JPH02183031A - 建物 - Google Patents

建物

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JPH02183031A
JPH02183031A JP33502588A JP33502588A JPH02183031A JP H02183031 A JPH02183031 A JP H02183031A JP 33502588 A JP33502588 A JP 33502588A JP 33502588 A JP33502588 A JP 33502588A JP H02183031 A JPH02183031 A JP H02183031A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、建物に関し、特に、室内と壁内の湿度調整
ができる建物に関する。
【従来の技術並びにその課題】
従来の木造家屋は、木に独得の性質を生かして住み良さ
を実現していた。木は、湿度が高いときには水分を吸湿
し、また、乾燥すると水分を放出する特性がある。この
特性が生かされて、木造家屋は、室内空気の湿度を調整
した。 ところが、現在の家屋は、木造家屋であっても、木の使
用量が減少し、新建材の使用量が増加している。木は、
室内環境を良くする性質がある。 ただ、現在の家屋に使用されている建築用の木材は、は
とんどのものが表面塗装され、あるいは、表面に合成樹
脂を圧入して、木の呼吸を阻止しているので、吸湿、排
湿作用が極めて少ない。 ところで、内装用の壁板に使用できる板材は、木目が奇
麗で高級なものに限られる。安価なものは、装飾用に使
用できない。内装用の木は、室内の表面仕上げ材に使用
するからである。従って、木は、高級な家屋には使用出
来ても、安価な建物には、内装用の表面仕上げ材として
使用出来ない。 また、木を内装材に使用する建物は、室内の意匠に制限
を受ける。木で内装すると、周囲とのトータルバランス
が良くない建物がある。このような建物には、種々の色
や模様の新建材を使用せざるをえない。 本発明者は、旧来の木造家屋の特長を、現在のあらゆる
種類の建物に生かすことを目的に、この発明の開発に着
手し、類似する公報を調査した。 その結果、壁の中空部に充填する壁面充填材として、木
くずを使用したもの(特開昭61−176734号公報
)を見つけた。この充填材は、木くずと、海綿状の無機
質粒体とをセメントで結合している。セメントは木くず
の周囲を包み込んで、燃焼を防止している。この充填材
は、下記の方法で現場施工される。 ■ 木くずと、無機質粒体と、セメントとを混合する。 木くずと粒体とはほぼ等量とし、セメントは粒体の半分
の重さとして、これに水を加えて混練りする。 ■ 混合物を、壁の上部に設けた注入口から流し込み、
重力と流動性とて、壁内の隅々まで行き渡らせる。 ところが、この充填材は、壁面の断熱材、防音材、耐火
材として使用できるが、木くずをセメントで被覆してい
るので、木の吸湿性を有効に利用して、室内の湿度を調
節することは出来ない。 また、チップを使用した断熱防水工法が、特開昭62−
236950号公報に開示されている。 この工法は、チップにパーライトを混入したモルタルを
、屋根の下地材にしている。この工法は、木材を小さく
切断したチップを使用しているが、モルタルを一緒に使
用し、また、屋根に使用されているので、チップで室内
の湿度を調節することはできない。
【この発明の目的】
この発明の重要な目的は、木の特長を生かし、しかもあ
らゆる種類の家屋に使用できる建物の壁構造を提供する
にある。 また、この発明の他の重要な目的は、湿度調節能力が極
めて大きく、しかも、安価に構築できる建物の壁構造を
提供するにある。 さらにまた、この発明の他の重要な目的は、必要ならば
、木造家屋の香りを室内に漂わせることもできる建物の
壁構造を提供するにある。
【従来の課題を解決する為の手段】
この発明の建物の壁構造は、下記の構成を備えている。 (a)  壁は、外壁材1と内壁材2との間に、木材片
4を充填する為に、中空の空隙部3が設けられている。 (b)  空隙部3には、木材を小片状に切断した無数
の木材片4、例えは、チップや木材を小さいブロック状
に切断したものか充填されている。 (c)  空隙部3に充填された木tオ°片4は、間を
空気が通過できるように、空隙ができるように充填され
ている。 (d)  木材片4は、表面から水分を吸湿し、また、
吸湿水分を放出するように、表面に木材が表出しており
、非通気性の膜で覆われていない。 (e)  空隙部3と室内とて空気が流通するように、
内壁材2を貫通して、室内に連通して空気循環路5が設
けられている。 (f)  空隙部3の木材片4に室内空気を充分に送風
するように、空隙部3に連結して強制送風ファンlOが
設けられている。 強制送風ファン10は、好ましくは、天井裏と、空隙部
3と、床内の少なくとも何れかに設けられる。ここに設
けられた強制送風ファン10は、室内を専有しない。
【作用効果】
この発明の建物は、外壁材lと内壁材2との間の空隙部
3に、木材片4を充填している。この構造の建物は、壁
面の模様を木目に特定しないにもかかわらず、旧来の木
造建築よりも、さらに優れた室内湿度調節機能を実現す
る。それは、空隙部3に充填された木材片4が、高湿度
の時には多量の水分を吸湿し、また、乾燥した時には水
分を放出できることが理由である。空隙部3の木材片4
の吸湿量を多くできるのは、木材片4の表面積を広くし
て、総吸水量を多くできるからである。 木材を小さい小片状に切断した木材片4は、単位重量当
りの表面積を、板材に比べて著しく広くできる。表面積
が広い木材片4は、空気との接触面積が広く、室内空気
との間で、水分の吸湿と放出とをスムーズにする。 従来の木造家屋の壁面に張った木板は、表面積が壁の面
積に制限される。表面に凹凸を設けたとしても、それほ
ど表面積を広くできない。ところが、この発明の木材片
4は、壁面の面積とは比較にならない程広い表面積にで
きる。木材片4全体の表面積の総量は、木材片4を小さ
くする程広くできる。 また、この発明の建物は、壁に充填する木材片4の総表
面積を大きくする為に、手間のかかる加工必要としない
。単に木材を小さな小片状に加工するだけでよい。木材
片4を見えないところに収納するからである。このため
、木材片4は、外形を美しく仕上げて切断する必要がな
い。したがって、木材加工は極めて簡単である。例えば
、木材をチップに加工する装置を使用して、簡単かつ容
易に、しかも、迅速に小片状に加工できる。このため、
加工費を著しく低減できる特長がある。 さらに、この発明の建物の壁構造に使用される木材片4
は、材料コストも著しく安くできる。木材片4に加工さ
れる原料木材には、はとんどの種類のものを使用でき、
また、形状にも制限を受けない。このため、極めて安価
な廃材や間伐材を使用できる。原料コストと加工手間と
を安価にできる木材片4は、極めて安価に多量生産でき
、しかも、天然木の湿度を調節する能力を向上できると
いう、優れた特長を実現する。 また、この発明の建物は、外壁材1と内壁材2との間に
できる空隙部3を有効に利用して室内空気の湿度を調節
するので、外観を従来の建物と同一にできる。言い代え
れば、室内装飾のデザインを制約することなく、室内の
居住環境を向上できる。このため、壁板には、室内のト
ータルデザインによくマツチした新建材等を使用して、
居住環境は、旧来の木造建築を卓越する「快適な住み心
地」を実現する。 外壁材lと内壁材2との間に充填される木材片4は、総
量を極めて多量にできる。空隙部3の間隔を、内壁材2
に比べて相当に広くできるからである。また、木材片4
が安価にできることも、使用量を多くできる理由である
。 従来の木造家屋の壁面に張られている木製の内装材は、
厚さに比例して高価になる。コストが厚さを制限してい
る。普通、内装用の壁板には、3mm以下の板材が使用
されている。内壁材2と外壁材1との間隔は、普通の建
物でも数cmにできる。 この場合、空隙部3の厚さを内装用壁板の数十倍近くに
できる。大きな容積の空隙部3に、多量の木材片4を充
填した壁面は、内装用の木板とは比較にならない、水分
の「吸湿−放出」能力を実現する。 いま仮に、下記の条件の部屋を想定すると、空隙部3の
容積は1.1512.000立方cmとなる。 ■ 部屋の大きさは6畳。この部屋の半分の壁に空隙部
3が設けられている。 ■ 空隙部3の間隔は8 Cm。 ■ 壁の高さは3ma この空隙部3に、総体積が空隙部3の半分の木材片4を
充填したとすれば、木材片4の総体積は、756.00
0立方cIT+となる。この木材片4が、体積の僅か2
0%の水分を吸水したとしても、木材片4全体の吸水量
は、151,200立方cm、すなわち、約150リツ
トルもの水分を保有することになる。 暖房時に、室内空気を加湿する為に使用される加湿機の
水タンクは、わずか4〜5リツトルに過ぎない。壁の空
隙部3に充填された木材片4は、加湿機の水タンクの数
十倍もの水を含有できる。 本発明の壁構造は、いかに効果的に室内空気の湿度調節
能力が大きいかが明白である。 さらにまた、この発明の建物は、強制送風ファン10に
よって、室内空気を空隙部3に強制的に循環させている
。強制循環される空気量は、自然対流式の循環量に比較
して、著しく多くできる。 また、このことは、空隙部3に密に木材片4を詰めて、
空気が通過し難い状態となっても、空気の循環量を多く
できる。このため、空隙部3に多量の木材片4を詰めて
充填でき、空隙部3の容積に対する木材片型を増加して
、湿度調整能力を向上できる。 また、強制送風ファン10の送風量で、室内と空隙部3
との空気循環量を制御できる。送風量が多い大型の強制
送風ファン10を使用すると、空気循環量が多くなり、
反対に、小型の強制送風ファン10を使用すると、空気
循環量を少なくできる。また、強制送風ファンlOの運
転を制御するなら、送風状態を調整することも可能とな
る。すなわち、必要な時にのみ室内空気を空隙部3に循
環させることができる。 従って、この発明の建物は、室内のデザインに影響を与
えることなく、室内空気の湿度調節能力を向上して、極
めて快適な居住空間を実現する。 ざらにまた、この発明の建物は、木材片4に香りのよい
「檜」等を使用することにより、室内に木造建築に独得
の香りを漂わせことも可能である。
【好ましい実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。 但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思想を具体
化する為の建物を例示すものであって、この発明の建物
は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の構造に
特定するものでない。この発明の建物は、特許請求の範
囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。 更に、この明細書は、特許請求の範囲が理解し易いよう
に、実施例に示される部材に対応する番号を、特許請求
の範囲に示される部材に付記している。ただ、特許請求
の範囲に記述される部材を、実施例に示す部材に特定す
るものでは決してない。 第1図に示す建物は、外壁材1と内壁材2との間に中空
の空隙部3か設けられている壁を備える。 壁の空隙部3には、木材を小片状に切断した無数の木材
片4が充填されている。 この発明は、内壁材2と外壁材lの材質を特定しない。 これ等の板材には、現在使用され、また、これから開発
される全てのものを使用できる。 空隙部3の幅は、壁の厚さで決定される。普通の木造家
屋は、壁厚が8〜15cmであるので、空隙部3の厚さ
は、この厚さから外壁材1と内壁材2の厚さを引いた間
隔となる。木造の壁構造は、特別に空隙部3を設ける必
要はなく、内壁材2と外壁材1との間に空隙部3ができ
る。この空隙部3を利用して、木材片4を充填できる。 ただ、この発明は、建物を木造に特定しない。 鉄骨、鉄筋コンクリート、鉄筋鉄骨コンクリートの建物
にも利用できる。鉄骨の建物は、木造と同様に、内壁材
2と外壁材1とに間に空隙部3ができるので、ここに木
材片4を充填する。 コンクリートの建物は、壁を中空として内部に空隙部3
を設け、空隙部3に木材片4を充填する。 木材片4には、あらゆる種類の木材、例えは、ヒノキ、
スギ、マツ、モミ、ブナ、ケヤキ、ツガ、クリ、サクシ
、カシ、クス、キリ等の木材を小さく切断したものを使
用できる。 木材片4に、ヒノキやクスを使用したものは、ここを通
過する空気を殺菌し、また、防虫効果もある。 木材を小片状に加工するには、最も簡単には、バルブ用
のチップと同しように切断する。ただ、この発明は、木
材片4の形状をチップ形状に特定するものでない。例え
ば、木材を小さいブロック状に加工することも可能であ
る 木材片4は、ばらばらの状態で空隙部3に充填すること
もできるが、これを通気性の袋に入れて、空隙部3に充
填することもできる。 通気性の袋には、孔をあけた合成樹脂袋、あるいは、通
気性の紙や不織布の袋を使用できる。木材片4を袋に入
れて空隙部3に充填する場合、空隙部3に簡単に充填で
きる特長がある。 また、木材片4を袋詰めする場合、芳香剤等を一緒に入
れることもできる。 さらに、袋に充填しない木材片4は、これに芳香剤や殺
菌材を含浸させることもできる。 空隙部3に充填された木材片4は、ここの空気が室内に
循環されるように、木材片4間に空隙ができる状態に充
填されている。木材片4間の空隙は、木材片4の形状で
調整できる。水子オ片4が小さい程、空隙が狭くなって
空気が通り難くなる。 反対に、木材片4を大きくする程空隙が大きくなって空
気が通過し易くなる。 木材片4の大きさは、空気の通過率を考慮して、通常0
.5〜100立方cnt、好ましくは1〜20立方cm
の範囲に調整される。 また、袋詰めして空隙部3に充填する場合、充填状態で
木材片4の空隙率を調整できる。この場合、空隙部より
も薄い木材片入りの袋を、内壁材を張る前に外壁材の内
面に固定する。木材片入りの袋を固定した後、内壁材を
張ると、内壁材と装入りの木材片との間に隙間ができる
。このように、空隙部に隙間を設けると、空隙部の空気
流通量を多くできる。 ところで、木材片4は、表面から水分を吸湿し、また、
吸湿水分を放出して、室内空気の湿度を調節する。従っ
て、木材片4は表面に木材が表出する必要があり、表面
を、非通気性の膜で覆うとよくない。 この発明は、壁に設けられている空隙部に、木材片を充
填することを特長としているが、木材片と一緒に、セラ
ミック粒や紙等を、増量材として充填することもできる
。 空隙部3には、強制送風ファン10が連結されている。 強制送風ファン10は、室内の空気を吸入して、空隙部
3に供給する。 第1図の建物の壁構造は、強制送風ファン10を天井裏
に設けている。この構造は、天井裏のスペースを有効に
利用して強制送風ファン10を設けているので、強制送
風ファン10が室内スペースを専有しない。また、強制
送風ファンlOの騒音が天井板で遮断されるので、騒音
レベルを低くできる特長がある。 強制送風ファン10には、極めて小型のファン、例えば
、数ワラトル数十ワットの小型モーター駆動ファンが使
用できる。 強制送風ファン10は、通常、24時間連続して運転さ
れる。ただ、強制送風ファンIOの運転時間をタイマー
で制御することもてきる。この場合、好ましくは、深夜
に運転を停止する。また、強制送風ファン10の運転ス
イッチを室内に設け、必要な時に限って強制送風ファン
10を運転することも可能でとる。 第1図の強制送風ファンlOは、天井から室内空気を吸
入している。天井板11は、両面の板材と、芯材12と
を貫通して、空気の吸入口13が開口されており、この
吸入口13に強制送風ファン10の吸入側が連結されて
いる。天井板11に開口されている空気の吸入口】3は
、天井板11の空隙部3には連結されない。吸入口13
から吸入した室内空気を、天井板11の空隙部3に供給
するからである。 強制送風ファン10の吐出側は、天井板11の空隙部3
に連結されている。天井板11の空隙部3は、両側の板
で気密に閉塞されている。 天井板11の空隙部−3は、第2図に示すように、芯材
14の貫通孔15を介して、壁の空隙部3に連結されて
いる。 貫通孔15を通って、壁の空隙部3の上部に供給された
空気は、木材片4の間を通過して湿度調整された後、室
内に排出される。従って、壁の内壁材2は、下部に空気
循環路5が設けられている。 空気循環路5の表面には、幅木8が固定されている。幅
木8は、第3図と第5図とに示すように、空気循環路5
を閉塞しない空気孔9が設けられている。 2階建ての建物は、第3図に示すように、床16の上下
に連結される芯材17を貫通する連通孔18を介して、
1階と2階の空隙部3を連結する。 1階の空隙部3には、2階の天井から吸入された室内空
気が供給される。したがって、この構造の建物は、1階
の室内に、2階の空気が空隙部3の木材片4を通過して
供給される。 1階の室内空気を、1階の空隙部3にのみ循環させる場
合、図示しないが、2階の床内に強制送風ファン10を
内蔵させる。この強制送風ファン10は、1階の室内空
気を吸入して、1階の壁の空隙部3に供給するように設
ける。 第1図は、枠■壁工法で構築されてる木造建築を示して
いる。この建物は、内壁材2と外壁材1と芯材とからな
る壁パネルを横に連結して壁が構築される。横に連結さ
れた壁パネルは、芯材を貫通して空隙部3を連結する。 また、柱を立て、この柱の間に外壁材1と内壁材2とを
張る壁は、柱を水平に貫通して、柱の両側に位置する空
隙部3を連結する。 互いに連結された空隙部3は、1箇所に室内空気を供給
して、全体に循環される。 この発明は、強制送風ファン10を設ける位置を、天井
裏に限定しない。第4図に、強制送風ファン10を、壁
の空隙部3に設けた具体例を示す。 この強制送風ファン10は空隙部3の上部に設けられて
いる。強制送風ファン10は室内の上部の空気を吸入し
て、空隙部3に供給する。 空隙部3に供給された空気は、内壁材2の下部に設けら
れた空気循環路5から室内に吐き出される。この構造の
壁構造は、強制送風ファン10の送風量を多くすること
によって、室内空気のサーキュレータに併用できる。す
なわち、強制送風ファン10が天井部分から空気を吸入
して、床部外に吐き出すことによって、室内空気を1下
で強制循環させて、室内空気の温度分布を均一にできる
。 図示しないが、強制送風ファン10を空気循環路5の下
部に設けることも可能である。また、空隙部3に設けら
れた強制送風ファン10が、室内の下部の空気を吸入し
て、上部に排出することも可能である。 また、強制送風ファンは、図示しないが床内に設けるこ
とも可能である。 第1図ないし第3図に示す壁と天井と床とは、芯材14
.17に貫通孔15を開けて、壁と天井の空隙部を連結
している。この構造によると、空隙部の連結部が外部に
目だたない特長がある。 第6図に示す床と壁とは、内壁材2の隅部に通気孔19
を開け、通気孔19の室内側開口部を見切材20て閉塞
して、天井と壁との空隙部3を連結している。 この構造は、芯材に貫通孔を開けないので、壁と天井と
の連結部分の強度を強くできる特長かある。 また、この構造は、鎖線で示すように、見切材20に空
気孔21を開けるなら、室内に空気を漏らせることもで
きる。 さらに、第7図は、床と、1階および2階の壁との連結
部分を示している。1階の壁と床16とは、第6図に類
似する構造で空隙部3を連結している。 この図において、2階の壁と床との連結部は、壁の内壁
材2に空気循環路5を開け、この空気循環路5に接近し
て、床の上面板に通気孔19を設けている。空気循環路
5と通気孔190室内側開口部は、空気孔9が設けられ
た幅木8で密閉しない状態に閉塞されている。 この構造は、2階の壁内の空隙部3から供給される空気
が、一部は2階の室内に吹き出され、−部が、床内の空
隙部に供給される。床内に供給された空気は、1階の壁
の空隙部3に供給されて、空隙部の下部から1階の室内
に吹き出される。 空気循環路や通気孔は、第2図、第3図、第4図、第6
図および第7図に示すように、空隙部内がフィルター2
2で閉塞される。フィルター22は、空気循環路から木
材片が出るのを防止する。 また、フィルター22は、木材片が空気循環路や通気孔
に詰まるのを防止して、空気をスムーズに通過させる。 フィルター22は、空気は通過するが木材片は通過しな
いメツシュのものを使用する。空気循環路や通気孔が木
材片よりも小さい場合、フィルターを使用しないで、木
材片が空隙部から漏れるのを阻止できる。 さらに第8図は、空気循環経路が異なる建物を示してい
る。 この建物は、一方の壁から空気を吸入し、他方の壁から
空気を排出している。壁の空隙部3に室内空気を送風す
る強制送風ファン10は、天井裏に設けられている。強
制送風ファン10の吸入側は、吸入側の空隙部3Aに、
排出側は、排出側の空隙部3Bに連結している。強制送
風ファン10は、吸入側の空隙部3Aから室内空気を吸
入し、排出側の空隙部3Bから空気を室内に排出する。 内壁材2には、これを貫通して空気循環路5が間口され
る。第8図に示すように、内壁材の上下に空気循環路5
が開口された建物は、室内の上部と下部とから空気を吸
入し、また、室内の上部と下部とに湿度調整した空気を
排出できる。 天井裏の強制送風ファン10には、室内空気に含まれる
異物を除去する集塵機23を連結することができる。集
塵機23には、空気中の塵に静電気を帯電させて、静電
的な吸着力で除去する電気集塵機が最適である。ただ、
集塵機23には、フィルターも使用できる。 集塵機23を有する強制送風ファン10は、室集塵機2
3を有する強制送風ファン10は、室・内空気の湿度を
調整することに加えて、空気を清浄にする特長もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す建物の壁構造の断面
図、第2図は壁と天井との連結部分を示す断面図、第3
図は壁と床との連結部分を示す断面図、第4図は空隙部
に強制送風ファンが設けられた壁を示す断面図、第5図
は幅木の正面図、第6図は天井と壁との連結部分を示す
断面図、第7図は床と壁との連結部分を示す断面図、第
8図は他の実施例を示す建物の断面図である。 l・・・・・・外壁材、    2・・・・・・内壁材
、3・・・・・・空隙部、    4・・・・・・木材
片、5・・・・・・空気循環路、  8・・・・・・幅
木、9・・・・・・空気孔、   10・・・・・・強
制送風ファン、11・・・・・・天井板、   12・
・・・・・芯材、13・・・・・・吸入口、   14
・・・・・・芯材、15・・・・・・貫通孔、   1
6・・・・・・床、17・・・・・・芯材、 19・・・・・・通気孔、 21・・・・・・空気孔、 23・・・・・・集塵機。 18・・・・・・連通孔、 20・・・・・・見切材、 22・・・・・・フィルター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の構成を有する建物。 (a)壁は、外壁材1と内壁材2との間に中空の空隙部
    3を有する。 (b)空隙部3には、木材を小片状に切断した無数の木
    材片4が充填されている。 (c)空隙部3に充填された木材片4は、間に空隙がで
    きる状態に充填されている。 (d)木材片4は、表面から水分を吸湿し、また、吸湿
    水分を放出するように、表面に木材が表出している。 (e)内壁材2を貫通し、室内に連通して空気循環路5
    が設けられている。 (f)空隙部3に連結して、強制送風ファン10が連結
    されている。
  2. (2)強制送風ファン10が、天井裏と、空隙部3と、
    床内の少なくとも何れかに設けられている請求項1記載
    の建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08285354A (ja) * 1995-04-17 1996-11-01 Chubu Electric Power Co Inc 室内湿度の調整方法
US6705939B2 (en) * 2000-05-31 2004-03-16 Roger R. Roff Method and apparatus for reducing respiratory illnesses among occupants of buildings

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