JPH03157427A - ポリイミド樹脂前駆体 - Google Patents

ポリイミド樹脂前駆体

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JPH03157427A
JPH03157427A JP29402289A JP29402289A JPH03157427A JP H03157427 A JPH03157427 A JP H03157427A JP 29402289 A JP29402289 A JP 29402289A JP 29402289 A JP29402289 A JP 29402289A JP H03157427 A JPH03157427 A JP H03157427A
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imide ring
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group containing
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JP29402289A
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Toshiro Takeda
敏郎 竹田
Naoji Takeda
直滋 竹田
Michio Kobayashi
道雄 小林
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性並びにパターン加工性に優れた皮膜を形
成し得るポリイミド樹脂前駆体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、半導体素子の表面保護膜、眉間絶縁膜などには耐
熱性が優れ、また卓越した電気特性、機↓ 波特性など有するポリイミド樹脂が用いられている。こ
の優れた特性を有するポリイミド樹脂は一般にその前駆
体であるポリアミック酸の溶液を被覆面に流延塗布して
半硬化の状態にするための加熱処理を施された後、アル
カリ溶液等を用いて所望のパターンを得るためのエツチ
ング除去を行ない、しかる後完全硬化皮膜を形成するた
めの加熱処理を施されて使用されているものである。こ
のようなポリイミド系樹脂皮膜のエツチング方法として
はその前駆体であるポリアミック酸皮膜形成後にポジタ
イプのフォトレジストを使用して、このフォトレジスト
の現像と同時にポリアミック酸皮膜をエツチングするこ
とが知られている。この方法は例えば特公昭47−12
609号に述べられている。
この方法によれば、ジメチルアセトアミドを溶媒とする
ポリアミック酸溶液を基体上にスピンコードしたのち、
82℃で3分間プリベークしてポリアミ7り酸皮膜を形
成する。しかる後、5hlpleν社製ポジタイプレジ
スト、マイクロポジット51300を塗布し、82°C
で15分乾燥し、フォトマスクパターンを密着させて露
光を行なう。
次に有機または無機アルカリ溶液で現像を行なうが、こ
の溶液がフォトレジスト層の露光された部分を溶解する
と同時にその直下のポリアミック酸をも溶解させること
ができる0次いでアセトン等の有機溶剤でレジストを除
去する。このような手順で、パターン加工が行なわれて
いる。
しかしながら、近年特に生産性向上の要求が強まってお
り、ポリイミドのパターンニングにおいても全て自動化
ライン内で加工できるインライン加ニジステム化が求め
られている。さらにl工程あたりに要する時間もできる
だけ短縮されることが望ましく、スルーブツトの点から
2〜3分以内が好ましいとされている。これらの状況を
ふまえ、特公昭47−12609に示されるポリイミド
樹脂前駆体などのような殆んどイミド閉環されていない
ポリアミック酸を加工しようとする場合、基体に塗布し
た後拳少な(とも80℃以上の熱盤上で3分間プリベー
タを行ない、さらにフォトレジストをその上にスピンコ
ードして少なくとも80°C以上の熱盤上で1〜3分間
のベーキングを行なった後、通常の露光、現像の工程を
経てパターンニングを実施する必要がある。ところが前
記の殆んどイミド化されていないポリアミック酸で上記
の条件でパターンニングを実施すると、特に現像工程に
於て最適な現像時間の幅がせまく2秒から5秒の精度で
現像時間をコントロールしなければならず、現像が短か
過ぎる場合は樹脂残りが生じ、長過ぎるとオーバーエツ
チングとなり好ましくない事態が発生する。
(発明が解決しようとする課屈〕 そこで、本発明の目的は現在ポリイミド皮膜形成の主流
になりつつあるインライン加工に於て良好な生産性を有
し、かつ充分なパターン精度を容易に得ることのできる
、耐熱性に優れたポリイミド樹脂前駆体を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、下記−数式(1)〜(III)で示される成
分からなりそれぞれのモル分率をj!、m、nとしたと
き、イミド閉環率χが(イ)式で与えられ、χの値が5
〜40%であり、平均重合度P=1/3(l+m+n)
が5〜30000であることを特徴とするポリイミド樹
脂躯体。
(式中人は炭素原子6ケからなる芳香環を少なくとも1
ケ含有する4価基を意味し、芳香環に接続する4ケのガ
ルボニル基のうち2組ずつが互いに芳香環の隣接する炭
素原子に接続し、Bは炭素原子6ケからなる芳香環を少
なくとも1ケ含有する2価基を意味する。)であり、更
に前記イミド閉環率χが核磁気共鳴分光法で決定される
ことを特徴とするポリイミド樹脂前駆体である。
〔作 用〕
本発明におけるポリイミド樹脂前駆体はイミド閉環度が
5〜40%、平均重合度が5〜30.000の重合体で
ある。平均重合度については、5より低分子量体では別
張り強度、破断伸びの点で本来のポリイミド樹脂の機械
特性が得られないので好ましくなく、30,000を越
えてしまう超高分子量体では溶媒に溶解した溶液状態の
粘度があまりにも高くなり過ぎるため基体に塗布する場
合の作業性の点において好ましくない。
また、予めイミド閉環度を5〜40%に調整したポリイ
ミド樹脂前駆体を用いて前述の方法でポリイミドパター
ンを形成すると、熱盤上でのプリベーク、レジストの乾
燥、露光、現像の各工程をインラインで実施できるうえ
に、現像加工の幅が著しく向上し現像残り及びオーバー
現象の生じない現像時間の幅が数十秒以上に広がり、現
像時間並びに寸法精度のコントロールが容易になり再現
性よくポリイミドパターンを得ることができる。
この理由としては、イミド閉環を予め進めておくことに
より、皮膜自体の耐アルカリ性が向上するので、現像時
のオーバーエツチングを防止することができ、多少の現
像時間のオーバーによってもパターンのサイド部分の過
剰エツチングを防ぐことができ、寸法精度の良好なパタ
ーンを得ることができる。また皮膜自体の強度も向上す
るので塩基性の比較的強い現像液による現像においても
クラックの発生を防ぐことができる。さらにはスプレー
現像などのように皮膜に対して、高圧下で現像液を噴射
する方法においても充分に良好なパターンを形成できる
等、現像に対する適正加工時間並びに加工方法の幅が大
いに広げることが可能である。ここで予め調整するイミ
ド閉環度は5〜40%の範囲内が上記の加工幅を達成す
るのに好ましいが、5%未満では上記の効果が乏しく、
また40%を越えたものではアルカリ現像の際に溶解速
度が極端に減少して、現像時間が著しく増大するので、
生産性の点で好ましくない。
またイミド閉環度の測定方法は核磁気共鳴分光法(以下
NMR法という)を採用することが好ましい、イミド閉
環率の測定方法については従来より赤外分光法や直接イ
ミド閉環に伴なう水分の定量から求める方法が知られて
いるが、これらの方法は何れも測定精度や再現性の点で
問題があり必ずしも好ましい方法とは言えない0例えば
第1図には無水ピロメリット酸(PMDA)0.5■o
l 当量、3.3’、4,4°−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物(BTDA)0.5mol 当量、
4,4°−ジアミノジフェニルエーテル(DDE)1.
0mol 当量を反応させて得られるポリアミック酸を
80°Cで2時間加熱処理を施してイミド閉環率を17
.4%に調整したものの’H−NHRスペクトルの一部
を示すが、ここで7.O4ppm、7.16ppm。
7、28 p p mのピークは何れもDDEのエーテ
ル基のオルト位にある芳香族プロトンのピークに帰属さ
れるが、それぞれ式(1)〜(I[[)においてn、g
、mのモル比に比例する面積比を有している。従ってこ
のポリイミド樹脂前駆体のイミド閉NMRスペクトルの
各プロトンの面積比より算出することができる。このよ
うにして求められたイミド閉環率は他の方法に比較して
測定精度、再現性においても最も信鎖性の高いものであ
る。
尚、本発明におけるイミド閉環度の調整方法は特に限定
されたものではないが、酸無水物とジアミンとを極性溶
媒中室温付近で反応させて得られるポリアミック酸フェ
スを40〜200℃の温度で一定時間加熱して行なうこ
とができる。この際、イミド化に伴って発生する水を系
外に除くためモレキュラーシーブス等の脱水作用を有す
る物質をフェス中に存在させた状態で加熱したり、トル
エン等の共沸溶媒の存在下で加熱したり、または減圧下
で加熱する方法などを1つ或いは2つ以上組合わせて行
なうことも可能である。
本発明のポリイミド樹脂前駆体の構成成分は、式(1)
〜(III)においてAで示されるテトラカルボン酸或
いはその二無水物或いはそのエステル誘導体とBで示さ
れるジアミンである。何れも耐熱性の点で芳香族成分が
主体であることが望ましいが耐熱性を損わない程度の量
であれば脂肪族成分がある程度含有されていてもさしつ
かえない。
−a的には芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジ
アミンを反応させて得られるポリアミック酸のイミド閉
環度を調整して本発明のポリイミド樹脂前駆体を得るが
、本発明に用いられるテトラカルボン酸二無水物として
は、例えば無水ピロメリット酸、3,3°、4.4’−
ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、2,3,6.
7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3.3’、
4.4’−ジフェニルテトラカルホン酸二1水物、2.
2;3,3’−ジフェニルテトラカルホン酸二1水L 
3.3”、4.4’ −P−テルフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物、1,2,5.6−ナフタレンテトラカル
ボン酸二無水物2.2−ビス(3,4−ジカルボキシジ
フェニル)−ブロバンニ無水物、3,4゜9.10−ペ
リレンテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカ
ルボキシジフェニル)エーテルニ無水物、エチレンテト
ラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,4,5−
テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,4,5,
8−テトラカルボン酸二無水物、4.8−ジメチル−1
,2,3,5,6,7−へキサヒドロナフタレン−1,
2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、2.6−シク
ロロナフタレンー1.4,5.8−テトラカルボン酸二
無水物、2.7−シクロロナフタレンー1.4゜5.8
−テトラカルボン酸二無水物、2,3,4.7−テトラ
クロロナフタレンー1.4.5.8−テトラカルボン酸
二無水物、フェナン参を1.2.9.10−テトラカル
ボン酸二無水物、シクロペンクン−1,2,3,4−テ
トラカルボン酸二無水物、ピロリジン−2,3,4,5
−テトラカルボン酸二無水物、ピラジン2.3,5.6
−テトラカルボン酸二無水物、2.2−ビス(2,5ジ
カルボキシフエニル)プロパンニ無水物、l、1−ビス
(2,3−ジカルボキシフェニルエタンニ無水物、1.
1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二m
水り、ビス(2,3−ジカルボキシジフェニル)メタン
ニ無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スル
ホンニ無水物、ベンゼン−1,2,3,4テトラカルボ
ン酸二無水物、1,2,3.4−ブタンテトラカルボン
酸二無水物、チオフェン−2,3,4,5テトラカルボ
ン酸二無水物などである。
また本発明で用いられるジアミン成分としては、例えば
m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、4
.4°−ジアミノジフェニルプロパン、4.4°−ジア
ミノジフェニルメタン、ベンジジン、4.4゛−ジアミ
ノジフェニルスルフィド、4.4″−ジアミノジフェニ
ルスルホン、3.3’−ジアミノジフェニルスルホン、
 4.4’−ジアミノジフェニルエーテル、3.3′−
ジアミノジフェニルエーテル、4.4”−ジアミノ−p
−テルフェニル、2.6−ジアミツピリジン、ビス(4
−アミノフェニル)ホスフィンオキシト、ビス(4−ア
ミノフェニル)−N−メチルアミン、1.5−ジアミノ
ナフタレン、3.3’−ジメチル−4,4′−ジアミノ
ビフェニル、3.3’−ジメトキシベンジジン、2.4
−ビス(β−アミノ−t−ブチル)−トルエン、ビス(
p−β−アミノ−t−ブチルフェニル)エーテル、P−
ビス(2−メチル−4−アミノペンチル)ベンゼン、p
−ビス(1,I−ジメチル−5−アミノペンチル)ベン
ゼン、2.4−ジアミノトルエン、m−キシリレンジア
ミン、p−キシリレンジアミン、ビス(p−アミノシク
ロヘキシル)メタンなどである。
さらにシリコンウェハー等への密着性を向上させるため
に、1.3−ビス(r−アミノプロピル)−1,1,3
,3−テトラメチルジシロキサン等のシリコーン系ジア
ミンを併用することも可能である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 温度計、攪拌機及び窒素導入管を備えた500CCの四
つロセバラブルフラスコに乾燥窒素を流しながら、4.
4′−ジアミノジフェニルエーテル20゜02gを仕込
み、N−メチル−2−ピロリドン237gを加えて溶解
させる。これに無水ピロメリット酸21.81gを徐々
に加える。添加終了後5時間攪拌を続けて反応を終了さ
せた後、窒素導入管をコンデンサーととり替え、オイル
バスにより加熱し、系内の温度を80℃に加熱する。2
時間の加熱処理後室温まで冷却して、褐色透明の粘稠溶
液を得た。ゲル・パーミェーション・クロマトグラフィ
ー(以下GPC法と略す、)によりポリスチレン換算の
分子量を求めたところ、数平均分子i1M n : 2
5.000、重量平均分子fil M w : 70.
000であり、望ましい範囲にあることを確認した。
またNMRスペクトルを測定してイミド閉環率を求めた
ところ17,0%であった。
このフェスをジメチルアセトアミドで25゛Cの粘度が
2.000センチポアズになるように希釈した後、シリ
コンウェハーにスピンナーを用いて回転塗布して厚さ1
0μmのポリイミド前駆体皮膜を形成した。次いで13
0°Cの熱盤上で1分間のプリベークを実施した後、東
京応化工業−製ポジ型レジスト0FPR−Booを2μ
m厚になるようにスピンコードして110”Cの熱盤上
で1分間の乾燥を行なった。フォトマスクパターン上か
ら縮小投影露光装置(g線ステッパー)を用いて250
mJ/c4で露光した0次に東京応化工業社製現像液N
MD−3を用いてパドル現像20秒を計2回行ない純水
でリンスした後100°Cの熱盤上で11し 分間乾燥した。エチクセロソルブアセテートでフォトレ
ジストを剥離し、オーブン中で150°C1250°C
1350°Cの温度で各30分間ボストベご;シ ークを行ないポリイミドバタンを得た。パターンの寸法
精度を渭1定したところ、パターンマスクの寸法に対し
て98%の精度のパターンが得られていることが判った
。また、1回のパドル現象時間を15秒、25秒にして
同様の操作を行なったところ、それぞれ寸法精度は96
%、101%であり、現像残りは認められず、これによ
り現像時間については30秒から50秒の間で少な(と
も20秒間の加工幅を有していることがわかった。
実施例2 ポリアミック酸を合成する際に酸無水物成分として無水
ピロメリット酸10.91g、3,3°、4.+’ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物14.71gを、ジア
ミン成分として4.4“−ジアミノジフェニルエーテル
を19.02g、1.3−ビス(T−アミノプロピル)
−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを1.2
4 g用いる以外は全て実施例1の方法に従い、ポリイ
ミド樹脂前駆体を得た。GPC測定によれば分子量はM
 n :22,000 、M w : 68.000で
望ましい範囲にあることを確認しNMRスペクトルによ
りイミド閉環度を求めたところ16.5%であった。
実施例1と同様の方法でポリイミドパターンを得たが現
像時の加工幅は少なくとも20秒間以上であり、寸法精
度も97%から101%の範囲に入っていた。
実施例3 ポリアミック酸を合成する際、酸無水物成分として、3
,3°、4.4’  −ベンゾフェノンテトラカルボン
酸二無水物32.22g、ジアミン成分として4゜4°
−ジアミノジフェニルエーテル19.02iメタキシリ
レンジアミン0.68 gを用いる以外は全て実施例1
の方法に従いポリイミド樹脂前駆体を得た。GPC測定
によれば分子量はM n : 21,000、M W 
762,000で望ましい範囲にあることを確認しNM
Rスペクトルによりイミド閉環率を求めたところ19%
であった。実施例1と同様の方法でポリイミドパターン
を得たが現像時の加工幅は少なくとも15秒間以上あり
、寸法精度は99%から101%の範囲に入っていた。
比較例1 ポリアミック酸を合成する方法は全て実施例1の方法に
従って実施した後、イミド閉環度を調整するための処理
を行なわなかった。ポリアミック酸の分子量はGPC測
定の結果、M n : 46.000、M w : 2
10,000と好ましい範囲内であったが、NMRスペ
クトルから求めたイミド閉環度は0であった。
ポリイドパターンを得るために実施例1と同様の方法で
プリベータ、レジスト塗布、乾燥、露光、現像を行なっ
たところ、現像時にオーバーエツチングとなり、寸法精
度130%で、レジスト剥離時皮膜クラックが発生した
0寸法精度を100±5%以内に収めるためにパドル現
像の時間を種々検討したが1回あたりの現像時間は14
秒から15秒の間で僅か1秒間しかないことがわかった
。またプリベーク条件を130℃1分間から140°C
1分間に変更したが、寸法精度を100±5%以内に収
めることのできる現像時間は1回あたり17秒から20
秒の間で3秒間しかなかった。
比較例2 ポリアミック酸を合成する方法は全て実施例1の方法と
同様に実施した後、イミド閉環度を調整するための加熱
処理を100 ’Cで3時間実施した。
その結果得られたポリイミド前駆体の分子量はGPC測
定の結果、M n : 11,000、M w : 2
3.000であった。またこのもののIRスペクトルを
測定したところ17B<1cm″1にイミド環のカルボ
ニル基に基づ(吸収が認められたので、1480cm−
’の芳香環のC=Cに基づく吸収を基準にして吸光度比
を求め、100%完全にイミド閉環させた樹脂のIRス
ペクトルの吸光度比との比較から、イミド閉環率を算出
した。その結果イミド閉環率は35%であったが全く同
一のサンプルのIRスペクトルを測定し直して求めた値
は42%となった。
一方、同一サンプルのNMRスペクトルを2回測定して
イミド閉環率を算出したが、43.4%と44.0%で
あった。このようにイミド閉環率測定についてはその精
度の点においてもNMR法による方が優れていることが
判明した。
また、このようにして得られたポリイミド樹脂φ 前駆上から実施例1と同様の方法でポリイミドパターン
を得ようとしたが、1回あたりの現像時間を40秒にし
ても現像残りが生じた。その一方でパターンのサイドの
部分は浸食され、寸法精度は110%となってしまった
現像残りの発生を防ぐためにプリベーク温度を100 
’C以下まで下げたが依然として現像残りは生じており
、さらに温度を下げていくと完全に溶媒が揮散せず、フ
ォトレジストを均一に塗布することができない状態とな
った。
〔発明の効果〕
本発明の方法に従い、イミド閉環度の調整されたポリイ
ミド樹脂前駆体を用いると、現在主流になりつつあるイ
ンライン加工によってポリイドパターンの形成が生産性
よく容易に行なえるばかりか、従来のポリアミック酸を
用いると、寸法精度の良好なパターンをえるためにはか
なり狭い範囲にしかなかった適正現像時間の幅が著しく
広がり、信鎖性の高いポリイミドパターンを再現性良く
得ることができるようになったものである。また比較例
2からも明らかなように、イミド閉環率の測定について
はその精度からもIR法はNMR法による方が優れてお
り、厳密なイミド閉環率のコントロールの確認に適して
いることが判明した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるイミド閉環度の調整されたポリイ
ミド樹脂前駆体の’H−NMRスペクトルである。 図中a、b、cで示されたプロトンは本発明のポリイミ
ド樹脂前駆体の構成成分の一つである、4.4°−ジア
ミノジフェニルエーテルの芳香族プロトンの一部である
が、それぞれの面積比が本発明の特許請求の範囲第1項
記載の式(III)、(1〕、(II)のモル分率ns
 l、mの比に等しい。 第1図 化学シフト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式〔 I 〕〜〔III〕で示される成分から
    なりそれぞれのモル分率をl、m、nとしたとき、イミ
    ド閉環率χが(イ)式で与えられ、χの値が5〜40(
    %)であり、平均重合度P=1/3(l+m+n)が5
    〜30000であることを特徴とするポリイミド樹脂前
    駆体。 χ=[(1/2)l+m]/[l+m+n](イ)▲数
    式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 (式中Aは炭素原子6ケからなる芳香環を少なくとも1
    ケ含有する4価基を意味し、芳香環に接続する4ケのカ
    ルボニル基のうち2組ずつが互いに芳香環の隣接する炭
    素原子に接続し、Bは炭素原子6ケからなる芳香環を少
    なくとも1ケ含有する2価基を意味する。)
  2. (2)前記イミド閉環率χが核磁気共鳴分光法で決定さ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリ
    イミド樹脂前駆体。
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