JPS6163778A - 透湿性防水布帛の製造方法 - Google Patents

透湿性防水布帛の製造方法

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JPS6163778A
JPS6163778A JP59183278A JP18327884A JPS6163778A JP S6163778 A JPS6163778 A JP S6163778A JP 59183278 A JP59183278 A JP 59183278A JP 18327884 A JP18327884 A JP 18327884A JP S6163778 A JPS6163778 A JP S6163778A
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polar organic
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JP59183278A
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雨宮 邦夫
幹彦 田中
亀丸 賢一
清 中川
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、防水性と透湿性の三機能を同時に有する布帛
の製造方法に関するものである。一般に透湿性と防水性
は互いに相反する機能であるが。
透湿性の優れた防水加工布帛は乾式あるいは湿式コーテ
ィング加工の際にコーティング樹脂皮膜に水蒸気の発散
が可能な程度の連続した微細孔を無数に形成させること
により得られている。これら乾式あるいは湿式コーティ
ング加工の際にコーティング樹脂として一般にポリウレ
タンエラストマーが皮膜強度、ゴム弾性及び柔軟性の点
で好ましく用いられている。ところがポリウレタンエラ
ストマーによる透湿性防水布帛の場合防水性能と透湿性
能の両者のバランスをもとにして作られているため、防
水性能がJIS L−1096の耐水圧測定で1.50
0 mm (水柱下)以上の布帛については、透湿度が
4.000〜5.000 g/n? ・24hrs  
(JIS Z−0208測定)程度のものしか得られて
いないのが現状である。この透湿度のレベルを7.00
0 g/ rd・24hrs以上にまで向上することが
できれば、ただ単に極細フィラメントを使用した高密度
繊物にiΩ水加工を施しただけの布帛とほぼ同程度の透
湿性能のものとなるので、雨中での作業時や運動時の発
汗による衣服内気候の湿度コントロールがスムーズにな
り、このためより一層激しい運動や作業を快適に行うこ
とができるようになるが、耐水圧が1,500mm以上
のもので7.000 g/ rd ・24hrs以上の
透湿性能を有する布帛は、今日に至っても未だ得られて
いないのが実状である。本発明はこのような現状に鑑み
て行われたもので、耐水圧が1,500mm以上ありな
か、らしかも透湿度が7.000 g/ rd・24h
rs以上の高透湿性防水布帛を得ることを目的とするも
のである。かかる目的を達成するために本発明は次の構
成を有するものである。
すなわち本発明は、「フッ素系撥水剤処理した繊維布帛
の片面にポリアミノ酸ウレタン樹脂主体の合成重合体、
イソシアネート化合物及び極性有機溶剤よりなる樹脂溶
液を塗布した後水中に浸漬し、湯洗し、乾燥する第1工
程、上記塗布面にポリアミノ酸ウレタン樹脂主体の重合
体、微細孔形成剤及び極性有機溶剤よりなる樹脂溶液を
塗布汲水中に浸漬し、湯洗し、乾燥する第2工程、ポリ
シロキサン樹脂を付与する第3工程よりなることを特徴
とする透湿性防水布帛の製造方法」を要旨とするもので
ある。以下2本発明の詳細な説明する。
本発明でいう繊維布帛としては、ナイロン6やナイロン
66で代表されるポリアミド系合成繊維。
ポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエステル
系合成繊維、ポリアクリロニトリル系合成繊維、ポリビ
ニルアルコール系合成繊維さらにはトリアセテート等の
半合成繊維あるいはナイロン6/木綿、ポリエチレンテ
レフタレート/木綿等の混紡繊維から構成された織物、
kI物、不織布等をあげることができ、加工に際しては
これらの繊維布帛にフッ素系撥水剤処理を施したものを
用いて加工を行う。フッ素系撥水剤処理は一般に行われ
ている公知の方法で行ったものでよく3例えば旭硝子株
式会社製のアサヒガード730(フッ素糸撥水剤エマル
ジジン)を5%の水溶液でパディング(絞り率35%)
後、160℃にて1分間の熱処理を行う方法等によって
行えばよい。
本発明方法では第1工程としてこのようなta水処理さ
れた繊維布帛の片面に、ポリアミノ酸ウレタン樹脂主体
の合成重合体、イソシアネート化合物及び極性有機溶剤
よりなる樹脂溶液を塗布した後水中に浸漬し、湯洗し、
乾燥する。
ポリアミノ酸ウレタン樹脂主体の合成重合体とは1合成
重合体としてポリアミノ酸ウレタン樹脂を70〜100
%含むもの(もちろんポリアミノ酸ウレタン樹脂100
%でもよい)をいい、その他の合成重合体として例えば
ポリーT−アルキルグルタメートとブタジェンのブロッ
ク共重合体やポリーγ−アルキルグルタメートとロイシ
ンのブロック共重合体等を30%未満の範囲で含んでい
てもよい。
本発明で用いるポリアミノ酸ウレタン樹脂(以下PAU
樹脂という。)は、アミノ酸とポリウレタンとからなる
共重合体であり、アミノ酸としてはDL−アラニン、L
−アスパラギン酸、L−シスチン、L−グルタミン酸、
グリシン、L−リジン。
L−メチオニン、L−ロイシン及びその誘導体が挙げら
れ、ポリアミノ酸を合成する場合アミノ酸とホスゲンか
ら得られるアミノ酸N−カルボン酸無水物(以下、N−
カルボン酸無水物をNCAという。)が一般に用いられ
る。ポリウレタンはイソシアネート成分として芳香族ジ
イソシアネート。
脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートの
単独又はこれらの混合物が用いられ1例えばトリレン2
・4−ジイソシアネート、4・4゛−ジフエニルメタン
ジイソシアネート、1・6−ヘキサンジイソシアネート
、1・4−シクロヘキサンジイソシアネート等が挙げら
れる。また、ポリオール成分としてはポリエーテルポリ
オール、ポリエステルポリオールが使用される。ポリエ
ーテルポリオールにはポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等
が挙げられ、またポリエステルポリオールとしてはエチ
レングリコール、プロピレングリコール等のジオールと
アジピン酸、セパチン酸等の二塩基酸との反応生成物や
カプロラクトン等の開環重合物が挙げられる。なお、ア
ミノ酸とポリウレタンとの共重合で使用されるアミン類
としてはエチレンジアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミン、エタノールアミン等が用いられる。このよう
にPAU樹脂は各種アミノ酸NCAと末端にインシアネ
ート基を有するウレタンプレポリマーとの反応系にアミ
ン類を添加して得られるものである。該PAU樹脂を構
成するアミノ酸成分として皮膜性能面から光学活性γ−
アルキルーグルタメート=NCAが好ましく用いられ、
さらに該光学活性T−アルキルーグルタメートの中でも
価格と皮膜物性の面からT−メチル−L−グルタメート
NCA又はT−メチル−D−グルタメートがPAU樹脂
のアミノ酸成分として有利に選択される場合が多い。
本発明の多孔質膜を得るためには、水溶性の溶媒系から
なる均一な樹脂組成物を用いることが塗工性と湿式成膜
性の両面から有利である。かかる樹脂組成物としては、
  PAυ樹脂の中でも特に光学活性T−アルキルーグ
ルタメート−NCAとウレタンプレポリマーとの反応物
が好ましく用いられるが。
これは上記反応物が極性有機溶剤を主体とする溶媒系例
えばジメチルホルムアミドとジオキサンとの混合溶媒系
でそのアミノ酸とウレタンとの重量比率において90 
: 10〜10 : 90の広範囲な領域で均一な樹脂
溶液となるため要求される皮膜物性を考慮しながら上記
重量比率を自由に選択することができるからである。
繊維基布に付着せしめるPAU樹脂の量は純分で5g/
n?以上あることが望ましく、付着量が5g/m未満で
は1 、5QQmm以上の耐水圧を得ることが困難であ
る。
一方、従来の有孔性ウレタン樹脂皮膜を存する透湿性防
水布帛においては、耐水圧が1500mm以上であると
、透湿度がたかだか5000g/ m・24hrs程度
のものしか得られないのに対し、  PAU樹脂を湿気
コーティング加工する場合には耐水圧が15001以上
でかつ透湿度が7000g/ rd・24hrs以上の
透湿防水性能を示すという驚くべき結果を得ることがで
きる。このようにPAU樹脂の湿式コーティング加工に
より、高耐水圧と高透湿性を得ることができる理由はさ
だかでないが、得られた透湿性防水布帛の皮膜の断面を
観察するとポリウレタン皮膜に比べ、  PAD樹脂皮
膜の場合にはミクロセルが小さく、かつその個数が多く
均一に分布しており、このことが高透湿性と高耐水圧を
与える要因になっていると思われる。さらにPAD樹脂
自身の水蒸気に対する親和性の高いことも高透湿性を与
える一つの原動力になっているのかも知れない。
本発明に使用されるPAD樹脂の分子構造から考察すれ
ば、 PAD樹脂がアミノ酸とウレタンとのブロック共
重合より構成されるもので、アミノ酸成分がおちにα−
へワックス構造を形成し、一方ウレタン成分はランダム
コイル構造を形成している。
これは2本発明の湿式凝固法による多孔質膜において、
赤外吸収スペクトルのアミドバンドの帰属(アミドV 
615cl’ ;ポリーTアルキルーL−グルタメート
のα−ヘリツタスコンフォメーシッンのキーバンド)に
より確認されている。一般にアミノ酸樹脂の場合、高透
湿性を与える原動力として、その拡散係数の高いことが
あげられ、その理由として側鎖が大きいアミノ酸樹脂の
α−へワックス構造に起因していると考えられる。これ
らを総合すると、PAD樹脂の場合、α−ヘリックス構
造とランダムコイル構造の2つの構造が存在し。
両者の境界面においてよリルースなバッキング構造を有
していることが十分に考えられる。この分子構造のルー
スなパフキング状態及びアミド結合間での水素結合によ
りポリマー自身の水蒸気の透過性がポリウレタンエラス
トマーと異なり、高(なっていると考えられる。
本発明では、上述のPAD樹脂を布帛に塗布することに
より透湿性防水布帛を得るが、布帛と皮膜との剥離性を
向上する目的で繊維基布との親和性の高い化合物を併用
する。本発明ではイソシアネート化合物を併用する。イ
ソシアネート化合物として2・4−トリレンジイソシア
ネート ジフェニルメタンジイソシアネート、イソフォ
ロンジイソシアネート、ヘキサメチレンイソシアネート
又はこれらのジイソシアネート類3モルと活性水素を含
有する化合物(例えばトリメチロールプロパン、グリセ
リンなど)1モルとの付加反応によって得られるトリイ
ソシアネート[が使用される。
上述のイソシアネートlはイソシアネート基が遊離した
形のものであっても、あるいはフェノール。
メチルエチルケトオキシムなどを付加することにより安
定化させ、その後の熱処理によりブロックを解離させる
形のものであっても、いずれでも使用でき1作業性や用
途などにより適宜使い分ければよい。イソシアネート化
合物の使用量としてはPAU樹脂に対して0.1〜10
%、好ましくは0.5〜5%の割合で使用することが望
ましい。使用量が0.1%未満であれば、布帛に対する
樹脂の接着力が乏しく、逆に10%を超えると風合が硬
化するので好ましくない。
本発明の第1工程では、上述のPAD樹脂主体の合成重
合体、イソシアネート化合物及び極性有機溶剤を混合し
て使用するが、ここで用いる極性有機溶剤にはジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロ
リドン、ヘキサメチレンホスホンアミドなどがある。こ
れらの物質は水に非常に溶けやすいものであり、水不溶
性の樹脂の極性有機溶剤溶液を水中に浸漬すると極性有
機溶剤のみが水に溶解し、樹脂が水中に凝固してくる。
かかる方法による樹脂の凝固法は湿式凝固法と一般によ
ばれている。湿式凝固法で樹脂の凝固を行うと樹脂中に
存在する微量の極性有機溶剤も水に溶出するため、無数
の微細孔を有する樹脂を得ることができる。
PA[I樹脂主体の合成重合体、イソシアネート化合物
及び極性有機溶剤よりなる樹脂溶液を繊維布帛に塗布す
るには通常のコーティング法などにより行えばよい。一
般的に樹脂の塗布厚は機械の性能上10〜300μmで
ある。
樹脂溶液を繊維布帛に付与した後、該布帛を水中に浸漬
する。浸漬する際の水温は0〜30℃の範囲にあればよ
(、また浸漬時間は10秒以上あれば十分である。
水中でPAD樹脂を凝固せしめた後、布帛を湯洗し、残
留している溶剤を除去する。湯洗の条件はPAD樹脂及
びイソシアネート化合物の使用量により異なるが、 3
0〜80℃の温度で3分間以上行えばよい。湯洗後、乾
燥する。
次に1本発明方法では第2工程として第1工程において
塗布した面に前述のPAD樹脂主体の合成重合体と、微
細孔形成剤及び極性を機溶剤よりなる樹脂溶液を塗布し
、続いて水中に浸漬し、湯洗し、乾燥する。
ここで用いる微細孔形成剤としては、アニオン系界面活
性剤、非イオン系界面活性剤、親水性高分子及びポリウ
レタンエラストマー等をあげることができる。その使用
量は併用するPAU樹脂に対してアニオン系界面活性剤
や非イオン系界面活性剤の場合0.1〜10%、親水性
高分子の場合0.05〜5%、ポリウレタンエラストマ
ーの場合0.3〜6%の範囲にあることが望ましい。こ
れらの微細孔形成剤の使用量が上記範囲より少ない場合
には。
PAU樹脂皮膜の細孔が小さくなりすぎて、連絡された
ミクロセルが得られにくくなり、透湿性が不良になる。
また、上記範囲より多い場合には、細孔が大きくなりす
ぎ、 1500 mm以上の耐水圧が得られない。
上述の微細孔形成剤として用いるアニオン系界面活性剤
とは、従来公知のアルキル硫酸エステル塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ア
ルキルスルホン酸塩、脂肪酸アミドスルホン酸塩、ジア
ルキルスルホコハク酸塩等やあるいはこれらの任意の混
合物のことである。
また、非イオン系界面活性剤とはポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸アミドエーテル、多価アルコール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エス
テル、脂肪酸ショ糖エステル、アルキロ−ドアミド等や
、あるいはこれらの任意の混合物のことである。゛親水
性高分子とは、ホリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
、ポリアクリル酸エステル、カルボキシビニルポリマー
有機アミン及びポリエチレンイミン等であり、極性有機
溶媒中に溶解2分散あるいは乳化可能な物質でかつ水に
溶解可能な高分子のことである。
ポリウレタンエラストマーとはポリイソシアネートとポ
リオールを反応せしめて得られる重合物であり、ポリイ
ソシアネートとしては公知の脂肪族並びに芳香族ポリイ
ソシアネートが使用でき。
例えばヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイ
ソシアネート、キシレンジイソシアネート及びこれらの
過剰と多価アルコールとの反応生成物があげられる。ポ
リオールとしては、ポリエーテルあるいはポリエステル
など通常のポリウレタン樹脂製造に使用される公知のも
のが使用可能である。ポリエステルとしてはt例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール又は1.4−
ブタンジオールなどの多価アルコールとアジピン酸。
シュウ酸又はセバシン酸などの多塩基性カルボン酸の反
応物があげられる。ポリエーテルとしては例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコールなどの多価アルコ
ールにエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレ
ンオキシドなどのアルキレンオキシドの1種又は2種以
上を付加させたものがあげられる。
上述の微細孔形成剤とPAtl樹脂及び極性有機溶剤よ
りなる樹脂溶液を塗布後、布帛を水中に浸漬するが、こ
のときの水温は0〜30℃の範囲にあることが望ましく
、水温が30℃以上になるとジメチルホルムアミドの水
中への拡散が早くなり、樹脂皮膜の微細の孔が大きくな
るので、その結果耐水圧が不良となる恐れがある。また
、浸漬時間は10秒以上必要で、10秒未満では樹脂の
凝固が不十分で満足なPAU樹脂皮膜が得られない。
水中でPAD樹脂を凝固せしめた後、布帛を湯洗し、残
留している溶剤を除去する。湯洗の条件はPAU樹脂及
び微細孔形成剤の使用量により異なるが、 30〜80
℃の温度で3分間以上行えばよい。湯洗後、乾燥する。
次に1本発明では第3工程として上記布帛にポリシロキ
サン樹脂を布帛する。
ここで、付与するポリシロキサンとしては、ジメチルポ
リシロキサン、フェニル基含有ポリシロキサン、アミノ
変性やオレフィン変性などの変性シリコンオイル、メチ
ル水素ポリシロキサンあるいはジメチルポリシロキサン
とメチル水素ポリシロキサンとの混合物などが使用でき
、用途により適宜選択すればよいが3本発明においてジ
メチルポリシロキサンの分子量5,000〜30.00
0のものが好ましく用いられる。このポリシロキサン処
理は。
先ず第一に布帛に平滑性を与え、生地間の摩擦による皮
膜の摩耗損傷を低減させることができる。
またこの平滑効果により裏地を使用しなくてもスムーズ
に着脱できるメリットもある。第二にシリコン樹脂が織
物組織間に付着し、織物を構成する糸条間の摩擦を減少
することにより風合が柔軟になることである。このポリ
シロキサン処理は水分散液、エマルジョンの形態で付与
してもよいが。
処理斑を発生させない目的で1.1.1.− トリクロ
ロエタン、トリクロロエチレン、パークロルエチレンな
どの塩素化炭化水素やトルエン、ヘキサン。
ミネラルターペンなどの溶剤溶液として付与してもよい
。ポリシロキサン樹脂の付与方法は通常行われているパ
フディング法、コーティング法又はスプレー法などで行
えばよい。ポリシロキサンの付着量は繊維重量に対し、
固形分で0.1%以上が望ましい。
本発明において、より一層の耐水圧を必要とする場合に
は、第2工程と第3工程の間にフッ素系やパラフィン系
等の一般に公知の撥水剤を用いて撥水処理を行うように
すればよい。
本発明は以上の構成よりなるものであり1本発明によれ
ば耐水圧が1500 mm以上ありながらしかも透湿度
が7.000 g/lrr・24hrs以上の高透湿性
の防水布帛を得ることができる。本発明の透湿性防水布
帛はスポーツ用衣料等に適した素材である。
以下実施例により本発明をさらに説明するが2本実施例
における性能の測定、評価は次の方法にて行った。
(1)耐水圧  JIS L−1096(低水圧法)(
2)撥水性  JIS L−1096<スプレー法)(
3)透湿度  JIS Z−0208(4)耐剥離性 
学振型摩擦堅牢度試験機を用いて荷重200gで100
0回の摩擦を行い。
皮膜の外観状態を観察して次の2 段階評価を行った。
O・−損傷目立たない ×−損傷目立つ 実施例1 まず始めに1本実施例で用いるPAU樹脂(ポリアミノ
酸ウレタン樹脂)の製造を次の方法で行った。
ポリテトラメチレングリコ−、ル(011価56.9)
1970 gと1−6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト504gを90℃で5時間反応させ、末端にイソシア
ネートiを有するウレタンプレポリマー(NCO当ff
12340)を得た。このウレタンプレポリマー85g
とγ−メチルーL−グルタメ”−ト−NCA85gをジ
メチルホルムアミド/ジオキサン(重量比−7/3)の
混合溶媒666gに溶解し、かきまぜながら2%トリエ
チルアミン溶液50gを添加し、 30℃で5時間反応
を行うと粘度32,000 cps (25℃)の黄褐
色乳濁状の流動性の良好なPAD樹脂溶液を得た。この
PAU樹脂は後述の処方1〜5にて用いるものである。
ここで経糸にナイロン70デニール/24フイラメント
、緯糸にナイロン70デニール/34フイラメントを用
いた経糸密度120本/インチ、緯糸密度90本/イン
チの平織物(フッタ;精練及び酸性染料による染色後の
もの)にフッ素系撥水剤エマルジョンのアサヒガード7
30(旭硝子株式会社製品)を5%の水溶液でパディン
グ(絞り率35%)し、続いて160℃にて1分間の熱
処理を行ったあと、鏡面ロールを持つカレンダー加工機
を用いて温度170°C1圧力30kg/cm、速度2
0m/分の条件にてカレンダー加工を行い、引き続き下
記処方1に示す樹脂固形分濃度20%の塗布液をナイフ
オーバーロールコータ−を使用して塗布量15g/rr
fにて塗布した後20℃の水浴中に30秒間浸漬し樹脂
分を凝固させた。
処方I PAU樹脂          100部パーノックB
L−502部 (イソシアネート化合物。
大日本インキ化学工業株式会社製品) ジメチルホルムアミド     10部ここで50℃の
温水中に5分間浸漬し、続いて乾燥を行った。以上が本
発明における第1工程である。
次に9本発明では第2工程として下記処方2〜5に示す
樹脂溶液をそれぞれ別々に処方1の塗布面にナイフオー
バーロールコータ−を使用して塗布量50g/m”にて
塗布した後、20℃の水浴中に30秒間浸漬して、樹脂
分を凝固させ、続いて50℃の温水中で10分間洗浄し
、乾燥した。得られた布帛をそれぞれA、B、C,D、
とした。
処方2 PAU樹脂          100部CRISVO
N ASSISTOR5D−73部(微細孔形成剤;非
イオン系界面活性剤。
大日本インキ化学工業株式会社製品) ジメチルホルムアミド     15部処方3 PAU樹脂          100部CRISVO
N AW−788部 (微細孔形成剤;ポリウレタンエラストマー。
大日本インキ化学工業株式会社製品) ジメチルホルムアミド      15部処方4 PAU樹脂          100部ポリアクリル
酸         2部(微細孔形成剤;親水性高分
子。
分子量30,000 ) ジメチルホルムアミド     15部処方5 PAU樹脂          100部CRISVO
N AH−71(5部 (微細孔形成剤;ポリウレタンエラストマー。
大日本インキ化学工業株式会社製品) CRISVON  ASSISTOR5D−111部(
微細孔形成剤;アニオン系界面活性剤。
大日本インキ化学工業株式会社製品) ジメチルホルムアミド      15部ここて、第3
工程として上記布帛A、B、C。
Dに信越シリコンオイルKF−96(ジメチルポリシロ
キサン、信越化学工業株式会社製品)の4%ミネラルタ
ーペン溶液をパンティング(絞り率40%)し、乾燥後
テンターにて170℃×1分間の仕上セソトを行った。
得られた本発明の透湿性防水布帛4点について性能を測
定、評価し、その結果を第1表に示した。
第1表 第1表から明らかなように2本発明による透湿性防水布
帛4点はいずれも耐水圧が2000 mmを越え、 t
a水性能100であるにもかかわらず、その透湿度は8
000 g/m” ・24hrs以上であり、かつ皮膜
の耐剥離性能も良好であった。しかも布帛の風合も柔軟
で、皮膜自体に平滑性があるため皮膜の怒触もよく、一
枚物ウィンドブレーカ−やアノラックなどに適した布帛
であった。
実施例2 布帛の耐水圧をより一層向上させるため、前記実施例1
における第2工程と第3工程の間に下記撥水処理工程を
加えるほかは実施例1と全く同一の方法で加工を行い1
本発明の透湿性防水布帛へ′(第2工程の処方2による
もの) 、 B’ (第2工程の処方3によるもの’)
 、 C’ (第2工程の処方4によるもの)及びD’
 (第2工程の処方5によるもの)を得た。
〔撥水処理工程〕
アサヒガードAG−730(フッ素系撥水剤エマルジョ
ン、旭硝子株式会社製品)の5%水溶液にてパッティン
グ(絞り率30%)を行い、乾燥後160°Cにて1分
間の熱処理を行う。
得られた布帛について性能を測定、評価し、その結果を
第2表に示した。
第2表 第2表から明らかなように9本発明による透湿性防止布
帛はいずれも耐水圧が2500以上あるにもかかわらず
、透湿度は8000 g/m” ・24hrsを越え皮
膜の耐剥離性能も良好であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フッ素系撥水剤処理した繊維布帛の片面にポリア
    ミノ酸ウレタン樹脂主体の合成重合体、イソシアネート
    化合物及び極性有機溶剤よりなる樹脂溶液を塗布した後
    水中に浸漬し、湯洗し、乾燥する第1工程、上記塗布面
    にポリアミノ酸ウレタン樹脂主体の重合体、微細孔形成
    剤及び極性有機溶剤よりなる樹脂溶液を塗布後水中に浸
    漬し、湯洗し、乾燥する第2工程、ポリシロキサン樹脂
    を付与する第3工程よりなることを特徴とする透湿性防
    水布帛の製造方法。
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