JPH02126974A - ポリイミド積層膜の製造方法 - Google Patents

ポリイミド積層膜の製造方法

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JPH02126974A
JPH02126974A JP15580388A JP15580388A JPH02126974A JP H02126974 A JPH02126974 A JP H02126974A JP 15580388 A JP15580388 A JP 15580388A JP 15580388 A JP15580388 A JP 15580388A JP H02126974 A JPH02126974 A JP H02126974A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、ポリイミド積層膜の製造方法に関するもので
あり、ざらに詳しくは多層配線構成体等の層間絶縁膜や
保護膜などに好適に使用されるポリイミド系樹脂図に関
するものでおる。
[従来の技術] ポリイミド系樹脂を絶縁膜として用いた配線構成体とし
ては、LSIの多層配線構成体(例えば特公昭51−4
1554号公報)ヤCU−ポリイミド多層配線構成体く
例えば「日経エレクトロニクス」145〜158頁、1
984年8月27日号)が知られている。また、低線膨
張率ポリイミドを絶縁膜に用いた多層配線構成体(例え
ば、特開昭60−143649号公報)も知られている
LSIの多層配線構成体の場合、加工工程の高い熱処理
温度(例えば、へ〇、配線間のシンタリングの450℃
に耐える必要がおり、耐熱性の非常に高いポリイミドを
用いる必要がある。また、CU−ポリイミド多層配線構
成体の場合、配線に流れる電流が大きく、配線層間の絶
縁を確保するのに、1層当り数十μmの膜厚が必要なケ
ースが多い。ざらにこのような場合は、基板とポリイミ
ドの熱線膨張率の差による残留応力を軽減するため、低
熱線膨張率ポリイミドの使用が不可欠である。
しかし、これらの非常に耐熱性の高いポリイミドや低熱
線膨張率のポリイミドは、通常、ガラス転移点がないた
め、下地との接着性が悪く、信頼性が悪いという問題が
あった。特に、湿熱処理(例えば、121°C1飽和ス
チーム下で行なう、プレッシャークツカーテスト)する
と、著しく信頼性が低下する。
かかる問題に対し、本発明者らは先に上記絶縁膜がガラ
ス転移点を有するポリイミドとガラス転移点を有しない
ポリイミドからなる積層膜を用いることを提案(特願昭
61−273869号)した。
[発明が解決しようとする課題] ポリアミド酸と溶剤からなるポリアミド酸ワニスを基板
上に塗布し、熱処理を行ない数+μm厚のポリイミド膜
を1qる場合、通常ポリアミド酸ワニスは、固形分濃度
を高くすると急激に溶液粘度が上昇するため、1回塗布
するのみで厚膜を形成することは困難でおる。従ってま
ず1層目を塗布した後、200 ℃以上に加熱しイミド
化率を上げたうえで、2層目を塗イ[する。従来はこの
工程を何回かくり返し所望の膜厚のものを得るという方
法を取らざるを得なかった。また、異なった種類のボl
、Jアミド酸からなる積層膜を形成する場合も同様であ
り、1層目を塗布し200℃以上に加熱し、イミド化・
率を上げたうえで、異種のポリアミド酸ワニスを塗布す
る。この工程をくり返すことで積層膜を形成していた。
ところが200℃以上の高温加熱を行なう場合、溶媒蒸
発や残留応用などの問題から段階的に昇温する必要があ
り、非常に繁雑な加熱工程を1層形成するたびごとにく
り返さねばならないという問題があった。
またこのような厚膜や積層膜を、剥離工程の容易なポリ
型フォトレジストを用いてパターン加工する場合、−f
f4ごとに位置合せをしながら加工しなければならず、
工程数が増し、コスト高になるという問題があった。
本発明は、かかる従来技術の諸欠点に鑑み創案されたも
ので、その目的は、簡単なプロセスでポリイミド積層膜
を形成し、しかも−層ごとに位置合せ不要なパターン加
工方法を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] かかる本発明の目的は、基板上に少なくとも2層以上の
ポリイミド膜を積層するに際し、次の(A)〜(C)の
工程を有することを特徴とするポリイミド積層膜の製造
方法により達成される。
(A>基板上にポリアミド酸と溶剤とアミン化合物とか
ら主としてなるポリアミド酸ワニスを1mした後、50
℃〜150℃で熱処理して第1層目のポリアミド酸皮膜
を形成する工程、 (B)該第1層目のポリアミド酸皮膜上に、上記ポリア
ミド酸ワニスと同種または異種のポリアミド酸ワニスを
塗布した)変、50℃〜150℃で熱処理してポリアミ
ド酸皮膜を形成する工程を少なくとも1回以上くり返し
て、ポリアミド酸積層膜を形成する工程、 (C)該ポリアミド酸積層膜を200 ℃〜450℃の
範囲で加熱してポリイミド積層膜に変換する工程。
すなわち、本発明の方法によれば、ポリアミド酸と溶剤
からなるポリアミド酸ワニスにアミン化合物を添加する
ことにより、ポリアミド酸皮膜状態での重ね塗りが可能
となり、簡略化されたプロセスでポリアミド酸積層膜を
形成することができる。
以下順を追って本発明の詳細な説明する。
本発明におけるポリアミド酸とは、一般式(L)(ただ
し、式中R1は3価または4価の有機基、R2は2価の
有機基、mは1または2である。)で表わされるもので
あり、加熱あるいは適当な触媒によりイミド環や、その
他の環状構造を有するポリマ(以後、ポリイミド系ポリ
マと呼ぶ)となり得るものでおる。
上記一般式(I)中、R1は2個以上の炭素原子を有す
る3価または4価の有機基である。ポリイミド系ポリマ
の耐熱性の面から、R1はポリマ主鎖のカルボニル基と
の結合が芳香族環あるいは芳香族複素環から直接行なわ
れる構造を有するものが好ましい。したがって、R1と
しては、芳香族または芳香族複素環を含有し、かつ炭素
数6〜30の3価または4価の基が好ましい。
R1のより好ましい具体例としては、 ○ (式中、結合手はポリマ主鎖のカルボニル基との結合を
表わし、カルボキシル基は結合手に対してオルト位に位
置するが、この結合手は上記構造式には記載していない
)。
などが挙げられるが、これらに限定されない。
また一般式(I)の構造単位を有するポリマは、R1が
これらのうちただ1種から構成されていてもよいし、2
種以上から構成された共重合体であってもよい。
R1として特に望ましいものは、 である(ただし式中、結合手の定義については前述と同
様である)。
上記構造単位(I>中、R2は少なくとも2個以上の炭
素原子を有する2価の有感基でおるが、ポリイミド系ポ
リマとした時の耐熱性の面から、ポリマ主鎖のアミド基
との結合が芳香族環あるいは芳香族複素環から直接行な
われる構造を有するものが好ましい。したがって、R2
としては、芳香族または芳香族複素環を含有し、かつ炭
素数6〜30の2価の基が好ましい。
R2のより好ましい具体例としては、 (式中、結合手は主鎖のアミド基との結合を表わす)な
どが挙げられる。また、これらが、ポリイミド系ポリマ
の耐熱性に悪影響を与えない範囲内でアミン基、アミド
基、カルボキシル基、スルホンアミド基なとの核置換基
を有していても差し支えない。これらの核置換基を有す
るものの中で特に好ましい例としては、 が挙げられる。
一般式(I)の構造単位を有するポリマは、R2がこれ
らのうちただ1種から梠成されていてもよいし、2種以
上から溝成される共重合体であってもよい。 ざらに、
ポリイミド系ポリマの接着性を向上させるために、耐熱
性を低下させない範囲でR2として、シロキサン構造を
有する脂肪族性の基を共重合させることも可能でおる。
好ましい具体例としては、 などが挙げられる。
一般式(I)の構造単位を主成分とするポリマの具体例
としては、 ピロメリット酸二無水物と4,4−−ジアミノジフェニ
ルエーテル、 ピロメリット酸二無水物および3.3−4゜4−−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物と4,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル、3.3′、4.4=−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物と4.4−一ジアミ
ノジフェニルエーテル、 3.3=、4.4=−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、 3.3”、4.4=−ビフェニルテトラカルボンフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物と4,4−ジアミノジフェ
ニルエーテル、 ピロメリット酸二無水物と3,3−−ジアミノジフェニ
ルスルホン、 ピロメリット酸二無水物と3.3”、4.4′ーベンゾ
フエノンテトラカルポン酸二無水物と3。
3′(又は4.4=−)ジアミノジフェニルスルホン、 3、3”、4.4−一ペンゾフエノンテトラカルボン酸
二無水物と3.31又は4.4−一)ジアミノジフェニ
ルスルホン、 3、3”、4.4−−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と3.3−(又は4.4′−)ジアミノジフェニル
スルホン、 3、3”’,4.4ーービフェニルテトラカルボン酸二
無水物および3.3−、4.4”−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物と3,3−(又は4.4−−)ジ
アミノジフェニルスルホン、ピロメリット酸二無水物と
4,4′−ジアミノジフェニルエーテルおよびビス(3
−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、 ピロメリット酸二無水物および3,3,4。
4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物と4,
4′−ジアミノジフェニルエーテルおよびビス(3−ア
ミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、 3、3=,4.4”−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物と4,4−−ジアミノジフェニルエーテルおよ
びビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサ
ン、 3、3′,4.4−−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と4,4−−ジアミノジフェニルエーテルおよびビ
ス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、 3、3′,4.4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物および3.3′,4.4′−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物と4,4′ジアミノジフエニルエー
テルおよびビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジ
シロキサン、ピロメリット酸二無水物および3.3′−
(又は4.4−−)ジアミノジフェニルスルホンおよび
ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン
、 ピロメリット酸二無水物および3.3”、4。
4′−へンゾフエノンテトラカルボン酸二無水物と3.
3−−(又は4.4−−)ジアミノジフェニルスルホン
およびビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロ
キサン、 3、3−、4.4”−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物と3.3−−(又は4.4−−)ジアミノジフ
ェニルスルホンおよびビス(3−アミノプロピル)テト
ラメチルジシロキサン、3.3−.4.4−−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物と3.3′−(又は4.4
−−)ジアミノジフェニルスルホンおよびビス(3−ア
ミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、3.3”、
4.4−−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物および
3.3−.4.4−−ベンゾフェノンテトラカルポン酸
二無水物と3,3′(又は4.4=−)ジアミノジフェ
ニルスルホンおよびビス(3−アミノプロピル)テトラ
メチルジシロキサン、 3.3”、4.4”−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と1.3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン
、 3.3=、4.4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と4.4”−(又は3.3′−)ジアミノジフェニ
ルメタン、 3.3−.4.4−−ビフェニルテトラカルボンキシ)
ベンゼンおよび3.3”’,4.4”−ジアミノジフェ
ニルスルホン、 3、3=,4.4”−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物と4.4−−(又は3.3−−)ジアミノジフェニ
ルメタンおよび3.3−  4.4−ジアミノジフェニ
ルスルホン、 などから合成されたポリアミド酸が好ましく用いられる
本発明に用いられる溶剤としては、ポリアミド酸の溶解
性の面から主として極性溶媒が好ましい。
具体的な例としては、N−メチル−2−ピロリドン、ジ
メチルアセトアミドおよびジメチルホルムアミドなどが
好ましく用いられる。
また塗布特性を改良するために、上記良溶媒の一部を炭
化水素やエーテル、エステル、高級アルコール、ケトン
類などと置き換えてもよい。
本発明の方法において、ポリアミド酸ワニスにアミン化
合物を添加する。かかる目的のために使用するアミン化
合物としては、炭素数1〜20の直鎖または分岐状アル
キル基からなるジアルキルアミンおよびトリアルキルア
ミンが好ましく、トリアルキルアミンの使用が特に好ま
しい。ここでアルキル基は同一のものであっても、異な
るものであってもよく、アルキル鎖中に炭素−炭素二重
結合を含むものでおってもよい。アルキル基の水素原子
の1個または2個が一〇H基、−0CH3、−CO2 
Hs基、RCO2− (Rは低級アルキル基) 、CH
2=CH−CO2−基、CH2=C(CH3 )CO2
−基、RCO−基(Rは低級アルキル基)などで置換さ
れたアミン化合物も好ましく使用可能である。またアル
キル基の一部または全部が芳香族炭化水素基で置換され
たアミン化合物も好ましく使用できる。2個以上のアミ
ノ基がアルキル鎖を介して結合したポリアミン化合物で
、アミノ基に結合したアルキル基の構造が上記のものに
該当するものも、好ましく使用可能である。
このようなアミン化合物の具体例を以下に示すが、本発
明の方法はこれらの化合物に限定されるものではない。
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリーn−プロ
ピルアミン、トリーn−ブチルアミン、メチルジエチル
アミン、ジメチル−n−プロピルアミン、N.N−ジ−
n−ブチル−2−エチルヘキシルアミン、N−メチルジ
アリルアミン、3−ジメチルアミツブロバノール、N−
イソブチルジェタノールアミン、ジメチル−3−ジメト
キシプロピルアミン、ジメチルアミノアセトアルデヒド
ジエチルアセタール、2−ジメチルアミノエチルアセテ
ート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチル
アミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアク
リレート、ジエチルアミノエチルメタアクリレート、N
,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジメチルアニ
リン、N,N−ジエチルアニリン、N,N,N”、N′
−テトラメチル−1,2−ジアミノエタン、N.N,N
′N”−テトラアリル−1,4−ジアミノブタン、N,
N,N”、N=.N“−ペンタアリルジエチレントリア
ミン。
これらの化合物は単独でも使用可能であるが、2種以上
混合して使用してもよい。
アミン化合物の添加量は、ポリアミド酸のカルボキシル
基に対し0.1〜3.0倍当量が好ましく、0.3〜1
.5倍当量がより好ましい。下限の量未満では添加効果
が十分に表われず重ね塗りが不可能となる。また上限の
足を越えて添加した場合、添加効果の面で改善される所
がないのみならず、ポリアミド酸ワニスの保存安定性か
悪くなる。
次に本発明によるポリイミド積層膜の製造方法について
説明する。
まず先に述べたポリアミド酸と溶剤とアミン化合物を混
合してポリアミド酸ワニスを作製する。
次に、このポリアミド酸ワニスをガラスやシリコン等の
基板上にロールコータ、スピンナー等を用いて所定厚さ
に塗布する。次いで通風オーブン等を用いて乾燥を行な
う。乾燥温度は50℃〜150℃が好ましく、70℃〜
120℃がより好ましい。50℃未満では乾燥時間が長
く生産効率が悪くなる。また150″Cを越える場合は
イミド化反応が進行してしまい、ポジ型フォトレジスト
によるパターン加工が困難になる。 以上の工程で第1
層目のポリアミド酸皮膜を形成する。続いて第1層目の
ポリアミド酸皮膜の上に上記のものと同種または異種の
ポリアミド酸ワニスを前記と同様に塗布し、乾燥するこ
とにより第2層目のポリアミド酸皮膜を形成する。以後
必要に応じて同様の工程をくり返して所望のポリアミド
酸積層膜が形成する。
ここで同種のポリアミド酸ワニスとは、ポリアミド酸、
溶剤およびアミン化合物の三つの主成分中、ポリアミド
酸の溝道が同じものを表わし、溶剤およびアミン化合物
の溝道は、同じであっても異なったものでもよい。また
異種のポリアミド酸ワニスとは、ポリアミド酸の構造が
異なっているものであり、溶剤およびアミン化合物の構
造は同じであっても異なったものでもよい。また積層膜
の最上層はアミン化合物を含有するポリアミド酸ワニス
でおってもよいし、アミン化合物を含有していないポリ
アミド酸ワニスであってもよい。
次いで上記ポリアミド酸積層膜を200 ℃〜450℃
の範囲で段階的に昇温させてポリイミド積層膜に変換す
る。
またパターン加工が必要な場合は、上記ポリアミド酸積
層膜上に、通常の半導体加工に用いられるアルカリ現像
型のポジ型フォトレジスト、例えば東京応化(株)製“
0FPR800”、シブレイ・ファーイースト(株)製
“マイクロポジット″81400−31、ヘキスト・ジ
ャパン(株)製′“AZ−1350”などを塗布し、所
望のマスクを用い、高圧水銀灯等で露光した後、該ポジ
型フォトレジストをアルカリ現像液を用いて現像後、該
アルカリ現像液を用いて同時にポリアミド酸積層膜をエ
ツチングする。ここで使用可能なアルカリ現像液の一例
として、東京応化(株)製“’NMD−3”、シブレイ
・ファーイースト(株)製゛デベロッパー”MF312
等が挙げられる。
続いてケトン系やエステル系の有機溶剤、例えばアセト
ン、酢酸n−ブチル等を用いて該ポジ型フォトレジスト
層を剥離する。剥離後、パターン加工した積層膜を20
0℃〜450℃の範囲で段階的に昇温加熱してポリイミ
ド積層膜に変換する。
また本発明においては、上記ポジ型フォトレジストの代
りに感光性ポリイミドコーティング剤を塗布し、パター
ン加工することも可能である。この場合は積層膜の最上
層にもアミン化合物を含有したポリアミド酸皮膜を用い
なければならない。
本発明において用いられる感光性ポリイミドコーティン
グ剤とはポリイミドまたはポリイミド前駆体に感光基を
導入、あるいは感光性化合物を混合し、紫外線、遠紫外
線、可視光線などの光に対する感応性を付与したものを
いい、公知の各種の感光性ポリイミドコーティング剤が
使用しうる。
ただしポリイミド前駆体とは熱処理によりポリイミドを
与えるものである。
感光基とは、光により二組化または重合して、ポリイミ
ドまたはポリイミド前駆体のポリマの間に架橋を生ずる
もの、あるいは光によって生じるラジカル、イオンなど
の活性体が前記ポリマの間に架橋を生ずるもの、さらに
また光によって生じる活性体が前記ポリマと反応して前
記ポリマの溶解性を変えるもの、などをいう。感光性化
合物は感光基を含む化合物をいう。
感光基の例として、炭素−炭素二重結合、アジド基、キ
ノンジアジド基が挙げられる。感光性化合物の例として
、重クロム酸塩、ビスアジド化合物、ナフトキノンジア
ジド化合物、アミン基を有するビニル化合物などが挙げ
られる。
特に好ましい例としては、東しく株)製感光性ポリイミ
ドコーティング剤“フォトニース″が挙げられる。また
゛フォトニース゛′を用いてパターン加工する場合、ポ
ジ型フォトレジストの場合と同様、N−メチル−2−ピ
ロリドン系の現像液、例えば東しく株)製現像液DV−
505を用いることにより、感光性ポリイミドコーティ
ング剤層の現像と同時にポリアミド酸積層膜をエツチン
グすることができる。
[作用] 以上述ぺたようにポリアミド酸と溶媒とアミン化合物と
から主としてなるポリアミド酸ワニスは、低温の乾燥処
理のみで多層塗りが可能となる。またこのようにして作
製した積層膜は、アルカリ溶液等に溶解可能でおるため
、ポジ型フォトレジストや感光性ポリイミドコーティン
グ剤を用いて容易にパターン加工できる。
[発明の効果] この発明は、上述のごとく構成したので、低温熱処理プ
ロセスでポリイミド積層膜を簡単かつ確実に形成できる
。従って厚膜塗布や各層ごとに物性の異なったポリアミ
ド酸を用いて多くの要求特性を満足する絶縁膜や保護膜
を容易に得ることができる。また本発明で得られるポリ
アミド酸積層膜はポジ型フォトレジストを使用しアルカ
リ溶液等で簡単にパターン加工できるため、−層ごとに
位置合せを行ないパターン加工する必要がなく、高歩留
りの加工が可能になる。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが本発
明はこれらに限定されない。
実施例1 N−メチル−2−ピロリドン(以下NMPという)溶媒
818.6C]を三ツロ2Qフラスコに秤取した。これ
に4,4−ジアミノジフェニルエーテル(以下4.4−
−DAEという>800を50′Cで溶媒を攪拌しなが
ら加えて溶解させた。4゜4−−DAFが完全に溶解し
た処で、3.3−。
4.4−−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下
BPDAという>115.2gを少しずつ添加し、反応
させた。50℃で4時間反応させ、得られたワニスを東
京計器(株)製E、型粘度計で粘度を測定したところ3
0ポイズ/30℃であった。
このポリアミド酸溶液1000にアミン化合物として2
〜ジメヂルアミノエチルアセテート10゜OC+を添加
し、ポリアミド酸ワニス(A>を作製した。
次に4.4′−DAElloQと無ホピロメリット11
20Qとジメチルアセトアミド900Qを用いて、同様
な操作にて、35ポイズ/30℃のポリアミド酸溶液を
作製した。このポリアミド酸溶液100CIにアミン化
合物としてトリエチルアミン7.50を添加して、ポリ
アミド酸ワニス(B)を作製した。
ざらにBPDA144.2Clと3,3′−ジアミノジ
フェニルスルホン124.2C1とNMPllooQか
ら、同様な操作で17ボイス/30℃のポリアミド酸溶
液を作製し、このポリアミド酸溶液100Qにアミン化
合物としてトリーn−プロピルアミン8.0gを加えて
、ポリアミド酸ワニス(C)を作製した。
次にシリコーンウェハ上に上記ポリアミド酸(A)をス
ピンナーを用いて3000rpmで30秒間回転塗布し
た後、通風オーブンを用いて80℃で30分乾燥を行な
った。続いてポリアミド1!2(8>を同様な条件で塗
イ「、乾燥を行なった後、さらにポリアミド酸(C)を
同様な条件で塗布、乾燥し、(A>層、(B)層および
(C)層からなるポリアミド酸積層膜を得た後、この積
層膜を150℃60分、300 ℃で60分加熱して合
計の厚さが12.5μmのポリイミド積層膜を得た。
実施例2 実施例1で1qだポリアミド酸積層膜に、シブレイ・フ
ァーイースト(株)製ポジ型フtトレジスト“マイクロ
ポジット”31400−31をスピンナーを用いて20
0Orpmで60秒間回転塗布した俊、80℃で30分
乾燥し、厚さ2.5μmのレジスト層を形成した。続い
てキャノン(株)製“マスクアライナ−”PLA−50
1Fを用いて7秒間マスク露光を行なった後、同じくシ
ブレイ・ファーイースト(株)製アルカリ現像液“デイ
ベロツバ−”MF312と蒸溜水の1=1(体積比)混
合液からなる現像液を用いて該レジスト層の現像と該ポ
リアミド酸積層膜のエツチングを同時に行なった後、酸
In−ブチルを用いて該レジスト層の剥離を行なった。
続いて実施例1と同様な熱処理を行ないパターン加工さ
れたポリイミド積層膜を得た。
実施例3 実施例2のポジ型フォトレジストの代わりに東しく株)
製感光性ポリイミドコーティング剤“フォトニース”U
R3100をスピンナーを用いて200Orpmで30
秒回転塗布した後、通風オーブンを用いて80℃で60
分乾燥した。この時の膜厚は5.3μmであった。続い
て前記PLA−501−F露光機を用いて10秒間露光
した後、現像液として前記DV−505を用いて現像と
同時にエツチングを行なった。次にそのまま実施例1と
同様な加熱処理を行ない、4層からなる厚さ約15.5
μmのパターン加工されたポリイミド積層膜を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基板上に少なくとも2層以上のポリイミド膜を積層
    するに際し、次の(A)〜(C)の工程を有することを
    特徴とするポリイミド積層膜の製造方法。 (A)基板上にポリアミド酸と溶剤とアミン化合物とか
    ら主としてなるポリアミド酸ワニスを塗布した後、50
    ℃〜150℃で乾燥して第1層目のポリアミド酸皮膜を
    形成する工程、 (B)該第1層目のポリアミド酸皮膜上に、上記ポリア
    ミド酸ワニスと同種または異種のポリアミド酸ワニスを
    塗布した後、50℃〜150℃で乾燥してポリアミド酸
    皮膜を形成する工程を少なくとも1回以上くり返して、
    ポリアミド酸積層膜を形成する工程、 (C)該ポリアミド酸積層膜を200℃〜450℃の範
    囲で加熱してポリイミド積層膜に変換する工程。 2 ポリアミド酸積層膜をポジ型フォトレジストを用い
    てパターン加工した後、200℃〜450℃の範囲で加
    熱することを特徴とする請求項1記載のポリイミド積層
    膜の製造方法。 3 ポジ型フォトレジストが感光性ポリイミドコーティ
    ング剤であることを特徴とする請求項2記載のポリイミ
    ド積層膜の製造方法。
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