JPH075919B2 - 乾燥仕上剤組成物 - Google Patents
乾燥仕上剤組成物Info
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- JPH075919B2 JPH075919B2 JP12923191A JP12923191A JPH075919B2 JP H075919 B2 JPH075919 B2 JP H075919B2 JP 12923191 A JP12923191 A JP 12923191A JP 12923191 A JP12923191 A JP 12923191A JP H075919 B2 JPH075919 B2 JP H075919B2
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- fatty acid
- acid
- glycerin
- acid ester
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動食器洗浄機等におい
て使用するに適した乾燥仕上剤に関する。詳しくは、毒
性がほとんどなく、食器表面上にしみや斑点をほとんど
残さず、しかも低粘度で貯蔵安定性の優れた乾燥仕上剤
組成物に関するものである。
て使用するに適した乾燥仕上剤に関する。詳しくは、毒
性がほとんどなく、食器表面上にしみや斑点をほとんど
残さず、しかも低粘度で貯蔵安定性の優れた乾燥仕上剤
組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動食
器洗浄機等において、食器が洗浄剤によって洗浄される
場合、汚れが食器から全て除去されれば食器は撥水せ
ず、水滴が残らないはずである。しかし実際には、わず
かに汚れが残るため、食器上には水滴が残り、水滴の跡
はしみや斑点となる。このようなしみや斑点を残さない
様にするため、自動食器洗浄機においては、洗浄後の乾
燥仕上げに当たって乾燥仕上剤が用いられている。
器洗浄機等において、食器が洗浄剤によって洗浄される
場合、汚れが食器から全て除去されれば食器は撥水せ
ず、水滴が残らないはずである。しかし実際には、わず
かに汚れが残るため、食器上には水滴が残り、水滴の跡
はしみや斑点となる。このようなしみや斑点を残さない
様にするため、自動食器洗浄機においては、洗浄後の乾
燥仕上げに当たって乾燥仕上剤が用いられている。
【０００３】従来、かかる乾燥仕上剤には界面活性剤と
してプルロニック型のものが多く用いられてきたが、食
器上に残留し易いため、毒性及び性能面で問題があっ
た。
してプルロニック型のものが多く用いられてきたが、食
器上に残留し易いため、毒性及び性能面で問題があっ
た。
【０００４】そのため最近では食品添加剤であるソルビ
タン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリ
ン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル等を含有する乾燥仕上剤が提案され、一部は市販され
ている。
タン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリ
ン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル等を含有する乾燥仕上剤が提案され、一部は市販され
ている。
【０００５】併しながら、これらの従来提案された乾燥
仕上剤は、毒性面ではほとんど問題がないが、低温下で
の製品安定性が劣るとか、製品粘度が高すぎるなどの問
題をはじめ、処理時において、泡立ちすぎること、微量
の仕上剤がガラス表面に残って光沢がなくなったりする
等の問題を抱えている。
仕上剤は、毒性面ではほとんど問題がないが、低温下で
の製品安定性が劣るとか、製品粘度が高すぎるなどの問
題をはじめ、処理時において、泡立ちすぎること、微量
の仕上剤がガラス表面に残って光沢がなくなったりする
等の問題を抱えている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、炭素数８〜14の脂
肪酸からなるグリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリ
セリン酒石酸脂肪酸エステル又はグリセリンクエン酸脂
肪酸エステルを乾燥仕上剤組成物に配合した場合、起泡
性、食器の光沢等が改善されることを見出し、本発明を
完成するに到った。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、炭素数８〜14の脂
肪酸からなるグリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリ
セリン酒石酸脂肪酸エステル又はグリセリンクエン酸脂
肪酸エステルを乾燥仕上剤組成物に配合した場合、起泡
性、食器の光沢等が改善されることを見出し、本発明を
完成するに到った。
【０００７】すなわち本発明は、炭素数８〜14の脂肪酸
からなるグリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセリ
ン酒石酸脂肪酸エステル又はグリセリンクエン酸脂肪酸
エステルを必須成分として含有する乾燥仕上剤組成物を
提供するものである。
からなるグリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセリ
ン酒石酸脂肪酸エステル又はグリセリンクエン酸脂肪酸
エステルを必須成分として含有する乾燥仕上剤組成物を
提供するものである。
【０００８】本発明に用いられるグリセリン有機酸脂肪
酸エステル、即ちグリセリンコハク酸脂肪酸エステル、
グリセリン酒石酸脂肪酸エステルを構成する炭素数８〜
14の脂肪酸としてはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸等の直鎖の飽和脂肪酸が好ましい。
酸エステル、即ちグリセリンコハク酸脂肪酸エステル、
グリセリン酒石酸脂肪酸エステルを構成する炭素数８〜
14の脂肪酸としてはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸等の直鎖の飽和脂肪酸が好ましい。
【０００９】本発明に用いられるグリセリン有機酸脂肪
酸エステルは、グリセリンと炭素数８〜14の脂肪酸との
ジグリセリド及びモノグリセリドの混合物に、コハク
酸、クエン酸又は酒石酸を反応させて得られるエステル
化合物である。本発明に用いられるグリセリン有機酸脂
肪酸エステルとしては、特に、炭素数８〜14の脂肪酸モ
ノグリセリドを85〜98重量％、炭酸数８〜14の脂肪酸ジ
グリセリドを２〜15重量％含有する脂肪酸グリセリド１
モルに対し、コハク酸、クエン酸又は酒石酸を１モル反
応させて得られるものが良好な性能を示す。
酸エステルは、グリセリンと炭素数８〜14の脂肪酸との
ジグリセリド及びモノグリセリドの混合物に、コハク
酸、クエン酸又は酒石酸を反応させて得られるエステル
化合物である。本発明に用いられるグリセリン有機酸脂
肪酸エステルとしては、特に、炭素数８〜14の脂肪酸モ
ノグリセリドを85〜98重量％、炭酸数８〜14の脂肪酸ジ
グリセリドを２〜15重量％含有する脂肪酸グリセリド１
モルに対し、コハク酸、クエン酸又は酒石酸を１モル反
応させて得られるものが良好な性能を示す。
【００１０】本発明においてこれらのグリセリン有機酸
脂肪酸エステルの配合量は特に限定されるものではない
が、一般には 0.5〜100 重量％、好ましくは５〜70重量
％が望ましい。
脂肪酸エステルの配合量は特に限定されるものではない
が、一般には 0.5〜100 重量％、好ましくは５〜70重量
％が望ましい。
【００１１】本発明の乾燥仕上剤組成物には上記グリセ
リン有機酸脂肪酸エステルの他に任意成分としてショ糖
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル等の界面活性剤、冬
期の濁り防止の目的でエタノール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、ソルビトール、脂肪酸等を添加するこ
とができる。
リン有機酸脂肪酸エステルの他に任意成分としてショ糖
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル等の界面活性剤、冬
期の濁り防止の目的でエタノール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、ソルビトール、脂肪酸等を添加するこ
とができる。
【００１２】
【発明の効果】本発明に用いられる炭素数８〜14の脂肪
酸からなるグリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセ
リン酒石酸脂肪酸エステル又はグリセリンクエン酸脂肪
酸エステルは、界面活性剤として表面張力低下能に優
れ、これを乾燥仕上剤組成物に配合することにより、飲
食器の乾燥を速め、水滴の跡を残さず、しかも乳化分散
力が強く、水中の無機化合物を分散し更に有機物質の汚
れを乳化することにより飲食器に再付着することを防止
することができる。
酸からなるグリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセ
リン酒石酸脂肪酸エステル又はグリセリンクエン酸脂肪
酸エステルは、界面活性剤として表面張力低下能に優
れ、これを乾燥仕上剤組成物に配合することにより、飲
食器の乾燥を速め、水滴の跡を残さず、しかも乳化分散
力が強く、水中の無機化合物を分散し更に有機物質の汚
れを乳化することにより飲食器に再付着することを防止
することができる。
【００１３】
【実施例】自動食器洗浄機（三洋特機株式会社製ＤＷ−
２３０（Ｌ））を使用してガラスコップ（クリスタルグ
ラス）又は陶器皿をアルカリ洗浄剤（ウルトラアクシャ
ル、花王（株））の 0.2％水溶液で洗浄後、下記の表１
に示す組成（表１中の配合量は重量％である）を有する
乾燥仕上剤組成物を界面活性剤濃度70ppm に溶解せしめ
た80℃の熱水で乾燥仕上処理を行い、乾燥仕上の際の食
器の乾燥性、食器の光沢、ウォータースポットの有無を
評価した。また、乾燥仕上剤組成物の製品安定性も評価
した。尚、上記の乾燥仕上剤を溶解せしめた熱水は、水
質基準に関する省令（昭41．5.6 厚令11）に定められた
基準に適合するものであった。
２３０（Ｌ））を使用してガラスコップ（クリスタルグ
ラス）又は陶器皿をアルカリ洗浄剤（ウルトラアクシャ
ル、花王（株））の 0.2％水溶液で洗浄後、下記の表１
に示す組成（表１中の配合量は重量％である）を有する
乾燥仕上剤組成物を界面活性剤濃度70ppm に溶解せしめ
た80℃の熱水で乾燥仕上処理を行い、乾燥仕上の際の食
器の乾燥性、食器の光沢、ウォータースポットの有無を
評価した。また、乾燥仕上剤組成物の製品安定性も評価
した。尚、上記の乾燥仕上剤を溶解せしめた熱水は、水
質基準に関する省令（昭41．5.6 厚令11）に定められた
基準に適合するものであった。
【００１４】製品安定性：40℃、−５℃の各温度で30日
間静置後の状態を観察した。 泡立ち性：アルカリ洗浄剤市販品ウルトラアクシャル
（花王（株）） 0.2％水溶液に乾燥仕上剤500ppmを添加
して（乾燥仕上剤の累積のため）、試験管に10ml加え、
30秒振盪後、泡の消えるまでの時間を測定（10分間）。 食器の乾燥性：食器が完全に乾くまでの時間（秒） 食器の光沢：◎…非常に良好、 ○…良好、 △…やや
良好、 ×…不良 ウォータースポットの有無： ○…スポットが認められない △…スポットが若干認められる ×…スポットが多く認められる また、表１中のグリセリン有機酸脂肪酸エステルは、下
記、 カプリル酸ジグリセリド４重量％及びカプリル酸モノ
グリセリド96重量％を含有するカプリル酸グリセリド ミリスチン酸ジグリセリド７重量％及びミリスチン酸
モノグリセリド93重量％を含有するミリスチン酸グリセ
リド ステアリン酸ジグリセリド10重量％及びステアリン酸
モノグリセリド90重量％を含有するステアリン酸グリセ
リド の脂肪酸エステル１モルにコハク酸、酒石酸又はクエン
酸を１モル反応させることにより得た。
間静置後の状態を観察した。 泡立ち性：アルカリ洗浄剤市販品ウルトラアクシャル
（花王（株）） 0.2％水溶液に乾燥仕上剤500ppmを添加
して（乾燥仕上剤の累積のため）、試験管に10ml加え、
30秒振盪後、泡の消えるまでの時間を測定（10分間）。 食器の乾燥性：食器が完全に乾くまでの時間（秒） 食器の光沢：◎…非常に良好、 ○…良好、 △…やや
良好、 ×…不良 ウォータースポットの有無： ○…スポットが認められない △…スポットが若干認められる ×…スポットが多く認められる また、表１中のグリセリン有機酸脂肪酸エステルは、下
記、 カプリル酸ジグリセリド４重量％及びカプリル酸モノ
グリセリド96重量％を含有するカプリル酸グリセリド ミリスチン酸ジグリセリド７重量％及びミリスチン酸
モノグリセリド93重量％を含有するミリスチン酸グリセ
リド ステアリン酸ジグリセリド10重量％及びステアリン酸
モノグリセリド90重量％を含有するステアリン酸グリセ
リド の脂肪酸エステル１モルにコハク酸、酒石酸又はクエン
酸を１モル反応させることにより得た。
【００１５】
【表１】
Claims (2)
- 【請求項１】炭素数８〜14の脂肪酸からなるグリセリン
コハク酸脂肪酸エステル、グリセリン酒石酸脂肪酸エス
テル又はグリセリンクエン酸脂肪酸エステルを必須成分
として含有する乾燥仕上剤組成物。 - 【請求項２】グリセリン有機酸脂肪酸エステルが、炭素
数８〜14の脂肪酸モノグリセリドを85〜98重量％、炭素
数８〜14の脂肪酸ジグリセリドを２〜15重量％含有する
脂肪酸グリセリド１モルに対し、コハク酸、クエン酸又
は酒石酸を１モル反応させて得られたものである請求項
１記載の乾燥仕上剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12923191A JPH075919B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 乾燥仕上剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12923191A JPH075919B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 乾燥仕上剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04353600A JPH04353600A (ja) | 1992-12-08 |
| JPH075919B2 true JPH075919B2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=15004414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12923191A Expired - Fee Related JPH075919B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 乾燥仕上剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH075919B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19916208B4 (de) * | 1999-04-10 | 2006-05-04 | Cognis Ip Management Gmbh | Sonnenschutzmittel |
| US11179312B2 (en) | 2017-06-05 | 2021-11-23 | Momentive Performance Materials Inc. | Aqueous compositions for the treatment of hair |
| US10617617B1 (en) | 2018-12-04 | 2020-04-14 | Momentive Performance Materials Inc. | Polycarboxylic acid compounds for the treatment of fibrious amino acid based substrates, especially hair |
| US11090255B2 (en) | 2018-12-04 | 2021-08-17 | Momentive Performance Materials Inc. | Use of polycarboxylic acid compounds for the treatment of fibrious amino acid based substrates, especially hair |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP12923191A patent/JPH075919B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04353600A (ja) | 1992-12-08 |
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