JPH08156153A - 積層体 - Google Patents
積層体Info
- Publication number
- JPH08156153A JPH08156153A JP29415894A JP29415894A JPH08156153A JP H08156153 A JPH08156153 A JP H08156153A JP 29415894 A JP29415894 A JP 29415894A JP 29415894 A JP29415894 A JP 29415894A JP H08156153 A JPH08156153 A JP H08156153A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyethylene
- polyethylene foam
- laminate
- base material
- sebs
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】軟らかくて安価なポリエチレンフォームを利用
した積層体に関し、ポリエチレンフォームと薄層基材と
の接着力を80℃以上の温度条件下でも容易に剥がれ無
いように十分保てるものを提供することを目的とする。 【構成】ポリプロピレン又はポリエチレン又はこれらの
共重合物あるいはこれらの混合物にSEBSを20%重
量以上添加した薄層基材に、ポリエチレンフォームを複
合して構成する。
した積層体に関し、ポリエチレンフォームと薄層基材と
の接着力を80℃以上の温度条件下でも容易に剥がれ無
いように十分保てるものを提供することを目的とする。 【構成】ポリプロピレン又はポリエチレン又はこれらの
共重合物あるいはこれらの混合物にSEBSを20%重
量以上添加した薄層基材に、ポリエチレンフォームを複
合して構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレンフォーム
を利用した積層体に関する。
を利用した積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂から作られるフォーム材を含む
積層体は、自動車の内装材や鞄の表面に使用されてい
る。とりわけ、自動車の内部は直射日光の照射等により
かなりの高温になる場合があるため、シート等の内装材
は80℃以上の温度条件に耐える必要がある。従って、
熱に脆い、ポリエチレンフォームとポリエチレンシート
の熱接着による積層体は自動車の内装材などには使用さ
れていない。
積層体は、自動車の内装材や鞄の表面に使用されてい
る。とりわけ、自動車の内部は直射日光の照射等により
かなりの高温になる場合があるため、シート等の内装材
は80℃以上の温度条件に耐える必要がある。従って、
熱に脆い、ポリエチレンフォームとポリエチレンシート
の熱接着による積層体は自動車の内装材などには使用さ
れていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリエチレンフォーム
は比較的軟らかくて安価であるという優れた特徴を持っ
ている。しかし、ポリエチレンフォームは薄層基材と強
固に熱接着することが難しく、特に80℃下での剥離テ
ストにおいて、ポリエチレンフォームと薄層基材との接
着状態を維持すると共に、フォーム材破させることがど
うしてもできないという技術的課題があった。
は比較的軟らかくて安価であるという優れた特徴を持っ
ている。しかし、ポリエチレンフォームは薄層基材と強
固に熱接着することが難しく、特に80℃下での剥離テ
ストにおいて、ポリエチレンフォームと薄層基材との接
着状態を維持すると共に、フォーム材破させることがど
うしてもできないという技術的課題があった。
【0004】本発明は、このような従来解決することが
できなかった課題を解決するために為されたものであ
り、軟らかくて安価であるポリエチレンフォームを利用
した積層体であって、ポリエチレンフォームと薄層基材
との接着力を、80℃以上の温度条件下でも容易に剥が
れ無いように十分保てるものを提供することを目的とす
る。
できなかった課題を解決するために為されたものであ
り、軟らかくて安価であるポリエチレンフォームを利用
した積層体であって、ポリエチレンフォームと薄層基材
との接着力を、80℃以上の温度条件下でも容易に剥が
れ無いように十分保てるものを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
目的は、前記特許請求の範囲に記載した手段にて達成さ
れる。
目的は、前記特許請求の範囲に記載した手段にて達成さ
れる。
【0006】すなわち、請求項1の発明は、ポリプロピ
レン又はポリエチレン又はこれらの共重合物あるいはこ
れらの混合物にSEBSを20%重量以上添加した薄層
基材に、ポリエチレンフォームを複合した積層体であ
り、請求項2の発明は、前記薄層基材におけるSEBS
の添加量が40%以上である積層体である。
レン又はポリエチレン又はこれらの共重合物あるいはこ
れらの混合物にSEBSを20%重量以上添加した薄層
基材に、ポリエチレンフォームを複合した積層体であ
り、請求項2の発明は、前記薄層基材におけるSEBS
の添加量が40%以上である積層体である。
【0007】
【作用】ポリエチレンシートとポリエチレンフォームと
は同じ組成を有するので容易に熱接着できるようにも思
えるが、実際に強固な接着を実現することは難しい。た
とえ接着できたとしても、自ら自然に剥がれることは無
いものの、一定の温度条件下で適当な力が加わると積層
したポリエチレンフォームは簡単に分離してしまう。特
に架橋ポリエチレンフォームとポリエチレンシートとの
熱接着品は、剥れ易い。
は同じ組成を有するので容易に熱接着できるようにも思
えるが、実際に強固な接着を実現することは難しい。た
とえ接着できたとしても、自ら自然に剥がれることは無
いものの、一定の温度条件下で適当な力が加わると積層
したポリエチレンフォームは簡単に分離してしまう。特
に架橋ポリエチレンフォームとポリエチレンシートとの
熱接着品は、剥れ易い。
【0008】本願では、薄層基材へSEBS(ポリスチ
レン−ポリエチレン・ポリブチレン−ポリスチレン共重
合体)を添加することにより、温度特性に優れたポリエ
チレンフォームの積層体を得ている。ところで、SEB
Sは反応活性な二重構造を持たず、そのスチレン比と分
子量の大きさはSEBSを含有する成形品の性質に広く
影響を与えるものである。
レン−ポリエチレン・ポリブチレン−ポリスチレン共重
合体)を添加することにより、温度特性に優れたポリエ
チレンフォームの積層体を得ている。ところで、SEB
Sは反応活性な二重構造を持たず、そのスチレン比と分
子量の大きさはSEBSを含有する成形品の性質に広く
影響を与えるものである。
【0009】
【実施例】以下、表1に示す三種類のSEBSポリマー
を使用した実施例を説明する。ポリマーは、スチレン
比及び分子量が大きくそれぞれ35〜40%、17〜2
2万である。ポリマーは、スチレン比及び分子量が小
さくそれぞれ18〜22%、4〜12万である。ポリマ
ーのスチレン比及び分子量はその中間でそれぞれ28
〜32%、10〜15万である。
を使用した実施例を説明する。ポリマーは、スチレン
比及び分子量が大きくそれぞれ35〜40%、17〜2
2万である。ポリマーは、スチレン比及び分子量が小
さくそれぞれ18〜22%、4〜12万である。ポリマ
ーのスチレン比及び分子量はその中間でそれぞれ28
〜32%、10〜15万である。
【0010】
【表1】
【0011】さて、表2〜4に示すシート基材の原料と
なる各配合a,b,c,d,e,f,g,h
,i,j(表2);c,d,e,f,g
,h,i,j(表3);c,d,e,f
,g,h,i,j(表4)を押し出し機でシ
ート化しつつ、同時に架橋ポリエチレンフォームをラミ
ネートした。
なる各配合a,b,c,d,e,f,g,h
,i,j(表2);c,d,e,f,g
,h,i,j(表3);c,d,e,f
,g,h,i,j(表4)を押し出し機でシ
ート化しつつ、同時に架橋ポリエチレンフォームをラミ
ネートした。
【0012】図1はその工程を説明したものであり、当
例では、容器10のスリットから押し出される加熱した
シート基材16を、加温された二つのローラ12,14
を用いて架橋ポリエチレンフォーム18と熱接着してい
る。二つのローラ12,14の間隙は、接着時に圧力が
加わるように若干狭くとっている。このようにして得ら
れた積層体を一日置いた後、80℃の温度条件下で剥離
テストを行った。
例では、容器10のスリットから押し出される加熱した
シート基材16を、加温された二つのローラ12,14
を用いて架橋ポリエチレンフォーム18と熱接着してい
る。二つのローラ12,14の間隙は、接着時に圧力が
加わるように若干狭くとっている。このようにして得ら
れた積層体を一日置いた後、80℃の温度条件下で剥離
テストを行った。
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】上掲表2〜4を参照すると、配合e,e
,eではシート基材と架橋ポリエチレンフォームと
の界面がおおよそ剥離され、その表面はまだらで毛羽立
つ結果になるので、高温下での接着力は非常に弱いこと
が判るが、若干の効果が出ている。従って、SEBSを
20%添加した場合には一応の効果が得られるといえ
る。但し、温度を幾分下げて剥離テストをした場合に
は、当然結果は異なり接着力は増す。
,eではシート基材と架橋ポリエチレンフォームと
の界面がおおよそ剥離され、その表面はまだらで毛羽立
つ結果になるので、高温下での接着力は非常に弱いこと
が判るが、若干の効果が出ている。従って、SEBSを
20%添加した場合には一応の効果が得られるといえ
る。但し、温度を幾分下げて剥離テストをした場合に
は、当然結果は異なり接着力は増す。
【0017】配合c,d,c,d,c,d
では同じくシート基材と架橋ポリエチレンフォームとの
界面が剥離される結果になった。しかし、架橋ポリエチ
レンフォームに毛羽立ちが見られたので高温下での接着
力はやや強まったといえる。従って、SEBSの添加量
が30%の場合にはかなりの効果が得られるといえる。
では同じくシート基材と架橋ポリエチレンフォームとの
界面が剥離される結果になった。しかし、架橋ポリエチ
レンフォームに毛羽立ちが見られたので高温下での接着
力はやや強まったといえる。従って、SEBSの添加量
が30%の場合にはかなりの効果が得られるといえる。
【0018】配合f,f,fでは、試験温度ぶ
れ、剥離のきっかけ次第で、毛羽立ちが見られたり、フ
ォーム材破したりしたので、高温下での接着力はかなり
強まったといえる。従って、SEBSの添加量が40%
の場合には顕著な効果が得られるといえる。
れ、剥離のきっかけ次第で、毛羽立ちが見られたり、フ
ォーム材破したりしたので、高温下での接着力はかなり
強まったといえる。従って、SEBSの添加量が40%
の場合には顕著な効果が得られるといえる。
【0019】配合g,h,j,g,h,j
,g,h,jではシート基材と架橋ポリエチレ
ンフォームとの接着力がフォームの結合力を上回り、ポ
リエチレンフォームが材破する結果になった。フォーム
の材破は、高温下での接着力が非常に強かったことを示
している。従って、SEBSの添加量が50%を越えた
場合には、十分な効果が得られるといえる。
,g,h,jではシート基材と架橋ポリエチレ
ンフォームとの接着力がフォームの結合力を上回り、ポ
リエチレンフォームが材破する結果になった。フォーム
の材破は、高温下での接着力が非常に強かったことを示
している。従って、SEBSの添加量が50%を越えた
場合には、十分な効果が得られるといえる。
【0020】なお当実施例において、ポリエチレンは高
密度ポリエチレン(HDPE)を使用し、ポリプロピレ
ンはエチレン含有量1%のブロック共重合体を用いてい
る。それから、パラフィン系オイルをSEBSに対し2
5%位迄添加すると、シート基材が軟質化して風合、二
次加工性がよい。
密度ポリエチレン(HDPE)を使用し、ポリプロピレ
ンはエチレン含有量1%のブロック共重合体を用いてい
る。それから、パラフィン系オイルをSEBSに対し2
5%位迄添加すると、シート基材が軟質化して風合、二
次加工性がよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート基材のポリプロピレン又はポリエチレンにSEB
Sを添加しているので、ポリエチレンフォームを利用し
た積層体であって、80℃の高温下でも容易に剥離しな
いものを得ることができる。よって、低価格で軟らかい
ポリエチレンフォームを自動車内装のシート材等に適用
することを可能にする。
シート基材のポリプロピレン又はポリエチレンにSEB
Sを添加しているので、ポリエチレンフォームを利用し
た積層体であって、80℃の高温下でも容易に剥離しな
いものを得ることができる。よって、低価格で軟らかい
ポリエチレンフォームを自動車内装のシート材等に適用
することを可能にする。
【図1】実施例における積層体の製造工程を説明する図
である。
である。
10 容器 12,14 ローラ 16 シート基材 18 架橋ポリエチレンフォーム
Claims (2)
- 【請求項1】ポリプロピレン又はポリエチレン又はこれ
らの共重合物あるいはこれらの混合物にSEBSを20
%重量以上添加した薄層基材に、ポリエチレンフォーム
を複合したことを特徴とする積層体。 - 【請求項2】前記薄層基材におけるSEBSの添加量が
40%以上である請求項1記載の積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29415894A JPH08156153A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29415894A JPH08156153A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08156153A true JPH08156153A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17804069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29415894A Pending JPH08156153A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08156153A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001014142A1 (en) * | 1999-08-20 | 2001-03-01 | Sealed Air Corporation (Us) | Polyolefin foam/film composite structure and method for making same |
US6492013B1 (en) | 2001-03-28 | 2002-12-10 | Sealed Air Corporation | Foam composite structure comprising a blend of polypropylene and homogeneous ethylene/alpha-olefin copolymer |
US7144623B2 (en) | 2002-04-19 | 2006-12-05 | Mitsubishi Chemical Corporation | Thermoplastic elastomer composition and sheet, and laminate |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP29415894A patent/JPH08156153A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001014142A1 (en) * | 1999-08-20 | 2001-03-01 | Sealed Air Corporation (Us) | Polyolefin foam/film composite structure and method for making same |
US6391438B1 (en) | 1999-08-20 | 2002-05-21 | Sealed Air Corporation | Polyolefin foam/film composite structure and method for making same |
US6492013B1 (en) | 2001-03-28 | 2002-12-10 | Sealed Air Corporation | Foam composite structure comprising a blend of polypropylene and homogeneous ethylene/alpha-olefin copolymer |
US7144623B2 (en) | 2002-04-19 | 2006-12-05 | Mitsubishi Chemical Corporation | Thermoplastic elastomer composition and sheet, and laminate |
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