JPH021663B2 - - Google Patents

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JPH021663B2
JPH021663B2 JP29368585A JP29368585A JPH021663B2 JP H021663 B2 JPH021663 B2 JP H021663B2 JP 29368585 A JP29368585 A JP 29368585A JP 29368585 A JP29368585 A JP 29368585A JP H021663 B2 JPH021663 B2 JP H021663B2
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JP
Japan
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heat
resin
shrinkable
resistant
sheet
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Satoru Azuma
Kazuo Yasunaga
Hiroatsu Tsunoda
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明はガラスビンなどの被覆保護に使用され
るシユリンクラベルに係るものであるが、特にシ
ユリンクラベル被覆後にそのガラスビンを、その
内容物と共に高温殺菌し得る耐レトルト性のシユ
リンクラベル用積層シート及びその製造方法に関
するものである。
【従来の技術】
従来よりガラスビンなどの外面に熱収縮性を有
する合成樹脂シートから構成されたスリーブを被
せ、加熱することによつて、このスリーブを収縮
させたシユリンクラベルによつて、ガラスビンの
保護を図ることが行なわれている。上記合成樹脂
シートとして、例えば発泡ポリスチレンシートが
緩衝性に優えた材料として広く使用されている。 しかし上記発泡ポリスチレンシートは、表面の
平滑性に劣り、精緻な印刷を施すことが困難であ
り、また印刷の際の印刷速度を上げることも難し
い。 また従来の発泡ポリスチレンシートの原料とな
つているポリスチレンの軟化温度が低いことか
ら、例えば現在コーヒー飲料などに施されている
120℃・30分の加熱水蒸気による高温殺菌処理が
上記発泡ポリスチレンシートを基材としたシユリ
ンクラベルが被覆されたガラスビンなどに実施さ
れた場合、発泡ポリスチレンシートが軟化してシ
ート中の気泡が潰れるため、発泡ポリスチレンシ
ートの特長である緩衝性が失われて了う。更にス
チレン系樹脂の耐溶剤性が低いために、印刷に使
用出来るインキのビヒクル樹脂の組成が制限さ
れ、このビヒクル樹脂の耐熱性が低いことが原因
となり、上記高温殺菌処理の際に印刷層の劣化や
変形が起こり、表面性も著しく悪化して了う。 この様な加熱水蒸気による高温殺菌処理の際に
起こる問題の解決策として耐熱性と耐溶剤性とを
有するポリプロピレンを原料とした発泡ポリプロ
ビレンシートに耐熱性インキを使用して印刷が施
された耐熱性のシユリンクラベル用熱収縮性シー
トが開発されており、120℃・30分間の高温殺菌
処理においても良好な耐熱性を示している。
【発明が解決しようとする問題点】
ポリプロピレンは耐熱性および耐溶剤性に優れ
ているものの、ポリスチレンに比較して発泡性に
劣り、発泡シート中の気泡を細かくすることが容
易ではなく、表面の平滑性を向上させることが難
しいために、精緻な印刷を施すことが出来ない。 また熱収縮性シートからスリーブを形成し之を
ビンに被せた後、加熱収縮シユリンクラベルとす
る代表的な技術として特公昭56−18370号或いは
特公昭56−18371号に記載されている技術がある
が、通常の発泡倍率の発泡ポリプロピレンシート
の場合、シートの剛性が低いために上記の方式に
よるスリーブのガラスビンへの被覆の際にスリー
ブが変形して了うといつた欠点がある。 一方、発泡ポリプロピレンシートの剛性を向上
させるために発泡倍率を下げた場合、ポリプロピ
レンの熱変形温度が高いために発泡ポリプロピレ
ンシートの熱収縮性が低下することから、ガラス
ビンの底の部分に相当するスリーブの収縮が不充
分となり、ガラスビンとシユリンクラベルの密着
性が不良となつて了う。 本発明は発泡ポリプロピレンシートの場合に起
こる上記の問題点を解消し更に上記の高温殺菌処
理が施された後も高い光沢を示す美麗な表面が維
持されており、適度の剛性を有する耐レトルト性
シユリンクラベル用積層シート(以下、積層シー
トと略す)を提供するものである。
【問題を解決するための手段】
本発明は耐熱性に優れているものの剛性の低い
ポリプロピレンに換えて、通常のポリスチレンよ
りも熱変形温度が高く耐熱性を有するポリスチレ
ン系樹脂の単体或いは混合物から構成された熱収
縮性発泡シートを基材とし、その両面に熱収縮性
ポリプロピレンフイルムを貼り合わせることによ
つて得られる積層シートに関するものである。 上記耐熱性ポリスチレン系樹脂の熱変形温度は
通常のポリスチレンよりも高いものの、ポリプロ
ピレンよりは低く、耐熱性においても劣る。更に
耐熱性ポリスチレン系樹脂を押出発泡により発泡
シートとした場合、発泡時に使用した発泡用ガス
がシート中に残留し、この残留成分の可塑化作用
のために発泡シートの耐熱性は更に低下すること
から耐熱性ポリスチレン系樹脂の発泡シート単体
では上記の高温殺菌処理において良好な耐熱性は
期待出来ず、また二次発泡などによるシユリンク
ラベルの変形や印刷層の劣化などが生じるため
に、その商品価値は著しく低下して了う。 しかしながら本発明は耐熱性ポリスチレン系樹
脂の熱収縮性発泡シートの両面に熱収縮性ポリプ
ロピレンフイルムを貼り合わせることによつて耐
熱ポリスチレン系樹脂の熱収縮性発泡シート単体
では得られなかつた耐熱性を上記積層シートに付
与出来ることを見出したことに基づくものであ
る。 本発明の積層シートはシユリンクラベルとした
時に外層及び内層となる熱収縮性ポリプロピレン
フイルムと中間層となる耐熱性ポリスチレン系樹
脂の熱収縮性発泡シートの3層から構成される。 中間層となる上記熱収縮性発泡シートは耐熱性
ポリスチレン系樹脂に有機系発泡用ガス及び発泡
起核剤を添加混合して押出発泡することによつて
得られる。 本発明に使用する耐熱性ポリスチレン系樹脂と
は、通常のポリスチレンよりも高い熱変形温度を
有するもので、スチレン−メタクリル酸共重合樹
脂、スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂、スチ
レン−マレイミド共重合樹脂、ポリパラメチルス
チレンなどが好適に使用出来る。 上記耐熱性ポリスチレン系樹脂の熱収縮性発泡
シートは発泡倍率が10倍以下、厚さが50〜500μ
の範囲にあり、140℃に加熱した時に流れ方向の
収縮率が30%以上あることが必要である。 発泡倍率が10倍を超えると、耐熱性ポリスチレ
ン系樹脂の熱収縮性発泡シートの表面が脆弱とな
り発泡シートの表面破壊が原因となつてポリプロ
ピレンフイルムとの接着強度が低下して了う。 また上記発泡シートの厚さを50〜500μとした
のは厚さが50μ未満では緩衝性が不足すると共に
上記発泡シートから形成されるスリーブの剛性が
低下し、一方500μを超えると発泡シートが折れ
易くなるためである。 また上記発泡シートの熱収縮率が30%未満の場
合にはビンに被覆して加熱収縮させる時にビンの
肩と底の部分の収縮が不充分となり易い。 次に外層となる熱収縮性ポリプロピレン非発泡
フイルムは厚さが15μ以上150μ以下で140℃に加
熱した時の流れ方向の収縮率が、中間層を形成す
る上記耐熱性ポリスチレン系樹脂の熱収縮性発泡
シートよりも小さく、更に良好な透明性と高い光
沢を有するフイルムが望ましい。 上記熱収縮性ポリプロピレン非発泡フイルムの
厚さが15μ未満の場合には耐熱性ポリスチレン系
樹脂の発泡シートと貼り合わせた際にポリプロピ
レンの剛性が低いために発泡シートの表面がその
侭現われ積層シート表面の平滑性が悪化するので
ポリプロピレン非発泡フイルムを貼り合わせた効
果が得難い。 本発明は外層となる上記熱収縮性ポリプロピレ
ン非発泡フイルムに予め裏印刷を施した後に耐熱
ポリスチレン系樹脂の熱収縮性発泡シートと貼り
合わせることを特徴としており、上記ポリプロピ
レン非発泡フイルムには良好な透明性が望まれ
る。 また、従来この様なポリスチレン系樹脂発泡シ
ートとポリオレフイン系樹脂フイルムとを貼り合
わせる場合、両者の付着性が極めて低いことか
ら、エチレン、酢酸ビニル共重合体などの感熱性
接着剤が使用されていた。しかし、之等の感熱性
接着剤は熱変形温度が低く、加熱水蒸気による高
温殺菌処理時に溶融して予うことから本発明にお
いてはエチレン・酢酸ビニル共重合体などの感熱
性接着剤は使用出来ない。 従つて本発明においては耐熱性ポリスチレン系
樹脂の熱収縮性発泡シートと熱収縮性ポリプロピ
レン非発泡シートとの貼り合わせを行なうために
上記の様な感熱性接着剤に換えてポリプロピレン
及び耐熱性ポリスチレン系樹脂の両方に接着性を
有し且つ耐熱性も有しているポリウレタン系樹脂
を使用し、更にはこのポリウレタン系樹脂をビヒ
クル樹脂とするラミネート用インキを使用して、
上記熱収縮性ポリプロピレン非発泡フイルムの貼
合面に裏印刷を施した後に耐熱性ポリスチレン系
樹脂の熱収縮性発泡シートと熱圧着することによ
つて貼り合わせることが出来る。 熱収縮性合成樹脂発泡シートを加熱収縮させて
シユリンクラベルとするには、先ず上記合成樹脂
発泡シートの両端をヒートシールにより接着して
スリーブを形成させる必要がある。しかし、ポリ
スチレン系樹脂シートとポリオレフイン系樹脂フ
イルムとを積層したシートの場合は両者の付着力
が低いために従来はポリスチレン系樹脂及びポリ
オレフイン系樹脂の少なくとも一方にポリ酢酸ビ
ニル或いはエチレン・酢酸ビニル共重合体などを
添加成分として使用し、ヒートシールを容易にす
る方法が採られていた。しかし、之等の熱変形温
度が低い添加成分を加えることは、シユリンクラ
ベルの耐熱性を低下させる原因となつて了うこと
から、本発明の積層シートを構成する発泡シート
及びポリプロビレンフイルムにポリ酢酸ビニル或
いはエチレン・酢酸ビニル共重合体などを添加し
てヒートシール性を向上させることが出来ない。 従つて本発明においてはスリーブを形成する時
のヒートシールによる積層シートの両端の接合を
可能にするために、外層となる熱収縮性ポリプロ
ピレン非発泡フイルムとヒートシールが可能な材
質即ちポリプロピレンの層を積層シートの内層側
に設ける必要がある。 内層側のポリプロピレン層は、外層となる熱収
縮性ポリプロピレン非発泡フイルムの場合と同様
に熱収縮性ポリプロピレンフイルムを中間層とな
る耐熱性ポリスチレン系樹脂の熱収縮性発泡シー
トに貼り合わせることによつて形成させることが
出来る。 内層となる熱収縮性ポリプロピレンフイルムは
厚さが15μ以上150μ以下で、140℃に加熱した時
の流れ方向の収縮率が外層となる熱収縮性ポリプ
ロピレンフイルムよりも大きいことが望ましい。 上記熱収縮性ポリプロピレンフイルムの厚さが
150μを超えると積層シートをスリーブとした後
にガラスビンに被せ加熱収縮させる時にスリーブ
の内層側の収縮が遅れてシユリンクラベルに皺が
入り易くなる。 内層となる熱収縮性ポリプロピレンフイルムと
耐熱性ポリスチレン系樹脂の熱収縮性発泡シート
との貼り合わせは外層となる熱収縮性ポリプロピ
レン非発泡フイルムの貼り合わせと同様に、ポリ
ウレタン系耐熱性接着剤を予め熱収縮性ポリプロ
ピレンフイルムに塗布した後、耐熱性ポリスチレ
ン系樹脂の熱収縮性発泡シートに加熱圧着するこ
とによつて行なうことが出来る。 以上の様に耐熱性ポリスチレン系樹脂の熱収縮
性発泡シートを中間層としてシユリンクラベルの
外層側に熱収縮性ポリプロピレン非発泡フイル
ム、内層側に熱収縮性ポリプロピレンフイルムを
貼り合わせた積層シートは良好なヒートシール性
を示し、容易に熱収縮性スリーブを形成させるこ
とが可能である。また、中間層がポリプロピレン
の低発泡シートから構成された場合と比較して良
好な熱収縮性を示すので、加熱収縮させたシユリ
ンクラベル化した時にもビンの肩と底の部分に密
着させることが容易である。また、ポリプロピレ
ンフイルムを貼り合わせたことにより耐熱性が大
きく向上し、高温殺菌処理後も良好な表面性が維
持されており、特に外層側に裏印刷を施したポリ
プロピレンフイルムが貼り合わされていることか
ら、従来の表印刷されたラベルと比較して格段に
高い光沢を示すラベルが得られる。 本発明によつて得られる積層シートの構成を図
面によつて説明する。 図は本発明積層シートの構成を説明するための
拡大側面図であり、図中1は熱収縮性ポリプロピ
レン非発泡フイルム、2はラミネート用インキを
用いた印刷層、3は耐熱性ポリスチレン系樹脂の
熱収縮性発泡シート、4は接着剤層、5は内層と
なる熱収縮性ポリプロピレンフイルムを示す。 実施例 1 Γ耐熱性ポリスチレン系樹脂(スチレン−メタク
リル酸共重合樹脂 商品名:T−8005旭化成社
製) 100重量部 Γ発泡剤n−ペンタン(ゴードー溶剤社製)
5重量部 Γ発泡起核剤,重曹−クエン酸(1:1混合)
8重量部 を40mmφの押出成形機に投入して発泡押出を行な
い、厚さ0.25mm、発泡倍率5.5倍、140℃に加熱し
た時の流れ方向の収縮率が70%の発泡シートを作
成した。 30μ厚のポリプロピレンキヤストフイルムをコ
ロナ放電処理した後、グラビア印刷機によりポリ
ウレタン系ラミネート用インキ(商品名:
LAMITEC、東京インキ社製)を使用して裏印
刷を行なつた。 20μ厚のポリプロプレンインフレーシヨンフイ
ルムをコロナ放電処理した後、グラビア印刷機に
よりベタ板を使用して上記ラミネート用インキの
メジウムを塗工した。 上記の発泡シートと裏印刷ポリプロピレンフイ
ルム及び、接着剤を塗工したポリプロピレンフイ
ルムを合わせて120℃の加熱ロールの間を通過さ
せて積層シートを作成した。 実施例 2 Γ耐熱性ポリスチレン系樹脂(スチレン−メタク
リル酸共重合樹脂、商品名:リユーレツクスA
−15、大日本インキ社製) 100重量部 Γ発泡剤,n−ペンタン(ゴードー溶剤社製)
5重量部 Γ発泡起核剤、重曹−クエン酸(1:1混合)
0.8重量部 から実施例1と同様に発泡シートを作成し、以下
実施例1と同様の方法に従つて積層シートを作成
した。 実施例 3 Γ耐熱性ポリスチレン系樹脂(スチレン−無水マ
レイン酸共重合樹脂、商品名ダイラーク、
Arco chem.co.製) 100重量部 Γ発泡剤、n−ペンタン(ゴードー溶剤社製)
4.5重量部 Γ発泡起核剤、重曹−クエン酸(1:1混合)
0.9重量部 から、実施例1と同様に発泡シートを作成し、以
下実施例1と同様に方法に従つて積層シートを作
成した。 実施例 4 Γ耐熱性ポリスチレン系樹脂(スチレン−マレイ
ミド重合樹脂、商品名スーパーレツクス、三菱
モンサント社製) 100重量部 Γ発泡剤、n−ペンタン(ゴードー溶剤社製)
5重量部 Γ発泡起核剤、重曹−クエン酸(1:1混合)
0.8重量部 から、実施例1と同様に発泡シートを作成し、以
下実施例1と同様の方法に従つて積層シートを作
成した。 実施例 5 Γ耐熱性ポリスチレン系樹脂(ポリパラメチルス
チレン、モービル社製) 100重量部 Γ発泡剤、n−ペンタン(ゴードー溶剤社製)
5重量部 Γ発泡起核剤、重曹−クエン酸(1:1混合)
0.8重量部 から、実施例1と同様に発泡シートを作成し、以
下実施例1と同様の方法に従つて積層シートを作
成した。 比較例 1 Γポリスチレン(商品名HH−102、三菱モンサ
ント社製) 100重量部 Γ発泡剤、n−ペンタン(ゴードー溶剤社製)
5重量部 Γ発泡起核剤、重曹−クエン酸(1:1混合)
0.4重量部 から実施例1と同様に発泡シートを作成し、以下
実施例1と同様の方法に従つて積層シートを作成
した。 比較例 2 実施例1で作成した発泡シートにポリスチレン
用印刷インキ(商品名STR911、大日本精化社
製)を使用してグラビア印刷として発泡シート単
体のスリーブ形成用シートを作成した。 実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、実
施例5、及び比較例1、比較例2において作成し
た積層シート或いは発泡シートからスリーブ成形
用試片を切り出し、ヒートシールによりスリーブ
を作成した処、、何れの積層シートも発泡シート
単体と同様に充分なヒートシール接着強度を示し
た。更に之等のスリーブをガラスビンに被せ、
250℃、5秒間加熱して各々のスリーブを収縮さ
せてシユリンクラベルとしたが、この場合にも各
試料ともヒートシール部の剥離は認められなかつ
た。 以上得られた7種類のシユリンクラベルで被覆
された各々のガラスビンに水を充填し、1.5気圧、
120℃の水蒸気中で30分間加熱処理した後、各々
のガラスビンを被覆していたシユリンクラベルの
光沢度をJIS P8142に従つて光沢度計(入射角
75゜)で測定した。 結果を次表に示す。
【表】 加熱処理前の光沢はポリプロピレンフイルムを
貼り合わせた複合シートの場合、何れも光沢度85
以上の高い光沢を示していたのに対して、発泡シ
ートに直接印刷したシートの光沢度は70と低かつ
た。 加熱処理をした場合でも耐熱性ポリスチレン系
樹脂の発泡シートを基材とした積層シートから構
成されたシユリンクラベルは充分な耐熱性を示
し、処理後の光沢度は何れも85であつた。 之に対し基材にポリスチレン発泡シートを使用
した積層シートの場合には発泡シートの耐熱性が
低いことから発泡シートの耐熱性が低いことから
発泡シートの一部が二次発泡する一方で一部は発
泡シートが軟化し、発泡シート中の気泡が潰れる
ため、シユリンクラベル表面の平滑性が失なわれ
光沢度は45に低下して了つた。 また、発泡シートが潰れることからシユリンク
ラベルの緩衝性も大きく低下して了つた。 更にポリプロピレンフイルムを貼り合わせない
場合には耐熱性ポリスチレン系樹脂の発泡シート
を使用しても発泡シート表面及び印刷層の慌れが
生じ光沢度は10まで低下して了つた。
【発明の効果】
本発明の積層シートは耐熱性ポリスチレン系樹
脂の発泡シートに裏印刷を施したポリプロピレン
フイルムを貼り合わせることによつて、発泡シー
ト単体では得られなかつた耐熱性が付与されたも
である。 また、両側にポリプロピレンフイルムを貼り合
わせた3層構造のために、スリーブ形成の際にヒ
ートシール接着が容易であると共に、中間層とな
る耐熱性ポリスチレン系樹脂の発泡シートの脆性
が補われることから、適度の柔軟性と剛性とを有
しており、様々な方法によるスリーブ形成及びシ
ユリンクラベル化によるガラスビンの被覆に使用
することが出来る。 この様に本発明の積層シートは多くの長所を有
しており、工業上多大な価値を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に係る積層シートの構成を説明する
ための拡大断面図である。 図中1……熱収縮性ポリプロピレン非発泡フイ
ルム、2……ラミネート用インキの印刷層、3…
…耐熱性ポリスチレン系樹脂の熱収縮性発泡シー
ト、4……接着剤層、5……熱収縮性ポリプロピ
レンフイルム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内面側に接着性インキで印刷された厚さ15〜
    150μの熱収縮性ポリプロピレン非発泡フイルム
    が外層であり、厚さ50〜500μの耐熱性ポリスチ
    レン系樹脂より成る熱収縮性発泡シートが中間層
    として貼り合わされており、内層に厚さ15〜
    150μの熱収縮性ポリプロピレンフイルムが接着
    剤により貼り合わされている耐レトルト性シユリ
    ンクラベル用積層シート。 2 耐熱性ポリスチレン系樹脂がスチレン−メタ
    クリル酸共重合樹脂、スチレン−無水マレイン酸
    共重合樹脂、スチレン−マレイミド共重合樹脂、
    ポリパラメチルスチレン、の単体或いは混合物で
    ある特許請求の範囲第1項記載の耐レトルト性シ
    ユリンクラベル用積層シート。 3 接着性インキの樹脂がポリウレタン系樹脂ま
    たはポリウレタン系プレポリマー樹脂である特許
    請求の範囲第1項または第2項に記載の耐レトル
    ト性シユリンクラベル用積層シート。 4 接着剤の樹脂がポリウレタン系樹脂またはポ
    リウレタン系プレポリマー樹脂である特許請求の
    範囲第1項ないし第3項中の何れか1項に記載の
    耐レトルト性シユリンクラベル用積層シート。 5 押出成形機より耐熱性ポリスチレン系樹脂よ
    り成る熱収縮性発泡シートを発泡倍率10倍以下、
    厚さ50〜500μ、収縮率30%以上に押出成形し、
    他方15〜150μ厚の熱収縮性ポリプロピレン非発
    泡フイルムの一方の面にコロナ放電処理した後接
    着性インキで印刷を施し該印刷面と上記熱収縮性
    発泡シートとを重ね合わせ、更に熱収縮性発泡シ
    ートの他方の面に、厚さ10〜150μの熱収縮性ポ
    リプロピレンフイルムの片面をコロナ放電処理し
    た後接着剤を塗工した面を重ね合わせ加熱ロール
    で三者を積層することを特徴とする耐レトルト性
    シユリンクラベル用積層シートの製造方法。 6 耐熱性ポリスチレン系樹脂がスチレン−メタ
    クリル酸共重合樹脂、スチレン−無水マレイン酸
    共重合樹脂、スチレン−マレイミド共重合樹脂、
    ポリパラメチルスチレン、の単体或いは混合物で
    ある特許請求の範囲第5項記載の耐レトルト性シ
    ユリンクラベル用積層体の製造方法。 7 接着性インキの樹脂がポリウレタン系樹脂ま
    たはポリウレタン系プレポリマー樹脂である特許
    請求の範囲第5項または第6項に記載の耐レトル
    ト性シユリンクラベル用積層シートの製造方法。 8 接着剤の樹脂がポリウレタン系樹脂またはポ
    リウレタン系プレポリマー樹脂である特許請求の
    範囲第5項ないし第7項中の何れか1項に記載の
    耐レトルト性シユリンクラベル用積層シートの製
    造方法。
JP29368585A 1985-12-27 1985-12-27 耐レトルト性シユリンクラベル用積層シ−ト及びその製造方法 Granted JPS62152838A (ja)

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