し、各出力端子をベ
ース用音色回路６ａの各単位回路に接続した。そして、
前記フリツプフロツプ回路１７−１・・・・・・・・・
１７−ｎの適宜のものを各ゲート１８−１・・・・・・
・・・１８−ｍの制御極に接続する。かくて、対応する
フリツプフロツプ回路の出力によつて所望のゲートが開
らかれてベース音信号に所望の音色変調が加えられる。
また、図示しないが、上記ベース音の音色の選択に用い
た残余のフリツプフロツプ回路の出力端子を音効果選択
用タブレツトスイツチ１１に接続し、それらの出力によ
つてトレモロ、ビブラート、コーラス及びワウワウ等の
効果を加えることが出来る。

また、楽音信号発生回路４の出力についても例えば第５
図示の場合と同じように構成することができる。

このように、ＡＮＤ回路１６〜１・・・・・・・・・１
６ｎを選択状態にしておくことにより、自動ベース演奏
装置１２により手鍵盤１又は２の操作で足鍵に代わつて
自動的にベース音信号が得られ、足鍵盤３の操作によつ
て所望の音色その他の楽音効果を加えることができる。

尚、この場合、各々ブレツトスイツチ１０，１１を手に
より操作することによつても所望の効果を加えることが
出来る。次でスイツチ１３ａを再度閉じるとフリツプフ
ロツプ回路１３ｂが反転してＡＮＤ回路１６−１・・・
・・・・・・１６−ｎが閉じられ、ＡＮＤ回路１５−１
・・・・・・・・・１５−ｎは開らかれて足鍵盤３の操
作による信号はこれらＡＮＤ回路１５−１・・・・・・
・・・１５−ｎを通過してベース音信号発生回路５を作
動してベース音を得る。この場合は手動により音色選択
用タブレツトスイツチ１０及び音効果選択用タブレツト
スイツチ１１を操作する。

尚、各タブレツトスイツチ１０，１１の操作が足鍵３に
代わつた場合、演奏中その確認が困難となるので、例え
ば、図示しないが各々ブレットスイツチ１０，１１に対
応させて表示ランプを設ける。

また、以上は各足鍵盤３の操作で各別に楽音に効果を加
える場合について説明したが、例えば、各楽音効果をプ
リセツトするプリセツト装置を設け、各足鍵３の操作で
そのプリセツトの選択が出来るようにしても良い。

また、楽音効果として音色及びトレモロ、コーラス、ビ
ブラート等について説明したが、フイート率についても
同じように足鍵盤の操作によつてできる。

このように本発明によるときは、自動ベース演奏装置を
備えた電子オルガンにおいて、該自動ベース演奏装置の
作動時は足鍵により音色その他の楽音効果の選択が出来
るようにしたので、従来のように手による演奏を中止す
ることなく自在に各種の効果を加えることが出来て充分
に心ゆくまでの演奏が出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の電子オルガンのプロツク図、
第３図は本発明の実施の１例のプロツク図、第４図及び
第５図はその一部の具体的な回路図である。 １，２・・・・・・手鍵盤、３・・・・・・足鍵盤、１
２・・・・・伯動ベース演奏装置、１４・・・・・・切
換回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 手鍵盤の操作により自動的にベース演奏を行なうよ
   うにした自動ベース演奏装置を備え、切換回路により足
   鍵盤によるベース演奏と手鍵盤による自動ベース演奏装
   置の作動とが切換えて行なわれるようにし、前記切換回
   路による前記自動ベース演奏装置の選択時は前記足鍵盤
   の操作により音色その他の楽音効果が選択できるように
   したことを特徴とする電子オルガン。