JPH02150456A - 繊維強化プラスチックシート、土木建築材及び土木建築物の補強工法 - Google Patents

繊維強化プラスチックシート、土木建築材及び土木建築物の補強工法

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JPH02150456A
JPH02150456A JP30224888A JP30224888A JPH02150456A JP H02150456 A JPH02150456 A JP H02150456A JP 30224888 A JP30224888 A JP 30224888A JP 30224888 A JP30224888 A JP 30224888A JP H02150456 A JPH02150456 A JP H02150456A
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JP
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sheet
fiber
polymerizable monomer
acid
civil engineering
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JP30224888A
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Shuya Tsuji
修也 辻
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばコンクリート、金属製等の土木建築材
補強に有用な駆体追従性に優れた繊維強化プラスチック
シート、その補強土木建築材及びこれを用いた土木建築
物の補強工法に関する。
〔従来の技術〕
コンクリート構造物、金属構造物の被覆法としては、ゴ
ムライニング、樹脂ライニング、その他の有機材料塗装
や、無機材料塗装等が行われているが、特に汎用性の高
い樹脂ライニングとしては次のようなものがある。
■ 液状樹脂による常温硬化型FRPライニング不飽和
ポリエステルをスチレン等のビニル系単量体で熔解し、
メチルエチルケトンパーオキサイド(MEKPO)等の
常温分解型の過酸化物を硬化剤として使用した液状樹脂
組成物、或いはエポキシ(メタ)アクリレート樹脂(ビ
ニルエステル樹脂)をスチレン等のビニル系単量体で溶
解し、MEKPOを硬化剤として使用した組成物、或い
は液状エポキシ樹脂と1級アミン、3級アミン等のアミ
ン系常温硬化剤とからなる液状樹脂組成物等をガラス繊
維基材に含浸しながら積層ライニングし、常温硬化させ
る方法である。
この方法は常温硬化型の樹脂組成であるため可使時間が
短かいこと、液状樹脂、モノマーの含浸成形のため作業
環境が悪くなること、また現場で計量・混合・手塗り積
層を行うために配合組成のバラツキ、ライニング厚さの
不均一等、ライニング材としての品質安定性に問題があ
る。
■ 液状樹脂による塗布ライニング法 液状樹脂ライニング法としては、上記した常温硬化型の
不飽和ポリエステル樹脂系、ビニルエステル樹脂系、エ
ポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系等の液状樹脂を刷毛或い
はスプレー等で塗装する方法、或いは不飽和ポリエステ
ル、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート等の紫
外線硬化性樹脂にビニル単量体、光増感剤、顔料等を配
合した液状樹脂組成物を刷毛、スプレー等で塗装した後
紫外線照射装置で硬化させる方法等がある。しかしなが
ら、これらの方法は、10〜200μ程度の薄膜塗装で
あるため、長時間の耐久性に乏しく、外力による衝撃に
弱く、また、長期耐久性を持たせるための厚肉塗装が非
常に難しい等の欠点がある。
■ 加熱硬化型プリプレグシート被覆によるライニング
法 固形成いは半固形の不飽和ポリエステル、ビニルエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂等に各々通過量の希釈剤、熱活性
型の潜在性硬化剤、溶剤等からなる液状組成物を繊維基
材に含浸し溶剤を乾燥除去した固体状のプリプレグシー
ト、あるいは末端、側鎖にC0OH基を一部含有した不
飽和ポリエステル樹脂或いはビニルエステル樹脂にビニ
ル系単量体、MgO1熱活性型の有機過酸化物及び炭酸
カルシウム等の充填剤からなる液状組成物をガラス繊維
基材に含浸し、熟成した固体状のグリプレグシート(−
船釣にはSMCと呼ばれる)等をライニングし、ホット
エアー、赤外線、或いは熱板等を用いて硬化させる。
しかしながら、このような熱硬化型のプリプレグシート
は加熱しないことには硬化が進まないために、大型のタ
ンク、パイプ、構造物など熱容量の大きなものへは通用
が困難であること、また、逆に常温でも長時間放置する
と徐々に硬化することからプリプレグシートを貯蔵する
際、低温に維持しなければならない不便があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような被覆法を改善したものとして特公昭61−
15881号公報や特公昭60−50581号公報では
予めシート状成形物を作製し°ζおき、これを構造物に
圧着させ、その後紫外練成いは放射線で硬化せしめる被
覆施工法が示されている。これらは固体シートであるた
め取扱が容易であるし、また工場等の管理された状態で
生産されため被覆層の厚みが均一になる等の非常に優れ
た方法である。
しかしながら、光硬化による方法は次ぎのような欠点を
有する。すなわち、■補強材、フレーク等の充填剤が混
入された場合には、その陰になる樹脂部分が未硬化にな
り易い。■光エネルギーの光線源として水銀ランプ等を
使用するがパイプ等の変形形状では均一な照射が難しく
、硬化ムラを発生し、硬化歪により剥離することがある
。■太陽の自然光でも硬化するため保存管理が難しい。
上記のような問題点を解決するため、本発明者らは硬化
完了した繊維補強樹脂硬化物(FRP)を被覆する方法
に注目した。しかしながら、一般公知のFRP薄板では
変形撓みが小さく、変曲部等での施工は困難である。
またこの分野の業界で一般に使用されている軟質樹脂を
用いた場合、経時的に伸び率が小さくなる等の欠点を有
し、使用困難であった。さらに低温で可撓性に著しく欠
け、冬場の施工或いは施工後の駆体追従性に著しく欠け
るという問題点を有している。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは1iRPの基本的な特長を失わず、現状で
の施工上の欠点を解消する方法について鋭意検討した結
果、本発明をするに至った。すなわち、(al二重結合
力価750〜2600の被架橋ポリマー、架橋用重合性
上ツマ−を少なくとも含有し、架橋用重合性上ツマー2
5〜40重量%を含有する重合性上ツマー架橋型熱硬化
性樹脂組成物と、(bl  繊維補強材 の(aj (b)成分について(a)成分を75〜98
重量%、(bl成分を2〜25ffi量%含有する組成
物を成形硬化させたシート、好ましくは0.4〜1.8
0の厚さのシートにしたことを特徴とする繊維強化プラ
スチックシート、これを補強材として使用した土木建築
材及びこれを用いた土木建築物の補強方法を提供するも
のである。
本発明における重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂組成
物としては、不飽和ポリエステル、ビニルエステル樹脂
等に架橋用重合性モノマーを少なくとも含有するものが
挙げられ、そのほかに硬化剤、硬化促進剤その他の添加
剤を含有するものも好ましく用いられる。
不飽和ポリエステルに架橋用重合性モノマー等を含有さ
せた重合性上ツマー架橋型熱硬化性不飽和ポリエステル
樹脂組成物としては、α、β−不飽和二塩基酸又はその
酸無水物と、芳香族飽和二塩基酸又はその酸無水物と、
グリコール類の重縮合によって製造され、場合によって
酸成分として脂肪族或いは脂環族飽和二塩基酸を併用し
て製造された不飽和ポリエステル60〜75重量部を、
α。
β−不飽和単量体25〜40重量部に熔解して得られる
ものが挙げられる。また、重合性上ツマー架橋型熱硬化
性ビニルエステル樹脂組成物としては、不飽和ポリエス
テルの末端をビ;、ル変性したもの、及びエポキシ樹脂
骨格(エポキシ樹脂)の末端をビニル変性したものに上
記と同様に少なくとも架橋用重合性モノマーを混合した
ものが挙げられる。
この場合、硬化物としては柔軟性が要求される。
柔軟性を付与する手段としては、例えばエポキシ樹脂の
末端をカルボキシル基をHするポリブタジェン重合体或
いはブタジェン−アクリロニトリル共重合体で変性する
方法が用いられる。
これらには必要により硬化触媒、硬化促進剤が用いられ
、さらに増粘剤、充填剤、低収縮化剤等を添加するが、
特に硬化触媒、硬化促進剤の添加は硬化反応を起こし易
くする点で好ましい。
上記のα、β−不飽和二塩基酸又はその酸無水物として
は、マレイン酸、無水″7レイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸、クロルマレイン酸、及びこれらの
エステル等があり、芳香族飽和二塩基酸又はその酸無水
物としては、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、ニトロフタル酸、テトラヒドロ無水フタ
ル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、ハロ
ゲン化無水フタル酸及びこれらのエステル等があり、脂
、肪族或いは脂環族飽和二塩基酸としては、シュウ酸、
マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼラ
イン酸、グルタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸及びこ
れらのエステル等があり、それぞれ単独或いは併用して
使用される。
グリコール類としては、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、1.3−ブタンジオール、1.4−ブタンジ
オール、2−メチルプロパン−1,3−ジオール、ネオ
ペンチルグリコール、トリエチレン/)’ I7 コー
ル、テトラエチレングリコール、115−ベンタンジオ
ール、1.6−ヘキサンジオール、ビスフェノール^、
水素化ビスフェノールA1エチレングリコールカーボネ
ート、2.2−ジー(4−ヒドロキシプロポキシジフェ
ニル)プロパン等が挙げられ、単独或いは併用して使用
される。また、グリコール類と酸成分の一部としてポリ
エチレンテレフタレート等の重縮合物も使用できる。
更に上記グリコール単量体やエチレンジアミン、尿素、
モノメチルジェタノールアミン、モノエチルジェタノー
ルアミンの如きアミン単量体などにアルキレンオキサイ
ド類、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイドなどを単
独で付加重合させたもの、或いは共重合体又はそれら重
合体の混合よりなるポリエーテルポリオール類がいずれ
も使用できる。その数平均分子量は、好ましくは500
〜10000である。更にポリエステルポリオールとし
ては、多塩基酸と多価アルコールとの縮合体が使用され
るが、例えばマレ−イン酸、フマル酸、アジピン酸、フ
タル酸などの単独又は混合物とエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1゜3−ブタンジオール、1.4−ブ
タンジオール、1.6−ヘキサンジオールなどの単独又
は混合物との反応により得られる末端Otl基を有する
ポリエステルポリオールが挙げられる。その数平均分子
量は、好ましくは500〜10000である。好ましく
は常温で液状で取扱いの容易なポリエーテルポリオール
類が使用される。
本発明で使用される不飽和ポリエステルに使用されるα
、β−不飽和二塩基酸又はその無水物の混入量は非常に
重要な要素となる。その混入量を表示する尺度として次
に示す二重結合力価を用いる。
被架橋ポリマーの量 二重6合7″“工8□ユ塩、酸。工2,7ここで、不飽
和二塩基酸の使用量が多い程、二重結合力価数は小さく
なり、硬化後の架橋密度は増加し、硬化物は硬くなる。
不飽和二塩基酸の使用量が少ない場合はこの逆の傾向に
なる。
本発明で使用する被架橋ポリマーの二重結合力価は75
0〜2600が適当である。
第1図に不飽和ポリエステルの二重結合力価と引張り伸
び率の関係を示し、第2図に二重結合力価と屈曲時の破
断内径寸法(断面円形の屈曲治具を試験体により挟みそ
の破断する治具の内径)との関係を示すが、これら図か
ら二重結合力価が750より小さい場合には著しく柔軟
性が低下し、また、二重結合力価が2600より大きい
場合は柔軟性が一定となる傾向にあり、更に耐水性、耐
熱水性等を考慮した場合、これ以上の二重結合力価は不
必要となる。なお、第1図、第2図において使用した被
架橋ポリマーは不飽和ポリエステルで、架橋用重合性モ
ノマーはスチレンでこれらのポリマーと七ツマ−の割合
は70二30であり、これらの組成物100重量部対し
、6%ナフテン酸コバルト0.4 重1部、肝にPO(
メチルエチルケトンパーオキサイド)1.0ffi量部
のもので、厚み1.0 flのシートを作製し、これよ
りJIS−に−63011号ダンベルを採取し23℃で
測定したものである。
本発明で使用されに架橋用重合上ツマ−としてのα、β
−不飽和単量体としては、スチレン、ビニルトルエン、
α−メチルスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレ
ン、ビニルナフタレン、エチルビニルエーテル、メチル
ビニルケトン、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、メチルメタアクリレート、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル等のビニル化合物及びジアリルフタレー
ト、ジアリルフマレート、ジアリルサクシネート。
トリアリルシアヌレート等のアリル化合物などの不飽和
ポリエステルと架橋可能なとニルモノマーあるいはビニ
ルオリゴマー等が挙げられ、これらは単独又は併用して
用いられる。単独で用いる場合にはスチレンが最も好ま
しい。
本発明で使用する重合性上ツマー架橋型熱硬化性樹脂組
成物中の単量体(例えばスチレン)の含有量はシートの
物性値に大きな影響を及ぼす、特に例えばスチレンを使
用したとき、その含有量が増加した場合、仮に初期段階
の柔軟度が大きくても経時的に硬化部が徐々に硬くなる
現象が生じてくる。特にスチレンが40%を超える場合
その現象が著しくなり、使用上問題が発生してくる。そ
の原因としては、■柔らかい樹脂の場合上記したように
例えば不飽和ポリエステル中に共縮合した不飽和二塩基
酸の量が少ない、既知のように重合性上ツマー架橋型熱
硬化性不飽和ポリエステル樹脂組成物の硬化物の三次元
架橋機構は、不飽和二塩基酸の二重結合と1!量体が反
応するため、不飽和二塩基酸の共縮合度が少ない場合、
それに見合う当量の単量体も少なくなる。したがってこ
の当量以上に単量体を含有させた場合、その余分の単量
体は未反応の状態で残存することになる。この未反応の
単量体同士が経時的に徐々に反応し、硬くなるためと思
われる。
その測定結果を本発明の範囲内のものを第1表、その範
囲外のものを第2表に示す、また、第3図に第1表のN
o、2、第2表のN001のものを示す、なお、表中の
樹脂組成物は後述の実施例に記載したものであり、試験
法はJIS−に−63011号ダンベルを使用し、23
℃で測定した0表中、数字は%を示し、括弧内は月数0
のときの値を基準にした各月数の値の%であり、保持率
を表す。
にの負以下#自) 第1表(本発明の範囲内のもの) 第2表(本発明の範囲外のもの) 架橋用モノマーが25%より少なくなった場合、粘度上
昇が大きくなり、シート製造時、補強材への樹脂の含浸
性が悪くなるため、実用上問題である。
本発明で使用する重合性七ツマー架橋型熱硬化性樹脂組
成物の好ましい粘度は0.5〜20ポイズ、より好まし
くは1.0〜5ボイズである。粘度が高い場合混練が難
しくなり、低い場合には配合成分が分離し易くなる。
本発明で最も重要な点は、柔軟性のある硬化樹脂と一定
範囲の繊維補強材を組合わせることである。硬化樹脂単
独の場合それ自身伸びが大きくても低温での屈曲性及び
駆体に張り付けた時のクラック追従性が著しり憩くなる
。この原因として熱硬化した樹脂の場合温度依存性が大
きく低温になるにしたがい硬くなるためと考えられる。
これに対し繊維補強材を併用した場合、ゼロスパンテン
ションのような集中荷重を受けたとき、繊維が介在する
ことにより応力分散が生じるためひび割れ追従性が良く
なり、低温での屈曲性も良くなる。
ひび割れ追従性については、コンクリート駆体を用いた
場合には、土木学会、建築学会の許容ひび割れ幅基準値
は、それぞれ0.2fl、0.3 txであるので、こ
れに耐えるものでなければならない。
さらに使用現場では振動や、暑さ寒さに繰り返し曝され
るので安全率を考えると、その数倍の追従性が必要とな
る。
本発明で使用される繊維補強材としては、例えばガラス
繊維、アミド、アラミド、ビニロン、ポリエステル、フ
ェノール等の有機繊維、カーボン繊維、金属繊維、セラ
ミック繊維或いはそれらの組合わせである。施工性、経
済性を考慮した場合、好ましいのはガラス繊維、有機繊
維である。
また、繊維の形態は、平織り、朱子織り、不識布、マン
ト状等があるが、施工法、厚み保持等よりマット状が好
ましい、また、ガラスロービングを20〜100鰭にカ
ットして、チョツプドストランドにして使用することも
可能である。
本発明において使用する繊維補強材の量は2〜25重量
%、好ましくは5〜20%重量%である。繊維補強材混
入量の効果を重合性上ツマ−架構型不飽和ポリエステル
樹脂組成物を使用した場合について、第4図、第5図に
示すが、25%より大きく”でも、2%より低くても低
温屈曲性、駒体追従性が悪くなる。
本発明の繊維強化プラスチックシートの製造方法は、公
知の方法を通用できる。最も一般的な方法は2枚のフィ
ルムの眉間に本発明に係わる重合性上ツマ−架構型熱硬
化性樹脂組成物及び繊維補強材の混合物を充填しながら
連続的に製造しても)き、製造後フィルムを取り除く方
法がある。この方法はFRP波板、平板等の生産に用い
られる方法である。また、本発明のシートの片面又は両
面にフィルムをそのまま張り付けた状態の一体品とする
こともできる。使用されるフィルムとしては、2フン化
エチレン(デュポン社、テドラフィルム)、ナイロン、
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ビニロン、高圧及び中圧ポリエチレン、ポリプロピレン
、セロファン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の単体
又は複合品が用いられる。これらフィルムは本発明のシ
ートとの接着性を向上させるため、コロナ放電、電子線
照射等の放射線による表面処理及び薬液によるエツチン
グ処理等う行っても良い。
本発明のシートの厚みは、繊維補強材の混入量と同様に
施工性(賦形性)、低温可撓性、ひび割れ追従性に大き
なy3gを与える。厚みが薄い場合、この厚さとしては
0.4〜1.8■lが適当である。これより薄いとシー
ト成形も困難であるが、ひび割れ追従性も小さくなる。
これより厚くなると施工性、低温可撓性が十分でないこ
、とがある。
このようにして製造された繊維強化プラスチックシート
は、コンクリート等に接合して使用するが、その接合方
法は例えばリベット等の機械的な接合、両面粘着テープ
等を用いる方法、各種接着剤を用いる方法等がある。接
着剤を用いる場合、温度依存性の小さい接着剤を用いる
ことが好ましい0例えばウレタン、エポキシ、不飽和ポ
リエステル(14脂等が挙げられる。
このようにして使用されると、本発明のシートは柔軟性
(引張り伸び率)の経時変化が小さく、長時間経過した
後も駒体追従性が優れる。また、繊維補強材で強化され
ているので、例えばコンクリート等の被覆材として使用
した場合、外部よりの引張り、曲げ、剪断等の荷重に対
し、優れた耐久性を示す、特に繰り返し荷重がかかった
場合にその効果が大きい。
このような本発明のシートは、寒冷地での屋上防水材、
床被覆材、各種塔槽類のライニング材等に通している。
また、経時変化の大きいパイプ等の被覆材として通して
いる。この際、少なくとも片面にフッ素樹脂系フィルム
、塩化ビニルフィルム、塩化ビニリデンフィルム等を用
いたものは耐蝕vLI材として通している。
本発明はこのようなシートを被覆した構造材も提供する
ものであるが、このシートは表面のみならず他の材料と
ともに積層して使用することもでき、このような積層材
も提供するものである。
1実施例〕 次に本発明の詳細な説明する。
まず、重合性モノマー架橋型熱硬化性樹脂組成物を以下
のように調製する。
ジエチレングリコール3モル、トリエチレングリコール
7モル、無水マレイン酸3モル、オルソフタル酸7モル
、トルハイドロキノン50ppmを200〜20℃で加
熱縮合し、酸価28になった時点で反応を終了し、不飽
和ポリエステルを合成した。
その樹脂70重量部に対してスチレンモノマー30重量
部をt!!拌熔解し、重合性モノマー架構型熱硬化性不
飽和ポリエステル樹脂組成物Aを製造した。
同様にして実施例用重杏性モノマー架槽型熱硬化性不飽
和ポリエステル樹脂組成物B−E、比較例用樹脂F、G
を合成し7た。その具体的組成は第3表に示す。
(二〇貝y人丁傘自) 第3表(樹脂組成物の組成及び性質) なお、表中、PEGはジエチレングリコール、TEGは
トリエチレングリコール、EGけエチレングリコール、
PGはプロピレングリコール、PPG400はポリプロ
ピレングライコール、NPCはネオペンチルグリコール
、OPAはオルソフタル酸、^Aはアジピン酸、TPA
はテレフタル酸、IPAはイソフタル酸、FAはフマル
酸、旧は無水マレイン酸を示す。
実施例1 重合性モノマー架橋型熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂
組成物8にナフテン酸コバルト0.4%を加えて攪拌し
、さらにMEKPO(メチルエチルケトンパーオキサイ
ド)添加後攪拌した樹脂組成物を調製した。
この樹脂組成物を30μポリエステルフイルムの上に展
開し、その上に樹脂固形分に対して15%の長さ5cm
のガラス繊維チョップを散布し、さらにその上から上記
と同様のポリエステルフィルムを被覆する。そして全体
をガラス板上に置き、溝付き鉄ロールで押圧し、ガラス
繊維に樹脂組成物を十分に含浸させ、ついで2枚のガラ
ス板でスペーサを介して挟持し、2時間放置後取り外し
て1鰭厚さの平板を得た。このようにして得た平板は樹
脂が硬化しているが、この平板を80℃のオープン中で
さらに3時間アフターキュアーさせる。
この平板よりJIS−に−63011号ダンベルを採取
し、引張り試験と引張伸び率を測定した。その結果は各
々150 Kg/ ai、15%であった。
さらに低温可撓性を評111iするため、縦150 龍
、横30fi、厚さ1mの短冊状試験体を作製し、これ
を−10℃で4時間放置し、JIS−に−5400屈曲
試験機を用いて耐屈曲性を試験した。その結果直径4龍
まで破損はなかった。
次に実用化試験として駒体追従性試験を行った。
その試験法としては成環道路公団制定「コンクリートの
補修用樹脂材料(・塗り材)試験方法」のビビ割れ追従
性試験方法の曲げ試験に準拠した。
すなわち、コンクリート試験法はJIS^1132に基
づく型枠を用い、第4表に示すコンクリート配合で1ケ
月養生したものを用いた。
第4表(コンクリートの配合) 冴に表(つづき) シート被覆面を#3oサンドペーパーで研磨し、表面処
理を行った。また、FI?l’層の張りっけ方法は直接
FRPをコンクリート上に施工する方法を用イタ、実際
はシート材なので接着剤を用いるのが実用的であるが、
接着剤の影響を排除するため直接法を用い光。
また、躯体追従試験は第6図に示すような3点曲げ載荷
試験を行った。すなわち、本実施例のシート1を被覆し
た供試体2をその下面中央で点3により支持台4に支持
し、その上面の両端を載荷桁5により点6.7で押圧す
る。なお8はロードセル、9は変位針である。
この装置でシート材が破損したときのコンクリート面の
ひび割れや試験体の撓み量を測定した。
試験は20℃と一10度で行った。
試験結果を第5表、第6表に示す。
また、試験体の厚みと、ひび割れ追従性及び屈曲性につ
いて第7表、第8表の仕様により上記と同様に試験した
結果を第7表及び第8表に示す。
比較例1.2 試験体の厚みと、ひび割れ追従性及び屈曲性について第
7表、第8表の仕様により上記と同様に試験した結果を
第7表及び第8表に示す。
実施N2 上記で得た重合性モノマー架橋型熱硬化性不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物^を用いて繊維含有率を変化させた以
外は実施例1と同様にして作製した試験体の耐屈曲性(
−10℃で測定)の試験結果を第4図、ひび割れ幅と引
張り伸び率の測定結果を第5図にそれぞれ示す、なお、
試験法は実施例1と同様である。
実施例3〜14、比較例3〜8 実施例1と同様にして第5!!、に示す仕様により試験
体を作製し、その試験を行った結果を第5表に示す。
なお、表中、直接法は実施例1と同様の施工方法、接着
剤は接着剤を用いてシートを張りっけたことを示す、こ
の張りつけ方法は、コンクリート試験体の表面処理後、
接着剤(2液温合ウレタン樹脂、大日本インキ化学工業
■製主材パンデックスTP−309/硬化材パンデック
スE−1500−1/2 )を0.4Kg/ cd塗布
し、1#1150 m、横500 m、厚さ1龍のシー
ト材を押圧してはり付けた。接着剤硬化後追逆性試験を
行った。
また、第5表に示す実施例、比較例の一部については実
施例1と同様に耐屈曲性試験を行った。
その結果を第6表に示す。
実施例15 重合性七ツマー架橋型熱硬化性不飽和ポリエステル樹脂
組成物Bにナフテン酸コバルト4%を予め混合した樹脂
にMEKPOを1.0%混合した樹脂を1.0Kg/r
dと、補強材としてポリエステルスパンボンド(日本ル
トラビル■製LDA−1012(G9120g/ rd
目付)を用いて約0.811Iの平板を連続生産した。
製造機は守山製作所■製波・平板連続生産機を使用し、
引取りスピード2a+/分、硬化槽温度120〜80℃
で作製した。このようにして作製した平板を実施例1と
同様の各項目の試験を行った。その結果を第5表、第6
表に示す。
(この頁以下余白) 第5表(シート構成と追従性試験結果との■の表中、B
1はスチレン1458%のものである。
第7表(シート厚みとひび割れ賑追従性試験結果との如
第8表(シート厚みと屈曲試験結果との118.1第6
表(シート構成と屈曲試験結果との闘ワ〔発明の効果〕 本発明によれば、重合性七ツマー架橋型熱硬化性樹脂組
成物と繊維補強剤からなる組成物の成形硬化物である繊
維強化プラスチックシートは現場施工時に硬化の必要が
なく、取扱い呂いとともに、経時的に伸び、低温可撓性
に優れ、特に冬場の駒体追従性に優れる。特にその厚み
を0.4〜1.8111にすると、撓みが容易になり、
変曲部等の施工、もてきる。
また、このようなシートを補強材として使用した土木建
築材はひび割れ防止、耐屈曲性等を向上でき、これを用
いた土木建築物はその補強がされたことになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は不飽和ポリエステルの二重結合力価と引張り伸
び率との関係を示すグラフ、第2図は不飽和ポリエステ
ルの二重結合力価と破断時の内径を示すグラフ、第3図
は不飽和ポリエステル樹脂硬化物の引張り伸び保持率の
経時変化を示すグラフ、第4図は繊維含有率と屈曲試験
における破断時内径との関係を示すグラフ、第5図は繊
維含有率とひび割れ幅との関係を示すグラフ、第6図は
駒体追従性試験におけるひび割れ幅を測定する装置を示
す説明図である。 昭和63年12月O1日 時間(月■ 繊維含有率(重量%) 不飽和ポリエステルの二重結合力価 不途和ポリエステルの二言結合力価

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)二重結合力価750〜2600の被架橋ポリマー
    、架橋用重合性モノマーを少なくとも含有し、架橋用重
    合性モノマを25〜40重量%を含有する重合性モノマ
    ー架橋型熱硬化性樹脂組成物と、 (b)繊維補強材 の(a)(b)成分について(a)成分を75〜98重
    量%、(b)成分を2〜25重量%含有する組成物を成
    形硬化させシート状にしたことを特徴とする繊維強化プ
    ラスチックシート。
  2. (2)0.4〜1.8mmの厚さのシートにしたことを
    特徴とする請求項1記載の繊維強化プラスチックシート
  3. (3)請求項1又は2記載の繊維強化プラスチックシー
    トを補強材として使用したことを特徴とする土木建築材
  4. (4)請求項3の土木建築材を用いることを特徴とする
    土木建築物の補強工法。
JP30224888A 1988-12-01 1988-12-01 繊維強化プラスチックシート、土木建築材及び土木建築物の補強工法 Pending JPH02150456A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002114971A (ja) * 2000-10-05 2002-04-16 Nippon Shokubai Co Ltd 防水材組成物及び防水構造体
US6780923B2 (en) 2001-11-08 2004-08-24 Thyssenkrupp Budd Company Reinforced polyester resins having increased toughness and crack resistance
JP2005320821A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Aica Kogyo Co Ltd 防水用複合被覆体の施工方法

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