JPH07109484A - 水系中性洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 （ａ）重合度５〜２０のポリグリセリンと炭
素数８〜１０の脂肪酸とのエステル化物からなるポリグ
リセリン脂肪酸エステル、（ｂ）ショ糖と炭素数１０〜
１４の脂肪酸とのモノエステルからなるショ糖脂肪酸エ
ステル、（ｃ）有機酸またはそのアルカリ金属塩、
（ｄ）食品用抗菌剤を含有する水系中性洗浄剤組成物。 【効果】 優れた洗浄力、泡立ち性、拭取り性を有し安
全性が高い中性の洗浄剤組成物を得ることができ、部分
洗い用の洗浄剤組成物として特に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、中性系で安全性を重視
した配合組成とすることができ、しかも、洗浄力、泡立
ち性、拭取り性に優れ、さらに、ｐＨ安定性あるいは除
菌性の改善も可能な洗浄剤組成物に関し、特に、住居用
もしくは繊維製品の部分洗い用に好適な洗浄剤組成物に
関する。

【０００２】

【従来の技術】被洗物を洗浄槽に浸け込んで洗浄するこ
となく、部分洗いにより洗浄する住居用もしくは繊維製
品用等の部分洗い用洗浄剤は従来から知られているが、
アルカリ性または弱アルカリ性組成物が多い。部分洗い
用洗浄剤で窓ガラスや“ぬいぐるみ”等の汚れを部分洗
いすると、その後に徹底的な水洗いをすることは事実上
不可能なので、部分洗い用洗浄剤が一部残存することは
避けられないため、安全性は重要な問題である。従来の
アルカリ性ないしは弱アルカリ性の部分洗い用洗浄剤組
成物は、このような安全性対策は殆ど顧みられておら
ず、また、アルカリ性ないしは弱アルカリ性であること
自体が安全性の点で問題である。また、特開昭５１−５
５３０６号公報に代表されるような食添系洗浄剤やその
希釈溶液では洗浄力は勿論、充分な抗菌力が得られなか
った。

【０００３】さらに、本発明とは本質的な技術的思想が
異なるが、成分的に一部近似するものとして以下の報告
例がある。しかしながら、いずれも、部分洗いを目的と
するものではなく、組成的にも本発明とは明確に区別さ
れる。 （１） 特公平３−５１７５９号公報：重合度５〜１０
のポリグリセリンとラウリン酸のモノエステルと、ショ
糖のラウリン酸のモノエステルとを含有し、補乳ビン、
野菜等の生鮮食品、食器製造機器等の洗浄、除菌に好適
な洗浄剤組成物。ポリグリセリンラウリン酸エステルを
用いたのでは、本願発明の効果が得られない。 （２） 特公平３−３７５９９号公報：ポリグリセリン
脂肪酸エステルとリンゴ酸塩等の有機ビルダーとを配合
した、食品、食器の洗浄に好適な洗浄剤組成物。本願発
明の特定のポリグリセリン脂肪酸エステルと特定のショ
糖脂肪酸エステルとを配合する点については一切示唆さ
れていない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、食
品添加物公定書に記載されている成分より組成処方が可
能であり、しかも十分な洗浄力、泡立ち性、拭取り性、
あるいは更にｐＨ安定性、除菌性を有する安全性が高く
中性の洗浄剤組成物を提供するものである。なお、食品
添加物として許可されており、かつ可食性を有する界面
活性剤と洗浄向上剤および抗菌剤とを配合した単純な組
成では、洗浄力、泡立ち性、拭取り性を総合的に満足さ
せることができない。また、抗菌力を重視して多量に抗
菌剤を添加した場合も同様の不都合が生じる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、以下の（ａ）
および（ｂ）成分を含有するものであり、これにより、
食品添加物公定書に記載されている成分から安全性が高
く、かつ、洗浄力、泡立ち性および拭取り性に優れた水
系の中性洗浄剤組成物を得ることができる。また、
（ｃ）成分を含有することにより、保存によるｐＨ安定
性が得られ、経時によっても中性を保つことができる。
さらに、（ｄ）成分を配合することにより、抗菌性を付
与することができる。 （ａ） 重合度５〜２０のポリグリセリンと炭素数８〜
１０の脂肪酸とのエステル化物からなるポリグリセリン
脂肪酸エステル。 （ｂ） ショ糖と炭素数１０〜１４の脂肪酸とのモノエ
ステルからなるショ糖脂肪酸エステル。 （ｃ） 有機酸またはそのアルカリ金属塩。 （ｄ） 食品用抗菌剤。

【０００６】

【発明の実施態様】本発明では、（ａ），（ｂ）両成分
の２つの界面活性剤を併用することが必須である。
（ａ）成分のポリグリセリン脂肪酸エステルは、重合度
５〜２０のポリグリセリンと炭素数８〜１０の脂肪酸と
のエステルである。ポリグリセリンとしては、ペンタグ
リセリン、ヘキサグリセリン、ヘプタグリセリン、オク
タグリセリン、ノナグリセリン、デカグリセリンあるい
はこれら混合物などが用いられ、好ましくは炭素数２４
〜３６のポリグリセリンである。一方、脂肪酸として
は、カプリル酸、カプリン酸等の炭素数８〜１０のもの
が用いられ、好ましくはカプリン酸である。本発明で用
いられる代表的なポリグリセリン脂肪酸エステルは、デ
カグリセリンカプリルエステル(デカグリセリンとカプ
リン酸とのエステル)である。（ａ）成分のポリグリセ
リン脂肪酸エステルは、本発明の洗浄剤組成物中に０．
１〜２０重量％配合するのが好適であり、好ましくは
０．５〜５重量％である。

【０００７】（ｂ）成分のショ糖脂肪酸エステルは、シ
ョ糖と炭素数１０〜１４の脂肪酸のモノエステルであ
る。脂肪酸としてはカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸等が用いられるが、特にショ糖ラウリン酸モノエス
テルが好ましい。なお、ショ糖と本発明の範囲の脂肪酸
とのジエステル以上の多価エステルが存在していてもよ
いが、存在するショ糖と本発明の脂肪酸エステルの６０
％以上を、モノエステルが占めることが望ましい。
（ｂ）成分のショ糖脂肪酸エステルは、本発明の洗浄剤
組成物中に、０．１〜２０重量％配合するのが好適であ
り、好ましくは０．５〜５重量％である。

【０００８】また、上記（ａ）および（ｂ）成分は、
（ａ）：（ｂ）＝１：４〜４：１（重量比）の比率で配
合せしめることが好ましい。（ｃ）成分の有機酸または
そのアルカリ金属塩は、性能向上剤として用いられるも
のであり、その配合により洗浄力を向上させることは勿
論、本発明品の特徴である液性を長期保存下に中性に安
定させることが可能となった。（ｃ）成分としては、ク
エン酸、ＤＬ−リンゴ酸、ＤＬ−酒石酸、グルコン酸等
のヒドロキシカルボン酸またはそのアルカリ金属塩が好
適である。（ｃ）成分の有機酸またはそのアルカリ金属
塩は、本発明の洗浄剤組成物中に０〜１０重量％（１０
重量％以下）で配合することが好ましく、より好ましく
は０．０３〜５重量％である。

【０００９】（ｄ）成分の食品用抗菌剤としては、エチ
ルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸
エステル類や、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウ
ム等の中和塩などが用いられ、これらを単独または併用
して配合することにより、良好な除菌性が得られる。
（ｄ）成分の食品用抗菌剤は、本発明の洗浄剤組成物中
に０〜１０重量％配合するのが好適であり、好ましくは
０．０５〜５重量％である。

【００１０】本発明の洗浄剤組成物中には、上記（ａ）
〜（ｄ）成分に加え、液安定剤としてエタノール、プロ
ピレングリコールおよびグリセリン等の低級アルコール
類や高級アルコール類の他の任意成分を配合することが
できる。これら任意成分は、可食性食品添加物であるこ
とが望ましい。このように本発明では、洗浄剤組成物を
構成する全ての成分を、食品添加物として使用可能な可
食性物質とすることが望ましい。本発明の洗浄剤組成物
は、上記必須および任意成分に水を加えてバランスする
（１００％とする）ことによって調製され、そのｐＨは
中性、具体的には家庭用品品質表示法に基づく６．０〜
８．０とする。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、（ａ）重合度を特定し
たポリグリセリンと特定炭素数の脂肪酸のモノエステル
と、（ｂ）ショ糖と特定炭素数の脂肪酸とのモノエステ
ルとを併用することにより、優れた洗浄力、泡立ち性、
拭取り性を有し安全性が高い中性の洗浄剤組成物を得る
ことができる。また、上記（ａ）および（ｂ）成分は、
食品添加物公定書に記載されている成分であり、可食性
の安全性の高い成分である。

【００１２】したがって、多少とも洗浄剤成分が被洗物
上に残ることを許容せざるを得ない部分洗い用の洗浄剤
組成物として特に好適であり、幼児を始め人間が接触す
る可能性が大きい被洗物の用途に好適である。具体的に
は、窓ガラス、壁、食器棚、家具（白木、ウルシ、ニス
塗りを除く）、レザー張り家具、床、ベビーカー、ベビ
ーベッド、サッシ、照明器具のカサ等を中心とした住居
内で使用する物品の洗浄剤（住居用洗浄剤）、家庭内で
使用される“ぬいぐるみ”やカーペット等の繊維製品の
局所的な汚れ落としに使用される洗浄剤（繊維製品用洗
浄剤）（毛皮を除く）として安心して使用できる。

【００１３】また、（ｃ）成分の有機酸またはそのアル
カリ金属塩をさらに配合すると、洗浄力が向上するとと
もに、保存によるｐＨ安定性が向上する。したがって、
経時によりｐＨが下降ないしは上昇し、本発明の洗浄剤
組成物のｐＨが中性域から逸脱することが防止される。
さらに、（ｄ）成分の食品用抗菌剤を配合することによ
り、優れた抗菌効果が得られる。しかも、抗菌剤の配合
によっても、本発明の（ａ）成分および（ｂ）成分ある
いは（ｃ）成分からなる主洗浄系は、その洗浄力、泡立
ち性および拭取り性、あるいは更にｐＨ安定性が損なわ
れることがない。

【００１４】

【実施例】

実施例１ 表６〜１０に示した組成を水で希釈して所定濃度の住居
用部分洗い洗浄剤組成物を調製し、その性能を評価して
結果を各表に示した。評価方法は、以下の通りである。

【００１５】（１） 洗浄力 市販のスプレートリガー式の住居用洗浄剤の容器を利用
し、１ｍ² あたり７ｇの使用量で無作為に居室内の窓を
洗浄し、その時の汚れ落ちを以下の表１の評価点を用い
て評価した。商品価値上、３点以上が望ましい。

【００１６】

【表１】 洗 浄 状 態 評価点 ほこり汚れ除去率 充分な洗浄力を有する ５点 85％以上 ほとんど落ちる ４点 70〜84％ 有意差のある効果が得られる ３点 55〜69％ 若干汚れが残る ２点 40〜54％ 水ぶきと同等（洗浄力不十分） １点 39％以下

【００１７】（２） 泡立ち 市販のスプレートリガー式の住居用洗浄剤の容器を利用
し、泡スプレー時の状態を下記の表２に示す基準で目視
判定した。商品価値上、０以上が望ましい。

【００１８】

【表２】

【００１９】（３） 拭きのこり 市販のスプレートリガー式の住居用洗浄剤の容器を利用
し、１ｍ² あたり７ｇの使用量で無作為に居室内の窓を
洗浄し、その後風乾した後の拭き残りを以下の表３の評
価点を用いて評価した。商品価値上、３点以上が望まし
い。

【００２０】

【表３】

【００２１】（４） ｐＨ安定性 ５０℃、１ケ月間のｐＨの変化を以下の表４の基準で評
価した。商品価値上、０以上が望ましい。

【００２２】

【表４】

【００２３】（５） 除菌性試験 実験室内の床を不作為に選定し、本洗浄剤を使用し拭き
取り洗浄を行なった。その後速やかに市販の食品分析用
スタンプアガーで菌を採取し、その残存菌数を未洗浄の
場所と比較し、下記表５の評価点により除菌性を確認し
た。商品価値上、３点以上が望ましい。

【００２４】

【表５】

【００２５】

【表６】表６：（ａ）および（ｂ）成分の２成分系 比 較 例 試料No. １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ 組成(配合重量比)： ショ糖モノラウリン酸エステル 1 − − − − 1 3 − ショ糖モノオレイン酸エステル − 1 − − 3 − − − デカグリセリンカプリン酸エステル − − 1 − − − − 4 デカグリセリンラウリン酸エステル − − − 1 1 4 2 − クエン酸３Ｎａ − − − − − − − 1 水*¹ バ ラ ン ス ｐＨ 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.8 評価結果： 洗浄力 2 2 3 2 2 2 2 3 泡立ち ◎ △ × × × △ × × 拭残り 4 3 2 1 2 2 1 1 ＊１）活性剤濃度０．５％に希釈

【００２６】

【表７】表７：（ａ）および（ｂ）成分の２成分系 実 施 例 試料No. ９ 10 11 12 13 14 15 組成(配合重量比)： ショ糖モノラウリン酸エステル 4 3 2 1 1 1 1 デカグリセリンカプリン酸エステル 1 1 1 1 2 3 4 水*¹ バ ラ ン ス ｐＨ 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 評価結果： 洗浄力 4 5 5 5 5 5 5 泡立ち ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ 拭残り 4 5 5 5 4 4 4 ＊１）活性剤濃度０．５％に希釈

【００２７】

【表８】表８：（ａ），（ｂ）および（ｃ）成分の３成分系 比 較 例 実 施 例 試料No. 21 22 23 24 25 26 27 28 29 組成(配合重量比)： ショ糖モノラウリン酸エステル 2 2 − 1 1 3 3 3 3 デカグリセリンカプリン酸 1 1 1 1 1 1 1 1 1 エステル クエン酸３Ｎａ − − 0.5 0.3 − 0.05 0.1 0.2 0.3 リンゴ酸２Ｎａ − − − − 0.3 − − − − 塩化Ｎａ − 0.1 − − − − − − − 水*¹ バ ラ ン ス ｐＨ 6.0 6.0 6.8 6.8 6.7 6.6 6.7 6.8 6.8 評価結果： 洗浄力 5 2 3 5 5 5 5 5 5 泡立ち ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 拭残り 5 3 1 5 5 5 5 5 5 pH安定性 × × ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ＊１）活性剤濃度０．５％に希釈 註）試料No.21,22は、本３成分系においては比較例とし
たが、請求項１に記載の発明では実施例である。

【００２８】

【表９】表９：（ａ），（ｂ）および（ｄ）成分の３成分系 実 施 例 比 較 例 試料No. 31 32 33 34 35 36 37 38 39 組成(配合重量比)： ショ糖モノラウリン酸エステル 3 3 3 3 3 3 − 3 3 デカグリセリンカプリン酸 1 1 1 1 1 1 − 1 1 エステル エチルパラベン 0.1 − − − 0.1 − 0.1 − − プロピルパラベン − 0.1 − − − 0.1 − − − 安息香酸Ｎａ − − 0.1 − 0.1 0.1 − − − ソルビン酸Ｋ − − − 0.1 − − − − − 塩化ベンザルコニウム − − − − − − − − 0.1 水*¹ バ ラ ン ス ｐＨ 6.0 6.0 6.7 6.8 6.0 6.7 6.0 6.0 5.4 評価結果： 洗浄力 5 5 5 5 5 5 1 5 5 泡立ち ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × ◎ ◎ 除菌力 4 4 4 4 5 5 1 1 4 可食性 可 可 可 可 可 可 可 可 不可 ＊１）活性剤濃度０．５％に希釈 註）試料No.38,39は、本３成分系においては比較例とし
たが、請求項１に記載の発明では実施例である。

【００２９】

【表１０】表１０：（ａ），（ｂ），（ｃ）および（ｄ）成分の４成分系 実 施 例 比 較 例 試料No. 41 42 43 44 45 46 47 48 49 組成(配合重量比)： ショ糖モノラウリン酸エステル 3 3 3 3 3 3 − 3 3 デカグリセリンカプリン酸 1 1 1 1 1 1 − 1 1 エステル クエン酸３Ｎａ 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 エチルパラベン 0.1 − − − 0.1 − 0.1 − − プロピルパラベン − 0.1 − − − 0.1 − − − 安息香酸Ｎａ − − 0.1 − 0.1 0.1 − − − ソルビン酸Ｋ − − − 0.1 − − − − − 塩化ベンザルコニウム − − − − − − − − 0.1 水*¹ バ ラ ン ス ｐＨ 6.8 6.8 7.0 7.2 6.8 7.0 6.8 6.8 6.5 評価結果： 洗浄力 5 5 5 5 5 5 1 5 5 泡立ち ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × ◎ ◎ 拭残り 5 5 5 5 5 5 1 5 5 pH安定性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ 除菌力 4 4 4 4 5 5 1 1 4 可食性 可 可 可 可 可 可 可 可 不可 ＊１）活性剤濃度０．５％に希釈 註）試料No.38,39は、本４成分系においては比較例とし
たが、請求項１および２に記載の発明では実施例であ
る。

【００３０】実施例２ 表１５および表１６に示した繊維用部分洗い洗浄剤組成
物を調製し、その性能を評価して結果を各表に示した。
評価方法は、以下の通りである。

【００３１】（１） 洗浄力 実際に汚れたぬいぐるみ１０ｃｍ四方に、洗浄剤を０．
４ｇの割合で塗布しこすり洗浄を行ない、その汚れ落ち
の状態を下記の表１１の評価点を用いて評価した。商品
価値上、３点以上が望ましい。

【００３２】

【表１１】

【００３３】（２） 泡立ち １００ｍｌエプトン管に洗浄剤４０ｍｌ入れ、手振り
（１回／１秒）により振とうさせ、その泡立ちの状態を
以下の表１２に従い評価した。商品価値上、０以上が望
ましい。

【００３４】

【表１２】

【００３５】（３） ｐＨ安定性 ５０℃、１ケ月間保存後の安定性を、以下の表１３の基
準に従い評価した。商品価値上、０以上が望ましい。

【００３６】

【表１３】

【００３７】（４） 除菌性試験 実際に汚れたぬいぐるみ１０ｃｍ四方に、洗浄剤を０．
４ｇの割合で塗布しこすり洗浄を行ない、その後速やか
に市販の食品分析用スタンプアガーで菌を採取し、その
残存菌数を確認することで以下の表１４に従い評価し
た。商品価値上、３点以上が望ましい。

【００３８】

【表１４】

【００３９】

【表１５】表15：(a)および(b)成分の２成分系、ならびに(a),(b)および(c)成分の３成分系 比 較 例 実 施 例 試料No. 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 組成(配合重量比)： ショ糖モノラウリン酸 1 − − − 1 1 1 1 2 3 1 1 エステル ショ糖モノオレイン酸 − 1 − − − − − − − − − − エステル デカグリセリン − − 1 − 1 3 2 1 1 1 1 1 カプリン酸エステル デカグリセリン − − − 1 − − − − − − − − ラウリン酸エステル クエン酸３Ｎａ − − − − − − − − − − 0.3 − リンゴ酸２Ｎａ − − − − − − − − − − − 0.3 塩化Ｎａ − − − − 0.3 − − − − − − − 水*¹ バ ラ ン ス ｐＨ 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.8 6.7 評価結果： 洗浄力 3 2 1 1 2 5 5 5 5 5 5 5 泡立ち ◎ △ △ △ △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ pH安定性 − − − − × − − − − − ◎ ◎ ＊１）活性剤濃度５％に希釈

【００４０】

【表１６】表１６：（ａ），（ｂ），（ｃ）および（ｄ）成分の４成分系 実 施 例 比 較 例 試料No. 71 72 73 74 75 76 77 78 79 組成(配合重量比)： ショ糖モノラウリン酸 1 1 1 1 1 1 − 3 3 エステル デカグリセリン 1 1 1 1 1 1 − 1 1 カプリン酸エステル クエン酸３Ｎａ 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 エチルパラベン 0.03 − − − − 0.03 0.03 − − プロピルパラベン − 0.03 − − − − − − − 安息香酸Ｎａ − − 0.25 0.5 − 0.25 − − − ソルビン酸Ｋ − − − − 0.25 − 0.25 − − 塩化ベンザルコニウム − − − − − − − − 0.5 水*¹ バ ラ ン ス ｐＨ 6.8 6.8 7.0 7.1 7.2 7.0 7.0 6.8 6.5 評価結果： 洗浄力 5 5 5 5 5 5 1 5 5 泡立ち ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × ◎ ◎ pH安定性 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 除菌力 4 4 4 5 4 5 5 1 4 可食性 可 可 可 可 可 可 可 可 不可 ＊１）活性剤濃度５％に希釈 註）試料No.68,69は本４成分系においては比較例とした
が、請求項１および２に記載の発明では実施例である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （ａ） 重合度５〜２０のポリグリセリ
   ンと炭素数８〜１０の脂肪酸とのエステル化物からなる
   ポリグリセリン脂肪酸エステル、 （ｂ） ショ糖と炭素数１０〜１４の脂肪酸とのモノエ
   ステルからなるショ糖脂肪酸エステルを含有することを
   特徴とする水系中性洗浄剤組成物。
2. 【請求項２】 さらに、 （ｃ） 有機酸またはそのアルカリ金属塩を含有するこ
   とを特徴とする請求項１に記載の水系中性洗浄剤組成
   物。
3. 【請求項３】 さらに、 （ｄ） 食品用抗菌剤を含有する請求項１または２に記
   載の水系中性洗浄剤組成物。