JPH02185434A - 透湿性防水布帛の製造方法 - Google Patents

透湿性防水布帛の製造方法

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JPH02185434A
JPH02185434A JP653289A JP653289A JPH02185434A JP H02185434 A JPH02185434 A JP H02185434A JP 653289 A JP653289 A JP 653289A JP 653289 A JP653289 A JP 653289A JP H02185434 A JPH02185434 A JP H02185434A
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polyurethane
emulsion
sheet
film
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JP653289A
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Tsunekatsu Furuta
古田 常勝
Katsuhiro Inoue
勝博 井上
Yoshiaki Kijima
由明 来島
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリアミノ酸ウレタン樹脂又はポリアミノ酸
ウレタン樹脂とポリウレタン樹脂の混合樹脂よりなる多
孔質膜を用いた。ラミネート法による良好な透湿性能を
有する透湿性防水布帛の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来から、透湿性防水布帛の製造方法としてコーティン
グ法による製造方法とラミネート法による製造方法がよ
く知られている。このうちラミネート法による透湿性防
水布帛は、透湿性と防水性を有する樹脂膜と繊維布帛と
を、接着剤を介して接合させることにより得られている
が、樹脂膜として無孔質の膜を用いたものは、膜自体の
等質性が悪く、これにラミネート時の接着剤による透湿
度の低下が加わって、透湿性能の低いものしか得られて
いなかった。
この欠点を改善するために、樹脂膜としてポリウレタン
樹脂又はポリアミノ酸ウレタン樹脂からなる多孔質膜を
用いて、溶剤系のポリウレタン系接着剤にて該多孔質膜
と繊維布帛とを接合した透湿性防水布帛の製造方法が提
案されている。
しかしながら、これらの方法では、樹脂膜自体の透湿性
能の向上は認められるが、接着剤を多孔質膜上に塗布す
る際に接着剤中の溶剤によって多孔質膜が再溶解して微
細孔が封鎖されてしまい。
透湿性能の低いものしか得られていなかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上述の現状に鑑みて行われたもので。
透湿度の優れた透湿性防水布帛を、ラミネート法によっ
て得ることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述の目的を達成するもので2次の構成より
なるものである。
すなわち1本発明は[親水化されたポリアミノ酸ウレタ
ン樹脂、又は該樹脂とポリウレタン樹脂との混合重量比
が10二〇〜2:8である混合樹脂と、イソシアネート
化合物、疎水性有機溶剤。
親水性有機溶剤および水からなる樹脂溶液をシート状物
上に塗布、乾燥して多孔質樹脂膜を形成させた後、該樹
脂膜面に繊維布帛をポリウレタンエマルジッン系接着剤
にてラミネートし、しかる後にシート状物を剥離するこ
とを特徴とする透湿性防水布帛の製造方法」を要旨とす
るものである。
以下1本発明について詳細に説明を行う。
本発明では、まず始めに、親水化されたポリアミノ酸ウ
レタン樹脂、又は該樹脂とポリウレタン樹脂の混合樹脂
と、イソシアネート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有
機溶剤および水からなる樹脂溶液をシート状物上に塗布
、乾燥して多孔質樹脂膜を形成する。
本発明で用いられるポリアミノ酸ウレタン樹脂(以下、
PAU樹脂という。)は、アミノ酸とポリウレタンとか
らなる共重合体であり、水に対して親和性を有する程度
にアミノ酸成分、ポリウレタン成分、又はアミノ酸成分
とポリウレタン成分の両方が親水化処理されて用いられ
る。
構成成分のアミノ酸としては、D、L−アラニン、L−
アスパラギン酸、L−シスチン、L−グルタミン酸、グ
リシン、L−リジン、L−メチオニン、L−ロイシンお
よびそれらの誘専体が挙げられ、ポリアミノ酸を合成す
る場合には、アミノ酸とホスゲンから得られるアミノ酸
N−カルボン酸無水物(以下、N−カルボン酸無水物を
NCAという。)が一般に用いられるが、特に皮膜性能
面から、光学活性T−アルキルーグルタメート−NCA
が好ましく用いられ、その中でも価格と皮膜物性の面か
ら、γ−メチルーL−グルタメートーNCAまたはγ−
メチル〜D−゛グルタメートNCAIJ<PAU樹脂の
アミノ酸成分として有利に選択される場合が多い。
一方、ポリウレタンとしては、末端にイソシアネート基
を有するウレタンプレポリマーで、イソシアネートとポ
リオールを当量比NGO10H>1の条件で反応させて
得られるものが用いられる。
イソシアネート成分としては、芳香族ジイソシアネート
、脂肪族ジイソシアネートおよび脂環族ジイソシアネー
トの単独またはこれらの混合物が用いられ1例えば、2
・4−トリレンジイソシアネート、4・4゛−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、1・6−ヘキサンジイソシ
アネート、1・4−シクロヘキサンジイソシアネート等
が挙げられる。末た。ポリオール成分としては、ポリエ
ーテルポリオール、ポリエステルポリオール等が使用さ
れる。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール。
ポリテトラメチレングリコール等が挙げられ、また、ポ
リエステルポリオールとしては、エチレングリコール、
プロピレングリコール等のジオールとアジピン酸、セパ
チン酸等の二塩基酸との反応生成物や、カプロラクトン
等の開環重合物が挙げられる。
なお、アミノ酸とポリウレタンとの共重合で使用される
アミン類としては、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジ
エチルアミン、トリエチルアミン。
エタノールアミン等が用いられる。
このように、PAU樹脂は、各種アミノ酸NCAと末端
にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーとの
反応系にアミン類を添加して得られるものである。
得られたPAU樹脂を親水化する方法としては。
ポリアミノ酸ウレタン共重合体のアミノ酸成分。
ポリウレタン成分あるいはアミノ酸、ポリウレタン両成
分に水酸基、第4級アンモニウム塩、カルボン酸ソーダ
、スルホン酸ソーダ等の親水性基を導入する方法があり
1例えば、γ−メチルーし一グルタメートーNCAを用
いて合成したPAU樹脂の場合、γ−メチルーL−グル
タメート成分を2−アミノ−1−エタノール、3−アミ
ノ−1−プロパツール、5−アミノ−1−ペンタノール
等のアミノアルキルアルコールで処理し、N−ヒドロキ
シアルキル−し−グルタメート成分に転換して親水化す
る方法が挙げられる。
PAU樹脂の合成時に用いられる重合溶媒としては、ア
ミノ酸NCAの重合溶媒で活性水素を含まないこと、お
よび末端インシアネート基を有するウレタンプレポリマ
ーを溶解することができることの2点を満足する溶媒が
選択され、かかる溶媒には1例えば、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン等の環状エーテル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等の酢酸エステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、ジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドン等の極性アミド溶媒等を挙げることができ、こ
れらは単独溶媒として、あるいは混合溶媒として用いら
れる。これらの溶媒系のうち特に好ましいものは、生成
する重合体組成物を溶解または均一分散するもので9例
えば、ジメチルホルムアミド単独溶媒、ジメチルホルム
アミドとジオキサンの混合溶媒またはメチルエチルケト
ンとジメチルホルムアミドとの混合溶媒等を挙げること
ができる。
本発明において、親水化されたPAU樹脂と併用する場
合に用いられるポリウレタン樹脂は、容易にW10型エ
マルジョン(油中水型エマルジョン)に調整でき、乾燥
するだけで多孔質膜を形成することができる一般に公知
のものでよく1例えば、ハイムレンX−3038(大日
精化工業株式会社製品)XOLTEX  PX−100
(大日本インキ化学工業株式会社製品)、X0LTEX
  PX−105(大日本インキ化学工業株式会社製品
)などを挙げることができる。
親水化されたPAU樹脂とポリウレタン樹脂の両者を用
いる場合には、その混合比は10:0〜2:8の範囲で
用途に応じて適宜決定する。
例えば2編物へのラミネートに際しては、伸縮性が必要
であるから、ポリウレタン樹脂の配合比率を高める方が
望ましく、親水化されたPAU樹脂とポリウレタン樹脂
の混合重量比は4:6〜2:8程度がこのましい。この
混合重量比が2:8〜0:10になると耐摩耗性が悪く
なる。
親水化されたPAU樹脂の混合比率が高いほど。
得られる樹脂皮膜の耐摩耗性が良好となる。
本発明では、樹脂皮膜の強力を向上し、耐水圧を向上す
る目的で、樹脂溶液にイソシアネート化合物を併用する
イソシアネート化合物としては、2・4−トリレンジイ
ソシアネート  4・4゛ −ジフェニルメタンジイソ
シアネート、イソフオロンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンイソシアネートまたはこれらのジイソシアネート
類3モルと活性水素を含有する化合物(例えば、トリメ
チロールプロパン、グリセリン等)1モルとの付加反応
によって得られるトリイソシアネート類が使用される。
上述のイソシアネート類は、イソシアネート基が遊離し
た形のものであっても、あるいはフェノール、メチルエ
チルケトオキシム等を付加することにより安定させ、そ
の後の熱処理によりブロックを解離させる形のものであ
っても、いずれでも使用でき1作業性や用途等により適
宜使い分ければよい。
イソシアネート化合物の使用量としては、親水化された
PAU樹脂、又は該樹脂とポリウレタン樹脂の混合樹脂
に対して0.1〜10%、好ましくは0.5〜5%の割
合で使用することが望ましい。
使用量が0.1%未満であれば、樹脂膜の強力向上効果
が乏しく、逆に10%を越えると、樹脂の発泡を阻害す
るので好ましくない。
本発明で用いる乾式多孔質樹脂膜を形成するには、上述
の親水化されたPAU樹脂、又は該、樹脂とポリウレタ
ン樹脂との混合樹脂とインシアネート化合物、疎水性有
機溶剤、親水性有機溶剤および水とを混合して、W10
型エマルジョンタイプの樹脂溶液に調整し、これをシー
ト状物上に公知の方法で塗布し乾燥する。
ここで用いるシート状物としては、タック織物。
フィルム、紙等1表面が平滑で、しかもその表面が親水
化されたPAU樹脂、又は該樹脂とポリウレタン樹脂と
の混合樹脂と親和性の乏しいものを用いる。もし、シー
ト状物の表面が樹脂との親和性の高いものであれば、樹
脂膜のシート状物からの剥離が不可能となり、形成しよ
うとする樹脂膜が得られなくなる。通常は、シリコン樹
脂を塗布したポリエチレンテレフタレートフィルムやポ
リプロピレンをラミネートした離型紙等がシート状物と
して好ましく用いられる。
本発明で用いる疎水性有機溶剤には、ベンゼン1トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素やジエチルエーテル、
石油エーテル等のエーテル類等が挙げられ、親水性有機
溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の環状エーテ
ル類、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコ
ール類。
酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類等を挙げる
ことができる。
親水化されたPAtJ樹脂、又は該樹脂とポリウレタン
樹脂との混合樹脂をW10型エマルジョンに調整するに
は公知の方法を用いればよく、樹脂粘度としては、コー
ティング時の作業性を考えて2.000〜25.0OO
cps(25℃)に調整し、さらに未乳化の樹脂粒を取
り除くために、20〜200メツシユの濾過布による濾
過を行っておくことが望ましい。
上述の樹脂溶液をシート状物上に塗布するには通常のコ
ーティング法9例えばナイフコーターやコンマコーター
、リバースコーター等ヲ用いたコーティング法等により
行えばよい。
樹脂溶液の塗布量は、いずれも得ようとする樹脂膜の膜
厚5り100μmにあわせて適宜決定すればよい。
また、乾燥条件については、溶媒の沸点を考えて均一な
多孔質層を形成するよう、温度および時間を選定するこ
とが重要である。例えば、ジオキサン/メチルエチルケ
トン/トルエン/水混合溶媒からなるPAU樹脂溶液を
乾燥する場合には。
50〜100℃にて0.5〜10分間の条件で乾燥する
以上の方法により9本発明で用いる透湿性の良好な多孔
質の透湿性防水樹脂膜をシート状物上に得ることができ
る。
本発明では、このようにして得られたシート状物上の樹
脂膜を、ポリウレタンエマルジョン系接着剤にて繊維布
帛とラミネートする。
ここで用いる繊維布帛としては、ナイロン6やナイロン
66で代表されるポリアミド系合成繊維。
ポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル
系合成繊維、ポリアクリロニトリル系合成繊維、ポリビ
ニルアルコール系合成繊維、トリアセテート等の半合成
繊維、あるいはナイロン6/木綿、ポリエチレンテレフ
タレート/木綿等の混紡繊維や混合繊維から構成された
織物1編物、不織布等を挙げることができる。
本発明で用いるポリウレタンエマルジョン系接着剤は、
W2O型の二液タイプのポリウレタンエマルジョン系接
着剤であり1両末端に水酸基を有するポリオールエマル
ジョン、有機ジイソシアネートおよび架橋触媒からなる
ものである。
上記ポリオールエマル、ジョンとしては、ポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオールまたはこれらの混
合物もしくは共重合体をW2O型のエマルジョンに変性
したものであり1例えば市販のハイムレンY−2020
(大日精化工業株式会社製品)、ハイムレンY−203
1(大日精化工業株式会社製品)等を挙げることができ
る。
有機ジイソシアネートとしては、芳香族ジイソシアネー
ト、脂肪族ジイソシアネート脂環族ジイソシアネートの
単独またはこれらの混合物が用いられ9例えば、2・4
トリレンジイソシアネート 4・4’  −ジフェニル
メタンジイソシアネート、■・6−ヘキサンジイソシア
ネート、1・4−シクロヘキサンジイソシアネート等を
挙げることができる。
架橋触媒としては、トリエチレンジアミン、ジブチル錫
ジラウレート、N−メチルモルホリン等が挙げられる。
二液型のポリウレタンエマルジョン系接着剤を使用する
ときの混合比率は、ポリオールと有機ジイソシアネート
を当量比OH/NGO<1の条件で混合し、さらに架橋
触媒を使用する有機ジイソシアネートに対して0.1〜
10重量%の範囲で混合するのが望ましい。
ラミネートに際しては、シート状物上に形成した樹脂膜
上に、前述のポリオールエマルジョン。
有機ジイソシアネート、架橋触媒からなる接着剤溶液ヲ
ナイフオーバーロールコーター、ロールオーバーコータ
ー、グラビアコーター等の通常のコーテイング機を用い
て、乾燥皮膜が5〜60g/Mになるように塗布量を適
宜設定して塗布し、 50〜100℃、0.5〜10分
間の条件で乾燥を行い。
続いて、繊維布帛をこれに重ね合わせて、80〜150
℃、0.5〜20kg/cdの条件で熱圧着を行う。
このラミネート加工の後、シート状物を剥離することに
より1本発明の透湿性防水布帛を得ることができる。
さらに必要とあらば、シリコン系tn水剤またばフッ素
系撥水剤を用いて、公知の方法で撥水処理を行ってもよ
い。
本発明は以上の構成よりなるものであり1本発明方法に
よれば、ラミネート加工法でありながら透湿性の優れた
透湿性防水布帛を得ることができる。
(作 用) 本発明方法は、親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂
、又は該樹脂とポリウレタン樹脂との混合重量比が10
二〇〜2:8である混合樹脂と、イソシアネート化合物
、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水からなる樹
脂溶液をシート状物上に塗布、乾燥して多孔質樹脂膜を
形成させた後。
該樹脂膜面に繊維布帛をポリウレタンエマルジョン系接
着剤にてラミネートし、しかる後にシート状物を剥離す
ることから構成されてなるものであり、かかる構成によ
って高度の透湿性能を有する透湿性防水布帛を製造する
ものである。
何故に本発明方法による透湿性防水布帛が高度な透湿性
能を有するのか1本発明者等はその理由について次のよ
うに推測している。
親水化されたPAU樹脂、または該樹脂とポリウレタン
樹脂の混合樹脂は、有機溶剤に溶解していない粒子状の
樹脂であり、さらに、水をこの中に分散させてW10型
エマルジョンにし、これを塗布後乾燥すると9粒子状の
まま皮膜が形成されて微多孔を有する樹脂膜が得られ、
一方、この皮膜を形成するPAU樹脂自身は、アミノ酸
とウレタンのブロック共重合により構成されているもの
で、アミノ酸ブロックは主にα−ヘリックス構造を形成
し、ウレタンブロックはランダムコイル構造を形成して
おり、特に前者のアミノ酸ブロックはα−ヘリックス構
造に起因して水蒸気の拡散を助長する傾向を有し、この
ようなPAU樹脂に固有のα−へワックス構造と前述の
樹脂の微多孔質性とが組み合わされた結果1本発明で用
いる樹脂膜(微多孔質膜)が高度の透湿性能を発揮する
ようになるとともに、一方、ラミネートに際しては。
微多孔質膜上に接着剤を塗布する際、従来の溶剤タイプ
のポリウレタン接着剤を使用すると、−旦形成された微
多孔質膜の表面が再溶解して微細孔が封鎖され、結果と
して透湿度の低下を引き起こしていたが9本発明で使用
するエマルジョンタイプのポリウレタン系接着剤は、主
成分が水であるため、微多孔質膜の再溶解が起こりに<
<、樹脂膜に固有の透湿性能が最大限に温存され、その
結果1本発明による透湿性防水布帛が高度な透湿性能を
有するものになると推測される。
また9本発明方法による透湿性防水布帛の樹脂膜には、
親水化されたPAU樹脂を少なくとも20重量%以上用
いているので、樹脂膜の耐摩耗性も非常に良好なものと
なる。
(実施例) 本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、実
施例における性能の測定評価は1次の方法で行った。
(1)  透湿度: J I S  Z−0208によ
る。
(2)耐水圧: J Is  L−1096(低水圧法
)による。
(3)耐摩耗性:JISL−1084(A−1法)に準
拠して2次の方法で測定し評価した。
掌握型摩擦試験機を用い、綿布(JISL−0803に
規定されている染色堅牢度用の添付白布)を2枚重ねて
弧面上に取りつけ。
次に45R摩擦子に試料(5部mX5cm)をその樹脂
膜面を外にして取りつけ、全荷重200gfにて、綿布
上を毎分30回往復する速度で1000回摩擦した後の
外観変化を観察し。
下記4段階の判定評価を行った。
◎ 外観変化なし 0 摩耗による剥離はとんどなし Δ 摩耗により若干剥離あり × 摩耗により全面剥離あり 実施例工 まず初めに1本実施例で用いるPAU樹脂(ポリアミノ
酸ウレタン樹脂)の製造を次の方法で行った。
ポリテトラメチレングリコール(OH価56.9)19
70gと1・6−へキサメチレンジイソシアネート50
4gを、90℃で5時間反応させて、末端にイソシアネ
ート基を有するウレタンプレポリマー(NGO当量23
40)を得た。このウレタンプレポリマー85gとγ−
メチルーL−グルタメートーNCA85gを、ジメチル
ホルムアミド/ジオキサン(重量比=7/3)の混合溶
媒666gに溶解し、かきまぜながら2%トリエチルア
ミン溶液50gを添加し、30℃で5時間反応を行うと
粘度32.000cps(25℃)の黄褐色乳濁状の流
動性の良好なPAU樹脂溶液(以下、PAU樹脂Xとい
う。)を得た。
次に、PAU樹脂Xを836g取り、これにトルエン/
メチルエチルケトン(重fi比=515)の混合溶媒5
24gを加え、かきまぜなから3アミノ−1−プロパツ
ール34gを添加し、30℃で8時間反応を行うと、粘
度2,800cps(25℃)の乳白色スラリー状の親
水化されたPAU樹脂溶液(以下、PAU樹脂樹脂用う
。)を得た。
上述のPAU樹脂樹脂用いて9次の方法により本発明の
透湿性防水布帛を製造した。
まず、ポリプロピレンフィルムをラミネートした離型紙
をシート状物として用意し、これに下記第1表の処方1
〜3に示す樹脂溶液を、ナイフオーバーロールコータ−
を使用して、樹脂膜の乾燥膜厚が15μmになるように
塗布量を適宜調整して塗布した後、60℃、3分間の条
件で乾燥を行った。
第  1  表 (注1)ポ’)’)しl>樹脂(大日精化工業側製品)
(注2) イソシアネート 化合物 (同  上   
   )次に、形成された樹脂股上に、下記処方4に示
すポリウレタンエマルジョン系接着剤溶液をナイフオー
バーロールコータ−を使用して塗布量60g/rdにて
塗布した後、50℃で3分間の条件の乾燥を行ない、こ
れにナイロントリコットハーフ〔フロント糸およびバッ
ク糸ともナイロン(FD) 40d /10fを使用、
コース数53本/!ン、ウエール数44本/!ン〕を重
ね合わせて、90℃、3kg/cIiIの条件で熱圧着
を行った。
〔処方4〕 ハイムレンY−2031100部 (ポリオールIマルジフン樹脂、大日精化工業■製品)
レザミン X          2部((ソ278−
)化合物、大日精化工業■製品)レザミンH1−215
2部 (架橋触媒、大日精化工業■製品) この後1M型紙を剥離し、続いてフッ素系撥水剤エマル
ジョンのアサヒガードAC;−710(旭硝子■製品)
の5%水溶液をパディング(絞り率55%)t、、13
0℃にて1分間の熱処理を行って1本発明の透湿性防水
布帛3点を得た。
本発明との比較のため1本実施例における処方3(第1
表)を用いるとともに、接着剤処方4に代えて下記処方
5を用いるほかは1本実施例と全く同一の方法により比
較例1の透湿性防水布帛を得た。
〔処方5〕 クリスボンN−184100部 ((lJt−IL樹脂、大日本インキ化学工業側製品)
パーノックDN−95010部 (イソシアネート化合物、大日本インキ化学工業■)ア
クセル T          3部(架橋触媒、大日
本インキ化学工業側製品)ジメチルホルムアミド   
  25部ト  ル  エ  ン          
     30部本発明および比較例1による透湿性防
水布帛の性能を測定評価し、その結果を合わせて第2表
に示した。
(以下余白) 第 表 第2表における本発明の透湿性防水布帛の性能を、比較
例1の性能と比較すれば明らかな如く。
本発明の透湿性防水布帛は、比較例1の透湿性防水布帛
と同レベルの防水性能を保持しながら透湿性能が驚くほ
ど向上していることがわかる。
また9本発明の透湿性防水布帛は、耐摩耗性においても
、特に問題な(良好であることが分かる。
(発明の効果) 本発明は、親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂、又
は該樹脂とポリウレタン樹脂との混合重量比が10:0
〜2:8である混合樹脂と、イソシアネート化合物、疎
水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水からなる樹脂溶
液を′シート状物上に塗布、乾燥して多孔質樹脂膜を形
成させた後、該樹脂膜面に繊維布帛をポリウレタンエマ
ルジョン系接着剤にてラミネートし、しかる後にシート
状物を剥離する構成を有し、かかる構成の本発明によれ
ば、優れた透湿性能を有する透湿性防水布帛をラミネー
ト法によって製造することができる。
本発明方法による透湿性防水布帛は、その優れた性能か
ら、特にスポーツ衣料に適した素材である。
特許出願人  ユニ亭力株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂、又は該
    樹脂とポリウレタン樹脂との混合重量比が10:0〜2
    :8である混合樹脂と、イソシアネート化合物、疎水性
    有機溶剤、親水性有機溶剤および水からなる樹脂溶液を
    シート状物上に塗布、乾燥して多孔質樹脂膜を形成させ
    た後、該樹脂膜面に繊維布帛をポリウレタンエマルジョ
    ン系接着剤にてラミネートし、しかる後にシート状物を
    剥離することを特徴とする透湿性防水布帛の製造方法。
JP653289A 1989-01-13 1989-01-13 透湿性防水布帛の製造方法 Pending JPH02185434A (ja)

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