JPH02162165A - 車両の4輪操舵装置 - Google Patents

車両の4輪操舵装置

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JPH02162165A
JPH02162165A JP28275889A JP28275889A JPH02162165A JP H02162165 A JPH02162165 A JP H02162165A JP 28275889 A JP28275889 A JP 28275889A JP 28275889 A JP28275889 A JP 28275889A JP H02162165 A JPH02162165 A JP H02162165A
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wheel steering
front wheel
wheels
steering
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金沢 啓隆
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高谷 輝彦
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車等の4輪車において、前輪とともに後輪
も転舵する装置、すなわち操舵輪である前輪を操舵する
ことによって前輪とともに後輪も転舵する4輪操舵装置
に関するものである。
従来、4輪車における操舵装置は前輪のみを転舵するも
のであり、後輪は前輪の操舵とは関係なく走行状況によ
って多少のトーイン、トーアウトはするものの、積極的
に転舵するようにはなっていない。しかし、最近前輪と
ともに後輪をも転舵するようにした4輪操舵装置が提案
され、(例えば特開昭55−91458号)この種の装
置の研究がなされている。
4輪操舵装置によれば、車両の種々の走行状態に応じて
従来不可能であった便利な操縦や、より操安性を向上さ
せた走行が可能になる。例えば、縦列駐車や車庫入れの
ような極低速における車両の操縦において、前輪に対し
て後輪を逆向きに転舵することにより(これを逆位相と
いう)、車両の向きを大きく変化させることが可能にな
り、従来では不可能もしくは非常に困難であった狭い場
所への駐車が可能あるいは容易になる。また、Uターン
においても、最小回転半径を小さくすることができるの
で有利である。さらに、このように後輪を前輪と逆位相
に転舵することにより内輪差をきわめて小さく、あるい
はなくすることができ、狭い角を曲がるときなど有利で
ある。また、このような極低速における車両の操縦にお
いて前輪に対して後輪を同じ向きに転舵すれば(これを
同位相という)、車両を全体的に平行移動させることも
可能になり、駐車や車庫入れのときに便利なことも多い
一方、中高速走行においてレーンチェンジをする場合、
同位相の4輪操舵を行なえば前後輪に同時に横方向の力
が加わって位相遅れのないスムーズなレーンチェンジが
可能になり、このときヨーイングが抑えられるから、高
速でのレーンチェンジも恐怖感なく行なうことができる
。また、コーナリング時には、逆位相に後輪を転舵する
ことにより、効果的に車の向きを変えることができる。
さらに、直進走行時、横風等の外乱に対してこの外乱の
作用に対抗する方向に後輪を転舵するようにすれば、外
乱に対して安定した走行を維持することができ、安定し
た高速直進性を得ることもできる。
また、旋回中、前輪の操舵角を一定にしたまま加減速を
しても、加減速に応じて後輪の舵角を変化させることに
より、コースを外れないようにして安定した旋回を行な
うようにすることもできる。
すなわち、従来の車両では直進安定性のために操縦特性
は多少アンダーステア傾向に調整されており、旋回中に
加速するとコースから外方へ外れる傾向があるが、この
とき後輪を逆位相に転舵することにより、その外れる分
を修正することができ、安定した旋回を実現することが
できる。
居住性の面からも、同一のホイールベースで小さい最小
回転半径を得ることができるので、ホイールベースを大
きくすることができるし、この他にも、前輪の実舵角を
小さくすることができることからデザイン的にも新しい
試みが可能になるなど数々の利点が挙げられる。
このように、4輪操舵は実用上有利な点が多く、極めて
有用性の高いものである。
これまで、この4輪操舵に関し、後輪の転舵を有効に行
なうため各種の具体的構成が提案されている。例えば低
速では逆位相、高速では同位相の4輪操舵をするように
したもの(特開昭55−91457号)、前輪の操舵角
が小さい範囲では同位相、大きいときは逆位相にしたも
の(特開昭56−5270号)前輪の操舵角が所定以下
の範囲においてのみ後輪を前輪の転舵角に比例して転舵
するようにし、所定以上の範囲では前輪の転舵角に関係
なく後輪の転舵角を一定としたもの(特開昭56−16
39H号)等が知られている。
これらの4輪操舵装置は、車速か小さいとき、あるいは
前輪操舵角が大きいときは、操舵は車両の向きを大きく
変えたい場合が多く、車速が大きいときあるいは前輪操
舵角が小さいときは僅かな横移動がしたい場合が多いと
いう経験則に基づいて、後輪を常に望ましい方向に転舵
するようにしたものである。
しかしながら、前記従来の様に車速や前輪転舵角を単独
で考慮しただけでは、実際の車両の走行において種々の
場合に対して全体的に十分満足できる走行性能を得るこ
とは困難である。
例えば、低速時には安定性は殆んど問題とならず、専ら
旋回性が要求され、しかも前輪転舵角が大きければ大き
い程大きな旋回性(小回り性)が要求される。また、高
速時には小回り性はあまり問題とならず、主として安定
性が要求される。即ち、高速時に前輪を転舵するのは例
えばレーンチェンジの場合の様に横移動を行なおうとす
る場合が殆んどであり、その場合には旋回性を抑え安定
的に横移動できることが要求される。しかしながら、高
速時においても前輪転舵角がある程度大きくなったとき
は旋回性が要求されている場合であり、その場合にはあ
まり安定性が大きいと横移動性が大きくなり過ぎ旋回性
の要求に対して十分に答えることができなくなってしま
うという問題が生じる。
従って、前記の様な要求を全体として十分に満足きせる
ためには、転舵比(後輪転舵角/前輪転舵角)を車速に
応じて変化させるだけでなくさらに前輪転舵角に応じて
も変化させ、かつ前輪転舵角に応じて変化させるにあた
っては低速時には低速時の要求に適合するように、高速
時には高速時の要求に適合するように変化させる必要が
ある。
即ち、前記の様な要求を全体として十分に満足させるた
めには、車速と前輪転舵角とをうまく組合せて前記転舵
比を変化させる必要があり、車速や前輪転舵角を単独で
考慮して前記転舵比を変えたのでは、前記要求を全体と
して十分に満足させることはできない。
本発明の目的は、上記事情に鑑み、車速と前輪転舵角を
うまく組合せて前記転舵比を変化させ、前記要求を全体
として十分に満足させ得る、即ち低速時における小回り
性の実現と高速時における安定性と旋回性との両立を図
り得る車両の4輪操舵装置を提供することにある。
本発明に係る車両の4輪操舵装置は、前記目的を達成す
るため、 前輪の転舵に実質同期して後輪を転舵させると共に、車
速に応じて低速時は前輪転舵方向と逆方向の逆位相に、
高速時は前輪転舵方向と同方向の同位相に後輪を転舵さ
せる車両の4輪操舵装置において、 低速時における逆位相領域では、前輪転舵角の増加に応
じて後輪転舵角を増加させ、高速時における同位相領域
では、前輪転舵角が大きいときの前輪転舵角の増加に対
する後輪転舵角の増加割合が前輪転舵角が小さいときの
その増加割合よりも小さくなるように後輪転舵を制御す
る制御手段を有していることを特徴とする。
本発明に係る車両の4輪操舵装置は、前記の如く構成さ
れているので、前述の低速時における小回り性の実現と
高速時における安定性と旋回性との両立を図ることがで
きる。
即ち、上記装置においては、低速時には逆位相に制御さ
れ、この逆位相領域は前後輪が逆方向に転舵されヨーイ
ングが発生しゃすいヨー領域(ヨー特性の大きい領域)
である。従って、低速時には良好な旋回性が実現される
しかも、その場合前輪転舵角の増加に応じて後輪転舵角
も増加するように設定されているので、前輪転舵角が大
きくなればなる程後輪転舵角も大きくなってヨー特性も
それに従って大きくなり、十分に大きな小回り性が得ら
れる。
また、高速時には同位相に制御され、こ同位相領域は前
後輪が同方向に転舵され横方向加速度Gが発生しゃすい
G領域(G特性の大きい領域)である。従って、高速時
には良好な安定性(安定的な横移動性)が実現される。
しかも、その場合前輪転舵角の増加に対する後輪転舵角
の増加の割合が、前輪転舵角が小さいときに比し大きい
ときの方が小となるように構成されている。従って、レ
ーンチェンジ等の横移動が目的とされる前輪転舵角中の
ときは所定の割合で前輪転舵角の増加に応じて後輪転舵
角も増加し、大きなG特性が得られ、十分な安定性が確
保されると共に、旋回が目的とされる前輪転舵方向のと
きは前記増加割合が小さくなり、従って前輪転舵角中の
ときよりも前輪転舵角の増加に対する後輪転舵角の増加
が小さくなり、G特性があまり大きくなるのが防止され
、それによって旋回性の阻害が防止され、必要な旋回性
の確保が可能となる。
さらに、上記装置においては、前輪の転舵に実質同期し
て後輪が転舵されるので、高速時前輪を転舵すると直ち
に後輪も同位相に転舵されて前述の大きな横方向加速度
Gが発生し、従って高速時における応答性の良いスムー
ズなレーンチェンジ等の横移動が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細
に説明する。
なお、以下に示す実施例は、前述の本発明に係る制御特
性に従って後輪転舵を制御する自動制御モードの他に、
2輪操舵モード、同位相固定モードおよび逆位相固定モ
ードを備え、運転者がマニュアルによりそれらのモード
を適宜選択して切り換え可能に構成して成るものである
が、勿論本発明σ対象となる前記自動制御モードのみを
有するものであっても良いことは言うまでもない。
第1図、第2図および第3図は本発明の4輪操舵装置の
実施例における前輪転舵角(θF)に対する後輪転舵角
(θR)特性を示すグラフである。
第1図の例は、前記2輪操舵モードの例を示しており、
後輪転舵角θRは、前輪転舵角θFの大きさに拘わらず
常に零であり、従来の車と同じ前輪のみによる操舵の場
合を示す。
第2図の例は前記自動制御モードの例を示しており、図
示の様に、低速時は逆位相とし、かつその逆位相領域で
は前輪転舵角の増加に応じて後輪転舵角が増加するよう
にし、高速時は同位相とし、かつその同位相領域では前
輪転舵角が大きいときの前輪転舵角の増加に対する後輪
転舵角の増加割合が前輪転舵角が小さいときのその増加
割合よりも小さくなるようにしている。さらに詳しくは
、前輪転舵角θFに対する後輪転舵角θにの比(転舵比
θR/θF)は、全体として車速(Vc )が高速にな
るほど大きく、低速になるにしたがって小さくなり、極
低速では負(逆位相)になるようにしている。そして、
この逆位相領域では前輪転舵角の増加に応じて後輪転舵
角が比例的に大きくなるようにし、それによって小回り
性が実現されている。また、この実施例では中高速域に
おいて、前輪転舵角θFが設定値より大きくなると前輪
転舵角θFが増加しても後輪転舵角θRは増加しなくな
り、各車速において一定となるようになっている。すな
わち、後輪の転舵角θRは前輪をある程度転舵してから
は一定となりそれ以上は転舵されないようにしている。
これにより、横移動を行ないたい場合である前輪転舵角
θFが小さいときは後輪の同位相転舵が積極的に行なわ
れて安定的な横移動を行ないやすくすることができ、車
両の向きを変えたい場合である前輪転舵角θFが大きい
ときは後輪の同位相の転舵を抑え、前輪が後輪に対して
大きく転舵されて車両の向きを変えやすくすることがで
きる。
第3図の例は、前記同位相および逆位相固定モードの例
を示しており、同位相固定モードの場合、運転状態に拘
わらず前輪転舵角θFが増加すると、後輪転舵角θRも
前輪と同位相に一定の相当大きな割合で増加し、逆位相
固定モードの場合、運転状態に拘わらず前輪転舵角θF
が増加すると後輪転舵角θRは前輪と逆位相、すなわち
θFの負側に一定の相当大きな割合で大きくなる。これ
により同位相固定モードでは、操舵すると前輪と後輪が
同位相に大きく転舵し車両を斜め方向に動かせることが
可能となり、逆位相固定モードでは操舵すると、前輪と
後輪が逆位相に転舵し車両の回転半径を著しく小さくす
ることができる。
本実施例に係る4輪操舵装置は、前述の如く上記4つの
モードを選択可能としたものであり、次に第4図および
第5図によって、そのような4つのモードを選択可能と
した4輪操舵装置の具体的構成を説明する。第4図は油
圧装置を利用した例を示すもの、第5図はリンク機構を
利用した例を示すものである。
第4図に示す構成では、前輪1.1と後輪2.2とは機
械的に分離され、ステアリングホイール3の操舵角θH
を検出する前輪転舵角センサ4の出力4aを、後輪転舵
装置の制御手段であるコントローラ10に入力し、この
入力信号によって後輪2.2を転舵するようにしている
。ステアリング装置である前輪の転舵装置は、周知のよ
うにステアリングホイール3が固設されたステアリング
シャフト3Aに固設したピニオン5によりラック6を車
両の幅方向(矢印Aで示す)に移動し、このラック6の
両端に連続したタイロッド7.7を介して左右の前輪1
.1のナックルアーム8,8をその軸8a。
8aのまわりに回動して前輪1.1を左右に転舵するよ
うに構成されている。すなわち、図中ステアリングホイ
ール3を矢印りの方へ回転すると、ステアリングシャフ
ト3Aは矢印りの方向に回転し、ビニオン5を同じ(L
方向に回転し、ラック6をL方向に移動させる。これに
より左右の前輪1.1のナックルアーム8,8はリンク
7.7を介してL方向に回動し、前輪1.1をナックル
アーム8,8の軸8a、8aを中心にL方向へ回動させ
、左へ操縦する。
このとき、前輪転舵角センサ4はステアリングホイール
3がL方向へ角度θ□だけ回転したことを出力信号4a
として出力し、これを後輪転舵装置のコントローラ10
の前輪転舵角入力10Aに入力する。
コントローラ10は、電源11により電力を供給され、
上記前輪転舵角入力10Aの他に、車速センサ12に接
続された車速入力10Bと、後輪転舵角センサ13に接
続されたフィードバック用入力10Cを備え、さらに後
輪の転舵方向を制御するソレノイド20に接続される転
舵方向出力10Dと後輪の転舵角θRを制御する油圧用
メインポンプ21のモータ21Aに接続される油圧ポン
プモータ出力10Eおよび自動制御モード、同位相固定
モード、逆位相固定モードおよび2輪操舵モードを切換
える切換スイッチ14A 、14B 、14Cおよび1
4Dに、それぞれ直列に接続された表示装置14a、 
14b、 14cおよび14dを介して接続される切換
入力10Fを備えている。
油圧用メインポンプ21はオイル(油圧作動油)を吐出
するポンプ21Bを備え、このポンプ21Bは転舵方向
切換バルブ22を介して油圧アクチュエータ23と接続
されており、二のバルブ22とポンプ21Bの間にはオ
イル往路24Aとオイル還路24Cを短絡し、途中にオ
リフィス24bを備えたオリフィス路24Bが設けられ
、オイル遠路24Cの途中にはオイルのリザーバ25が
配されている。
転舵方向切換バルブ22は、オイル往路24Aとオイル
遠路24Cに接続される2つの入口とこれに連通した2
つの出口からなるバルブ部分を、正22A1逆22B1
停止22Cの3個並列に切換自在に有してあり、前記ソ
レノイド20の操作により、これら3つのバルブ部分2
2A、22B。
22Cのいずれか1つが上記オイル往路24A1還路2
4Cに接続されるようになっている。このバルブ22の
2つの出口は油圧アクチュエータ23の右側オイル通路
23Rと、左側オイル通路23Lにそれぞれ接続され、
これらの右側オイル通路23Rと左側オイル通路23L
は、このバルブ22を介して前記往路24Aと遠路24
Cに連通されている。
油圧アクチュエータ23は、右と左のオイル通路23R
,23Lにかかる圧力差により、その出力軸であるロッ
ド26を車両の幅方向(矢印Bで示す)に移動させ、タ
イロッド27.27を介して後輪2.2のナックルアー
ム28.2gをその軸28a、28aのまわりに回転さ
せ、これにより後輪2.2を左右に転舵する。
図示の例においては、前輪1.1を左方向りに転舵し、
後輪2,2を前輪1.1と同位相に転舵する場合、転舵
方向切換バルブ22を正22Aの位置にセットし、オイ
ルを往路24Aからオリフィス路24Bを介して遠路2
4Cへ流し、リザーバ25を経てポンプ21Bへ戻す。
これにより、オリフィス24bの手前すなわち往路24
A側の圧力が高(なり、オリフィス24bの後方すなわ
ち遠路24C側の圧力が低くなって、バルブ22の正2
2A部分を通して右側オイル通路23Hの圧力が左側オ
イル通路23Lの圧力に比して高くなり、油圧アクチュ
エータ23の作動ロッド26は左方向に駆動される。こ
のときの駆動量はメインポンプモータ21Aに入力され
る電流量によって決められる。これにより、後輪2.2
はタイロッド27゜27を介して左方向りに転舵され、
後輪2,2は前輪1.1と同位相に転舵される。
前輪1.1を右方向に転舵し、後輪2.2を前輪1.1
と同位相に転舵する場合には、転舵方向切換バルブ22
を逆22Bの位置にセットし、右側オイル通路23Rと
左側オイル通路23Lの圧力関係を前述とは逆にして作
動ロッド26を右方向に駆動する。
また後輪2.2を前輪1.1と逆位相に転舵する場合に
は、ステアリング方向と転舵方向切換バルブ22の正2
2A、逆22Bの対応を上記同位相の場合とは反対に、
すなわち前輪1.1を左方向に転舵する場合には逆22
Bに、前輪1.1を右方向に転舵する場合には正22A
にセットする。
また、後輪2,2の転舵角θRを零にするときは、バル
ブ22の停止22Cの部分をアイル通路に接続して、ポ
ンプ21Cと油圧アクチュエータ23との7連通を断ち
、油圧アクチュエータ23の左右のオイル通路23L、
23R間の圧力差をなくし、作動ロッド26を中立の位
置にセットする。このとき、作動ロッド26が中立の位
置に必ずセットされるようにするため、作動ロッド26
にはセット荷重をかけて、機械的に中立位置に付勢され
るようにしてお(のが望ましい。
前輪1.1の転舵方向および転舵角の大きさは、前輪転
舵角センサ4の出力4aによってコントローラ10に入
力され、また後輪2.2を前輪1.1に対して同位相あ
るいは逆位相のどちらに設定するかは、自動制御モード
の場合車速センサ12が検出した車速に応じ、あらかじ
め設定された車速対応パターンにしたがってコントロー
ラ10が決定する。
このコントローラ10には前述のように、切換スイッチ
14A 、14B 、14Cおよび14Dが、それぞれ
直列に接続された表示装置14a、 14b、 14c
および14dを介して接続され、この切換スイッチ14
A 。
14B 、14cおよび14Dを運転者が操作して前記
4つの操作モードすなわち、自動制御モード、同位相固
定モード、逆位相固定モードおよび2輪操舵モードのう
ちの1つのモードを選択することができ、同時にこの選
択されたモードが表示装置で示される。つまり、運転者
は周囲の条件に応じ、自由に任意の操舵モードに切り換
えることができ、非常に便利である。
上記のような油圧アクチュエータを利用した4輪操舵装
置によれば、後輪の転舵がスムーズにしかもステアリン
グに4輪操舵のための特別な負荷をかけることなく行な
われ、実用上有利である。
しかしながら、油圧装置にはモータやポンプ、また油圧
アクチュエータやコントロール用のバルブなど重くてコ
ストの高い部品が必要であり、車両の重量を大きくし、
製造上の組立ても複雑化してコスト高の原因となるので
、比較的小型の車両には不向きである。そこで、簡単な
リンク機構を利用した4輪操舵装置が実用上有利な場合
もある。
以下、この種のリンク式の機構の例を第5図により説明
する。なお、第5図の構成中、第4図の構成中の部材と
同等の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する
第5図に示すリンク式の構成では、ステアリングホイー
ル3により車両の幅方向に移動されるラック6の一部に
摺動係合用のスロット6Aを設け、このスロット6Aか
ら後輪2.2の操舵ロッド41に設けられた摺動係合用
のスロット41Aまでの間をリンク機構により連結し、
前輪1.1の転舵角θFに応じて後輪2.2を望ましい
方向に望ましい大きさの転舵角θRだけ転舵するように
している。
このリンク機構は、前輪側の摺動係合用スロット6Aに
摺動自在に係合した一端31Aを有し固定軸31aに軸
支された第1のL字形レバー31、この第1のL字形レ
バー31の他端31Bに一端32Aを回動自在に連結し
た連結レバー32、この連結レバー32の他端32Bに
一端33Aを連結し、他端33Bを固定軸33aに軸支
した揺動レバー33、この揺動レバー33の前記一端3
3Aと前記中間レバー32の他端32Bとの連結軸に一
端34Aを回動自在に連結したコントロールレバー34
、このコンロールレバー34の遊端部近辺に摺動自在に
係合し、スクリューロッド37に螺合した送りスリーブ
36の上に回動軸35Aをもって軸支された受はスリー
ブ35、このスクリューロッド37を回転させるモータ
38、上記コントロールレバー34の中間位置に設けた
軸支部34Aに一端39Aを軸支された連結レバー39
、およびこの連結レバー39の他端39Bに一端40A
を連結し、他端40Bを前記後輪側の摺動係合用スロッ
ト41Aに摺動係合された第2のL字形レバー40から
なっている。
モータ38はコントローラ50に接続され、このコント
ローラ50の出力によって駆動される。
このコントローラ50は電源51から電力を供給され、
車速センサ52の出力が入力される。またスクリューロ
ッド37の近辺には、このスクリューロッド37に螺合
している送りスリーブ36の位置をモータ38の入力へ
フィードバックするポテンショメータ53が配され、送
りスリーブ36の位置を制御するようになっている。こ
のコントローラ50には、第4図の例と同様の操舵モー
ド切換スイッチ54A 、54B 、54Cおよび54
Dが、それぞれ直列に接続された表示装置54a、54
b、54cおよび54dを介して接続され、運転者が操
作して任意の操舵モードを選択できるようになっている
上記のようなリンク機構を備えた4輪操舵装置によれば
、ステアリングホイール3を左へ(矢印り方向)回転さ
せるとビニオン5、ラック6、タイロッド7.7、ナッ
クルアーム8,8、前輪1.1は全て矢印りの方向へ回
転もしくは移動し、前輪l。
lを左へ転舵すると同時に、第1のL字形レバー31を
固定軸31aのまわりにL方向に回転し、中間レバー3
2を介して揺動レバー33を固定軸33aのまわりにL
方向に回動させ、コントロールレバー34を受はスリー
ブ35のまわりにL方向に揺動させ、連結レバー39を
L方向に移動すると同時にこれにより第2のL字形レバ
ー40をL方向に回動させて後輪2,2の操舵ロッド4
1をL方向に移動させ、これによって後輪2,2を同位
相の左方へ転舵する。
切換スイッチ54A 、54B 、54Cおよび54D
により操舵モードを選択されたコントローラ50により
、モータ38が駆動されて図中送りスリーブ36が下方
(車両の左方)へ移動し、送りスリーブ36が連結レバ
ー39の一端39Aの位置に至ると、コントロールレバ
ー34が受はスリーブ35の回動軸35Aのまわりに揺
動しても連結レバー39は前後(図中左右方向)に移動
しないから、後輪2.2は転舵されない。
受はスリーブ35がモータ38の駆動によりさらに下方
に移動されて上記連結レバー39の一端39Aの位置を
超えると、上記と同じ方向(L方向)へのコントロール
レバー34の揺動は連結レバー39を前述とは逆に前方
へ移動させる。これはコントロールレバー34が受はス
リーブ35の回動軸35Aを中心として揺動しているか
らである。したがってこの場合箱3のL字形レバー40
は矢印Rの方へ回動し、後輪2,2の操舵ロッド41は
矢印Rの方に移動して後輪2.2は右方へ転舵され、逆
位相の4輪操舵が行なわれることになる。
このように、コントローラ50の出力によりモータ38
を駆動、制御することによって、送りスリーブ36を介
して受はスリーブ35を移動させ、これによってコント
ロールレバー34の揺動の軸の位置を変え、その結果連
結レバー39の移動方向を変化させて後輪2.2の転舵
の方向を変えることができる。さらに、受はスリーブ3
5の移動の距離の大きさをコントロールすることによっ
て、同位相、逆位相における後輪2,2の転舵角θRの
大きさも変化させることができ、したがって、コントロ
ーラ50の出力によって、前輪1.1の転舵に応じた後
輪2,2の転舵の方向および大きさを任意に制御するこ
とが可能となる。
コントローラ50には車速センサ52からの出力が入力
されているので、自動制御モードが選択されているとき
には上記リンクを介して前輪1.1の転舵角θFの大き
さに応じた転舵が行なわれる後輪2,2の転舵角θRの
大きさ(向きを含めて)を、前述の実施例で説明した自
動制御モードにおける転舵比の特性に応じて制御するこ
とが可能である。
また、同位相固定モードを選択したときは例えば前輪1
.1の転舵角θFと等しい角度の転舵角θにだけ後輪2
.2を転舵し、車速に関係なく車両を横移動させること
が可能になる。
なお、本発明の対象となる自動制御モードの場合の制御
の特性パターンは、必ずしも第2図に示される例に限ら
れるものではなく、低速時は逆位相とし、かつその逆位
相領域では前輪転舵角の増加に応じて後輪転舵角が増加
するようにし、高速時は同位相とし、かつその同位相領
域では前輪転舵角が大きいときの前輪転舵角の増加に対
する後輪転舵角の増加割合が前輪転舵角が小さいときの
その増加割合よりも小さくなるようにしたものであれば
どの様なものでも良い。
このように、第5図に示すリンク式の構成によっても、
前述の実施例のような前輪転舵角に対する後輪転舵角特
性を実現することができる。特に、このリンク式の機構
は油圧式のものに比べて重量が小さく、構造が簡単で、
組立ても容易であって低コストで製造が可能であるため
、小型の車両に適している。
以上詳細に説明したように、本発明の4輪操舵装置は、
低速時は逆位相とし、かつその逆位相領域では前輪転舵
角の増加に応じて後輪転舵角が増加するようにし、高速
時は同位相とし、かつその同位相領域では前輪転舵角が
大きいときの前輪転舵角の増加に対する後輪転舵角の増
加割合が前輪転舵角が小さいときのその増加割合よりも
小さくなるようにしているので、低速時における小回り
性を実現しつつ高速時における安全性と旋回性の両立を
図ることができ、全体として非常に良好な後輪操舵が可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図までは本発明の4輪操舵装置における
前輪転舵角に対する後輪転舵角の関係を示す特性曲線で
あり、第1図は2輪操舵モードの場合、第2図は自動制
御モード(本発明の対象となる制御モード)の場合の例
、第3図は同位相および逆位相固定モードの場合の例を
それぞれ示す。 第4図は油圧を利用した本発明の4輪操舵装置の一例を
示す概略図、第5図はリンク機構を利用した本発明の4
輪操舵装置の一例を示す概略図である。 1・・・前   輪    2・・・後   輪3・・
・ステアリングホイール4・・・操舵角センサ5・・・
ビ ニ オ ン   8・・・ラ ッ り7.27・・
・タイロッド 8.28・・・ナックルアーム 10.50・・・コントローラ   12.52・・・
車速センサ20・・・ソレノイド      21・・
・メインポンプ22・・・後輪転舵方向切換バルブ 23・・・油圧アクチュエータ  25・・・リザーバ
2B・・・後輪転舵用ロッド 31・・・第1のL字形アーム 32・・・中間レバー
33・・・揺動レバー 34・・・コントロールレバー 34A・・・軸 支 部    35・・・受はスリー
ブ35A・・・回 動 輪    3B・・・送りスリ
ーブ37・・・スクリューロッド  38・・・駆動モ
ータ39・・・連結レバー 40・・・第2のL字形レバー 41・・・後輪転舵ロッド R 第 図 eρ 第2図 第3図 R

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 前輪の転舵に実質同期して後輪を転舵させると共に、車
    速に応じて低速時は前輪転舵方向と逆方向の逆位相に、
    高速時は前輪転舵方向と同方向の同位相に後輪を転舵さ
    せる車両の4輪操舵装置において、 低速時における逆位相領域では、前輪転舵角の増加に応
    じて後輪転舵角を増加させ、高速時における同位相領域
    では、前輪転舵角が大きいときの前輪転舵角の増加に対
    する後輪転舵角の増加割合が前輪転舵角が小さいときの
    その増加割合よりも小さくなるように後輪転舵を制御す
    る制御手段を有していることを特徴とする車両の4輪操
    舵装置。
JP28275889A 1989-10-30 1989-10-30 車両の4輪操舵装置 Granted JPH02162165A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS596171A (ja) * 1982-07-05 1984-01-13 Mitsubishi Motors Corp 後輪操舵機構の制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS596171A (ja) * 1982-07-05 1984-01-13 Mitsubishi Motors Corp 後輪操舵機構の制御装置

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