JPH02178387A - 赤色発光蛍光体およびその処理方法 - Google Patents

赤色発光蛍光体およびその処理方法

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JPH02178387A
JPH02178387A JP33092088A JP33092088A JPH02178387A JP H02178387 A JPH02178387 A JP H02178387A JP 33092088 A JP33092088 A JP 33092088A JP 33092088 A JP33092088 A JP 33092088A JP H02178387 A JPH02178387 A JP H02178387A
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JP
Japan
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phosphor
zinc
coated
slurry
fluorescent substance
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Application number
JP33092088A
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English (en)
Inventor
Tadashi Wakatsuki
正 若月
Yuji Sugimoto
裕司 杉本
Hiroyasu Yashima
八島 博泰
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、カラーブラウン管の蛍光膜の形成に好適なユ
ーロピウム付活イツトリウム蛍光体およびその処理方法
に関する。
(従来の技術) カラーブラウン管の蛍光膜の形成方法は、通常一般にポ
リビニルアルコール(PVA) 、fflクロム酸アン
モニウムと界面活性剤を含む水溶液に蛍光体を分散させ
た蛍光体スラリーを調製し、これをガラスパネルに塗布
し、蛍光膜を形成する。しかる後シャドウマスクを通し
て、紫外線を照射し、照射部分のPVAを硬化させ、次
に現像により硬化させた部分以外の蛍光膜を除去し、蛍
光体のストライブまたはドツトを形成する。
この塗布方法において蛍光体に要求される条件としては
、 (1)緻密なストライブまたはドツトの蛍光膜が形成さ
れること。
(2)混色を生じないこと。
(3)パネルに対する附若力が良いこと。
(4)顔料付着蛍光体においては、スラリー溶液中での
顔料剥離が無いこと。
(5)十分な蛍光膜厚が得られること(スラリー溶液中
で蛍光体の沈降を良くすること)。
などが挙げられる。
最近は高品質の蛍光膜を有するカラーテレビジョンが要
求されることから、上記条件を満たす、より優れた蛍光
体が望まれている。
現状で要求されるこれらの特性を満足させるため、蛍光
体の表面処理に関して種々の改良、開発が行なわれてい
る。
たとえば特開昭54−102299号、特公昭59−8
310号には、顔料付着蛍光体を水溶性有機化合物溶液
と接触させ分散性を向上させる処理方法か開示されてい
る。
また、特公昭Go−21675号、特公昭G1−4G5
12号、特公昭82−3918G号には、無機化合物を
蛍光体表面に付着させて、蛍光体の分散性を向上させる
方法が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、無機化合物または有機化合物を用いて
蛍光体を処理することによって、蛍光体の分散性がある
程度は改善される。
しかしながら、市場の高い要求レベルからすれば、まだ
不十分である。特に赤色蛍光膜は、−船釣に3色目に膜
形成される(緑色、青色、赤色の順に塗布される)ため
、緑色、青色蛍光膜が先に形成された凸凹の大きいパネ
ル面上に塗布しなければならず、緻密で充分な膜厚の蛍
光膜を形成するためには、蛍光体のスラリー溶液中での
分散性が良く、顔料剥離の無いことか必要である。
さらに、最近はカラーブラウン管製造における作業能率
向上のため製造インデックスが早くなり、さらには高品
質の蛍光膜が要求されることから、蛍光体のスラリー溶
液をパネル上に塗布した後、スラリー中での蛍光体の沈
降速度がある程度速く、パネルへの蛍光膜形成が迅速に
行われることが必要とされる。
しかしながら、上述した方法では沈降速度について考慮
されておらず、蛍光膜が形成されるまでに時間を要する
という問題があった。
つまり、ある液体中での粒子の分散性と沈降速度とは関
連があり、分散性の良い粒子はしばしば小さな沈降速度
を示すのである。
これは、粒子の分散性が粒子間の力に関係しており、溶
液中での分散性が良い粒子は、粒子間の力が弱く、粒子
同士のすべりが良い。そして、粒子が互いに滑って緻密
な充填となるため沈降容積値は小さくなる。
この反面、粒子の分散性が良いということは、一般に沈
降しにくいことを意味しており、沈降速度は小さくなる
のである。
沈降速度を速めるには、粒子同士の結合を強くすれば良
いが、これによって粒子同士のすべりが悪くなるため、
沈降容積値が大きくなり、疎な充填となるため、蛍光膜
の質が低下するという問題があった。
本発明は、このような問題に対処するためになされたも
ので、スラリー溶液中での蛍光体の顔料剥離が無く、さ
らに、高い分散性と大きな沈降速度を併せ持つ赤色発光
蛍光体およびその処理方法を提供することを目的とする
[発明の構成〕 (課題を解決するための手段) 本発明の赤色発光蛍光体はユーロピウム付活酸硫化イツ
トリウム蛍光体又は顔料被覆ユーロピウム付活酸硫化イ
ツトリウム蛍光体の表面が、二酸化けい素、けい酸亜鉛
、水酸化亜鉛、けい酸アルミニウム、酸化亜鉛、水酸化
アルミニウム、硫化亜鉛、ほう酸亜鉛からなる群から選
ばれた少なくとも一種の無機化合物および分子量がso
o、oo。
以下のポリアクリル酸で被覆されたことを特徴としてい
る。
また、本発明の赤色発光蛍光体の処理方法は、ユーロピ
ウム付活酸硫化イツトリウム蛍光体又は顔料被覆ユーロ
ピウム付活酸硫化イツトリウム蛍光体表面を、二酸化け
い素、けい酸亜鉛、水酸化亜鉛、けい酸アルミニウム、
酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、硫化亜鉛、ほう酸亜鉛
からなる群から選ばれた少なくとも一種の無機化合物で
処理し、分子量が800.000以下のポリアクリル酸
を蛍光体に対し0.001〜0.3重量%被覆し、乾燥
することを特徴としている。
本発明の赤色発光蛍光体は、特定の無機化合物とポリア
クリル酸によって被覆されている。
上記無機化合物としては、けい酸亜鉛、水酸化亜鉛、二
酸化けい素、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、けい酸ア
ルミニウム、硫化亜鉛、ほう酸亜鉛などが好ましく、こ
れらを単独で、あるいは2種以上の混合物として用いる
こともできる。
上記無機化合物の被覆量は、用いる無機化合物によって
異なるが、通常、o、ooi重量%〜0.5重量%であ
り、好ましくは0.O1重量%〜0.3重量%である。
無機化合物の被覆量が、0.001重二結上り少ないと
本発明の効果が得られず、一方0.5 fflffi%
を超えると蛍光体の分散性が悪くなるため好ましくない
また、上記ポリアクリル酸は分子量の異なるものが種々
挙げられるが本発明では分子!800,000以下のも
のが好ましい。
これは、分子Ju800.000以上のものは、非常に
粘度が高く、取り扱いが困難であるばかりでなく、被覆
後得られる蛍光体が固くなり、スラリー中での分散性が
悪くなるためである。なお、−殻内に市販されているも
のであれば、分子量の小さいポリアクリル酸でも用いる
ことができる。
このようなポリアクリル酸の被mWは蛍光体に対して0
.001重量%〜0.3重−%が好ましく、さらに好ま
しいのは、0.01重量%〜0.1重二%である。
ポリアクリル酸の被覆量が0.001重量26より少な
いと本発明の効果が得られない。一方、0.3重j19
′)を超えると、被覆後の乾燥工程で蛍光体は硬い塊状
態となり粉末に仕上げることが困難となり、さらに蛍光
体のpHが非常に酸性側に寄るため、この状態の蛍光体
を使用した蛍光体スラリーは露光感度が低下し、好まし
くない。
また、本発明の赤色発光蛍光体の処理方法は、上述した
無機化合物で上記蛍光体の表面を被覆した後、さらに、
分子量が800,000以下のポリアクリル酸を、蛍光
体に対し0.001〜0.3重量%被覆し、乾燥するこ
とを特徴としている。
本発明の赤色発光蛍光体の処理は、たとえば、以下に述
べるような方法によって行われる。
純水中にY2O2S/Eu又は顔料付着Y2O2S/E
u蛍光体を入れ、充分に撹拌する。上記蛍光体は、赤色
発光蛍光体として一般に使用されているものであり、母
体結晶であるY 202Sの中に不純物としてEuを微
量加えたものである。
次に、この撹拌液中に、一定量の水ガラス溶液を加え、
しかる後にこの水ガラス溶液を含む溶液中に硫酸亜鉛、
塩化亜鉛、硝酸亜鉛などのいずれか1つの水溶液を加え
、水ガラスと亜鉛の反応によって蛍光体表面にけい酸亜
鉛を被覆させる。
そして、純水にてこの蛍光体を数回洗浄し、残留イオン
を除去した後、次にポリアクリル酸の一定量を加え良く
撹拌する。
これをろ過してケーキ状とし、100〜180℃の温度
で乾燥する。
乾燥温度は、100℃より低いと十分に乾燥させるのに
長い時間を要する。一方、180°Cより高くなるとポ
リアクリル酸が変質するため好ましくない。より好まし
い温度は120℃〜160℃である。
乾焔後得られた塊状の蛍光体を篩いを通して篩別するこ
とにより、本発明の処理を施した蛍光体が得られる。
なお、上述した処理方法は、本発明の1例を示したもの
であり、上記中のけい酸亜鉛表面処理に限定するもので
はなく、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、二酸化けい素、硫化亜
鉛、ほう酸亜鉛、水酸化アルミニウム、けい酸アルミニ
ウムの少なくとも一種以上の無機化合物で表面を被覆し
た蛍光体についても同様にポリアクリル酸で処理を施し
、本発明の効果を得ることができる。
(作 用) 本発明においては、蛍光体の表面を、選ばれた無機化合
物と、さらにポリアクリル酸で被覆している。
このような被覆処理によって、蛍光体の顔料剥離が減少
し、さらに、蛍光体のスラリー溶液中での分散性、沈降
速度がともに向上する。
したがって、パネル表面への蛍光膜形成が速やかに行わ
れ、かつ、充分な膜厚を有する緻密で高品質な蛍光膜を
得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 はじめに、Y 202 S /Eu蛍光体1kgを8℃
の純水中に分散させる。この分散液に水ガラス(31を
25%含む) 3.3ccを加え15分間撹拌し、次い
で0.4モル/β硫酸亜鉛(ZIISO4)溶液33c
cを加えた後30分間撹拌した。
撹拌後、蛍光体を沈降させ、上澄液をデカンテーション
にて除去する。次に蛍光体を1OJ2の純水で3回水洗
したのち分子i 4300のポリアクリル酸の5%溶液
を20cc添加し、全量が1℃となるまで純水を加えて
60分間撹拌した。これを直接吸引濾過しケーキ状態の
蛍光体粒子分散体とした後150℃にて乾燥した。
乾燥後400メツシユの篩で篩別することによりY 2
02 S/IEu蛍光体の表面が0.022重量パーセ
ントのけい酸亜鉛で被覆され、0.01重量パーセント
のポリアクリル酸で被覆された蛍光体を得た。
得られた蛍光体のスラリー溶液中での分散性を4p1定
した。
上記分散性は沈降容積で示した値であり、通常の方法で
蛍光体スラリーを作製し、沈降管にその一定量を入れ2
0時間後の沈降している蛍光体の容積を読取ったもので
、沈降容積(ec)の値が大きいほど分散性が悪いこと
を示している。
さらに、こうして得た蛍光体のスラリーを、通常のスラ
リ一方法で陰極線管用パネル上に塗布し、蛍光膜を形成
した。
形成した蛍光膜は、緻密度が高く充分な膜厚を有してお
り、発光輝度をΔp1定したところ、本発明の処理を行
っていない蛍光体による蛍光膜よりも高い発光輝度が得
られた。
なお、乾燥温度を100℃〜180℃まで変化しても上
記と同様の効果が得られた。
これらの結果を第1表に示す。
さらに、本発明の処理方法によって得た上記蛍光体と、
ポリアクリル酸のみで処理した蛍光体、およびけい酸亜
鉛のみで処理した蛍光体の3種を用いて、それぞれのス
ラリー溶液を作製し、この一定量を沈降管に抜き取り、
沈降速度を調べた。
この結果を第1図に示した。なお、実線は本発明の処理
方法による、けい酸亜鉛およびポリアクリル酸で表面を
被覆した蛍光体、二点斜線はポリアクリル酸のみで処理
した蛍光体、点線はけい酸亜鉛のみで処理した蛍光体を
示している。
また、たて軸に沈降時間を、よこ軸に沈降界面の位置を
読取った沈降管のめらりの値を示した。
同図から明らかなように、実線で示した本発明の蛍光体
は、沈降界面の下がり方が他の蛍光体よりも速く、沈降
速度が向上していた。
実施例2 まず、Y 202 S/Eu蛍光体1kgを82の純水
中に分散させた。この分散液に0.4モル/℃硫酸亜鉛
 (ZnSO4)溶液45ccを加えたのち20分間撹
拌した。 次いで、希アンモニア水を添加しpH8,2
に調整した。調整後30分間撹拌した。
撹拌後、蛍光体を沈降させ、上澄液をデカンテーション
にて除去した。次に蛍光体を10βの純水で3回水洗し
たのち分子fa3500のボリア・クリル酸の5%溶液
000ccを添加し、全量が1℃となるまで純水を加え
て60分間撹拌した。
これを直接吸引濾過し、ケーキ状態の蛍光体粒子分散体
とした後120℃にて乾燥した。乾燥後、400メツシ
ユの篩で篩別することによりY2O2S/Eu蛍光体の
表面を0.13重量%の水酸化亜鉛で被覆し、さらに0
.3重量%のポリアクリル酸で被覆した蛍光体を得た。
上記処理によって得られた蛍光体のスラリー溶液中での
分散性を測定した。
さらに、このスラリーを通常のスラリ一方法で陰極線管
用パネル上に塗布し、形成した蛍光膜の発光輝度を調べ
た。
これらの結果を第1表に示す。なお、乾燥温度を100
〜180℃まで変化しても上記と同様の効果が得られた
実施例3 Y 202 S/Eu蛍光体1kgを8℃の純水中に分
散させた。この分散液に、11%四ほう酸ナトリウム(
Na 2 B < 07 )溶液20ccを加え30分
間撹拌した。
次いで、0.4モル/β硫酸亜鉛(ZnSO4)溶液1
00ccを加えたのち30分間撹拌した。
撹拌後蛍光体を沈降させ、上澄液をデカンテーションに
て除去した。次に蛍光体を10℃の純水で3回水洗した
のち分子i28,000のポリアクリル酸の5%溶液6
0ccを添加し、全量が1βとなるまで純水を加えてか
ら60分間撹拌した。
これを直接吸引濾過しケーキ状態の蛍光体粒子分散体と
した後、160℃にて乾燥した。乾燥後、400メツシ
ユの篩で篩別することによりY2O2S/Eu蛍光体の
表面を0.07重2%のほう酸亜鉛で披した蛍光体が得
られた。
上記処理によって得られた蛍光体のスラリー溶液中での
分散性を測定した。
さらに、このスラリーを通常のスラリ一方法で陰極線管
用パネル上に塗布し、形成した蛍光膜の発光輝度を調べ
た。
これらの結果を第1表に示す。なお、乾燥温度を100
〜180℃まで変化しても上記と同様の効果が得られた
実施例4 Y 202 S/Eu蛍光体Lkgを8℃の純水中に分
散させた。この分散液に25%水ガラス0.75ccを
加え撹拌した。次いで50%AI2 (SO4) 3溶
液4ccを加えたのち30分間撹拌した。そしてlO%
KOH溶液でpH5,8に合わせ30分間撹拌した。
撹拌後、蛍光体を沈降させ、上澄液をデカンテーション
にて除去した。次に蛍光体を10J2の純水で3回水洗
したのち、分子m720,000のポリアクリル酸の5
%溶液を7cc添加し、全量がInとなるまで純水を加
えてから60分間撹拌した。
これを直接吸引濾過し、ケーキ状態の蛍光体粒子分散体
とした後130℃にて乾燥した。乾燥後、400メツシ
ユの篩で篩別することによりY2O2S/Eu蛍光体の
表面を0.04重量%のけい酸アルミニウムで被覆し、
0.002重量%のポリアクリル酸で被覆した蛍光体が
得られた。
上記処理によって得られた蛍光体のスラリー溶液中での
分散性を測定した。
さらに、このスラリーを通常のスラリ一方法で陰極線管
用パネル上に塗布し、形成した蛍光膜の発光輝度を調べ
た。
これらの結果を第1表に示す。
なお、乾燥温度を100〜180℃まで変化しても上記
と同様の効果が得られた。
実施例5 Y 202 S/Eu蛍光体1kgを8ぶの純水中に分
散させた。この分散液に0.4モル/βZnSO4溶液
2゜CCを加え良く撹拌した。次いで市販品多硫化アン
モニウム液4ccを加えたのち、30分間撹拌した。
撹拌後、蛍光体を沈降させ、上澄液をデカンテーション
にて除去した。次に、蛍光体を10J2の純水で3回水
洗したのち分子HIO0,000のポリアクリル酸の5
%溶液80ccを添加し、全量が1℃となるまで純水を
加えてから60分間撹拌した。
これを直接吸引濾過し、ケーキ状態の蛍光体粒子分散体
としだ後150℃にて乾燥した。乾燥後、40ロメツシ
ユの篩で篩別することによりY2O2S/Eu蛍光体の
表面が0,06重量%の硫化亜鉛で被覆され、0.04
重量%のポリアクリル酸で被覆された蛍光体を得た。
上記処理によって得られた蛍光体のスラリー溶液中での
分散性を測定した。
さらに、このスラリーを通常のスラリ一方法で陰極線管
用パネル上に塗布し、形成した蛍光膜の発光輝度を調べ
た。
これらの結果を第1表に示す。
なお、乾燥温度を100〜180℃まで変化しても上記
と同様の効果が得られた。
実施例6 アクリルエマルジョン樹脂を接告剤とした、べンガラ顔
料披mY 202 S/Eu蛍光体1kgを8℃の純水
中に分散させた。この分散液に25%水ガラス3.3c
cを添加して十分に撹拌し、次に10%Si02分散液
20ccを加え、20分間撹拌後、0.4モル/、12
ZnSO4溶液3.3ccを添加した。添加後30分間
撹拌し、撹拌後生光体を沈降させ、上澄液をデンカチー
ジョンにて除去した。
次に蛍光体を10℃の純水で3回水洗したのち、分子f
f13500のポリアクリル酸の 5%溶液を30cc
添加し、全量が1.12となるまで純水を加えて60分
間撹拌した。これを、直接吸引濾過しケーキ状態の蛍光
体粒子分散体とした後、150℃にて乾燥した。
乾燥後、400メツシユの篩で篩別することによりベン
ガラ披MY 202 S/Eu蛍光体の表面が0.2重
量%の二酸化けい素とけい酸亜鉛で被覆され、0.01
4重量%のポリアクリル酸で被覆された蛍光体が得られ
た。
上記処理によって得られた蛍光体のスラリー溶液中での
分散性および顔料剥離率をgp+定した。
顔料剥離率は、通常の蛍光体スラリーを7日間連続攪拌
し、攪拌後のスラリー中での顔料付着蛍光体の顔料剥離
率を示している。
さらに、このスラリーを通常のスラリ一方法で陰極縁管
用パネル上に塗布し、形成した蛍光膜の発光輝度を調べ
た。
これらの結果を第1表に示す。なお、乾燥温度を100
〜180℃まで変化しても上記と同様の効果が得られた
実施例7 アクリルエマルジョン樹脂を接着剤とした、ベンガラ顔
料波IY 202 S/Eu蛍光体1kgを8℃の純水
中に分散した。この分散液に、 I%ZnO分散液を1
oOcc加え、20分間撹拌した。次に、0.4モル/
 J2ZnSO4溶液I Decを加えて良く撹拌した
後、希アンモニア水でpl+8.0に調節し30分間撹
拌した。
撹拌後、蛍光体を沈降させ、上澄液をデカンテーション
にて除去した。次に蛍光体を10℃の純水で3回水洗し
たのち、分子量2g、oooのポリアクリル酸の5%溶
液200ccを添加し、全量が1℃となるまで純水を加
えて60分間撹拌した。
これを直接吸引濾過し、ケーキ状態の蛍光体粒子分散体
とした後、170℃で乾燥した。乾燥後、400メツシ
ユの篩で篩別することによりベンガラ被覆Y 202 
S/lEu蛍光体の表面を0.1重量%の酸化亜鉛で被
覆され、0.1重量26のポリアクリル酸で被覆された
蛍光体が得られた。
上記処理によって得られた蛍光体のスラリー溶液中での
分散性および顔料剥離率を測定した。
さらに、このスラリーを通常のスラリ一方法で陰極線管
用パネル上に塗布し、形成した蛍光膜の発光輝度を調べ
た。
これらの結果を第1表に示す。
なお、乾燥温度を100〜180℃まで変化しても上記
と同様の効果が得られた。
実施例8 アクリルエマルジョン樹脂を接着剤とした、ベンガラ顔
料波mY 202 S/Eu蛍光体1kgを8での純水
中に分散させた。
この分散液に10%AI2 (!304 ) 3溶1f
1215ccを加え、20分間撹拌した。撹拌後、希ア
ンモニア水でpl+8.5に調節し30分間撹拌した。
撹拌後、蛍光体を沈降させ、上澄液をデカンテーション
に1除去した。
次に、蛍光体を10βの純水で3回水洗したのち分子i
 4300のポリアクリル酸の5%溶液を60cc添加
し、全量が1℃となるまで純水を加えて60分間撹拌し
た。
これを直接吸引濾過し、ケーキ状態の蛍光体粒子分散体
とした後、130℃にて乾燥した。乾燥後400メツシ
ユ篩で篩別することによりベンガラ被覆Y 202 S
/Eu蛍光体の表面が0]03重量%の水酸化アルミニ
ウムで被覆され、さらに0.03重量%のポリアクリル
酸で被覆された蛍光体を得た。
上記処理によって得られた蛍光体のスラリー溶液中での
分散性および顔料剥離率を測定した。
さらに、このスラリーを通常のスラリ一方法で陰極線管
用パネル上に塗布し、形成した蛍光膜の発光輝度を調べ
た。
これらの結果を第1表に示す。
なお、乾燥温度を100〜180℃まで変化しても上記
と同様の効果がilられt二。
比較例1 表面処理の施されていないY 202 S/Eu蛍光体
を用いて、スラリー溶液を作製し、実施例1と同一条件
で、蛍光体のスラリー溶液中での分散性を測定した。
さらに、このスラリーを通常のスラリ一方法で陰極線管
用パネル上に塗布し、形成した蛍光膜の発光輝度を調べ
た。
これらの結果を、上述した実施例の結果と併せて第1表
に示す。
比較例2 Y 202 S/IEu蛍光体1kgに純水3J2を加
え、よく攪拌しながら、コロイダルシリカ 2.31(
Si02含有ff10.1重量部/蛍光体100重量部
)、10%硝酸亜鉛水溶液111(亜鉛含有ffi 0
.025重量部/蛍光体100重量部)をこの順で加え
、次いでIN −N a O11水溶液でp)18に:
A整した。
放置後、上澄液をデカンテーションにより除去し、洗浄
、脱水の後、150℃で5時間乾燥し400メツシユ篩
で篩別することにより、ケイ素化合物、アルミニウム化
合物および亜鉛化合物で処理された蛍光体を得た。
その後、このスラリーを通常のスラリ一方法でli?極
線極線管用パネル受布し、形成した蛍光膜の発光輝度を
1週べた。
これらの結果を、上述した実施例の結果と併せて第1表
に示す。
比較例3 表面処理の施されていない、ベンガラ顔料被覆Y 20
2 S/Eu蛍光体(接着剤としてアクリルエマルジョ
ン樹脂を使用したもの)を用いて、スラリー溶液を作製
し、実施例1と同一条件で、蛍光体のスラリー溶液中で
の分散性および顔料剥離率を測定した。
さらに、このスラリーを通常のスラリ一方法で陰極線管
用パネル上に塗布し、形成した蛍光膜の発光輝度を調べ
た。
これらの結果を、第1表に示す。
ベンガラ顔料彼MY 202 S/Eu蛍光体(接着剤
としてアクリルエマルジョン樹脂を使用したもの)50
0部に0.4%ゼラチン(等電点4.8のもの)水溶液
8001を加え、室温で30分間攪拌(500rpa)
を行った。
次いで、水洗、脱水の後80℃で24時間乾燥した後、
400メツシユ篩で篩別することによりベンガラ被覆Y
 202 S/Eu蛍光体の表面がゼラチンで処理され
た蛍光体を得た。
この蛍光体を用いてスラリー溶液を作製し、実施例1と
同一条件で、蛍光体のスラリー溶液中での顔料剥離率を
測定した。
さらに、このスラリーを通常のスラリ一方法で陰極線管
用パネル上に塗布し、形成した蛍光膜の発光輝度を調べ
た。
これらの結果を、上述した実施例の結果と併せて第1表
に示す。
比較例5 1kgを2℃の純水中に懸濁させ、この懸濁液に硫酸亜
鉛の10%水溶液56gを加え、その後攪拌しなからN
 a OH水溶液で懸濁液のpH値を8.0に調整した
pl+調整後、さらに 5分間攪拌を続けた。攪拌を止
め蛍光体を沈降させた後、上澄液をデカンテーシヨンに
より除去し、洗浄、脱水の後、200℃で3時間乾燥し
、篩別することにより、S102およびZn(Off)
2で表面処理された蛍光体をiすた。
この蛍光体について、実施例1と同一条件で、蛍光体の
スラリー溶液中での顔料剥離率を測定し、さらに形成し
た蛍光膜の発光輝度を調べた。
これらの結果を第1表に示す。
(以下余白) 第 表 以上の結果から明らかなように、本発明において、選ば
れた無機化合物とポリアクリル酸を上記の範囲内の被覆
量で組合わせることにより、その単独処理では得られな
かった特性改良の効果が得られた。
すなわち、蛍光体のスラリー溶液中での分散性および顔
料付着性がより一層向上するとともに、蛍光体スラリー
中での蛍光体沈降速度が向上した。
特に、スラリー溶液中での蛍光体沈降速度が速くなるこ
とによって、パネル上にスラリーを塗布して蛍光膜を形
成する際、緻密で充分な膜厚を有し、発光輝度の高い高
品質の蛍光膜を短時間で形成することができた。
[発明の効果] 本発明の赤色発光蛍光体は、選ばれた無機化合物とポリ
アクリル酸で、その表面が被覆処理されている。
このため、蛍光体のスラリー溶液中での分散性および顔
料付着性を向上させ、かつスラリー溶液中での蛍光体沈
降速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、’f 202 S/Eu蛍光体を用いたスラ
リー溶液中の蛍光体の沈降速度を比較したグラフである
。たて軸に沈降時間を、よこ軸に沈降界面の位置を示し
である。 なお、実線は本発明の処理方法による、けい酸亜鉛およ
びポリアクリル酸で表面を被覆した蛍光体、二点斜線は
ポリアクリル酸のみで処理した蛍光体、点線はけい酸亜
鉛のみで処理した蛍光体を表している。 ェA良 人              東部電子デバ
イスエンジニアリング株式ThJ、を出願人     
 株式会社 東芝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) ユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体又
    は顔料被覆ユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体
    の表面が、二酸化けい素、けい酸亜鉛、水酸化亜鉛、け
    い酸アルミニウム、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、硫
    化亜鉛、ほう酸亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも
    一種の無機化合物および分子量が800.000以下の
    ポリアクリル酸で被覆されたことを特徴とする赤色発光
    蛍光体。
  2. (2) ユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体又
    は顔料被覆ユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体
    表面を、二酸化けい素、けい酸亜鉛、水酸化亜鉛、けい
    酸アルミニウム、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、硫化
    亜鉛、ほう酸亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも一
    種の無機化合物で処理し、分子量が800.000以下
    のポリアクリル酸を蛍光体に対し0.001〜0.3重
    量%被覆し、乾燥することを特徴とする赤色発光蛍光体
    の処理方法。
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