JP2001031463A - 高機能塗り壁材及び上塗り壁形成方法 - Google Patents

高機能塗り壁材及び上塗り壁形成方法

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JP2001031463A
JP2001031463A JP23653199A JP23653199A JP2001031463A JP 2001031463 A JP2001031463 A JP 2001031463A JP 23653199 A JP23653199 A JP 23653199A JP 23653199 A JP23653199 A JP 23653199A JP 2001031463 A JP2001031463 A JP 2001031463A
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calcium carbonate
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Kozo Hanada
耕三 花田
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Dantani Plywood Co Ltd
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Dantani Plywood Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/14Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing calcium sulfate cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00474Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00482Coating or impregnation materials
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で調湿機能、不燃性に優れた塗り壁
材およびそれを用いる消臭機能を有する上塗り壁形成方
法を提供すること。 【解決手段】 重量で、半水石膏:50%〜70%、炭
酸カルシウム:5%〜20%、調湿剤:5%〜30%を
含み、増粘剤、防黴剤等の有機分および酸化金属類を添
加してなる高機能塗り壁材ならびにこの塗り壁材を用い
て壁下地上面に上塗り壁を形成しさらに表層に光触媒膜
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調湿機能、不燃性
を有する塗り壁材およびそれを用いる調湿機能および消
臭機能を有する上塗り壁形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、騒音等の小さなまた、断熱性、気
密性に優れた快適な住空間を指向して、気密性の高い建
築物となってきており、住空間の調湿は専ら空調設備に
よってなされている。
【0003】しかしながら、温度、湿度の調節を専ら空
調設備によって行うときは、消費エネルギー(電力消費
=重油消費)の増大につながり、地球環境保全の観点か
らも好ましくない。
【0004】そこで、自然エネルギーを利用した湿度調
節手段として、吸放湿性に優れた壁面材料或は壁面構造
が種々検討されてきており、簡潔な構成にして安価な吸
放湿能の高い壁材或は壁面構造が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安価で高い
調湿機能および有害物質吸着機能を有するとともに、不
燃性に優れた塗り壁材およびそれを用いる調湿機能およ
び消臭機能を有する上塗り壁形成方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、請求項1に記載の発明は、半水石膏、炭酸カルシウ
ムおよび調湿剤を主成分とする高機能塗り壁材である。
【0007】請求項2に記載の発明は、重量で、半水石
膏:50%〜70%、炭酸カルシウム:5%〜20%、
調湿剤:5%〜30%を含み、増粘剤、防黴剤等の有機
分および酸化金属類を添加してなる高機能塗り壁材であ
る。
【0008】請求項3に記載の発明は、調湿剤が、平均
細孔径:50Å〜80ÅのB型シリカゲルである請求項
1または請求項2に記載の高機能塗り壁材である。
【0009】請求項4に記載の発明は、重量で、半水石
膏:50%〜70%、炭酸カルシウム:5%〜20%、
調湿剤:5%〜30%を含み、増粘剤、防黴剤等の有機
分および酸化金属類を添加してなる高機能塗り壁材を水
で混練し、壁下地表面に上塗りして仕上げる上塗り仕上
げ面に光触媒皮膜を形成することを特徴とする上塗り壁
形成方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
【作用】請求項1乃至請求項3に記載の発明は叙上のよ
うな構成になるので、安価にして吸放湿能の高い調湿性
に優れたまた、高い有害物質吸着能を有する塗り壁材を
提供することができる。
【0011】請求項4に記載の発明によるときは、光触
媒が紫外線の照射を受けて発生する活性酸素種によっ
て、塗り壁材が吸着した有害物質たとえばアンモニア、
ホルムアルデヒドといったガスを攻撃、分解し脱臭す
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を、その一実施例に則して詳細
に説明する。
【0013】本発明の塗り壁材は、半水石膏および炭酸
カルシウムを主成分とし、これに調湿剤としてB型シリ
カゲル、珪酸カルシウム系水和物、珪藻土および木粉の
何れか1種または1種以上を重量で、5%〜20%含有
する。好ましくは、10%〜20%の範囲内である。B
型シリカゲルは、平均細孔径が50Å〜80Åのものが
調湿機能および吸着機能において優れている。好ましく
は、50Å〜80Åである。
【0014】また、有機分は4%〜6%の範囲内で添加
され、有機分としては増粘剤や防黴剤他がある。増粘剤
としては、たとえばカルボキシメチルセルロース(CM
C)やアクリルエマルジョン等の共重合樹脂が用いられ
る。また、防黴剤としては、たとえばベンゾイミダゾー
ル(武田薬品(株)製商品名:コートサイド#100粒
削、有効成分:BCM、IPBC)が用いられる。さら
に、顔料として、金属酸化物たとえば酸化鉄、アルミ
ナ、マグネシアの粉末を0.3%〜3%の範囲で添加す
る。また、仕上げ性能の向上ならびに塗布硬化後の寸法
安定性向上を目的として酸化鉄、アルミナ、マグネシア
等を含む雲母、粘土、鉱物粉末を2%〜5%の範囲で添
加する。
【0015】この他に、骨材としてたとえば焼成真珠岩
(パーライト)や意匠性付与の観点から篩い砂を2%〜
4%の範囲内で添加することもできる。
【0016】主成分である半水石膏および炭酸カルシウ
ムはそれぞれ硬化剤および充填剤として添加され、半水
石膏は50%〜70%の範囲内で添加される。半水石膏
は、上塗り壁の強度、剛性および不燃性の観点から、少
なくとも50%添加される。一方、他の添加成分たとえ
ば調湿剤とのバランスからその含有量は70%以下であ
る。
【0017】半水石膏としては、工業的生産即ち生産
量、コストの観点からβ−半水石膏が好ましく用いられ
る。α−半水石膏単身或はβ−半水石膏にα−半水石膏
を混合して用いることも勿論できる。
【0018】また、充填剤として、炭酸カルシウムを上
塗り壁の強度、剛性を損なわない5%〜20%の範囲内
で添加する。好ましくは、5%〜10%の範囲内であ
る。
【0019】塗り壁に吸放湿能および有害物質たとえば
アンモニアガスやホルムアルデヒドガスの吸着能を付与
する調湿剤として、B型シリカゲル、珪酸カルシウム系
水和物、珪藻土および木粉等の1種以上を5%〜30%
の範囲内で添加する。好ましくは、10%〜20%の範
囲内である。添加量が5%未満では吸放湿能および有害
物質の吸着機能の発現が不十分であり、30%を超えて
添加すると、上塗り壁の強度、剛性を損なうのみならず
コストを上昇せしめ、効果はそれほど向上しない。
【0020】調湿剤としては、上記の中でもB型シリカ
ゲルが多孔質で吸着力が大きく優れている。B型シリカ
ゲルはA型シリカゲルに比し気孔が大きく、対象空間に
おける湿度が低くなったときの放湿能において優れてい
る。その際、B型シリカゲルは、平均細孔径が50Å〜
80Åのものが調湿機能および吸着機能において優れて
いる。好ましくは、60Å〜70Åの範囲内である。
【0021】B型シリカゲルは、その粒度が100メッ
シュ好ましくは200メッシュを透過したものを用い
る。このような粒子にすることで比表面積を増大させる
とともに、塗り壁材に均一に分散させ得、優れた吸放湿
能および吸着能を塗り壁材に付与することができる。
【0022】上に述べた組成の塗り壁材とすることによ
り、優れた調湿性を有する上塗り壁とすることができ
る。即ち、相対湿度:70%以上の高湿度雰囲気下では
吸湿し、相対湿度:40%以下のドライな雰囲気下では
放湿を行う。
【0023】また、本発明の高機能塗り壁材による壁は
吸放湿の初期応答性が良好で、木材(杉製材)に比し数
倍の初期応答性がある。初期応答性は、所期の吸放湿量
或は有害物質吸着レベルに達する速度で示される。
【0024】本発明の塗り壁材は施工性に優れ、水で混
練するだけで上塗りできまた、たとえば石膏ボード下地
に対する凹部充填などの下地処理を上塗り剤と同様のも
ので行うことができさらに、最終仕上げ面は鏝波を消す
程度の仕上げでよい。
【0025】本発明の塗り壁材は無機材料主体で不燃で
あり、防黴剤の添加により防黴性にも優れている。即
ち、本発明の高機能塗り壁材は、無機材料を主体とする
ものであるから栄養分が少なく、木材やビニールクロス
等の有機材料に比し黴が発生し難い。一方、吸湿した場
合に材料中に多くの水分をもつことから、塗り壁材全体
に黴が繁殖することが懸念されるが、水蒸気の状態で吸
着されている水分は黴の繁殖には寄与しない。
【0026】また、本発明の高機能塗り壁材は寸法安定
性がよく、吸放湿による塗り壁の体積膨張は、木材等に
比し格段に小さい。
【0027】実施例1 重量で、β−半水石膏:59%、炭酸カルシウム:14
%、B型シリカゲル:15%、増粘剤としてのCMCお
よび防黴剤としてのベンゾイミダゾールを有機分合計で
5%、骨材としてのパーライトを3%、顔料として酸化
鉄を1%、仕上げ性能の向上ならびに塗布硬化後の寸法
安定性向上を目的として酸化鉄、アルミナを含む雲母粉
末を3%を含有せしめた塗り壁材を調整した。これを水
で混練し、厚さ:12.5mmの石膏ボード下地に、厚
さ:2.5mmとなるように上塗りした。
【0028】本発明の高機能塗り壁材の吸放湿能の試験
結果を、図1に示す。試験時の雰囲気条件は、吸湿過
程:30℃×80%RH、放湿過程:20℃×50%R
Hであった。図1から、本発明の高機能塗り壁材の吸放
湿能が、従来の塗り壁材に比し格段に優れていることが
分かる。なお、図1において、吸放湿能は、塗り壁m2
当りの吸放湿量(g)で示されている。
【0029】本発明の高機能塗り壁材の初期応答性の試
験結果を、図2に示す。図2から、本発明の高機能塗り
壁材の初期応答性が、従来の塗り壁材に比し格段に優れ
ていることが分かる。なお、図2において、吸放湿能
は、図1におけると同様に、塗り壁m2当りの吸放湿量
(g)で示されている。
【0030】本発明の高機能塗り壁材の黴抵抗性試験結
果を、表1および表2に示す。黴抵抗性試験は、各試料
板(50mm×50mm)をアルコール綿で両面をよく
拭いた後、滅菌した脱脂綿で拭き、試験に供するまで無
菌状態とし、5種類の菌株を用いてJIS Z 291
1に準拠してなされた。
【0031】表1および表2から明らかなように、本発
明の高機能塗り壁材においては菌糸の発育は認められ
ず、優れた黴抵抗性を有することが明らかである。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】上記本発明の高機能塗り壁材による上塗り
面に、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等の光
触媒膜を形成し、塗り壁が吸着した有害物質たとえばア
ンモニアやホルムアルデヒドといったガスを分解し無害
化する。また、そうした光触媒が仕上材表面に存在する
ことによって、塗り壁剤自体の防汚性、抗菌性の向上も
期待できる。
【0035】上塗り壁面に酸化チタン(TiO2)等の
光触媒膜を形成するには、有機化合物を出発原料とする
ゾル・ゲル法により形成する方法或は繊維質の中に粉末
として分散させる方法や常温硬化型酸化チタン水溶液を
塗り壁剤施工後に表面に噴霧する方法を採ることができ
る。
【0036】実施例2 実施例1に示す塗り壁材を水で混練し、石膏ボード下地
に上塗りして仕上げた壁面に、溶射法により酸化チタン
粉末を吹き付け、固形分:2g/m2の光触媒膜を形成
した。光触媒が紫外線を照射されて発する活性酸素種に
よって、上塗り壁面に吸着されたホルムアルデヒドガス
といった有害物質が分解、無害化された。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上述べたように構成したか
ら、不燃性、調湿性に優れた塗り壁材を提供することが
できる。
【0038】また、請求項4に記載の発明によるとき
は、上塗り壁面が吸着した有害物質たとえばホルムアル
デヒド、アンモニアといったガスを、紫外線を受けて光
触媒が発する活性酸素種によって攻撃、分解し、よく消
臭、無害化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高機能塗り壁材の吸放湿能の試験結果
を示すグラフ
【図2】本発明の高機能塗り壁材の初期応答性の試験結
果を示すグラフ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 16:00)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半水石膏、炭酸カルシウムおよび調湿剤
    を主成分とする高機能塗り壁材。
  2. 【請求項2】 重量で、半水石膏:50%〜70%、炭
    酸カルシウム:5%〜20%、調湿剤:5%〜30%を
    含み、増粘剤、防黴剤等の有機分および酸化金属類を添
    加してなる高機能塗り壁材。
  3. 【請求項3】 調湿剤が、平均細孔径:50Å〜80Å
    のB型シリカゲルである請求項1または請求項2に記載
    の高機能塗り壁材。
  4. 【請求項4】 重量で、半水石膏:50%〜70%、炭
    酸カルシウム:5%〜20%、調湿剤:5%〜30%を
    含み、増粘剤、防黴剤等の有機分および酸化金属類を添
    加してなる高機能塗り壁材を水で混練し、壁下地表面に
    上塗りして仕上げる上塗り仕上げ面に光触媒皮膜を形成
    することを特徴とする上塗り壁形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002360680A (ja) * 2001-06-06 2002-12-17 Yoshino Gypsum Co Ltd 室内空気処理装置
CN106587880A (zh) * 2016-12-15 2017-04-26 岑其挺 石膏基墙面底层找平材料
JP2017089371A (ja) * 2015-10-31 2017-05-25 ヤマガタヤ産業株式会社 塗り壁材とその施工方法、及び塗り壁構造

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