JPH0247058A - 透湿性防水布帛の製造方法 - Google Patents

透湿性防水布帛の製造方法

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JPH0247058A
JPH0247058A JP19964188A JP19964188A JPH0247058A JP H0247058 A JPH0247058 A JP H0247058A JP 19964188 A JP19964188 A JP 19964188A JP 19964188 A JP19964188 A JP 19964188A JP H0247058 A JPH0247058 A JP H0247058A
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polyurethane
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sheet
hydrophilic
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Tsunekatsu Furuta
古田 常勝
Akira Ukita
彰 浮田
Kazutoshi Toya
一利 戸屋
Yoshiaki Kijima
由明 来島
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリアミノ酸ウレタン樹脂、又はポリアミノ
酸ウレタン樹脂とポリウレタン樹脂との混合樹脂を用い
た。ラミネート法による。高度な透湿性能を有する透湿
性防水布帛の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来から、透湿性防水布帛の製造方法として。
コーティング法による製造方法とラミネート法による製
造方法がよく知られている。このうち、ラミネート法に
よる透湿性防水布帛は、透湿性と防水性を有する樹脂膜
と繊維布帛とを、接着剤を介して接合させることにより
得られているが、樹脂膜として無孔の膜を用いたものは
、膜自体の透湿性が悪く、これにラミネート時の接着剤
による透湿度の低下が加わって、透湿性能の低いものし
か得られていなかった。
(発明が解決しようとする課B) 本発明は、上述の現状に鑑みて行われたもので。
従来のラミネート時の接着剤による透湿度の低下を補っ
てなお余りある透湿度の優れた透湿性防水布帛を、ラミ
ネート法によって得ることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述の目的を達成するもので2次の構成を有
するものである。
すなわち1本発明は「親水化されたポリアミノ酸ウレタ
ン樹脂、又は該樹脂とポリウレタン樹脂との混合重量比
が10二〇〜2:8である混合樹脂と、イソシアネート
化合物、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水とか
らなる樹脂溶液をシート状物上に塗布し、乾燥し1次に
該塗布面に繊維布帛をポリウレタン系接着剤にてラミネ
ートシ。
しかる後にシート状物を剥離することを特徴とする透湿
性防水布帛の製造方法」を要旨とするものである。
以下1本発明について詳細に説明を行う。
本発明では、コーティング樹脂として、ポリアミノ酸ウ
レタン樹脂、又はポリアミノ酸ウレタン樹脂とポリウレ
タン樹脂との混合樹脂が用いられる。
本発明で用いられるポリアミノ酸ウレタン樹脂(以下、
PAU樹脂という。)は、アミノ酸とポリウレタンとか
らなる共重合体で、水に対して親和性を有する程度にア
ミノ酸成分あるいはポリウレタン成分もしくはアミノ酸
成分とポリウレタン成分の両方が親水化処理されたもの
である。
構成成分のアミノ酸としては、D、L−アラニン、L−
アスパラギン酸、L−シスチン、L−グルタミン酸、グ
リシン、L−リジン、L−メチオニン、L−ロイシンお
よびそれらの誘導体が挙げられ、ポリアミノ酸を合成す
る場合には、アミノ酸とホスゲンから得られるアミノ酸
N−カルボン酸無水物(以下、N−カルボン酸無水物を
NCAという。)が一般に用いられるが、特に皮膜性能
面から、光学活性γ−アルキルーグルタメートNCAが
好ましく用いられ、その中でも価格と皮膜物性の面から
、T−メチル−L−グルタメートNCAまたはT−メチ
ル−D−グルタメート−NCAがPAU樹脂のアミノ酸
成分として有利に選択される場合が多い。
一方、ポリウレタンとしては、末端にイソシアネート基
を有するウレタンプレポリマーで、イソシアネートとポ
リオールを当量比N G O/ OH>1の条件で反応
させて得られるものが用いられる。
イソシアネート成分としては、芳香族ジイソシアネート
、脂肪族ジイソシアネートおよび脂環族ジイソシアネー
トの単独またはこれらの混合物が用いられ1例えば、2
・4−トリレンジイソシアネト 4・4−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、1・6−ヘキサンジイソシアネ
ート、1・4シクロヘキサンジイソシアネート等が挙げ
られる。また、ポリオール成分としては、ポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオール等が使用される。
ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール。
ポリテトラメチレングリコール等が挙げられ、また、ポ
リエステルポリオールとしては、エチレングリコール、
プロピレングリコール等のジオールとアジピン酸、セパ
チン酸等の二塩基酸との反応生成物や、カプロラクトン
等の開環重合物が挙げられる。
なお、アミノ酸とポリウレタンとの共重合で使用される
アミン類としては、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジ
エチルアミン、トリエチルアミン。
エタノールアミン等が用いられる。
このように、PAD樹脂は、各種アミノ酸NCAと末端
にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーとの
反応系にアミン類を添加して得られるものである。
得られたポリアミノ酸ウレタン共重合体を親水化する方
法としては、ポリアミノ酸ウレタン共重合体のアミノ酸
成分2ポリウレタン成分あるいはアミノ酸、ポリウレタ
ン両成分に水酸基、第4級アンモニウム塩、カルボン酸
ソーダ、スルホン酸ソーダ等の親水性基を導入する方法
があり1例えば、T−メチル−L−グルタメー)−NC
Aを用いて合成したPAU樹脂の場合、γ−メチルーL
グルタメート成分を2−アミノ−1−エタノール、3−
アミノ−1−プロパツール、5−アミノ1−ペンタノー
ル等のアミノアルキルアルコールで処理し、N−ヒドロ
キシアルキル−し−グルタメート成分に転換し、親水化
する方法が挙げられる。
PAU樹脂の合成時に用いられる重合溶媒としては、ア
ミノ酸NCAの重合溶媒で活性水素を含まないこと、お
よび末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマ
ーを溶解することができることの2点を満足する溶媒が
選択され、かかる溶媒には1例えば、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン等の環状エーテル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等の酢酸エステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、ジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドン等の極性アミド溶媒等を挙げることができ、こ
れらは単独溶媒として、あるいは混合溶媒として用いら
れる。これらの溶媒系のうち特に好ましいものは、生成
する重合体組成物を溶解または均一分散するもので1例
えば、ジメチルホルムアミド単独溶媒、ジメ・チルホル
ムアミドとジオキサンの混合溶媒またはメチルエチルケ
トンとジメチルホルムアミドとの混合溶媒等を挙げるこ
とができる。
本発明でポリアミノ酸ウレタン樹脂と併用する場合に用
いられるポリウレタン樹脂は、容易にWZO型エマルジ
ョン(油中水型エマルジョン)に調整でき、乾燥するだ
けで多孔質膜を形成することができる一般に公知のもの
でよく1例えば、ハイムレンX−3038(大日精化工
業株式会社製品)XOLTEX  PX−100(大日
本インキ化学工業株式会社製品)、X0LTEX  P
X−105(大日本インキ化学工業株式会社製品)など
を挙げることができる。
PAU樹脂とポリウレタン樹脂の両者を併用して用いる
場合の混合比は、10:0〜2:8の範囲で用途に応じ
て適宜決定すればよい。
例えば1編物へのコーティングに際しては、伸縮性が必
要であるから、ポリウレタン樹脂の配合比率を高める方
が望ましく、この場合PAU樹脂とポリウレタン樹脂の
混合重量比は4:6〜2:8程度が好ましい。この混合
重量比が2:8〜0:10になると耐摩耗性が悪くなる
PAU樹脂の混合比率が高いほど、得られる樹脂皮膜の
耐摩耗性が良好となる。
本発明では、樹脂皮膜の強力を向上し、耐水圧を向上す
る目的で、樹脂溶液に繊維基布との親和性の高い化合物
を併用する。本発明ではその化合物としてイソシアネー
ト化合物を併用する。
イソシアネート化合物としては、2・4−トリレンジイ
ソシアネート 、4・4゛ −ジフェニルメタンジイソ
シアネーロ イソフオロンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンイソシアネートまたはこれらのジイソシアネート
類3モルと活性水素を含有する化合物(例えば、トリメ
チロールプロパン、グリセリン等)1モルとの付加反応
によって得られるトリイソシアネート類が使用される。
上述のイソシアネート類は 、イソシアネート基がi離
した形のものであっても、あるいはフェノール、メチル
エチルケトオキシム等を付加することにより安定させ、
その後の熱処理によりブロックを解離させる形のもので
あっても、いずれでも使用でき1作業性や用途等により
適宜使い分ければよい。
イソシアネート化合物の使用量としては、  PAU樹
脂又はPAU樹脂とポリウレタン樹脂との混合樹脂に対
して0.1〜10%、好ましくは0.5〜5%の割合で
使用することが望ましい。使用量が0.1%未満であれ
ば、樹脂皮膜の強力向上効果が乏しく、逆に10%を越
えると、樹脂の発泡を阻害するので好ましくない。
本発明では、上述の親水化されたPAU樹脂。
又は該樹脂とポリウレタン樹脂の混合樹脂とイソシアネ
ート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水
とを混合して、W10型エマルジョンタイプの樹脂溶液
に調整し、これを後述のシート状物に公知のコーティン
グ方法により塗布し。
乾燥することにより、シート状物上に乾式多孔質膜を形
成する。
ここで用いる疎水性有機溶剤には、ヘンゼン。
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素やジエチルエー
テル、石油エーテル等のエーテル類等が挙げられ、親水
性有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン頻、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の環状
エーテル類、エタノール、イソプロピルアルコール等の
アルコール類。
酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類等を挙げる
ことができる。
本発明方法で利用するシート状物とは、タフタ(織物)
、フィルム、紙等1表面が平滑で、しかもその表面が親
水化されたPAU樹脂や該樹脂とポリウレタン樹脂の混
合樹脂に対して親和性の乏しい状態のものをいう。もし
、シート状物の表面がこれらの樹脂との親和性の高いも
のであれば。
形成された樹脂膜のシート状物からの剥離が不可能とな
り1本発明で用いる樹脂膜が得られなくなる。通常はシ
リコン樹脂を塗布したポリエチレンテレフタレートフィ
ルムや、ポリプロピレンをラミネートした離型紙等が、
シート状物として好ましく用いられる。
親水化されたPAU樹脂、又は該樹脂とポリウレタン樹
脂の混合樹脂をW10型エマルジョンに調整するには公
知の方法を用いればよく、樹脂粘度としては、コーティ
ング時の作業性を考えて。
2、000〜25,000cps(25℃)に調整し、
さらに未乳化の樹脂粒を取り除くために、20〜200
メツシユの濾過布による濾過を行ってお(ことが望まし
い。
上述の樹脂溶液をシート状物上に塗布するには。
通常のコーティング法1例えばナイフコータやコンマコ
ータ、リバースコータ等を用いたコーティング法等によ
り行えばよい。
樹脂溶液の塗布量は、いずれの場合にも、得ようとする
樹脂膜の膜I¥5〜100μmにあわせて適宜決定すれ
ばよい。
また、乾燥条件については、溶媒の沸点を考え均一な多
孔質層を形成するよう、温度および時間を選定すること
が重要である。 例えば、ジオキサン/メチルエチルケ
トン/トルエン/水混合溶媒からなるPAU樹脂溶液を
乾燥する場合には。
50〜100℃にて0.5〜10分間の条件で乾燥する
以上の方法により2本発明で用いる透湿性の良好な微多
孔質の透湿性防水膜をシート状物上に得ることができる
本発明では、このようにして得られたシート状物上の樹
脂皮膜を、ポリウレタン系接着剤にて繊維布帛とラミネ
ートする。
ここで用いる繊維布帛としては 、ナイロン6やナイロ
ン66で代表されるポリアミド系合成繊維、ポリエチレ
ンテレフタレートで代表されるポリエステル系合成繊維
、ポリアクリロニトリル系合成繊維、ポリビニルアルコ
ール系合成繊維、トリアセテート等の半合成繊維 、あ
るいはナイロン6/木綿、ポリエチレンテレフタレート
/木綿等の混紡繊維や混合繊維から構成された織物1編
物、不織布等を挙げることができる。
本発明で用いるポリウレタン系接着剤とは、2波型ポリ
ウレタン接着剤であり2両末端に水酸基を有するポリオ
ール、有機ジイソシアネートおよび架橋触媒からなるも
のである。
上記ポリオール成分としては、ポリエーテルポリオール
、ポリエステルポリオール又はこれらの混合物もしくは
共重合体を挙げることができ、ポリエーテルポリオール
としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられ
、また、ポリエステルポリオールとしては、アジピン酸
、セパチン酸、マレイン酸テレフタル酸等の二塩基酸と
エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール等のジオールとの重縮金物、あるいは
カプロラクトンやラクトン酸等の開環重合物等が挙げら
れる。
有機ジイソシアネート化合物としては、芳香族ジイソシ
アネート脂肪族ジイソシアネートおよび脂環族ジイソシ
アネートの単独またはこれらの混合物がもちいられ9例
えば、2・4−トリレンジイソシアネート、4・4゛ 
−ジフェニルメタンジイソシアネート 1・6−ヘキサ
ンジイソシアボート 1−4−シクロヘキサンジイソシ
アネートなどがあげられる。
架橋剤としては、トリエチレンジアミン、ジブチル錫ジ
ラウレート、N−メチルモルホリン等が挙げられる。
2波型ポリウレタン接着剤を使用するときの混合比率は
、ポリオールと有機ジイソシアネート化合物を当量比O
H/NOC<1の条件で混合し。
さらに架橋触媒を使用する有機ジイソシアネートに対し
て0.1〜10重量%の範囲で混合するのが望ましい。
ラミネートに際しては、シート状物上に形成した樹脂膜
の上に、前述のポリオール、有機ジイソシアネート、架
橋触媒からなる接着剤溶液を、ナイフオーバーロールコ
ータ−、ロールオーバーコーター、グラビアコーター等
のコーテイング機を用いて1乾燥皮膜が5〜60 g/
rn’になるように塗布量を適宜設定して塗布し、50
〜100℃。
0.5〜IO分の条件で乾燥を行い、続いて繊維布帛を
これに重ね合わせて、80〜150℃、0.5〜20k
g/antの条件で熱圧着を行う。
接着剤の塗布に際して 、該接着剤を点状、線状2点と
線の組み合わせ状等により塗布すると。
さらに透湿度の高い良好なものを得ることができる。
」二記ラミネート加工の後、シート状物を剥離すること
により3本発明の透湿性防水布帛を得ることができる。
さらに必要とあらば、シリコン系t8水剤や弗素系IΩ
水剤を用いて、公知の方法で撥水処理を行ってもよい。
本発明は以上の構成よりなるものであり、零′発明方法
によれば、ラミネート加工法を用いているにもかかわら
ず、透湿性の優れた透湿防水布帛を得ることができる。
(作 用) 本発明方法は、親水化されたPAU樹脂、又は該樹脂と
ポリウレタン樹脂との混合樹脂と、イソシアネート化合
物、疎水性有機溶剤、vt水性有機溶剤および水とから
なる樹脂溶液をシート状物上に塗布、乾燥して形成せし
めた微多孔質の樹脂膜と、繊維布帛とを、ポリウレタン
系接着剤により接合せしめ、しかる後にシート状物を剥
離することから構成されてなるものであり、かかる構成
によって高度の透湿性能を有する透湿性防水布帛を製造
するものである。
何故に本発明方法による透湿性防水布帛が高度な透湿性
能を有するのか2本発明者等はその理由について次のよ
うに推測している。
現水化されたPAU樹脂や、該樹脂とポリウレタン樹脂
との混合樹脂は、有機溶剤に溶解していない粒子状の樹
脂であり、さらに水をこの中に分散すせてW10型エマ
ルジョンにし、これを塗布後乾燥すると1粒子状のまま
皮膜が形成されて微多孔を有する樹脂膜が得られ、一方
、この皮膜を形成するPAU樹脂自身は、アミノ酸とウ
レタンのブロック共重合により構成されているもので。
アミノ酸ブロックは主にα−ヘリックス構造を形成し、
ウレタンブロックはランダムコイル構造を形成しており
、特に前者のアミノ酸ブロックは。
α−へリックス構造に起因して水蒸気の拡散を助長する
傾向を有し、このようなPAU樹脂に固有のα−へリツ
クス構造と前述の樹脂の微多孔質性とが組み合わされた
結果、PAU樹脂膜やPAU樹脂とポリウレタン樹脂と
の混合樹脂膜が、高度な透湿性能を発揮するようになる
ものと推測される。
本発明の透湿性防水布帛は、上述の性能の微多孔質膜を
用いて布帛とラミネートしたものであるから、ラミネー
ト時の接着剤による性能低下を充分補って余りある高度
な透湿性能を有している。
(実施例) 次に8本発明を実施例によってさらに具体的に説明する
が、実施例における性能の測定、評価は。
次の方法で行った。
+11透湿度; JIS Z−0208による。
(2)耐水圧: JTS L−1096(低水圧法)に
よる。
(3)耐摩耗性: JIS L−1084A−1法に準
拠して1次の方法により評価した。
学振型摩擦試験機に1綿布(JIS L−0803染色
堅牢度用添付白市、綿布3号)を2枚重ねて弧面上に取
り付けるとともに、45R摩擦子に試料(5cmx5c
m)を樹脂面が外になるようにして取りつけ、全荷重2
00gfにて綿布上を毎分30回往復の速度で1000
回摩擦し、その前後の外観変化を、下記の4段階評価に
より判定した。
◎:外観変化全くなし。
○:摩耗による剥離はとんどなし。
△:摩耗により若干剥離あり。
×:摩耗により全面剥離あり。
実施例1 まず初めに1本実施例で用いるPAU樹脂(ポリアミノ
酸ウレタン樹脂)の製造を次の方法で行った。
ポリテトラメチレングリコール(OH価56.9)19
70 gと1・6−へキサメチレンジイソシアネート5
04gを、90℃で5時間反応させて、末端にイソシア
ネート基を有するウレタンプレポリマー (NGO当1
2340)を得た。このウレタンプレポリマー85gと
γ−メチルーL−グルタメートーNCA85gを、ジメ
チルホルムアミド/ジオキサン(重量比=7/3)の混
合溶媒666gに溶解し、かきまぜながら2%トリエチ
ルアミン溶液50gを添加し、30℃で5時間反応を行
うと。
粘度32.0OOcps (25℃)の黄褐色乳濁状の
流動性の良好なPAU樹脂溶液(以下、PAU樹脂樹脂
−う。)を得た。
次に、PAU樹脂樹脂−36g取り、これにトルエン/
メチルエチルケトン(重量比=515)の混合溶媒52
4gを加え、かきまぜなから3−アミノ−1−プロパツ
ール34gを添加し、30℃で8時間反応を行うと、粘
度2.800cps (25℃)の乳白色スラリー状の
親水化されたPAU樹脂溶液(以下、PAU樹脂樹脂−
う。)を得た。
上述の親水化されたPAU樹脂を用いて2次の方法によ
り2本発明の透湿性防水布帛を製造した。
まず、ポリプロピレンフィルムをラミネートした離型紙
を用意し、これに下記第1表の処方1〜3に示す樹脂溶
液を、ナイフオーバーロールコータを使用して、樹脂膜
の乾燥膜厚が15μmになるように塗布量を適宜調整し
て塗布した後、60℃、3分間の条件で乾燥を行った。
(以下、余白) 第1表 燥を行い、これにナイロントリコットハーフ〔フロント
糸およびバック糸ともナイロン(FD)40d /10
 fを使用;コース数53本/吋、ウエール数44本/
吋〕を貼り合わせて、90℃、3kg/dの条件で熱圧
着を行った。
〔処方6〕 ジメチルホルムアミド トルエン 10部 40部 (注1 ) i’)tし9ン樹脂(大日精化工業■製品
)(注2) イソシアネート 化合物 (同  上  
    )次に、形成されたポリウレタン樹脂膜上に、
下記処方6に示すポリウレタン系接着剤溶液を、ナイフ
オーバーロールコータを使用して、塗布量60g/+y
?にて塗布した後、 50℃で3分間の条件で乾この後
、i!liI型紙を剥離し、続いて弗素系↑8水剤エマ
ルジョンのアサヒガードA(、−710(旭硝子9零製
品)の5%水溶液をパディング(絞り率55%し、13
0℃にて1分間の熱処理を行って1本発明の透湿性防水
布帛3点を得た。
ここで本発明との比較のため1次の比較例1゜2の比較
試料を作成し 1本発明との比較を行った。
まず1本実施例における処方1に代えて、前記第1表の
処方4および5をそれぞれ用いる他は。
本実施例と全く同一の方法により、比較例1,2の透湿
性防水布帛を製造した。
本発明および比較例1.2の透湿性防水布帛の性能を測
定、評価し、その結果を合わせて第2表に示した。
第   2   表 第2表において1本発明の透湿性防水布帛の性能を、比
較例2の性能と比較すれば明らかなごとく1本発明の透
湿性防水布帛は、比較例2の透湿性防水布帛と同レベル
の防水性能を保持しながら透湿性能が驚(はど向上して
いることがわかる。
また、比較例1の性能と比較すれば明らかなごとく1本
発明の透湿性防水布帛は、耐摩耗性にも優れていること
がわかる。
(発明の効果) 本発明は、親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂又は
該樹脂とポリウレタン樹脂との混合樹脂と、イソシアネ
ート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水
とからなる樹脂溶液をシート状物上に塗布、乾燥して形
成せしめた微多孔質の樹脂膜と、繊維布帛とを、ポリウ
レタン系接着剤により接合せしめ、しかる後にシート状
物を剥離することから構成されてなるものであり、かか
る構成の本発明によれば、非常に優れた透湿性能を有す
る透湿性防水布帛をラミネート法により製造することが
できる。
本発明の透湿性防水布帛は、その優れた°性能から、特
にスポーツ衣料に適した素材である。
特許出願人  ユニ亭力?を式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂、又は該
    樹脂とポリウレタン樹脂との混合重量比が10:0〜2
    :8である混合樹脂と、イソシアネート化合物、疎水性
    有機溶剤、親水性有機溶剤および水とからなる樹脂溶液
    をシート状物上に塗布し、乾燥し、次に該塗布面に繊維
    布帛をポリウレタン系接着剤にてラミネートし、しかる
    後にシート状物を剥離することを特徴とする透湿性防水
    布帛の製造方法。
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