JPH02138966A - 植物の形質転換体を作出する方法 - Google Patents

植物の形質転換体を作出する方法

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JPH02138966A
JPH02138966A JP63261393A JP26139388A JPH02138966A JP H02138966 A JPH02138966 A JP H02138966A JP 63261393 A JP63261393 A JP 63261393A JP 26139388 A JP26139388 A JP 26139388A JP H02138966 A JPH02138966 A JP H02138966A
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medium
shoot
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plant
bacteria
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JP63261393A
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Naomi Tate
舘 尚美
Kazuya Ito
一弥 伊藤
Masaru Shibata
勝 柴田
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は苗条原基集塊を細片化したもの、またはこれを
液体培地で振盪培養して得られた漬条原X集塊を細片化
したものとAgrobact、eri、umtume 
fae i ens菌とを共存培養することにより植物
の形質転換体を作出する方法に関するものである。
本発明を応用することによって形質転換の目的とする外
来遺伝子を導入しだAp;rO’baeterjumt
umefacic+ns菌と形質転換の対象とする植物
の苗条原基集塊とを共存培養して新しい性質を持った植
物を創成することが容易になる。
〔従来技術〕
これまでにAgroba、cterium tumef
aciOns 菌が有するT1  プラスミド(腫瘍の
誘導因子)の16染力を利用して形質転換をおへなう技
術として、植物体接種法、す・−7デイスク法、さらに
はプロトプラストとの共存培養法等が挙げらする。
まず植物体接種法は、無菌栽培した若い植物体の茎を切
断し、その切シロにAgrobacteriumtum
efaciens菌を塗付することによシ植物体にTi
 プラスミドを導入して、外来遺伝子を持つ細胞を植物
体に再生する技術である。
リーフディスク法は植物体の葉からベーパーバンチでリ
ーフディスクを切シ取V) Agrobact−eri
um tumefaciens菌の培養液中につけるこ
とによシ、上記と同様に外来遺伝子を導入して、形質転
換を起こした細胞より植物体を再生する技術である。
いずれも手法は簡単であるが形質転換カルス、および茎
1葉が現れるのに時間がかかる欠点がある。
以上のように植物組織に菌を感染させるほかにプロトプ
ラストに直接菌を感染させる方法もある。すなわち葉肉
または培養して得られた細胞から作出した細胞プロトプ
ラストを培養して、分裂を開始した時期にAgroba
cterium tumefa−ciens菌を加え、
共存培養することによシ、Tiプラスミドを導入する手
法である。この手法によシ多数の形質転換体が得られる
がプロトプラストの培養条件、さらに植物体の再生条件
等が植物種2品種によって異なるため難しい手法である
。例えば、木本性植物では、ポプラ、カンキツ類等2〜
3の植物に限定される。
以上の従来技術に対し、本発明は処理方法が極めて容易
であシ、処理後は苗化培地に移植すれば簡単にかつ大量
に形質転換体を得ることができる。すなわち、処理方法
が簡便で、形質転換率が極めて高い画期的な形質転換技
術を提供するに至った。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明はAgrobacterium tumefac
iens菌を植物に感染させて、形質転換体を得る従来
の方法に比べて次の点を解決した。
1)組織に感染させて植物体を再分化する場合、カルス
を経由するため、再分化能の低い植物には殆ど応用でき
なかった。しかし、苗条原基に感染させて植物体を得る
場合には、全くその心配がなく、完全に形質転換体を分
離かつ固定化できる。
2)単細胞またはプロトプラストに感染させて植物体を
再分化する場合には、コロニーの形成、カルスの形成、
さらにはカルスからの苗化が必須のプロセスになってい
る。しかし、苗条原基に感染させる場合には、上記と同
様、全く再分化のプロセスが不要であり、形質転換を起
こした植物を直接、短期間に効率よく分離しかつ固定化
できる。
3)従来の方法では、双子葉植物にしか応用できなかっ
たT1プラスミド法を、苗条原基を使うことによシ単子
葉植物にも応用できる。
いずれにしても、従来技術では問題となっていた宿主域
、処理方法9時間、再分化能さらには形質転換率等の問
題点を一挙に大幅に解決する形質転換技術、を発明する
に至った。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は草本性植物あるいは木本性植物から作出した苗
条原基集塊を細片化したもの、またはこれを液体培地で
振盪培養して得られた苗条原基集塊を細片化したものと
Agrobacteriumtumefaciens菌
との共存培養によ#)TiプラスミドのT−領域(ここ
に外来、JI伝子を組換えておく)を含む形質転換した
植物を再生する方法である。
本発明に使用する植物の種類はとくに限定されるもので
はないが、主にユーカリ、アカシア。
パラゴムツキ、コーヒー等の常緑広葉樹類、ポプラ、キ
リ、コナヲ、クヌギ、ウルシ等の落葉広葉1[、マツ、
スギ、ヒノキ、モミ、トウヒ。
カラマツ等の有用針葉樹類、さらにミカン、レモン、リ
ンゴ、モモ、アボカド、キウィ、カキ。
クルミ、ブドウ等の果樹類やバラ、ツバキ、ウメ、サク
ラ等の花木類等である。さらに、ペチュニア、コスモス
、アサガオ、ダリア、テッポウユリ、ネジパナ、アプヲ
ギク、ハマギク、ノジギク、クレビス、ハブロパップス
の草木類あるいはタバコ、アサ、イネ、コムギ、トマト
ホウレンソウ、ダイズ、アスパラガス、エンドウ、ザラ
ダナ、シュンギク、スイカ、ソフマメ。
チシャ、t−ウモロコシ、ニンジン、レタス、サトイモ
、ニンニク、等の作物類の草木性植物も含まれる。
以下、本発明に用いる邑条原括集塊の作出方法、 Ag
robacterium tumafacj、ens菌
の培養法そして共存培養ならびに選抜培地、培養条件等
について詳しく説明する。
苗条原基集塊作出法 形質転換の対象となる植物の茎を殺菌した後に、生侵点
を含む茎頂部約115四を無菌的に切シ出し、これを植
物の組織培養培地、例えばガンボーグの1135培地あ
るいはムラシゲ・スクーグのMS培地等に植物ホルモン
類、例えばナツタ1/ン酢酸(NAA)、2.4−ジク
ロロフェノキシ酢酸(2,4−D ) 、あるいはイン
ドール酢酸(IAA)等のオーキシン類、およびベンジ
ルアデニン(B A、 )、KT−30,カイネチンお
よびゼアチン等のサイトカイニン類を添加した液体培地
に植えつける。
これを20−!in℃の温度、’)−o o o〜2 
[LO00/L’クスの照度、1〜f Orpmの回転
数で回転培養を行うことによ9m条原基集塊(4)が得
られる。これをガンボーグのB5培地あるいはムラシゲ
・スクーグのMS培地に2.4−ジクロロフェノキシ酢
酸(2,4−D)、ナフタレン酢酸(NAA)あるいは
インドール酢酸(JA、 A )等のオーキシン類およ
びベンジルアデニン(T3A)、カイネチン、KT−3
0あるいはゼアチン等のサイトカイニン類さらにシヨ翁
を添加した「洗い液」と共にホモジナイザーで10.0
00〜50、o o o rpmの回転数で5〜20秒
処理して065〜3−の大きさに細片化し、これを目の
荒いナイロンメツシュで濾過して分画し、次に洗い液で
1〜5回十分に洗浄する。
なお、細片化する方法としては、ホモジナイザーの利用
だけでなく、ピンセットでやや荒く細片化することも可
能である。
このようにして得た材料を組織培養培地である液体培地
に植付け、20〜30°Cの温度、s、ooo〜211
000/1ノクスの照度で12−16時間の明条件、8
0−10 Orpmの回転数で振盪培養を行うことによ
シ大量の醒条原基集塊(9)が得られる。この大量の苗
条原基集塊を得る方法は先に提案した(特願昭62−2
04269号)。
使用するAgrobacterium tumefac
iens菌としては、野生株および腫瘍形成能を除去し
たいわゆる非武装株を用いることが可能である。
−50〜−80°Cで保存しであるAgrobaeie
−rium tumefaciens  菌を窒素源、
有機化合物。
イースト抽出物等を添加した寒天培地に植付け、増殖し
たSingle ca]−onyを取り出して同じ組成
の液体培地で24時間振盪培養したのち、集菌して、1
06〜1o’ / nttの濃度で、細片化した苗条原
基集塊と混合l−てガンボー・グのB5培地、あるいは
ムラシゲ・スクーグのM S培地を用い、植物ホルモン
類としては、例えばナフタレン酢酸(NAA)、2.4
−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)、あるいはイ
ンドール酢酸(IAA)等のオーキシン類、およびベン
ジルアデニン(BA)、KT−30、カイキチンおよび
ゼアチン等のサイトカイニン類を用い、20〜50℃の
温度、D〜100 rpmの振盪速度で共存培養を行う
いわゆる静置培養(振盪速度0)の場合には寒天を含有
させることも可能である。
形質転換体選抜法 細片化した苗条原基集塊とAgrobacterium
tumefδc1θns繭とを約48時間、共存培養し
た後ニパンコマイシン、力pペニシリン、テl−ヲサイ
クリン、アンピシリン等の抗生物質を添加した培地に移
植する。そして、4〜30日間培養後、野生株のAgr
obaeterium tumefaeiens 菌を
使用した場合ホルモンフリーのガンポーグのB5培地、
あるいはムラシゲ・スクーグのMS培地に移植し培養す
ると、Agrobacterium tu−mefa−
eiens菌が感染して形質転換した苗条原基集塊のみ
が増殖する。
一方、非武装化され、さらにカナマイシン抵抗性などの
選抜マーカーを有するAgrobacter−ium 
tumefaciens菌を使用した場合、植物ホルモ
ン類としてナフタレン酢酸(NAA)、2.4−ジクロ
ロフェノキシ酢酸(z、4−D)6.6いはインドール
酢酸(工AA)などのオーキシン類とベンジルアデニン
(BA)、KT−30。
カイネチンおよびゼアチンなどのサイトカイニン類を含
むガンボーグのB5培地あるいはムラシゲ・スクーグの
MS培地に移植して培養すると、Agrobacter
ium tumefaciens菌が感染して形質転換
した苗条原基集塊のみが増殖する。
一方、感染していないものは増殖することが出来ず、形
は小さく色は悪くなる。そこで、この形と色を基準にし
て形質転換した苗条原基集塊の選抜を容易に行うことが
できる。
形質転換苗条原基集塊から植物体を再生する方法 このようにして増殖させた苗条原基集塊を、aυ 回転培養によりて苗条原基集塊の作出に用いたのと同様
な苗化用の液体培地に移植して、15〜30℃の温度、
1,000〜4,0007L’クスの照度の下で静置培
養すると、多数の茎葉体を生じる。
次に、これを発根培地に1本ずつ分離、移植して発根さ
せると、完全な植物体になる。ただし、この形質転換苗
条原基には変異体と正常体が混在していることもあるの
で、この場合、通常の個体選抜をする必要がある。なお
植物体が出来るまでの期間は、静置培養開始後約3カ月
である。
以下、実施例によって本発明を更に詳しく説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕 供試植物 ポプラ(Populus charkowiensie
 x P、 caudinaOF−20) 切り出してきたポプラの茎を70%エタノ−yv オヨ
7j 7倍に希釈したアンチホルミン液で殺菌した後に
生長点を含む茎頂部(約α5fi)を無菌的に切り出し
、これを植物の組織培養培地であるガンボーグのBS培
地に植物ホルモン類としてナフタレ/酢酸を(105■
/ t sベンジルアデニンをα4岬/lの割合で添加
し、またpHを56に調整した液体培地に植えつけた。
これを28℃の温度、2,000〜20.00 OA’
クスの照度、そして2 rpmの回転数で回転培養した
培養開始後、40日で直径的10mの大きさの緑色の苗
条原基集塊を得た。更に、3週間後これを直径5〜10
mに分割して新鮮な培地に植え継ぎ、植え継いでから2
週間培養したものを1amg前後の大きさに細片化する
ために、材料1fに対して、ガンボーグのB5培地にα
04′q/1のナフタレン酢酸、α5ypq/lのベン
ジルアデニン、さらに3%のショ糖を加えてpH5,6
に調整した洗い液15−を加えて2[Looorpmで
10秒間ホモジナイズ処理した。これをナイロンメツシ
ュで濾過して磨砕液から細胞片のみを分画し、洗い液で
2回洗浄した。
洗浄した材料1tに対して100−の液体培地(ガンボ
ーグのB5培地にナフタレン酢酸をQ、osq/z、ベ
ンジルアデニンを(14W / L添加し、pHを5.
6に調整したもの)を加え500−のフラスコに入れI
 El、Oo Oyクスの照度で12時間の明条件、2
7℃、1. OOrpmの条件下で振盪培養した。これ
を第1図に示す。
使用したAgrobacterium tumefac
iens菌の系統は野生株のC58である。この系統は
Kao等のMo1ec、 Gen、 Genet、 、
 188.425(1982)に記載されてお、9.A
TCCに5597Dの寄託番号で寄託されている。
一80℃で保存しであるAgrobacterium 
tu−mefaciens C58菌を微生物培養用培
地であるL (Lennox )  培地(ペプトン1
ot/l、イ−スト抽出物59/l、塩化ナトリウム1
01F/l、pH7,2)に接種して28℃の温度、6
゜000/l/クスの照度において静置培養し、増殖さ
せ、ここから単一のコロニーのみを選択して、500−
のコルベンに分□7主された50−の同じ組成の液体培
地に1−植菌し一晩振盪培養する。
4、60 Orpmで10分間遠心し2て集菌し、2×
10″/−の画幅濁液を、ガンボ・−グのB5培地にナ
フタレン酢酸0.05 q/ t pベンジ〜アゾ=y
a4wy/l、5z−x糖5%を加え、pH5,6に調
整1〜た100−の液体培地で増殖中の上記の細片化し
た苗条原基集塊に2−加え、28°c1振盪回数10 
Orpmの条件下で48時間培養した。
形質転換体選抜法 細片化した苗条原基集塊とAgroba、eteriu
、mtumefaciens菌を48時間共存培養した
あと苗条原基集塊を遠心処理して集め洗浄する。洗浄後
、抗生物質として25ryq/lのバンコマイシン、2
oatrq/lのカルベニシリンをガンボーグのB5培
地にナフタレン酢酸aos1R9/z。
ベンジルアデニン0.4■/lおよびショ糖3%と共に
加えpI(5,6に調整後再び振盪して20日間培養す
る。
次に、形質転換体を選抜するためにホルモンのみを除い
た(ホルモンフリーの)同一培地に移植して翫000ル
クス、温度条件は28°c1振盪回数10 Orpmで
培養した。その結果形質転換苗条原板集塊のみを形と色
から容易に選抜することができる。すなわち、形質転換
を起こした醒条原基は第2図に示すように発育が旺盛で
色は緑色を示しているため、肉眼選抜は容易であった。
なお、第6図は形質転換をおこしていない苗条原基をホ
ルモンのみを除いた(ホルモンフリーの)同一培地に移
植して同様に培養して得られたものを示す。
〔実施例2〕 供試植物 ポプラ(Po℃ulus eharkowiensis
 X P、eaudjnaOP−20) 箔条原基集塊作出法 切り出してきたポプラの茎を70%エタノールおよび7
倍に希釈したアンチホルミン液で殺菌17た後に生侵点
を含む茎石部(約15 vm )を無菌的に切り出し、
これを植物の組織培養培地であるガンボーグのB5培地
に植物ホルモン類としてナフタレン酢酸をoosvq/
l、ベンジルアデニンを0,4η/lの割合で添加し、
まだpHをi6に調整した液体培地に植えつけた。
これを28℃の温度、ス000へ−2(LOOロルクス
の照度、そして2 rpmの回転数で回転培養した。
培養開始後、40日で直径約10mの大きさの緑色の苗
条原基集塊を得た。更に、3週間後これを直径5〜10
+mに分割して新鮮な培地に植え継いでから2週間培養
したものを、ビンセットでほぐすように細片化し、ガン
ボーグのB5培地にナフタレン酢酸を[105■/1%
ンジルアデニンを04■/ t FA加しpH5,6に
調整した液体培地に浸し、12時間の明条件、27℃で
24時間静置培養する。
m条原基小塊とAgrobaeterium tume
faeiens菌との共存培養 使用1)たAgrobacterium f;umef
aciens菌の系統は非武装株のLBA4404であ
る。これはC1onteeh Laborotarie
s、Ine、USAから市販されているGUS fl;
、ene fusion、 sysJem  に含まれ
ている系統である。いわゆるバイナリ−ベクターシステ
ムで、実際に使用したT、 B A 4404にはvi
r領域のみを含むT1 プラスミドとカナマイシン抵抗
性遺伝子が座上するプラスミドpT31101が含まれ
ている。従って、カナマイシン添加の培地によって、形
質転換苗条原基の選択が可能となる。
一80℃で保存しであるAgrobaeterium 
tu−mefaeiens LBA4404菌を微生物
培養用培地であるL(Lennox)培地(ペプトン1
ot/l、イースト抽出物sr/l、塩化ナトリウム1
02/l、pH7,2)に接種して28°Cの温度、5
.000〜クスの照度において静置培養17、増殖させ
、ここから単一のコロニーのみを選択して500−のコ
ルベンに分注された50−の同じ組成の液体培地に14
植菌し一晩振盪培養する。
4、600 rpmで10分間遠心して集菌し、2X1
08/−の菌懸濁液に上記のようにして細片化された苗
条原基集塊を30分浸す。次に、過剰のAgrobac
terium tumefaciens LBA440
4菌を濾紙で吸いとったのち、ガンボーズB5培地にす
7タL/ン酢mt n、 [15my/l、ベンジルア
デニンを04■/1.ショ糖3%を加え、pH5,6に
調整した寒天培地(0,4%)に埋め込んで共存培養し
た。
ピンセットにて細片化した苗条原基集塊とAgroba
cterium tumefaciens LBA44
04菌とを48時間共存培養したあと苗条原基集塊をピ
ンセットで集め洗浄する。洗浄後、抗生物質として50
0q/lのカルベニシリンと5oWII/lのカナマイ
シンを、さらにホルモンとして+1051q/1のナフ
タレン酢酸、o、aq/lのベンジルアデニンおよびシ
ョ糖を1%加えたB5培地(pH5,6)に移植し、4
日間回転培養する。
次に形質転換体を選抜するためにB5培地にo、a2m
i/lのナフタレン酢酸、αa2trq/lのベンジル
アデニン、3%のショ糖、α6%の寒天、500η/1
のカルベニシリンおよび50岬/lのカナマイシンを添
加した苗条再生培地に移植し、これを28°Cで16時
間の日長条件で培養した。その結果、苗条再生培地に移
植して約20日後形質転換苗条原基集塊のみから苗条が
再生した。これを第4図に示す。
〔実施例3〕 供試植物 りVビス(Crepis capillaris )苗
条原基集塊作出法 田中隆荘(1983)、(r種苗産業と育種新技術JP
、171−197、シーエムシー刊)に準拠して苗条原
基集塊を作出した。使用した培地はガンボーグのB5培
地に0.5η/lのす71’Vン酢酸、[1L5q/l
のベンジルアデニン、さらに3%のショ糖を加えてpH
を5.6に調整したものである。苗条原基集塊は22°
Cの温度、2.000〜15,000/l/クスの照度
、そして2rpmの回転数で回転培養した。
供試したAgrobacterium tumefac
iens菌は実施例2と同様である。
一80°Cで保存しであるAgrobacterium
 tu−mefaciens LBA4404 菌を微
生物培養用培地であるL(Lennox)培地(ペプト
ン10f/11イーヌF抽出物51/L、塩化ナトリウ
ム10f/l、pH7,2)に接種して28°Cの温度
、4000ルクスの照度において静置培養し、増殖させ
、ここから単一のコロニーのみを選択して50〇−のコ
ルベンに分注された50−の同じ組成の液体培地に1−
植菌し一晩振盪培養する。4,600 rpmで10分
間遠心して集菌し、2 X 10”/rNtの菌懸濁液
に上記のようにして細片化された苗条原基集塊を30分
浸す。次に、過剰のAgrobacterium tu
mefaciens LBA4404菌を濾紙で吸いと
ったのち、ガンボーズB5培地にナフタレン酢酸k n
、 s yq/l、ベンジルアデニンをαs MI/ 
t 、ショ糖3%をくわえ、p’H5,6に調整した寒
天培地(Q、4%)に埋め込み共存培養した。
形質転換選抜法 ピンセットにて細片化した苗条原基集塊とAgroba
cterium tumefaciens LBA44
04菌とを48時間共存培養したあと苗条原基集塊をピ
ンセットで集め洗浄する。洗浄後、抗生物質として50
avy/lの力μべ=シリンとの5o1q/zカナマイ
シンを、さらにホルモンとしてα5yay/lのナフタ
レン酢酸、a、5■/lのベンジルアデニンおよびショ
糖を3%加えたB5培地(pH5,6)に移植し、4日
間回転培養する。
次に形質転換体を選抜するためにMS培地にa、o2w
y/lのペンシルアデニン、5%のショ糖、16%の寒
天、500 ”IF7 tのカルベニシリンおよび50
岬/lのカナマイシンを添加した苗条再生培地に移植し
、これを28°Cで16時間の日長条件で培養した。そ
の結果、苗条再生培地に移植して約14日後形質転換苗
条原基集塊のみから苗条が再生した。これを第5図に示
す。
〔発明の効果〕
以上説明したように、これまで植物細胞中に遺伝子を導
入して形質転換する場合、材料の供給又は手法の適用が
困難で、さらに形質転換率が極めて低いなど問題点が多
かったが細片化した苗条原基集塊とAgrobacte
rium菌との共存培養によシ、形質転換体を容易に作
出することが可能になった。
これは植物の遺伝子組換え法としては全く新規かつ独創
的なものであシ、極めて利用価値の高い方法を提供した
【図面の簡単な説明】
第1図は共存培養に用いたポプラの苗条原基集塊を、第
2図はホルモンフリー培地で増殖した形質転換苗条原基
集塊を、第5図はホルモンフリー培地で増殖した形質転
換していない直条原基集塊を、第4図はカナマイシン添
加培地で選抜された苗条原基集塊からの苗条と、第5図
はカナマイシン添加培地で選抜された苗条原基集塊から
再生した苗条を示す写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、苗条原基集塊を細片化したもの、またはこれを液体
    培地で振盪培養して得られた苗条原基集塊を細片化した
    ものとAgrobacteriumtumefacie
    ns菌を液体培地中で共存培養させることを特徴とする
    植物の形質転換体を作出する方法。 2、苗条原基集塊とAgrobacteriumtum
    efaci−ens菌を20〜50℃の範囲内の温度、
    0〜100rpmの範囲内の振盪数で24〜48時間振
    盪培養する特許請求の範囲第1項記載の方法。 3、共存培養の液体培地として、ガンボーグのB5培地
    又はムラシゲ・スクーグのMS培地を用いる特許請求の
    範囲第1号記載の方法。 4、植物ホルモンとしてオーキシン類又はサイトカイニ
    ン類を含む液体培地を用いる特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
JP63261393A 1987-10-20 1988-10-19 植物の形質転換体を作出する方法 Pending JPH02138966A (ja)

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JP2008301827A (ja) * 1993-03-02 2008-12-18 Syngenta Participations Ag マンノースまたはキシロースに基づく陽性選択
JP2017055669A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 住友ゴム工業株式会社 遺伝的に改変された植物体を作製するための形質転換植物体の製造方法、及びこの製造方法により作製された、遺伝的に改変された形質転換植物体
JP2017093347A (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 住友ゴム工業株式会社 遺伝的に改変された植物体を作製するための形質転換植物体の製造方法、及びこの製造方法により作製された、遺伝的に改変された形質転換植物体

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JPS60203195A (ja) * 1983-04-15 1985-10-14 マイコジェン プラント サイエンス,インコーポレイテッド 植物遺伝子の発現

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