JPH02112479A - 透湿性防水布帛およびその製造方法 - Google Patents

透湿性防水布帛およびその製造方法

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JPH02112479A
JPH02112479A JP26248588A JP26248588A JPH02112479A JP H02112479 A JPH02112479 A JP H02112479A JP 26248588 A JP26248588 A JP 26248588A JP 26248588 A JP26248588 A JP 26248588A JP H02112479 A JPH02112479 A JP H02112479A
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resin
water
organic solvent
hydrophilic
hydrophilized
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JP26248588A
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Tsunekatsu Furuta
古田 常勝
Katsuhiro Inoue
勝博 井上
Yoshiaki Kijima
由明 来島
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/12Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins
    • D06N3/14Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins with polyurethanes

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高度な透湿性能を有する透湿性防水布帛およ
びその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 本発明者らは、優れたi3湿性能を有し、かつ風合の良
好な透湿性防水布帛の製造方法として、先に特願昭63
−62709号にて「親水化されたポリアミノ酸ウレタ
ン樹脂、ポリウレタン樹脂、またはその両者の混合樹脂
と、イソシアネート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有
機溶剤および水とからなる樹脂溶液を繊維布帛に塗布し
た後、乾燥する第1工程、該塗布面に、親水化されたポ
リアミノ酸ウレタン樹脂、または該樹脂とポリウレタン
樹脂との混合重量比が10二〇〜2:8である混合樹脂
と、イソシアネート化合物、疎水性有機溶剤。
親水性有機溶剤および水とからなる樹脂溶液を塗布した
後、乾燥熱処理する第2工程よりなることを特徴とする
透湿性防水布帛の製造方法」を提案した。
これは、透湿度7.000 g / g ・24hrs
以上(JISZ−0208) 、耐水圧2.000m1
水柱以上(JIS L−1096低水圧法)の性能を有
する透湿性防水布帛であったが、この透湿性防水布帛を
縫製し1着用テストを行ったところ1着用時にコーティ
ング皮膜がアンダーウェアによって摩耗され、皮膜が損
傷することが判明してきた。
この欠点を改善するために、上記皮膜上に溶剤タイプの
一液型ポリアミノ酸ウレタン樹脂や溶剤タイプの一液型
ポリウレタン樹脂のトップコーティングを試みたが、こ
の場合には透湿度が低下してしまい、所期の目的を達成
することができなかった。
そして、今のところ耐摩耗性が良好で、しかもS?W度
7,000 g / m・24hrs以上の性能を有す
る透湿性防水布帛は得られていないのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上述の現状に鑑みて行われたもので透湿度7
.000 g / g ・24 hrs以上の優れた透
湿性能を有し、しかも皮膜の耐摩耗性が良好な透湿性防
水布帛を、乾式コーティング加工法によって得ることを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述の目的を達成するもので1次の構成を有
するものである。
すなわち1本発明は「繊維布帛上に二層の樹脂層を有す
る透湿性防水布帛であって、繊維布帛と接する第1樹脂
層が、親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂、ポリウ
レタン樹脂、またはその両者の混合樹脂よりなる多孔質
膜であり1該多孔質膜と接する第2樹脂層が親水化され
たポリウレタン樹脂、または該樹脂と親水化されたポリ
アミノ酸ウレタン樹脂との混合樹脂よりなる無孔質膜で
あることを特徴とする透湿性防水布帛」ならびに「親水
化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂
、またはその両者の混合樹脂と、イソシアネート化合物
、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水とからなる
樹脂溶液を繊維布帛に塗布した後、乾燥する第1工程、
該塗布面に、yt水化されたポリウレタン樹脂、または
該樹脂と親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂との混
合樹脂と、イソシアネート化合物、疎水性有機溶剤親水
性有機溶剤および水とからなる樹脂溶液を塗布した後、
乾燥熱処理する第2工程よりなることを特徴とする透湿
性防水布帛の製造方法」を要旨とするものである。
以下2本発明について詳細に説明を行う。
本発明では、コーティング樹脂として、第1工程で親水
化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂
、またはその両者の混合樹脂、第2工程で親水化された
ポリウレタン樹脂、または該樹脂と親水化されたポリア
ミノ酸ウレタン樹脂との混合樹脂が用いられる。
本発明において利用するポリアミノ酸ウレタン樹脂は、
アミノ酸とポリウレタンとからなる共重合体であり、水
に対して親和性を有する程度にそのアミノ酸成分、ポリ
ウレタン成分、またはアミノ酸成分とポリウレタン成分
の両方が親水化処理されたものを□本発明では親水化さ
れたポリアミノ酸ウレタン樹脂として用いる。
ポリアミノ酸ウレタン樹脂(以下、PA[J樹脂という
。)を構成する構成成分のアミノ酸としては、D、L−
アラニン、L−アスパラギン11.T−一シスチン、L
−グルタミン酸、グリシン、Lリジン、L−メチオニン
、L−ロイシンおよびそれらの誘導体が挙げられ、ポリ
アミノ酸を合成する場合には、アミノ酸とホスゲンから
得られるアミノ酸N−カルボン酸無水物(以下、N−カ
ルボン酸無水物をNCAという。)が一般に用いられる
が、特に皮膜性能面から、光学活性T−アルキルーグル
タメート−NCAが好ましく用いられその中でも価格と
皮膜物性の面から、γ−メチルL−グルタメートーNC
Aまたはγ−メチルD−グルタメートーNCAがPAU
樹脂のアミノ酸成分として有利に選択される場合が多い
一方、ポリウレタンとしては、末端にイソシアネート基
を有するウレタンプレポリマーで、イソシアネートとポ
リオールを当量比NGO10H>1の条件で反応させて
得られるものが用いられる。
イソシアネート成分としては、芳香族ジイソシアネート
、脂肪族ジイソシアネートおよび脂環族ジイソシアネー
トの単独またはこれらの混合物が用いられ7例えば、2
・4−トリレンジイソシアネート 4・4”−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、1・6−ヘキサンジイソシ
アネート、1・4シクロヘキサンジイソシアネート等が
挙げられる。また、ポリオール成分としては、ポリエー
テルポリオール、ポリエステルポリオール等が使用され
る。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコールポリテトラメチレ
ングリコール等が挙げられ、また ポリエステルポリオ
ールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール等のジオールとアジピン酸、セパチン酸等の二塩基
酸との反応生成物や、カプロラクトン等の開環重合物が
挙げられる。
なお、アミノ酸とポリウレタンとの共重合で使用される
アミン類としては、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジ
エチルアミン、トリエチルアミンエタノールアミン等が
用いられる。
このように、PAU樹脂は、各種アミノ酸NCAと末端
にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーとの
反応系にアミン類を添加して得られるものである。
得られたポリアミノ酸ウレタン共重合体を親水化する方
法としては、ポリアミノ酸ウレタン共重合体のアミノ酸
成分、ポリウレタン成分またはアミノ酸とポリウレタン
の両成分に水酸基、第4級アンモニウム塩、カルボン酸
ソーダ、スルホン酸ソーダ等の親水性基を導入する方法
があり2例えば、γ−メチルーL−グルタメーINcA
を用いて合成したPAU樹脂の場合、T−メチル−し−
グルタメート成分を2−アミノ−1−エタノール、3−
アミノ−1−プロパツール、5−アミノニーペンタノー
ル等のアミノアルキルアルコールで処理し、N−ヒドロ
キシアルキル−し−グルタメート成分に転換し、親水化
する方法が挙げられる。
PAU樹脂の合成時に用いられる重合溶媒としては、ア
ミノ酸NCAの重合溶媒で活性水素を含まないこと、お
よび末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマ
ーを溶解することができることの2点を満足する溶媒が
選択され、かかる溶媒には1例えば、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン等の環状エーテル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等の酢酸エステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン頻、ジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドン等の極性アミド溶媒等を挙げることができ、こ
れらは単独溶媒として、あるいは混合溶媒として用いら
れる。これらの溶媒系のうち特に好ましいものは、生成
する重合体組成物を溶解または均一分散するもので1例
えば、ジメチルホルムアミド単独溶媒、ジメチルホルム
アミドとジオキサンの混合溶媒またはメチルエチルケト
ンとジメチルホルムアミドとの混合溶媒等を挙げること
ができる。
本発明の第1工程で用いられるポリウレタン樹脂は、容
易にW10型エマルジョン(油中水型エマルシコン)に
調整でき、乾燥するだけで多孔質膜を形成することがで
きる一般に公知のものでよく2例えばハイムレンX−3
038(大日精化工業株式会社製品)、XOI、TEX
  PX−100(大日本インキ化学工業株式会社製品
)、X0LTEXPX−105(大日本インキ化学工業
株式会社製品)などを挙げることができる。
本発明の第2工程で用いられる親水化されたポリウレタ
ン樹脂は、ポリウレタン樹脂に水酸基。
第4級アンモニウム塩、カルボン酸ソーダ、スルホン酸
ソーダ等の親水性基を導入したもので、水を添加すると
増粘し、乾燥すると無孔質膜を形成するものであり、市
販品としては2例えばハイムレンNPIJ−1110(
大日精化工業株式会社製品)等を挙げることができる。
第1工程でコーティング樹脂として用いる親水化された
PAtJ樹脂とポリウレタン樹脂はそれぞれ単独で用い
てもよいが1両者を併用して用いてもよい。また、第2
工程でコーティング樹脂として用いる親水化されたポリ
ウレタン樹脂も単独で用いてもよいが、親水化されたP
AU樹脂との混合樹脂として用いることもできる。
これらの樹脂を併用する際には、その混合比は用途に応
じて適宜決定すればよい。
例えば1編物へのコーティングに際しては、伸縮性が必
要であるから、第1工程、第2工程ともにポリウレタン
樹脂の配合比率を高める方が望ましく、第1工程におけ
る親水化されたPAU樹脂とポリウレタン樹脂の混合重
量比は4:6〜0:10程度、また。第2工程における
親水化されたPAU樹脂と親水化されたポリウレタン樹
脂との混合重量比は7:3〜0:10程度が好ましい。
本発明では樹脂皮膜と布帛との耐剥離性を向上する目的
で、樹脂溶液中に樹脂、繊維基布のいずれとも親和性の
高い化合物を併用する。本発明ではその化合物としてイ
ソシアネート化合物を併用する。
イソシアネート化合物としては、2・4−トリレンジイ
ソシアネート 、4・4゛ −ジフェニルメタンジイソ
シアネートイソフオロンジイソシアネーロヘキサメチレ
ンイソシアネートまたはこれらのジイソシアネート類3
モルと活性水素を含有する化合物(例えば、トリメチロ
ールプロパン、グリセリン等)1モルとの付加反応によ
って得られるトリイソシアネート類が使用される。上述
のイソシアネート類は 、イソシアネート基が遊離した
形のものであっても、あるいはフェノール、メチルエチ
ルケトオキシム等を付加することにより安定させ、その
後の熱処理によりブロックを解離させる形のものであっ
ても、いずれでも使用でき1作業性や用途等により適宜
使い分ければよい。
イソシアネート化合物の使用量としては、使用樹脂重量
に対して0.1〜10%、好ましくは0.5〜5%の割
合で使用することが望ましい。使用量が0.1%未満で
あれば、布帛に対する樹脂の接着力が乏しく、逆に10
%を越えると、風合いが硬化するので好ましくない。
本発明では、まず第1工程として、上述の親水化された
PAU樹脂、ポリウレタン樹脂、またはその両者の混合
樹脂と、イソシアネート化合物。
疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水とを混合して
、W10型エマルジョンタイプの樹脂溶液に調整し、こ
れを繊維布帛上に塗布後乾燥し、第2工程として、その
塗布面に親水化されたポリウレタン樹脂、または該樹脂
と親水化されたPAU樹脂との混合樹脂と、イソシアネ
ート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水
とからなる樹脂溶液を塗布後、乾燥熱処理する。
ここで用いる疎水性有機溶剤には、ベンゼン。
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素やジエチルエー
テル、石油エーテル等のエーテル類等が挙げられ、一方
、親水性有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等
の環状エーテル類、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸
エステル類等を挙げることができる。
本発明では、防水性向上の目的で、前述の樹脂溶液にフ
ッ素系撥水剤を添加してもよく、さらに耐摩耗性向上の
目的で、シリコン系樹脂を添加してもよく、これらの使
用量は、用途により適宜決定すればよい。
本発明で用いる繊維布帛としては、ナイロン6やナイロ
ン66で代表されるポリアミド系合成繊維、ポリエチレ
ンテレフタレートで代表されるポリエステル系合成繊維
、ポリアクリロニトリル系合成繊維、ポリビニルアルコ
ール系合成繊維、トリアセテート等の半合成繊維、ある
いはナイロン6/木綿、ポリエチレンテレフタレート/
木綿等の混紡繊維から構成された織物2編物、不織布等
を挙げることができる。
本発明では、これらの繊維布帛に撥水剤処理を施したも
のを用いてもよい。この場合、布帛の鳴水性は、 JI
S L−1096スプレー法にてtΩΩ変度90以上る
ことが望ましい。
用いる撥水剤は、パラフィン系tΩ水剤やポリシロキサ
ン系撥水剤、フッ素系撥水剤等、公知のものでよく1そ
の処理は、一般に行われている公知の方法で行ったもの
でよい。
特に良好な撥水性を必要とする場合には、フッ素系撥水
荊を使用し1例えば、旭硝子株式会社製品のアサヒガー
ド730 (フッ素系撥水剤エマルジョン)を5%の水
溶液でパディング(絞り率35%)後、160℃にて1
分間の熱処理を行う方法等によって行えばよい。
第1工程における親水化されたP A、 U樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、またはその両者の混合樹脂等の樹脂液を
調整したり、また、第2工程における親水化されたポリ
ウレタン樹脂や該樹脂と親水化されたPAU樹脂の混合
樹脂の樹脂液を調整したりするには、いずれも公知の方
法を用いて行えばよく、樹脂粘度としてはコーティング
時の作業性を考えて2,000〜25.000cps(
25℃)に調整し、さらに未乳化の樹脂粒を取り除くた
めに20〜200メツシユの濾過布による濾過を行って
おくことが望ましい。
上述の樹脂溶液を、第1工程で繊維布帛に塗布したり、
その塗布面に第2工程で塗布したりするには2通常のコ
ーティング法9例えばナイフコータやコンマコータ、リ
バースコータ等を用いたコーティング法等により行えば
よい。
第1工程および第2工程で塗布する樹脂溶液の塗布量は
、いずれも得ようとする樹脂膜の膜厚5〜100μmに
あわせて適宜決定すればよい。
また、乾燥条件については、第1工程、第2工程とも溶
媒の沸点を考え、適宜温度および時間を選定するように
する。例えば、ジオキサン/メチルエチルケトン/トル
エン/水の混合溶媒からなる親水化されたPAυ樹脂溶
液を乾燥する場合には、50〜100℃にて0.5〜1
0分間の条件で乾燥する。さらに樹脂中のイソシアネー
ト化合物の架橋反応を完結させるために、100〜14
0°Cにて0.5〜5分間の条件にて熱処理することが
望ましい。
第2工程で樹脂皮膜を乾燥後、必要に応じてjQ水処理
を行う。
ここで用いるIC水剤および撥水処理の方法については
、前述のごとく、あらかじめ繊維布帛を撥水処理した場
合の方法に準じて、適宜パディング法、スプレー法、コ
ーティング法等により撥水処理を行えばよい。また、1
親水性の耐久性を高めるため、メラミン樹脂等の樹脂を
併用して撥水処理を行うこともできる。
本発明方法においては、撥水処理をコーティング加工の
前後の双方に行っても一層にさしつかえなく、この場合
には、より一層耐水圧の良好なものが得られる。また、
布帛の平滑性や柔軟性を高めるため、さらに布帛にポリ
シロキサン樹脂付与を行ってもよい。付与するポリシロ
キサンとしては、ジメチルポリシロキサン、フェニル基
含有ポリシロキサン、アミノ変成やオレフィン変成等の
変成シリコンオイル、メチル水素ポリシロキサンあるい
はジメチルポリシロキサンとメチル水素ポリシロキサン
との混合物等が使用でき、用途により適宜選択すればよ
いが1本発明においては、ジメチルポリシロキサンの分
子量が5,000=30,000のものが好ましく用い
られる。
このポリシロキサン処理は、まず第一に、布帛に平滑性
を与え、生地間の摩擦による皮膜の摩擦損傷を低減させ
ることができ、また、この平滑効果により、裏地を使用
しなくてもスムーズに着脱できるメリットもあり、さら
にシリコン樹脂が織物の組織間に付着し、織物を構成す
る糸条間の摩擦を減少することにより、風合いを柔軟に
することもできる。
このポリシロキサン処理は、水分散液、エマルジョン等
の形態で付与してもよいが、処理斑を発生させない目的
で、■・1・1−トリクロロエタン、トリクロロエチレ
ン、パークロルエチレン等の塩素化炭化水素やトルエン
、ヘキサン、ミネラルターペン等の溶剤溶液として付与
してもよい。
ポリシロキサン樹脂の付与方法は1通常行われているパ
ディング法、コーティング法またはスプレー法等で行え
ばよい。ポリシロキサンの付着量は、繊維重量に対して
固形分で0.1%以上が望ましい。
本発明は以上の構成を有するものである。
(作 用) 本発明方法は、第1工程で親水化されたPAU樹脂、ポ
リウレタン樹脂、またはその両者の混合樹脂とイソシア
ネート化合物、疎水性有機溶剤。
親水性有機溶剤および水とからなる樹脂)容液を繊維布
帛に塗布した後8乾燥し、続く第2工程で。
その塗布面に、現水化されたポリウレタン樹脂または該
樹脂と親水化されたPAU樹脂との混合樹脂とイソシア
ネート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および
水とからなる樹脂溶液を塗布し、乾燥熱処理する構成を
有するものであり、かかる構成によって耐摩耗性が良好
で、かつ高度の透湿性能を有する透湿性防水布帛を製造
するものである。
何故に1本発明方法による透湿性防水布帛は。
耐摩耗性が良好で、かつ高度な透湿性能を有するのか2
本発明者等はその理由について次のように推測している
親水化されたPAU樹脂、ポリウレタン樹脂。
あるいはその両者の混合樹脂は、有機溶剤に溶解してい
ない粒子状の樹脂であり、さらに、水をこの中に分散さ
せてW10型エマルジョンにし、これを塗布後乾燥する
と1粒子状のまま皮膜が形成されて微多孔を有する樹脂
膜が得られる。
一方、この皮膜を形成するPAU樹脂自身は。
アミノ酸とウレタンのブロック共重合により構成されて
いるものであって、アミノ酸ブロックは主にα−へワッ
クス構造を形成し、ウレタンブロックはランダムコイル
構造を形成しており、特に前者のアミノ酸ブロックは、
α−へワックス構造に起因して水蒸気の拡散を助長する
傾向を有し、このようなPAU樹脂に固有のα−ヘリッ
クス構造と前述の樹脂の微多孔質性とが組み合わされた
結果1本発明の透湿性防水布帛が高度の透湿性能を発揮
するようになるものと推測される。
また、この皮膜は2粒子状物が凝集した微多孔質膜であ
るから、5.れた透湿性能を有するが、その反面、皮膜
強力が小さいために耐摩耗性、特に耐屈曲摩耗性が悪い
。この欠点を改善するため。
従来は、ジメチルホルムアミド、メチルエチルケトン等
の有機溶剤からなるポリウレタン樹脂やポリアミノ酸ウ
レタン樹脂をトップコーティングして、多孔質膜上に無
孔質膜を形成する方法が行われてきたが、この場合、有
機溶剤により一度形成された多孔質膜が再溶解し、透湿
度が低下してしまっていた。この点本発明の第2工程で
用いる樹脂は水を添加することができるので、多孔質膜
上にトップコーティングを行っても多孔質膜を再溶解す
ることなく薄膜状にコーティングすることができ、従っ
て、透湿性能を損なうことなく耐摩耗性、特に耐屈曲摩
耗性を改善することができる。
(実施例) 次に1本発明を実施例によってさらに具体的に説明する
が、実施例における性能の測定、評価は次の方法で行っ
た。
(11透湿度: JIS Z−0208による。
(2)耐水圧: JIS L−1096(低水圧法)に
よる。
(3)摩耗強カニ JIS K−6772に準拠して1
次の方法により測定、評価した。
スコツト型耐揉試験機を用い、つかみ間に試料2枚(3
cmX 12鍾)を−組として中表で固定し1両つかみ
の押圧荷重1 kgfにて4clII間の距離を120
±2回/分の速度で、 1000回往復摩擦した後の外
観を観察し1次の4段階評価を行った。
◎ 外観変化なし O摩耗による剥離はとんどなし △ 摩耗により若干剥離あり × 摩耗により全面剥離あり 実施例1 まず2本実施例で用いるPAU樹脂(ポリアミノ酸ウレ
タン樹脂)の製造を次の方法で行った。
ポリテトラメチレングリコール(OH(i56.9)1
970 gと1・6−へキサメチレンジイソシアネート
504gを、90℃で5時間反応させて、末端にイソシ
アネート基を有するウレタンプレポリマー (NGO当
!2340)を得た。このウレタンプレポリマー85g
とγ−メチル−L−グルタメート−NCA85 gを□
 ジメチルホルムアミド/ジオキサン(重量比=7/3
)の混合溶媒666gに溶解し、かきまぜながら2%ト
リエチルアミン溶液50gを添加し、30℃で5時間反
応を行うと。
粘度32.000cps (25℃)の黄褐色乳濁状の
流動性の良好なPAU樹脂溶液(以下、PAU樹脂Xと
いう。)を得た。
次に、PAU樹脂Xを836g取り、これにトルエン/
メチルエチルケトン(重1比=515)の混合溶媒52
4gを加え、かきまぜなから3アミノ−1−プロパツー
ル34gを添加し、30℃で8時間反応を行うと、粘度
2.800cps (25℃)の乳白色スラリー状の親
水化されたPAU樹脂溶液(以下、PAU樹脂樹脂用う
。)を得た。
上述のPAU樹脂樹脂用いて2次の方法により本発明の
透湿性防水布帛を製造した。
まず、基布として経糸にナイロン70デニール/24フ
イラメント、緯糸にナイロン70デニール/34フイラ
メントを用いた経糸密度120本/インチ、緯糸密度9
0本/インチの平織物(タフタ)を用意し、これに通常
の方法で精練および酸性染料による染色を行った後、鏡
面ロールをもつカレンダー加工機を用いて、温度170
℃、圧力30kg/cm、速度20m/分の条件にてカ
レンダー加工を行った。
ここで7本発明の第1工程として、下記第1表の処方1
に示す樹脂溶液を、ナイフオーバーロールコータを使用
し、乾燥被膜重量が5 g/mになるように塗布量を調
整して塗布した後、60’C。
5分間の乾燥を行い1次に第2工程として、その塗布面
に第1表の処方4に示す樹脂溶液を、ナイフオーバーロ
ールコータを使用して、乾燥被膜重量が5 g / r
+?になるように塗布量を調整して塗布した後、60℃
、5分間の条件で乾燥を行い、120℃71分間の熱処
理を行ってから、この布帛にフッ素系撥水剤エマルジョ
ンのアサヒガード710(旭硝子株式会社製品)を5%
水溶液にてパディング(絞り率30%)処理を行い21
60℃で1分間の熱処理を行い、引き続き、信越シリコ
ンオイルKF−96(ジメチルポリシロキサン。
信越化学工業株式会社製品)の4%ミネラルターペン溶
液をパディング(絞り率30%)シ、乾燥後、テンター
にて130°Cで3分間の熱処理を行って本発明の透湿
性防水布帛(本発明Aとする)を得た。
第  1  表 (注2)無孔質型4’)ウレ’iン樹脂(大日精化工業
■製品)(注3) 4”)シフtJ化合物(大日精化工
業@製品)上記本発明への透湿性防水布帛の製造に際し
てその第1工程の処方lに代えて第1表の処方2を用い
るほかは5本発明Aの透湿性防水布帛の製造と全く同一
の方法により9本発明Bの透湿性防水布帛を製造した。
さらに、上記本発明Aの透湿性防水布帛の製造に際して
その第1工程の処方1に代えて第1表の処方3を用い、
第2工程の処方4に代えて第1表の処方5を用いるほか
は1本発明への透湿性防水布帛の製造と全く同一の方法
により1本発明Cの透湿性防水布帛を製造した。
本発明との比較のため、上記本発明Aの透湿性防水布帛
の製造に際して、その第2工程の処方4に代えて、各々
第1表の処方3.処方6を用いるほかは1本発明Aの透
湿性防水布帛の製造と全く同一の方法により、比較用の
透湿性防水布帛2点(各々比較例1.比較例2とする。
)を製造した。
(注1)多孔質型ポリウシ’lン樹脂(大日精化工業0
荀製品)上述のごとくして得られた本発明A−Cの透湿
性防水性布帛および比較例1.2の透湿性防水布帛につ
いて性能を測定、評価し、その結果を合わせて第2表に
示した。
第   2   表 第2表における本発明A〜Cの透湿性防水布帛の性能を
、比較例1の性能と比較すれば明らかな如く1本発明の
透湿性防水布帛は、透湿性能を損なうことなく耐摩耗性
能が向上していることが分り、また、比較例2の性能と
比較すれば明らかな如く1本発明の透湿性防水布帛は、
比較例2と同レベルの摩耗強力を保持しながら透湿性能
が驚くほど向上していることがわかる。
(発明の効果) 本発明は、親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂、ポ
リウレタン樹脂、又はその両者の混合樹脂と、イソシア
ネート化合物、疎水性有機溶剤。
親水性有機溶剤および水とからなる樹脂溶液を繊維布帛
に塗布した後、乾燥する第1工程、該塗布面に、親水化
されたポリウレタン樹脂、又は該樹脂と親水化されたポ
リアミノ酸ウレタン樹脂との混合樹脂と1 イソシアネ
ート化合物、疎水性有機溶剤、1を水性有機溶剤および
水とからなる樹脂溶液を塗布した後、乾燥熱処理する第
2工程よりなる構成を有し、かかる構成の本発明によれ
ば、非常に優れた透湿性能と防水性能を有するのみなら
ず、優れた耐摩耗性能をも有する透湿性防水布帛を製造
することができる。
本発明の透湿性防水布帛は、その優れた性能から、特に
スポーツ衣料に適した素材である。
特許出願人  ユ=亭力株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維布帛上に二層の樹脂層を有する透湿性防水布
    帛であって、繊維布帛と接する第1樹脂層が、親水化さ
    れたポリアミノ酸ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ま
    たはその両者の混合樹脂よりなる多孔質膜であり、該多
    孔質膜と接する第2樹脂層が親水化されたポリウレタン
    樹脂、または該樹脂と親水化されたポリアミノ酸ウレタ
    ン樹脂との混合樹脂よりなる無孔質膜であることを特徴
    とする透湿性防水布帛。
  2. (2)親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂、ポリウ
    レタン樹脂、またはその両者の混合樹脂と、イソシアネ
    ート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水
    とからなる樹脂溶液を繊維布帛に塗布した後、乾燥する
    第1工程、該塗布面に、親水化されたポリウレタン樹脂
    、または該樹脂と親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹
    脂との混合樹脂と、イソシアネート化合物、疎水性有機
    溶剤、親水性有機溶剤および水とからなる樹脂溶液を塗
    布した後、乾燥熱処理する第2工程よりなることを特徴
    とする透湿性防水布帛の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455785B1 (ko) * 1999-07-09 2004-11-06 코오롱티티에이 주식회사 건식무공형 투습방수포

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