JP2007051183A - 炭素繊維強化複合材料およびその成形物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料と、(B)サイジング剤が表面に付着した炭素繊維とを含有する炭素繊維強化複合材料;および、炭素繊維強化複合材料を硬化させてなる成形物。
【選択図】 なし
Description
本発明の成形物は、本発明の炭素繊維強化複合材料を硬化させてなるものであることを特徴とする。
本発明の成形物は、強度、弾性率、耐熱性に優れる。
(A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料(以下、樹脂材料(A)とも記す。)としては、(A−I)分子中にエポキシ基およびラジカル重合性不飽和基を有する樹脂、(A−II)エポキシ樹脂とラジカル重合性樹脂とをブレンドしたもの、が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、上述の(A−1)に使用するエポキシ樹脂と同様のものが挙げられる。
樹脂材料(A)は、粘度の調整のために希釈剤を含んでいてもよい。希釈剤としては、ラジカル重合性不飽和基を有する希釈剤(以下、ラジカル重合性希釈剤とも記す。)および/またはエポキシ基を有する希釈剤(以下、エポキシ希釈剤とも記す。)が挙げられる。
グリシジルエーテルタイプのエポキシ基を有する化合物としては、アリルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等の公知の単官能エポキシ希釈剤;ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル等の多官能エポキシ希釈剤が挙げられる。
これらの化合物は1種を単独でもちいてもよく、2種以上併用してもよい。脂環式エポキシ化合物の商品としては、例えば、ダイセル化学工業(株)製のセロキサイド2021、2081、2000、3000、サイクロマーM100等が挙げられる。
希釈剤の添加量は、ラジカル重合性不飽和基および/またはエポキシ基を有する樹脂の合計100質量部に対して、0〜200質量部が好ましく、0〜150質量部が好ましい。希釈剤の添加量が200質量を超えると、硬化収縮率が大きくなり、成形物の強度が充分に発現しないおそれがある。
炭素繊維(B)は、炭素繊維表面にサイジング剤がコーティング等により付着したものである。
炭素繊維としては、パン系、ピッチ系等の公知の炭素繊維が挙げられる。炭素繊維の形態としては、長繊維、短繊維、一軸および/または多軸を有するもの等が挙げられる。
一軸および/または多軸を有する炭素繊維としては、織物、編み物、不織布、マット、これらを組み合わせたもの等が挙げられる。織物の組織としては、平織り、綾織り、朱子織り、これら組織を変化させたもの等が挙げられる。また、緯糸および経糸ともに炭素繊維でもよく、複数種類の炭素繊維の混織または炭素繊維と炭素繊維以外の繊維との混織でもよい。炭素繊維以外の繊維としては、ガラス繊維、チラノ繊維、SiC繊維等の無機繊維;アラミド樹脂、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、アクリル樹脂、ポリイミド、ビニロン等の有機繊維等が挙げられる。また、2種以上からなる複合織物でもよい。
アミド結合を有する二官能性化合物としては、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド等が挙げられる。
スルホ基を有する二官能性化合物としては、ビスフェノールS型ジグリシジルジアクリレート、ビスフェノールS型ジグリシジルジメタクリレート等が挙げられる。
サイジング剤は、炭素繊維に一様に被覆、コーティングされていることが好ましい。
サイジング剤には、炭素繊維の取り扱い性、収束性を向上させるために、乳化剤、界面活性剤、ポリウレタン、ポリエステルやエポキシ樹脂等、他の化合物を加えてもよい。
本発明の炭素繊維強化複合材料は、(A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料と、(B)サイジング剤が表面にコーティングされた炭素繊維とを含有するものである。
炭素繊維(B)の量は、樹脂材料(A)(希釈剤を含む)100質量部に対して、10〜1000質量部が好ましい。
本発明の炭素繊維強化複合材料には、必要に応じて、ラジカル重合開始剤、エポキシ硬化剤、促進剤、その他公知の添加剤等を添加してもよい。
本発明の成形物は、本発明の炭素繊維強化複合材料を硬化させてなるものである。
本発明の成形物は、航空機、宇宙機の翼、胴体部等;車輌のフレーム、エアロパーツ等;船体;土木建築用構造部材(例えば各種タンク、FRP筋、大型構造部材)等に好適である。
また、樹脂材料(A)がエポキシ基を有しているので、炭素繊維(B)との接着性が良好である。よって、樹脂材料(A)と炭素繊維(B)とが強靭に接着することから、強度、弾性率、耐熱性に優れる成形物を製造できる。
実施例と比較例における樹脂材料(A)、成形物等の諸特性値を以下の方法により測定した。また、各例中の「部」、「%」は質量基準を示す。
樹脂のエポキシ当量は、JIS K 7236に準拠して測定した。
1000cm3 のフラスコに6×10-4〜9×10-4モルのエポキシ基に相当する試料をはかり採り(Wr )、クロロホルム10cm3 を加えた。マグネチックスターラーで資料を溶解させた後、室温まで冷やし、酢酸20cm3 を加えた。さらに臭化テトラエチルアンモニウム酢酸溶液10cm3 を加え、過塩素酸酢酸溶液で滴定を行った。エポキシ当量Ee を下式(1)より算出した。
(式中、Ee :エポキシ当量、Vs :終点までに滴定に消費した過塩素酸酢酸溶液の量(cm3 )、V0 :空試験における終点までの滴定に消費した過塩素酸酢酸溶液の量(cm3 )、t0 :試験および空試験時の過塩素酸酢酸溶液の温度(℃)、ts :標定時の過塩素酸酢酸溶液の温度(℃)、Cs :標定時の過塩素酸酢酸溶液の濃度(モル/dm3 )である。)なお、過塩素酸酢酸溶液の膨張係数(1.07 ×10-3℃-1)による補正が必要である。これは1℃あたりの体積膨張率に相当する。恒温室で試験を実施する場合は不要である。
80℃高温硬化特性は、JIS K 6901に規定される常温硬化特性の測定方法を参考にして測定した。
硬化剤をビーカーにはかり採り、これに15〜30℃の温度の試料(50±1)gを加え、ガラス棒で均一になるまでよくかき混ぜて溶かし、直ちにこの試料を試験管に深さ100mmまで入れ、試料中心部に熱電対の側温接点部を保持した。この試験管を(80±0.5)℃に保持した恒温漕に、試料の表面が浴液面下約10mmとなるように固定し、試料の温度が65℃から85℃になるまでの時間(ゲル化時間)、試料の温度が65℃から最高発熱温度になるまでの時間(最小硬化時間)、および最高発熱温度を測定した。所定の最高発熱温度があって、最高発熱温度に達するまでの時間がより短い試料が、速硬化性に優れたものであると言える。
常温硬化特性は、JIS K 6901に規定される常温硬化特性の測定方法を参考にして測定した。
150cm3 のビーカーに試料50gを上皿はかりではかり採り、これに所定量の促進剤を加えてガラス棒で均一にかき混ぜた後、(25±0.2)℃の恒温槽中に、試料の表面が浴液面下約10mmに位置するように固定した。試料の温度が(25±0.2)℃になったとき、所定量の硬化剤を加えてよくかき混ぜ、(25±0.2)℃の恒温槽中にあらかじめ設置した試験管に、試料を100mmの高さになるように注ぎ、試料中心部に熱電対を固定した。試料に硬化剤を混合してから試料の温度が30℃になるまでの時間をゲル化時間とし、最高温度になるまでの時間を最小硬化時間とし、最高温度を最高発熱温度とした。所定量の促進剤および硬化剤で容易にゲル化時間および最小硬化時間を調整することができ、かつ所定量の最高発熱温度を示す試料が、硬化性制御に優れたものであると言える。
80℃硬化特性および常温硬化特性の結果から、試料の硬化性を以下の基準で評価した。
○:速硬化性(ビニルエステル樹脂と同等)。
×:遅硬化性。
曲げ強度は、JIS K 7074に準拠して測定した。
(成形物の曲げ弾性率)
曲げ弾性率は、JIS K 7074に準拠して測定した。
ガラス転移温度(Tg)は、成形した試験片を長さ60mm、厚さ3mm、幅5mmに切り出し、動的粘弾性試験機を用いて昇温速度2℃〜5℃/分、曲げモード(測定周波数1Hz)で測定した。ガラス転移温度は損失正接(tanδ)の最大値から求めた。
曲げ強度、曲げ弾性率およびガラス転移温度の結果から、成形物の物性を以下の基準で評価した。
○:曲げ強度が950MPa以上、曲げ弾性率が45GPa以上、ガラス転移温度が130℃以上。
○〜△:曲げ強度が850MPa以上950MPa未満、曲げ弾性率が45GPa以上、ガラス転移温度が130℃以上。
△:曲げ強度が750MPa以上850MPa未満、曲げ弾性率が45GPa以上、ガラス転移温度が130℃以上。
△〜×:曲げ強度が650MPa以上750MPa未満、曲げ弾性率が45GPa以上、ガラス転移温度が130℃以上。
×:曲げ強度が650MPa未満、曲げ弾性率が45GPa以上、ガラス転移温度が130℃以上。
攪拌機、環流冷却器、ガス導入管、温度計を付した反応装置に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂「アラルダイトAER2603」(旭化成エポキシ(株)製エポキシ樹脂、エポキシ当量189、1当量=189g)189部、メタクリル酸43部(0.5当量)、ナフテン酸クロム0.8部、ハイドロキノン0.07部を仕込み、空気を吹き込みながら100℃で10時間反応させ、酸価が0mgKOH/gになった時点で反応を終了し、ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂を得た。ラジカル重合性不飽和基/エポキシ基は、0.5/0.5(当量)であった。
製造例1で得られた樹脂100部に、スチレンモノマー25部を混合し、ラジカル重合性希釈剤であるスチレンモノマーを20%含む、ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料(A−1)を得た。
製造例1で得られた樹脂100部に、脂環式エポキシ化合物である3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート(ダイセル化学工業(株)製、商品名「セロキサイド2021」)25部を加え、エポキシ希釈剤であるセロキサイド2021を20%含む、ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料(A−2)を得た。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂「アラルダイトAER2603」(旭化成エポキシ(株)製エポキシ樹脂、エポキシ当量189、1当量=189g)100部に、「R−806」(昭和高分子(株)製ビニルエステル樹脂)100部を混合し、ブレンド型のラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料(A−3)を得た。ラジカル重合性不飽和基/エポキシ基は、0.25/0.75(当量)であった。
攪拌機、環流冷却器、ガス導入管、温度計を付した反応装置に、ノボラック型エポキシ樹脂「エピクロンN740」(大日本インキ化学工業(株)製、エポキシ当量180、1当量=180g)180部に、ビスフェノールA(1当量=114g)34.2部(0.3当量)、トリエチルアミン0.44部を仕込み、130℃で5時間反応させ、ビスフェノール変性ノボラック型エポキシ樹脂を得た。ついで、反応系内を100℃まで冷却し、スチレンモノマー25部、メタクリル酸30.1部(0.35当量)、ナフテン酸クロム0.75部、ハイドロキノン0.075部を仕込み、100℃で10時間反応させ、酸価が0mgKOH/gになった時点で反応を終了し、ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料(A−4)を得た。ラジカル重合性不飽和基/エポキシ基=0.5/0.5(当量)であった。
製造例2で得られた樹脂材料(A−1)100部に、ラジカル重合開始剤として「カドックスB−CH50」(化薬アクゾ(株)製、50%希釈ベンゾイルパーオキシド)2.0部、エポキシ硬化剤として2−エチル−4−メチルイミダゾール2.0部、内部離型剤として「モールドウィズINT−1846N」(アクセルプラスチック(株)製)0.5部を配合した後、充分攪拌を行い、樹脂組成物を調製した。また、表面にサイジング剤としてポリエチレングリコールジグリシジルエーテル(エポキシ樹脂用サイジング剤)を、炭素繊維100部に対して1.5部付着させた炭素繊維(B−1)を用意した。樹脂組成物100部と、炭素繊維(B−1)300部とを用い、金型長70cm、金型温度150℃、引き抜き速度35cm/分の条件で、直径6mmの棒状引き抜き成形物を製造した。得られた成形物を120℃/2時間、加熱処理し、その後、常温で一昼夜放置し、物性を測定した。結果を表1に示す。
製造例3で得られた樹脂材料(A−2)を用いた以外は、実施例1と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表1に示す。
製造例4で得られた樹脂材料(A−3)を用いた以外は、実施例1と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表1に示す。
製造例5で得られた樹脂材料(A−4)を用いた以外は、実施例1と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表1に示す。
表面にサイジング剤として3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレート(ダイセル化学(株)製、ビニルエステル樹脂・不飽和ポリエステル樹脂用サイジング剤)を、炭素繊維100部に対して1.5部付着させた炭素繊維(B−2)を用いた以外は、実施例1と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表2に示す。
製造例3で得られた樹脂材料(A−2)を用いた以外は、実施例5と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表2に示す。
製造例4で得られた樹脂材料(A−3)を用いた以外は、実施例5と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表2に示す。
製造例5で得られた樹脂材料(A−4)を用いた以外は、実施例5と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表2に示す。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂「アラルダイトAER2603」(旭化成エポキシ(株)製エポキシ樹脂、エポキシ当量189、1当量=189g)100部に、脂環式エポキシ化合物である3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート(ダイセル化学工業(株)製、商品名「セロキサイド2021」)25部を加え、エポキシ希釈剤であるセロキサイド2021を20%含む樹脂材料(A−5)を調製した。
「R−806」(昭和高分子(株)製ビニルエステル樹脂)100部に、ラジカル重合開始剤として「カドックスB−CH50」(化薬アクゾ(株)製、50%希釈ベンゾイルパーオキシド)2.0部、内部離型剤として「モールドウィズINT−1846N」(アクセルプラスチック(株)製)0.5部を配合した後、充分攪拌を行い、樹脂組成物を調製した。樹脂組成物100部と、炭素繊維(B−1)300部とを用い、金型長70cm、金型温度150℃、引き抜き速度35cm/分の条件で、直径6mmの棒状引き抜き成形物を製造した。得られた成形物を120℃/2時間、加熱処理し、その後、常温で一昼夜放置し、物性を測定した。結果を表3に示す。
炭素繊維(B−2)を用いた以外は、比較例1と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表3に示す。
炭素繊維(B−2)を用いた以外は、比較例2と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表3に示す。
製造例2で得られた樹脂材料(A−1)100部に、ラジカル重合開始剤として「パーメックN」(日本油脂(株)製、55%希釈メチルエチルケトンパーオキシド)1.5部、ナフテン酸コバルト0.5部、エポキシ硬化剤としてジメチルアミノエチルメタクリレート(共栄社(株)製)2.0部を配合した後、充分攪拌を行い、樹脂組成物を調製した。ついで、炭素繊維(B−1)で織られた炭素繊維クロスを9プライ(200部)、アルミニウム製の下型にセットし、その上にアルミニウム製の上型をセットし、注入口および出口を上型と下型との中間に設けた。ついで、樹脂組成物100部を注入し、60分後に脱型して成形物を得た。得られた成形物を120℃/2時間、加熱処理し、その後、常温で一昼夜放置し、物性を測定した。結果を表4に示す。
炭素繊維(B−2)で織られた炭素繊維クロスを用いた以外は、実施例9と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表4に示す。
樹脂材料(A−5)100部に、エポキシ硬化剤としてジメチルアミノエチルメタクリレート4.0部を配合した後、充分攪拌を行い、樹脂組成物を調製した。ついで、炭素繊維(B−1)で織られた炭素繊維クロスを9プライ(200部)、50℃に加温したアルミニウム製の下型にセットし、その上にアルミニウム製の上型をセットし、注入口および出口を上型と下型との中間に設けた。ついで、40℃に加温した樹脂組成物100部を注入し、60分後に脱型して成形物を得た。得られた成形品を140℃/2時間、加熱処理し、その後、常温で一昼夜放置し、物性を測定した。結果を表5に示す。
「R−806」(昭和高分子(株)製ビニルエステル樹脂)100部に、ラジカル重合開始剤として「パーメックN」(日本油脂(株)製、55%希釈メチルエチルケトンパーオキシド)1.5部、ナフテン酸コバルト0.5部を配合した後、充分攪拌を行い、樹脂組成物を調製した。ついで、炭素繊維(B−1)で織られた炭素繊維クロスを9プライ(200部)、アルミニウム製の下型にセットし、その上にアルミニウム製の上型をセットし、注入口および出口を上型と下型との中間に設けた。ついで、樹脂組成物100部を注入し、60分後に脱型して成形物を得た。得られた成形物を120℃/2時間、加熱処理し、その後、常温で一昼夜放置し、物性を測定した。結果を表5に示す。
炭素繊維(B−2)で織られた炭素繊維クロスを用いた以外は、比較例5と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表5に示す。
炭素繊維(B−2)で織られた炭素繊維クロスを用いた以外は、比較例6と同様にして成形物を製造し、評価した。結果を表5に示す。
Claims (2)
- (A)ラジカル重合性不飽和基およびエポキシ基を有する樹脂材料と、
(B)サイジング剤が表面に付着した炭素繊維と
を含有することを特徴とする炭素繊維強化複合材料。 - 請求項1に記載の炭素繊維強化複合材料を硬化させてなる成形物。
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