JP2001031463A - 高機能塗り壁材及び上塗り壁形成方法 - Google Patents
高機能塗り壁材及び上塗り壁形成方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価で調湿機能、不燃性に優れた塗り壁
材およびそれを用いる消臭機能を有する上塗り壁形成方
法を提供すること。 【解決手段】 重量で、半水石膏:50%〜70%、炭
酸カルシウム:5%〜20%、調湿剤:5%〜30%を
含み、増粘剤、防黴剤等の有機分および酸化金属類を添
加してなる高機能塗り壁材ならびにこの塗り壁材を用い
て壁下地上面に上塗り壁を形成しさらに表層に光触媒膜
を形成する。
材およびそれを用いる消臭機能を有する上塗り壁形成方
法を提供すること。 【解決手段】 重量で、半水石膏:50%〜70%、炭
酸カルシウム:5%〜20%、調湿剤:5%〜30%を
含み、増粘剤、防黴剤等の有機分および酸化金属類を添
加してなる高機能塗り壁材ならびにこの塗り壁材を用い
て壁下地上面に上塗り壁を形成しさらに表層に光触媒膜
を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調湿機能、不燃性
を有する塗り壁材およびそれを用いる調湿機能および消
臭機能を有する上塗り壁形成方法に関する。
を有する塗り壁材およびそれを用いる調湿機能および消
臭機能を有する上塗り壁形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、騒音等の小さなまた、断熱性、気
密性に優れた快適な住空間を指向して、気密性の高い建
築物となってきており、住空間の調湿は専ら空調設備に
よってなされている。
密性に優れた快適な住空間を指向して、気密性の高い建
築物となってきており、住空間の調湿は専ら空調設備に
よってなされている。
【0003】しかしながら、温度、湿度の調節を専ら空
調設備によって行うときは、消費エネルギー(電力消費
=重油消費)の増大につながり、地球環境保全の観点か
らも好ましくない。
調設備によって行うときは、消費エネルギー(電力消費
=重油消費)の増大につながり、地球環境保全の観点か
らも好ましくない。
【0004】そこで、自然エネルギーを利用した湿度調
節手段として、吸放湿性に優れた壁面材料或は壁面構造
が種々検討されてきており、簡潔な構成にして安価な吸
放湿能の高い壁材或は壁面構造が求められている。
節手段として、吸放湿性に優れた壁面材料或は壁面構造
が種々検討されてきており、簡潔な構成にして安価な吸
放湿能の高い壁材或は壁面構造が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安価で高い
調湿機能および有害物質吸着機能を有するとともに、不
燃性に優れた塗り壁材およびそれを用いる調湿機能およ
び消臭機能を有する上塗り壁形成方法を提供することを
目的とする。
調湿機能および有害物質吸着機能を有するとともに、不
燃性に優れた塗り壁材およびそれを用いる調湿機能およ
び消臭機能を有する上塗り壁形成方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、請求項1に記載の発明は、半水石膏、炭酸カルシウ
ムおよび調湿剤を主成分とする高機能塗り壁材である。
の、請求項1に記載の発明は、半水石膏、炭酸カルシウ
ムおよび調湿剤を主成分とする高機能塗り壁材である。
【0007】請求項2に記載の発明は、重量で、半水石
膏:50%〜70%、炭酸カルシウム:5%〜20%、
調湿剤:5%〜30%を含み、増粘剤、防黴剤等の有機
分および酸化金属類を添加してなる高機能塗り壁材であ
る。
膏:50%〜70%、炭酸カルシウム:5%〜20%、
調湿剤:5%〜30%を含み、増粘剤、防黴剤等の有機
分および酸化金属類を添加してなる高機能塗り壁材であ
る。
【0008】請求項3に記載の発明は、調湿剤が、平均
細孔径:50Å〜80ÅのB型シリカゲルである請求項
1または請求項2に記載の高機能塗り壁材である。
細孔径:50Å〜80ÅのB型シリカゲルである請求項
1または請求項2に記載の高機能塗り壁材である。
【0009】請求項4に記載の発明は、重量で、半水石
膏:50%〜70%、炭酸カルシウム:5%〜20%、
調湿剤:5%〜30%を含み、増粘剤、防黴剤等の有機
分および酸化金属類を添加してなる高機能塗り壁材を水
で混練し、壁下地表面に上塗りして仕上げる上塗り仕上
げ面に光触媒皮膜を形成することを特徴とする上塗り壁
形成方法である。
膏:50%〜70%、炭酸カルシウム:5%〜20%、
調湿剤:5%〜30%を含み、増粘剤、防黴剤等の有機
分および酸化金属類を添加してなる高機能塗り壁材を水
で混練し、壁下地表面に上塗りして仕上げる上塗り仕上
げ面に光触媒皮膜を形成することを特徴とする上塗り壁
形成方法である。
【0010】
【作用】請求項1乃至請求項3に記載の発明は叙上のよ
うな構成になるので、安価にして吸放湿能の高い調湿性
に優れたまた、高い有害物質吸着能を有する塗り壁材を
提供することができる。
うな構成になるので、安価にして吸放湿能の高い調湿性
に優れたまた、高い有害物質吸着能を有する塗り壁材を
提供することができる。
【0011】請求項4に記載の発明によるときは、光触
媒が紫外線の照射を受けて発生する活性酸素種によっ
て、塗り壁材が吸着した有害物質たとえばアンモニア、
ホルムアルデヒドといったガスを攻撃、分解し脱臭す
る。
媒が紫外線の照射を受けて発生する活性酸素種によっ
て、塗り壁材が吸着した有害物質たとえばアンモニア、
ホルムアルデヒドといったガスを攻撃、分解し脱臭す
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を、その一実施例に則して詳細
に説明する。
に説明する。
【0013】本発明の塗り壁材は、半水石膏および炭酸
カルシウムを主成分とし、これに調湿剤としてB型シリ
カゲル、珪酸カルシウム系水和物、珪藻土および木粉の
何れか1種または1種以上を重量で、5%〜20%含有
する。好ましくは、10%〜20%の範囲内である。B
型シリカゲルは、平均細孔径が50Å〜80Åのものが
調湿機能および吸着機能において優れている。好ましく
は、50Å〜80Åである。
カルシウムを主成分とし、これに調湿剤としてB型シリ
カゲル、珪酸カルシウム系水和物、珪藻土および木粉の
何れか1種または1種以上を重量で、5%〜20%含有
する。好ましくは、10%〜20%の範囲内である。B
型シリカゲルは、平均細孔径が50Å〜80Åのものが
調湿機能および吸着機能において優れている。好ましく
は、50Å〜80Åである。
【0014】また、有機分は4%〜6%の範囲内で添加
され、有機分としては増粘剤や防黴剤他がある。増粘剤
としては、たとえばカルボキシメチルセルロース(CM
C)やアクリルエマルジョン等の共重合樹脂が用いられ
る。また、防黴剤としては、たとえばベンゾイミダゾー
ル(武田薬品(株)製商品名:コートサイド#100粒
削、有効成分:BCM、IPBC)が用いられる。さら
に、顔料として、金属酸化物たとえば酸化鉄、アルミ
ナ、マグネシアの粉末を0.3%〜3%の範囲で添加す
る。また、仕上げ性能の向上ならびに塗布硬化後の寸法
安定性向上を目的として酸化鉄、アルミナ、マグネシア
等を含む雲母、粘土、鉱物粉末を2%〜5%の範囲で添
加する。
され、有機分としては増粘剤や防黴剤他がある。増粘剤
としては、たとえばカルボキシメチルセルロース(CM
C)やアクリルエマルジョン等の共重合樹脂が用いられ
る。また、防黴剤としては、たとえばベンゾイミダゾー
ル(武田薬品(株)製商品名:コートサイド#100粒
削、有効成分:BCM、IPBC)が用いられる。さら
に、顔料として、金属酸化物たとえば酸化鉄、アルミ
ナ、マグネシアの粉末を0.3%〜3%の範囲で添加す
る。また、仕上げ性能の向上ならびに塗布硬化後の寸法
安定性向上を目的として酸化鉄、アルミナ、マグネシア
等を含む雲母、粘土、鉱物粉末を2%〜5%の範囲で添
加する。
【0015】この他に、骨材としてたとえば焼成真珠岩
(パーライト)や意匠性付与の観点から篩い砂を2%〜
4%の範囲内で添加することもできる。
(パーライト)や意匠性付与の観点から篩い砂を2%〜
4%の範囲内で添加することもできる。
【0016】主成分である半水石膏および炭酸カルシウ
ムはそれぞれ硬化剤および充填剤として添加され、半水
石膏は50%〜70%の範囲内で添加される。半水石膏
は、上塗り壁の強度、剛性および不燃性の観点から、少
なくとも50%添加される。一方、他の添加成分たとえ
ば調湿剤とのバランスからその含有量は70%以下であ
る。
ムはそれぞれ硬化剤および充填剤として添加され、半水
石膏は50%〜70%の範囲内で添加される。半水石膏
は、上塗り壁の強度、剛性および不燃性の観点から、少
なくとも50%添加される。一方、他の添加成分たとえ
ば調湿剤とのバランスからその含有量は70%以下であ
る。
【0017】半水石膏としては、工業的生産即ち生産
量、コストの観点からβ−半水石膏が好ましく用いられ
る。α−半水石膏単身或はβ−半水石膏にα−半水石膏
を混合して用いることも勿論できる。
量、コストの観点からβ−半水石膏が好ましく用いられ
る。α−半水石膏単身或はβ−半水石膏にα−半水石膏
を混合して用いることも勿論できる。
【0018】また、充填剤として、炭酸カルシウムを上
塗り壁の強度、剛性を損なわない5%〜20%の範囲内
で添加する。好ましくは、5%〜10%の範囲内であ
る。
塗り壁の強度、剛性を損なわない5%〜20%の範囲内
で添加する。好ましくは、5%〜10%の範囲内であ
る。
【0019】塗り壁に吸放湿能および有害物質たとえば
アンモニアガスやホルムアルデヒドガスの吸着能を付与
する調湿剤として、B型シリカゲル、珪酸カルシウム系
水和物、珪藻土および木粉等の1種以上を5%〜30%
の範囲内で添加する。好ましくは、10%〜20%の範
囲内である。添加量が5%未満では吸放湿能および有害
物質の吸着機能の発現が不十分であり、30%を超えて
添加すると、上塗り壁の強度、剛性を損なうのみならず
コストを上昇せしめ、効果はそれほど向上しない。
アンモニアガスやホルムアルデヒドガスの吸着能を付与
する調湿剤として、B型シリカゲル、珪酸カルシウム系
水和物、珪藻土および木粉等の1種以上を5%〜30%
の範囲内で添加する。好ましくは、10%〜20%の範
囲内である。添加量が5%未満では吸放湿能および有害
物質の吸着機能の発現が不十分であり、30%を超えて
添加すると、上塗り壁の強度、剛性を損なうのみならず
コストを上昇せしめ、効果はそれほど向上しない。
【0020】調湿剤としては、上記の中でもB型シリカ
ゲルが多孔質で吸着力が大きく優れている。B型シリカ
ゲルはA型シリカゲルに比し気孔が大きく、対象空間に
おける湿度が低くなったときの放湿能において優れてい
る。その際、B型シリカゲルは、平均細孔径が50Å〜
80Åのものが調湿機能および吸着機能において優れて
いる。好ましくは、60Å〜70Åの範囲内である。
ゲルが多孔質で吸着力が大きく優れている。B型シリカ
ゲルはA型シリカゲルに比し気孔が大きく、対象空間に
おける湿度が低くなったときの放湿能において優れてい
る。その際、B型シリカゲルは、平均細孔径が50Å〜
80Åのものが調湿機能および吸着機能において優れて
いる。好ましくは、60Å〜70Åの範囲内である。
【0021】B型シリカゲルは、その粒度が100メッ
シュ好ましくは200メッシュを透過したものを用い
る。このような粒子にすることで比表面積を増大させる
とともに、塗り壁材に均一に分散させ得、優れた吸放湿
能および吸着能を塗り壁材に付与することができる。
シュ好ましくは200メッシュを透過したものを用い
る。このような粒子にすることで比表面積を増大させる
とともに、塗り壁材に均一に分散させ得、優れた吸放湿
能および吸着能を塗り壁材に付与することができる。
【0022】上に述べた組成の塗り壁材とすることによ
り、優れた調湿性を有する上塗り壁とすることができ
る。即ち、相対湿度:70%以上の高湿度雰囲気下では
吸湿し、相対湿度:40%以下のドライな雰囲気下では
放湿を行う。
り、優れた調湿性を有する上塗り壁とすることができ
る。即ち、相対湿度:70%以上の高湿度雰囲気下では
吸湿し、相対湿度:40%以下のドライな雰囲気下では
放湿を行う。
【0023】また、本発明の高機能塗り壁材による壁は
吸放湿の初期応答性が良好で、木材(杉製材)に比し数
倍の初期応答性がある。初期応答性は、所期の吸放湿量
或は有害物質吸着レベルに達する速度で示される。
吸放湿の初期応答性が良好で、木材(杉製材)に比し数
倍の初期応答性がある。初期応答性は、所期の吸放湿量
或は有害物質吸着レベルに達する速度で示される。
【0024】本発明の塗り壁材は施工性に優れ、水で混
練するだけで上塗りできまた、たとえば石膏ボード下地
に対する凹部充填などの下地処理を上塗り剤と同様のも
ので行うことができさらに、最終仕上げ面は鏝波を消す
程度の仕上げでよい。
練するだけで上塗りできまた、たとえば石膏ボード下地
に対する凹部充填などの下地処理を上塗り剤と同様のも
ので行うことができさらに、最終仕上げ面は鏝波を消す
程度の仕上げでよい。
【0025】本発明の塗り壁材は無機材料主体で不燃で
あり、防黴剤の添加により防黴性にも優れている。即
ち、本発明の高機能塗り壁材は、無機材料を主体とする
ものであるから栄養分が少なく、木材やビニールクロス
等の有機材料に比し黴が発生し難い。一方、吸湿した場
合に材料中に多くの水分をもつことから、塗り壁材全体
に黴が繁殖することが懸念されるが、水蒸気の状態で吸
着されている水分は黴の繁殖には寄与しない。
あり、防黴剤の添加により防黴性にも優れている。即
ち、本発明の高機能塗り壁材は、無機材料を主体とする
ものであるから栄養分が少なく、木材やビニールクロス
等の有機材料に比し黴が発生し難い。一方、吸湿した場
合に材料中に多くの水分をもつことから、塗り壁材全体
に黴が繁殖することが懸念されるが、水蒸気の状態で吸
着されている水分は黴の繁殖には寄与しない。
【0026】また、本発明の高機能塗り壁材は寸法安定
性がよく、吸放湿による塗り壁の体積膨張は、木材等に
比し格段に小さい。
性がよく、吸放湿による塗り壁の体積膨張は、木材等に
比し格段に小さい。
【0027】実施例1 重量で、β−半水石膏:59%、炭酸カルシウム:14
%、B型シリカゲル:15%、増粘剤としてのCMCお
よび防黴剤としてのベンゾイミダゾールを有機分合計で
5%、骨材としてのパーライトを3%、顔料として酸化
鉄を1%、仕上げ性能の向上ならびに塗布硬化後の寸法
安定性向上を目的として酸化鉄、アルミナを含む雲母粉
末を3%を含有せしめた塗り壁材を調整した。これを水
で混練し、厚さ:12.5mmの石膏ボード下地に、厚
さ:2.5mmとなるように上塗りした。
%、B型シリカゲル:15%、増粘剤としてのCMCお
よび防黴剤としてのベンゾイミダゾールを有機分合計で
5%、骨材としてのパーライトを3%、顔料として酸化
鉄を1%、仕上げ性能の向上ならびに塗布硬化後の寸法
安定性向上を目的として酸化鉄、アルミナを含む雲母粉
末を3%を含有せしめた塗り壁材を調整した。これを水
で混練し、厚さ:12.5mmの石膏ボード下地に、厚
さ:2.5mmとなるように上塗りした。
【0028】本発明の高機能塗り壁材の吸放湿能の試験
結果を、図1に示す。試験時の雰囲気条件は、吸湿過
程:30℃×80%RH、放湿過程:20℃×50%R
Hであった。図1から、本発明の高機能塗り壁材の吸放
湿能が、従来の塗り壁材に比し格段に優れていることが
分かる。なお、図1において、吸放湿能は、塗り壁m2
当りの吸放湿量(g)で示されている。
結果を、図1に示す。試験時の雰囲気条件は、吸湿過
程:30℃×80%RH、放湿過程:20℃×50%R
Hであった。図1から、本発明の高機能塗り壁材の吸放
湿能が、従来の塗り壁材に比し格段に優れていることが
分かる。なお、図1において、吸放湿能は、塗り壁m2
当りの吸放湿量(g)で示されている。
【0029】本発明の高機能塗り壁材の初期応答性の試
験結果を、図2に示す。図2から、本発明の高機能塗り
壁材の初期応答性が、従来の塗り壁材に比し格段に優れ
ていることが分かる。なお、図2において、吸放湿能
は、図1におけると同様に、塗り壁m2当りの吸放湿量
(g)で示されている。
験結果を、図2に示す。図2から、本発明の高機能塗り
壁材の初期応答性が、従来の塗り壁材に比し格段に優れ
ていることが分かる。なお、図2において、吸放湿能
は、図1におけると同様に、塗り壁m2当りの吸放湿量
(g)で示されている。
【0030】本発明の高機能塗り壁材の黴抵抗性試験結
果を、表1および表2に示す。黴抵抗性試験は、各試料
板(50mm×50mm)をアルコール綿で両面をよく
拭いた後、滅菌した脱脂綿で拭き、試験に供するまで無
菌状態とし、5種類の菌株を用いてJIS Z 291
1に準拠してなされた。
果を、表1および表2に示す。黴抵抗性試験は、各試料
板(50mm×50mm)をアルコール綿で両面をよく
拭いた後、滅菌した脱脂綿で拭き、試験に供するまで無
菌状態とし、5種類の菌株を用いてJIS Z 291
1に準拠してなされた。
【0031】表1および表2から明らかなように、本発
明の高機能塗り壁材においては菌糸の発育は認められ
ず、優れた黴抵抗性を有することが明らかである。
明の高機能塗り壁材においては菌糸の発育は認められ
ず、優れた黴抵抗性を有することが明らかである。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】上記本発明の高機能塗り壁材による上塗り
面に、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等の光
触媒膜を形成し、塗り壁が吸着した有害物質たとえばア
ンモニアやホルムアルデヒドといったガスを分解し無害
化する。また、そうした光触媒が仕上材表面に存在する
ことによって、塗り壁剤自体の防汚性、抗菌性の向上も
期待できる。
面に、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等の光
触媒膜を形成し、塗り壁が吸着した有害物質たとえばア
ンモニアやホルムアルデヒドといったガスを分解し無害
化する。また、そうした光触媒が仕上材表面に存在する
ことによって、塗り壁剤自体の防汚性、抗菌性の向上も
期待できる。
【0035】上塗り壁面に酸化チタン(TiO2)等の
光触媒膜を形成するには、有機化合物を出発原料とする
ゾル・ゲル法により形成する方法或は繊維質の中に粉末
として分散させる方法や常温硬化型酸化チタン水溶液を
塗り壁剤施工後に表面に噴霧する方法を採ることができ
る。
光触媒膜を形成するには、有機化合物を出発原料とする
ゾル・ゲル法により形成する方法或は繊維質の中に粉末
として分散させる方法や常温硬化型酸化チタン水溶液を
塗り壁剤施工後に表面に噴霧する方法を採ることができ
る。
【0036】実施例2 実施例1に示す塗り壁材を水で混練し、石膏ボード下地
に上塗りして仕上げた壁面に、溶射法により酸化チタン
粉末を吹き付け、固形分:2g/m2の光触媒膜を形成
した。光触媒が紫外線を照射されて発する活性酸素種に
よって、上塗り壁面に吸着されたホルムアルデヒドガス
といった有害物質が分解、無害化された。
に上塗りして仕上げた壁面に、溶射法により酸化チタン
粉末を吹き付け、固形分:2g/m2の光触媒膜を形成
した。光触媒が紫外線を照射されて発する活性酸素種に
よって、上塗り壁面に吸着されたホルムアルデヒドガス
といった有害物質が分解、無害化された。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上述べたように構成したか
ら、不燃性、調湿性に優れた塗り壁材を提供することが
できる。
ら、不燃性、調湿性に優れた塗り壁材を提供することが
できる。
【0038】また、請求項4に記載の発明によるとき
は、上塗り壁面が吸着した有害物質たとえばホルムアル
デヒド、アンモニアといったガスを、紫外線を受けて光
触媒が発する活性酸素種によって攻撃、分解し、よく消
臭、無害化する。
は、上塗り壁面が吸着した有害物質たとえばホルムアル
デヒド、アンモニアといったガスを、紫外線を受けて光
触媒が発する活性酸素種によって攻撃、分解し、よく消
臭、無害化する。
【図1】本発明の高機能塗り壁材の吸放湿能の試験結果
を示すグラフ
を示すグラフ
【図2】本発明の高機能塗り壁材の初期応答性の試験結
果を示すグラフ
果を示すグラフ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 16:00)
Claims (4)
- 【請求項1】 半水石膏、炭酸カルシウムおよび調湿剤
を主成分とする高機能塗り壁材。 - 【請求項2】 重量で、半水石膏:50%〜70%、炭
酸カルシウム:5%〜20%、調湿剤:5%〜30%を
含み、増粘剤、防黴剤等の有機分および酸化金属類を添
加してなる高機能塗り壁材。 - 【請求項3】 調湿剤が、平均細孔径:50Å〜80Å
のB型シリカゲルである請求項1または請求項2に記載
の高機能塗り壁材。 - 【請求項4】 重量で、半水石膏:50%〜70%、炭
酸カルシウム:5%〜20%、調湿剤:5%〜30%を
含み、増粘剤、防黴剤等の有機分および酸化金属類を添
加してなる高機能塗り壁材を水で混練し、壁下地表面に
上塗りして仕上げる上塗り仕上げ面に光触媒皮膜を形成
することを特徴とする上塗り壁形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23653199A JP2001031463A (ja) | 1999-05-19 | 1999-08-24 | 高機能塗り壁材及び上塗り壁形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13838099 | 1999-05-19 | ||
JP11-138380 | 1999-05-19 | ||
JP23653199A JP2001031463A (ja) | 1999-05-19 | 1999-08-24 | 高機能塗り壁材及び上塗り壁形成方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002360680A (ja) * | 2001-06-06 | 2002-12-17 | Yoshino Gypsum Co Ltd | 室内空気処理装置 |
CN106587880A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-04-26 | 岑其挺 | 石膏基墙面底层找平材料 |
JP2017089371A (ja) * | 2015-10-31 | 2017-05-25 | ヤマガタヤ産業株式会社 | 塗り壁材とその施工方法、及び塗り壁構造 |
-
1999
- 1999-08-24 JP JP23653199A patent/JP2001031463A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002360680A (ja) * | 2001-06-06 | 2002-12-17 | Yoshino Gypsum Co Ltd | 室内空気処理装置 |
JP2017089371A (ja) * | 2015-10-31 | 2017-05-25 | ヤマガタヤ産業株式会社 | 塗り壁材とその施工方法、及び塗り壁構造 |
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