JPS60173177A - 透湿性防水布帛の製造方法 - Google Patents

透湿性防水布帛の製造方法

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JPS60173177A
JPS60173177A JP2923284A JP2923284A JPS60173177A JP S60173177 A JPS60173177 A JP S60173177A JP 2923284 A JP2923284 A JP 2923284A JP 2923284 A JP2923284 A JP 2923284A JP S60173177 A JPS60173177 A JP S60173177A
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water
fabric
moisture permeability
polyurethane
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JP2923284A
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雨宮 邦夫
幹彦 田中
亀丸 賢一
清 中川
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、防水性と透湿性の二機能を同時に有する布帛
構造体の製造方法に関するものである。
一般に透湿性と防水性は互いに相反する機能であるが、
透湿性の優れた防水加工布帛は乾式あるいは湿式コーテ
ィング加工の際にコーティング樹脂皮膜に水蒸気の発散
が可能な程度の連続した微細孔を形成させることにより
得られている。これら乾式あるいは湿式コーティング加
工の際にコーティング樹脂として一般にポリウレタンエ
ラストマーが皮膜強度、ゴム弾性及び柔軟性の点で好ま
しく用いられていた。ところがポリウレタンエラストマ
ーによる透湿性防水布帛の場合防水性能と透湿性能の両
者のバランスをもとにして作られているため、防水性能
がJIS L−1096の耐水圧測定で1.500II
Im (水柱下)以上の布帛については、透湿度が4,
000〜5,000 g / rd ・24hrs (
JIS Z−0208測定)程度のものしか得られてい
ないのが現状である。この透湿度のレベルを7.000
g10f・24hrs以上にまで向上することができれ
ば、ただ単に経緯糸に極細フィラメントを使用した高密
度織物に撥水、カレンダー加工、を施しただけのノンコ
ーティング布帛とほぼ同程度の透湿性能のものとなるの
で、雨中での作業時や運動時の発汗による衣服内気候の
湿度コントロールがスムーズになり、このためより一層
激しい運動や作業を快適に行うことができるようになる
が耐水圧が1,500I1m以上のもので7,000g
/rd・24hrs以上の透湿性能を有する布帛は、今
日に至っても未だ得られていないのが実状である。また
、コーティング加工布は基布と樹脂層より成っているが
9着用時の“すれ”あるいは洗濯などにより基布と樹脂
層が剥離しやすい欠点を有していた。本発明はこのよう
な現状に鑑みて行われたもので、耐水圧が1 、500
mm以上ありながら透湿度が7,000 g 7m・2
4hrs以上の高透湿性を有し、しかも基布と樹脂層間
の接着性の良好な布帛を得ることを目的とするものであ
る。
かかる目的を達成するために本発明は次の構成を有する
ものである。
すなわち本発明は、[ポリアミド系合成繊維を主体とす
る繊維基材上に、ポリアミド系樹脂及びポリウレタン系
樹脂のうちの少なくとも1種類を主体とする接着剤溶液
を点状あるいは線状に塗布し、乾燥し1次にその上にポ
リウレタン樹脂及び非イオン系界面活性剤の内の少なく
とも1種類とポリアミノ酸ウレタン樹脂、及び極性有機
溶剤よりなる樹脂溶液を塗布した後、水中に浸漬し、さ
らに湯洗し、tA燥を行い、しかる後に撥水剤を付与す
ることを特徴とする透湿性防水布帛の製造方法」を要旨
とするものである。
以下1本発明の詳細な説明する。
本発明で使用されるポリアミド系合成繊維を主体とする
繊維基材とは、ナイロン6、ナイロン66゜ナイロン6
・10等よりなる繊維を主体とした織物。
編物、不織布等のことであり、上記ポリアミド系合成繊
維と他の天然繊維1合成繊維を混紡あるいは交織線した
ものも含まれる。
本発明方法では、まず始めにこのような編織物等の繊維
基材上にポリアミド系樹脂及びポリウレタン系樹脂のう
ち少なくとも1種類を主体とする接着材溶液を点状ある
いは線状に塗布する。
ここで用いるポリウレタン系樹脂とは、ポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール、各種グラフト化し
たポリオール、ハロゲン化ポリオール、ジエン鎖を有す
るポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリル
ポリオール等のポリオールとトリレンジイソシアネート
 ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメリックジ
フェニルメタンジイソシアネートへキサメチレンジイソ
シアネート等のイソシアネートとの重合反応物であり、
場合により橋かけ剤や鎖長伸長剤としてジアミン等が用
いられる。
ポリアミド系樹脂としてば1 ナイロン6、ナイロン6
・6.ナイロン6・10の共重合体、とくに6−16・
6−26・1〇−間のコーポリマーあるいはナイロンの
アミノ基の水素をメトキシメチル化した2例えばN−メ
トキシメチル6・6ナイロン等の脂肪族ポリアミドやパ
ーサミドで代表されるダイマー酸系ポリアミド等が用い
られる。
これらの溶液は、水溶性やエマルジョン型であっても、
溶剤型であっても使用に何ら差し支えない。
これらの接着剤溶液の塗布量は、固形分で0.5g/n
(〜30g/rdの範囲にあることが望ましい。
塗布■が0.58/m以下では繊維基布と樹脂皮膜との
接着が不十分となり、30g/m以上では風合の粗硬化
、透湿性の低下等の欠点がでてくる。
接着溶液を繊維基布に塗布するに際しては2点状あるい
は線状に塗布する必要がある。
繊維基布全面に接着剤溶液を塗布すると、透湿性が失わ
れ、また風合も硬くなる。点状あるいは線状に塗布する
場合の塗布部と未塗布部の面積比率ば1:5〜5:1の
範囲にあることが望ましく。
また塗布部と塗布部の間隔は0.1mm〜3Iの範囲に
あることが望ましい。塗布部の比率が大きくなったり、
塗布部間の距離が短くなると透湿性が不良になり、また
未塗布部の比率が大きくなったり。
塗布部間の距離が長くなると繊維基布と樹脂皮膜の接着
性が不良になる。
接着剤溶液を点状あるいは線状に塗布する方法としては
、多数の点あるいは線を彫刻したロール(グラビアロー
ル)を用いてコーティングする方法、あるいはスクリー
ンプリントを応用する方法等の方法がある。
接着剤溶液を塗布した後、乾燥し2次いでポリウレタン
樹脂及び非イオン系界面活性剤のうちの少なくとも1種
類とポリアミノ酸ウレタン樹脂及び極性有機溶剤よりな
る樹脂溶液を接着層の上から塗布する。
本発明におけるポリウレタン樹脂とはポリイソシアネー
トとポリオールを反応せしめて得られる重合物であり、
ポリイソシアネートとしては公知の脂肪族並びに芳香族
ポリイソシアネートが使用でき1例えばヘキザメチレン
ジイソシアネートトルエンジイソシアネート、キシレン
ジイソシアネート、及びこれらの過剰と多価アルコール
との反応生成物があげられる。ボ+7”オールとしては
ポリエーテルあるいはポリエステルなど通常のポリウレ
タン樹脂製造に使用される公知のものが使用可能である
。ポリエステルとしては1例えばエチレングリコール、
ジエチレングリコール又は1,4−ブタンジオールなど
の多価アルコールとアジピン酸、シュゲ酸又はセバシン
酸などの多塩基性カルボン酸の反応物があげられる。ポ
リエーテルとしては1例えばエチレングリコール、プロ
ピレングリコールなどの多価アルコールにエチレンオキ
シド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなどのア
ルキレンオキシドの1種又は2種以上を付加させたもの
があげられる。
ポリウレタン樹脂の使用量としては、後述のポリアミノ
酸ウレタン樹脂(PAU樹脂)に対し1%〜200%の
割合で使用することが望ましい。使用■が1%以下では
透湿性が不良となり、200%以上では防水性が不良に
なる。
本発明方法は耐水圧と透湿性が優れた布帛を得るもので
あるが、その原理は比較的透湿性が良好なポリアミノ酸
ウレタン樹脂皮膜中に水が通過できない大きさの細孔を
無数に存在せしめることによるものである。ポリウレタ
ン樹脂及びポリアミノ酸ウレタン樹脂を水中に同時に浸
漬するとポリアミノ酸ウレタン樹脂のほうがポリウレタ
ン樹脂より速く凝固するため、ポリアミノ酸ウレタン樹
脂とポリウレタン樹脂の境界に空間が発生し、この空間
が樹脂皮膜中の細孔の大きさを決定する。
ポリウレタン樹脂■が少ないと孔は小さくなり。
透湿性が不良となる。またポリウレタン樹脂量が多いと
孔は大きくなり耐水圧が不良となる。
次に2本発明における非イオン系界面活性剤とはポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレンアルキル
−フェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドエーテル、多価ア
ルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アル
コールJIB 肋Mエステル、脂肪酸ショ糖エステル、
゛アルキロードアミド等や、あるいはこれらの任意の混
合物のことであり、ポリアミノ酸ウレタン樹脂を水中で
凝固せしめる際に、樹脂皮膜に内在する空孔を適正に調
節する効果があり、この作用により優れた防水性及び透
湿性を得ることができる。
非イオン系界面活性剤の使用量は、ポリアミノ酸ウレタ
ン樹脂の使用量に対し0.1〜10重量部の範囲にある
ことが望ましい。使用量がo、imi部以下ではポリア
ミノ酸ウレタン樹脂の凝固皮膜中の細孔が小さくなり過
ぎて、透湿性が不良になる。
また、10重量部以上使用すると細孔が大きくなり過ぎ
て、 1500mm以上の耐水圧が得られない。
ポリウレタン樹脂及び非イオン系界面活性剤は。
上述のごとくポリアミノ酸ウレタン樹脂皮膜中の細孔の
大きさを調節するものであり、各々を単独又は併用して
使用することができる。
ポリアミノ酸ウレタン樹脂は、光学活性γ−アルキルー
グルタメート−N−カルボン酸無水物(以下、N−カル
ボン酸無水物をNC^と略称する。)と末端にイソシア
ネート基を有するウレタンプレポリマーとを混合した後
、アミン類を添加して反応させたポリアミノ酸ウレタン
共重合樹脂(以下11All樹脂と略称する。)からな
るもので2重合の際の溶媒としては、ジメチルホルムア
ミドとジオキサンの混合溶媒(重量比95:5〜30 
: 70)が用いられたものである。この溶媒は水溶性
であるため、PAU樹脂を繊維基材に付与する際湿式加
工を容易に行うことができる。光学活性γ−アルキルー
グルタメート−NCAとしては、L−グルタメートでも
D−グルタメートでもよく、具体的にはγ−メチル−L
−グルタメートーNCA 、γ−エチルーL−グルタメ
ートーNCA等のγ−アルキルーし一グルタメートNC
Aや、γ−メチルーD−グルタメートーNCA 、γ−
エチルーD−グルタメートーNCへ等のγ−アルキルー を単独で又はこれらの混合物として使用することができ
る。また、T−アルキル−グルタメート−NCAを主体
としたα−アミノ酸−NCAをPAU樹脂のアミノ酸成
分に使用することも可能であり,さらに光学活性γーア
ルキルーグルタメート−NCAと他のアミノ酸NCA,
例えばグリシンNC^,Lーアスパラギン酸−βーメチ
ルエステル″NC^,LーアラニンNCA, D−アラ
ニンNCA等との混合物も使用できる。しかしながら、
物性と価格を考慮すれば,T−メチル−L−グルタメー
ト−NCへ又はγーメチルーDーグルクメー)−NCA
を単独で用いる方が工業的には有利な場合が多い。
末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー
は.イソシアネートとポリオールを当量比NCO101
1> lの条件で反応させて得られるものである。イソ
シアネート成分としては,芳香族ジイソシアネート、脂
肪族ジイソシアネート脂環式ジイソシアネート等の単独
又はこれらの混合物として用いられる。また、ポリオー
ル成分としては,通常のウレタン製品に使用されるポリ
エーテルグリコールやポリエステルグリコール等が単独
で又は混合物のかたちで使用可能であり.これらのポリ
エーテルやポリエステルの平均分子量は200〜300
以上のものが好ましく用いられる。共重合で使用される
アミン類としては.エチレンジアミン等の1級アルキル
アミン、エタノールアミン等のアルコールアミン、トリ
エチルアミン等の3級アルキルアミン、ジエチルアミン
等の2級アミンが用いられる。
繊維基布に付着せしめるPAU樹脂の量は純分で5 g
 / rd以上あることが望ましく,付着量が5g/ 
m 未満ではL 、 500mm以上の耐水圧を得るこ
とが困難である。
本発明でPAD樹脂を使用する理由は以下のごとくであ
る。すなわちPAU樹脂は通常のポリウレタン樹脂と異
なり,無孔性の皮膜であっても水蒸気を通過せしめる能
力を有している。従来のを孔性ウレタン樹脂皮膜を有す
る透湿性防水布帛においては,耐水圧が1 、 500
m+11以上であると透湿度はたかだか5,000g/
n?・24hrs程度のものしか得られないのに対し,
本発明においてばPAU樹脂を使用することにより耐水
圧が1 、 50011111以上でかつ透湿度7, 
000 g / trr ・24hrs以上の透湿性防
水布帛が得られるのである。
本発明では上述のPAU樹脂と,ポリウレタン樹脂,非
イオン界面活性剤の内の少な(とも1種類と極性有機剤
とを混合して使用する。極性有機溶剤にはジメチルボル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン、ヘキサメチレンボスホンアミドなどがある。これら
の物質は水に非常に溶けやすいものであり.水不溶性の
樹脂の極性有機剤溶液を水中に浸漬すると極性有機溶剤
のみが水に溶解し,樹脂が水中に凝固してくる。かかる
方法による樹脂の凝固法は湿式凝固法と一般によばれて
いる。湿式凝固法で樹脂の凝固を行うと樹脂中に存在す
る微量の極性有機溶剤も水に溶出するため,無数の細孔
を有する樹脂を得ることができる。
PII U樹脂と,ポリウレタン樹脂,非イオン界面活
性剤の内の少なくとも1種類と極性有機溶剤とよりなる
樹脂溶液を繊維基布に塗布するには通常のコーティング
などにより行えばよい。一般的に樹脂の塗布厚は機械の
性能上lO〜300μmである。
樹脂溶液を繊維基材に付与した後,該布帛を水中に浸漬
する。前述したように,この工程により細孔を無数に有
するPAU樹脂皮膜を形成することができ,またポリウ
レタン樹脂や非イオン系界面活性剤の働きにより適正な
大きさの細孔を得ることができる。
布帛を水中に浸漬する際.水温は0〜30℃の範囲にあ
るほうが望ましく.水温が30℃以上になると樹脂皮膜
の孔が大きくなり耐水圧が不良となる。
また浸漬時間は30秒以上必要で30秒未満では樹脂の
凝固が不十分で満足なPAD樹脂皮膜が得られない。
水中でPAD樹脂を凝固せしめた後、布帛を湯洗し、残
留している溶剤及び界面活性剤を除去する。
湯洗の条件はPAU樹脂及びポリウレタン樹脂、非イオ
ン系界面活性剤の使用量により異なるが1通常は30〜
80℃の温度で3分間以上、好ましくは10分間以上行
えばよい。
湯洗後、乾燥し、さらにIC水剤を布帛に付与する。1
8水剤を付与することにより、布帛表面に撥水性を持た
せ、耐水圧1 、500mm以上の透湿性防水布帛を得
ることができる。1a水剤にはパラフィン系、シリコン
系及びフッ素系など各種あるが1本発明においては用途
に応じ適宜選択すればよい。
特に良好な撥水性が必要な場合にはフッ素系tθ水剤を
使用し、1Ω水剤を付与・乾燥後熱処理を行う。
また撥水性の耐久性を高めるため、メラミン樹脂等の樹
脂を併用してもよい。IC水剤の付与方法は通常行われ
ているパッディング法、コーティング法又はスプレー法
などで行えばよい。
本発明は以上の構成よりなるものであり本発明によれば
基布と樹脂層との接着性が良好であるのみならず、耐水
圧が1 + 500mm以上ありながらしかも透湿度が
7.000 g / m ・24hrs以上の高透湿性
の防水布帛を得ることができる。本発明の透湿性防水布
帛はスポーツ用衣料等に適した素材である。
以下実施例により本発明をさらに説明するが。
実施例における性能の測定、評価は次の方法にて行った
ill耐水圧 JIS−L−1041(低水圧法)(2
)透湿度 JIS−Z−0208 (3)耐剥離性 掌握型摩擦堅牢度試験機を用いて過電
200gで1000回の摩擦を行い布帛の外観状態を観
察して次の二 段階評価を行った。
○・・・剥離は全くなし ×・・・剥離が認められる 実施例1 まず始めに2本実施例で用いるポリアミノ酸ウレタン樹
脂の製造を次の方法で行った。
ポリテトラメチレングリコール(011価56.9)1
970 gと1−6−へキサメチレンジイソシアネー)
504gを90℃で5時間反応させ、末端にイソシアネ
ート基を有するウレタンプレポリマー(NCO当1”t
2340>を得た。このウレタンプレポリマー858と
T−メチル−し−グルタメート−NC八へ5gをジメチ
ルボルムアミド/ジオキサン(重量比)=773の混合
溶媒666gに溶解し、かきまぜながら2%トリエチル
アミン溶液50gを添加し、30℃で5時間反応を行う
と粘度32,000cps (25℃)の黄褐色乳濁状
の流動性の良好なポリアミノ酸ウレタン樹脂溶液を得た
。このポリアミノ酸ウレタン樹脂は後述の処方2にて用
いるものである。ここで経糸にナイロン70デニール/
24フイラメント。
緯糸にナイロン70デニール/34フイラメントを用い
た経糸密度120本/インチ、緯糸密度90本/インチ
の平織物(タフタ)を用意し、これに通常の方法で精練
及び分散染料による染色を行った後。
フッソ系ta水剤エマルジョンのアサヒガード730(
旭硝子株式会社製品)1%水溶液でバンディング(絞り
率35%)を行い、160℃にて1分間の熱処理を行っ
た。次に鏡面ロールを持つカレンダー加工機を用いて温
度170℃、圧力30kg/cm、速度20m/分の条
件にてカレンダー加工を行い、引き続き下記処方lに示
す樹脂固形分濃度10%の樹脂液を50メツシユ亀甲型
グラビアロールを使用して。
塗布flog/n(にて塗布した後、120℃で5分間
乾燥した。なお、塗布部と塗布部の間隔は約0.3mm
であった。
処方1 ラックマイト5003 10部 (ポリアミド系接着剤;大日本インキ化学工業■製) メチルアルコール 90部 次に、下記処方2に示す樹脂固形分濃度18%の樹脂液
をナイフオーバーロールコータ−を使用して塗布1fi
80 g / rrrにて塗布した後20℃の水浴中に
2分間浸漬し、樹脂分を凝固させた。
処方2 ポリアミノ酸ウレタン樹脂 100部 CRISVON ASSISTOR5D−71部(非イ
オン系界面活性剤;大日本インキ化学工業(株製) ジメチルボルムアミド 23部 ここで50℃の温水中に15分間浸漬し、続いて乾燥を
行ったあとフッソ系撥水剤エマルジョンのアサヒガード
710(旭硝子株式会社製品)5%水溶液でパッディン
グ(絞り率30%)を行い、160℃にて1分間の熱処
理を行って本発明の透湿性防水布帛を得た。
本発明方法との比較のため後述の比較例1.2により比
較試料を作成し1本発明品との性能の比較を行った。そ
の結果を本発明品の性能と合わせて第1表に示した。
第1表から明らかなごとく1本発明による透湿性防水布
帛は、繊維基布と樹脂層の接着性がよく耐水圧が2.0
00mm以上であるにもかかわらずその透湿度は8.5
00 g / rd−hrsを記録し、抜群の透湿性と
防水性の双方の性能を兼ね備えていることがわかる。
第1表 比較例1 実施例1において処方1に示す樹脂液処理を省くほかは
本実施例と全く同一の方法で加工を行った。得られた布
帛は耐水圧と透湿度は良好であったが、耐剥離性の劣る
ものであった。
比較例2 実施例1において、処方2における非イオン界面活性剤
ノCRISVON ASSISTOR5D−7を削くほ
がば本実施例と全く同一の方法で加工を行った。
得られた布帛は、第1表に示したように防水性能と耐剥
離性は良好であったが、透湿性能が劣っていた。
特許出願人 ユニチカ株式会社 手続ネiff装置(自発) l、事件の表示 特願昭59−29232号 2、発明の名称 J3湿性防水布帛の製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 兵庫県尼崎市東本町1丁目50番地〒541 住 所 大阪市東区北久太部町4丁目68番地名称 ユ
ニチカ株式会社特許部 4、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 5、補正の内容 +11明II1店第10頁第7行目の「ポリアミノ酸−
」から第12頁第14行目の「−が用いられる。」まで
を削除し1次の文章を挿入する。
[本発明で用いるポリアミノ酸ウレタン樹脂(以下PA
D樹脂という。)は、アミノ酸とポリウレタンとからな
る共重合体であり、アミノ酸としてはDL−アラニン、
L−アスパラギン酸、L−シスチン、L−グルタミン酸
、クリシン、L−リジン、L−メチオニン、■、−ロイ
シン及びその誘導体が挙げられ、ポリアミノ酸を合成す
る場合アミノ酸とホスゲンから得られるアミノ酸N−カ
ルボン酸無水物(以下、N−カルボン酸無水物をNCA
という。
)が一般に用いられる。ポリウレタンはイソシアネート
成分として芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシア
ネ−1・及び脂環族ジイソシアネートの単独又はこれら
の混合物が用いられ1例えばトルエン2・4−ジイソシ
アネート、4・4” −ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、1・6−ヘキサンジイツンアネート、1・4−シ
クロヘキサンジイソシアネ、−ト等が挙げられる。また
、ポリオール成分としてはポリエーテルポリオール、ポ
リエステルポリオールが使用される。ポリエーテルポリ
オールにはポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられ
、またポリエステルポリオールとしてはエチレングリコ
ール。
グロビレングリコール等のジオールとアジピン酸、セバ
ヂン酸等の二塩基酸との反応生成物やカブロラク)・ン
等の開環重合物が挙げられる。なお、アミノ酸とポリウ
レタンとの共重合で使用されるアミン類としてはニー1
−レンジアミン、ジエチルアミン、トリエヂルアミン、
エタノールアミン等が用いられる。このようにPAII
樹脂は各種アミノg NC^と末端にイソシアネート基
を有するウレタンプレポリマーとの反応系にアミン類を
添加して得られるものである。該PAtl樹脂を構成す
るアミノ酸成分として皮膜性能面から光学活性T−アル
キルーグルタメート−NCAが好ましく用いられ、さら
に該光学活性γ−アルキルーグルクメートの中でも価格
と皮膜物性の面からγ−メチルー■、−グルタメートN
CΔ又はγ−メチルーD−グルタメートがPAU樹脂の
アミノ酸成分として有利に選択される場合が多い。
本発明の多孔質膜を得るためには、水溶性の溶媒系から
なる均一な樹脂組成物を用いることが塗工性と湿式成膜
性の両面から有利である。かかる樹脂組成物としては、
PAD樹脂の中でも特に光学活性γ−アルキルーグルタ
メー)−NCAとウレタンプレポリマーとの反応物が好
ましく用いられるが、これは上記反応物が極性有機溶剤
を正体とする溶媒系例えばジメチルポルムアミドとジオ
キサンとの混合溶媒系でそのアミノ酸とウレタンとの重
量比率において90 : 10〜10 : 90の広範
囲な領域で均一な)11脂溶液となるため要求される皮
膜物性を各区しながら上記重量比率を自由に選択するこ
とができるからである。」 (2)明細書第12頁第19行目の[本発明でPAU樹
脂を−」から第13頁第9行目の「−のである。
」までを削除し1次の文章を挿入する。
「一方、従来の有孔性ウレタン樹脂皮膜を有する透湿性
防水布帛においては、耐水圧が1500++on以上で
あると、透湿度がたかだか5000g / m Z ・
24hrs程度のものしか得られなし)のに対し、PA
[I樹脂を湿式コーティング加工する場合には耐水圧が
150011II11以上でかつ透湿度が7000 g
 / m 2・24hrs以上の透湿防水性能を示すと
いう驚くべき結果を得ることができる。このようにT’
Aυ樹脂の湿式コーティング加工により、高耐水圧とi
Aim湿性を得ることができる理由はさだがでないが、
得られた透湿性防水布帛の皮膜の断面を観察するとポリ
ウレタン皮膜に較べ、PAUtN脂皮膜の場合にはミク
ロセルが小さく、かつその個数が多く均一に分布してお
り、このことが高透湿性と高閲水圧を与える要因になっ
ていると思われる。さらにPAU樹脂自身の水蒸気に対
する親和性の高いことも高透湿性を与える一つの原動力
になっているのかも知れない。」(3)明細書第14頁
第17行目に「樹脂皮膜の−が不良となる。」とあるの
を「ジメチルホルムアミドの水中への拡散が早くなり、
樹脂皮膜の孔が5μmより大きくなるので、その結果耐
水圧が不良となる。」と補正する。
(4)明細書第17頁第17〜20行目の「フ・ノソ系
−を行った。」を削除する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. +1.1ポリアミド系合成繊維を主体とする繊維基材上
    に、ポリアミド系樹脂及びポリウレタン系樹脂のうちの
    少なくとも1種類を主体とする接着剤溶液を点状あるい
    は線状に塗布し、乾燥し2次にその上にポリウレタン樹
    脂及び非イオン系界面活性剤の内の少なくとも1種類と
    ポリアミノ酸ウレタン樹脂及び極性有機溶剤よりなる樹
    脂溶液を塗布した後、水中に浸漬し、さらに湯洗し、乾
    燥を行い、しがる後にtΩ水剤を付与することを特徴と
    する透湿性防水布帛の製造方法。
JP2923284A 1984-01-23 1984-02-17 透湿性防水布帛の製造方法 Pending JPS60173177A (ja)

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EP19850100562 EP0151963B1 (en) 1984-01-23 1985-01-20 Moisture-permeable waterproof laminated fabric and process for producing the same
DE8585100562T DE3585840D1 (de) 1984-01-23 1985-01-20 Feuchtigkeitsdurchlaessiges, wasserundurchlaessiges, mehrschichtiges textiles flaechengebilde und verfahren zu dessen herstellung.

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