JPH06366B2 - 耐熱性プラスチツク容器の製造方法 - Google Patents
耐熱性プラスチツク容器の製造方法Info
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- JPH06366B2 JPH06366B2 JP61171893A JP17189386A JPH06366B2 JP H06366 B2 JPH06366 B2 JP H06366B2 JP 61171893 A JP61171893 A JP 61171893A JP 17189386 A JP17189386 A JP 17189386A JP H06366 B2 JPH06366 B2 JP H06366B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は容器に収納した侭、電子レンジにより加熱調理
可能ならしめた調理済食品および即席食品に使用する食
品包装容器に関するものである。
可能ならしめた調理済食品および即席食品に使用する食
品包装容器に関するものである。
従来、上記の様な調理済食品の加熱はオーブンなど直火
によつて行なわれていた。そのため、この様な食品を包
装する容器には高度の耐熱性が要求されることからアル
ミニウム製の容器が広く使用されていた。
によつて行なわれていた。そのため、この様な食品を包
装する容器には高度の耐熱性が要求されることからアル
ミニウム製の容器が広く使用されていた。
近年、マイクロウエーブ加熱方式の電子レンジが急速に
普及するに伴つて調理済食品の加熱にも電子レンジが使
用される様になつて来ており、また従来お湯を注ぐだけ
であつた即席食品の調理にも電子レンジが使用される様
になつて来ている。
普及するに伴つて調理済食品の加熱にも電子レンジが使
用される様になつて来ており、また従来お湯を注ぐだけ
であつた即席食品の調理にも電子レンジが使用される様
になつて来ている。
処が、調理済食品に使用されていたアルミニウム製容器
はマイクロウエーブ加熱時にスパークを起こし易いなど
電子レンジに対する適性が低い。
はマイクロウエーブ加熱時にスパークを起こし易いなど
電子レンジに対する適性が低い。
また、従来の即席食品に使用されていたプラスチツク容
器を食品と共にマイクロウエーブ加熱すると、お湯を注
いだ場合と比較して内容物が高温になるため容器の耐熱
性が不充分なことから変形などの劣化が生じる欠点があ
つた。
器を食品と共にマイクロウエーブ加熱すると、お湯を注
いだ場合と比較して内容物が高温になるため容器の耐熱
性が不充分なことから変形などの劣化が生じる欠点があ
つた。
マイクロウエーブ加熱に使用出来る食品容器としてプラ
スチツクコートされさ紙容器が使用されているが、紙容
器自体がマイクロウエーブ加熱時に発熱して容器が劣化
し易いために、紙容器を使用出来る食品としては加熱時
に容器の発熱を抑制出来る程度に水分を多量に含有する
ものに制限されるきらいがある。
スチツクコートされさ紙容器が使用されているが、紙容
器自体がマイクロウエーブ加熱時に発熱して容器が劣化
し易いために、紙容器を使用出来る食品としては加熱時
に容器の発熱を抑制出来る程度に水分を多量に含有する
ものに制限されるきらいがある。
一方、マイクロウエーブ加熱の際に紙容器の様な発熱が
起こらず、且つ耐熱性を有するプラスチツク容器が調理
済食品や即席食品の包装容器として開発されている。中
でも、結晶性ポリエチレンテレフタレート(以下、C−
PETと略記す)から成る容器や低発泡ポリプロピレン
(以下、PPと略記す)シートから成る容器は耐熱性を
有しており、紙の様な劣化が起こらず、良好な電子レン
ジ適性を有している。
起こらず、且つ耐熱性を有するプラスチツク容器が調理
済食品や即席食品の包装容器として開発されている。中
でも、結晶性ポリエチレンテレフタレート(以下、C−
PETと略記す)から成る容器や低発泡ポリプロピレン
(以下、PPと略記す)シートから成る容器は耐熱性を
有しており、紙の様な劣化が起こらず、良好な電子レン
ジ適性を有している。
C−PET製容器或いは低発泡PP製容器は良好な電子
レンジ適性を示すものの断熱性に乏しいため、内容物の
温度の上昇に伴なつて容器の外面の温度も短時間のうち
に上昇する。このため、内容物が熱い間は手で持つこと
が出来ず、特に加熱直後は容器が熱いためにレンジから
取り出せないなどの問題がある。
レンジ適性を示すものの断熱性に乏しいため、内容物の
温度の上昇に伴なつて容器の外面の温度も短時間のうち
に上昇する。このため、内容物が熱い間は手で持つこと
が出来ず、特に加熱直後は容器が熱いためにレンジから
取り出せないなどの問題がある。
この欠点を解決するには容器を高発泡倍率のプラスチツ
ク発泡体で構成して容器の断熱性を向上させればよい。
しかし、高発泡倍率のPP発泡体は剛性が低いために容
器としては不適当である。
ク発泡体で構成して容器の断熱性を向上させればよい。
しかし、高発泡倍率のPP発泡体は剛性が低いために容
器としては不適当である。
高発泡倍率で断熱性に優れたプラスチツク発泡体として
は従来より発泡ポリスチレン(以下、Pstと略記す)が
よく知られており、食品容器として広く使用されてい
る。
は従来より発泡ポリスチレン(以下、Pstと略記す)が
よく知られており、食品容器として広く使用されてい
る。
しかしマイクロウエーブで加熱する場合、その内容物に
より温度が100℃を超える場合があり、Pst発泡体か
ら構成された容器では耐熱性が低く、電子レンジに対す
る適性が低い。
より温度が100℃を超える場合があり、Pst発泡体か
ら構成された容器では耐熱性が低く、電子レンジに対す
る適性が低い。
この様にPstは発泡体に優れ、押出発泡成形などによつ
て断熱性に優れた発泡シートが得られ、この発泡シート
を成形することによつて断熱性に優れており且つ適度の
剛性を有する容器を製造することが出来る。
て断熱性に優れた発泡シートが得られ、この発泡シート
を成形することによつて断熱性に優れており且つ適度の
剛性を有する容器を製造することが出来る。
しかし、PstはPPやC−PETと比較して熱変形温度
が低く、電子レンジに対する適性に劣つている。
が低く、電子レンジに対する適性に劣つている。
本発明ではPstに代えて耐熱性Pst系樹脂を原料として押
出発泡成形により高発泡倍率で断熱性に優れており、且
つ耐熱性を有する発泡シートを熱成形加工することによ
つて上記問題点を解決した。
出発泡成形により高発泡倍率で断熱性に優れており、且
つ耐熱性を有する発泡シートを熱成形加工することによ
つて上記問題点を解決した。
但し、耐熱性Pst系樹脂の熱変形温度は通常のPstよりは
高いが、C−PETと比較すると低いので耐熱性Pst系
樹脂の発泡シート単体では電子レンジ用耐熱容器に使用
するには耐熱性が不充分である。
高いが、C−PETと比較すると低いので耐熱性Pst系
樹脂の発泡シート単体では電子レンジ用耐熱容器に使用
するには耐熱性が不充分である。
本発明においては耐熱性Pst系樹脂の発泡シートに更に
ポリプロピレンフイルムを積層して積層シートにするこ
とによつて、耐熱性Pst系樹脂の発泡シート単体では発
現し得なかつた高い耐熱性を付与することが可能とな
り、この積層シートを用いて形成される容器も耐熱性Ps
t系樹脂の発泡シート単体から形成される容器よりも高
い耐熱性を示し、水分の多い食品だけでなく油分に富ん
だ食品にも利用出来る様になる。
ポリプロピレンフイルムを積層して積層シートにするこ
とによつて、耐熱性Pst系樹脂の発泡シート単体では発
現し得なかつた高い耐熱性を付与することが可能とな
り、この積層シートを用いて形成される容器も耐熱性Ps
t系樹脂の発泡シート単体から形成される容器よりも高
い耐熱性を示し、水分の多い食品だけでなく油分に富ん
だ食品にも利用出来る様になる。
また、この積層シートの作成において、ポリプロピレン
フイルムの接着面に予め接着性インキにより裏印刷を施
しておくことにより包装容器として高い意匠性を付与す
ることが出来る。また脆弱な耐熱性Pst系樹脂の発泡シ
ートの表面にポリプロピレンフイルムを積層することに
より発泡シートの脆さが改善され、成形時の作業性も向
上する。
フイルムの接着面に予め接着性インキにより裏印刷を施
しておくことにより包装容器として高い意匠性を付与す
ることが出来る。また脆弱な耐熱性Pst系樹脂の発泡シ
ートの表面にポリプロピレンフイルムを積層することに
より発泡シートの脆さが改善され、成形時の作業性も向
上する。
以下、本発明の耐熱性プラスチツク容器の製造方法に就
いて更に説明する。
いて更に説明する。
本発明に使用する耐熱性Pst系樹脂とは115℃以上のビカ
ツト軟化点を有するPst系樹脂で、例えばスチレン−メ
タクリル酸共重合樹脂,スチレン−無水マレイン酸共重
合樹脂,スチレン−マレイミド共重合樹脂,ポリパラメ
チルスチレン樹脂,などの単体或いは混合物が好適に使
用出来る。
ツト軟化点を有するPst系樹脂で、例えばスチレン−メ
タクリル酸共重合樹脂,スチレン−無水マレイン酸共重
合樹脂,スチレン−マレイミド共重合樹脂,ポリパラメ
チルスチレン樹脂,などの単体或いは混合物が好適に使
用出来る。
上記の耐熱性Pst系樹脂の発泡シートは発泡倍率が5〜2
0倍,厚さが0.5〜3.0mmの範囲にあることが必要であ
る。
0倍,厚さが0.5〜3.0mmの範囲にあることが必要であ
る。
発泡倍率が5倍未満の場合には断熱性が低く、この発泡
シートを基材とした積層シートから形成された容器に充
分な断熱性を付与することが難しく、また発泡倍率が低
いと発泡シートが脆弱なために容器の耐衝撃強度が低下
する。
シートを基材とした積層シートから形成された容器に充
分な断熱性を付与することが難しく、また発泡倍率が低
いと発泡シートが脆弱なために容器の耐衝撃強度が低下
する。
一方、発泡倍率が20倍を超えると発泡シートの表面強度
が低下し、ポリプロピレンフイルムとの貼合強度が低下
する。
が低下し、ポリプロピレンフイルムとの貼合強度が低下
する。
また、発泡シートの厚さが0.5mmより薄い場合には包装
容器としての強度が付与出来ず、3.0mmを超えた場合に
は積層シートの加熱成形性が低下する。
容器としての強度が付与出来ず、3.0mmを超えた場合に
は積層シートの加熱成形性が低下する。
この様な耐熱性Pst系樹脂の発泡シートは原料の樹脂と
発泡を細かくするための発泡起核剤とをドライブレンド
した後、押出成形機により発泡用ガスを加圧注入しなが
ら押出発泡成形することによつて得られる。
発泡を細かくするための発泡起核剤とをドライブレンド
した後、押出成形機により発泡用ガスを加圧注入しなが
ら押出発泡成形することによつて得られる。
本発明において、耐熱性Pst系樹脂の発泡シートに貼り
合わせて耐熱性を向上させるポリプロピレンフイルムは
裏印刷による意匠性の付与効果を向上させるために透明
であることが望ましく、また耐熱性が要求されるためビ
カツト軟化点が140℃から155℃のポリプロピレンから成
るフイルムが好適である。
合わせて耐熱性を向上させるポリプロピレンフイルムは
裏印刷による意匠性の付与効果を向上させるために透明
であることが望ましく、また耐熱性が要求されるためビ
カツト軟化点が140℃から155℃のポリプロピレンから成
るフイルムが好適である。
本発明ではポリプロピレンフイルムに接着性インキによ
り印刷した後、耐熱性Pst系樹脂の発泡シートと接着・
積層することを特徴としており、ポリプロピレンフイル
ムと接着性インキの密着性を向上させるためにポリプロ
ピレンフイルムの印刷面をコロナ放電処理などの処理を
施しておくことが望ましい。
り印刷した後、耐熱性Pst系樹脂の発泡シートと接着・
積層することを特徴としており、ポリプロピレンフイル
ムと接着性インキの密着性を向上させるためにポリプロ
ピレンフイルムの印刷面をコロナ放電処理などの処理を
施しておくことが望ましい。
本発明に使用する密着性インキのビヒクル樹脂は耐熱性
Pst系樹脂とポリオレフイン樹脂との両者に接着性を示
し、且つ耐熱性を有していることが必要である。
Pst系樹脂とポリオレフイン樹脂との両者に接着性を示
し、且つ耐熱性を有していることが必要である。
従来よりPst系樹脂とポリオレフイン樹脂とに対する接
着能を有する樹脂としてポリオレフインエマルジヨン系
接着剤やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂などが知られ
ており、接着剤或いはポリマーブレンドの形で使用され
ているが、之等の樹脂は何れも熱変形温度が低過ぎるた
め本発明によつて得られる容器の構成成分として使用出
来ない。
着能を有する樹脂としてポリオレフインエマルジヨン系
接着剤やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂などが知られ
ており、接着剤或いはポリマーブレンドの形で使用され
ているが、之等の樹脂は何れも熱変形温度が低過ぎるた
め本発明によつて得られる容器の構成成分として使用出
来ない。
本発明においては、耐熱性Pst系樹脂およびポリオレフ
イン樹脂の両方に接着性を示し、且つ耐熱性の有る樹脂
としてポリウレタン系樹脂若しくはポリウレタン系プレ
ポリマー樹脂がビヒクル樹脂中に含まれる接着性インキ
を使用してポリプロピレンフイルムのコロナ処理面に印
刷を施した後、この印刷面と耐熱性Pst発泡シートを重
ね合わせて加熱条件下で圧着することによつて耐熱性の
積層シートを得ることが出来る。
イン樹脂の両方に接着性を示し、且つ耐熱性の有る樹脂
としてポリウレタン系樹脂若しくはポリウレタン系プレ
ポリマー樹脂がビヒクル樹脂中に含まれる接着性インキ
を使用してポリプロピレンフイルムのコロナ処理面に印
刷を施した後、この印刷面と耐熱性Pst発泡シートを重
ね合わせて加熱条件下で圧着することによつて耐熱性の
積層シートを得ることが出来る。
この積層シートを熱成形することによつて容器の内層が
耐熱性を有するポリプロピレンフイルムから構成された
耐熱性プラスチツク容器を製造することが出来る。
耐熱性を有するポリプロピレンフイルムから構成された
耐熱性プラスチツク容器を製造することが出来る。
実施例1 ・スチレン−メタクリル酸共重合樹脂 (耐熱性Pst系樹脂 商品名 リユーレツクス, 大日本インク社製) 100重量部 ・発泡起核剤 重曹:クエン酸(1:1混合)
0.8重量部 をドライブレンドした後、40mmφの押出発泡成形機に
投入し、押出しながら発泡用ガスとしてn−ブタンを原
料に対して5重量部が混合されるように加圧注入し、ダ
イスから押し出された直後に発泡させながら引き取り、
発泡倍率10倍,厚さ2.0mmの発泡シートを作成した。
0.8重量部 をドライブレンドした後、40mmφの押出発泡成形機に
投入し、押出しながら発泡用ガスとしてn−ブタンを原
料に対して5重量部が混合されるように加圧注入し、ダ
イスから押し出された直後に発泡させながら引き取り、
発泡倍率10倍,厚さ2.0mmの発泡シートを作成した。
150μのポリプロピレンフイルムの片面をコロナ放電処
理した後、グラビア印刷機によりポリウレタン系接着性
インキ(商品名 LAMITEC,東京インキ社製)を
使用して裏印刷を施した。
理した後、グラビア印刷機によりポリウレタン系接着性
インキ(商品名 LAMITEC,東京インキ社製)を
使用して裏印刷を施した。
上記発泡シートとポリプロピレンフイルムの印刷面とを
対面させて150℃の加熱ロールの間を通して積層シート
を作成した。この積層シートを350℃の赤外線ヒーター
により15秒間加熱した後、直ちに70〜80℃に保持された
金型を使用して2.0kg/cm2の圧空条件下で成形し、ポリ
プロピレンフイルムが容器の内層となつた15cmφ,深さ
5.0cmの容器を作成した。
対面させて150℃の加熱ロールの間を通して積層シート
を作成した。この積層シートを350℃の赤外線ヒーター
により15秒間加熱した後、直ちに70〜80℃に保持された
金型を使用して2.0kg/cm2の圧空条件下で成形し、ポリ
プロピレンフイルムが容器の内層となつた15cmφ,深さ
5.0cmの容器を作成した。
比較例1 実施例1において作成した発泡シート単体を成形した容
器。
器。
実施例2 ・スチレン無水マレイン酸共重合樹脂 (耐熱性Pst系樹脂 商品名 ダイラーク, Arco Chem.Co.製)100重量部 ・発泡起核剤:重曹:クエン酸(1:1混合)1.0重量部 ・発泡用ガス:n−ブタン 2.0重量部 を原料として、実施例1と同様にして発泡倍率5倍,厚
さ1.0mmの発泡シートを作成し以下実施例1と同様に積
層シートを作成し容器を作成した。
さ1.0mmの発泡シートを作成し以下実施例1と同様に積
層シートを作成し容器を作成した。
比較例2 実施例2において作成した発泡シート単体を成形した容
器。
器。
実施例3 ・ポリパラメチルスチレン (耐熱性Pst系樹脂 モービル社製) 100重量部 ・発泡起核剤:重曹:クエン酸(1:1混合) 0.8重量部 ・発泡用ガス:n−ブタン 7.5重量部 を原料として実施例1と同様に発泡倍率15倍,厚さ2.5m
mの発泡シートを作成し、以下実施例1と同様に積層シ
ートを作成し、容器を作成した。
mの発泡シートを作成し、以下実施例1と同様に積層シ
ートを作成し、容器を作成した。
比較例3 実施例3において作成した発泡シート単体を成形した容
器。
器。
実施例1から実施例3において作成した各容器に水或い
は食用油を50g注入してマイクロウエーブレンジによ
り5分間加熱した後、容器の形状変化などの劣化を測定
した。結果を第1表に示す。
は食用油を50g注入してマイクロウエーブレンジによ
り5分間加熱した後、容器の形状変化などの劣化を測定
した。結果を第1表に示す。
この様に耐熱性Pst系樹脂の発泡シートとポリプロピレ
ンフイルムとの積層シートから成形された容器は、発泡
シート単体の場合と比較して良好な耐熱性を示した。
ンフイルムとの積層シートから成形された容器は、発泡
シート単体の場合と比較して良好な耐熱性を示した。
また、実施例1から3の何れの容器も高い断熱性を示
し、加熱直後も素手で容易に取り扱うことが出来た。
し、加熱直後も素手で容易に取り扱うことが出来た。
本発明品は、断熱性、耐熱性に優れた耐熱性Pst系樹脂
による発泡シートと予め裏印刷を施したポリプロピレン
フイルムとの積層しているので、耐熱性Pst系樹脂の発
泡シート単体では得られなかつた耐熱性を有する積層シ
ートを製造することが出来るうえ、この積層シートは断
熱性や耐熱性だけでなく、適度の剛性と優れた成形性を
有しており、この積層シートから成形して得られる容器
に同様の性能を付与することが出来ることから本発明に
よつて得られる上記の様な耐熱性プラスチツク容器は容
器に入れた侭電子レンジによつて加熱される調理済食品
や即席食品の包装容器などに広く使用出来るものであ
る。
による発泡シートと予め裏印刷を施したポリプロピレン
フイルムとの積層しているので、耐熱性Pst系樹脂の発
泡シート単体では得られなかつた耐熱性を有する積層シ
ートを製造することが出来るうえ、この積層シートは断
熱性や耐熱性だけでなく、適度の剛性と優れた成形性を
有しており、この積層シートから成形して得られる容器
に同様の性能を付与することが出来ることから本発明に
よつて得られる上記の様な耐熱性プラスチツク容器は容
器に入れた侭電子レンジによつて加熱される調理済食品
や即席食品の包装容器などに広く使用出来るものであ
る。
この様に本発明は多くの利点を備えており、工業上多大
な価値を有するものである。
な価値を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 正泰 東京都世田谷区梅丘1−7−10 (56)参考文献 特開 昭57−46775(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】押出成形機により発泡倍率5〜20倍,厚さ
0.5〜3.0mmに押出発泡成形した、ビカツト軟化点が115
℃以上の耐熱性ポリスチレン系樹脂から成る発泡シート
と、ポリウレタン系樹脂若しくはポリウレタン系プレポ
リマーを含む接着性インキで印刷を施した透明ポリプロ
ピレンフイルムとを、フイルムの印刷面側を発泡シート
と積層して熱圧着することにより得られた積層シートを
用いて積層シートのポリプロピレン層により容器の内層
を形成する如く金型により加熱加圧成形することを特徴
とする耐熱性プラスチツク容器の製造方法。 - 【請求項2】耐熱性ポリスチレン系樹脂が、スチレン−
メタクリル酸共重合樹脂,スチレン−無水マレイン酸共
重合樹脂,スチレン−マレイミド共重合樹脂,ポリパラ
メチルスチレン樹脂の単体或いは混合物である特許請求
の範囲第1項記載の耐熱性プラスチツク容器の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61171893A JPH06366B2 (ja) | 1986-07-23 | 1986-07-23 | 耐熱性プラスチツク容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61171893A JPH06366B2 (ja) | 1986-07-23 | 1986-07-23 | 耐熱性プラスチツク容器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6328624A JPS6328624A (ja) | 1988-02-06 |
JPH06366B2 true JPH06366B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=15931761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61171893A Expired - Fee Related JPH06366B2 (ja) | 1986-07-23 | 1986-07-23 | 耐熱性プラスチツク容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06366B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006272799A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Sekisui Plastics Co Ltd | 耐熱ポリスチレン系樹脂発泡積層シート及びその成形品 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01180320A (ja) * | 1988-01-11 | 1989-07-18 | Nippon Matai Kk | 電子レンジ加熱用食品収納容器 |
JPH01135835U (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-18 | ||
JPH0957885A (ja) * | 1995-08-25 | 1997-03-04 | Atena Kogyo Kk | 発泡樹脂製容器の製造方法 |
JP4987200B2 (ja) * | 2001-09-12 | 2012-07-25 | サカタインクス株式会社 | ポリプロピレン積層物の製造方法 |
JP4812072B2 (ja) * | 2004-11-11 | 2011-11-09 | 中本パックス株式会社 | 電子レンジ容器成形用ポリスチレン積層材 |
JP4673205B2 (ja) * | 2005-12-14 | 2011-04-20 | 中本パックス株式会社 | 容器の熱成形シート積層用フイルム及びその製造方法 |
JP6502727B2 (ja) * | 2015-03-31 | 2019-04-17 | 積水化成品工業株式会社 | 熱成型用多層シート及びその製造方法、並びに加熱用容器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4335181A (en) * | 1980-07-01 | 1982-06-15 | Mobil Oil Corporation | Microwaveable heat and grease resistant containers |
-
1986
- 1986-07-23 JP JP61171893A patent/JPH06366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006272799A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Sekisui Plastics Co Ltd | 耐熱ポリスチレン系樹脂発泡積層シート及びその成形品 |
JP4542457B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2010-09-15 | 積水化成品工業株式会社 | 耐熱ポリスチレン系樹脂発泡積層シート及びその成形品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6328624A (ja) | 1988-02-06 |
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