JPH0313638A - 空気濾過部材を備えた建物 - Google Patents

空気濾過部材を備えた建物

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JPH0313638A
JPH0313638A JP14983489A JP14983489A JPH0313638A JP H0313638 A JPH0313638 A JP H0313638A JP 14983489 A JP14983489 A JP 14983489A JP 14983489 A JP14983489 A JP 14983489A JP H0313638 A JPH0313638 A JP H0313638A
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wood
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building
room
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Isao Okawa
勲 大川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、室内空気を濾過すると共に、室内空気の湿
度が調整される空気濾過部材を備えた建物に関する。
【従来の技術並びにその課題】
木造家屋は、鉄筋コンクリートの家屋に比較すると、快
適な居住空間を実現する。天然の木材が、室内空気を快
適な状態に調整するからである。すなわち、天然の木は
、湿度が高いときには室内空気の水分を吸湿し、また、
乾燥すると水分を放出して、室中の湿度を自動的に調整
するからである。 ただ、現在の家屋は、木造家屋であっても、木の使用量
が減少し、新建材の使用量が増加している。従って、木
の特性を有効に生かして、室内環境を快適にすることが
できない。 さらに、現在の家屋に使用されている建築用の木材は、
装飾のために、はとんどのものが表面塗装され、あるい
は、表面に合成樹脂を圧入して使用される。この状態の
木材は、表面処理層によって木の呼吸作用が減少してい
る。したがって、木の特質である、吸湿−排湿作用が極
めて少なく、木の特性が殺されて使用されている。 さらに、内装用の壁板や床板に使用できる板材は、木目
が奇麗で高級なものに限られる。安価なものは、表面模
様が粗悪で装飾用に使用できない。 内装用の木は、室内の表面仕上げ材として使用するから
である。従って、木は、特に高級な家屋の内装材に使用
出来ても、安価な木造建物には、表面仕上げ材として使
用出来ない。 また、木を内装材に使用する建物は、室内の意匠に制限
を受ける。洋風の建物を、木で内装すると、周囲とのト
ータルバランスをとるのが難しい。 このような建物には、種々の色や模様の新建材を使用せ
ざるをえない。 本発明者は、旧来の木造家屋の特長を、現在のあらゆる
種類の建物に生かすことを目的に、この発明の開発に着
手し、類似する公報を調査した。 その結果、壁の中空部に充填する壁面充填材として、木
くずを使用したもの(特開昭61−1?6734号公報
)を見つけた。この充填材は、木くずと、海綿状の無機
質粒体とをセメントで結合している。セメントは木くず
の周囲を包み込んで、燃焼を防止している。この充填材
は、下記の方法で現場施工される。 ■ 木くずと、無機質粒体と、セメントとを混合する。 木くずと粒体とはほぼ等量とし、セメントは粒体の半分
の重さとして、これに水を加えて混練りする。 ■ 混合物を、壁の上部に設けた注入口から流し込み、
重力と流動性とで、壁内の隅々まで行きわたらせる。 ところが、この充填材は、壁面の断熱材、防音材、耐火
材として使用できるが、木くずをセメントで被覆してい
るので、木の吸湿性を有効に利用して、室内の湿度を調
節することは出来ない。 また、チップを使用した断熱防水工法が、特開昭62−
236950号公報に開示されている。 この工法は、チップにパーライトを混入したモルタルを
、屋根の下地材にしている。この工法は、木材を小さく
切断したチップを使用しているが、モルタルを一緒に使
用し、また、屋根に使用されているので、チップで室内
の湿度を調節することはできない。 本発明者は、木の特長を生かし、しかもあらゆる種類の
家屋に使用できる建物の壁構造について種々の実験と試
行錯誤とを繰り返した結果、理想的な特性の木造家屋の
開発に成功した。この建物は、第15図示すように、外
壁材6と内壁材5との間の収納室に、木材片4を充填す
るものであった。 収納室2には、木材を小片状に切断した無数の木材片4
、例えば、チップや木材を小さいブロック状に切断した
ものを充填した。収納室2に充填された木材片4は、間
を空気が通過できるように、空隙ができる状態に充填し
た。 木材片へは、表面から水分を吸湿し、また、吸湿水分を
放出するように、表面に木材を表出させ、非通気性の膜
で覆わない状態とした。 壁の収納室2と室内とで空気が流通するように、内壁材
5を貫通して、室内に連通して空気循環路を設けた。 収納室2の木材片4に室内空気を充分に送風するように
、収納室2に連結して強制送風ファン13を設けた。 強制送風ファン13は、好ましくは、天井裏と、収納室
2と、床内の少なくとも何れかに設けた。 この構造の建物は、壁の収納室に充填された木材片4の
間に室内空気を通過させることによって、木材片4でも
って、室内空気の湿度を調整することができ、また、木
材片4によって室内空気を濾過して、清澄にできる特長
がある。 この構造の建物は、従来の木造家屋を卓越する、住心地
の良い室内環境を実現できる。ところが、この建物は、
ばらばらの木材片を収納するのに著しく手間がかかり、
施工コストが高騰する欠点がある。また、ばらばらの木
材片を充填すると、下部の木材片が上部の木材片に押圧
されて次第に密に詰まり、通気性が悪くなる欠点がある
。 この発明はさらにこの欠点を解決することを目的に開発
されたもので、この発明の重要な目的は、簡単かつ容易
に、しかも迅速に施工できて、室内空気を清澄に、しか
も快適湿度に調整できる空気濾過部材を備えた建物を提
供するにある。 また、この発明の他の重要な目的は、長期間にわたって
優れた通気性が失われず、長い間室内空気を快適に制御
出来る空気濾過部材を備えた建物を提供するにある。
【従来の課題を解決する為の手段】
この発明の空気濾過部材を備えた建物は下記の構成を備
えている。 (a)  建物は、室内空気を清澄にして、湿度調整す
る空気濾過部材1と、この空気濾過部材lが収納された
収納室2とを備えている。 (b)  収納室2は、ここに室内空気が循環されるよ
うに、建物の室内に空気循環#i3を介して連結されて
いる。 (c)  収納室2に充填された空気濾過部材lは、木
材片4を、無数の空隙ができる状態に固化成形している
。 (d)  木材片4は、湿度が高い時には空気中の水分
を吸湿し、湿度が低いときには、吸湿した水分を放出す
るように、天然の木材を小片状に加工したものが使用さ
れている。 (e)  木材片4は、天然の木材が空気中の湿度を吸
湿し、また、空気中に水分を放出する特性を失わないよ
うに、空隙に木材が表出する状態で固化成形されている
。 (f)  室内空気が空気循環路3を通過して収納室2
に流入され、収納室2の空気濾過部材1で濾過されて室
内に循環されるように構成されている。 また、空気濾過部材】に循環される室内空気は、湿度が
高い時には吸湿されて湿度が恢下され、反対に、湿度が
低い時には、空気中に水分を放出して、湿度を高く調整
する。
【作用効果】
この発明にかかる空気濾過部材を備えた建物は、室内空
気が循環される収納室2を設け、ここに空気濾過部材l
を収納している。空気濾過部材1には、無数の木材片4
を、空隙ができる状態で、固化成形している。さらに、
木材片4は、天然木の表面が空隙に表出する状態で固化
成形されている。 従って、この構造の空気濾過部材lを備えた建物は、空
気濾過部材lが室内空気を清澄に保持し、さらに、湿度
を調整する。従フて、この発明の建物は、天然木が室内
空気を清澄にして湿度調整するにもかかわらず、従来の
木造家屋のように、壁面や床板に天然木を使用する必要
がない。したがって、家屋の壁の模様を木目に特定しな
いにもかかわらず、旧来の木造建築よりも、さらに優れ
た室内湿度調節機能と空気清澄作用とを実現する。 それは、空気濾過部材lを構成する木材片が、高湿度の
時には多量の水分を吸湿し、また、乾燥した時には水分
を放出し、さらに、木材片の間を通過するときに空気に
含まれる塵が除去されることが理由である。 収納室2の木材片の吸湿量を多くできるのは、壁板や床
板に比較すると、小片状の木材片は、重量当りの表面積
を著しく広くして、総吸水量を多くできるからである。 表面積が広い木材片は、空気との接触面積が広く、室内
空気との間で、水分の吸湿と放出とをスムーズにし、ま
た、空気に含まれる慶を効率よく濾過して除去できる。 従来の木造家屋の壁板や床板は、表面積が壁や床の面積
に制限される。表面に凹凸を設けたとしても、それほど
表面積を広くできない。ところが、この発明の建物は、
木材片の総表面積を、壁板や床板とは比較にならない程
広くできる。とくに、空気濾過部材lを構成する木材片
4全体の表面積の総量は、木材片を小さくすることによ
って更に広くすることが可能である。 また、この発明の建物は、湿度調整する木材片の総表面
積を大きくする為に、手間のかかる加工を必要としない
。単に木材を小さな小片状に加工してこれを固化成形す
るだけでよい。空気濾過部材1は、表面を美しく仕上げ
る必要がない。したがりて、空気濾過部材lの製造は極
めて簡単である。例えば、木材をチップに加工する装置
を使用して、小片状に加工し、あるいは、鋸で木材を引
いて木屑状に加工し、これをバインダーで固化成形し、
あるいは、バインダーを使用することなくプレス加工し
て固化成形できる。 さらに、この発明の建物の空気濾過部材1に使用される
木材片は、材料コストも著しく安くできる。木材片に加
工される原料木材には、はとんどの種類のものを使用で
き、また、形状にも制限を受けない。このため、極めて
安価な廃材や間伐材を使用できる。原料コストと加工手
間とを安価にできる木材片は、極めて安価に多量生産で
き、しかも、天然木の湿度を調節する能力を向上できる
という、優れた特長を実現する。 さらに、この発明の特筆すべき特長は、室内空気を木造
家屋として理想的な状態に調整できるにもかかわらず、
空気濾過部材1を簡単かつ容易にミしかも、迅速にセッ
トできることにある。空気濾過部材lが、木材片を空隙
ができる状態に固化成形しているからである。あらかじ
め成形された空気濾過部材1は、これを建物の壁内に設
けられた収納室2に入れ、あるいは、壁の外部に設けら
れた収納室2に入れることによって、簡単に取付できる
からである。 さらにまた、この発明の建物の優れた特長は、施工が簡
単なことに加えて、室内空気を長期間にわたって快適に
調整できることにある。すなわち、木材片を空隙ができ
る状態に固化成形している空気濾過部材は、従来のよう
に、ばらばらの状態で充填した木材片のように、自重で
次第に密に詰まって通気性が低下することがないからで
ある。このため、この発明の建物は、長期間にわたって
室内空気を快適な湿度に調整できる特長がある。 また、この発明の建物は、壁板には、室内のトータルデ
ザインによくマツチした新建材等を使用して、居住環境
は、旧来の木造建築を卓越する「快適な住み心地」を実
現することができる特長がある。 従来の木造家屋の壁面に張られている木製の内装材は、
厚さに比例して高価になる。コストが壁に張る板材の厚
さを制限している。普通、内装用の壁板には、3順以下
の板材が使用されている。 従って、壁板に、吸湿できる板材を使用したとしても、
板材の総量をそれほど多くできない。 これに対して、この発明の建物は、極めて安価な木材片
を結合した空気濾過部材を使用して、室内空気を調節し
、また、空気を清澄にしている。 このため、多量の木材片を使用して、安価で、湿度調節
能力と、空気清澄能力とを向上できる特長がある。
【好ましい実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。 但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思想を具体
化する為の空気濾過部材を備えた建物を例示すものであ
って、この発明の建物は、構成部品の材質、形状、構造
、配置を下記の構造に特定するものでない。この発明の
建物は、特許請求の範囲に記載の範囲に於て、種々の変
更が加えられる。 更に、この明細書は、特許請求の範囲が理解し易いよう
に、実施例に示される部材に対応する番号を、特許請求
の範囲に示される部材に付記している。ただ、特許請求
の範囲に記述される部材を、実施例に示す部材に特定す
るものでは決してない。 第1図と第2図とに示す空気濾過部材1を備えた建物は
、外壁材6と内壁材5との間に中空の収納室2が設けら
れている。収納室2には、空気濾過部材1が入れられて
いる。 第1図は枠組壁工法で構築される壁構造を示し、第2図
は従来の木造建築である軸組壁工法の壁構造を示してい
る。第1図に示すように、枠組壁工法で構築される壁に
は、内壁材5と外壁材6との間に成形された空気濾過部
材1を充填する。軸組壁工法の木造家屋は、第2図に示
すように、ぬき7の間に空気濾過部材1を充填する。 この発明は、内壁材5と外壁材6の材質を特定しない。 これ等の板材には、現在使用され、また、これから開発
される全てのものを使用できる。 収納室2の幅は、壁の厚さで決定される。普通の木造家
屋は、壁厚が8〜15cmであるので、収納室2の厚さ
は、この厚さから外壁材6と内壁材5の厚さを引いた間
隔となる。木造の壁構造は、特別に収納室2を設ける必
要はなく、内壁材5と外壁材6との間に収納室2ができ
る。この収納室2を利用して、空気濾過部材1を充填で
きる。 ただ、この発明は、建物を木造に特定しない。 鉄骨、鉄筋コンクリ−1・、鉄筋鉄骨コンクリートの建
物にも利用できる。鉄骨の建物は、木造と同様に、内壁
材と外壁材との間に収納室ができるので、ここに空気濾
過部材を充填する。 コンクリートの建物は、壁を中空として内部に収納室を
設け、あるいは、屋内または屋外にケーシングを固定し
て収納室を設け、ここに空気濾過部材を収納する。 空気濾過部材lは、木材を小さく裁断した木材片4を、
第3図に示すように、無数の空隙ができる状態で固化成
形して作られている。固化成形される木材片4には、あ
らゆる種類の木材、例えば、ヒノキ、スギ、マツ、モミ
、ブナ、ケヤキ、ツガ、り1ハ サクシ、カシ、クス、
キリ等の木材を小さく切断したものを使用できる。 木材片4に、ヒノキやクスを使用したものは、ここを通
過する空気を殺菌し、また、防虫効果もある。 木材を小片状に加工するには、最も簡単には、バルブ用
のチップと同じように切断する。ただ、この発明は、木
材片4の形状をチップ形状に特定するものでない。例え
ば、木材を小さいブロック状に加工することも、また、
木屑状に加工することも可能である 木材片4を固化成形した空気濾過部材1とするには、木
材片4をバインダーで固化成形するのが簡単である。バ
インダーで固化成形された木材片4は、表面を空隙に表
出する状態で固化される。 木材片4の表面がバインダーで覆われると、木材片4が
空気中の水分を吸湿し、あるいは、放出しないからであ
る。木材片4の表面が空隙に表出する状態で固化するに
は、少量のバインダーで木材片4の接触点を接着して固
化するのがよい。 木屑のように小さい木材片4を結合した空気濾過部材l
は、重量当りの表面積を大きくできるが、空隙が小さく
なる。収納室2に自然対流させる場合、空気濾過部材l
の空隙は比較的大きいのがよい。小さい木材片4を使用
して大きな空隙の空気濾過部材1とするには、表面に無
数の木屑が付着された大きなチップ状の木材片4をバイ
ンダーで結合すればよい。この構造の空気濾過部材1は
、表面積が大きく、しかも、空隙を大きくできる特長が
ある。ただ、この場合も、チップと木屑の表面全体をバ
インダーで覆わないようにする必要がある。 第4図に示すように、木材片を成形する時に、空気濾過
部材lの表面に空気通過溝IAを設け、あるいは、空気
濾過部材1の内部を貫通して空気通過孔IBを設けるこ
とによって、空気の通過抵抗を少なくすることができる
。空気濾過部材の表面に設ける空気通過溝IAと空気通
過孔IBとは、空気の通過方向に延長して設けられる。 空気通過溝や空気通過孔は格子状あるいは基盤格子状に
設けられる。 ところで、収納室2に強制的に送風する場合、空気濾過
部材lの空隙が小さくても、室内空気を循環できる。し
たがって、強制送風する収納室2には、極めて小さい木
材片4を結合した空気濾過部材1も使用できる。 木材片4は、バインダーを使用しないで固化成形するこ
とも可能である。木材片を極めて強い圧力でプレスする
と、木に含まれる樹脂成分で木材片を結合できる。この
方法で固化成形した空気濾過部材1は、バインダーが木
材片の表面を全く被覆しない特長がある。 固化成形する木材片には、芳香剤や薬剤を一緒に入れる
こともできる。芳香剤や薬剤には、木の香りを出す芳香
剤、空気中の悪臭を回収または脱臭する脱臭剤、空気中
の雑菌を死滅させる殺菌剤などが使用できる。 また、芳香剤や薬剤と一緒に、あるいは、これ等に添加
して、他の増量剤等を混入することも可能である。 収納室2に入れられる空気濾過部材lは、外壁材6、ま
たは、内壁材5に固定され、あるいは、両方の板材に固
定されないで、挟まれる状態で収納される。第4図に示
す建物の壁は、屋外側に断熱材8を入れ、室内側に空気
濾過部材1を入れている。このように、断熱材8と空気
濾過部材lとを積層して壁内に収納すると、壁の断熱性
を改善できる。 収納室2には、室内空気が循環される。したがって、内
壁材5を貫通し、室内に連通して空気循環路3が設けら
れている。空気循環路3は、室内の上部と下部とに設け
られる。 第1図に内壁材5の上端に設けられる空気循環路3を示
す。この空気循環路3は、天井よりも下方に位置して設
けられている。空気循環路3の前面には、見切材9が固
定されている。見切材9は、内壁材5の空気循環路3を
閉塞しないように、第6図に示すように、空気孔10が
設(すられている。 空気孔10は、内壁材5の空気循環路3を室内に連結し
ている。 このように、空気循環路3が見切材9で隠された構造は
、内壁材5の外観を美しく仕上げることができる。 ただ、第2図と第5図とに示すように、空気循環路3の
前面は、必ずしも見切材で閉塞する必要はない。 第1図は、内壁材5の下端に設けられる空気循環路3を
示している。この空気循環路3は、床よりも上に位置し
て設けられている。この空気循環路3の前面は、第7図
に示すように、幅木11で閉塞されている。幅木11は
、空気循環路3を閉塞しないように、空気孔12が設け
られている。 空気孔12は、内壁材5の空気循環路3に連結されてお
り、収納室2は、空気循環路3と空気孔12とを介して
室内に連結されている。 第1図、第2図、第5図に示すように、内壁材6の上下
に空気循環路3を開口したものは、室内空気が効果的に
収納室2に循環される。 ただ、この発明は、空気循環路3を内壁材5の上下に設
けたものに限定しない。空気循環路3は、内壁材5の3
箇所以上に設けることも可能である。 また、内壁材5に通気性がある板材を使用するなら、空
気循環路3は、内壁材5の全面に設けられる状態となる
。 複数の板材を張って内壁材5とする場合、板材の間に空
気が通過できる隙間を設けて空気循環路3とすることも
可能である。 空気循環路3は、収納室2と室内とで空気を流通させる
ために設けられる。従って、この明細書において、内壁
材5の空気循環路3とは、収納室2と室内とを連結でき
る全ての空隙を意味するものとする。 第1図、第2図および第4図に示す建物は、空気を、収
納室2と室内とに自然に対流させて循環させている。こ
の構造によると、極めて静かに室内空気の湿度を調整で
きる。 ただ、収納室2に室内空気を強制送風すること・も可能
である。第8図は、室内空気を強制送風する建物を示し
ている。この建物は、天井裏に強制送風ファン13を内
蔵している。強制送風ファン13は、室内の空気を吸入
して、収納室2に供給する。 第8図の建物の壁構造は、強制送風ファン13を天井裏
に設けている。この構造は、天井裏のスペースを有効に
利用して強制送風ファン13を設けているので、強制送
風ファン13が室内スペースを専有しない。また、強制
送風ファン13の騒音が天井板で遮断されるので、騒音
レベルを低くできる。 強制送風ファン13には、極めて小型のファン、例えば
、数ワラトル数十ワットの小型モーター駆動ファンが使
用できる。 強制送風ファン13は、通常、24時間連続して運転さ
れる。ただ、強制送風ファン13の運転時間をタイマー
で制御することもできる。この場合、好ましくは、深夜
に運転を停止する。また、強制送風ファン13の運転ス
イッチを室内に設け、必要な時に限って強制送風ファン
13を運転することも可能でとる。 第8図の強制送風ファン13は、天井から室内空気を吸
入している。天井板には、これを貫通して空気循環路3
が開口されている。空気循環路3は、天井を構成する上
下両面の板材と、芯材とを貫通して開口されている。こ
の空気循環路に強制送風ファン13の吸入側が連結され
ている。天井板を貫通する空気循環路3は、天井板内部
の収納室2には連結されない。空気循環路3から吸入し
た室内空気を、天井板の収納室2に供給するからである
。 強制送風ファン13の吐出側は、天井板の収納室2に連
結されている。天井板の収納室2は、両側の板で気密に
閉塞されている。 天井板の収納室2は、第9図に示すように、芯材14の
貫通孔15を介して、壁の収納室2に連結されている。 貫通孔15を通って、壁の収納室2の上部に供給された
空気は、空気濾過部材1を通過して湿度調整された後、
室内に排出される。従って、壁の内壁材5の下部には、
第10図に示すように、空気循環路3が設けられている
。空気循環路3の表面には、幅木11が固定されている
。幅木11は、第10図に示すように、空気循環路3を
閉塞しない空気孔19が設けられている。 2階建ての建物は、第10図に示すように、床16の上
下に連結される芯材17を貫通する連通孔18を介して
、1階と2階の収納室2を連結する。1階の収納室2に
は、2PIの天井から吸入された室内空気が供給される
。したがって、この構造の建物は、1階の室内に、2階
の空気が収納室2の空気濾過部材lを通過して供給され
る。 1階の室内空気を、1階の収納室2にのみ循環させる場
合、図示しないが、2階の床内に強制送風ファンを内蔵
させる。この強制送風ファンは、1階の室内空気を吸入
して、1階の壁の収納室に供給するように設ける。 第1図、第2図、第5図、第8図に示す建物は、壁内に
収納室2を設けて、ここに空気濾過部材1を入れている
。この構造によると、収納室2を極めて大きくでき、し
かも、収納室2が室内スペースを専有しない特長がある
。 例えば、下記の条件の部屋を想定すると、収納室2の容
積け1,1512,000立方CII+となる。 ■ 部屋の大きさは6畳。この部屋の半分の壁に収納室
2が設けられているとする。 ■ 収納室2の幅が8CI11゜ ■ 壁の高さは3m。 この収納室2に、総体積が収納室2の半分の空気濾過部
材lを充填したとすれば、空気濾過部材1の総体積は、
756.000立方cIIとなる。この空気濾過部材1
が、体積の僅か20%の水分を吸水したとしても、全体
の吸水量は、151.200立方0、すなわち、約15
0リツトルもの水分を保有することになる。 暖房時に、室内空気を加湿する為に使用される加湿機の
水タンクは、わずか4〜5リツトルに過ぎない。壁の収
納室2に充填された空気濾過部材1は、加湿機の水タン
クの数十倍もの水を含有できる。 ただ、この発明の建物は、収納室2を必ずしも壁内に設
ける必要はない。第11図ないし第13図は、屋内また
は屋外に収納室2を設けた建物を示している。 第11図に示す建物は、天井20の下面にケーシング2
1を固定して収納室2を設け、この収納室2に、空気濾
過部材lと強制送風ファン13とを内蔵させている。 ケーシング21は、内部の収納室2に連通して、空気循
環路3が設けられている。空気循環路3は、ケーシング
21の左側の吸入口と、右側の排出口とで構成されてい
る。吸入口から吸入された空気は、排出口から排出され
る。すなわち、ケーシング21は、吸入口から空気を吸
入し、吸入した空気を排出口から室内に排出する。従っ
て、ケーシング21は、吸入した空気が途中で漏れない
構造に作られている。 ケーシング21の収納室2には、空気濾過部材1が内蔵
されている。 ケーシング21の収納室2の容積は、部屋の大きさを考
慮して、充填する空気濾過部材lの大きさで決定される
。部屋が6〜°10帖の場合、収納室2の容積は、通常
13〜200誌、好ましくは、30〜130誌の範囲と
して、ここに空気濾過部材lを充填する。 強制送風ファン13は、室内の空気を吸入して空気濾過
部材1を通過させ、その後、室内に還流する。従って、
強制送風ファン13は、吸入側の空気循環路と、収納室
2と、排出側の空気循環路とに直列に連結される。 第11図の空気清浄装置は、強制送風ファン13を、空
気の排出側に設けている。強制送風ファン13は、空気
濾過部材lと吸入側の空気循環路3とを介して、室内の
空気を強制的に吸入し、空気濾過部材1を通過して、濾
過、湿度調整された空気を排出側の空気循環路3から室
内に還流する。 強制送風ファン13は、必ずしも排出側に設ける必要は
ない。図示しないが、吸入側に設けることも可能である
。また、強制送風ファンは、ケーシング外に設けること
も可能である。 第11図に示すように、収納室2を室内に設けたものは
、家屋を改造することなく、新築あるいは既存の家屋に
簡単に取り付けできる特長がある。 ただ、第12図に示すように、収納室2を天井裏に設け
ることも可能である。この構造は、天井裏のスペースを
有効に利用できるので、収納室2が室内スペースを専有
しない特長がある。 第12図の建物は、天井板に、空気循環路3を開口して
いる。空気の空気循環路3は、ルバーのように、通気性
の天井板で閉塞されている。吸入側の空気循環路である
ルバーは、開閉できるように、蝶番を介して天井板に取
り付けられている。 この構造の収納室2は、吸入側の空気循環路3を閉塞す
るルバーを開いて、空気濾過部材lを交換できる。 空気濾過部材1を通過した空気は、強制送風ファン13
で強制的に、排出側の空気循環路3から室内に還流され
る。 さらに、第13図に示す建物は、壁の外側、すなわち屋
外に収納室2を設けている。この建物の収納室2は、空
気循環路3を介して室内に連結されている。 収納室2は屋外のケーシング21で作られている。ケー
シング21は、上部に強制送風ファン13が内蔵され、
下部に収納室2が設けられている。 収納室2には、空気濾過部材1収納されている。 ケーシング21の収納室2は、空気濾過部材lを交換で
きるように、外側に7122が設けられている。扉22
を開いて、空気濾過部材lを交換する。 扉22を閉めた状態で、収納室2は気密に閉塞される。 この構造の建物は、収納室を屋外に設置するので、収納
室2の容積を著しく大きくできる。収納室2が大容積で
、ここに大きな空気濾過部材1を入れた建物は、空気を
清澄に濾過できると共に、湿度の調整能力が高くできる
特長がある。 また、この構造の建物は、強制送風ファン13を逆転す
ることによって室内空気のサーキュレータにも併用でき
る。すなわち、冬の寒いときには、天井部分の暖かい空
気を床下に強制的に循環して、冷え易い床上を暖かくし
、反対に、夏の暑いときには、床下の涼しい空気を天井
に循環して室内を涼しくできる特長がある。 強制送風ファン13を逆転すると、吸入口と排出口とが
反転し、吸入口が排出口に、排出口が吸入口となる。 さらに、図示しないが、収納室は、床下に設けることも
可能である。 壁内に収納され、あるいは、室内や屋外に収納された空
気濾過部材には、液状の薬液を供給することができる。 第14図にその具体例を示している。この図に示される
建物は、収納室2に薬液供給手段を内蔵させている。図
に示す薬液供給手段は、薬液タンク23と、薬液供給弁
24と、薬液センサー、25と、制御回路26とを備え
ている。 薬液タンク23は、例えば、4〜20誌の薬液を蓄える
容積を有する。薬液タンク23は、ここに薬液を補給で
きるように、上面が間口され、あるいは、脱着自在にケ
ーシング21に収納されている。、 薬液タンク23に供給する薬液には、例えば、木の香り
を出す芳香剤、空気中の悪臭を回収または脱臭する脱臭
剤、空気中の雑菌を死滅させる殺画側などが使用できる
。 薬液供給弁24は、これが開かれると、薬液タンク23
の薬液を木材片4に供給する。薬液供給弁24は、空気
濾過部材1の薬液含有量を検出して開閉される。すなわ
ち、薬液供給弁24は、空気濾過部材1の薬液含有率が
低い時に限って開弁される。 薬液センサー25は、空気濾過部材1に含まれる薬液量
を検出する。空気濾過部材1に含まれる薬液量が少なく
なると、このことを検出して制御回路26に信号を送る
。また、空気濾過部材1に薬液が供給されると、このこ
とを検出して信号を制御回路26におくる。 薬液センサー25は、空気濾過部材1の中間あるいは底
部に配設されている。薬液センサー25゛は、例えば、
電気抵抗で空気濾過部材1の薬液含有率を検出する。 制御回路26は、薬液センサー25からの入力信号を演
算処理して、薬液供給弁24の開閉状態を次の状態に制
御する。 すなわち、空気濾過部材1の薬液含有量が設定値よりも
低い場合に限って、制御回路26は薬液供給弁24を開
弁する。 第14図に示す薬液供給手段は、薬液供給弁24を制御
して、空気濾過部材lへの薬液供給量を制御している。 第14図の鎖線で示すように、毛細管現象で薬液を移送
する紐材27で薬液タンク23の薬液を空気濾過部材1
に供給することもできる。紐材27には、無数の細繊維
を集合して紐状としたものが使用できる。紐材27は、
一端を薬液タンク23に、他端を空気濾過部材1の内部
に案内している。 この構造の薬液供給手段は、毛細管現象によって、紐材
27が空気濾過部材lに薬液を供給するので、薬液供給
手段を極めて簡単にできる。薬液供給弁、薬液セン廿−
1制御回路を省略できるからである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第5図はこの発明の実施例を示す
建物の壁断面図、第3図の空気濾過部材の拡大断面図、
第4図は空気濾過部材の一例を示す斜視図、第6図およ
び第7図は天井部分と床部分に設けられる空気循環路近
傍を示す断面図、第8図ないし第1θ図はこの発明の他
の実施例にかかる建゛物壁の断面図、第11図ないし第
15図はさらに他の実施例を示す建物の断面図である。 l・・・・・・空気濾過部材、 IA・・・・・・空気通過溝、IB−・・・・・空気通
過孔、2・・・・・・収納室、 3・・・・・・空気循環路、  4・・・・・・木材片
、5・・・・・・内壁材、    6・・・・・・外壁
材、7・・・・・・ぬき、     8・・・・・・断
熱材、9・・・・・・見切材、   10・・・・・・
空気孔、11・・・・・・幅木、    12・・・・
・・空気孔、13・・・・・・強制送風ファン、 14・・・・・・芯材、    15・・・・・・貫通
孔、16・・・・・・床、     17・・・・・・
芯材、18・・・・・・連通孔、   19・・・・・
・空気孔、20・・・・・・天井、    21・・・
・・・ケーシング、22・・・・・・扉、     2
3・・・・・・薬液タンク、24・・・・・・薬液供給
弁、25・・・・・・薬液センサー26・・・・・・制
御回路、  27・・・・・・紐材。 第 5 図 第 図 第 1 図 第 2 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記の構成を有する空気濾過部材1を備えた建物。 (a)建物は、空気濾過部材1と、この空気濾過部材1
    が収納された収納室2とを備えている。 (b)収納室2は、建物の室内に空気循環路3を介して
    連結されている。 (c)収納室2に充填された空気濾過部材1は、木材片
    4を、無数の空隙ができる状態に固化成形している。 (d)木材片4は、天然の木材を小片状に加工したもの
    である。 (e)木材片4は、空隙に木材が表出する状態で固化成
    形されている。 (f)室内空気が空気循環路3を通過して収納室2に流
    入され、収納室2の空気濾過部材1で濾過されて室内に
    循環されるように構成されている。
JP14983489A 1989-06-12 1989-06-12 空気濾過部材を備えた建物 Pending JPH0313638A (ja)

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Cited By (3)

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