JPH0214936B2 - - Google Patents

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JPH0214936B2
JPH0214936B2 JP56106077A JP10607781A JPH0214936B2 JP H0214936 B2 JPH0214936 B2 JP H0214936B2 JP 56106077 A JP56106077 A JP 56106077A JP 10607781 A JP10607781 A JP 10607781A JP H0214936 B2 JPH0214936 B2 JP H0214936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
base material
laminate
impregnated
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP56106077A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS587427A (ja
Inventor
Yasufumi Fukumoto
Hidekazu Takano
Yoshiaki Ezaki
Soichi Horibata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP56106077A priority Critical patent/JPS587427A/ja
Publication of JPS587427A publication Critical patent/JPS587427A/ja
Publication of JPH0214936B2 publication Critical patent/JPH0214936B2/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は積層板の製法に関するものである。 電気絶縁基板等に用いられる積層板の製法に
は、つぎのような方法がある。すなわち、不飽和
ポリエステル樹脂をビニルモノマー(架橋剤)で
希釈し、さらに重合開始剤を加えて不飽和樹脂ワ
ニスをつくり、これを基材に含浸させて樹脂含浸
基材をつくる。つぎに、この樹脂含浸基材を複数
枚重ね、ついで無圧下で加熱することにより積層
板を製造するという方法である。この方法は、積
層体をいちいちプレス機に掛けて熱圧するという
ようなことをせず、無圧下で加熱して製造するた
め連続生産が可能である。また、不飽和樹脂ワニ
スの製造の際に、不飽和樹脂を溶剤で希釈するの
ではなく架橋剤で希釈してワニスをつくるため、
溶剤を用いる必要がなく、省資源等の点でも優れ
ている。しかしながら、得られる積層板は、吸水
性が大で吸湿後の電気特性が悪化するという難点
があり、電気絶縁基板として用いるには問題があ
る。このような吸水性等の改善は、吸水性等の改
善作用をもつものとして知られているメラミン樹
脂,フエノール樹脂等の親水性基を有する通常の
処理用樹脂で基材を前処理することにより行うこ
とができる。ところが、このような処理用樹脂で
前処理された基材を用いて積層板を製造すると、
得られる積層板の落球衝撃強度および打抜き加工
性が低下し、かつ基材の波うちに起因する縦じわ
が積層板の板面に生じるという問題が生じた。 そこで、発明者らは、さらに研究を重ねた結
果、前処理用樹脂(以下、適宜に「処理用樹脂」
と言う)であるメラミン樹脂ないしフエノール樹
脂と、リン酸エステルとエポキシ樹脂とを併用し
て基材を前処理するとともに、前処理用樹脂,リ
ン酸エステル,エポキシ樹脂の含有量を適切な範
囲に設定するようにすると、積層板の落球衝撃強
度,打抜加工性の低下を招くことなく吸水性等の
改善を実現でき、しかも基材の柔軟化がなされて
積層板の縦じわの発生が防止できるようになるこ
とを見いだしこの発明に到達した。 すなわち、この発明にかかる積層板の製法は、
フエノール樹脂,メラミン樹脂のうちの少なくと
もひとつの樹脂、リン酸エステルおよびエポキシ
樹脂の3者を先に含浸させた紙基材に、不飽和ポ
リエステル樹脂を含浸させてなる樹脂含浸基材を
用いて積層板を得るようにするとともに、前記フ
エノール樹脂,メラミン樹脂のうちの少なくとも
ひとつの樹脂の基材に対する含浸量をAとし、前
記リン酸エステルの基材に対する含浸量をBと
し、前記エポキシ樹脂の基材に対する含浸量をC
とすると、含浸量A,B,Cが 25>A+B+C>5 重量% 20> A >4.5 重量% 8≧ B ≧2 重量% 5≧ C >0.5 重量% に選ばれていることを要旨とするものである。 この発明に用いられる紙基材としては、クラフ
ト紙,リンター紙,クラフトリンター混抄紙等が
挙げられる。 前処理用樹脂としては、吸水性改善のために通
常用いられているメラミン樹脂,フエノール樹脂
が単独でもしくは併せて用いられる。 前処理用樹脂と共に用いられるリン酸エステル
としては、通常、芳香族リン酸エステルが用いら
れる。しかし、これに限定されるものではない。
また、エポキシ樹脂も何ら限定されるものではな
く、通常使われているものが用いられる。 つぎに、前処理がなされた紙基材に不飽和ポリ
エステル樹脂を含浸させるわけであるが、この不
飽和ポリエステル樹脂の希釈に用いる架橋剤とし
ては、スチレン,tert―ブチルスチレン,クロル
スチレン,ジビニルベンゼン,ジアリルフタレー
ト,メチルメタクリレート,ブチルメタクリレー
ト,エチレングリコールメタクリレート,ポリエ
チレングリコールメタクリレート,トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート等の架橋性単量体
があげられ、単独でまたは併せて用いられる。 この発明は、上記のような原料を用い、例えば
つぎのようにして積層板を製造する。すなわち、
まず、メラミン樹脂,フエノール樹脂,尿素樹脂
等の通常の処理用樹脂を、水,メタノール,エタ
ノール,イソプロピルアルコール,アセトン,メ
チルエチルケトン,トルエン,トリクロルエチレ
ン,クロロホルム等の単独物もしくは混合物で希
釈し、これにリン酸エステルおよびエポキシ樹脂
を含浸させ、ついで基材に含浸し乾燥して前処理
する。含浸の方法は問わない。浸漬でもよいし塗
布でもよいのである。このようにして前処理する
ことにより基材に処理用樹脂,リン酸エステルお
よびエポキシ樹脂が含浸される。この発明の場
合、前述のように、落球衝撃強度、打抜き加工性
の低下を招くことなく吸水性等の改善を実現で
き、しかも、縦じわの発生が防止できるようにす
るためには、処理用樹脂の基材に対する含浸量が
4.5重量%(以下「%」と略す)を超え20%未満、
リン酸エステルの基材に対する含浸量が2%以上
で8%以下、エポキシ樹脂の基材に対する含浸量
が0.5%を超え5%以下であり、かつ処理用樹脂
とリン酸エステルとエポキシ樹脂の基材に対する
合計含浸量が5%を超え25%未満となるように含
浸量を調節している。この範囲を外れると、充分
にバランスの取れた改善が困難である。例えば、
処理用樹脂が基材に対して4.5%以下になると吸
水性、電気絶縁性の改善が不十分となり、リン酸
エステルが基材に対して2%以下になると落球衝
撃強度の改善が充分行われなくなる。また、エポ
キシ樹脂が基材に対して0.5%以下となると、打
抜き加工性の改善が不充分になるからである。な
お、処理用樹脂とリン酸エステルとエポキシ樹脂
の合計量を25%以上としても吸水性,電気特性の
向上効果のそれ以上の増大は期待できず、逆に機
械強度が低下する傾向が見られるようになる。し
たがつて、合計含浸量は25%未満に設定している
のである。 つぎに、上記の前処理によつて処理用樹脂,リ
ン酸エステルおよびエポキシ樹脂が含浸させられ
た基材に、不飽和ポリエステル樹脂を架橋剤で希
釈し不飽和樹脂ワニス化して含浸させる。この場
合、不飽和樹脂ワニスは、架橋剤の添加量の調節
により、その粘度が100〜1000センチポイズに設
定されていることが好ましいのである。なお、こ
の不飽和樹脂ワニス中には、通常、下記に列挙す
る通常の熱重合開始剤が単独でもしくは併せて
0.5〜2%添加される。熱重合開始剤:ベンゾイ
ルパーオキサイド,クメンハイドロパーオキサイ
ド,tert―ブチルパーベンゾエート,ジクミルパ
ーオキサイド等。さらに、不飽和樹脂ワニス中に
は、必要に応じてナフテン酸金属塩,ジメチルア
ニリン等の促進剤が添加されるのである。 このようにして不飽和樹脂ワニスが含浸された
基材は、所定の枚数重ねた状態でロールに掛けら
れて積層され、無圧下で加熱硬化されて積層板化
される。この場合、処理用樹脂,リン酸エステル
およびエポキシ樹脂で前処理されていない基材と
上記のようにして前処理された基材とを併用する
ようにしてもよい。また、必要に応じて金属箔を
含浸基材に重ねるようにしてもよいのである。こ
のように、この発明でいう積層板には、金属箔張
り積層板も含まれるのである。 このようにして得られる積層板は、吸水性およ
び電気絶縁性が改善されていて、しかも縦じわの
発生が防止されており、また落球衝撃性,打抜加
工性も良好な性能の優れたものである。 なお、上記の例では、処理用樹脂の希釈液にリ
ン酸エステルおよびエポキシ樹脂を含有させて基
材を前処理しているが、処理用樹脂とリン酸エス
テルとエポキシ樹脂とを別々に用いて基材を前処
理するようにしてもよい。 この発明は、以上のようにして積層板を製造す
るため、吸水性および電気絶縁性が改善されてい
て、しかも縦じわが生じていず、また落球衝撃
性,打抜加工性も良好な性能の優れた積層板を、
省資源,省エネルギーを達成しながら連続的に製
造しうるのである。 つぎに、実施例について比較例と併せて説明す
る。 実施例1〜5,比較例1〜7 厚み254μ(10ミルス)のクラフト紙に後記の表
に示すリン酸エステル,エポキシ樹脂および処理
用樹脂を含浸乾燥してクラフト紙を前処理し、ク
ラフト紙に、リン酸エステル,エポキシ樹脂およ
び処理用樹脂をそれぞれクラフト紙に対して同表
に示す量だけ含有させた。つぎに、これに後記の
表に示す配合の不飽和樹脂ワニスを含浸させて4
枚重ね、その両面をポリエステルフイルムで被覆
しロールを通して積層した。ついで得られた未硬
化積層体を120℃に設定した乾燥機に10分間入れ
て硬化させ、積層板化した。得られた積層板の性
能を次表にまとめて示した。表より明らかなよう
に、実施例によつて得られた積層板は、落球衝撃
性,煮沸後絶縁抵抗および打抜加工性の全てが良
好である。これに対して比較例で得られた積層板
は、その一部もしくは全部が悪く実用上問題があ
るのである。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フエノール樹脂,メラミン樹脂のうちの少な
    くともひとつの樹脂、リン酸エステルおよびエポ
    キシ樹脂の3者を先に含浸させた紙基材に、不飽
    和ポリエステル樹脂を含浸させてなる樹脂含浸基
    材を用いて積層板を得るようにするとともに、前
    記フエノール樹脂,メラミン樹脂のうちの少なく
    ともひとつの樹脂の基材に対する含浸量をAと
    し、前記リン酸エステルの基材に対する含浸量を
    Bとし、前記エポキシ樹脂の基材に対する含浸量
    をCとすると、含浸量A,B,Cが 25>A+B+C>5 重量% 20> A >4.5 重量% 8≧ B ≧2 重量% 5≧ C >0.5 重量% に選ばれている積層板の製法。
JP56106077A 1981-07-06 1981-07-06 積層板の製法 Granted JPS587427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56106077A JPS587427A (ja) 1981-07-06 1981-07-06 積層板の製法

Applications Claiming Priority (1)

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JP56106077A JPS587427A (ja) 1981-07-06 1981-07-06 積層板の製法

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Publication Number Publication Date
JPS587427A JPS587427A (ja) 1983-01-17
JPH0214936B2 true JPH0214936B2 (ja) 1990-04-10

Family

ID=14424521

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JP56106077A Granted JPS587427A (ja) 1981-07-06 1981-07-06 積層板の製法

Country Status (1)

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JP (1) JPS587427A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5212223A (en) * 1975-07-18 1977-01-29 Kanebo Ltd Apparatus for producing cement products highly reinforced with glass fibres
JPS53108180A (en) * 1977-03-03 1978-09-20 Sumitomo Bakelite Co Ltd Manufacture of flame-retardant phenolic resin laminate

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5212223A (en) * 1975-07-18 1977-01-29 Kanebo Ltd Apparatus for producing cement products highly reinforced with glass fibres
JPS53108180A (en) * 1977-03-03 1978-09-20 Sumitomo Bakelite Co Ltd Manufacture of flame-retardant phenolic resin laminate

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Publication number Publication date
JPS587427A (ja) 1983-01-17

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