JPH0652807A - カラーブラウン管 - Google Patents

カラーブラウン管

Info

Publication number
JPH0652807A
JPH0652807A JP5487892A JP5487892A JPH0652807A JP H0652807 A JPH0652807 A JP H0652807A JP 5487892 A JP5487892 A JP 5487892A JP 5487892 A JP5487892 A JP 5487892A JP H0652807 A JPH0652807 A JP H0652807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
ray tube
color cathode
cathode ray
rare earth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5487892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3148333B2 (ja
Inventor
Hideo Tono
秀夫 戸野
Masaru Naito
勝 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasei Optonix Ltd
Original Assignee
Kasei Optonix Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kasei Optonix Ltd filed Critical Kasei Optonix Ltd
Priority to JP05487892A priority Critical patent/JP3148333B2/ja
Priority to TW81104502A priority patent/TW201359B/zh
Publication of JPH0652807A publication Critical patent/JPH0652807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3148333B2 publication Critical patent/JP3148333B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Luminescent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 深い色調の赤色発光を示し、かつ、発光輝度
の優れた赤色発光成分蛍光膜を備えたカラーブラウン管
を提供しようとするものである。 【構成】 フェースプレート上に青色、緑色及び赤色発
光成分蛍光膜を各々形成したフェースプレートを有する
カラーブラウン管において、CIE色度表示のx値が
0.630〜0.652の範囲にあるユーロピウム付活
希土類酸化物蛍光体と、x値が0.652〜0.674
の範囲にあるユーロピウム付活希土類酸硫化物蛍光体と
を混合し、x値が0.647〜0.662の範囲にある
赤色発光成分蛍光膜を形成したことを特徴とするカラー
ブラウン管である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の発光色を示す蛍
光体の組み合わせた赤色発光組成物を蛍光面に有するカ
ラーブラウン管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーブラウン管用赤色蛍光体と
しては、ユーロピウム付活希土類酸硫化物蛍光体が広く
用いられている。この蛍光体が、発光効率が高く、色調
の調整が可能であり、かつ、化学的に安定で、スラリー
塗布法にも適しているためである。一方、カラーブラウ
ン管の性能向上の1つとして、色再現性の範囲拡大の要
請があり、色度の深い赤色発光蛍光体が必要になる。こ
の蛍光体はユーロピウム濃度を上げることにより容易に
得ることができるが、輝度向上は必ずしも十分でなかっ
た。特に、近年テレビジョンの大型化やハイビジョンへ
の対応のために、輝度向上が強く求められているが、こ
れに対応することができない状況にある。即ち、ユーロ
ピウム付活希土類酸硫化物蛍光体自身の発光効率はほぼ
飽和状態に近くまで改良されている。
【0003】また、その他の赤色発光蛍光体としては、
ユーロピウム付活希土類酸化物蛍光体、ユーロピウム付
活希土類バナジン酸塩蛍光体、銀付活硫化亜鉛カドミウ
ム蛍光体、マンガン付活リン酸亜鉛蛍光体等が知られて
いる。しかし、これらの蛍光体は、いずれも上記の色再
現性及び輝度を満足させるものではない。そこで、ネオ
ジウムやその他の元素を含有するフェースプレートを使
用する方法、フェースプレート表面に特殊なカラーフィ
ルターを設ける方法、蛍光膜に特定の顔料を混入する方
法などが提案されているが、これらの方法は、蛍光体の
発光色のうち、特定波長に対してフィルター作用を付加
してその波長の光の透過量を制御して色再現領域を広げ
る方法であるが、いずれも発光輝度を低下させるもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の問題点を解消し、深い色調の赤色発光を示し、か
つ、発光輝度の優れた赤色発光成分蛍光膜を有するカラ
ーブラウン管を提供しようとするものである。また、本
発明は、赤色発光蛍光体としては、ユーロピウム付活希
土類酸化物蛍光体の化学的安定性を改善し、上記の赤色
発光成分蛍光膜のスラリー塗布法への適用を可能にした
カラーブラウン管を提供しようとするものである。さら
に、本発明は、上記の赤色発光成分蛍光膜と、緑色発光
成分蛍光膜及び青色発光成分蛍光膜の発光色に特定領域
の発光色を選択することにより、発光輝度、色再現性及
び電流バランスの優れたカラーブラウン管を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェースプレ
ート上にドット状又はストライプ状の青色、緑色及び赤
色発光成分蛍光膜を各々形成したフェースプレートを有
するカラーブラウン管において、CIE色度表示のx値
が0.630〜0.652の範囲にあるユーロピウム付
活希土類酸化物蛍光体と、上記x値が0.652〜0.
674の範囲にあるユーロピウム付活希土類酸硫化物蛍
光体とを混合した赤色発光組成物であって、該組成物の
上記x値が0.647〜0.662の範囲にある上記組
成物で赤色発光成分蛍光膜を形成したことを特徴とする
カラーブラウン管である。
【0006】また、本発明は、上記のカラーブラウン管
において、上記ユーロピウム付活希土類酸化物蛍光体
は、その表面に不溶化処理を施したものであり、上記青
色、緑色及び赤色発光成分蛍光膜を各々スラリー塗布法
で形成したことを特徴とするカラーブラウン管である。
さらに、本発明は、上記のカラーブラウン管において、
緑色発光蛍光膜並びに青色発光蛍光膜の発光色は、CI
E色度表示によるx値が0.200〜0.330並びに
0.145〜0.155の範囲にあることを特徴とする
カラーブラウン管である。
【0007】なお、本発明の赤色発光組成物を構成する
蛍光体の希土類(Ln)とは、Y,Lu,Gd,Laの
少なくとも一種をいい、特に、Y又はYの一部をGdで
置換したものが好ましく、最大70mole%までGdで置
換することができ、ユーロピウム(Eu)付活剤とは、
Euに対しTb,Pr,Sm,Dy等の上記希土類Ln
を除いたランタノイド元素1種以上を微量に含有する場
合も包含する。具体的には、LnがY又はYの一部をG
dで置換したもので、Ln2 3 :Eu,Tb蛍光体、
Ln2 3 :Eu,Dy蛍光体、Ln2 2 S:Eu,
Tb蛍光体、Ln2 2 S:Eu,Pr蛍光体、Ln2
2 S:Eu,Tb,Sm蛍光体、Ln 2 2 S:E
u,Pr,Sm蛍光体などが好ましい。付活剤濃度は、
Ln2 3蛍光体については2〜8mole%の範囲、特に
3〜6mole%の範囲、Ln2 2 S蛍光体については4
〜8mole%の範囲が好ましい。また、Ln2 3 蛍光体
とLn2 2 S蛍光体は、重量比率で85/15〜25
/75の範囲で混合することが好ましく、特に、50/
50〜70/30の範囲がより好ましい。また、上記蛍
光体に付着する赤色系顔料は、450℃程度に加熱して
ほとんど色変化を生じないものであればその種類を問わ
ない。具体的には、べんがら、硫化インジウム等を使用
することができる。赤色系顔料の付着量は、上記2種類
の蛍光体に対し、いずれも0.05〜0.70重量%の
範囲が適切であり、特に0.10〜0.50重量%の範
囲が好ましい。
【0008】
【作用】以前、Eu付活Ln2 3 蛍光体は、ダスティ
ング法のカラーブラウン管用赤色蛍光体として一部使用
された時期があったが、現在実用されている蛍光面作成
法であるスラリー塗布法における塗布スラリー液中で化
学的にやや不安定であり、再生利用が難しく、また、色
調の調整範囲がEu付活Ln2 2 S蛍光体に比べて極
めて狭いところから、現在では、Eu付活Ln2 2
蛍光体等に完全に置き換えられている。Eu付活Ln2
3 蛍光体は、Eu濃度を従来の3〜4mole%から8mo
le%に変化させると、図3に示すようにある程度色調を
変化させることができる。ここで、Eu濃度とは、Eu
付活Ln2 3 蛍光体組成(Ln1-a Eua 2 3
100amole%であり、以下も同様とする。しかし、色
調変化の程度は、図4に示すEu付活Ln2 2 S蛍光
体に比べると、小さいことが分かる。
【0009】本発明者等は、Eu付活Ln2 3 蛍光体
のわずかの発光色変化の特性及び高い発光輝度特性、並
びに、Eu付活Ln2 2 S蛍光体のEu濃度による大
きな発光色変化の特性及び比較的低い発光輝度特性に着
目し、CIE色度表示によるx値が0.630〜0.6
52の範囲にあるEu付活Ln2 3 蛍光体と、x値が
0.652〜0.674の範囲にあるEu付活Ln2
2 S蛍光体とを混合して、x値を0.647〜0.66
2の範囲に調整した赤色発光組成物を使用することによ
り、上記の課題を解決できるという予期せぬ効果を見出
したのである。
【0010】上記赤色発光組成物を得るためには、ユー
ロピウム濃度が2.0〜8.0mole%の範囲、好ましく
は3.0〜6.0mole%の範囲にあるユーロピウム付活
希土類酸化物蛍光体と、ユーロピウム濃度が4.0〜
8.0mole%の範囲にあるユーロピウム付活希土類酸硫
化物蛍光体との混合物であって、その混合重量比(希土
類酸化物蛍光体/希土類酸硫化物蛍光体)が85/15
〜25/75の範囲にすることが好ましく、特に、混合
重量比(希土類酸化物蛍光体/希土類酸硫化物蛍光体)
が50/50〜70/30の範囲にすることがより好ま
しい。
【0011】他方、不溶化処理を施さない従来のEu付
活Ln2 3 蛍光体は、スラリー中で微量溶解して水酸
化物を生成し、PH値を上昇させるとともに、蛍光体を
凝集させたり、スラリー粘度を経時的に上昇させ、スラ
リーの物性を変化させる原因となる。また、蛍光体スラ
リーは通常数日〜十数日間以上循環して連続的に使用す
るので、スラリーのPH経時変化や粘度の経時変化が、
高充填で形状の優れたファインピッチ絵素(ドット、ス
トライプ)の形成を阻害し、蛍光膜の品質に多大の悪影
響を及ぼす。そこで、本発明では、Eu付活Ln2 3
蛍光体表面を不溶化処理することより、塗布スラリー中
の化学的安定性を改善し、対スラリー安定性及び塗布安
定性を確保して、上記の赤色発光組成物への適用を可能
にした。本発明で使用する不溶化処理剤としては、シリ
カ系又はけい素含有有機化合物等からなるケイ素系、ア
ルミン酸亜鉛系等のコート剤や親水性を付与したアクリ
ル樹脂やスチレンブタジエン系樹脂を挙げることがで
き、これらのうちの少なくとも1種で蛍光体表面を被覆
することが好ましい。
【0012】以下、Lnの代表例であるYの場合につい
て詳述するが、本発明はこの場合に限定されるものでは
ない。Eu付活Y2 3 蛍光体とEu付活Y2 2 S蛍
光体について、色度(x値)と輝度の関係を同一スケー
ルに描くと、図1のようになり、Eu付活Y2 3 蛍光
体は色調の変化幅がx値で0.630〜0.652であ
り、Eu付活Y2 2 S蛍光体に比べて小さいが、輝度
については同一色度(x値)で比較すると約10〜20
%程度の高い値を示すことが分かる。本発明は、輝度に
優れたEu付活Y2 3 蛍光体と、色調の深い、換言す
るとx値の大きなEu付活Y2 2 S蛍光体を組み合わ
せることにより、色再現の範囲拡大について現在要請さ
れているx値0.647〜0.662の範囲の深い色調
の赤色発光を得ることができ、かつ、従来のEu付活Y
2 2 S蛍光体、さらには、それらの顔料付蛍光体の単
独使用の場合に比較して、輝度を相当に向上させること
ができた。
【0013】上記の併用の効果を図1にみると、x値
0.643、輝度138%のEu付活Y2 3 蛍光体
(A点)とx値0.662、輝度101%のEu付活Y
2 2 S蛍光体(B点)を同量混合すると、x値0.6
52、輝度120%の赤色発光組成物(C点)を得るこ
とができ、同一色度のEu付活Y2 2 S蛍光体(Eu
付活量4.0mole%,x値0.652,相対輝度112
%)単独のものと比較すると、約8%の輝度向上が認め
られた。なお、この赤色発光組成物は、現在用いられる
色調領域にある。
【0014】以上、顔料を付着していない蛍光体の併用
についてみたが、顔料付着蛍光体についても併用の効果
は同様に奏される。中でも、顔料付着Eu付活Y2 2
S蛍光体と顔料付着のないEu付活Y2 3 蛍光体との
組み合わせた赤色発光組成物が最も優れている。コント
ラストの向上を要するEu付活Y2 2 S蛍光体にべん
がら等の赤色顔料を局在させることにより、混合系の内
部光吸収を小さくすることができ、より輝度の向上を可
能にするものと思われる。しかし、Eu付活Y2 2
蛍光体とEu付活Y2 3 蛍光体の両方にべんがら等の
赤色系顔料を付着させることにより、一方に付着させる
場合と比べて均一にかつ強い付着力で蛍光膜を形成する
ことができるので、カラーブラウン管としてはより好ま
しい。本発明における赤色系顔料の付着量は、上記2種
類の蛍光体に対し、いずれも0.05〜0.70重量%
の範囲が適切であり、特に0.10〜0.50重量%の
範囲が好ましい。
【0015】なお、Eu付活Y2 2 S蛍光体は、発光
色がx値0.652〜0.674の範囲のものが使用さ
れるが、その際のEu付活量は4〜8mole%である。こ
の蛍光体に赤色系顔料を付着させると若干長波側(x値
が大きい方)にシフトするので、同一発光色を得る場合
はEu付活量を0.1〜0.5mole%減らすこともでき
るし、また、同一Eu付活量として発光色をより深い赤
色領域とすることも可能である。即ち、赤色系顔料を付
着しない場合、Eu付活量は4.0〜8.0mole%、赤
色系顔料を付着する場合は、3.5〜8.0mole%、好
ましくは3.8〜8.0mole%の範囲が発光色と輝度の
バランス上適している。
【0016】また、Eu付活Y2 3 蛍光体は、発光色
がx値0.630〜0.652の範囲のものが使用され
るが、その際のEu付活量は2〜8mole%である。この
蛍光体に赤色系顔料を付着させるとわずかに長波側(x
値が大きい方)にシフトするので、同一発光色を得る場
合はEu付活量を0.03〜0.15mole%減らすこと
もできるし、また、同一Eu付活量として発光色をわず
かであるがより深い赤色領域とすることも可能である。
即ち、赤色系顔料を付着しない場合、Eu付活量は2.
0〜8.0mole%、好ましくは3.0〜6.0mole%の
範囲が適しており、赤色系顔料を付着する場合は、2.
0〜8.0mole%、好ましくは2.85〜6.0mole%
の範囲が適している。
【0017】このように、本発明では、上記2種の蛍光
体にそれぞれ赤色系顔料を付着させることにより、その
発光色(x値)の最大値は、付着させない場合の0.6
62より約0.008程大きい0.670とすることが
でき、上記の本発明の効果を得ることができる。この赤
色発光組成物を得るためには、混合重量比(Y2 3
光体/Y2 2S蛍光体)を85/15〜25/75と
することが好ましく、混合重量比が85/15を越える
と色再現が悪くなり、25/75を下回ると輝度向上の
効果が十分でなくなる。なお、混合重量比のより好まし
い範囲は50/50〜70/30である。
【0018】このようにして得た赤色発光組成物は、ユ
ーロピウム付活イットリウム酸硫化物蛍光体及びユーロ
ピウム付活イットリウム酸化物蛍光体の発光ピーク62
6nm及び611nmにおける発光強度の比(λ626
λ611 )が0.2〜3.0の範囲を示すものである。
【0019】
【実施例】
(実施例1)酸化イットリウム226gと酸化ユーロピ
ウム14.1gとを塩酸で溶解した後、シュウ酸で共沈
シュウ酸塩を作成し、1000℃で分解し(Y0.962
0. 038 2 3 を得た。次に、フラックスB2 3
0.05重量%混合して1450℃で焼成し、Y
2 3 :Eu(Eu,3.8mole%)の蛍光体成分を得
た。この蛍光体成分をボールミルで分散処理し、次い
で、アルミン酸亜鉛系コート材で表面処理を施し、乾燥
して仕上げた。そして、PH上昇抑制剤としてGeO2
を0.4%乾燥状態で混合して蛍光体成分Aを得た。一
方、上記蛍光体成分Aの色度を補正するため、色度の深
い、即ち、Eu濃度の濃いY2 2 S:Eu(Eu,
4.8mole%)蛍光体成分Bを作成した。そして、これ
らの蛍光体成分を混合重量比(A/B)1/1の割合で
混合して実施例1の赤色発光組成物を得た。これらの赤
色発光組成物と上記の混合成分の特性は、デマンタブル
の電子線刺激装置を用い、20kV, 1.0μA/cm2
条件下で測定したところ、表1のように、実施例1の赤
色発光組成物と同一発光色度を有する従来のY2
2 S:Eu(Eu,4.0mole%)蛍光体と比較して、
相対輝度が約7%向上して明るくなった。また、PVA
−Cr系感光液を用いて上記の赤色発光組成物をスラリ
ー化し、パネルに塗布して赤一色のブラウン管の輝度を
測定したところ、相対輝度が約8%向上して明るくなっ
た。
【0020】
【表1】
【0021】(実施例2,3)実施例1と同様の方法で
製造及び不溶化処理された、Y2 3 :Eu(Eu,
5.7mole%)蛍光体成分CとY2 2 S:Eu(E
u,4.8mole%)蛍光体成分Dを作成し、該蛍光体成
分を混合重量比(C/D)1/1及び7/3で混合して
実施例2及び3の赤色発光組成物を得た。これらの赤色
蛍光体と赤色発光組成物を表2のように、ほぼ同じ発光
色を有する従来のY2 2 S:Eu(Eu,4.2mole
%)蛍光体と従来のY2 2 S:Eu(Eu,4.0mo
le%)蛍光体と比較すると、実施例2及び3の赤色発光
組成物の相対輝度は約6%及び約8%向上して明るくな
った。表2の混合重量比(C/D)から明らかなよう
に、色度の浅い方を再現する場合は、Y2 3 :Eu蛍
光体成分Cの混合割合が多くなり、相対輝度は約2%向
上した。なお、上記のY2 3 :Eu蛍光体と顔料付着
のないY2 2 S:Eu蛍光体との混合で輝度を優位に
保って、色度x値0.656付近まで再現することが可
能であった。
【0022】
【表2】
【0023】(実施例4,5)実施例1と同様の方法で
それぞれ製造及び不溶化処理された、Y2 3 :Eu
(Eu,3.8mole%)蛍光体成分EとY2 3 :Eu
(Eu,5.7mole%)蛍光体成分Gを作成した。ま
た、Y2 2 S:Eu(Eu,4.7mole%)蛍光体成
分Fを作成し、Fe2 3 顔料0.5wt%をゼラチンと
アラビアゴムを用いたコアセルベイション法で付着させ
た。まず、蛍光体成分Eと蛍光体成分Fとを65/35
の重量比率で混合して実施例4の赤色発光組成物を得
た。この実施例4の赤色発光組成物は、ほぼ同じ発光色
度と反射率を有する従来のFe2 3 顔料0.15wt%
付Y2 2 S:Eu(Eu,3.8mole%)蛍光体と比
較すると、相対輝度が約12%向上して明るくなった。
図2は、上記の2種類の蛍光体成分の混合重量比E/F
を変化させたときに得られる赤色発光組成物の相対輝度
と発光色度のx値の変化を示したグラフである。次に、
色度の深い上記蛍光体成分G蛍光体と上記顔料付蛍光体
成分Fとを65/35の重量比率で混合して実施例5の
赤色発光組成物を得た。この実施例5の赤色発光組成物
は、ほぼ同じ発光色度と反射率を有する従来のFe2
3 顔料0.15wt%付Y2 2 S:Eu(Eu,4.7
mole%)蛍光体と比較すると、相対輝度が約14%向上
して明るくなった。この例から明らかなように、色度の
深いx値0.663付近まで輝度の優位を保って色再現
が可能であった。
【0024】
【表3】
【0025】(実施例6)実施例1と同様の方法で製造
されたY2 3 :Eu(Eu,3.8mole%)蛍光体成
分100gを500mlビーカーに入れ、純水200m
lを入れて攪拌し、さらに、SiO2 を20%含有する
カリ水ガラス(東京応化社製PS−A)1.25mlを
加えて十分に攪拌し、懸濁分散させた。この懸濁液を攪
拌しつつ70℃に加温し、希酢酸を少量づつ添加し、P
Hを6.0に調整した。その後、90℃に加温しつつ2
時間攪拌を続け、30分間静置して蛍光体を沈降させ、
上澄液をデカンテーションで排出し、純水で2回洗浄を
行った。そして、蛍光体を濾過脱水し、120℃で15
時間乾燥した後、300メッシュの篩で篩ってケイ素系
処理剤で不溶化処理した蛍光体成分を得た。このように
して得た蛍光体成分をPVA−Cr系感光液中に分散さ
せてスラリーを形成し、スラリーの粘度及びPHの経時
変化を調べたところ、カリ水ガラスによる不溶化処理を
施さない従来品と比べて、図5及び図6に示すように極
めて良好な対スラリー安定性を示した。また、耐酸特性
(不溶化特性)とスラリーの連続使用時間との関係につ
いても同様に調べたところ、従来品と比べて、図7に示
すように極めて良好な特性を示した。なお、図7は、前
記蛍光体10gを純水50mlと希酢酸1mlからなる
酸性溶液中に入れて攪拌しながら、スラリーPH値の経
時変化を測定する加速試験の結果である。このPH値の
上昇は、Y2 3 :Eu蛍光体が溶解して水酸化イット
リウムが生成するためであり、この水酸化イットリウム
は蛍光体を凝集させ、スラリー粘度を上昇させるため、
均一な塗布を阻害する要因となる。換言すると、PH値
の上昇が少ないということは耐酸特性が優れていること
を意味する。次に、実施例1と同様に、上記蛍光体成分
にY2 2 S:Eu(Eu,4.8mole%)蛍光体成分
を混合してPVA−Cr系感光液を得て、これをパネル
に塗布して赤一色のブラウン管を製造したところ、実施
例1と同様に相対輝度が約8%向上して明るくなった。
また、上記の赤色発光組成物(x値0.652,y値
0.342)に対し、緑色発光蛍光体としてx値0.2
81,y値0.619を示すZnS:Cu,Al(C
u,65ppm)蛍光体、及び、青色発光蛍光体として
x値0.149,y値0.050を示すZnS:Ag,
Al蛍光体(Ag,300ppm)蛍光体を用いてカラ
ーブラウン管を製造したところ、色再現領域、発光輝度
及び電流バランスのいずれにおいても従来の赤色発光蛍
光体を用いたカラーブラウン管より優れていた。また、
前記Y2 3 :Eu(Eu,3.8mole%)蛍光体成分
の代わりに(Y 0.5 Gd0.5 2 3 :Eu(Eu,
3.8mole%)蛍光体成分を用いて上記と同様の試験を
行ったところ、上記と同じ効果が得られた。
【0026】(実施例7)実施例6と同様の方法で不溶
化処理したY2 3 :Eu(Eu,3.8mole%)蛍光
体にFe2 3 顔料0.20重量%を、ゼラチンとアラ
ビアゴムを用いたコアセルベイション法で付着して蛍光
体成分Iを作成した。また、Y2 2 S:Eu(Eu,
4.8mole%)蛍光体についても同様にFe 2 3 顔料
0.15重量%を付着して蛍光体成分Jを作成した。上
記の蛍光体成分Iと蛍光体成分Jを重量比率65/35
で混合して実施例7の赤色発光組成物を得た。この実施
例7の赤色発光組成物は、ほぼ同じ発光色度を有する従
来のFe2 3 顔料付Y2 2 S:Eu(Eu,3.8
mole%)蛍光体(べんがら付着量0.15重量%)と比
較すると、実施例4と同様に、相対輝度が約12%向上
して明るくなった。
【0027】
【表4】
【0028】(実施例8)実施例6において、Y
2 3 :Eu(Eu,3.8mole%)蛍光体成分の不溶
化処理剤カリ水ガラス1.25mlの代わりに、SiO
2 を20%含有するコロイダルシリカ(触媒化成社製S
I−500)2.5mlを加えて十分に攪拌し、懸濁分
散させた。この懸濁液を攪拌しつつ50℃に加温し、希
硫酸を少量づつ添加し、PHを6.0に調整した。その
後、70℃に加温しつつ2時間攪拌を続け、30分間静
置して蛍光体を沈降させ、上澄液をデカンテーションで
排出し、純水で2回洗浄を行った。そして、蛍光体を濾
過脱水し、150℃で10時間乾燥した後、300メッ
シュの篩で篩ってケイ素系不溶化処理剤で不溶化処理し
た蛍光体成分を得た。このようにして得た蛍光体成分を
PVA−Cr系感光液中に分散させてスラリーを形成
し、スラリーの粘度及びPHの経時変化を調べたとこ
ろ、上記のコロイダルシリカによる不溶化処理を施さな
い従来品と比べて、図5及び図6に示すように実施例6
と同様の極めて良好な対スラリー安定性を示した。ま
た、耐酸特性(不溶化特性)についても同様に調べたと
ころ、従来品と比べて、図7に示すように実施例6と同
様の極めて良好な特性を示した。また、上記の赤色発光
組成物に実施例8と同様に緑色発光蛍光体及び青色発光
蛍光体用いてカラーブラウン管を製造したところ、実施
例6と同様の効果を得ることができた。
【0029】(実施例9)実施例1と同様の方法で製造
したY2 3 :Eu(Eu,5.7mole%)蛍光体成分
100gを500mlビーカーに入れ、純水200ml
を入れて攪拌し、さらに、SiO2 を20%含有するカ
リ水ガラス(東京応化社製PS−A)1.25mlを加
えて十分に攪拌し、懸濁分散させた。この懸濁液を攪拌
しつつ70℃に加温し、希酢酸を少量づつ添加し、PH
を6.0に調整した。その後、90℃に加温しつつ2時
間攪拌を続け、30分間静置して蛍光体を沈降させ、上
澄液をデカンテーションで排出し、純水で2回洗浄を行
った。次に、スラリーを十分に攪拌した後、アクリルエ
マルジョン(日本アクリル社製LC−40)を蛍光体重
量に対して500ppm添加し、さらに希酢酸を添加し
てPHを5.0に調整し、30分間静置して蛍光体を沈
降させ、純水で2回洗浄を行い、蛍光体を濾過脱水し、
120℃で15時間乾燥した後、300メッシュの篩で
篩ってケイ素系不溶化処理剤とアクリル樹脂で不溶化処
理した蛍光体成分を得た。このようにして得た蛍光体成
分は、PVA−Cr系感光液中に分散させてスラリーを
形成し、スラリーの粘度及びPHの経時変化を調べたと
ころ、不溶化処理を施さない従来品と比べて、図5及び
図6に示すように極めて良好な対スラリー安定性を示し
た。また、耐酸特性(不溶化特性)についても同様に調
べたところ、従来品と比べて、図7に示すように極めて
良好な特性を示し、これを実施例2と同様に用いた赤色
発光組成物は実施例2と同様の効果を示した。また、上
記の赤色発光組成物(x値0.656,y値0.33
9)に対し、x値0.277,y値0.630を示す緑
色発光蛍光体組成物(ZnS:Cu,Al(Cu付活量
65ppm)蛍光体とZn2 SiO4 :Mn蛍光体の混
合物)、及び、青色発光蛍光体としてx値0.149,
y値0.050を示すZnS:Ag,Al(Ag付活量
300ppm)蛍光体を用いてカラーブラウン管を製造
したところ、色再現領域、発光輝度及び電流バランスの
いずれにおいても従来の赤色発光蛍光体を用いたカラー
ブラウン管より優れていた。こらに、前記Y2 3 :E
u(Eu,5.7mole%)蛍光体成分の代わりに(Y
0.7 Gd0.3 2 3 :Eu(Eu,5.7mole%)蛍
光体成分を用いて上記と同様の試験を行ったところ、上
記と全く同じ効果が得られた。
【0030】(実施例10)実施例1と同様の方法で製
造したY2 3 :Eu(Eu,5.7mole%)蛍光体成
分100gを500mlビーカーに入れ、純水200m
lを入れて攪拌し、さらに、20%の硫酸亜鉛(ZnS
4 ・7H2 O)水溶液2.5mlを加えて十分に攪拌
し、懸濁分散させた。この懸濁液を攪拌しつつ60℃に
加温し、希カセイソーダを少量づつ添加し、PHを1
1.0に調整した。その後、60℃に加温しつつ1時間
攪拌を続け、次いで、10%のアルミン酸ナトリウム
(NaAlO2 )水溶液5.5mlを徐々に加え、1時
間攪拌を続けた。その後、30分間静置して蛍光体を沈
降させ、上澄液をデカンテーションで排出し、純水で1
回洗浄を行い、純水を加えて攪拌しつつ希酢酸を少量づ
つ添加し、PHを7.5に調整し、20分間攪拌を続
け、30分間静置して蛍光体を沈降させ、上澄液をデカ
ンテーションで排出し、純水で2回洗浄を行った。そし
て、蛍光体を濾過脱水し、120℃で15時間乾燥した
後、300メッシュの篩で篩い、アルミン酸亜鉛コート
材で不溶化処理した蛍光体成分を得た。このようにして
得た蛍光体成分をPVA−Cr系感光液中に分散させて
スラリーを形成し、スラリーの粘度及びPHの経時変化
を調べたところ、図6に示すように極めて良好な対スラ
リー安定性を示した。この蛍光体を用いる以外は実施例
9と同様にしてカラーブラウン管を製造したところ、実
施例9と同様の効果を得た。
【0031】
【発明の効果】本発明は、相対輝度特性の優れ、CIE
色度表示による特定範囲のx値を有するLn2 3 :E
u蛍光体と、色度の深い、CIE色度表示による特定範
囲のx値を有するLn2 2 S:Eu蛍光体とからなる
赤色発光組成物、若しくはそれらの顔料付蛍光体の赤色
発光組成物を用いることにより、色調的にも満足でき、
かつ、輝度の高い赤色蛍光膜を備えたカラーブラウン管
を得ることができるようになった。また、この赤色発光
成分蛍光膜に対し、特定範囲の発光色を有する緑色発光
成分蛍光膜と特定範囲の発光色を有する青色発光成分蛍
光膜とを組み合わせることにより、発光輝度、色再現領
域及び電流バランスの良好なカラーブラウン管を得るこ
とができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】Y2 3 :Eu蛍光体とY2 2 S蛍光体につ
いて、同一スケールで発光色度(x値)と相対輝度の動
きと、両蛍光体を混合した赤色発光組成物の特性を示し
たグラフである。
【図2】Y2 3 :Eu蛍光体と顔料付着Y2 2 S:
Eu蛍光体を混合した赤色発光組成物について、発光色
度と相対輝度の動きを示したグラフである。
【図3】Y2 3 :Eu蛍光体について、付活剤Euの
濃度を変化させたときの発光色度(x値)と相対輝度の
動きを示したグラフである。
【図4】Y2 2 S:Eu蛍光体について、付活剤Eu
の濃度を変化させたときの発光色度と相対輝度の動きを
示したグラフである。
【図5】実施例6、8、9及び不溶化処理を施さない従
来のY2 3 :Eu蛍光体のスラリー粘度の経時変化を
示したグラフである。
【図6】実施例6、8、9、10及び不溶化処理を施さ
ない従来のY2 3 :Eu蛍光体のスラリーPHの経時
変化を示したグラフである。
【図7】実施例6、8、9及び不溶化処理を施さない従
来のY2 3 :Eu蛍光体の耐酸特性とスラリーの連続
使用時間との関係を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 29/18 C 8326−5E

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェースプレート上にドット状又はスト
    ライプ状の青色、緑色及び赤色発光成分蛍光膜を各々形
    成したフェースプレートを有するカラーブラウン管にお
    いて、CIE色度表示のx値が0.630〜0.652
    の範囲にあるユーロピウム付活希土類酸化物蛍光体と、
    上記x値が0.652〜0.674の範囲にあるユーロ
    ピウム付活希土類酸硫化物蛍光体とを混合した赤色発光
    組成物であって、該組成物の上記x値が0.647〜
    0.662の範囲にある上記組成物で赤色発光成分蛍光
    膜を形成したことを特徴とするカラーブラウン管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラーブラウン管におい
    て、上記赤色発光組成物は、ユーロピウム濃度が2.0
    〜8.0mole%の範囲にあるユーロピウム付活希土類酸
    化物蛍光体と、ユーロピウム濃度が4.0〜8.0mole
    %の範囲にあるユーロピウム付活希土類酸硫化物蛍光体
    との混合物であって、その混合重量比(希土類酸化物蛍
    光体/希土類酸硫化物蛍光体)が85/15〜25/7
    5の範囲にあることを特徴とするカラーブラウン管。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカラーブラウン管におい
    て、上記赤色発光組成物は、上記ユーロピウム付活希土
    類酸硫化物蛍光体と上記ユーロピウム付活希土類酸化物
    蛍光体との混合重量比(希土類酸化物蛍光体/希土類酸
    硫化物蛍光体)が50/50〜70/30の範囲にある
    ことを特徴とするカラーブラウン管。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のカラーブラウン管におい
    て、上記赤色発光組成物が、さらに赤色系顔料を含むこ
    とを特徴とするカラーブラウン管。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のカラーブラウン管におい
    て、上記赤色発光組成物が、上記ユーロピウム付活希土
    類酸硫化物蛍光体並びに上記ユーロピウム付活希土類酸
    化物蛍光体にそれぞれ赤色系顔料を付着した顔料付蛍光
    体であることを特徴とするカラーブラウン管。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のカラーブラウン管におい
    て、上記赤色発光組成物は、ユーロピウム濃度が2.0
    〜8.0mole%の範囲にある赤色系顔料付ユーロピウム
    付活希土類酸化物蛍光体と、ユーロピウム濃度が3.5
    〜8.0mole%の範囲にある赤色系顔料付ユーロピウム
    付活希土類酸硫化物蛍光体との混合物であって、その混
    合重量比(希土類酸化物蛍光体/希土類酸硫化物蛍光
    体)が85/15〜25/75の範囲にあることを特徴
    とするカラーブラウン管。
  7. 【請求項7】 請求項4又は6記載のカラーブラウン管
    において、上記赤色系顔料が、べんがらであることを特
    徴とするカラーブラウン管。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6記載のカラーブラウン管
    において、上記べんがらの付着量が、0.05〜0.7
    0重量%の範囲にあることを特徴とするカラーブラウン
    管。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のカラーブラウン管におい
    て、緑色発光蛍光膜並びに青色発光蛍光膜の発光色は、
    CIE色度表示によるx値が0.200〜0.330並
    びに0.145〜0.155の範囲にあることを特徴と
    するカラーブラウン管。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のカラーブラウン管にお
    いて、上記赤色発光組成物が、ユーロピウム付活イット
    リウム酸硫化物蛍光体及びユーロピウム付活イットリウ
    ム酸化物蛍光体からなり、その発光ピーク626nm並
    びに611nmの発光強度の比(λ626 /λ611 )が
    0.2〜3.0の範囲にあることを特徴とするカラーブ
    ラウン管。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のカラーブラウン管にお
    いて、上記ユーロピウム付活希土類酸化物蛍光体は、そ
    の表面に不溶化処理を施したものであり、上記青色、緑
    色及び赤色発光成分蛍光膜を各々スラリー塗布法で形成
    したことを特徴とするカラーブラウン管。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のカラーブラウン管に
    おいて、上記ユーロピウム付活希土類酸化物蛍光体は、
    親水性を有する不溶化処理剤で蛍光体表面を被覆して不
    溶化処理したことを特徴とするカラーブラウン管。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のカラーブラウン管に
    おいて、上記親水性不溶化処理剤がけい素系、アルミン
    酸亜鉛系処理剤の少なくとも1種からなることを特徴と
    するカラーブラウン管。
  14. 【請求項14】 請求項12記載のカラーブラウン管に
    おいて、上記親水性不溶化処理剤が親水性を付与したア
    クリル樹脂、スチレンブタジエン系樹脂の少なくとも1
    種からなることを特徴とするカラーブラウン管。
JP05487892A 1991-03-14 1992-03-13 カラーブラウン管 Expired - Fee Related JP3148333B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05487892A JP3148333B2 (ja) 1991-03-14 1992-03-13 カラーブラウン管
TW81104502A TW201359B (en) 1992-03-13 1992-06-09 Color braum tube

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-49683 1991-03-14
JP4968391 1991-03-14
JP05487892A JP3148333B2 (ja) 1991-03-14 1992-03-13 カラーブラウン管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0652807A true JPH0652807A (ja) 1994-02-25
JP3148333B2 JP3148333B2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=26390114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05487892A Expired - Fee Related JP3148333B2 (ja) 1991-03-14 1992-03-13 カラーブラウン管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3148333B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003253259A (ja) * 2002-02-28 2003-09-10 Okayama Prefecture 表示素子用蛍光体およびその製造方法
US7202594B2 (en) 2002-12-26 2007-04-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Display device panel with an emitting fluorescent film composed of red fluorescent particles covered with a red pigment
JP2007186674A (ja) * 2005-10-25 2007-07-26 Intematix Corp 二相シリケート系黄色蛍光体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102382011B1 (ko) * 2020-06-02 2022-03-31 한국세라믹기술원 코어쉘 구조의 세라믹 볼 및 그 제조방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003253259A (ja) * 2002-02-28 2003-09-10 Okayama Prefecture 表示素子用蛍光体およびその製造方法
US7202594B2 (en) 2002-12-26 2007-04-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Display device panel with an emitting fluorescent film composed of red fluorescent particles covered with a red pigment
JP2007186674A (ja) * 2005-10-25 2007-07-26 Intematix Corp 二相シリケート系黄色蛍光体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3148333B2 (ja) 2001-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6239186B2 (ja)
KR0184292B1 (ko) 칼라브라운관
JP3148333B2 (ja) カラーブラウン管
JP2782962B2 (ja) 蛍光体の表面処理方法
JP3379973B2 (ja) 赤色発光組成物
JPH08120262A (ja) 混合緑色発光蛍光体およびこれを採用した陰極線管
JPH02209989A (ja) 極小球形の二酸化ケイ素を付着した蛍光体の製造方法
JP2856895B2 (ja) 顔料付き緑色発光蛍光体
KR100768177B1 (ko) 나노크기의 형광체가 부착된 형광체, 그의 제조방법 및이를 이용하여 제조된 음극선관
JPH06103915A (ja) カラー陰極線管
JP3327959B2 (ja) 青色発光組成物
JPH04183777A (ja) 顔料付き緑色発光蛍光体
JPS61136578A (ja) 赤色発光蛍光体
JPH0559357A (ja) 窒化ホウ素で表面処理された蛍光体
JPH11228953A (ja) 蛍光体
JPH0815041B2 (ja) 蛍光体の表面処理方法
JP3491448B2 (ja) 陰極線管用蛍光体および蛍光体スラリー
JP2002371272A (ja) 陰極線管用蛍光体とそれを用いたカラー陰極線管
JP2856899B2 (ja) 顔料付き緑色発光蛍光体
JP4619521B2 (ja) カラーブラウン管用表面処理蛍光体およびカラーブラウン管素子
KR930009253B1 (ko) 안료부착 적색형광체 및 그 제조방법
JP2000063822A (ja) 陰極線管用赤色発光蛍光体および陰極線管
JPH02240188A (ja) 球状のケイ酸塩化合物で表面を被覆した蛍光体
JPH05230450A (ja) 蛍光体およびこの蛍光体を用いたカラー陰極線管
JPH04233991A (ja) 赤色発光蛍光体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees