JP2002360680A - 室内空気処理装置 - Google Patents

室内空気処理装置

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JP2002360680A
JP2002360680A JP2001171045A JP2001171045A JP2002360680A JP 2002360680 A JP2002360680 A JP 2002360680A JP 2001171045 A JP2001171045 A JP 2001171045A JP 2001171045 A JP2001171045 A JP 2001171045A JP 2002360680 A JP2002360680 A JP 2002360680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚染された室内空気を換気に頼ることなく浄
化再生する機能を備えた、室内区画の内部、又は該室内
区画の表面の一部に設けられた室内空気処理装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 室内区画面に設けられる室内空気の吸込
口、及び前記又は他の室内区画面に設けられる清浄空気
の吹出口と、室内区画内部に設けられる前記吸込口と前
記吹出口とを連通させる風道と、を有し、前記室内区画
面に積層配設され該区画面を構成する建築用面材のうち
最内層に配設される建築用面材が、少なくとも1種類の
消臭性を有する建築用建材である室内空気処理装置とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅等の建物の
区画面内又は該区画面を構成する一部の部材に組み込ま
れる室内空気処理装置に係り、臭気、特にVOC(揮発
性有機化合物)で汚染された室内空気を浄化再生し、及
び/または室内空気の調湿を行う室内空気処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】最近の住宅産業においては、工法の合理
化や効率化によるコストの削減が進められる一方で、建
材の高性能化および品質の安定化が図られるとともに、
省エネルギーの観点から、室内空間の高気密化や高断熱
化を高めるように設計・施工されることが多くなってき
ている。
【0003】それに伴い、VOC(揮発性有機化合物)
による室内空気の汚染、ひいてはそれによる居住者の健
康への被害がいわゆる「化学物質過敏症」「シックハウ
ス症候群」として問題となっている。例えば、合板等の
建材から、またこれらの建材の施工時に、或いは調度品
の家具類の組み立て等に使用された接着剤等から発生す
るホルムアルデヒド、室内での喫煙に起因するアセトア
ルデヒドの他、塗料の溶剤としてのトルエン、キシレ
ン、芳香剤に含まれるパラジクロロベンゼン等が、人体
に例えば呼吸困難、めまい、吐き気、痙攣・硬直・ショ
ック等のさまざまな全身症状、うつ、視力の低下等の悪
影響を及ぼす原因となることが知られている。
【0004】このような室内空気の汚染を防止する対策
として、例えば換気することによって室内の汚染濃度を
希釈する方法が提案されている。また、各建材メーカー
は、前記VOCを発生させず、室内に充満するVOCを
吸着、捕捉、分解等し、通常の使用条件で再放出しない
性能を有する消臭性に優れた建築材料を多種にわたり開
発してきている。
【0005】断熱性および経済性に優れ、ある程度の通
気性を有する内装用下地材として広く使用されている石
膏系建材、特に石膏ボードにおいても、前記のようなV
OCを捕捉し消臭機能を付与する種々の試みが行われて
いる。例えば、特開平9−207298号公報には、ホ
ルムアルデヒドを捕捉することを目的として石膏ボード
表面を構成する石膏ボード用原紙にアミノ化合物、尿素
等を添加することが提案されており、また特開平11−
303303号公報には、石膏ボードにカテキンおよび
シリカゲルを添加することにより消臭および抗菌等の機
能を付与することが提案されている。
【0006】また、特に梅雨の時期には、室内でのカビ
やダニの発生が大きな問題となる。室内が、このような
高湿条件となるのを回避するために、建築業界では種々
の試みがなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
換気による方法では、室内空気中のVOCの希釈には効
果はあるものの、根本的な解決策とはいえず、また絶え
ず室内の空気を外気と入れ替える必要がある点で省エネ
ルギー上も問題がある。
【0008】また、各種の消臭性に優れた建材を使用し
た場合であっても、実際の施工においては、内装下地と
して壁面、天井面等に配設された前記建材の表面に化粧
仕上げを施すことが一般的であり、せっかくの優れた消
臭性能を当該建材自体が有していたとしても、前記化粧
仕上げ材で室内側を覆ってしまい、室内空気と上記建材
とを実質的に遮断することとなるために前記性能がほと
んど活かされないという問題があった。
【0009】この問題は、優れた吸放湿性を有する建築
用面材についても同様であった。
【0010】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
ので、臭気、特にVOCで汚染された室内空気を、換気
に頼ることなく、浄化再生する機能を備えた室内区画の
内部、その表面の一部又は当該一部に設けられる室内空
気処理装置を提供することを目的としている。また、前
記室内空気浄化再生機能とともに、調湿機能を有する室
内空気処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明に係る室内空気処理装置は、室
内を構成するいずれか1の区画面に設けられた室内空気
の吸込口と、前記室内区画面若しくは他の室内区画面に
設けられた清浄空気の吹出口と、前記区画内部に設けら
れ、前記吸込口と前記吹出口とを連通させる風道とを備
えてなる室内空気処理装置であって、前記室内区画面に
積層配設され、当該区画面を構成する前記建築用面材の
うち最内層に配設される建築用面材が、少なくとも1種
類の消臭性を有する建築用建材であることを特徴として
いる。
【0012】また、請求項2記載の発明に係る室内空気
処理装置は、室内区画面を構成する一部の部材の少なく
とも1面に設けられた室内空気の吸込口と、同一面また
は前記部材を構成する別の少なくとも1面に設けられた
吹出ロと、前記部材内に設けられ、前記吸込口と吹出口
とを連通可能とさせる風道とを備えてなる室内空気処理
装置であって、前記部材表面を構成する積層配設された
建築用面材のうち最内層に配設される面材が、少なくと
も1種類の消臭性を有する建築用面材であることを特徴
としている。
【0013】さらに、請求項3記載の発明に係る室内空
気処理装置は、室内区画面を構成する一部の部材であっ
て、当該部材の少なくとも1面に設けられた室内空気の
吸込口と、同一面または前記部材を構成する別の少なく
とも1面に設けられた吹出ロとを備えてなる室内空気処
理装置であって、前記部材内部に配設される建築用面材
が、少なくとも1種類の消臭性を有する建築用面材であ
ることを特徴としている。
【0014】また、前記の各発明の装置に使用される建
築用面材が、少なくとも1種類の吸放湿性を有する面材
であること及び当該面材が消臭性及び吸放湿性を有する
少なくとも1種類の面材であることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて各発明につい
て具体的に説明する。
【0016】請求項1記載の室内空気処理装置の構成に
おいて、室内を構成する区画面としては、例えば壁面、
天井面等の他、場合によっては床面を例示することがで
きる。
【0017】本発明の室内空気処理装置においては、当
該区画面のいずれかの位置に室内空気の吸込口を、また
同じく同一区画面または別の区画面のいずれかの位置に
吹出口を設け、前記吸込口と前記吹出口とを連通させる
風道とを有するものである。即ち、前記吸込口と吹出口
とは、同一壁面、別々の壁面、壁面と天井面、柱と梁、
柱と壁等前記例示した室内区画面のうち、同一の区画面
内において、または別個の区画面の組合せにおいてそれ
ぞれいずれかの位置に設けることができる。この吸込口
または吹出口の大きさについては、特に限定されない
が、実際の設計や施工を考慮して標準的のサイズのもの
を使用するのが好ましい。
【0018】また、これら吸込口及び吹出口となる室内
区画面における開口部前面には、当該区画面の美観を保
つためにルーバーを設けてもよい。尚、床面に前記開口
部を設ける場合には、エキスパンドメタルやグレーチン
グなどをルーバーに代えて使用することができる。この
ルーバーとともに、本発明に係る装置への室内空気中の
塵埃等の流出入を抑えるためにフィルターを設けてもよ
い。
【0019】さらに、前記開口部内部には、前記風道内
に空気を導き入れ、該風道内における空気の流れを確保
すべく、ファン等の送風手段を設けることができる。か
かる送風手段は、常識的なサイズ、送風能力であれば足
り、前記吸込口及び吹出口のいずれか一方または双方に
取付けることができる。
【0020】図1は、請求項1記載の発明に係る室内空
気処理装置1を示しており、同一の間仕切り壁面(区画
面)に上記装置を組み込んだものである。当該間仕切り
壁で区切られる一方の部屋(向かって右側)について前
記間仕切壁面に吸込口2及び吹出口3を、前記吸込口2
及び前記吹出口3には、それぞれルーバー11及び17
を、また前記吸込口2にはファン12を取り付けたもの
である。室内の自然対流を利用することができる場合に
は、このファン12を設けなくてもよい。間仕切り壁を
構成する建築用面材14及び15のうち、面材14が消
臭性を有する建築用面材である。
【0021】前記吸込口2周辺の室内空気が、ルーバー
11を経て内部のファン12の吸引力によってこの処理
装置内に流入する。その際に、フィルター13により、
空気中の塵埃等がろ過される。この流入した室内空気が
風道17内を上方に移動する際に、消臭性を有する建築
用面材14に接し、空気中の汚染物質であるVOCが当
該面材14によって捕捉される。また、消臭性を有する
面材とともに吸放湿性を有する面材が併用(混在)され
ている場合やそれ自体が消臭性及び吸放湿性を有する面
材である場合には、浄化とともに調湿が行われる。この
ように浄化及び/または調湿された室内空気は、吹出口
に向かい、フィルター16及びルーバー17を通過し、
再び室内に戻される。
【0022】本発明に係る処理装置に使用することがで
きる消臭性を有する建築用面材としては、無機質材料、
例えば石膏やセメント等を基材とし、加水成型、抄造成
型、押出し成型、モールド成型、圧縮成型等の手段を用
いて板状体とした建材にアミン系、メラミン系、アミド
系、イミド系等の有機化合物、活性炭、木炭等の有機質
炭化物、シリカゲル、ゼオライト等の消臭剤の他、後述
するヒドラジド化合物を内添したものを例示することが
できる。これらの建築用面材は、前記装置内に少なくと
も1種類配設し、または積層配設することができる。
尚、これらの建築用面材は、いずれも通常の製造ライン
で製造することができるものである。
【0023】例えば、石膏を基材とする石膏系建材の場
合であれば、前記消臭剤を添加した石膏芯が石膏ボード
用原紙で被覆されて形成されたせっこうボード(JIS
A6901) 、吸音用穴あきせっこうボード(JI
S A 6301)を始めとして、木毛石膏板、繊維強
化石膏板、ガラス繊維布入り石膏板等が挙げられる。
【0024】ここで、ガラス繊維布入り石膏板とは、石
膏である芯材および少なくともその一面中に埋封された
ガラス繊維不織布等の繊維不織布からなる建築板であっ
て、当該不織布の両面においてそれぞれ密接する表層を
なす石膏層と芯層を構成する石膏層の密度を容易に制御
でき、表面硬度を高くできる他、広範な板厚の板状体を
えることができるものである。又、当該建築板を構成す
る石膏芯には、ガラス繊維、有機繊維等の混和材を添加
することができる。
【0025】なお、上記の石膏には、大きく分けて、二
水石膏、半水石膏および無水石膏の三つの形態があり、
粉末状の建築用面材には、天然石膏、リン酸石膏および
排脱石膏に代表される化学石膏を単独又は組み合わせて
焼成処理された公知のβ型半水石膏、α型半水石膏又は
これらの混合物の半水石膏が主材として用いられる。ま
た、形状が板状を成す建築用面材の芯材は、上記半水石
膏が主材として用いられ、これに加水混練し、成型した
後、硬化することにより得られたものであり、また、直
ちに使用できる状態に練られてある建築用面材には、焼
成前の石膏、所謂二水石膏が使用される。
【0026】また、セメントを基材とした板状の建材と
しては、木毛セメント板(JISA 5426)、パル
プセメント板(JIS A 5414)、ALCパネル
(JIS A 5416)、繊維強化セメント板(JI
S A 5430)、スレート(JIS A 510
2)等があり、これらにも前記消臭剤を用意に内添する
ことができる。
【0027】更に、石灰、ドロマイト、無機質炭酸塩、
無機質珪酸塩鉱物等を基材とした板状又は粉末状若しく
はペースト状の建材であってもよい。
【0028】本発明において前記建築用面材にVOC、
特にアルデヒド類の捕捉を目的として内添されるのに好
適な物質として、ヒドラジド化合物がある。このヒドラ
ジド化合物には、分子中に少なくとも1個以上のヒドラ
ジド基を有する化合物、即ち分子中に1個のヒドラジド
基を有するモノヒドラジド化合物、分子中に2個のヒド
ラジド基を有するジヒドラジド化合物および分子中に3
個のヒドラジド基を有するポリヒドラジド化合物等があ
る。
【0029】モノヒドラジド化合物の具体例としては、
例えば、一般式 R−CO−NHNH (1) (式中、Rは水素原子、アルキル基又は置換基を有する
ことのあるアリール基を示す。)で表される化合物を挙
げることができる。
【0030】上記一般式(1)において、Rで示される
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−へ
キシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニ
ル基、n−デシル基およびn−ウンデシル基等の炭素数
1〜12の直鎖状アルキル基を挙げることができる。
【0031】アリール基としては、例えば、フェニル
基、ビフェニル基およびナフチル基等を挙げることがで
き、これらの中でもフェニル基が好ましい。また、アリ
ール基の置換基としては、例えば、水酸基、フッ素、塩
素および臭素等のハロゲン原子、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、
tert−ブチル基或いはiso−ブチル基等の炭素数
1〜4の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基等を挙げること
ができる。
【0032】より具体的には、上記一般式(1)のヒド
ラジド化合物としては、ラウリル酸ヒドラジド、サリチ
ル酸ヒドラジド、ホルムヒドラジド、アセトヒドラジ
ド、プロピオン酸ヒドラジド、p−ヒドロキシ安息香酸
ヒドラジド、ナフトエ酸ヒドラジドおよび3−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸ヒドラジド等を例示することができ
る。
【0033】ジヒドラジド化合物の具体例としては、例
えば、一般式 HNHN−X−NHNH (2) (式中、Xは基−CO−又は基−CO−A−CO−を示
す。Aはアルキレン基又はアリーレン基を示す。)で表
される化合物を挙げることができる。
【0034】上記一般式(2)において、Aで示される
アルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン
基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレ
ン基、へキサメチレン基、へプタメチレン基、オクタメ
チレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基およびウン
デカメチレン基等の炭素数1〜12の直鎖状アルキレン
基を挙げることができる。アルキレン基の置換基として
は、例えば水酸基等を挙げることができる。
【0035】アリーレン基としては、例えば、フェニレ
ン基、ビフェニレン基、ナフチレン基、アントリレン基
およびフェナントリレン基等を挙げることができ、これ
らの中でもフェニレン基およびナフチレン基が好まし
い。アリーレン基の置換基としては、上記アリール基の
置換基と同様のものを挙げることができる。
【0036】上記一般式(2)のジヒドラジド化合物
は、具体的には、例えば、シュウ酸ジヒドラジド、マロ
ン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸
ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸
ジヒドラジド、ドデカン−2酸ジヒドラジド、マレイン
酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、ジグリコール
酸ジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒド
ラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒ
ドラジド、ダイマー酸ジヒドラジドおよび2,5−ナフ
トエ酸ジヒドラジド等の2塩基酸ジヒドラジド等が挙げ
られる。さらに、特公平2−4607号公報に記載され
ている各種2塩基酸ジヒドラジド化合物又は2,4−ジ
ヒドラジノ−6−メチルアミノ−sym−トリアジン等
も本発明のジヒドラジドとして用いることができる。
【0037】ポリヒドラジド化合物は、具体的には、ポ
リアクリル酸ヒドラジド等を例示することができる。
【0038】これらのヒドラジド化合物のなかでも、本
発明の添加物質としてはジヒドラジド化合物が好まし
く、特に2塩基酸ジヒドラジドが好ましい。
【0039】本発明における建築用建材にヒドラジド化
合物を内添する方法としては特に限定されない。粉末の
状態又は水性スラリー若しくは水溶液の状態で基材に添
加してもよく、また、建築用面材に含有させる後述のよ
うな混和材等と予め混合し練り合わせて使用してもよ
い。さらには該混和材にコーティングして基材へ添加し
てもよい。また、板状またはパテ状の建築用面材等に上
記化合物を含浸させてもよい。さらには、建築用面材が
石膏ボードであれば、その表面材である石膏ボード用原
紙の抄造時に、離解したパルプ繊維に該化合物を水性ス
ラリーの状態で添加してもよい。
【0040】尚、本発明においては、上記ヒドラジド類
は、1種又は2種以上を建築用面材に添加することがで
きる。
【0041】ヒドラジド化合物の添加量としては、基材
100重量部当り0.01〜10重量部、好ましくは
0.01〜5重量部、さらに好ましくは0.01〜1重
量部がよい。ヒドラジド化合物は、建築用面材への添加
量を多くするほど消臭性を向上させることができるが、
該化合物は非常に高価であるため、経済性に劣ることに
なるので好ましくない。一方、0.01重量部未満の添
加では、添加量が少な過ぎて、明らかな消臭性効果を発
現させるには至らない。
【0042】前記消臭性を有する建築用面材以外にも、
後述する優れた吸放湿性を有する物質を添加して得られ
る吸放湿性を有する建築用面材を本発明に係る装置に使
用することができる。また、上記面材においてヒドラジ
ド化合物では捕捉できない他のVOCを効果的に捕捉す
ることを目的として、前記吸放湿性に優れるとともに、
消臭性に優れた物質を使用することもできる。このよう
な物質としては、有機質炭化物、無機系吸放湿性物質等
が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を組み合わせ
て前記面材に添加してもよい。前記の有機質炭化物や無
機系吸放湿性物質のなかには、その優れた吸着能によ
り、消臭性とともに吸放湿性を兼ね備えたものが多い。
従って、そのような物質を1種または2種以上添加内添す
ることによって、本発明に使用する建築用面材は、それ
自体が消臭性とともに吸放湿性をも備えたものとなり得
る。また、前記ヒドラジド化合物とこれらの1種または
2種以上を併用してもよい。さらに、前記面材の寸法安
定性を向上させるため、撥水性付与剤を添加したもので
あってもよい。
【0043】次に、これらの物質及び本発明の装置への
使用に適したそれらの添加量等について説明する。
【0044】本発明の建築用面材に使用される有機質炭
化物としては、白炭、黒炭、低温炭化木炭、竹炭、オガ
炭の他、炭化・賦活化された活性炭等生産地、炭化法、
炭化の進行度、原料等によって分類されているあらゆる
ものうちから選択した1種又は2種以上の炭化物を使用
することができる。一般に、木炭や活性炭等の炭は、炭
化温度が約600〜700℃で炭化したものが最高の吸
着性能を示すことが知られているが、このような優れた
吸着性能を有するものも好適に使用することができる。
又、近年ゼロエミッションの観点から、森林の間伐材、
流木、雑草等を始め、茶ガラ、コーヒー粕、野菜屑、菜
実粕、残飯、紙、古紙類(この中には、廃石膏ボードの
原紙も含む。)、パルプ残渣、製紙工場から発生する汚
泥等の炭化物や活性炭としてこれらを処理したものも、
一般的な松、楢、くぬぎ等の木炭、竹炭、活性炭等と同
様に本発明に使用することができる。
【0045】有機質炭化物の添加方法としては、特に限
定されず、粉末の状態又はスラリー状にて基材に添加し
てもよく、建築用面材に含有させる混和材等に予め混合
し、練り合わせる等してもよく、さらに石膏ボードの表
面材として使用される石膏ボード用原紙に内添してもよ
い。
【0046】この有機質炭化物は、添加量を増すほど得
られる建築用面材の吸着性能は向上するが、反面得られ
る建築用面材の機械的強度は低下することになる。従っ
て、その添加量としては、0.1〜20重量部、望まし
くは0.1〜10重量部、更に望ましくは0.1〜7重
量部が適している。0.1重量部未満では、当該炭化物
添加の有無による消臭性に有意差が認められず、上記範
囲を超えて添加した場合、消臭性能は向上するものの、
機械的強度等他の物性の低下につながるためである。
【0047】本発明の建築用面材に使用される無機系吸
放湿性物質としては、置かれる環境条件によって吸放湿
性を呈するあらゆる物質を使用することができる。例え
ば、シリカゲル、ゼオライト群、珪藻土(例えば、稚内
層珪藻頁岩等)、アパタルジャイトおよびモンモリロナ
イト(酸性白土)等の粘土鉱物が一般的に知られてお
り、本発明においては、これらをいずれも使用すること
ができる。特に、これらをか焼処理又は酸処理したもの
は、未処理品よりも優れた吸放湿性能を示すことが知ら
れており特に好適である。例えば、酸性白土等を酸処理
した活性白土も好適に使用できる。勿論、上記したよう
な無機系吸放湿性物質を1種或いは2種以上添加して使
用することができる。
【0048】無機系吸放湿性物質の添加方法としては、
特に限定されず、粉末の状態又はスラリー状で基材に添
加してもよく、建築用面材に含有させる混和材等に予め
混合し、練り合わせる等してもよく、さらに建築用面材
が表面材を積層して構成される場合にあっては、その表
面材に内添してもよい。
【0049】無機系吸放湿性物質の添加量としては、基
材100重量部当り3〜60重量部、好ましくは5〜2
0重量部である。これらの無機系吸放湿性物質は、添加
量を多くするほど吸放湿性能を増加させることができる
が、その反面、上記範囲を超えて添加すると、建築用面
材の強度を低下させることとなるので好ましくない。
一方、3重量部未満の添加量では、建築用面材に明らか
な吸放温性能の向上を発現させるには至らない。撥水性
付与剤としては、公知となっているあらゆる種類のもの
を使用することができるが、本発明者らは、性能、価格
および養生時間等を勘案しつつ検討したところ、下記に
挙げるようなシリコーン系撥水性付与剤および/又はパ
ラフィン系撥水性付与剤が適していることが分かった。
【0050】シリコーン系撥水性付与剤の好適なものと
しては、具体的には、例えば、特許第2739872号
公報に記載されているオルガノシロキサンおよび特許第
2686792号公報に記載されているオルガノボリシ
ロキサン等を挙げることができる。
【0051】また、パラフィン系撥水性付与剤の好適な
ものとしては、特公平7−61889号公報に記載され
ている融点40〜90℃のワックス類とオレフィンー無
水マレイン酸誘導体等を、アルカリ性下で水中に乳化し
てなるエマルションにボリビニルアルコールを含有させ
てなるエマルション等を挙げることができる。
【0052】撥水性付与剤を本発明の消臭性建築用面材
に添加する方法としては、基材又は混和材等に添加する
のみならず、得られる基材の硬化、成型体に含浸しても
よく、これらに限定されない。
【0053】撥水性付与剤の添加量は、特に限定されな
いが、建築用面材の吸湿時の伸長率を抑制できればよ
く、例えば、石膏ボード類の2時間水中浸漬時の全吸水
率を10%以下に(JIS A 6901準拠)、2時
間全吸水時の伸長率を0.1%以下に抑制できる量であ
ればよい。その添加量は、シリコーン系撥水性付与剤で
あれば、基材100重量部当り0.05〜1重量部、好
ましくは0.3〜0.7重量部とし、パラフィン系撥水
性付与剤であれば基材100重量部に対して0.5〜5
重量部、好ましくは2〜4重量部とすることができる。
これらの撥水性付与剤の量は、添加量を多くすると、上
記で述べた2時間全吸水率および2時間全吸水時の伸長
率を低下させることができ、撥水性および寸法安定性が
良好になるが、上記範囲を超えて添加しても、効果の割
に材料にかかる費用が高価となり、経済性に劣ることと
なる。一方、いずれの撥水性付与剤においても、添加量
が少な過ぎると、所望する撥水性および寸法安定性が得
られない。
【0054】前記の消臭性、吸放湿性、寸法安定性等に
優れた建築用面材は、いずれも、前記のように通常行わ
れる製造ラインで製造することができる。
【0055】例えば、前記建築用面材が石膏ボードの場
合であれば、通常の石膏ボード製造ラインで製造するこ
とができる。当該製造ラインにおいては、ヒドラジド化
合物は焼石膏や通常使用される混和材等の何れか又はそ
れぞれに添加し、および/又は該化合物を内添した石膏
ボード用原紙を使用して本発明に内包される消臭性の石
膏ボードを製造することができる。また、同様に前記の
炭化物、無機系吸放湿性物質および/又は撥水性付与剤
を前記方法により添加することにより、高い吸放湿性お
よび/又は寸法安定性を有する石膏ボードを得ることが
できる。
【0056】各種セメント板も、又加水混練後、圧縮成
型、押出し成型、抄造等の手段を用いて通常の製造ライ
ンで製造することができる。そして、石膏ボードの場合
と同様に、上記ヒドラジド化合物等の成分は、セメント
原料や通常使用される混和材等の何れか又はそれぞれに
添加することにより、所望の消臭性を有する各種セメン
ト板を得ることができる。
【0057】なお、上記した板状の建築用面材の製造ラ
インでは、石膏、セメント等の基材や前記ヒドラジド化
合物、吸放湿性物質、撥水性付与剤等の他、パルプ繊維
又はガラス繊維等の公知の混和材や公知の発泡剤、凝結
調整剤或いは接着増強剤等を適宜添加することができる
ことはいうまでもない。
【0058】次に、請求項2記載の室内空気処理装置の
構成において、室内を構成する区画面の一部としては、
例えば室内に張り出した柱や梁などや室内に備え付けの
クローゼットや扉などを例示することができる。本発明
の室内空気処理装置においては、当該区画面のいずれか
の位置に室内空気の吸込口を、また同じく同一区画面ま
たは別の区画面のいずれかの位置に吹出口を設け、前記
吸込口と前記吹出口とを連通させる風道とを有するもの
である。即ち、前記吸込口と吹出口とは、柱の一方向に
向いた面内に若しくは別個の面に、梁の一方向を向いた
面内に若しくは別個の面に設けてもよいのは、前記請求
項1記載の発明と同様であり、それらの面のいずれかの
位置に設けることができる。また、特に集合住宅等にお
いては、必ずクローゼットが設けられているといえるほ
どになっており、その出入り口によろい戸が設けられて
いる場合、容易に本発明に係る室内空気処理装置とする
ことができる点で好適である。即ち、かかる空間の出入
り口以外の壁面のいずれか1面または前面に前記消臭性
を有する建築用面材を配設するのみで本発明の目的を達
成することができる。
【0059】さらに、例えば扉であれば、そのいずれか
一面または両面に吸込口及び吹出口となる開口部を空
け、それぞれに羽根板を取付け、前記扉内部に前記した
風道となる中空層を設けた上で前記中空層の幅方向の中
間に前記消臭性を有する建築用面材を固定することで、
前記クローゼットと同様、本発明の室内空気処理装置を
得ることができる。尚、扉はその開閉方式等を一切問わ
ない。
【0060】図2(a)は、室内に張り出した柱内に組
み込んだ室内空気処理装置の1例を例示している。ま
た、図2(b)は、図2(a)中のA−A’断面図を示
している。吸込口5及び吹出口6は、前記柱の別個の面
にそれぞれ設けられている。また、前記柱表面を構成す
る建築用面材23及び24のうち、面材23が消臭性を
有する面材若しくは吸放湿性を有する面材、または消臭
性及び吸放湿性を有する面材である。尚、符号25は、
高層オフィスビル等で一般的に使用されるH型鋼を示し
ている。柱内部の骨組みは、前記鋼材に限られず、木質
構造材であってもよいことは言うまでもない。
【0061】室内空気は、吸込口5内部のファン(不図
示)または自然対流によってからルーバー21を経て前
記吸込口5から流入し、柱内の空間を風道として柱内を
上方に移動する。その際に、消臭性を有する建築用面材
23に空気が接し、当該空気中のVOC等の汚染物質成
分が面材23に捕捉される。また、前記面材23が、吸
放湿性を有する面材、または消臭性及び吸放湿性を有す
る面材の場合には、その表面において空気の調湿または
空気の浄化が行われる。また、消臭性を有する面材とと
もに吸放湿性を有する面材が併用(混在)されている場
合やそれ自体が消臭性及び吸放湿性を有する面材である
場合には、浄化とともに調湿が行われる。このように浄
化または/及び調湿された室内空気は、吹出口6からル
ーバー22を通して室内に戻される。
【0062】フィルター等の構成要素は、前記請求項1
記載の構成に準じて設けてもよい。また、消臭性を有す
る建築用面材については、請求項1に係る発明に係るそ
れらと同様である。
【0063】図3は、請求項2記載の発明に係る装置の
別の1例であるドア7の断面図を示している。
【0064】この例では、消臭性を有する建築用面材
が、その内部に固定されている。また、この例では、ド
アの片面のみを請求項2記載の発明に係る装置としたも
のであるが、このドアの反対面にも吸込口及び吹出口を
設けた構成であってもよい。
【0065】この例では、室内空気は、ルーバー31を
通して吸込口8から流入し、ドア表面材33と前記面材
32の間の空隙(風道)内を上方に移動し、その際面材
32と接し、前記空気が浄化される。また、消臭性を有
する面材とともに吸放湿性を有する面材が併用(混在)
されている場合やそれ自体が消臭性及び吸放湿性を有す
る面材である場合には、浄化とともに調湿が行われる。
その後、ルーバー34を経て吹出口9より再び室内に戻
される。
【0066】図4は、請求項3記載の発明に係る装置の
1変形例であるドア10の断面図を示している。この例
では、よろい戸のような形状を呈しているが、前記した
ドア7と異なり、本発明においては前記の中空層を設け
ず、本ドアを構成する羽根板間の空間を開口部兼風道と
し、前記羽根板で挟まれた空間においてVOC捕捉及び
調湿を行うものである。図中、符号44及び45が、消
臭性を有する建築用面材を示している。室内空気は、こ
のドアの両面において羽根板46,47,48及び49を
通して内部の面材44及び45と接し、その表面にて汚
染物質の浄化が行われる。また、消臭性を有する面材と
ともに吸放湿性を有する面材が併用(混在)されている
場合やそれ自体が消臭性及び吸放湿性を有する面材であ
る場合には、浄化とともに調湿が行われる。
【0067】
【発明の効果】前記例示したように、これらの空気処理
装置を室内の壁、柱、ドア等に設けることにより、VO
Cで汚染された室内空気は、当該装置内に設けられた風
道に取り込まれて、前記の消臭性を有する建築用面材に
接することにより汚染物質であるVOCが当該面材に捕
捉される。VOCが捕捉されることにより、VOCで汚
染された室内空気は浄化再生される。また、前記フィル
ターを設けることにより、塵埃等も効果的にろ過するこ
とが可能である。このようにろ過、浄化された室内空気
は、前記風道内を移動し、吹出口から室内に戻される。
【0068】この室内空気の流れは、室内空気の自然対
流によって、または冷暖房運転等によって発生するもの
であるが、前記のとおり小型のファン等の送風手段を設
けることによりさらに効果的に室内空気の流量を増すこ
とができ、その結果VOC捕捉性能が発揮されることと
なり、より迅速に、より広い室内空間に存在する空気を
浄化させることが可能となる。
【0069】また、前記壁面や天井面等の区画面を適宜
組合せ、かつ本発明に係る装置を複数設置することによ
り、室内のみならず建築物内部全体の空気の浄化が可能
となる。しかも、換気等にたよることがないため、省エ
ネルギーの点からも効果的な室内空気の浄化、調湿を行
うことができる。
【0070】また、請求項2及び3記載の構成は、さら
に安価にVOCで汚染された室内空気を浄化し、調湿す
るのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る間仕切り壁に組み込
んだ装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】請求項2記載の発明に係る装置を柱内に組み込
んだ概略構成を示す図である。(a)は、斜視図であ
り、(b)は、(a)のA−A’断面図である。
【図3】ドアに組み込んだ室内空気処理装置の概略構成
を示す縦断面図である。
【図4】ドアに組み込んだ室内空気処理装置(変形例)
の概略構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1、4 室内空気処理装置 2、5、8 吸込口 3、6、9 吹出口 7、10 ドア 11、17、21、22、31、34 ルーバー 12 ファン 13、16 フィルター 14、15、23、24、32、44、45 建築用
面材 25 H型鋼 33、35 ドア表面材 41、42、43 ドア枠材 46、47、48、49 羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 1/92 E04B 1/92 F24F 1/00 F24F 7/00 A 7/00 7/06 A 7/06 1/00 371Z (72)発明者 後藤 剛司 東京都足立区江北2丁目1番1号 吉野石 膏株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 2E001 DB03 DH21 FA02 FA06 FA14 FA33 FA34 GA12 HA01 HA03 HB04 JA01 JA02 JA22 JC09 NA01 NB03 3L051 BC07 BC10 3L058 BD00 BE08 BG03 4C080 BB02 CC02 HH05 HH09 JJ03 KK08 LL02 LL10 MM04 MM05 MM06 MM18 NN22 QQ17 4D052 AA08 CA02 CA09 CE00 HA01 HA03 HA07 HA21 HA32 HB05 HB06 HB07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内を構成するいずれか1の区画面に設
    けられた室内空気の吸込口と、前記室内区画面若しくは
    他の室内区画面に設けられた清浄空気の吹出口と、前記
    区画内部に設けられ、前記吸込口と前記吹出口とを連通
    させる風道とを備えてなる室内空気処理装置であって、
    前記室内区画面に積層配設され、当該区画面を構成する
    前記建築用面材のうち最内層に配設される建築用面材
    が、少なくとも1種類の消臭性を有する建築用建材であ
    ることを特徴とする室内処理装置。
  2. 【請求項2】 室内区画面を構成する一部の部材の少
    なくとも1面に設けられた室内空気の吸込口と、同一面
    または前記部材を構成する別の少なくとも1面に設けら
    れた吹出ロと、前記部材内に設けられ、前記吸込口と吹
    出口とを連通可能とさせる風道とを備えてなる室内空気
    処理装置であって、前記部材表面を構成する積層配設さ
    れた建築用面材のうち最内層に配設される面材が、少な
    くとも1種類の消臭性を有する建築用面材であることを
    特徴とする室内空気処理装置。
  3. 【請求項3】 室内区画面を構成する一部の部材であ
    って、当該部材の少なくとも1面に設けられた室内空気
    の吸込口と、同一面または前記部材を構成する別の少な
    くとも1面に設けられた吹出ロとを備えてなる室内空気
    処理装置であって、前記部材内部に配設される建築用面
    材が、少なくとも1種類の消臭性を有する建築用面材で
    あることを特徴とする室内空気処理装置。
  4. 【請求項4】 前記最内層または前記部材内部に配設さ
    れる建築用面材が、消臭性を有する建築用面材ととも
    に、吸放湿性を有する建築用建材をも混在させてなる請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の室内空気処理装置。
  5. 【請求項5】 前記最内層または前記部材内部に配設さ
    れる建築用面材が、消臭性及び吸放湿性を有する少なく
    とも1種類の建築用面材である請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の室内空気処理装置。
  6. 【請求項6】 前記吸込口及び前記吹出口の少なくとも
    一方に、送風手段を備えてなる請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の室内空気処理装置。
  7. 【請求項7】 前記部材が、ドアである請求項2〜6の
    いずれか1項に記載の室内空気処理装置。
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