JPH02194100A - 乾燥仕上剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動食器洗浄機において使用するに適した乾燥
仕上剤に関し、詳しくは毒性がほとんどなく、食器表面
上にじみや斑点をほとんど残さずしかも貯蔵安定な乾燥
仕上剤に関するものである〔産業上の利用分野〕 大量に食器の洗浄を行うホテル、レストラン等の飲食産
業では、衛生的かつ合理的、経済的に食器を洗浄できる
自動食器洗浄機の普及が著しい。

自動食器洗浄機による食器洗浄は、アルカリビルダ、−
を主成分とする洗浄剤水溶液で６０°Ｃ前後の温度で洗
浄した後、８０〜９０°Ｃの熱湯で加熱殺菌を兼ねたす
すぎが行われることが特徴である。

一般に、このすすぎ水の中には乾燥を速め、食器上に水
滴を残さず、水に含有きれるカルシウムやマグネシウム
等の不溶物を洗い流し、食器表面にじみや斑点を残すの
を防ぐ目的のために界面活性剤を配合した乾燥仕上剤が
用いられている。

〔従来の技術〕

飲食器が洗浄剤によって完全に洗浄され、汚れが飲食器
から全て除去されていれば、飲食器は湿水せず、水滴が
残らないはずである。しかし実際には、わずかに汚れが
残っている場合があり、飲食器には水滴が残り乾燥に時
間がかかり、水滴の跡はじみや斑点となって残るため、
このような問題を解決するために乾燥仕上剤が使用され
ている乾燥仕上剤に配合する界面活性剤としては、従来
、ボリオキシエチレンボリオキシブロビレンブロック重
合体、ポリオキシエチレン高級脂肪族アルコール、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が用いられ
ていたが、食器上に残留するため毒性が問題になり、現
在ではより安全性の高い食品用乳化剤であるショ糖脂肪
酸エステル。

ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル
、プロピレングリコールＷｍＤ４１エステル等が提案さ
れ、その中の一部は市販され使用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

これらの食品用乳化剤は、毒性に関してはほとんど問題
がない。しかしながらすすぎ水中にこれらの成分を含有
することは、乾燥後の食器にこれらの成分が付着するこ
とになり、食器の透明感がなくなったり、光沢がなくな
ったりする場合がある。現在市販されている乾燥仕上剤
を用いて、すすぎを行った飲食器は完全に清浄なものと
比較して乾燥後、コツプでは透明感が、また皿では光沢
が劣っている。

〔課題を解決するだめの手段〕

本発明者らは、飲食器の乾燥を速め、水滴の跡を残さず
、しかも透明感や光沢を失わない乾燥仕上剤を開発する
目的で鋭意研究を行った結果、炭素数８〜１４の脂肪酸
からなるグリセリン乳酸脂肪酸エステルを配合した乾燥
仕上剤を用いて飲食器をすすぐと、飲食器の乾燥を速め
、水滴の跡を残さず、さらに透明感や光沢が清浄な飲食
器とほとんど変わらないことを見い出し、本発明を完成
した。すなわち本発明は、炭素数８〜１４の脂肪酸から
なるグリセリン乳酸脂肪酸エステルを必須成分とするこ
とを特徴とする乾燥仕上剤である。

本発明に用いられる炭素数８〜１４の脂肪酸からなるグ
リセリン乳酸脂肪酸エステルにおいて、脂肪酸としては
カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸
、ラウリン酸、ミリスチン酸をはじめとする直鎖の飽和
脂肪酸が好ましい。

本発明の炭素数８〜１４の脂肪酸からなるグリセリン乳
酸脂肪酸エステルを必須成分とする乾燥仕上剤に、夏季
や冬季においても透明な液性を保ち、保存安定性を向上
させて乾燥仕上剤の品質を維持する目的のために、飲食
器洗浄後、透明感や光沢を失わない濃度範囲でショ糖脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン縮合リシルイン酸エステル、グリセノン酢酸
脂肪酸エステル、グリセリンクエン酸脂肪酸エステル、
グリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセリンジアセ
チル酒石酸脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、大豆リン脂質、リゾレシチン等の酵素分解
レシチン、ホスファチジルグリセロールやリゾホスファ
チジルグリセロール等の酵素改質レシチン等の界面活性
剤を配合することができる。さらに冬季における濁りを
防止して液状安定性を向上させるためにエタノール、プ
ロピレングリコール、グリセリン。

脂肪酸等を添加することができる。

〔作用〕

本発明の炭素数８〜１４の脂肪酸からなるグリセリン乳
酸脂肪酸エステルからなる乾燥仕上剤の効果に関するメ
カニズムは、詳しく解明きれていないが、炭素数８〜１
４の脂肪酸からなるグリセリン乳酸脂肪酸エステルは界
面活性剤として乳化、分散力が強く、水中のカルシウム
やマグネシウムのような無機化合物を分散し、さらに有
機物質の汚れを乳化することにより、飲食器に再付着す
ることを防止するものと推定される。

〔実施例〕

次に本発明を実施例によって説明するが、本発明はこの
実施例の範囲に限定されるものではない実施例１ 分子蒸留量のカプリル酸モノグリセライド（純度二９１
％）４３６ｇと乳＄１８４ｇ及び炭酸ソーダ０．３ｇを
１Ｎの四ツ目フラスコに仕込み、窒素を吹き込み、生成
した水を除去しながら２２０℃で３時間反応させてグリ
セリン乳酸カプリル酸エステルを得た。

実施例２ 分子蒸留量のラウリン酸モノグリセライド（純度：９０
％）５４８ｇと乳酸１８４ｇ及びＲ酸ソーダ０．４ｇを
１２の四ツ目フラスコに仕込み、窒素を吹き込み、生成
した水を除去しながら２２０℃で３時間反応させてグリ
セリン乳酸ラウリン酸エステルを得た。

実施例３ 市販牛乳で人口的に汚し、３０分間室温で放置したガラ
スコツプ及び陶器皿を洗浄用ケースに入れ、自動食器洗
浄機を用いて、ガラスフツブ及び陶器皿をアルカリ性洗
剤で洗浄した後、第１表に示した組成の乾燥仕上剤を溶
解した８０℃のすすぎ水を１０秒間噴射してすすいだ。

直ちに６０°Ｃの熱風保管庫に入れて、一定時間ごとに
乾燥状態、表面の透明感、光沢、じみや斑点の有無等を
調べた。その結果を表１に示した。なおすすぎ水中の乾
燥仕上剤すなわち界面活性剤の濃度は６０ｐｐｍである
。

判定方法は次の如くである。

［乾燥性コ ○：すすぎ終了後、３分で食器の９０％以上が乾燥した
状態 △：すすぎ終了後、５分で食器の９０％以上が乾燥した
状態 Ｘ：すすぎ終了後、１０分で食器の９０％以上が乾燥し
た状態 ［陶器皿の光沢］ ○：清浄な食器と同じ光沢がある Δ：清浄な食器と比較してやや光沢がなくなる×：光沢
がない ［ガラスコツプの透明性コ ○：清浄なコツプと同じ透明感がある △：清浄なコツプと比較してややくもりがある×：透明
感が明らかに劣り、くもりがある［陶器器、ガラスコツ
プのしみ１斑点の有無］○：１コ以下 △：２〜５コ残る ×：６コ以上残っている 第１表 〔発明の効果〕 多量に飲食器の清浄を行う飲食産業では、本発明の炭素
数８〜１４の詣肪酸からなるグリセリン乳酸詣肪酸エス
テルを必須成分とする乾燥仕上剤を用いて飲食器をすす
ぐと、飲食器の乾燥が速くなり、水滴の残存が残りじみ
や斑点がなくなり、また透明感や光沢を失わないため、
衛生的かつ合理的に飲食器をすすぐことができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炭素数８〜１４の脂肪酸からなるグリセリン乳酸脂肪酸
   エステルを必須成分とすることを特徴とする乾燥仕上剤
   。