JP2005215512A - 断熱性シュリンクラベル、およびラベル付き容器 - Google Patents

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田恵子 松下
Kozo Mita
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Abstract

【課題】シュリンクフィルムを熱収縮させるための1段階の通常温度における加熱により断熱層を同時に形成することができ、生産性に優れ、ラベル基材に制限されることなく、優れた断熱性を付与できる断熱性シュリンクラベル、およびラベル付き容器を提供する。
【解決手段】ラベル基材2の外面側に断熱層8を接着層4を介して積層された筒状のラベル本体を有底筒状容器の胴部外周面に嵌め込み、加熱収縮させて緊締する断熱性シュリンクラベルであって、前記のラベル基材は、延伸フィルム層からなり、前記の断熱層は、延伸フィルム層または未延伸フィルム層からなり、前記の断熱層の熱収縮率は、前記のラベル基材の熱収縮率より小さく、熱収縮により前記のラベル外面側全体に多数の凹凸部を形成することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、有底筒状容器の胴部外周面に嵌め込み、加熱収縮させて緊締する断熱性シュリンクラベル、およびそれを用いたラベル付容器に関するものである。
更に、本発明は、カップ麺等の高温品に使用されるプラスティック容器や、チルド状態やホット状態の飲料容器に利用されるプラスチックボトル、ガラス瓶、金属缶等の有底筒状容器の外周面に付けるための断熱性に優れたシュリンクラベル、およびそれを用いたラベル付容器に関するものである。
従来より、プラスチックボトル、ガラス瓶、金属缶等の容器は、これらの容器の外表面に、装飾あるいは内容物表示等のために、文字、図形、記号、絵柄等からなる所望の印刷絵柄模様を施したラベルを装着している。
装着するラベルとしては、紙、あるいは、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の種々のプラスチックフィルムを使用している。
また、前記のプラスチックフィルム製のラベルとして、熱収縮性ラベル(以下「シュリンクラベル」という。)がある。
前記のシュリンクラベルを容器に巻き付ける方法としては、例えば、筒状、若しくは、袋状のラベルに少し余裕を持たせて一次包装した後、熱風、スチーム等によって該ラベルを容器外周面に熱収縮させる方法が知られている。
また、ラベルをある程度緊張状態で包装し、ラベルの端を容器の底部に折り込んで、該折り込み部をラベル同士の自己密着力または熱融着により一次包装した後、シュリンク処理させてラベルの弛みやシワを除去するストレッチシュリンク方法が知られている。
従来、容器に断熱性を付与することのできるシュリンクラベルとしては、例えば、熱シュリンクフィルムに絵柄などの印刷を施した後、予め発泡させた軟質の発泡シートを貼り合わせて作製したシュリンクラベルが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、本出願人は、本発明に先立ち、シュリンクフィルムのいずれかの面に、印刷層と低温加熱発泡性インキ層とが設けられた積層体で作製したシュリンクラベルが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3422907号公報 特開2003−22017号公報
しかしながら、特許文献1のシュリンクラベルでは、シュリンクフィルムを熱収縮させるための加熱と、発泡性被覆層を発泡させるための更に高い温度での加熱との2段階の加熱が必要であり、生産性が劣るという欠点があった。
また、特許文献2のシュリンクラベルでは、断熱性を付与できるものの、前記の低温加熱発泡性インキ層とのインキ密着性の低いラベル基材を使用した場合、外部からの衝撃によりインキ剥がれを発生する恐れがあるため、低温加熱発泡性インキ層とインキ密着性の良好なラベル基材に制限されるという欠点があった。
本発明の目的は、シュリンクフィルムを熱収縮させるための1段階の通常温度における加熱によって断熱層を同時に形成することができ、生産性に優れ、ラベル基材に制限されることなく、優れた断熱性を付与できる断熱性シュリンクラベル、およびラベル付き容器を提供することである。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明の断熱性シュリンクラベルでは、ラベル基材の外面側に断熱層を接着層を介して積層された筒状のラベル本体を有底筒状容器の胴部外周面に嵌め込み、加熱収縮させて緊締する断熱性シュリンクラベルであって、かつ、前記のラベル基材は、延伸フィルム層からなり、かつ、前記の断熱層は、延伸フィルム層または未延伸フィルム層からなり、かつ、前記の断熱層の熱収縮率は、前記のラベル基材の熱収縮率より小さく、熱収縮により前記のラベル外面側全体に多数の凹凸部を形成することを特徴とする。
また、本発明の断熱性シュリンクラベルでは、前記のラベル基材と前記の断熱層との層間に、中間層として延伸フィルム層を接着層を介して積層する構成からなり、
かつ、前記の中間層の熱収縮率が、前記のラベル基材の熱収縮率より小さく、かつ前記の断熱層の熱収縮率以上であることを特徴とする。
また、本発明の断熱性シュリンクラベルでは、前記のラベル基材の層厚みが、13μm以上、250μm以下の範囲内であり、かつ、前記の断熱層の周方向の80℃における熱収縮率が3%以上、50%以下であるか、または120℃における熱収縮率が5%以上、85%以下であり、かつ、前記のラベル基材の熱収縮率が、前記の断熱層の熱収縮率の1.05倍以上、10倍以下であり、かつ、前記の断熱層の層厚みが、10μm以上、50μm以下の範囲内であることを特徴とする。
また、本発明の断熱性シュリンクラベルでは、前記のラベル基材が、延伸ポリスチレン系樹脂フィルム、延伸ポリエステル系樹脂フィルム、延伸ポリオレフィン系樹脂フィルム、延伸塩化ビニル系樹脂フィルム、発泡ポリスチレン系樹脂フィルム、または発泡オレフィン系樹脂フィルムであり、かつ、前記の断熱層が、ポリオレフィン系樹脂フィルム、発泡ポリスチレン系樹脂フィルム、または不織布であることを特徴とする。
また、本発明のラベル付き容器は、上記の断熱性シュリンクラベルで被覆されることを特徴とする。
本発明の断熱性シュリンクラベルは、ラベル基材の外面側に当該ラベル基材より熱収縮率の小さな断熱層を積層する構成からなり、更に当該ラベルを容器に装着し、ラベルを熱収縮すると同時に当該ラベルの外表面全体に多数の凹凸を形成することによって、優れた断熱性を付与できると共に、ラベル外表面に形成された凹凸部によって、ラベル付き容器を持ちやすくするという利点を有する。
また、本発明の断熱性シュリンクラベルは、発泡性フィルムを用いたシュリンクラベルと比べ、シュリンクラベルを熱収縮させるための加熱と、発泡ラベルによる発泡により断熱層を形成する加熱との2段階の加熱する必要がなく、シュリンクラベルを熱収縮させるための1段階の加熱によって断熱層を同時に形成することができるため生産性にも優れるものである。
上記の本発明に係る断熱性シュリンクラベルおよびラベル付き容器について、以下に図面を参照しながら、実施の形態を詳述する。
まず、本発明にかかる断熱性シュリンクラベルを構成する層構成についてその二三を例示して図面を用いて説明する。
図1は、加熱前における本発明の断熱性シュリンクラベルの第1の実施例の層構成を示す概略的断面図である。
図1に示すように、断熱性シュリンクラベル10は、延伸フィルムからなる熱収縮性ラベル基材2と、必要に応じて絵柄印刷層6をラミネート面側に形成した断熱層8とを接着層4を介して積層して構成されており、層構成、(容器側の面)熱収縮性ラベル基材2/接着層4/絵柄印刷層6/断熱層8(外側の面)からなる。
前記の断熱層8は、前記の熱収縮性ラベル基材2の熱収縮率より小さい延伸フィルム層または未延伸フィルム層からなる。
図2は、加熱前における本発明の断熱性シュリンクラベルの第2の実施例の層構成を示す概略的断面図である。
図2に示すように、断熱性シュリンクラベル10は、第1の延伸フィルムからなる熱収縮性ラベル基材2と、第2の延伸フィルム層の中間層2Cと、絵柄印刷層6をラミネート面側に形成した断熱層8とを接着層4を介して順次積層して構成されており、層構成、(容器側の面)熱収縮性ラベル基材2/接着層4/中間層2C/接着層4/絵柄印刷層6/断熱層8(外側の面)からなる。
前記の中間層2Cは、前記の熱収縮性ラベル基材2の熱収縮率より小さく、かつ前記の断熱層8の熱収縮率以上の延伸フィルム層からなる。
図3は、本発明の一実施例を示す有底筒状容器の胴部外周面に装着前の筒状シュリンクラベル20の斜視図である。
図3に示すように、本発明の筒状の断熱性シュリンクラベル20は、シート状の耐熱性シュリンクラベル本体10の両端縁を重ね合わせ、その重ね合せ部に所望の幅で両面テープ、溶剤で希釈した接着剤、粘着剤等を用いて貼合わせ、あるいは、ポリオレフィン系フィルムを用いて超音波シールやヒートシールで貼合わせることにより、円筒状に形成したものであり、前記の耐熱性シュリンクラベル本体10には、周方向に熱収縮するような熱収縮性を付与してある。
図4は、本発明の一実施例を示す断熱性シュリンクラベル付き容器30の断面図である。
図4に示すように、断熱性シュリンクラベル付き容器30は、図3に示すような筒状シュリンクラベル20を有底筒状容器の胴部外周面に熱収縮によって容器本体に密着固定してなるものである。
前記の断熱性シュリンクラベル付き容器30の外表面は、前記の内面のラベル基材2が熱収縮すると同時に、ラベル本体全体に凹部12、及び凸部14を形成するものである。
前記の熱収縮性ラベル基材2は、1軸方向、あるいは、2軸方向に延伸した延伸フィルムであって、印刷適性を有するものであれば特に限定されないが、具体的に、例えば、延伸ポリスチレン系樹脂フィルム、延伸ポリエステル系樹脂フィルム、延伸ポリオレフィン系樹脂フィルム、延伸塩化ビニル系樹脂フィルム、発泡ポリスチレン系樹脂フィルム、または発泡オレフィン系樹脂フィルム等の熱収縮性フィルムを使用することができる。
そして、その熱収縮率が、周方向に80℃において3%以上、50%以下、または120℃において5%以上、85%以下となるように調整して製造した熱収縮性フィルムを使用することが好ましい。
更に、前記の熱収縮性ラベル基材2の熱収縮率が、前記の断熱層の熱収縮率に対して1.05倍以上であることが好ましい。
このことによって、前記の内面の熱収縮性ラベル基材2が熱収縮する際、有底筒状容器の胴部外周面に熱収縮によって容器本体に密着固定すると共に、前記のラベル外面の断熱層8全体に凹部12、及び凸部14を形成し、優れた断熱性を付与することができるという利点を有する。
ここで、熱収縮率とは、(加熱前の寸法−加熱後の寸法)/(加熱前の寸法)×100という意味を持つ値である。
前記のラベル基材2の厚みとしては、耐熱性、剛性、機械適性、外観等を損なわない範囲で適宜選択され、13μm以上、250μm以下の範囲内にあることが好ましく、30μm以上、200μm以下の範囲内にあることがより好ましい。
前記の断熱層8のラミネート面側に形成する印刷絵柄層4としては、ラベル基材2の全面若しくは部分的に、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等の印刷技術を用いて図、文字、記号等の絵柄を形成したものである。
印刷絵柄層6に使用されるインキとしては、断熱層8と密着性があり、必要な耐性を有している一般的に用いられているインキが使用することが好ましく、耐熱性に富むグラビアインキで印刷することが望ましい。
なお、本発明において、上記の印刷絵柄層6としては、後述する筒状体を製造する場合、前記の熱収縮性ラベル基材2の両端部に設けない方が望ましいものである。
印刷絵柄層6の厚みとしては、特に限定されないが、1〜10μm位が好ましく、2〜5μm位がより好ましい。
また、印刷絵柄層4は、断熱層8の表面若しくは裏面に形成することができるが、裏面(ラミネート面)側に形成する方が、外部からの損傷を防止することができるため好ましい。
前記の断熱層8を構成する材料としては、耐熱性があり、その熱収縮率が、前記のラベル基材の熱収縮率より小さければ特に限定されず、具体的に、例えば、紙、不織布、布、各種のプラスチックフィルム、発泡フィルム、これらを任意に積層した積層フィルム、または溶融押出し樹脂層から構成される。
前記のプラスチックフィルムからなる断熱層8としては、耐熱性を有する延伸または未延伸のプラスチックフィルムからなる基材であり、具体的に、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、6ナイロンフィルム、6,6ナイロンフィルム等のポリアミドフィルム、低密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、低密度直鎖状ポリエチレンフィルム等のポリエチレンフィルム、環状ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体等の樹脂から製膜されたポリオレフィン系フィルム、塩素化ポリエチレン,塩素化ポリプロピレンなどの樹脂から製膜された変性ポリオレフィンフィルム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の樹脂から製膜されたフィルム、アクリル系樹脂フィルム等が使用でき、更にこれらのフィルムをラミネートして、2層以上の積層フィルムとして使用してもよい。
また、不織布は、柔軟性に優れる素材である上、吸水性、吸湿性を付与することができる素材である点で好ましい。
前記の断熱層8の厚みとしては、具体的に10μm以上、50μm以下の範囲内にあることが好ましい。断熱層8の層厚みが、上記の範囲内にあることによって、ラベル基材の外面側に積層して熱収縮すると、熱収縮ラベル基材の熱収縮に追従して当該ラベルの外表面全体に多数の凹凸を形成し、優れた断熱性をラベル付き容器に付与できるので好ましいものである。
また、前記の溶融押出し樹脂層の材料としては、具体的に、高密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂からなる樹脂を使用することができる。
本発明において、上記のような樹脂の1種ないし2種以上を使用し、これを押出機等を用いて溶融押出して、アンカーコート剤、コロナ処理、フレーム処理、オゾン処理等を介して、溶融押出し樹脂層からなる断熱層8を溶融押出し積層することにより、あるいは、接着性の溶融押出樹脂層等を介して溶融押出し積層することにより、溶融押出し樹脂層からなる断熱層8(最外層)を形成することができるものである。
本発明において、前記の断熱層8と熱収縮性ラベル基材2等との層間の接着力を向上させるために、必要に応じてアンカーコート層を形成してもよく、具体的に、例えば、ポリオレフィン系、有機チタネート系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、イソシアネート系、ポリエステル系、アクリル系などの非硬化型または、硬化型のアンカーコート剤が挙げられる。
前記のアンカーコート層は、グラビアコート法、ロールコート法、リバースロールコート法のコーティング方法により形成できる。
また、本発明に係る断熱シュリンクラベル本体10には、前記のラベル基材2と前記の断熱層8との層間に、中間層2Cを形成してもよい。
前記の中間層2Cは、耐熱性があり、1軸ないし2軸方向に延伸した延伸フィルム層であって、その熱収縮率が、前記のラベル基材2の熱収縮率より小さく、かつ前記の断熱層8の熱収縮率以上であれば特に限定されず、具体的には、例えば、延伸ポリスチレン系樹脂フィルム、延伸ポリエステル系樹脂フィルム、延伸ポリオレフィン系樹脂フィルム、延伸塩化ビニル系樹脂フィルム、発泡ポリスチレン系樹脂フィルム、または発泡オレフィン系樹脂フィルム等の熱収縮性フィルムを使用することができる。
前記の中間層2Cの厚みとしては、具体的に10μm以上、200μm以下の範囲内にあることが好ましい。
なお、上記の各種の樹脂フィルムには、その製膜化に際して、例えば、フィルムの加工性、耐熱性、対候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスティック配合剤や添加剤等を添加することができる。
その添加量としては、極微量から数十%まで、その目的に応じて、任意に添加することができる。
上記において、一般的な添加剤としては、例えば、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、染料、顔料等の着色剤、その他等を使用することができ、更には、改質用樹脂等も使用することができる。
次に、上記の本発明において、本発明に係るラベルを構成する前記の熱収縮性ラベル基材2と、前記の断熱層8と、必要に応じて前記の中間層2Cとを積層する方法について説明すると、各層間をドライラミネーション法、無溶剤型ラミネーション法、ウェットラミネーション法、押出しラミネーション法、共押出しラミネーション法、その他等で行うことができ、中でも、ドライラミネーション法が最も好ましい。
上記の積層を行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフィルムに施すことができる。
本発明において、ラミネート用接着剤を使用することにより、熱収縮性ラベル基材2と、中間層2Cと、断熱層8の層間との密着性を向上すると共に、ラミネート用接着剤層の伸長度を向上させ、ラミネート加工の後加工適性を向上させ、熱収縮後も層間剥離せずにラミネート強度が強固なものとなるという利点を有するものである。
上記のラミネ−ト用接着剤の組成系としては、水性型、溶剤型、エマルジョン型、分散型等のいずれの形態でもよく、また、その性状は、フィルム・シート状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよいものである。
かかるラミネ−ト用接着剤等としては、例えば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、2−エチルヘキシルエステル等のポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、ポリアミド系、ポリイミド系、尿素樹脂、メラミン樹脂等のアミノ樹脂系、フェノール樹脂系、エポキシ樹脂系、反応型(メタ)アクリル系、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム等のゴム系、シリコーン系、アルカリ金属シリケート、低融点ガラス等からなる無機系接着剤、その他等の接着剤等を好ましく使用でき、例えば、イソシアネ−ト系樹脂(硬化剤)と、水酸基を有するポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ウレタン変性ポリオール、エポキシ化合物(主剤)との二液硬化型接着剤が望ましい。
これらのラミネート接着剤を形成する方法としては、例えば、ダイレクトロールコート、リバースロールコート、グラビア(ダイレクト)コート、エアナイフコート、スクイズコート、ブレードコート、コンマコート、カーテンフローコート、キスコート、押し出しコート、その他の方法によって形成することができる。
かかるラミネート接着剤のコーティング量としては、0.1g/m2〜10g/m2位(乾燥状態)が好ましく、1g/m2〜5g/m2位(乾燥状態)が望ましい。
そして、前記の耐熱性シュリンクフィルムの両端部である下端部、上端部を重ね合わせ、しかる後、その端部の重合部分を接合部分として、熱融着、あるいは、溶剤で希釈した接着剤を介して貼り合わせてシ−ル部を形成して、筒状体からなる耐熱性シュリンクラベルを得る。
なお、上記の耐熱性シュリンクラベルは、チューブ状のものを用いても構わない。
耐熱性シュリンクラベルの被着体となる有底筒状容器としては、カップ麺等の高温品に使用されるプラスティック容器や、チルド状態やホット状態の飲料容器に利用されるポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等のプラスチックボトル、ガラス瓶、金属缶等の有底筒状容器を使用することができる。
上記の容器の内容物としては、カップ麺等や、ビール、ワイン、コーヒー飲料、ビタミン飲料、乳・乳飲料、ジュ−ス、炭酸飲料、水、お茶等の飲料水、あるいは、油脂、調味料、その他種々の液状食品等が挙げられる。
上記で製造した耐熱性シュリンクラベル20の筒状体を、自動ラベル装着装置等に供給し、必要な長さに切断した後、前記の有底筒状容器の外表面に嵌着し、次いで、前記の有底筒状容器を、図示しないが、シュリンクトンネル等に通して、所定温度(例えば、80〜200℃程度)の熱風や、スチームや、赤外線等の輻射熱を作用させて筒状ラベル20を周方向に高収縮させて、耐熱性シュリンクラベル20で被覆すると共に、ラベル基材2の熱収縮率の方が耐熱層8の熱収縮率より大きいので、ラベル基材2の熱収縮と同時にラベル本体の外面となる耐熱層8全体に凹凸部を形成することができるので、シュリンクフィルムを熱収縮させるための1段階の加熱によって断熱層を同時に形成することができるため生産性に優れ、断熱層に用いるフィルム厚を厚くすることによって容易に断熱性を向上させることができ、また、ラベル基材に制限されることなく、優れた断熱性を付与でき、更に、ラベル外表面に形成された凹凸部によって、ラベル付き容器を持ちやすくできる断熱性シュリンクラベル付容器を製造することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
(断熱性シュリンクラベルの製造)図2に示した層構成の断熱性シュリンクラベル10を製造することとし、熱収縮性基材ラベル2として、厚さ35μmの熱収縮性の1軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム〔S7011、東洋紡(株)社製、80℃、10秒での熱収縮率、50%〕を準備し、中間層2Cとして厚さ30μmの熱収縮性の1軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム〔S7011、東洋紡(株)社製、80℃、10秒での熱収縮率、50%〕を準備した。
一方、断熱層8として厚さ25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム〔E5100フィルム、東洋紡(株)社製、80℃、10秒での熱収縮率、2%〕を用い、印刷機にはグラビア輪転印刷機を用いて、その上に絵柄印刷層6としてポリウレタン樹脂系インキを用いて印刷したものを準備した。
前記の厚さ35μmの熱収縮性の1軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムと、前記の厚さ30μmの熱収縮性の1軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムと、厚さ25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムとを乾燥時の塗布量が4g/m2でポリエステルウレタン系樹脂層(接着層4)を介して積層して貼り合せ、その結果、層構成、〔容器側の面〕1軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(厚さ35μm)/1軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(厚さ30μm)/ポリエステルウレタン系樹脂層(4g/m2 )/絵柄印刷層/2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(厚さ25μm)〔外側の面〕となる本発明に係る実施例1の断熱性シュリンクラベルを製造した。
(断熱性シュリンクラベル付き容器の製造)
以上のように製造した断熱性シュリンクラベルを溶剤を用いて筒状に貼り合わせた後、容量250mlでコーヒー飲料を充填済みのスチール缶の胴部外周面に嵌め込んで、蒸気加熱式のシュリンクトンネルを80〜93℃で10秒間の加熱条件で通して、断熱性シュリンクラベルの熱収縮および断熱層8の凹凸部の形成を行って、実施例1の断熱性シュリンクラベル付き容器を製造した。
上記で得られた断熱性シュリンクラベル付き容器は、優れた断熱性を付与するため、チルド用やホット用の飲料容器に好適に使用することが可能であり、1回の加熱によって断熱性シュリンクラベルの熱収縮と断熱層の凹凸部を形成することを同時に行えるため生産性に優れ、ラベル基材2の材料に制限されることなく断熱性を付与でき、更に、ラベル外表面に形成された凹凸部によって、ラベル付き容器を持ちやすくでき、外観も優れるものであった。
(断熱性シュリンクラベルの製造)図1に示した層構成の断熱性シュリンクラベル10を製造することとし、熱収縮性基材ラベル2として、厚さ50μmの熱収縮性の1軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム〔大倉工業ランディファイブ、大倉工業(株)社製、80℃、10秒での熱収縮率、25%〕を準備した。
一方、断熱層8として厚さ20μmの未延伸ポリプロピレン樹脂フィルム〔サン・トックスKT、サン・トックス(株)社製〕を用い、グラビア輪転印刷機を用いて、その上に絵柄印刷層6としてポリウレタン樹脂系インキを用いて印刷した。
その後、上記の厚さ50μmの熱収縮性の1軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルムの上に乾燥時の塗布量が4g/m2となるように接着層4としてポリエステルウレタン系樹脂層を塗布後、その接着層形成面と、厚さ20μmの未延伸ポリプロピレン樹脂フィルムの印刷面とを対向して重ね合わせて貼り合せ、その結果、層構成、〔容器側の面〕1軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム(厚さ40μm)/ポリエステルウレタン系樹脂層(4g/m2)/絵柄印刷層/未延伸ポリプロピレン樹脂フィルム(厚さ20μm)〔外側の面〕となる本発明に係る実施例2の断熱性シュリンクラベルを製造した。
(断熱性シュリンクラベル付き容器の製造)
以上のように製造した断熱性シュリンクラベルを溶剤を用いて筒状に貼り合わせた後、容量250mlでコーヒー飲料を充填済みのスチール缶の胴部外周面に嵌め込んで、蒸気加熱式のシュリンクトンネルを80〜93℃で10秒間の加熱条件で通して、断熱性シュリンクラベルの熱収縮および断熱層8の凹凸部の形成を行って、実施例2の断熱性シュリンクラベル付き容器を製造した。
上記で得られた断熱性シュリンクラベル付き容器は、優れた断熱性を付与するため、チルド用やホット用の飲料容器に好適に使用することが可能であり、1回の加熱によって断熱性シュリンクラベルの熱収縮と断熱層の凹凸部を形成することを同時に行えるため生産性に優れ、ラベル基材2の材料に制限されることなく断熱性を付与でき、更に、ラベル外表面に形成された凹凸部によって、ラベル付き容器を持ちやすくすることができ、外観上も優れるものであった。
(断熱性シュリンクラベルの製造)
図1に示した層構成の断熱性シュリンクラベル10を製造することとし、熱収縮性基材ラベル2として、厚さ40μmの熱収縮性の1軸延伸ポリスチレン樹脂フィルム〔EPS45T、シーアイ化成(株)社製、80℃、10秒での熱収縮率、27%〕を準備した。
一方、断熱層8として厚さ20μmの2軸延伸ポリスチレン樹脂フィルム〔OPSフィルム、80℃、10秒での熱収縮率、4%〕を用い、印刷機にはグラビア輪転印刷機を用いて、その上に絵柄印刷層6としてポリウレタン樹脂系インキを用いて印刷したものを準備した。
前記の厚さ40μmの熱収縮性の1軸延伸ポリスチレン樹脂フィルムと、厚さ20μmの2軸延伸ポリスチレン樹脂フィルムとを乾燥時の塗布量が4g/m2でポリエステルウレタン系樹脂層(接着層4)を介して積層して貼り合せ、その結果、層構成、〔容器側の面〕1軸延伸ポリスチレン樹脂フィルム(厚さ40μm)/ポリエステルウレタン系樹脂層(4g/m2 )/絵柄印刷層/2軸延伸ポリスチレン樹脂フィルム(厚さ20μm)〔外側の面〕となる本発明に係る実施例3の断熱性シュリンクラベルを製造した。
(断熱性シュリンクラベル付き容器の製造)
以上のように製造した断熱性シュリンクラベルを溶剤を用いて筒状に貼り合わせた後、容量250mlでコーヒー飲料を充填済みのスチール缶の胴部外周面に嵌め込んで、蒸気加熱式のシュリンクトンネルを80〜93℃で10秒間の加熱条件で通して、断熱性シュリンクラベルの熱収縮および断熱層8の凹凸部の形成を行って、実施例3の断熱性シュリンクラベル付き容器を製造した。
上記で得られた断熱性シュリンクラベル付き容器は、優れた断熱性を付与するため、チルド用やホット用の飲料容器に好適に使用することが可能であり、1回の加熱によって断熱性シュリンクラベルの熱収縮と断熱層の凹凸部を形成することを同時に行えるため生産性に優れ、熱収縮性ラベル基材2の材料に制限されることなく断熱性を付与でき、更に、ラベル外表面に形成された凹凸部によって、ラベル付き容器を持ちやすくするでき、外観上も優れるものであった。
〔比較例1〕
実施例1で用いた厚み35μmの1軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム(ラベル基材2)の代わりに厚み60μmの1軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム〔大倉工業ランディファイブ、大倉工業(株)社製、80℃、10秒での熱収縮率、25%〕を使用し、その容器側の面に印刷機にはグラビア輪転印刷機を用いて、その上に文字および図からなる絵柄印刷層4をポリウレタン樹脂系インキを用いて印刷して、層構成、〔容器側の面〕絵柄印刷層/1軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(厚さ90μm)〔外側の面〕となる比較例1のシュリンクラベルを作製した。更に、このシュリンクラベルを用いて実施例1同様にシュリンクラベル付き容器を作製して性能評価した。
〔比較例2〕
実施例2で用いた厚み40μmの1軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム(ラベル基材2)の代わりに厚み60μmの1軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム〔大倉工業ランディファイブ、大倉工業(株)社製、80℃、10秒での熱収縮率、25%〕を使用し、その容器側の面に印刷機にはグラビア輪転印刷機を用いて、その上に文字および図からなる絵柄印刷層4をポリウレタン樹脂系インキを用いて印刷して、層構成、〔容器側の面〕絵柄印刷層/1軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム(厚さ60μm)〔外側の面〕となる比較例1のシュリンクラベルを作製した。更に、このシュリンクラベルを用いて実施例2同様にシュリンクラベル付き容器を作製して性能評価した。
〔比較例3〕
実施例3で用いた厚み40μmの1軸延伸ポリスチレン樹脂フィルム(熱収縮性ラベル基材2)の代わりに厚み60μmの1軸延伸ポリスチレン樹脂フィルム〔EPS45T、シーアイ化成(株)社製、80℃、10秒での熱収縮率、27%〕を使用し、その容器側の面に印刷機にはグラビア輪転印刷機を用いて、その上に文字および図からなる絵柄印刷層4をポリウレタン樹脂系インキを用いて印刷して、層構成、〔容器側の面〕絵柄印刷層/1軸延伸ポリスチレン樹脂フィルム(厚さ60μm)〔外側の面〕となる比較例2のシュリンクラベルを作製した。更に、このシュリンクラベルを用いて実施例3同様にシュリンクラベル付き容器を作製して性能評価した。
以上のように製造した実施例1〜3および比較例1〜3の筒状シュリンクラベルを用いて、前記の筒状シュリンクラベルを熱収縮により容器に密着固定したシュリンクラベル付き容器について断熱性の評価を行った。
断熱性の評価は、具体的にコーヒー飲料を充填済みのシュリンクラベル付き容器を準備し、マイコン式ホットウォーマーにて80度に保温して1日保管した。
(表面温度測定)
上記で使用した実施例1〜3および比較例1〜3のシュリンクラベル付き容器を使用し、コーヒー飲料を充填した状態で80度に保温して1日保管後、表面温度計を用いて容器の外周面に密着固定した各ラベルの表面温度を測定した。
その結果、容器に密着固定した実施例1〜3および比較例1〜3のシュリンクラベルの
表面温度値に有意差は認められなかった。
(官能試験)
パネラー10人を対象にして、コーヒー飲料を充填した状態で80度に保温して1日保管後、実施例1〜3および比較例1〜3のシュリンクラベル付き容器をそれぞれ手で持った時に感じる熱さの程度を官能評価し、実施例と対応する比較例のシュリンクラベル同士を比較して評価を行った。以下に評価結果を示す。
(実施例1および比較例1についての評価結果)
実施例1の方が比較例1より熱さを感じず、持ち易いと感じた人:7人
比較例1の方が実施例1より熱さを感じず、持ち易いと感じた人:1人
実施例1と比較例1とでは有意差なしと感じた人 :2人
(実施例2および比較例2についての評価結果)
実施例2の方が比較例2より熱さを感じず、持ち易いと感じた人:8人
比較例2の方が実施例2より熱さを感じず、持ち易いと感じた人:1人
実施例2と比較例2とでは有意差なしと感じた人 :1人
(実施例3および比較例3についての評価結果)
実施例3の方が比較例3より熱さを感じず、持ち易いと感じた人:8人
比較例3の方が実施例3より熱さを感じず、持ち易いと感じた人:1人
実施例3と比較例3とでは有意差なしと感じた人 :1人
上記の表面温度の測定結果から明らかなように、実施例1〜3および比較例1〜3のシュリンクラベルの表面温度値に有意差は認められないが、官能試験結果において、実施例1〜3のラベル付き容器の方が比較例1〜3のラベル付き容器と比較してパネラーが、容器の熱さを感じず、ラベル付き容器を持ち易いと感じたという有意差が認められた。
このことから、実施例のラベル付き容器は、比較例のラベルの表面温度に有意差が認められなくても、人間が実際にラベル付き容器を手で持って容器の温度(熱さ、冷たさ)を感じない程度の断熱性を有するという結果が得られた。
この結果は、実際にパネラーの手がラベルに接触する際、80度に保温されたラベル付き容器の熱が、ラベルから手に熱が移動する。このラベルから手に移動する熱の流量は、一般的に熱伝導率と、接触面積と、経過時間に比例する。
しかし、皮膚は有機物であり金属等と比べて熱伝導率が小さく、相対的に皮膚との接触面積の大きさが移動する熱量に影響を与えると考えられる。
実施例のラベルと皮膚の接触面積を比較例と比べると、実施例のラベルの外表面が凹凸形状からなるのに対して、比較例のラベルの外表面は平滑であるため、実施例のラベルと皮膚の接触面積の方が、比較例のラベルと皮膚の接触面積より小さい。
このため、実施例のラベル付き容器の方が、比較例のラベル付き容器より人間が実際にラベル付き容器を手で持って容器の温度(熱さ、冷たさ)を感じない結果が得られたと考えられる。
以上より、実施例1〜3の断熱性シュリンクラベルは、熱収縮性の延伸フィルムからなるラベル基材の上に、前記のラベル基材の熱収縮率より小さい延伸または未延伸フィルム層からなる断熱層を接着層を介して積層することにより、ラベル全体の熱収縮の際、熱収縮性の延伸フィルムが容器に密着固定されると同時に、多数の凹凸部をラベル外面側全体に形成され、ラベル外面側とパネラーの手との接触面積を小さくすることで、比較例1〜3の断熱層を形成しない場合と比較して、パネラーが容器の熱さを感じにくく、容器を持ちやすくすることができるという良好な結果が得られた。
加熱前における本発明の断熱性シュリンクラベル10の第1の実施例の層構成を示す概略的断面図である。 加熱前における本発明の断熱性シュリンクラベル10の第2の実施例の層構成を示す概略的断面図である。 本発明の一実施例を示す有底筒状容器の胴部外周面に装着前の筒状シュリンクラベル20の斜視図である。 本発明の一実施例を示す断熱性シュリンクラベル付き容器30の断面図である。
符号の説明
2 熱収縮性ラベル基材
2C 中間層
4 接着層
6 絵柄印刷層
8 断熱層
10 断熱性シュリンクラベル
12 凹部
14 凸部
16 有底筒状容器
20 筒状の断熱性シュリンクラベル
30 断熱性シュリンクラベル付き容器

Claims (5)

  1. ラベル基材の外面側に断熱層を接着層を介して積層された筒状のラベル本体を有底筒状容器の胴部外周面に嵌め込み、加熱収縮させて緊締する断熱性シュリンクラベルであって、
    かつ、前記のラベル基材は、延伸フィルム層からなり、
    かつ、前記の断熱層は、延伸フィルム層または未延伸フィルム層からなり、
    かつ、前記の断熱層の熱収縮率は、前記のラベル基材の熱収縮率より小さく、
    熱収縮により前記のラベル外面側全体に多数の凹凸部を形成することを特徴とする断熱性シュリンクラベル。
  2. 前記のラベル基材と前記の断熱層との層間に、中間層として延伸フィルム層を接着層を介して積層する構成からなり、
    かつ、前記の中間層の熱収縮率が、前記のラベル基材の熱収縮率より小さく、かつ前記の断熱層の熱収縮率以上であることを特徴とする請求項1に記載の断熱性シュリンクラベル。
  3. 前記のラベル基材の層厚みが、13μm以上、250μm以下の範囲内であり、
    かつ、前記のラベル基材の熱収縮率が、前記の筒状ラベル本体の周方向の80℃における熱収縮率が3%以上、50%以下であるか、または120℃における熱収縮率が5%以上、85%以下であり、かつ、前記の断熱層の熱収縮率の1.05倍以上であり、
    かつ、前記の断熱層の層厚みが、10μm以上、50μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の断熱性シュリンクラベル。
  4. 前記のラベル基材が、延伸ポリスチレン系樹脂フィルム、延伸ポリエステル系樹脂フィルム、延伸ポリオレフィン系樹脂フィルム、延伸塩化ビニル系樹脂フィルム、発泡ポリスチレン系樹脂フィルム、または発泡オレフィン系樹脂フィルムであり、
    かつ、前記の断熱層が、ポリオレフィン系樹脂フィルム、発泡ポリスチレン系樹脂フィルム、または不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の断熱性シュリンクラベル。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の断熱性シュリンクラベルで被覆されたラベル付き容器。
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