JPS6336095Y2 - - Google Patents

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JPS6336095Y2
JPS6336095Y2 JP1980109001U JP10900180U JPS6336095Y2 JP S6336095 Y2 JPS6336095 Y2 JP S6336095Y2 JP 1980109001 U JP1980109001 U JP 1980109001U JP 10900180 U JP10900180 U JP 10900180U JP S6336095 Y2 JPS6336095 Y2 JP S6336095Y2
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JP
Japan
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ceiling
basement
board
wall
covered
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JP1980109001U
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JPS5733752U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、地下室構造に係り、特にその除湿お
よび結露防止対策の改良に関する。
たとえば一般家屋を建築する際、建築基準法に
もとずく各種の制限がある。すなわち建ぺい率、
容積率、高さ制限、斜線制限等であり、それぞれ
の条件は地域によつても異なる。このため敷地が
狭い場合など地下室を設けて制限の範囲内で居住
空間の拡大を図ることが望ましい。上記地下室は
建築法規を満足すれば居間として使えるばかりで
なく、特に制限なく趣味、遊戯場、作業場など多
目的に使うこともできる。
しかしながら、地上の居室と比較して地下室の
欠点は常に高湿度下にあり、健康を損いやすいと
ともに家具および収容物にカビができやすく腐蝕
の原因となる。特に地下室は強度上コンクリート
作りであり、湿気がそのまま結露に変りやすい。
従来においてはコンクリート内壁にたとえば乾
燥剤を埋設して湿気の吸収を図つているが、効果
は充分でなく、依然として高湿度にさらされてい
る。
本考案は上記事情に着目してなされたものであ
り、その目的とするところは、コンクリート内壁
で覆つた地下の内部空間を地下室としたものにお
いて、上記地下室の壁に固体吸湿剤層からなり垂
直方向に沿つて空気流通路を備えた板材と、多数
の調湿用孔を有する有孔板および通気性を有する
内装材とからなる壁仕上げ材を取着し、天井には
水平方向に沿つて空気流通路を備えた板材と壁仕
上げ材からなる天井板を釣り下が、かつこれらの
間に外部と連通する換気口を設けることにより、
充分な除湿効果と結露の防止を可能とした地下室
構造を提供しようとするものである。
以下本考案の一実施例を図面にもとづいて説明
する。図中1は地下室である。これは地中深く掘
り下げたところにコンクリート基礎2を設け、こ
の上にたとえば鉄筋のコンクリート内壁3を連設
し、その内部空間を地下室1としたものである。
その上部は地表面からわずかに突出していて、こ
れらの間に換気口4が設けられる。換気口4には
強制吸排換気扇5が装着され、かつ外面側は水返
しを有するダンパフード6に覆われる。地下室1
の床3aはコンクリート床面の上にモルタル金ご
て仕上げ面に接着剤を用いて直接床板7を貼着し
て床仕上げがなされる。また床板7ばかりでな
く、タイル、石類、レンガなどを用いることは自
由である。地下室1の壁であるコンクリート内壁
3の垂直部3bは全てレンガ8で覆われる。すな
わちレンガ張である。上記レンガ8の表面には後
述する板材9が貼着され、さらにこの表面には有
孔板である有孔ベニア板10と内装材である布ク
ロス11とからなる壁仕上げ材12が貼着して内
壁仕上げがなされる。
上記板材9は第2図に示すように、内面側が凹
凸部である波形状をなしていて、たとえばゼオラ
イト、シリカゲルもしくは活性白土のごとき固体
吸湿剤を固めて構成される。この板材9の各凹部
と有孔ベニア板10とがなす空間部分が空気流通
路9aとして残され、その他の部分は固体吸湿剤
層9bをなす。なお、垂直部3bの内面側には上
記空気流通路9aが全て垂直方向に向くよう板材
9を設けなければならない。上記有孔板10は、
多数の小孔である調湿用孔10a…を有する。上
記布クロス11は、通気性を有すること、言う迄
もない。
上記ゼオライトは三次元的結晶構造を有する含
水アルミノケイ酸塩鉱物であり、天然産のもの34
種類、合成物94種類が知られている。特に天然ゼ
オライトは堆積岩中に無尽蔵に埋蔵されていて、
我が国ではmordeniteおよびclinoptiloliteが知ら
れている。ゼオライトの特徴は吸湿、吸臭特性が
強いことである。すなわちこれは、水分を優先的
に吸収し、シリカゲル、活性アルミナよりも吸湿
容量が大きく、吸湿強度も高い。逆に加熱するこ
とにより結晶構造に大きな変化を起すことなくゼ
オライト水を連続的に脱水することができ、脱水
後生じた空孔には容易に再復水され、また水の代
りに他の気体を吸着することが可能となる。気体
を吸着する場合、その細孔の大小、気体分子の大
きさや形状の差異あるいは極性基の有無などによ
り、いわゆる分子ふるい作用がなされ、ガス分離
特性が生じる。したがつて乾燥剤もしくは脱臭剤
として多用される。この他ゼオライトはイオン交
換特性に優れ、アンモニア除去用として用いられ
るとともに固体酸として触媒作用を有し工業用触
媒として広く使用される。
天井仕上げは釣り天井形となつていて、天井3
cから吊下する釣りボルト13に野縁受け14が
設けられ、さらに上記板材9と同様構造の天井板
9、有孔ベニア板10、布クロス11が順次重ね
合せて貼着される。これに用いられる天井板9は
水平に並べられるところから、空気流通路9aも
水平方向に向けられる。また、上記換気口4は天
井3cと天井板9との間に位置することとなる。
しかして、強制吸排換気扇5を排気の方向に駆
動すれば、地下室1の湿気を帯びた空気は換気口
4から外部へ強制排出される。一部の垂直壁3b
側の空気は布クロス11から有孔ベニア板10の
調湿用孔10a…を介して空気流通路9aに円滑
に導びかれる。そしてこの空気流通路9aに沿
い、すなわち垂直上方向に上昇し、天井3cと天
井板9との間に導びかれる。このとき空気は固体
吸湿剤層9bに触れるから、湿気が除去され乾燥
して上昇する。したがつてレンガ8および垂直壁
3bに結露の発生はない。天井部分でも天井板9
があることにより、天井空間の除湿が図れるか
ら、天井3cに結露の発生はない。
また、室内が乾燥した場合は固体吸湿剤層9b
が含有する水分が調湿用孔10a…から布クロス
11を介して室内に放出され、適度な湿度を保持
する。
なお、上記実施例において固体吸湿剤層9bの
一面を波形状としたが、これに限定されるもので
はなく、たとえば第3図に示すように固体吸湿剤
層9b′に角状の凹部9a′を設けて壁仕上げ材1
0′を当てても良く、要は板材の内面側に空気流
通路を確保できれば良い。
以上説明したように本考案によれば、地下室の
壁に、あるいはこの天井と所定間隔を存して、そ
の内面を壁仕上げ材で覆つた板材を備え、固体吸
湿剤層からなる上記板材の内面側に凹凸部を設
け、板材の内面に有孔板と通気性を有する内装材
とからなる上記壁仕上げ材を取着し、板材の凹部
を空気流通路として備え、上記壁では垂直方向
の、かつ天井板では水平方向の空気流通路とした
ものである。したがつて、地下室のごとき高湿度
の居室にあつても、室内空気は壁仕上げ材と空気
流通路を介して天井と天井板との間に設けた換気
口に円滑に導びかれる。そして、ここを流れる空
気から固体吸湿剤層が吸湿して高率的な除湿がで
き、結露の防止を図れる。このことから健康に対
する悪影響をなくし、カビや腐蝕の発生を抑えて
壁の耐久性の向上を図れる。また乾燥し過ぎた場
合には固体吸湿剤層から水分が放出され、壁仕上
げ材を円滑に通過して適度な湿度を保持できるな
どの効果を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す地下室構造の
縦断面図、第2図はその一部を拡大した横断面
図、第3図は本考案の他の実施例を示す板材の横
断面図である。 3……コンクリート内壁、3b……垂直壁、9
……板材、12……壁仕上げ材、4……換気口、
9b……固体吸湿剤層、9a……空気流通路、1
0a……調湿用孔、10……有孔板、11……内
装材(布クロス)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 地下に掘り下げた空間部周面を全てコンクリー
    ト内壁で覆い、その内部空間を地下室としたもの
    において、上記地下室の壁に内面を壁仕上げ材で
    覆つた板材を取着し、かつ地下室の天井から所定
    間隔を存して内面を壁仕上げ材で覆つた板材から
    なる天井板を釣り下げ、この天井板と上記天井と
    の間に外部と連通する換気口を設けてなり、上記
    板材は、固体吸湿剤層からなるとともにその内面
    側に所定方向に連なる凹凸部を設け、その凸部面
    に上記壁仕上げ材を取着することにより凹部内を
    空気流通路とし、上記壁仕上げ材は、多数の調湿
    用孔を有し上記板材の凸部面に取着される有孔板
    及びこの有孔板を覆う通気性を有する内装材とか
    らなり、上記空気流通路は、上記壁に設けた部位
    では垂直方向に向け、天井板に設けた部位では水
    平方向に向けたことを特徴とする地下室構造。
JP1980109001U 1980-07-31 1980-07-31 Expired JPS6336095Y2 (ja)

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JPS5733752U JPS5733752U (ja) 1982-02-22
JPS6336095Y2 true JPS6336095Y2 (ja) 1988-09-26

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ID=29470211

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356936A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Tokyu Constr Co Ltd 機能パネルおよびその取付方法

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JPH0724065Y2 (ja) * 1990-04-23 1995-06-05 株式会社釣研 中通しうきを環付きうきに変えるアダプター

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