JP2595288B2 - 透湿性防水布帛の製造方法 - Google Patents
透湿性防水布帛の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,高度な透湿性能を有する透湿性防水布帛の
製造方法に関するものである。
製造方法に関するものである。
(従来の技術) 繊維布帛にポリアミノ酸ウレタン樹脂液を塗布して無
孔の皮膜を形成したコーテイング布帛は従来から公知で
あり,かなりの透湿性を有する事も知られているが,こ
のような無孔のポリアミノ酸ウレタン樹脂のコーテイン
グ布帛では,膜厚10μmクラスのもので,その透湿度は
高々3,000g/m2・24hrs(JIS Z−0208測定)程度のもの
しか得られず,風合いも硬いものであった。
孔の皮膜を形成したコーテイング布帛は従来から公知で
あり,かなりの透湿性を有する事も知られているが,こ
のような無孔のポリアミノ酸ウレタン樹脂のコーテイン
グ布帛では,膜厚10μmクラスのもので,その透湿度は
高々3,000g/m2・24hrs(JIS Z−0208測定)程度のもの
しか得られず,風合いも硬いものであった。
本発明者らは,これらの欠点を改善するために,無孔
のポリアミノ酸ウレタンコーテイング布帛でありなが
ら,従来の無孔の透湿限界をはるかに越える優れた透湿
性能を有し,しかも風合いの良好な透湿性防水布帛の製
造方法として,先に特願昭61−252198号にて「繊維布帛
に,(a)ポリアミノ酸ウレタン樹脂主体の合成重合
体,(b)ポリビニルピロリドン,ポリエチレングリコ
ール誘導体,フタル酸エステル,ベンゼントリカルボン
酸誘導体のうち少なくとも一つの化合物,(c)イソシ
アネート化合物,(d)極性有機溶剤および,(e)揮
発性溶剤よりなる樹脂溶液を塗布し,乾燥することを特
徴とする透湿性防水布帛の製造方法」を提案した。これ
は,透湿度4,000〜5,000g/m2・24hrs程度にて,耐水圧
2,000mm水柱(JIS L−1096低水圧法)以上の性能を有す
る透湿性防水布帛であったが,近年,さらに高度な透湿
性能を有する透湿性防水布帛に対する要望が高まり,透
湿度7,000g/m2・24hrs以上の性能を有するものが求めら
れるようになった。
のポリアミノ酸ウレタンコーテイング布帛でありなが
ら,従来の無孔の透湿限界をはるかに越える優れた透湿
性能を有し,しかも風合いの良好な透湿性防水布帛の製
造方法として,先に特願昭61−252198号にて「繊維布帛
に,(a)ポリアミノ酸ウレタン樹脂主体の合成重合
体,(b)ポリビニルピロリドン,ポリエチレングリコ
ール誘導体,フタル酸エステル,ベンゼントリカルボン
酸誘導体のうち少なくとも一つの化合物,(c)イソシ
アネート化合物,(d)極性有機溶剤および,(e)揮
発性溶剤よりなる樹脂溶液を塗布し,乾燥することを特
徴とする透湿性防水布帛の製造方法」を提案した。これ
は,透湿度4,000〜5,000g/m2・24hrs程度にて,耐水圧
2,000mm水柱(JIS L−1096低水圧法)以上の性能を有す
る透湿性防水布帛であったが,近年,さらに高度な透湿
性能を有する透湿性防水布帛に対する要望が高まり,透
湿度7,000g/m2・24hrs以上の性能を有するものが求めら
れるようになった。
このような要望に対して,上述のごとき無孔膜コーテ
イング布帛では限界があり,もはや対応することができ
なくなった。
イング布帛では限界があり,もはや対応することができ
なくなった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,上述の現状に鑑みて行われたもので,乾式
多孔質コーテイング加工にて透湿度7,000g/m2・24hrs以
上の優れた透湿性能を有する透湿性防水布帛を得ること
を目的とするものである。
多孔質コーテイング加工にて透湿度7,000g/m2・24hrs以
上の優れた透湿性能を有する透湿性防水布帛を得ること
を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は,上述の目的を達成するもので,次の構成を
有するものである。
有するものである。
すなわち,本発明は,「親水化されたポリアミノ酸ウ
レタン樹脂主体の合成重合体,イソシアネート化合物,
疎水性有機溶剤,親水性有機溶剤および水からなる樹脂
溶液を繊維布帛に塗布した後,乾燥熱処理することを特
徴とする透湿性防水布帛の製造方法」を要旨とするもの
である。
レタン樹脂主体の合成重合体,イソシアネート化合物,
疎水性有機溶剤,親水性有機溶剤および水からなる樹脂
溶液を繊維布帛に塗布した後,乾燥熱処理することを特
徴とする透湿性防水布帛の製造方法」を要旨とするもの
である。
以下,本発明について詳細に説明を行う。
本発明ではコーテイング樹脂としてポリアミノ酸ウレ
タン樹脂主体の合成重合体を用いる。ポリアミノ酸ウレ
タン樹脂主体の合成重合体とは,合成重合体としてポリ
アミノ酸ウレタン樹脂を70〜100%含むもの(勿論,ポ
リアミノ酸ウレタン樹脂100%でもよい。)をいい,そ
の他の合成重合体として,例えば,ポリ−γ−アルキル
グルタメートとブタジエンのブロツク共重合体や,ポリ
−γ−アルキルグルタメートとロイシンのブロツク共重
合体等を30%未満の範囲で含んでいてもよい。
タン樹脂主体の合成重合体を用いる。ポリアミノ酸ウレ
タン樹脂主体の合成重合体とは,合成重合体としてポリ
アミノ酸ウレタン樹脂を70〜100%含むもの(勿論,ポ
リアミノ酸ウレタン樹脂100%でもよい。)をいい,そ
の他の合成重合体として,例えば,ポリ−γ−アルキル
グルタメートとブタジエンのブロツク共重合体や,ポリ
−γ−アルキルグルタメートとロイシンのブロツク共重
合体等を30%未満の範囲で含んでいてもよい。
本発明で用いられるポリアミノ酸ウレタン樹脂(以
下,PAU樹脂という。)は,アミノ酸とポリウレタンとか
らなる共重合体で,水に対して親和性を有する程度にア
ミノ酸成分あるいはポリウレタン成分もしくはアミノ酸
成分とポリウレタン成分の両立が親水化処理されたもの
である。
下,PAU樹脂という。)は,アミノ酸とポリウレタンとか
らなる共重合体で,水に対して親和性を有する程度にア
ミノ酸成分あるいはポリウレタン成分もしくはアミノ酸
成分とポリウレタン成分の両立が親水化処理されたもの
である。
構成成分のアミノ酸としては,D,L−アラニン,L−アス
パラギン酸,L−シスチン,L−グルタミン酸,グリシン,L
−リジン,L−メチオニン,L−ロイシンおよびそれらの誘
導体が挙げられ,ポリアミノ酸を合成する場合には,ア
ミノ酸とホスゲンから得られるアミノ酸N−カルボン酸
無水物(以下,N−カルボン酸無水物をNCAという。)が
一般に用いられるが,特に皮膜性能面から,光学活性γ
−アルキル−グルタメート−NCAが好ましく用いられ,
その中でも価格と皮膜物性の面から,γ−メチル−L−
グルタメート−NCAまたはγ−メチル−D−グルタメー
ト−NCAがPAU樹脂のアミノ酸成分として有利に選択され
る場合が多い。
パラギン酸,L−シスチン,L−グルタミン酸,グリシン,L
−リジン,L−メチオニン,L−ロイシンおよびそれらの誘
導体が挙げられ,ポリアミノ酸を合成する場合には,ア
ミノ酸とホスゲンから得られるアミノ酸N−カルボン酸
無水物(以下,N−カルボン酸無水物をNCAという。)が
一般に用いられるが,特に皮膜性能面から,光学活性γ
−アルキル−グルタメート−NCAが好ましく用いられ,
その中でも価格と皮膜物性の面から,γ−メチル−L−
グルタメート−NCAまたはγ−メチル−D−グルタメー
ト−NCAがPAU樹脂のアミノ酸成分として有利に選択され
る場合が多い。
一方,ポリウレタンとしては,未満にイソシアネート
基を有するウレタンプレポリマーで,イソシアネートと
ポリオールを当量比NCO/OH>1の条件で反応させて得ら
れるものが用いられる。イソシアネート成分としては,
芳香族ジイソシアネート,脂肪族ジイソシアネートおよ
び脂環族ジイソシアネートの単独またはこれらの混合物
が用いられ,例えば,2・4−トリレンジイソシアネー
ト,4・4′−ジフエニルメタンジイソシアネート,1・6
−ヘキサンジイソシアネート,1・4−シクロヘキサンジ
イソシアネート等が挙げられる。また,ポリオール成分
としては,ポリエーテルポリオール,ポリエステルポリ
オール等が使用される。ポリエーテルポリオールとして
は,ポリエチレングリコール,ポリプロピレングリコー
ル,ポリテトラメチレングリコール等が挙げられ,ま
た,ポリエステルポリオールとしては,エチレングリコ
ール,プロピレングリコール等のジオールとアジピン
酸,セバチン酸等の二塩基酸との反応生成物や,カプロ
ラクトン等の開環重合物が挙げられる。
基を有するウレタンプレポリマーで,イソシアネートと
ポリオールを当量比NCO/OH>1の条件で反応させて得ら
れるものが用いられる。イソシアネート成分としては,
芳香族ジイソシアネート,脂肪族ジイソシアネートおよ
び脂環族ジイソシアネートの単独またはこれらの混合物
が用いられ,例えば,2・4−トリレンジイソシアネー
ト,4・4′−ジフエニルメタンジイソシアネート,1・6
−ヘキサンジイソシアネート,1・4−シクロヘキサンジ
イソシアネート等が挙げられる。また,ポリオール成分
としては,ポリエーテルポリオール,ポリエステルポリ
オール等が使用される。ポリエーテルポリオールとして
は,ポリエチレングリコール,ポリプロピレングリコー
ル,ポリテトラメチレングリコール等が挙げられ,ま
た,ポリエステルポリオールとしては,エチレングリコ
ール,プロピレングリコール等のジオールとアジピン
酸,セバチン酸等の二塩基酸との反応生成物や,カプロ
ラクトン等の開環重合物が挙げられる。
なお,アミノ酸とポリウレタンとの共重合で使用され
るアミノ類としては,ヒドラジン,エチレンジアミン,
ジエチルアミン,トリエチルアミン,エタノールアミン
等が用いられる。
るアミノ類としては,ヒドラジン,エチレンジアミン,
ジエチルアミン,トリエチルアミン,エタノールアミン
等が用いられる。
このように,PAU樹脂は,各種アミノ酸NCAと末端にイ
ソシアネート基を有するウレタンプレポリマーとの反応
系にアミン類を添加して得られるものである。
ソシアネート基を有するウレタンプレポリマーとの反応
系にアミン類を添加して得られるものである。
得られたポリアミノ酸ウレタン共重合体を親水化する
方法としては,ポリアミノ酸ウレタン共重合体のアミノ
酸成分,ポリウレタン成分あるいはアミノ酸,ポリウレ
タン両成分に水酸基,第4級アンモニウム塩,カルボン
酸ソーダ,スルホン酸ソーダ等の親水性基を導入する方
法があり,例えば,γ−メチル−L−グルタメート−NC
Aを用いて合成したPAU樹脂の場合,γ−メチル−L−グ
ルタメート成分を2−アミノ−1−エタノール,3−アミ
ノ−1−プロパノール,5−アミノ−1−ペンタノール等
のアミノアルキルアルコールで処理し,N−ヒドロキシア
ルキル−L−グルタメート成分に転換し,親水化する方
法が挙げられる。
方法としては,ポリアミノ酸ウレタン共重合体のアミノ
酸成分,ポリウレタン成分あるいはアミノ酸,ポリウレ
タン両成分に水酸基,第4級アンモニウム塩,カルボン
酸ソーダ,スルホン酸ソーダ等の親水性基を導入する方
法があり,例えば,γ−メチル−L−グルタメート−NC
Aを用いて合成したPAU樹脂の場合,γ−メチル−L−グ
ルタメート成分を2−アミノ−1−エタノール,3−アミ
ノ−1−プロパノール,5−アミノ−1−ペンタノール等
のアミノアルキルアルコールで処理し,N−ヒドロキシア
ルキル−L−グルタメート成分に転換し,親水化する方
法が挙げられる。
PAU樹脂の合成時に用いられる重合溶媒としては,ア
ミノ酸NCAの重合溶媒で活性水素を含まないこと,およ
び末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー
を溶解することができることの2点を満足する溶媒が選
択され,かかる溶媒には、例えば,ジオキサン,テトラ
ヒドロフラン等の環状エーテル,酢酸エチル,酢酸ブチ
ル等の酢酸エステル類,アセトン,メチルエチルケトン
等のケトン類,ジメチルホルムアミド,N−メチルピロリ
ドン等の極性アミド溶媒等を挙げることができ,これら
は単独溶媒として,あるいは混合溶媒として用いられ
る。これらの溶媒系のうち特に好ましいものは,生成す
る重合体組成物を溶解または均一分散するもので,例え
ば,ジメチルホルムアミド単独溶媒,ジメチルホルムア
ミドとジオキサンの混合溶媒またはメチルエチルケトン
とジメチルホルムアミドとの混合溶媒等を挙げることが
できる。
ミノ酸NCAの重合溶媒で活性水素を含まないこと,およ
び末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー
を溶解することができることの2点を満足する溶媒が選
択され,かかる溶媒には、例えば,ジオキサン,テトラ
ヒドロフラン等の環状エーテル,酢酸エチル,酢酸ブチ
ル等の酢酸エステル類,アセトン,メチルエチルケトン
等のケトン類,ジメチルホルムアミド,N−メチルピロリ
ドン等の極性アミド溶媒等を挙げることができ,これら
は単独溶媒として,あるいは混合溶媒として用いられ
る。これらの溶媒系のうち特に好ましいものは,生成す
る重合体組成物を溶解または均一分散するもので,例え
ば,ジメチルホルムアミド単独溶媒,ジメチルホルムア
ミドとジオキサンの混合溶媒またはメチルエチルケトン
とジメチルホルムアミドとの混合溶媒等を挙げることが
できる。
本発明では樹脂皮膜と布帛との耐剥離性を向上する目
的で,樹脂溶液に繊維基布との親和性の高い化合物を併
用する。本発明ではその化合物としてイソシアネート化
合物を併用する。イソシアネート化合物としては,2・4
−トリレンジイソシアネート,4・4′−ジフエニルメタ
ンジイソシアネート,イソフオロンジイソシアネート,
ヘキサメチレンイソシアネートまたはこれらのジイソシ
アネート類3モルと活性水素を含有する化合物(例え
ば,トリメチロールプロパン,グリセリン等)1モルと
の付加反応によって得られるトリイソシアネート類が使
用される。上述のイソシアネート類は,イソシアネート
基が遊離した形のものであっても,あるいはフエノー
ル,メチルエチルケトオキシム等を付加することにより
安定させ,その後の熱処理によりブロツクを解離させる
形のものであっても,いずれでも使用でき,作業性や用
途等により適宜使い分ければよい。イソシアネート化合
物の使用量としては,PAU樹脂に対して0.1〜10%,好ま
しくは0.5〜5%の割合で使用することが望ましい。使
用量が0.1%未満であれば,布帛に対する樹脂の接着力
が乏しく,逆に10%を越えると,風合いが硬化するので
好ましくない。
的で,樹脂溶液に繊維基布との親和性の高い化合物を併
用する。本発明ではその化合物としてイソシアネート化
合物を併用する。イソシアネート化合物としては,2・4
−トリレンジイソシアネート,4・4′−ジフエニルメタ
ンジイソシアネート,イソフオロンジイソシアネート,
ヘキサメチレンイソシアネートまたはこれらのジイソシ
アネート類3モルと活性水素を含有する化合物(例え
ば,トリメチロールプロパン,グリセリン等)1モルと
の付加反応によって得られるトリイソシアネート類が使
用される。上述のイソシアネート類は,イソシアネート
基が遊離した形のものであっても,あるいはフエノー
ル,メチルエチルケトオキシム等を付加することにより
安定させ,その後の熱処理によりブロツクを解離させる
形のものであっても,いずれでも使用でき,作業性や用
途等により適宜使い分ければよい。イソシアネート化合
物の使用量としては,PAU樹脂に対して0.1〜10%,好ま
しくは0.5〜5%の割合で使用することが望ましい。使
用量が0.1%未満であれば,布帛に対する樹脂の接着力
が乏しく,逆に10%を越えると,風合いが硬化するので
好ましくない。
本発明では,上述の親水化されたPAU樹脂,イソシア
ネート化合物と疎水性有機溶剤,親水性有機溶剤および
水とを混合して,W/O型エマルジヨンタイプの樹脂溶液に
調整し,これを繊維布帛上に塗布後,乾燥熱処理する。
ネート化合物と疎水性有機溶剤,親水性有機溶剤および
水とを混合して,W/O型エマルジヨンタイプの樹脂溶液に
調整し,これを繊維布帛上に塗布後,乾燥熱処理する。
ここで用いる疎水性有機溶剤には,ベンゼン,トルエ
ン,キシレン等の芳香族炭化水素やジエチルエーテル,
石油エーテル等のエーテル類等が挙げられ,親水性有機
溶剤としては,アセトン,メチルエチルケトン等のケト
ン類,ジオキサン,テトラヒドロフラン等の環状エーテ
ル類,エタノール,イソプロピルアルコール等のアルコ
ール類,酢酸エチル,酢酸ブチル等の酢酸エステル類等
を挙げることができる。
ン,キシレン等の芳香族炭化水素やジエチルエーテル,
石油エーテル等のエーテル類等が挙げられ,親水性有機
溶剤としては,アセトン,メチルエチルケトン等のケト
ン類,ジオキサン,テトラヒドロフラン等の環状エーテ
ル類,エタノール,イソプロピルアルコール等のアルコ
ール類,酢酸エチル,酢酸ブチル等の酢酸エステル類等
を挙げることができる。
本発明では,防水性向上の目的で,前述のPAU樹脂に
フツ素系撥水剤を添加してもよく,さらに,耐摩耗性向
上の目的で,シリコン系樹脂を添加してもよく,これら
の使用量は,用途により適宜決定すればよい。
フツ素系撥水剤を添加してもよく,さらに,耐摩耗性向
上の目的で,シリコン系樹脂を添加してもよく,これら
の使用量は,用途により適宜決定すればよい。
本発明で用いる繊維布帛としては,ナイロン6やナイ
ロン66で代表されるポリアミド系合成繊維,ポリエチレ
ンテレフタレートで代表されるポリエステル系合成繊
維,ポリアクリロニトリル系合成繊維,ポリビニルアル
コール系合成繊維,トリアセテート等の半合成繊維,あ
るいはナイロン6/木綿,ポリエチレンテレフタレート/
木綿等の混紡繊維から構成された織物,編物,不織布等
を挙げることができる。
ロン66で代表されるポリアミド系合成繊維,ポリエチレ
ンテレフタレートで代表されるポリエステル系合成繊
維,ポリアクリロニトリル系合成繊維,ポリビニルアル
コール系合成繊維,トリアセテート等の半合成繊維,あ
るいはナイロン6/木綿,ポリエチレンテレフタレート/
木綿等の混紡繊維から構成された織物,編物,不織布等
を挙げることができる。
本発明では,これらの繊維布帛に撥水剤処理を施した
ものを用いてもよい。この場合,布帛の撥水性は,JIS L
−1096スプレー法にて撥水度90以上あることが望まし
い。用いる撥水剤は,パラフイン系撥水剤やポリシロキ
サン系撥水剤,フツ素系撥水剤等,公知のものでよく,
その処理は,一般に行われている公知の方法で行ったも
のでよい。特に良好な撥水性を必要とする場合には,フ
ツ素系撥水剤を使用し,例えば,旭硝子株式会社製品の
アサヒガード730(フツ素系撥水剤エマルジヨン)を,5
%の水溶液でパデイング(絞り率35%)後,160℃にて1
分間の熱処理を行う方法等によって行えばよい。
ものを用いてもよい。この場合,布帛の撥水性は,JIS L
−1096スプレー法にて撥水度90以上あることが望まし
い。用いる撥水剤は,パラフイン系撥水剤やポリシロキ
サン系撥水剤,フツ素系撥水剤等,公知のものでよく,
その処理は,一般に行われている公知の方法で行ったも
のでよい。特に良好な撥水性を必要とする場合には,フ
ツ素系撥水剤を使用し,例えば,旭硝子株式会社製品の
アサヒガード730(フツ素系撥水剤エマルジヨン)を,5
%の水溶液でパデイング(絞り率35%)後,160℃にて1
分間の熱処理を行う方法等によって行えばよい。
PAU樹脂をW/O型エマルジヨンにする方法は公知の方法
を用いればよく,樹脂粘度としては,コーテイング時の
作業性を考え,2,000〜25,000cps(25℃)に調整し,さ
らに,未乳化の樹脂粒を取り除くために,20〜200メツシ
ユの濾過布による濾過を行っておくことが望ましい。
を用いればよく,樹脂粘度としては,コーテイング時の
作業性を考え,2,000〜25,000cps(25℃)に調整し,さ
らに,未乳化の樹脂粒を取り除くために,20〜200メツシ
ユの濾過布による濾過を行っておくことが望ましい。
PAU樹脂溶液を繊維布帛に塗布するには,通常のコー
テイング法,例えばナイフコータやコンマコータ,リバ
ースコータ等を用いたコーテイング法等により行えばよ
い。樹脂溶液の塗布量は得ようとするPAU樹脂膜の膜厚1
0〜150μmにあわせて適宜決定すればよい。
テイング法,例えばナイフコータやコンマコータ,リバ
ースコータ等を用いたコーテイング法等により行えばよ
い。樹脂溶液の塗布量は得ようとするPAU樹脂膜の膜厚1
0〜150μmにあわせて適宜決定すればよい。
また,乾燥条件については,溶媒の沸点を考え,均一
な多孔層を形成するよう,温度および時間を選定するこ
とが重要である。例えば,ジオキサン/メチルエチルケ
トン/トルエン/水混合溶媒からなるPAU樹脂溶液を乾
燥する場合には,50〜100℃にて0.5〜10分間の条件で乾
燥する。さらに,樹脂溶液中のイソシアネート化合物の
架橋反応を完結させるため,100〜140℃にて0.5〜5分間
の条件にて熱処理することが望ましい。
な多孔層を形成するよう,温度および時間を選定するこ
とが重要である。例えば,ジオキサン/メチルエチルケ
トン/トルエン/水混合溶媒からなるPAU樹脂溶液を乾
燥する場合には,50〜100℃にて0.5〜10分間の条件で乾
燥する。さらに,樹脂溶液中のイソシアネート化合物の
架橋反応を完結させるため,100〜140℃にて0.5〜5分間
の条件にて熱処理することが望ましい。
PAU樹脂皮膜を乾燥後,必要に応じて撥水処理を行
う。ここで用いる撥水剤および撥水処理の方法について
は,前述のごとく,あらかじめ繊維布帛を撥水処理した
場合の方法に準じて,適宜パデイング法,スプレー法,
コーテイング法等により撥水処理を行えばよい。また,
撥水性の耐久性を高めるため,メラミン樹脂等の樹脂を
併用して撥水処理を行うこともできる。
う。ここで用いる撥水剤および撥水処理の方法について
は,前述のごとく,あらかじめ繊維布帛を撥水処理した
場合の方法に準じて,適宜パデイング法,スプレー法,
コーテイング法等により撥水処理を行えばよい。また,
撥水性の耐久性を高めるため,メラミン樹脂等の樹脂を
併用して撥水処理を行うこともできる。
本発明方法においては,撥水処理をコーテイング加工
の前後の双方に行っても一向にさしつかえなく,この場
合には,より一層耐水圧の良好なものが得られる。ま
た,布帛の平滑性や柔軟性を高めるため,さらに布帛に
ポリシロキサン樹脂付与を行ってもよい。付与するポリ
シロキサンとしては,ジメチルポリシロキサン,フエニ
ル基含有ポリシロキサン,アミノ変成やオレフイン変成
等の変成シリコンオイル,メチル水素ポリシロキサンあ
るいはジメチルポリシロキサンとメチル水素ポリシロキ
サンとの混合物等が使用でき,用途により適宜選択すれ
ばよいが,本発明においては,ジメチルポリシロキサン
の分子量が5,000〜30,000のものが好ましく用いられ
る。このポリシロキサン処理は,まず第一に布帛に平滑
性を与え,生地間の摩擦による皮膜の摩擦損傷を低減さ
せることができる。また,この平滑効果により,裏地を
使用しなくてもスムーズに着脱できるメリツトもある。
第二に,シリコン樹脂が織物組織間に付着し,織物を構
成する糸条間の摩擦を減少することにより,風合いが柔
軟になることである。このポリシロキサン処理は,水分
散液,エマルジヨン等の形態で付与してもよいが,処理
斑を発生させない目的で,1・1・1−トリクロロエタ
ン,トリクロロエチレン,パークロルエチレン等の塩素
化炭化水素やトルエン,ヘキサン,ミネラルターペン等
の溶剤溶液として付与してもよい。ポリシロキサン樹脂
の付与方法は,通常行われているパデイング法,コーテ
イング法またはスプレー法等で行えばよい。ポリシロキ
サンの付着量は,繊維重量に対して固形分で0.1%以上
が望ましい。
の前後の双方に行っても一向にさしつかえなく,この場
合には,より一層耐水圧の良好なものが得られる。ま
た,布帛の平滑性や柔軟性を高めるため,さらに布帛に
ポリシロキサン樹脂付与を行ってもよい。付与するポリ
シロキサンとしては,ジメチルポリシロキサン,フエニ
ル基含有ポリシロキサン,アミノ変成やオレフイン変成
等の変成シリコンオイル,メチル水素ポリシロキサンあ
るいはジメチルポリシロキサンとメチル水素ポリシロキ
サンとの混合物等が使用でき,用途により適宜選択すれ
ばよいが,本発明においては,ジメチルポリシロキサン
の分子量が5,000〜30,000のものが好ましく用いられ
る。このポリシロキサン処理は,まず第一に布帛に平滑
性を与え,生地間の摩擦による皮膜の摩擦損傷を低減さ
せることができる。また,この平滑効果により,裏地を
使用しなくてもスムーズに着脱できるメリツトもある。
第二に,シリコン樹脂が織物組織間に付着し,織物を構
成する糸条間の摩擦を減少することにより,風合いが柔
軟になることである。このポリシロキサン処理は,水分
散液,エマルジヨン等の形態で付与してもよいが,処理
斑を発生させない目的で,1・1・1−トリクロロエタ
ン,トリクロロエチレン,パークロルエチレン等の塩素
化炭化水素やトルエン,ヘキサン,ミネラルターペン等
の溶剤溶液として付与してもよい。ポリシロキサン樹脂
の付与方法は,通常行われているパデイング法,コーテ
イング法またはスプレー法等で行えばよい。ポリシロキ
サンの付着量は,繊維重量に対して固形分で0.1%以上
が望ましい。
本発明は以上の構成を有するものである。
(作 用) 本発明方法は,PAU樹脂,イソシアネート化合物,疎水
性有機溶剤,親水性有機溶剤および水からなる樹脂溶液
を繊維布帛に塗布した後,乾燥熱処理することから構成
されてなるものであり,かかる構成によって高度の透湿
性能を有する透湿性防水布帛を製造するものである。
性有機溶剤,親水性有機溶剤および水からなる樹脂溶液
を繊維布帛に塗布した後,乾燥熱処理することから構成
されてなるものであり,かかる構成によって高度の透湿
性能を有する透湿性防水布帛を製造するものである。
何故に本発明方法による透湿性防水布帛が高度の透湿
性能を有するのか,本発明者等はその理由について次の
ように推測している。
性能を有するのか,本発明者等はその理由について次の
ように推測している。
PAU樹脂を親水化すると,有機溶剤に溶解していない
粒子状の樹脂となり,さらに,水をこの中に分散させW/
O型エマルジヨンにし,これを塗布後乾燥すると,粒子
状のまま皮膜が形成されて微多孔を有するPAU樹脂膜が
得られ,一方,この皮膜を形成するPAU樹脂自身は,ア
ミノ酸とウレタンのブロツク共重合により構成されてい
るもので,アミノ酸ブロツクは主にα−ヘリツクス構造
を形成し,ウレタンブロツクはランダムコイル構造を形
成しており,特に前者のアミノ酸ブロツクは,α−ヘリ
ツクス構造に起因して水蒸気の拡散を助長する傾向を有
し,このようなPAU樹脂に固有のα−ヘリツクス構造と
前述のPAU樹脂の微多孔質性とが組み合わされた結果,
本発明の透湿性防水布帛が高度の透湿性能を発揮するよ
うになるものと推測される。
粒子状の樹脂となり,さらに,水をこの中に分散させW/
O型エマルジヨンにし,これを塗布後乾燥すると,粒子
状のまま皮膜が形成されて微多孔を有するPAU樹脂膜が
得られ,一方,この皮膜を形成するPAU樹脂自身は,ア
ミノ酸とウレタンのブロツク共重合により構成されてい
るもので,アミノ酸ブロツクは主にα−ヘリツクス構造
を形成し,ウレタンブロツクはランダムコイル構造を形
成しており,特に前者のアミノ酸ブロツクは,α−ヘリ
ツクス構造に起因して水蒸気の拡散を助長する傾向を有
し,このようなPAU樹脂に固有のα−ヘリツクス構造と
前述のPAU樹脂の微多孔質性とが組み合わされた結果,
本発明の透湿性防水布帛が高度の透湿性能を発揮するよ
うになるものと推測される。
(実施例) 次に,本発明を実施例によってさらに具体的に説明す
るが,実施例における性能の測定,評価は,次の方法で
行った。
るが,実施例における性能の測定,評価は,次の方法で
行った。
(1) 透湿度:JIS Z−0208による。
(2) 耐水圧:JIS L−1096(低水圧法)による。
実施例1 まず初めに,本実施例で用いるPAU樹脂(ポリアミノ
酸ウレタン樹脂)の製造を次の方法で行った。
酸ウレタン樹脂)の製造を次の方法で行った。
ポリテトラメチレングリコール(OH価56.9)1970gと
1・6−ヘキサメチレンジイソシアネート504gを,90℃
で5時間反応させて,末端にイソシアネート基を有する
ウレタンプレポリマー(NCO当量2340)を得た。このウ
レタンプレポリマー85gとγ−メチル−L−グルタメー
ト−NCA85gを,ジメチルホルムアミド/ジオキサン(重
量比=7/3)の混合溶媒666gに溶解し,かきまぜながら
2%トリエチルアミン溶液50gを添加し,30℃で5時間反
応を行うと,粘度32,000cps(25℃)の黄褐色乳濁状の
流動性の良好なPAU樹脂溶液(以下,PAU樹脂Xとい
う。)を得た。
1・6−ヘキサメチレンジイソシアネート504gを,90℃
で5時間反応させて,末端にイソシアネート基を有する
ウレタンプレポリマー(NCO当量2340)を得た。このウ
レタンプレポリマー85gとγ−メチル−L−グルタメー
ト−NCA85gを,ジメチルホルムアミド/ジオキサン(重
量比=7/3)の混合溶媒666gに溶解し,かきまぜながら
2%トリエチルアミン溶液50gを添加し,30℃で5時間反
応を行うと,粘度32,000cps(25℃)の黄褐色乳濁状の
流動性の良好なPAU樹脂溶液(以下,PAU樹脂Xとい
う。)を得た。
次に,PAU樹脂Xを836g取り,これにトルエン/メチル
エチルケトン(重量比=5/5)の混合溶媒524gを加え,
かきまぜながら3−アミノ−1−プロパノール34gを添
加し,30℃で8時間反応を行うと,粘度2,800cps(25
℃)の乳白色スラリー状の親水化されたPAU樹脂溶液
(以下,PAU樹脂Yという。)を得た。
エチルケトン(重量比=5/5)の混合溶媒524gを加え,
かきまぜながら3−アミノ−1−プロパノール34gを添
加し,30℃で8時間反応を行うと,粘度2,800cps(25
℃)の乳白色スラリー状の親水化されたPAU樹脂溶液
(以下,PAU樹脂Yという。)を得た。
上述の親水化されたPAU樹脂を用いて,次の方法によ
り,本発明の透湿性防水布帛を製造した。
り,本発明の透湿性防水布帛を製造した。
まず,基布として経糸にナイロン70デニール/24フイ
ラメント,緯糸にナイロン70デニール/34フイラメント
を用いた経糸密度120本/インチ,緯糸密度90本/イン
チの平織物(タフタ)を用意し,これに通常の方法で精
練および酸性染料による染色を行った後,鏡面ロールを
もつカレンダー加工機を用いて,温度170℃,圧力30kg/
cm,速度20m/分の条件にてカレンダー加工を行った。次
に,下記処方1に示す樹脂溶液を,ナイフオーバーロー
ルコータを使用して,塗布量150g/m2にて塗布した後,60
℃,5分間の条件で乾燥を行い,次いで,120℃,1分間の熱
処理を行った。
ラメント,緯糸にナイロン70デニール/34フイラメント
を用いた経糸密度120本/インチ,緯糸密度90本/イン
チの平織物(タフタ)を用意し,これに通常の方法で精
練および酸性染料による染色を行った後,鏡面ロールを
もつカレンダー加工機を用いて,温度170℃,圧力30kg/
cm,速度20m/分の条件にてカレンダー加工を行った。次
に,下記処方1に示す樹脂溶液を,ナイフオーバーロー
ルコータを使用して,塗布量150g/m2にて塗布した後,60
℃,5分間の条件で乾燥を行い,次いで,120℃,1分間の熱
処理を行った。
処方1 この後,上記布帛にフツ素系撥水剤エマルジヨンのア
サヒガード710(旭硝子株式会社製品)を5%水溶液に
てパデイング(絞り率30%)処理を行い,160℃で1分間
の熱処理を行い,引き続き,信越シリコンオイルKF−96
(ジメチルポリシロキサン,信越化学工業株式会社製
品)の4%ミネラルターペン溶液をパデイング(絞り率
30%)し,乾燥後,テンターにて130℃で3分間の熱処
理を行って本発明の透湿性防水布帛を得た。
サヒガード710(旭硝子株式会社製品)を5%水溶液に
てパデイング(絞り率30%)処理を行い,160℃で1分間
の熱処理を行い,引き続き,信越シリコンオイルKF−96
(ジメチルポリシロキサン,信越化学工業株式会社製
品)の4%ミネラルターペン溶液をパデイング(絞り率
30%)し,乾燥後,テンターにて130℃で3分間の熱処
理を行って本発明の透湿性防水布帛を得た。
本発明との比較のため,本実施例における処方1の樹
脂液の水を除き,塗布量110g/m2にて塗布するほかは,
本実施例とまったく同一の方法により,比較例1の透湿
性防水布帛を得た。
脂液の水を除き,塗布量110g/m2にて塗布するほかは,
本実施例とまったく同一の方法により,比較例1の透湿
性防水布帛を得た。
また,下記処方2に示す樹脂溶液を用い,塗布量60g/
m2にて塗布するほかは,本実施例とまったく同一の方法
により,比較例2の透湿性防水布帛を得た。
m2にて塗布するほかは,本実施例とまったく同一の方法
により,比較例2の透湿性防水布帛を得た。
処方2 PAU樹脂X 100部 バーノックBL−50 3部 ポリビニルピロリドン 5部 (分子量40,000) フタル酸ジブチル 5部 ジメチルホルムアミド 15部 上述のごとくして得られた本発明および比較例1,2の
透湿性防水布帛について性能を測定,評価し,その結果
を第1表に示した。
透湿性防水布帛について性能を測定,評価し,その結果
を第1表に示した。
第1表における本発明の透湿性防水布帛の性能を比較
例1,2の性能と比較すれば明らかなごとく,本発明の透
湿性防水布帛は非常に優れた透湿性能を有していた。そ
の防水性能についても,十分実用に耐える良好な耐水圧
を示していた。
例1,2の性能と比較すれば明らかなごとく,本発明の透
湿性防水布帛は非常に優れた透湿性能を有していた。そ
の防水性能についても,十分実用に耐える良好な耐水圧
を示していた。
本発明の透湿性防水布帛は,柔軟な風合いを有してい
た。
た。
(発明の効果) 本発明は,親水化されたPAU樹脂に疎水性有機溶剤,
親水性有機溶剤および水の混合溶媒を添加して,W/O型エ
マルジヨンタイプの樹脂溶液に調整したものを繊維布帛
に塗布した後,乾燥熱処理する構成を有し,かかる構成
の本発明によれば,非常に優れた透湿性能を有する透湿
性防水布帛を製造することができる。
親水性有機溶剤および水の混合溶媒を添加して,W/O型エ
マルジヨンタイプの樹脂溶液に調整したものを繊維布帛
に塗布した後,乾燥熱処理する構成を有し,かかる構成
の本発明によれば,非常に優れた透湿性能を有する透湿
性防水布帛を製造することができる。
本発明の透湿性防水布帛は,その優れた性能から,特
にスポーツ衣料に適した素材である。
にスポーツ衣料に適した素材である。
Claims (1)
- 【請求項1】親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂主
体の合成重合体,イソシアネート化合物,疎水性有機溶
剤,親水性有機溶剤および水からなる樹脂溶液を繊維布
帛に塗布した後,乾燥熱処理することを特徴とする透湿
性防水布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4781488A JP2595288B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 透湿性防水布帛の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4781488A JP2595288B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 透湿性防水布帛の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01221577A JPH01221577A (ja) | 1989-09-05 |
JP2595288B2 true JP2595288B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=12785829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4781488A Expired - Lifetime JP2595288B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 透湿性防水布帛の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595288B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2007200609B2 (en) * | 2007-02-13 | 2008-11-20 | Saehan Industries Incorporation | Selective membrane having a high fouling resistance |
-
1988
- 1988-02-29 JP JP4781488A patent/JP2595288B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01221577A (ja) | 1989-09-05 |
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