JPS6242824A - 耐熱性シユリンクラベル形成用収縮性複合シ−トの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガラスビンなどの被覆保護に使用されるシュリ
ンクラベルに係るものであるが、特にシュリンクラベル
被覆後にそのガラスビンを、その内容物と共に高温殺菌
し得る耐熱性シュリンクラベル形成用複合シートの製造
方法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来よりガラスビンなどの外面に熱収縮性を有する合成
樹脂シートから構成されたスリーブを被せ、加熱するこ
とによってこのスリーブを収縮させたシュリンクラベル
でガラスビンを被覆することによりガラスビンの保護を
図ることが行われている。

上記合成樹脂シートとしては、例えば発泡ポリスチレン
シートが緩衝性に優ねた材料として広く使用されている
。しかし、上記ポリスチレン発泡シートは表面の平滑性
が劣り、印刷性が良くないと共に、印刷時のシートトラ
ブルも多く歩留りが悪い。

また、ポリスチレン発泡シートに使用されているポリス
チレンの軟化温度が低いことから、加熱蒸気による処理
の際に発泡シートの二次発泡などによる不要な変形が生
じて了う。更にはスチレン系樹脂の耐溶剤性が低いため
に印刷に使用するインキのビヒクル樹脂が制限され、こ
のビヒクル樹脂の耐熱性の低いことが原因となった表面
の荒れが生じ、先きに述べた様な表面の平滑性の劣悪化
が助長されて了う。

この様な問題の解決策として耐熱性および耐溶剤性を有
するポリプロピレンを使用して得られるポリプロピレン
発泡シートに耐熱性インキを使用して印刷された耐熱性
を有するスリーブ形成用収縮性シートが開発されており
、高温殺菌処理においても良好な耐熱性を示している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ポリプロピレン樹脂は耐熱性および耐溶剤性に優れてい
るものの、ポリスチレン系樹脂に比較して発泡性が悪く
、発泡シート中の気泡が粗くなって了うため表面の平滑
性を向上させることが難しく、美麗な印刷面を得ること
が容易ではない。

また、熱収縮性スリーブをガラスビンに被せた後、これ
を加熱収縮させ、シュリンクラベルとする代表的な技術
として特公昭５６−１８３７０号或いは特公昭５６−１
．８３７１号に記載されている技術があるが、ポリプロ
ピレン発泡シートの場合にはシートの剛性か低いために
この様な方式による熱収縮スリーブのガラスビンへの被
覆には使用出来ないといった欠点がある。

本発明者等は」二記問題点を解消し蒸気殺菌などの高温
処理を施した後も高い光沢を示す美麗な表面が維持され
ており且つ適度の剛性を有するシュリンクラベル形成用
収縮性複合シート（以下、複合シートと略す）の開発に
成功したものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明における樹脂としては耐熱性は有するものの剛性
の低いポリプロピレン樹脂および剛性は高いが耐熱性の
劣っているポリスチレン樹脂に代えて耐熱性を有するポ
リスチレン系樹脂であるスチレンーアクリル酸共重合樹
脂の単体或いはスチレン−アクリル酸共重合樹脂を含む
スチレン系樹脂の混合物を使用した。

発泡シートは上記ポリスチレン系樹脂を押出発泡させ、
発泡倍率３．５〜１０倍、厚さ０．１５〜０．５ｎｎ＋
とじ、１４０℃で加熱したときの流れ方向の熱収縮率を
４０〜８０％に調製した。

発泡シートの厚さを０．１５〜０．５ｍｍとしたのは０
．１５ｍｍ以下では衝撃吸収力が小さく、０．５＋１１
０を超えると樹脂の剛性が高いためにスリーブ形成時に
折れ易くなるためである。

本発明に使用するポリプロピレンフィルムは１５〜４０
μの厚さを有する透明度の高いものが適当である。ポリ
プロピレンフィルムの厚さが１５μ以下では発泡シート
と貼り合わせた場合に発泡シートの表面状態がその侭現
われるため、フィルムとの貼り合わせの効果が小さく、
４０μを超えると複合シートの熱収縮時にポリプロピレ
ンフィルムに皺が入り易い。また、ポリプロピレンフィ
ルムの両面は接着性およぞ印刷性向上のためにコロナ放
電処理などの表面処理が施されていることが望ましし１
１１ このポリプロピレンフィルムの片面に耐熱性を有するラ
ミネート用インキを使用して頁印刷を施し、更に印刷面
の裏面に溶剤で希釈されたヒートシール性向上用の樹脂
を塗布し、これらのインキ或いは樹脂に含まれる溶剤を
充分に揮散除去させた後、このフィルムをスチレン−ア
クリル酸共重合体の発泡シートと熱圧着させる。

本発明に使用する耐熱性のラミネート用インキのビヒク
ル樹脂としてはポリウレタン系樹脂を使用することが出
来る。またヒートシール性向上用樹脂としてもラミネー
ト用インキのビヒクル樹脂と同様の樹脂を使用出来るが
、複合シートから構成された収縮性スリーブの加熱収縮
の際に２００℃前後の熱風が使用されるため、この温度
条件下でも容易に軟化せずヒートシール部分が剥離しな
いことが必要である。

本発明により得られる複合シートは良好なヒートシール
性を示し、容易に収縮性スリーブを形成させることが出
来るので、ガラスビンに被せ熱収縮させることによって
ガラスビンにシュリンクラベルを被覆させることが出来
る。また、複合シートから構成されたシュリンクラベル
は良好な耐熱性を示し、加熱処理後も美麗な表面を維持
することが出来る。

本発明によって得られる複合シートの構成を図面によっ
て説明する。

図中、１はスチレン−アクリル酸共重合体発泡シート、
２はラミネート用インキを用いた印刷層、３はポリプロ
ピレンフィルム、４はヒートシール性向上用樹脂層を示
す。

実施例１ 傘スチレンーアクリル酸共重合樹脂 （耐熱性ポリスチレン、商品名；　Ｔ　８００５ｍ化成
社製）１００重量部 ＊発泡剤　ペンタン（ボード−溶剤社製）５重量部率発
泡起核剤　重曹−クエン酸（１：１混合）０．８重量部 を４０ｍ／ｍφの押出成形機に投入して発泡押出を行な
い、厚さ０．３＋ｎｍ、発泡倍率５．５倍、１４０℃に
加熱時の流れ方向の収縮率が７０％の発泡シートを作成
した。

３０μのポリプロピレンキャストフィルムの両面をコロ
ナ放電処理した後、グラビア印刷によりポリウレタン系
ラミネートインキ（商品名；ＬＡＭＩＴＥＣ。

東京インキ社製）を使用して印刷した後に、ポリエステ
ル樹脂（商品名；ＫＡ１０３６．荒用化学社製）とイソ
シアネート硬化剤（商品名；コロネーＬＬ。

日本ポリウレタン社製）を水酸基とインシアネート基が
同モル数になる様に配合した酢酸エチル溶液を印刷裏面
のヒートシール部に塗工してインキ層およびヒートシー
ル性向上用梗脂層に含まれる溶剤を充分に揮散除去させ
た。スチレン−アクリル酸共重合樹脂発泡シートとこの
ポリプロピレンフィルムとを加熱圧着ロールにより熱圧
着させて複合シートを作成した。

以下余白 実施例２ 市スチレンーアクリル酸共重合樹脂 （商品名；リューレックスＡ−１５．大日本インキ社製
）１００重量部 本発泡剤　ペンタン（ボード−溶剤社製）５重量部率発
泡起核剤　重曹−クエン酸（１：１混合）０．８重量部 から実施例１と同様に発泡シートを作成し、得られた発
泡シートと実施例１で用いた裏印刷およびヒートシール
性向上用樹脂を塗布したポリプロピレンフィルムを貼り
合わせて複合シートを作成した。

比較例１ 申ポリスチレン樹脂（商品名；ＨＨ１０２，三菱モンサ
ンド社製）１００重景部 中発泡剤　ペンタン（ボード−溶剤社製）５重量部率発
泡起核剤　重曹−クエン酸（１：］、混合）０．４重量
部 から実施例コ−と同様に発泡シートを作成し、得られた
発泡シートと実施例１で用いた裏印刷およびヒートシー
ル性向上用樹脂を塗布したポリプロピレンフィルムを貼
り合わせて複合シートを作成した。

比較例２ 実施例２で使用したスヂレンーアクリル酸共重合樹脂発
泡シートにポリスチレン用印刷インキ（商品名；ＳＴＲ
９１１，大日精化社製）を使用してグラビア印刷した。

実施例１．実施例２．比較例１および比較例２において
作成した複合シート或いは発泡シートからスリーブ形成
用試片を切り出し、ヒートシールによりスリーブを作成
した処、複合シートは発泡体のみのシートと同様に充分
なヒートシール接着強度を示した。更にこのスリーブを
ガラスビンに被せ、１８０℃、１５秒間加熱して各々の
スリーブを収縮させシュリンクラベルとしたが、この場
合にもヒートシール部の剥離は各試料とも認められなか
った。

以上得られた４種類のシュリンクラベルで被覆されたガ
ラスビンに水を充填し、１，５気圧、１２０℃の水蒸気
中で３０分間加熱処理した後、各々のガラスビンに被覆
されたシュリンクラベルの光沢度をＪＩＳ　Ｐ８１４２
により光沢度計（入射角７５”　）で測定した結果を次
表に示す。

表、シュリンクラベルの光沢度 加熱処理前の光沢はポリプロピレンフィルムを貼り合わ
せた複合シートの場合、何れも測定上限以上の高い光沢
度を示したのに対して、ポリプロピレンフィルムを貼り
合おせないシートの場合には光沢向上用インキを使用し
ても光沢度は８０程度であった。

加熱処理を施した場合、スチレン−アクリル酸共重合樹
脂発泡シートとポリプロピレンフィルムとを貼り合わせ
た複合シートは処理前と比較してシュリンクラベルの光
沢の低下および不要な変形は認められなかった。

これに対して通常のポリスチレン発泡シートを基材とし
た複合シートの場合には光沢度は４５程度に大きく低下
し、発泡シート自体が変形すると共に発泡シート中の気
泡が軟化のため潰れており、複合シートの緩衝性は全く
失われていた。

更にポリプロピレンフィルムを貼り合わせない場合には
耐熱性樹脂を用いた発泡シートでも表面の微細な変形の
ため、光沢は殆んど失われていた。

〔発明の効果〕

本発明によって得られる複合シートはヒートシール部分
にヒートシール性向上用の樹脂層が設けられていること
から、単にスチレン系樹脂発泡シートとポリプロピレン
フィルムとを貼り合わせただけの場合には得られなかっ
た良好なヒートシール性を発現するのである。

またこの複合シートは適度の剛性を有していることから
様々な方法によるスリーブ形成およびシュリンクラベル
化によるガラスビンの被覆に使用することが出来る。

ポリスチレン系樹脂を使用するため良好な発泡状態の発
泡シートが得られ、更に裏印刷されたポリプロピレンフ
ィルムを貼り合わせるため、得られる複合シートはこの
ポリプロピレンフィルムと同等の光沢を示す。また複合
シートが高い耐熱性を有することから、この高い光沢が
加熱処理後も殆んど低下することなく維持される。

この様に本発明によって得られる耐熱性シュリンクラベ
ル形成用収縮性複合シートは多大の長所を有しており、
工業上多大な価値を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に成る複合シートの構成を説明するための拡
大断面図である。 図中 １・・スチレン−アクリル酸共重合体発泡シート２・・
ラミネート用インキを用いた印刷層３・・ポリプロピレ
ンフィルム ４・・ヒートシール性向上用樹脂層 手続補正書 昭和６０年９月１．９日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　スチレン−アクリル酸共重合樹脂を含む耐熱性スチ
   レン系樹脂の熱収縮性発泡シートと、片面に耐熱性を有
   するラミネート用インキを使用した印刷が施され且つ印
   刷面の裏面にヒートシール性向上用の樹脂層を設けたポ
   リプロピレンフィルムと、をフィルムの印刷面と該発泡
   シートが接着される様に貼り合わせ熱圧着することを特
   徴とする耐熱性シュリンクラベル形成用収縮性複合シー
   トの製造方法。 ２　ヒートシール性向上用樹脂が軟化点１８０℃以上の
   樹脂である特許請求の範囲第１項に記載の耐熱性シュリ
   ンクラベル形成用収縮性複合シートの製造方法。