JPH0689167B2 - 熱収縮性発泡シ−ト及びその製造方法 - Google Patents

熱収縮性発泡シ−ト及びその製造方法

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JPH0689167B2
JPH0689167B2 JP61103791A JP10379186A JPH0689167B2 JP H0689167 B2 JPH0689167 B2 JP H0689167B2 JP 61103791 A JP61103791 A JP 61103791A JP 10379186 A JP10379186 A JP 10379186A JP H0689167 B2 JPH0689167 B2 JP H0689167B2
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JP
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methacrylic acid
foamed sheet
heat
weight
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JP61103791A
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洋 江沢
和彦 鈴木
操 益田
孝行 渡辺
敬章 津嶋
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は収縮性を有する発泡シート及びその製造方法に
関するものであり、更に詳しくは100℃を越す条件でも
使用できる耐熱性の優れるスチレン共重合体樹脂を原料
とする熱収縮性発泡シート及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、汎用ポリスチレン(GPPS)や耐衝撃性ポリスチレ
ン(HIPS)を主原料にした熱収縮性発泡ポリスチレンシ
ートは、その緩衝性、断熱性、収縮性能を利用しビン被
覆材やカップの素材として使用されている。ビンの被覆
材としては、特に緩衝性を利用し炭酸飲料や果汁を充填
したもののラベルに広く利用されているが、使用される
温度は通常0〜80℃の範囲である。
しかしながら100℃付近の温度の高温殺菌工程を必要と
する充填物(例えばコーヒー飲料)の被覆材として現在
のGPPS又はHIPSを主原料とした発泡シートを使用した場
合、軟化して変形したり、ブロッキングしたり、破損し
たりする。
一方、GPPS又はHIPSを主原料とした発泡性シートからな
るカップは、特に断熱性を利用し茶やみそ汁等の容器に
好適であるが、カレーやシチュー等高温の液体を注入し
たり、電子レンジ内で内容物を数分加熱すると変形して
容器として使用できなくなる。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者らは前述した状況下にビンの被覆材やカップの
素材として好ましい熱収縮性能を有し、ポリスチレン発
泡シートより耐熱性のある発泡シートの製造方法につい
て鋭意研究した結果、特定のスチレン共重合体を使用す
ること、更に熱収縮性を付与するには、特定量の低沸点
有機化合物を混合せしめ次いで大気中に放出する際、特
定の温度と引取速度で引取り、製造することが有効であ
ることを見出し、本発明を関係するに至った。
而して、本発明の要旨とするところは、(1)メタクリ
ル酸5〜50重量%、スチレン95〜50重量%のスチレン−
メタクリル酸系共重合体から成り、見掛けの密度が0.10
〜0.35g/ccで、かつ140℃に加熱したときの収縮率が引
取方向に20%以上、それと直角方向に10%未満であるこ
とを特徴とする熱収縮性発泡シート、並びに、(2)上
記熱収縮性発泡シートを製造する方法であって、上記原
料を押出機にて加熱溶融せしめ、押出機先端に取付けた
環状スリット金型より大気中に放出して発泡シートを得
るに際し、樹脂100gに対し低沸点有機化合物を0.0.〜0.
07モル混合して、加熱変形温度(JIS K−6871に準ず
る)より20〜80℃高い樹脂温度で、かつ引取比(引取速
度/吐出速度)が1.1以上で、冷却ドラムに沿って引取
ることを特徴とする熱収縮性発泡シートの製造方法であ
る。
以下、発明(1)から順次説明する。
本発明でいうスチレン−メタクリル酸系共重合体とは、
メタクリル酸単量体を5〜50重量%、好ましくは10〜40
重量%含有するスチレン共重合体である。
メタクリル酸単量体が5重量%未満では、耐熱性がポリ
スチレンと大差なく、メタクリル酸を添加した効果が見
られない。
メタクリル酸単量体が50重量%を越えると、発泡シート
を得る際、表面が荒れて平板性が損なわれるようにな
る。なお、上記樹脂に可塑剤や熱安定剤を添加しても何
ら差し支えない。
本発明の発泡シートの見掛け密度は0.10〜0.35g/cc、好
ましくは0.15〜0.30g/ccである。密度0.10g/cc未満で該
発泡シートを加熱収縮させ、成形加工する際、シート外
側に加熱過多による外観不良が発生しやすくなり、ま
た、0.35g/ccを越えると、該発泡シートを円筒体にする
際割れが生じやすくなる。
本発明の発泡シートを収縮成形させてビンの被覆材やカ
ップとして使用するには、140℃の温度に加熱した際、
引取方向の収縮率が20%以上、好ましくは30%以上であ
ることが望ましく、又、それと直角方向の収縮率は10%
未満であることが望ましい。
発泡シートを大きく熱収縮させる方向はシートの引取方
向又はそれと直角な方向とすることができるが、好まし
くは引取方向に大きく収縮させることが望ましい。
大きく熱収縮させる方向の収縮率が20%未満では一片の
発泡シート端部をヒートシールした円筒体をビンに被覆
して加熱しても収縮不足でビンに密着せず、ラベルとし
ての役目を果たさない。また、発泡シートの円筒体の中
に金型を挿入して加熱してカップを成形しても収縮不足
で形が定まらない。また、収縮させる方向と直角方向の
収縮率が10%以上であると、ビンに被覆したラベルも高
さ方向に縮みが大きく高さが不均一になったり図柄が歪
んでロスが大きくなり、又、ビンの替りに金型を用いて
発泡シートを収縮させカップに成形するときも、ラベル
同様の高さが不均一になったり図柄が歪んでロスが大き
くなる。
次いで発明(2)について説明する。
本発明でいう低沸点化合物とは、ポリスチレンの発泡剤
として一般に用いられているものでよく例えば、プロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等の炭化水素化合物や
フレオン−11、フレオン−12、フレオン−113、フレオ
ン−114、メチルクロライド、メチレンクロラド等のハ
ロゲ化炭化水素化合物、石油エーテルなどが代表的であ
る。
この低沸点化合物の注入量は樹脂100gに対し0.01〜0.07
モルであり、好ましくは0.02〜0.05モルである。低沸点
化合物剤の注入量が0.01モル未満では、引取方向の収縮
が強く縦裂けし易くなる。低沸点化合物剤の注入量が0.
07モルを越えると押出機先端に取付けた環状スリット金
型より樹脂を放出した際、花弁状のコルゲーションが多
発しシート巾方向で泡の形状、配向などの品質差が大き
くなる。
本発明は引取方向に熱収縮性を付与する製造方法であ
り、環状スリット金型より大気中に押出した樹脂を冷却
ドラムに沿って引取るが、樹脂温度が使用原料樹脂のJI
S K−6871に準じた加熱変形温度より20〜80℃高い状態
の時に、引取比(引取速度/吐出速度)を1.1以上で、
冷却ドラムに沿って引取ることにより発泡シートに熱収
縮性を付与する。
樹脂温度が(加熱変形温度)+20℃未満では、環状スリ
ット金型より大気中に押出した樹脂が伸びず冷却ドラム
に拡げ難くなる。また、樹脂温度が(加熱変形温度)+
80℃を越えると、花弁状のコルゲーションが多発しシー
ト巾方向で泡の形状、成形時の熱収縮性などに大きな品
質差が生じる。
引取比とは、冷却ドラム上を引取られる発泡シートの引
取速度を樹脂が環状スリットから大気中に放出される速
度で割った値である。引取比が1.1未満では、この発泡
シートを収縮成形させることが出来ない。
〔実施例〕
表−1に示すスチレン−メタクリル酸系共重合体中に気
泡調整剤としてタルク0.5重量%を添加し、50mmφの押
出機で溶融混練した後フレオン−12を樹脂100gに対し0.
045モル圧入し、樹脂温度162℃、168℃又は176℃で環状
スリットより大気中に放出して、引取比が1.3になるよ
うに引取った。得られた発泡シートの厚みは0.5mmであ
り、見掛け密度はそれぞれ0.18g/cc、0.21g/cc、0.22g/
ccであった、得られた発泡シートの収縮性能は表−1に
示されている。
発泡シートの一端をヒートシールして円筒体にした後該
円筒体に金型を挿入して加熱すると良好なカップが成形
できた。このカップは、100℃のオーブン中に10分間配
置しても変形しなかった。
比較例−1 メタクリル酸含有量が3重量%の樹脂を使用する以外
は、実施例−1と同じ条件で発泡シートを押出した。得
られた発泡シートは良好であり、カップの成形も良好で
あるが、100℃のオーブン中に10分間配置するとカップ
はさらに収縮し円筒状に変形してしまった。
比較例−2 メタクリル酸含有量が55重量%の樹脂を使用する以外
は、実施例−1と同じ条件で発泡シートを押出した。得
られた発泡シートは、シート表面が荒れて二次成形する
に足るものではなかった。
比較例−3〜7 原料樹脂を実施例−2と同じにしてフレオンの注入量
(樹脂100gに対するモル)、樹脂温度、引取比を表−1
に記載した条件にしてシートを押出し比較した。
比較例の製造条件、押出状態及び収縮成形性は表−2に
示されている。
〔発明の効果〕 叙上の如く本発明によれば、ビンの被覆材やカップの材
料として好ましい熱収縮性を有し、ポリスチレン樹脂の
発泡シートより耐熱性のある発泡シートを提供できるも
のである。
即ち、本発明の発泡シートはポリスチレン発泡シートと
同様に収縮性能があり、ガラスビンの被覆材やカップの
素材として使用でき、かつポリスチレン発泡シートより
耐熱性があるので100℃を越える内容物を充填するガラ
スビンの被覆材として使用できる。
一方カップとしては電子レンジで加熱し内容物を温めた
り、また油脂を含む内容物を入れたりするものにも利用
できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:04 B29L 7:00 4F C08L 25:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタクリル酸5〜50重量%とスチレン95〜
    50重量%のスチレン−メタクリル酸系共重合体から成
    り、見掛けの密度が0.10〜0.35g/ccで、かつ140℃に加
    熱したときの収縮率が、引取方向に20%以上、引取方向
    に直角な方向に10%未満であることを特徴とする熱収縮
    性発泡シート。
  2. 【請求項2】樹脂がメタクリル酸5〜50重量%とスチレ
    ン95〜50重量%のスチレン−メタクリル酸系共重合体を
    押出機にて加熱溶融せしめ、押出機先端に取付けた環状
    スリット金型より大気中に放出して発泡シートを得る方
    法に於て、樹脂100gに対し低沸点有機化合物を0.01〜0.
    07モル混合して、加熱変形温度(JIS K−6871に準ず
    る)より20〜80℃高い樹脂温度で、かつ引取比(引取速
    度/吐出速度)が1.1以上で、冷却ドラムに沿って引き
    取ることを特徴とする熱収縮性発泡シートの製造方法。
JP61103791A 1986-05-08 1986-05-08 熱収縮性発泡シ−ト及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH0689167B2 (ja)

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