JPS62141183A - 透湿性防水布帛の製造方法 - Google Patents

透湿性防水布帛の製造方法

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JPS62141183A
JPS62141183A JP28177085A JP28177085A JPS62141183A JP S62141183 A JPS62141183 A JP S62141183A JP 28177085 A JP28177085 A JP 28177085A JP 28177085 A JP28177085 A JP 28177085A JP S62141183 A JPS62141183 A JP S62141183A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、防水性と透湿性の三機能を同時に有する透湿
性防水布帛の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 一般に透湿性と防水性は互いに相反する機能であるが、
透湿性の優れた防水加工布帛は乾式あるいは湿式コーテ
ィング加工の際にコーティング樹脂皮膜に水蒸気の発散
が可能な程度の連続した微細孔を無数に形成させること
により得られている。
これら乾式あるいは湿式コーティング加工の際にコーテ
ィング樹脂として一般にポリウレタンエラストマーが皮
膜強度、ゴム弾性及び柔軟性の点で好ましく用いられて
いるが、ポリウレタンエラストマーによる透湿性防水布
帛の場合防水性能と透湿性能の両者のバランスをもとに
して作られているため、防水性能がJIS L−109
6の耐水圧測定で1.500ma+  (水柱下)以上
の布帛について’13 ?W度が4000〜5000 
g / rd ・24hrs(JIS Z −0208
測定)程度のものしか得られていないのが現状である。
本発明者等は従来のポリウレタンエラストマーによる透
湿性防水布帛の欠点のうち、透湿度のレベルを大巾に向
上させ、雨中での作業時や運動時の発汗による衣服内気
候の湿度コントロールがスムーズになる透湿性防水布帛
の製造方法を先に特願昭59−10853号にて提案し
た。すなわち、ポリアミノ酸ウレタン樹脂と特別な微細
孔形成剤を用い、多孔質膜のミクロセルや孔径をコント
ロールすることにより湿式コーティング方法にて高透湿
性能の防水布帛を製造する方法である。
しかしながらこの方法によるポリアミノ酸ウレタン樹脂
は、高透湿性防水布帛を得るのに適した樹脂ではあるが
、コーティング時の気温や浸漬時の水温の相違によって
形成される樹脂膜の表面や内部の細孔が微妙に異なるた
め、コーティングないし浸漬に際しては温度の調節が特
に必要であった。またこの方法では湿式凝固法で製膜し
ているため膜表面に孔径1〜3μの細孔が多数存在し。
従ってこの細孔には洗濯時に使用する洗剤が吸着したり
2着用時に汚染物質が付着したりして、膜の耐水圧を低
下させる原因となっていた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上述の現状に鑑みて行われたもので製造の外
気温に影響されることなく均一なコーテイング膜を形成
することができ、しかも洗濯時の耐水圧低下の少い高透
湿性の透湿性防水布帛を得ることを目的とするものであ
る。
(問題点を解決するための手段および作用)本発明は上
述の目的を達成するもので1次の構成を有するものであ
る。
すなわち本発明は「ポリアミノ酸ウレタン樹脂。
イソシアネート化合物、微細孔形成剤、極性有機溶剤お
よび揮発性溶剤よりなる樹脂溶液を繊維布帛に塗布した
後2表面を乾燥し、しかる後に水中に浸漬し、湯洗し、
乾燥することを特徴とする透湿性防水布帛の製造方法」
を要旨とするものである。以下本発明の詳細な説明する
本発明では皮膜形成のためにポリアミノ酸ウレタン樹脂
、イソシアネート化合物、微細孔形成剤。
極性有機溶剤および揮発性溶剤よりなる樹脂溶液を用い
る。
本発明で用いるポリアミノ酸ウレタン樹脂(以下、PA
U樹脂という。)はポリアミノ酸とポリウレタンとから
なる共重合体であり、アミノ酸としてはDL−アラニン
、L−アスパラギン酸、L−シスチン、L−グルタミン
酸、グリシン、L−リジン、L−メチオニン、L−ロイ
シン及びその誘導体が挙げられ、ポリアミノ酸を合成す
る場合にはアミノ酸とホスゲンから得られるアミノ酸N
−カルボン酸無水物(以下、N−カルボン酸無水物をN
CAという。)が一般に用いられる。ポリウレタンはそ
のイソシアネート成分として芳香族ジイソシアネート、
脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートの
単独又はこれらの混合物が用いられ1例えばトリレン2
・4−ジイソシアネート、4・4゛ −ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、1・6−ヘキサンジイソシアネー
ト。
1 ・4−シクロヘキサンジイソシアネート等が挙げら
れる。ポリオール成分としてはポリエーテルポリオール
、ポリエステルポリオールが使用される。ポリエーテル
ポリオールにはポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げ
られ、また、ポリエステルポリオールとしてはエチレン
グリコール。
プロピレングリコール等のジオールとアジピン酸。
セパチン酸等の二塩基酸との反応生成物やカプロラクト
ン等の開環重合物が挙げられる。アミノ酸とポリウレタ
ンとの共重合で使用されるアミン類としではエチレンジ
アミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エタノー
ルアミン等が用いられる。このようにPAU樹脂は各種
アミノ酸NCAと末端にイソシアネート基を有するウレ
タンプレポリマーとの反応系にアミン類を添加して得ら
れるものである。
上述のPAU樹脂を構成するアミノ酸成分としては皮膜
性能面から光学活性γ−アルキルーグルタメート−NC
Aが好ましく用いられ、中でも価格と皮膜物性の面から
特にγ−メチルーL−グルタメートNCA又はγ−メチ
ルーD−グルタメートが有利に選択される場合が多い。
本発明の多孔質膜を得るためには、水溶性の極性溶媒と
沸点140℃以下のケトン類又は芳香族炭化水素の溶媒
系からなる均一な樹脂組成物を用いることが塗工性と湿
式成膜性の両面から有利である。溶剤としてはジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キサイド、ジオキサンなどの極性有機溶剤とアセトン、
メチルエチルケトン等のケトン類やトルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素などの揮発性溶剤との混合溶剤を挙
げることができるが、その中でも極性有機溶剤を主体と
する溶媒例えば、ジメチルホルムアミドとアセトンとの
混合溶媒が好ましく用いられる。
本発明では、上述のPAU樹脂の皮膜と布帛との耐剥離
性を向上する目的で、繊維基布との親和性の高い化合物
を併用する。本発明ではその化合物としてイソシアネー
ト化合物を併用する。イソシアネート化合物としては、
2・4−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート イソフォロンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンイソシアネート又はこれらのジイソシアネ
ート類3モルと活性水素を含有する化合物(例えばトリ
メチロールプロパン、グリセリンなど)1モルとの付加
反応によって得られるトリイソシアネート類が使用され
る。上述のイソシアネート類はイソシアネート基が遊離
した形のものであっても、あるいはフェノール、メチル
エチルケトオキシムなどを付加することにより安定させ
、その後の熱処理によりブロックを解離させる形のもの
であっても、いずれでも使用でき1作業性や用途などに
より適宜使い分ければよい。イソシアネートとが望まし
い。使用量が0.1%未満であれば、布帛に対する樹脂
の接着力が乏しく、逆に10%を超えると風合が硬化す
るので好ましくない。
PAU樹脂皮膜において、ミクロセルの大きさを小さく
シ、シかも表面の孔数を多く均一に存在させるために本
発明では微細孔形成剤を併用する。
ここで用いる微細孔形成剤としてはアニオン系界面活性
剤、非イオン系界面活性剤および親水性高分子等をあげ
ることができる。その使用量は併用するPAU樹脂の固
形分に対してアニオン系界面活性剤や非イオン系界面活
性剤の場合0.5〜10%、親水性高分子の場合0.3
〜20%の範囲にあることが望ましい。これらの微細孔
形成剤の使用量が上記範囲より少ない場合には、PAU
樹脂皮膜の細孔が小さくなりすぎて、連絡されたミクロ
セルが得られに(くなり、透湿性が不良になる。
また、上記範囲より多い場合には、細孔が大きく成りす
ぎ、高耐水圧が得られない。
上記PAU樹脂の溶液安定性を高めるためにノニオン系
界面活性剤やアニオン系界面活性剤の添加がトルエン等
の非氷系存機溶剤と極性有機溶剤との混合に際して特に
望ましい。
上述の微細孔形成剤として用いるアニオン系界面活性剤
とは、従来公知のアルキル硫酸エステル塩。
アルキルヘンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、アルキルスルホン酸塩、脂肪酸アミドスルホン
酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等やあるいはこれら
の任意の混合物のことである。
また非イオン系界面活性剤とはポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリエチレンアルキルフェニルエーテル
、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸アミドエーテル。
多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多
価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸ショ糖エステル、
アルキロ−ドアミド等や2あるいはこれらの任意の混合
物のことである。
親水性高分子とは、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸、ポリアクリル酸エステル、カルボキシビニルポリ
マー有機アミン及びポリエチレンイミン等であり、極性
有機溶媒中に溶解2骨散あるいは乳化可能な物質でかつ
水に溶解可能な高分子のことである。
本発明では、上述のPAU樹脂、インシアネ−1・化合
物、微細孔形成剤、極性有機溶剤および揮発性溶剤を混
合して使用するが、ここで用いる極性有機溶剤には前述
の如くジメチルホルムアミド。
ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン2ヘキサ
メチレンホスホンアミド等があり、rJri発性溶剤に
はケトン類溶剤や芳香族炭化水素系溶剤等があり、ケト
ン類溶剤としてはアセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等を、また芳香族炭化水素系溶剤と
してはトルエン、キシレン等を挙げることができる。ケ
トン類)容剤や芳香族炭化水素系溶剤等の揮発性溶剤を
臣性有欣溶剤と併用すると、PΔU樹脂との混和性がよ
くなるので均一な樹脂溶液となる。極性有機溶剤と揮発
性溶剤との混合割合は、用いる揮発性溶剤が水に溶は易
い場合にはPAU樹脂の溶解可能な範囲で適宜選択すれ
ばよいが、揮発性溶剤が水に不溶ないし、難溶の場合に
はPAU樹脂液塗布、乾燥後のコーティング布帛に揮発
性溶剤がほとんど残存しないようにしておくため(多量
に残存すると次工程の水中浸漬処理時の障害になる)あ
らかじめ揮発性溶剤の使用割合をひかえ、極性有機溶剤
と揮発性溶剤の混合割合を重量分率で95:5〜50:
50の範囲内にて選択するようにする。
本発明では上述のPAU樹脂溶液を繊維布帛に塗布後直
ちに乾燥ゾーンに移行して揮発性溶剤を揮散させ、塗布
表面部分を固化させた後水中に浸漬する。
このように塗布樹脂液の表面部分を乾燥固化した状B(
内部はゲル状B)で水中に浸漬すると極性有機溶剤のみ
が水に溶解し、樹脂が水中で凝固してくるが、かかる方
法による樹脂の凝固法を本発明では半乾湿式凝固法と呼
称することにする。
半乾湿式凝固法で樹脂の凝固を行うと樹脂中に存在する
微量の極性有機溶剤も水に溶出するため皮膜内部に無数
の微細孔を有する樹脂膜を得ることができる。
また1本発明方法により得られたコーティング布帛の皮
膜表面を顕微鏡で観察すると、水中浸漬前にあらかじめ
塗布表面を乾燥させた効果が働いて1表面1殆ど無孔と
見ちがえるほど極微細な細孔を無数に有しており、従っ
て通気性が良好であり、又9表面には微細な凹凸もあっ
て光沢の減少および摩擦係数の低減化にも寄与している
。PAU樹脂溶液を繊維布帛に塗布するには通常のコー
ティング法1例えばナイフコータやコンマコータ等を用
いたコーティング法などにより行えばよい。
塗布厚は一般に機械の性能上10〜300μm程度であ
る。
ここでいう繊維布帛としては、ナインロン6やナイロン
66で代表されるポリアミド系合成繊維。
ポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル
系合成繊維、ポリアクリロニトリル系合成繊維、ポリビ
ニルアルコール系合成繊維、トリアセテート等の半合成
繊維あるいはナイロン6/木綿、ポリエチレンテレフタ
レート/木綿等の混紡繊維から構成された織物1編物、
不織布等をあげることができる。
本発明ではこれらの繊維布帛に撥水剤処理を施したもの
を用いてもよい。この場合布帛の撥水性はJIS L−
1096スプレー法にて撥水度90以上あることが望ま
しい。用いる撥水剤はパラフィン系撥水剤やポリシロキ
サン系撥水剤、フッ素系撥水剤等公知のものでよく、そ
の処理は一般に行われている公知の方法で行ったもので
よい。特に良好な撥水性を必要とする場合にはフッ素系
(Ω水剤を使用し5例えば旭硝子株式会社製のアサヒガ
ード730(フッ素系撥水剤エマルジョン)を5%の水
溶液でパディング(絞り率35%)後、 160 ”c
にて1分間の熱処理を行う方法等によって行えばよい。
上述の樹脂溶液を繊維布帛に塗布した後、布帛の表面を
乾燥させるが、この時の乾燥は用いる揮発性溶剤の沸点
付近の温度で行うのが望ましく。
また沸点以上の温度で行う場合には短時間であれば有効
な乾燥方法となる。乾燥後水中に浸漬するがこのときの
水温は0〜30℃の範囲にあることが望ましく、水温が
30℃以上になるとジメチルホルムアミドの水中への拡
散が速くなり、樹脂皮膜の微細孔が大きくなるので、そ
の結果耐水圧が不良となる恐れがある。また、浸漬時間
は20秒以上必要で、20秒未満では樹脂の凝固が不十
分で満足なPAU樹脂皮膜が得られない。
水中でPAU樹脂を凝固せしめた後、布帛を湯洗し、残
留している溶剤を除去する。湯洗の条件はPAU樹脂と
使用溶剤の混合比率及び微細孔形成剤の使用量により異
なるが2通常は30〜80℃の温度で5分間以上行えば
よい。湯洗後、乾燥する。
上述の方法では、繊維布帛として撥水処理した布帛を用
いてもよいが、この繊維布帛は必ずしもあらかじめ撥水
処理しておく必要はなく、コーテイング後に得られた布
帛についてt8水処理を行ってもよい。
ここで用いる撥水剤及び撥水処理の方法については、前
述のごとくあらかじめ繊維布帛を↑Ω水処理した場合の
方法に準じて、適宜バンディング法スプレー法、コーテ
ィング法等により撥水処理を行えばよい。また、(Ω水
性の耐久性を高めるためメラミン樹脂等の樹脂を併用し
て撥水処理を行うこともできる。
本発明方法においては、1分水処理をコーティング加工
の前後の双方に行っても一層にさしつかえなく、この場
合にはより一層耐水圧の良好なものが得られる。また、
布帛の平滑性や柔軟性を高めるため、さらに布帛にポリ
シロキサン樹脂付与を行ってもよい。付与するポリシロ
キサンとしてはジメチルポリシロキサン、フェニル基含
有ポリシロキサン、アミノ変性やオレフィン変性等の変
性シリコンオイル、メチル水素ポリシロキサンあるいは
ジメチルポリシロキサンとメチル水素ポリシロキサンと
の混合物などが使用でき、用途により適宜選択すればよ
いが1本発明においてジメチルポリシロキサンの分子i
5,000〜30,000のものが好ましく用いられる
。このポリシロキサン処理はまず第一に布帛に平滑性を
与え、生地間の摩擦による皮膜の摩擦損傷を低減させる
ことができる。
またこの平滑効果により裏地を使用しなくてもスムーズ
に着脱できるメリットもある。第二にシリコン樹脂が織
物組織間に付着し、織物を構成する糸条間の摩擦を減少
することにより風合が柔軟になることである。このポリ
シロキサン処理は水分散液、エマルジョン等の形態で付
与してもよいが。
処理斑を発生させない目的で1.1.1−)リクロ口エ
タン、トリクロロエチレン、パークロルエチレン等の塩
素化炭化水素やトルエン、ヘキサン。
ミネラルターペンなどの溶剤溶液として付与してもよい
。ポリシロキサン樹脂の付与方法は通常行われているパ
フディング法、コーティング法又はスプレー法等で行え
ばよい。ポリシロキサンの付着量は繊維重量に対し固形
分で0.1%以上が望ましい。
本発明は以上の構成を有するものであるが、何故に本発
明の透湿性防水布帛は高耐水圧と高透湿性能を有するの
か、その理由についてはさだがでないが、得られた透湿
性防水布帛の皮膜の断面および表面を1000倍の顕微
鏡で観察すると、断面には従来のポリウレタン樹脂皮膜
に比べてPAU樹脂皮膜の場合にはミクロセルが小さく
その個数が多く均一に分布しており、このことが高透湿
性と高耐水圧を与える要因になっているものと考えられ
、また皮膜の表面には直径1μ以上の大きな細孔はなく
、極微細で一見無孔にみえるほどであり。
このことが汚れを落ちやすくし洗濯後の洗剤の残留を少
なくして洗濯後の耐水圧低下を少なくしているものと考
えられる。上記透湿性については。
PAU樹脂自身の水蒸気に対する親和性の高いことが高
透湿性を与える一つの原動力になっているのかも知れな
い。
本発明に使用されるPAU樹脂の分子構造から考察すれ
ば、アミノ酸成分がおちにα−へリノクス構造を形成し
、一方ウレタン成分はランダムコイル構造を形成してい
る。これは本発明の半乾湿式凝固法による微多孔質膜に
おいて、赤外吸収スペクトルのアミドバンドの帰属(ア
ミドV 615cm稍、ポリーTアルキルーし一グルタ
メートのα−ヘリックスコンフォメーションのキーバン
ド)により確認されている。一般にアミノ酸樹脂の場合
高透湿性を与える原動力として、その拡散係数の高いこ
とがあげられ、その理由として側鎖が大きいアミノ酸樹
脂のα−へリソクス構造に起因していると考えられる。
(実施例) 次に実施例により本発明をさらに説明するが。
本実施例における布帛の性能の測定、評価は次の方法に
よって行った。
(1)耐水圧    JIS L−1096(低水圧法
)により、上記第(5)項の洗濯用 久性テスト前、後の試料の 耐水圧をそれぞれ測定。
(2)to水性    JIS L−1096(スプレ
ー法)(3)透湿度    JIS Z−0208(4
)剥離強力   JIS K−6328(5)  洗濯
耐久性テスト JIS L−0842(A −2法)による洗濯を繰返
し10回行う。
実施例1 まず始めに1本実施例で用いるPAU樹脂(ポリアミノ
酸ウレタン樹脂)の製造を次の方法で行った。
ポリテトラメチレングリコール(08価56.9 )1
970gと1−6−ヘキサメチレンジイソシアネート5
04gを90℃で5時間反応させて末端にイソシアネー
ト基を有するウレタンプレポリマー (NCO当量23
40)を得た。このウレタンフ。
レポリマ−85gとT−メチル−し−グルタメート−N
CA85gをジメチルホルムアミド/ジオキサン(重量
比=7/3)の混合溶媒666gに溶解し、かきまぜな
がら2%トリエチルアミン溶液50gを添加し、30℃
で5時間反応を行うと粘度32,000 CPS  (
25℃)の黄褐色乳濁状の流動性の良好なPAU樹脂溶
液を得た。
、、:のPAU樹脂は後述の処方1〜2にて用いるもの
である。
上述のPAU樹脂を用いて次の方法により本発明の透湿
性防水布帛を製造した。
まず、基布として経糸、緯糸の双方にナイロン70デニ
ール/34フイラメントを用いた経糸密度120本/イ
ンチ、緯糸密度90本/インチの手織物(タフタ)を用
意し、これに通常の方法で精練および酸性染料による染
色を行った後、フッ素系捲水剤エマルジョンの7サヒガ
ード71O(旭硝子株式会社製品)5%水溶液でパッテ
ィング(絞り率35%”) L、 160℃にて1分間
の熱処理を行った。次に鏡面ロールを持つカレンダー加
工機を用いて温度160℃、圧力30kg/cm、速度
20m/分の条件にてカレンダー加工を行い、引き続き
、下記処方1に示す樹脂固形分濃度20%の樹脂溶液を
ナイフオーバーロールコータ−を使用して塗布量100
g/rdにて塗布した後100℃にて20秒間の乾燥を
行い、直ちに15℃の水溶液中に40秒間浸漬し樹脂分
を凝固させた。続いて50℃の温水中で10分間洗浄し
、乾燥した。
処方1 PAU樹脂          100部クリりボンB
L−50(イソシアネート化合物。
大日木インキ化学工業株式会社製品) 2部りリスポン
アシスター5D−7(非イオン系界面活性剤〈微細孔形
成剤〉、大日本インキ化学工業株式会社製品)    
    3部ジメチルホルムアミド        1
部部アセトン              30部ここ
で上記布帛に信越シリコンオイルKF −96(ジメチ
ルポリシロキサン、信越化学工業株式会社製品)の4%
ミネラルターペン溶液をパッディング(絞り率40%)
シ、乾燥後テンターにて170℃で1分間の仕上げセッ
トを行い1本発明の透湿性防水布帛を得た。
本発明との比較のため3本実施例における処方1に代え
て下記処方2を用い、塗布直後の乾燥を削くほかは本実
施例と全く同一の方法により比較用のS’lW性防水布
帛を得た。
処方2 PAU樹脂            100部クリりポ
ンBL−50(イソシアネート化合物。
大日本インキ化学工業株式会社製品)  1部りリスボ
ンAW−711  (ウレタンエラストマーく微細孔形
成剤〉、大日本インキ化学工業株式会社製品)10部 ジメチルホルムアミド        10部得られた
透湿性防水布帛について性能を測定、評価しその結果を
第1表に示した。
第1表 第1表から明らかなように1本発明による透湿性防水布
帛は優れた洗濯耐久性のある耐水圧を示し5透湿性や皮
膜と基布との耐剥離性についても問題なく優れた性能を
有していた。
実施例2 上述の実施例1の透湿性防水布帛の製造に際し。
PAU樹脂液の処方1に代えて下記処方3を用い。
塗布直後の乾燥温度を120°Cに変更するほかは実施
例Iと全く同一の方法により本発明の透湿性防水布帛を
得た。
処方3 PAtJ樹脂            100部クリり
ボンBL−50(イソシアネート化合物。
大日本インキ化学工業株式会社製品)  2部りリスボ
ンアシスターSローフ (非イオン系界面活性剤〈微細
孔形成剤〉、大日本インキ化学工業株式会社製品)  
      3部ジメチルホルムアミド       
 20部トルエン              20部
この透湿性防水布帛について性能を測定したところ、耐
水圧は洗濯前3000mm 、洗濯後2100mmにて
良好な洗濯耐久性を有しており、その他の性能ニツイテ
も透湿度8500g/ rrr ・24hrs 、 1
8水性100 、剥離強力330g /cmにて問題な
く、優れた性能であった。
(発明の効果) 本発明では、PAU樹脂の溶剤として極性有機溶剤と揮
発性溶剤の混合体を用いて、布帛に樹脂液のコーティン
グを行ったあと、半乾湿式疑問法にて製膜を行う構成を
有し、かかる構成の本発明によれば耐洗濯性の優れた耐
水性能を有する高透湿性の防水布帛を製造することがで
きる。
また1本発明方法ではPAU樹脂液を塗布後。
その表面をいったん乾燥させて安定化をはかるので5コ
ーテイングないし浸漬に際して処理温度のコントロール
を厳密におこなわなくても均一な微細孔の形成を行うこ
とができ、非常に合理的である。
本発明のi34性防水布帛は、そのすくれた性能から特
にスポーツ衣料に適した素材である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリアミノ酸ウレタン樹脂、イソシアネート化合
    物、微細孔形成剤、極性有機溶剤および揮発性溶剤より
    なる樹脂溶液を繊維布帛に塗布した後表面を乾燥し、し
    かる後に水中に浸漬し、湯洗し、乾燥することを特徴と
    する透湿性防水布帛の製造方法。
JP28177085A 1985-12-13 1985-12-13 透湿性防水布帛の製造方法 Granted JPS62141183A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116856181A (zh) * 2023-06-29 2023-10-10 涡阳县莉佰惠服饰有限公司 一种高强度防水透湿面料及其制备方法

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