JPH05255698A - すすぎ助剤 - Google Patents

すすぎ助剤

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JPH05255698A
JPH05255698A JP8268792A JP8268792A JPH05255698A JP H05255698 A JPH05255698 A JP H05255698A JP 8268792 A JP8268792 A JP 8268792A JP 8268792 A JP8268792 A JP 8268792A JP H05255698 A JPH05255698 A JP H05255698A
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JP
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acid ester
tetraglycerin
sorbitan
rinsing
foaming
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JP8268792A
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English (en)
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Hajime Tomooka
元 友岡
Kiyotaka Tokuyama
清孝 徳山
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LION HAIJIIN KK
Original Assignee
LION HAIJIIN KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/66Non-ionic compounds
    • C11D1/825Mixtures of compounds all of which are non-ionic

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  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
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  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)ポリグリセリンと炭素数6〜10の高
級脂肪酸との部分エステル化物と、(B)ポリグリセリ
ンと炭素数12〜18の高級脂肪酸との部分エステル化
物とを、(A):(B)=95〜50:5〜50の範囲
で含む、業務用の大型自動食器洗浄機に好適なすすぎ助
剤。 【効果】 スポット汚れの発生を防止し、しかも、安定
性、速乾性に優れ、循環して洗浄液中に混入しても発泡
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動食器洗浄機などに
用いられるすすぎ助剤に関する。
【0002】
【従来の技術】食器、調理具などのような厨房用品を大
量に洗浄する自動食器洗浄機は、外食産業の食堂施設な
どに広く用いられている。このような洗浄剤において
は、送り込まれた食器等に洗浄剤をスプレーして汚れを
落とし、ついで、すすぎ助剤をスプレーして仕上げ処理
がなされる。
【0003】すすぎ助剤は、洗浄を終えた食器等を速や
かに乾燥させ、また、水の中に含まれるカルシウム、マ
グネシウム塩等の溶解物により乾燥後の食器表面に斑点
状のスポットやしみが残るのを防止するために使用され
る。そこで、すすぎ助剤としては、スポットの発生を防
止して短い時間で乾燥させることが要求される。また、
スプレー後のすすぎ水は循環されて洗浄水として使用さ
れるため、低泡性であることが望ましく、さらに、人体
に対する安全性への配慮も必要である。
【0004】すすぎ助剤としては、特公昭57−101
59号公報、特公昭56−1358号公報、特公平2−
26680号公報、特開昭57−135900号公報、
特開平2−67247号公報等の、多くのものが知られ
ているが、上記要求される性能を全て満足するものはな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた速乾
性およびスポット汚れの防止効果を有し、かつ、泡立ち
の少ないすすぎ助剤を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のすすぎ助剤は、
以下の(A)および(B)成分を、重量比で(A):
(B)=95〜50:5〜50の範囲で含有することを
特徴とする。 (A) ソルビトール、ソルビタン、ソルバイトおよび
ポリグリセリンから選ばれる多価アルコールと炭素数6
〜10の高級脂肪酸との部分エステル化物。 (B) ソルビトール、ソルビタン、ソルバイトおよび
ポリグリセリンから選ばれる多価アルコールと炭素数1
2〜18の高級脂肪酸との部分エステル化物。
【0007】
【発明の実施態様】ソルビタンおよびソルバイトは、ソ
ルビトールの分子内脱水物であり(それぞれ1分子脱水
物および2分子脱水物)、これら三者は類縁化合物とし
て本発明において同様の作用を示す。また、本発明のポ
リグリセリンはグリセリンの重合体を意味し、その重合
度は2〜50が好適であり、好ましくは2〜20、さら
に好ましくは2〜14である。
【0008】(A)成分の炭素数6〜10の高級脂肪酸
としては、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸等が挙
げられる。一方、(B)成分の炭素数12〜18の高級
脂肪酸としては、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が挙げられ、好まし
くは炭素数12〜16の脂肪酸が用いられる。
【0009】本発明の(A),(B)両成分は部分エス
テル化物であり、当該多価アルコールの少なくとも1つ
の水酸基はエステル化されていない。
【0010】本発明においては、(A),(B)両成分
を(A):(B)=95〜50:5〜50(重量比)で
使用することが必要であり、好ましくは(A):(B)
=90〜60:10〜40である。(A)成分の割合が
95より多いと、速乾性に劣る。一方、(A)成分の割
合が50よりも少ないと、泡立ちが激しく、低温安定性
に劣り一部沈澱ないし混濁する。
【0011】本発明のすすぎ助剤は、上記のような
(A),(B)両成分の混合物と水だけで構成されても
良いが、エタノールのような一価アルコール、グリセリ
ン、ポリグリセリン、プロピレングリコールなどの多価
アルコールが含まれてもよい。本発明のすすぎ助剤は、
上記(A),(B)両成分を合計量で30重量%以上含
み、水が70重量%の組成がよく、アルコール類を添加
する場合は、30重量%以下が好ましい。
【0012】本発明によるすすぎ助剤は、−5〜50℃
の温度範囲で非常に安定であり、固結することなく、均
一で分離沈澱、凝集を起こさない液体である。
【0013】本発明のすすぎ助剤を使用する際は、
(A),(B)両成分の合計量の濃度が80ppm以下
(業務用洗剤懇話会の自主規制値)になるように1万〜
2万倍に薄めて、温度75〜90℃で10〜15秒間す
すぎを行なえば良く、これにより泡によるトラブルがな
く、乾燥時間が短くてすみ、しかも洗浄完了後の食器表
面上にしみや斑点を残さないで食器類を清浄に仕上げる
ことができる。
【0014】
【発明の効果】以上の如く、本発明のすすぎ助剤は、ス
ポット汚れの発生を有効に防止し、しかも速乾性に優れ
たものであり、また、安定性においても優れたものであ
る。さらに、循環して洗浄剤溶液中に混入された場合で
も、発泡を生起せしめることがない。
【0015】
【実施例】後記表1〜4に示した組成のすすぎ助剤を調
製し、以下の条件で洗浄、すすぎを行って乾燥性、スポ
ット汚れおよび泡立ちを評価し、その結果を表1〜4に
示した。以下、洗浄・すすぎ方法、評価方法、各評価基
準の順に示す。また、併せて低温安定性についても評価
し、表1〜4に示した。
【0016】(1) 洗浄・すすぎ方法 洗浄機:石川島播磨重工業(株)製、JWD−6型 自動供給装置:米国ベーター社製H−7100R 洗浄剤:アルカリ性自動食器洗浄機用洗浄剤、マイスタ
ーLE(ライオンハイジーン(株)製) 洗浄条件:洗浄剤濃度0.2%、60℃−40秒間スプ
レー洗浄 すすぎ条件:表1〜4に示したすすぎ助剤濃度0.01
%、80℃−15秒スプレーすすぎ
【0017】(2) 評価方法 ガラス製のグラスを市販牛乳でぬらし、4時間風乾した
後に、洗浄、すすぎを行い、以下の基準により目視によ
り判定した。なお、スポット汚れはグラス10個の平均
をとった。
【0018】(3) グラスの乾燥性 ◎:極めて良好 〇:良好 △:やや劣る ×:不良
【0019】(4) グラスのスポット汚れ 5点:全くスポットがない 4点:スポットが1個ある 3点:スポットが2〜3個ある 2点:スポットが多数ある 1点:全体に曇った感じがする
【0020】(5) 泡立ち ○:泡立ちが少なく、洗浄機の運転に全く支障なし △:泡立ちは多いが、洗浄機の運転に支障なし ×:泡立ちが極めて多く、洗浄機の運転に支障あり
【0021】(6) 低温安定性 下記表1〜4に示した組成のすすぎ助剤を−5℃の恒温
室に静置し、1ケ月経過後の外観を下記基準に基づき、
視覚判定した。 ○:透明でかつ流動性を保持 △:一部混濁ないし分離生成 ×:全面的に混濁ないし分離生成
【0022】
【表1】 実 施 例 1 2 3 4 5 6 7 8 組成:(wt%) (A)ソルビタンカプロン酸エステル*1 30 − − − − − − − (A)ソルビタンカプリル酸エステル − 40 − − − − − − (A)ソルビタンカプリン酸エステル − − 54 54 − − − − (B)ソルビタンラウリン酸エステル 30 20 6 − − − − − (B)ソルビタンミリスチン酸エステル − − − − − − − − (B)ソルビタンパルミチン酸エステル − − − 6 − − − − (B)ソルビタンステアリン酸エステル − − − − − − − − (A)テトラグリセリンカプロン酸エステル − − − − 30 − − − (A)テトラグリセリンカプリル酸エステル − − − − − 40 − − (A)テトラグリセリンカプリン酸エステル − − − − − − 54 54 (B)テトラグリセリンラウリン酸エステル − − − − 30 20 6 − (B)テトラグリセリンミリスチン酸エステル − − − − − − − − (B)テトラグリセリンパルミチン酸エステル − − − − − − − − (B)テトラグリセリンステアリン酸エステル − − − − − − − − (B)テトラグリセリンオレイン酸エステル − − − − − − − 6 (A)デカグリセリンカプリン酸エステル − − − − − − − − (B)デカグリセリンラウリン酸エステル − − − − − − − − プロピレングリコール 20 20 20 20 20 20 20 20 純水 20 20 20 20 20 20 20 20 (A)成分/(B)成分wt比 50/ 67/ 90/ 90/ 50/ 67/ 90/ 90/ 50 33 10 10 50 33 10 10 評価:乾燥性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ スポット汚れ 5 5 5 5 5 5 5 5 泡立ち ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ 低温安定性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ *1)エステルはすべて、モノ、ジエステル70〜80
%、トリエステル10〜20%、残部テトラエステル以
上および未反応多価アルコールから成る。
【0023】
【表2】 実 施 例 9 10 11 12 13 14 組成:(wt%) (A)ソルビタンカプロン酸エステル*1 53 − − − − − (A)ソルビタンカプリル酸エステル − 55 50 − − − (A)ソルビタンカプリン酸エステル − − − − − − (B)ソルビタンラウリン酸エステル − − − − − − (B)ソルビタンミリスチン酸エステル 7 − − − − − (B)ソルビタンパルミチン酸エステル − − − − − − (B)ソルビタンステアリン酸エステル − 5 − − − − (A)テトラグリセリンカプロン酸エステル − − − − 50 − (A)テトラグリセリンカプリル酸エステル − − − 50 − − (A)テトラグリセリンカプリン酸エステル − − − − − − (B)テトラグリセリンラウリン酸エステル − − − − − − (B)テトラグリセリンミリスチン酸エステル − − 10 − − − (B)テトラグリセリンパルミチン酸エステル − − − 10 − − (B)テトラグリセリンステアリン酸エステル − − − − 10 − (B)テトラグリセリンオレイン酸エステル − − − − − − (A)デカグリセリンカプリン酸エステル − − − − − 40 (B)デカグリセリンラウリン酸エステル − − − − − 20 プロピレングリコール 20 20 20 20 20 20 純水 20 20 20 20 20 20 (A)成分/(B)成分wt比 88/ 92/ 83/ 83/ 83/ 67/ 12 8 17 17 17 33 評価:乾燥性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ スポット汚れ 5 5 5 5 5 5 泡立ち ○ ○ ○ ○ △ ○ 低温安定性 ○ △ ○ ○ △ ○ *1)エステルはすべて、モノ、ジエステル70〜80
%、トリエステル10〜20%、残部テトラエステル以
上および未反応多価アルコールから成る。
【0024】
【表3】 比 較 例 1 2 3 4 5 6 7 8 組成:(wt%) (A)ソルビタンカプロン酸エステル*1 20 − − − − 20 − − (A)ソルビタンカプリル酸エステル − − − − − − 20 − (A)ソルビタンカプリン酸エステル − − 60 − 20 − − − (B)ソルビタンラウリン酸エステル 40 − − − − − − 40 (B)ソルビタンミリスチン酸エステル − − − − − 40 − − (B)ソルビタンパルミチン酸エステル − − − − − − 40 − (B)ソルビタンステアリン酸エステル − − − − − − − − (A)テトラグリセリンカプロン酸エステル − 20 − − − − − 20 (A)テトラグリセリンカプリル酸エステル − − − − − − − − (A)テトラグリセリンカプリン酸エステル − − − 60 − − − − (B)テトラグリセリンラウリン酸エステル − 40 − − 40 − − − (B)テトラグリセリンミリスチン酸エステル − − − − − − − − (B)テトラグリセリンパルミチン酸エステル − − − − − − − − (B)テトラグリセリンステアリン酸エステル − − − − − − − − (B)テトラグリセリンオレイン酸エステル − − − − − − − − (A)デカグリセリンカプリン酸エステル − − − − − − − − (B)デカグリセリンラウリン酸エステル − − − − − − − − プロピレングリコール 20 20 20 20 20 20 20 20 純水 20 20 20 20 20 20 20 20 (A)成分/(B)成分wt比 33/ 33/ − − 33/ 33/ 33/ 33/ 67 67 67 67 67 67 評価:乾燥性 ◎ ◎ △ △ ◎ ◎ ◎ ◎ スポット汚れ 5 5 3 3 5 5 5 5 泡立ち × × ○ ○ × × × × 低温安定性 × × ○ ○ × × × ○ *1)エステルはすべて、モノ、ジエステル70〜80
%、トリエステル10〜20%、残部テトラエステル以
上および未反応多価アルコールから成る。
【0025】
【表4】 比 較 例 9 10 11 12 13 14 15 組成:(wt%) (A)ソルビタンカプロン酸エステル*1 − − − − − 25 − (A)ソルビタンカプリル酸エステル − − − − 25 − − (A)ソルビタンカプリン酸エステル − 20 − − − − − (B)ソルビタンラウリン酸エステル − − − − − − − (B)ソルビタンミリスチン酸エステル − − − − − − 35 (B)ソルビタンパルミチン酸エステル − − − − − − − (B)ソルビタンステアリン酸エステル − − 35 − − 35 − (A)テトラグリセリンカプロン酸エステル − − − − − − − (A)テトラグリセリンカプリル酸エステル 20 − − − − − 25 (A)テトラグリセリンカプリン酸エステル − − 25 − − − − (B)テトラグリセリンラウリン酸エステル − − − − − − − (B)テトラグリセリンミリスチン酸エステル − 40 − − − − − (B)テトラグリセリンパルミチン酸エステル 40 − − − − − − (B)テトラグリセリンステアリン酸エステル − − − 35 − − − (B)テトラグリセリンオレイン酸エステル − − − − − − − (A)デカグリセリンカプリン酸エステル − − − 25 − − − (B)デカグリセリンラウリン酸エステル − − − − 35 − − プロピレングリコール 20 20 20 20 20 20 20 純水 20 20 20 20 20 20 20 (A)成分/(B)成分wt比 33/ 33/ 42/ 42/ 42/ 42/ 42/ 67 67 58 58 58 58 58 評価:乾燥性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ スポット汚れ 5 5 5 5 5 5 5 泡立ち × × × × × × × 低温安定性 × × × × × × × *1)エステルはすべて、モノ、ジエステル70〜80
%、トリエステル10〜20%、残部テトラエステル以
上および未反応多価アルコールから成る。
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 すすぎ助剤
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動食器洗浄機などに
用いられるすすぎ助剤に関する。
【0002】
【従来の技術】食器、調理具などのような厨房用品を大
量に洗浄する自動食器洗浄機は、外食産業の食堂施設な
どに広く用いられている。このような洗浄剤において
は、送り込まれた食器等に洗浄剤をスプレーして汚れを
落とし、ついで、すすぎ助剤をスプレーして仕上げ処理
がなされる。
【0003】すすぎ助剤は、洗浄を終えた食器等を速や
かに乾燥させ、また、水の中に含まれるカルシウム、マ
グネシウム塩等の溶解物により乾燥後の食器表面に斑点
状のスポットやしみが残るのを防止するために使用され
る。そこで、すすぎ助剤としては、スポットの発生を防
止して短い時間で乾燥させることが要求される。また、
スプレー後のすすぎ水は循環されて洗浄水として使用さ
れるため、低泡性であることが望ましく、さらに、人体
に対する安全性への配慮も必要である。
【0004】すすぎ助剤としては、特開昭60−535
99号公報、特公昭57−10159号公報、特公昭5
6−1358号公報、特公平2−26680号公報、特
開昭57−135900号公報、特開平2−67247
号公報等の、多くのものが知られているが、上記要求さ
れる性能を全て満足するものはなかった。
【0005】また、特公昭58−21679号公報に
は、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビタン、
ソルビトール、ソルバイトおよび蔗糖からなる群から選
ばれた多価アルコールと炭素数6〜10の脂肪酸との部
分エステルと、上記多価アルコールと炭素数12〜24
の脂肪酸との部分エステルとを特定比率で配合したすす
助剤が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた速乾
性およびスポット汚れの防止効果を有し、かつ、泡立ち
の少ないすすぎ助剤を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のすすぎ助剤は、
以下の(A)および(B)成分を、重量比で(A):
(B)=95〜50:5〜50の範囲で含有することを
特徴とする。 (A) ポリグリセリンと炭素数6〜10の高級脂肪酸
との部分エステル化物。 (B) ポリグリセリンと炭素数12〜18の高級脂肪
酸との部分エステル化物。
【0008】
【発明の実施態様】本発明のポリグリセリンはグリセリ
ンの重合体を意味し、その重合度は2〜50が好適であ
り、好ましくは2〜20、さらに好ましくは2〜14で
ある。
【0009】(A)成分の炭素数6〜10の高級脂肪酸
としては、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸等が挙
げられる。一方、(B)成分の炭素数12〜18の高級
脂肪酸としては、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が挙げられ、好まし
くは炭素数12〜16の脂肪酸が用いられる。
【0010】本発明の(A),(B)両成分は部分エス
テル化物であり、ポリグリセリンの少なくとも1つの水
酸基はエステル化されていない。
【0011】本発明においては、(A),(B)両成分
を(A):(B)=95〜50:5〜50(重量比)で
使用することが必要であり、好ましくは(A):(B)
=90〜60:10〜40である。(A)成分の割合が
95より多いと、速乾性に劣る。一方、(A)成分の割
合が50よりも少ないと、泡立ちが激しく、低温安定性
に劣り一部沈澱ないし混濁する。
【0012】本発明のすすぎ助剤は、上記のような
(A),(B)両成分の混合物と水だけで構成されても
良いが、エタノールのような一価アルコール、グリセリ
ン、ポリグリセリン、プロピレングリコールなどの多価
アルコールが含まれてもよい。本発明のすすぎ助剤は、
上記(A),(B)両成分を合計量で30重量%以上含
み、水が70重量%の組成がよく、アルコール類を添加
する場合は、30重量%以下が好ましい。
【0013】本発明によるすすぎ助剤は、−5〜50℃
の温度範囲で非常に安定であり、固結することなく、均
一で分離沈澱、凝集を起こさない液体である。
【0014】本発明のすすぎ助剤を使用する際は、
(A),(B)両成分の合計量の濃度が80ppm以下
(業務用洗剤懇話会の自主規制値)になるように1万〜
2万倍に薄めて、温度75〜90℃で10〜15秒間す
すぎを行なえば良く、これにより泡によるトラブルがな
く、乾燥時間が短くてすみ、しかも洗浄完了後の食器表
面上にしみや斑点を残さないで食器類を清浄に仕上げる
ことができる。
【0015】
【発明の効果】以上の如く、本発明のすすぎ助剤は、ス
ポット汚れの発生を有効に防止し、しかも速乾性に優れ
たものであり、また、安定性においても優れたものであ
る。さらに、循環して洗浄剤溶液中に混入された場合で
も、発泡を生起せしめることがない。
【0016】
【実施例】後記表1〜2に示した組成のすすぎ助剤を調
製し、以下の条件で洗浄、すすぎを行って乾燥性、スポ
ット汚れおよび泡立ちを評価し、その結果を表1〜2に
示した。以下、洗浄・すすぎ方法、評価方法、各評価基
準の順に示す。また、併せて低温安定性についても評価
し、表1〜2に示した。
【0017】(1) 洗浄・すすぎ方法 洗浄機:石川島播磨重工業(株)製、JWD−6型 自動供給装置:米国ベーター社製H−7100R 洗浄剤:アルカリ性自動食器洗浄機用洗浄剤、マイスタ
ーLE(ライオンハイジーン(株)製) 洗浄条件:洗浄剤濃度0.2%、60℃−40秒間スプ
レー洗浄 すすぎ条件:表1〜4に示したすすぎ助剤濃度0.01
%、80℃−15秒スプレーすすぎ
【0018】(2) 評価方法 ガラス製のグラスを市販牛乳でぬらし、4時間風乾した
後に、洗浄、すすぎを行い、以下の基準により目視によ
り判定した。なお、スポット汚れはグラス10個の平均
をとった。
【0019】(3) グラスの乾燥性 ◎:極めて良好 〇:良好 △:やや劣る ×:不良
【0020】(4) グラスのスポット汚れ 5点:全くスポットがない 4点:スポットが1個ある 3点:スポットが2〜3個ある 2点:スポットが多数ある 1点:全体に曇った感じがする
【0021】(5) 泡立ち ○:泡立ちが少なく、洗浄機の運転に全く支障なし △:泡立ちは多いが、洗浄機の運転に支障なし ×:泡立ちが極めて多く、洗浄機の運転に支障あり
【0022】(6) 低温安定性 下記表1〜2に示した組成のすすぎ助剤を−5℃の恒温
室に静置し、1ケ月経過後の外観を下記基準に基づき、
視覚判定した。 ○:透明でかつ流動性を保持 △:一部混濁ないし分離生成 ×:全面的に混濁ないし分離生成
【0023】
【表1】 実 施 例 1 2 3 4 5 6 7 組成:(wt%) (A)テトラグリセリンカプロン酸エステル 30 − − − − 50 − (A)テトラグリセリンカプリル酸エステル − 40 − − 50 − − (A)テトラグリセリンカプリン酸エステル − − 54 54 − − − (B)テトラグリセリンラウリン酸エステル 30 20 6 − − − − (B)テトラグリセリンパルミチン酸エステル − − − − 10 − − (B)テトラグリセリンステアリン酸エステル − − − − − 10 − (B)テトラグリセリンオレイン酸エステル − − − 6 − − − (A)デカグリセリンカプリン酸エステル − − − − − − 40 (B)デカグリセリンラウリン酸エステル − − − − − − 20 プロピレングリコール 20 20 20 20 20 20 20 純水 20 20 20 20 20 20 20 (A)成分/(B)成分wt比 50/ 67/ 90/ 90/ 83/ 83/ 67/ 50 33 10 10 17 17 33 評価:乾燥性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ スポット汚れ 5 5 5 5 5 5 5 泡立ち ○ ○ ○ △ ○ △ ○ 低温安定性 ○ ○ ○ △ ○ △ ○ *註)エステルはすべて、モノ、ジエステル70〜80
%、トリエステル10〜20%、残部テトラエステル以
上および未反応多価アルコールから成る。
【0024】
【表2】 比 較 例 1 2 3 4 組成:(wt%) (A)テトラグリセリンカプロン酸エステル 20 − − − (A)テトラグリセリンカプリル酸エステル − − 20 − (A)テトラグリセリンカプリン酸エステル − 60 − − (B)テトラグリセリンラウリン酸エステル 40 − − − (B)テトラグリセリンパルミチン酸エステル − − 40 − (B)テトラグリセリンステアリン酸エステル − − − 35 (B)テトラグリセリンオレイン酸エステル − − − − (A)デカグリセリンカプリン酸エステル − − − 25 (B)デカグリセリンラウリン酸エステル − − − − プロピレングリコール 20 20 20 20 純水 20 20 20 20 (A)成分/(B)成分wt比 33/ − 33/ 42/ 67 67 58 評価:乾燥性 ◎ △ ◎ ◎ スポット汚れ 5 3 5 5 泡立ち × ○ × × 低温安定性 × ○ × × *註)エステルはすべて、モノ、ジエステル70〜80
%、トリエステル10〜20%、残部テトラエステル以
上および未反応多価アルコールから成る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) ソルビトール、ソルビタン、ソル
    バイトおよびポリグリセリンから選ばれる多価アルコー
    ルと炭素数6〜10の高級脂肪酸との部分エステル化物
    と、 (B) ソルビトール、ソルビタン、ソルバイトおよび
    ポリグリセリンから選ばれる多価アルコールと炭素数1
    2〜18の高級脂肪酸との部分エステル化物とを、重量
    比で(A):(B)=95〜50:5〜50の範囲で含
    有することを特徴とするすすぎ助剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011252160A (ja) * 2011-08-01 2011-12-15 Adeka Corp Cip洗浄方法
JP2014181337A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Cxs Co Ltd プラスチック食器用乾燥仕上げ剤組成物

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