JPH02125050A - 建築構造物の横葺き外装構造 - Google Patents

建築構造物の横葺き外装構造

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JPH02125050A
JPH02125050A JP27738588A JP27738588A JPH02125050A JP H02125050 A JPH02125050 A JP H02125050A JP 27738588 A JP27738588 A JP 27738588A JP 27738588 A JP27738588 A JP 27738588A JP H02125050 A JPH02125050 A JP H02125050A
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JP27738588A
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Gantan Funaki
元旦 舩木
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Funaki Shoji KK
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Funaki Shoji KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、建築構造物の横葺き外装構造に関し、さら
に詳しくは、建築構造物における長尺所定幅の薄鋼板材
料、アルミニウム材料などの金属成形板、またはプラス
チック材料などの高分子化合物成形板を用いて、横葺き
型式で葺き上げる屋根構造、もしくは外壁構造のような
横葺き外装構造の改良に係るものである。
〔従来の技術) 般に、この種の建築構造物における金属成形板、または
高分子化合物成形板を用いた横葺き形式による屋根、も
しくは外壁からなる横葺き外装構造(以下、説明を簡略
化するため、主として、相互に係合接続可能な所定の断
面形状に成形された長尺金属薄鋼板を用いる横葺き屋根
構造を対象にして述べるが、当然、このような屋根構造
だけに限定されるものではなく、この発明の技術思想を
適確に判断するためには、記述されている個々のターム
(用語)を、その用いられている性質からして、例えば
、“横葺き屋根板”の概念をより広義の“横葺き外装板
”に、“ルーフ”の概念をより広義の“外装”に、“軒
側および線側”の概念をより広義の“下縁(または下段
)側および上縁(または下段)側”に、“吊子部材”の
概念をより広義の“係着部材”などのように、それぞれ
に読み代えて理解するのを至当とする)においては、従
来の場合、その殆んどのものS葺き上げ型式が、屋根構
造であれば、軒側部分から線側部分へかけて順次に葺き
上げ、また、外壁構造であれば、基礎部分から軒下部分
へかけて順次に葺き上げる。つまり換言すると、下段(
下方)部分から下段(上方)部分へかけて順次に葺き上
げるようにしている。
すなわち、より一層、具体的には、横葺き屋根構造の場
合、防錆用焼付は塗装などを施した所定幅の長尺金属薄
鋼板をロール成形などにより、長平方向に沿った中央部
にルーフ面板部を残して、その−側部側に軒側成形部、
他側部側に線側成形部を賦形成形させた横葺き屋根板を
用い、屋根組み構体の最外部にあって、線杆方向、つま
り、屋根勾配に沿って所定間隔毎に配置されている垂木
部材(ないしはこの垂木部材上に張設された屋根下地)
上にあって、まず、軒側に配される横葺き屋根板の線側
成形部を吊子部材により取付は固定させ、ついで、この
軒側前段での横葺き屋根板の線側成形部に対し、線側に
配される横葺き屋根板の軒側成形部を係合接続させた上
で、さらに、この線側次段での横葺き屋根板の線側成形
部を同様に吊子部材により取付は固定させ、以上の操作
作業を軒側から線側へ繰り返して、所期の横葺き屋根構
造を葺き上げ得るのである。
従って、従来でのこの種の横葺き屋根板を用いる横葺き
屋根構造として原則的に明らかになるのは、前記した如
く軒側から線側へかけて葺き上げられる点に加えて、葺
き上げられた状態における個々の横葺き屋根板の形態が
、その軒側成形部では、軒側何段の吊子部材により垂木
部材上に取付は固定された線側成形部への係合接続のみ
によって係着固定され、線側成形部では、吊子部材によ
って垂木部材上に取付は固定される。つまり、換言する
と、個々の横葺き屋根板は、上段(上方)においてのみ
垂木部材上に直接、取付は固定されており、下段(下方
)においては、係合部を介して間接的に垂木部材上に取
付は固定されることであり、またこれは、外壁構造の場
合についても全く同様である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記のようにして構成される従来の横葺
き外装構造においては、その葺き上げ施工が、屋根構造
であれば、軒側から線側にかけてなされ、外壁構造であ
れば、下段側から上段側にかけてなされるために、例え
ば、比較的勾配の緩やかな横葺き屋根構造の場合には、
既に葺き込まれている部分、つまり、既設部分となる軒
側対応の屋根板面を−々に踏み付けた状態でなければ、
これよりも線側の屋根面を葺き上げることができず、ま
た、勾配が比較的急峻な横葺き屋根構造の場合には、屋
根該当面に接近して作業足場を組み上げ、これを足掛り
として作業するが、このときにも、作業位置よりも下方
に既設部分が存在することから、作業中、または、葺き
上げ終了後の足場解体時などに、あやまって作業工具な
どをとり落したりすると、必然的にこの既設の屋根面を
崩形または変形させて損傷する惧れがあると云う不利を
有しており、さらに、このように軒側(下段側)から線
側(上段側)にかけて横葺き屋根板を葺き上げてゆくも
のでは、例えば、屋根面自体が比較的大きな面積を有す
るものであったり、あるいは、作業中に降雨に遭遇した
りして、複安芸作業を一旦、中断せざるを得ないときな
どには、最も肝心な屋根面の線側上部が葺き上げきれず
にとり残されていることから、建築構造物内部への雨の
吹き込みを避けることができず、かつまた、葺き上げ途
上にある既設屋根面の全体を保護シートなどで養生する
必要があった。
そしてまた、屋根面の葺き上げ完成後にあっても、個々
の横葺き屋根板が2その上段(上方)においてのみ屋根
下地側に直接、取付は固定され、下段(下方)にでは、
単に係合部を介して間接的にのみ取付は固定されている
に過ぎず、しかも、各屋根板の相互間は、軒側、ひいて
は下段側に向けて段状に突出する接合端面を有しており
、屋根面に沿って吹き上げられる風雨が、この突出端面
に直接2強力に吹き当てられ、かつ吹き抜けることにな
るために、同端面の上部側に位置して間接的にのみ取付
は固定されている下段軒側(下方)が引き剥され易く、
また同時に、同突出端面、殊にその屋根面に接して接合
面を有していると、同接合面からの浸水を生じ易いなど
の問題点を有するものであった。
従って、この発明の目的とするところは、従来例装置で
のこのような問題点に鑑み、下縁側および上縁側成形部
を形成した横葺き外装板を用いる建築構造物の外装構造
において、横葺き外装板を上部側から下部側へかけて葺
き上げ得るようにした。この種の建築構造物の横葺き外
装構造を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
首記目的を達成させるために、この発明の第1の発明に
係る建築構造物の横11き外装構造は、長子方向に沿っ
た中央部に面板部を残して、−側部側には、内部に係合
部を形成した下縁側成形部を垂下させ、他側部側には、
外部に係合部を形成した上縁側成形部を立ち上げてなる
横葺き外装板を設け、建築構造物の下地面に対して、上
段側で横方向に配される横葺き外装板の下縁側成形部を
、下面内側に係合空間を開口させて取付は止着させると
共に、この下段側横葺き外装板の下縁側成形部に、下段
側に配される横葺き外装板の上縁側成形部を、下面開口
から挿入して再係合部を相互に係合接続させ、かつこの
下段側横葺き外装板の下縁側成形部を、同様に取付は止
着させ、これを繰返して横葺き外装板を上段側から下段
側へ順次に葺き上げ得るようにしたことを特徴どするも
のである。
また、この発明の第2の発明に係る建築構造物の横葺き
外装構造は、長手方向に沿った中央部に面板部を残して
、−側部側には、内部に係合部を形成した下縁側成形部
を垂下させ、他側部側には、外部に係合部を形成した上
縁側成形部を立ち上げてなる横葺き外装板を設け、建築
構造物の下地面に対して、上段側で横方向に配される横
葺き外装板の下縁側成形部を、下面内側に係合空間を開
口させるようにして、係着部材により引き留め止着させ
ると共に、このF役作横罫き外装板の下縁側成形部に、
上段側に配される横葺き外装板の1縁側成形部を、下面
開口より挿入して再係合部を相互に係合接続させ、かつ
この下段側横葺き外装板の下縁側成形部を、同様に係着
部材によって引き留め止着させ、これを繰返して横葺き
外装板を上段側から下段側へ順次に葺き上げ得るように
したことを特徴とするものである。
さらに、この発明の第3の発明は、第1の発明において
、横葺き外装板の下縁側成形部には、少なくとも垂下部
を垂下させ、この垂下部の下側の折り返し縁を内側に折
曲した突き合せ部による内部係合部を形成させ、また、
上縁側成形部には、少なくとも前記垂下部に対応する立
ち上り部を立ち上げ、この立ち上り部の上側の折り返し
縁を外側に折曲して、前記突き合せ部を受け入れて係合
する受け入れ抱持部による外部係合部を形成させたもの
であり、第4の発明は、第2の発明において、横葺き外
装板の下縁側成形部には、少なくとも垂下部を垂下させ
、この垂下部の下側の折り返し縁を内側に折曲した突き
合せ部による内部係合部を形成させ、また、上縁側成形
部には、少なくとも前記垂下部に対応する立ち上り部を
立ち上げ、この立ち上り部の上側の折り返し縁を外側に
折曲して、前記突き合せ部を受け入れて係合する受け入
れ抱持部による外部係合部を形成させ、さらに、下地ト
に固定する係着部材には、前記下縁側成形部の下面内側
に係合空間を開口させるようにして、内部から係着する
係止部を形成したものであり、第5の発明は、第2の発
明において、横葺き外装板の下縁側成形部には、少なく
とも垂下部を垂下させ、この垂下部の下側の折り返し縁
を内側に折曲した突き合せ部による内部係合部を形成さ
せ、また、上縁側成形部には、少なくとも前記垂下部に
対応する立ち上り部を立ち上げ、この立ち一トリ部の上
側の折り返し縁を外側に折曲して、前記突き合せ部を受
け入れて係合する受け入れ抱持部による外部係合部を形
成させ、さらに、下地上に固定する係着部材には、前記
下縁側成形部の下面内側に係合空間を開口させるように
して、内部から係着する係IL部と、下縁側成形部に係
合接続される上下縁側成形部を押止する押止部とを形成
したものである。
さらにまた、この発明の第6の発明は、第1ないし第5
の発明において、上段側横葺き外装板の下縁側成形部の
内部係合部に、上段側横葺き外装板の上縁側成形部の外
部係合部を、下縁側成形部の下面開口を通して係合接続
させた上で、面板部の内側から、この係合接続状態を保
持する断熱材などの下地部材を挿入したものであり、第
7の発明は、第2.第4.第5の発明において、上段側
横様き外装板の下縁側成形部の内部係合部に、上段側横
葺き外装板の上縁側成形部の外部係合部を、下縁側成形
部の下面開口を通して係合接続させた一層で、面板部の
内側から、この係合接続状態を保持する断熱材などの下
地部材を、係着部材に形成した載置段部間に跨って挿入
したものであり、第8の発明は、第2.第4.第5の発
明において、係着部材に載置段部を形成させて、この載
置段部上に係合接続対応部分を位置決め載置し得るよう
にしたものであり、第9の発明は、第1ないし第8の発
明において、横葺き外装板の内面適所には、下縁側成形
部および上縁側成形部を含むト下方向に補強板を併設さ
せたものである。
〔作  用〕
すなわち、この発明の第1の発明においては、長子方向
に沿った中央部に面板部を残し、−側部側にあっては、
内部に係合部を形成した下縁側成形部を垂下させ、他側
部側にあっては、外部に係合部を形成した上縁側成形部
を立ち上げ、相対的に隣接する相互間で下縁側成形部に
上縁側成形部を係合接続し得るようにした横葺き外装板
を設けたので、建築構造物の下地面上に、上段側の横葺
き外装板を、下縁側成形部でその下面内側に係合空間が
開[■されるように取付は止着させておき、この上段側
横葺き外装板の下縁側成形部に対し、上段側横葺き外装
板の上縁側成形部を、その上面間[Iから挿入させて、
これらの両係合部を相互に係合接続させ得る。すなわち
このようにして、個々の横葺き外装板をト段側から下段
側にかけて葺き一層げることができ、かつ葺き上げた状
態では、建築構造物の下地面上にあって、下縁側成形部
を直接、取付は得ると共に、相互に係合された係合突き
合せ部を、下段側に向けられる接合端面での面板部から
立ち」−げられた上部に位置させ得るのであり、第2の
発明によっては、建築構造物の下地面に対して、横葺き
外装板の下縁側成形部を係着部材によって一層強固に取
付は固定し得るのである。
また、第3の発明においては、横葺き外装板の下縁側成
形部に、少なくとも垂下部を垂下させた上で、この垂下
部の下側の折り返し縁を内側に折曲して突き合せ部によ
る内部係合部を形成させ、上縁側成形部に、少なくとも
垂下部に対応する立ち上り部を立ち上げ、この立ち上り
部の上側の折り返し縁を外側に折曲して、突き合せ部を
受け入れて係合する受け入れ抱持部による外部係合部を
形成させであるために、下縁側成形部の内部係合部に対
する上縁側成形部の外部係合部の係合接続を確実にし得
るのであり、第4および第5の発明においては、係着部
材に係止部を形成して、下縁側成形部の内部係合部を内
部から係着、および同内部係合部の内部からの係着と、
上縁側成形部の外部係合部の内部からの押止とをなし得
るようにしたから、これらの内部係合部の係着状態、お
よび内部係合部の係着状態と、外部係合部の係合状態と
の保持、確保を一層効果的に行なうことが可能になる。
さらに、第6の発明においては、上段側横葺き外装板の
下縁側成形部の内部係合部に、上段側横葺き外装板の上
縁側成形部の外部係合部を係合接続させた上で、面板部
の内側から断熱材などの下地部材を挿入させるようにし
たので、これらの内部、外部の各係合部での係合接続状
態を良好に保持し得るのであり、第7の発明においては
、係着部材に形成した載置段部間に跨って、断熱材など
の下地部材を挿入させるようにしたから、この下地部材
の挿入のための位置決めを確実になし得るのであり、第
8の発明においては、係着部材に載置段部を形成させ、
この載置段部上に下縁側成形部の内部係合部に対する上
縁側成形部の外部係合部の係合接続対応部分を位置決め
載置させるようにしたので、これらの内部、外部の各係
合部での係合接続状態を一層、良好かつ確実に保持し得
るのであり、第9の発明においては、横葺き外装板の内
面適所に、下縁側成形部および上縁側成形部を含んで上
下方向に補強板を併設させるようにしたから、横葺き外
装板自体の強度を向上させることができるのである。
(実 施 例) 以下、この発明に係る建築構造物の横葺き外装構造、こ
の場合には、横葺き屋根構造の各別の実施例につき、第
1図ないし第28図を参照して詳細に説明する。
第1図は第1実施例構成による横葺き屋根板および吊子
部材を適用して、後述する施工行程を経て葺き上げられ
た基本的な形態での横葺き屋根構造を示す断面斜視図で
あり、また、第2図は同上横罫き屋根構造に用いる横葺
き屋根板を示す部分斜視図、第3図および第4図は第1
図m部および■部のそれぞわ拡大断面図、第5図は同上
横罫き屋根構造における垂木部材と吊子部材との組み合
せを示す拡大斜視図である。
これらの第1図ないし第5図に示す基本的な形態での横
葺き屋根構造において、建築構造体における屋根組み構
体(1)上には、第1図に示されているように、屋根面
に対応して複数本からなる通常の母屋部材(2a)およ
び線側立ち上り部となる母屋部材(2b)が配設される
と共に、面者の母屋部材(2a)トにあって、軒棟方向
に所定間隔を介して横断面C字形状(もしくは、横断面
ハツト形状、その他のフランジ部を段付きにした横断面
形状)をした、いわゆるライトゲージ・チャンネル部材
からなる複数本の垂木部材(3)を架設させてあり、こ
れらの各垂木部材(3)上には、線側立ちトリ部として
の母屋部材(2b)側から軒側部分に向け、木毛板など
の下地断熱材(5)を介して横葺き屋根板(4)、すな
わちこ1では、第1実施例構成による横葺き屋根板をし
て、これに対応する吊子部材(8)により順次段階的に
横葺き屋根構造を葺き上げるのである。
こ)で、前記第1実施例構成による横葺き屋根板(4)
としては、第2図に示されているように、例えば、防錆
用焼付は塗装などを施した所定幅の長尺金属薄鋼板を用
いて、この金属薄鋼板をロール成形などにより、長手方
向に沿った中央部にルーフ面板部(101)を残して、
その−側部側に軒側成形部(+02) 、他側部側に線
側成形部(+03)をそれぞれに連続して賦形成形させ
ると共に、これをその長平方向で所定の単位長さに切断
して使用するもので、通常の場合、この長手方向での切
断端部の相互は、その横葺き屋根構造の葺き上げ時にあ
って、従来からよく知られている通りに、個々の切断端
部を受け入れる接続部材、いわゆる捨て板部材と、この
接続状態で外部から被嵌係合される接続カバ一部材とに
より、あらためて接続結合される。
こ1で、前記軒側成形部(102)にあっては、前記ル
ーフ面板部(101)の−側部側から、頭頂部をやき斜
め外側下方に折曲させた上で、下方に垂下部(l + 
りを垂下させると共に、この垂下された下部の上部折り
返し縁(112)を内側に折り返して上部折り返し部(
+13)とし、かつこの上部折り返し部(I+:1)か
ら、上方に向う段部(114)を介してはメ平行に所定
長さの突き合せ部(115)を延長形成させである。
また、前記線側成形部(103)にあっては、前記ルー
フ面板部(+01)の他側部側から、立ち上り部(15
1)を立ち上らせた上で、その上部を前記上部折り返し
縁(112)に対応して突き当てる下部折り返し縁(1
52)としておき、かつこの下部折り返し縁(152)
を外側に折り曲げて、前記上部折り返し部(1]’3)
および段部(114)に対応する下部折り返し部(15
3)および段部(+54)をそれぞれに形成させると共
に、前記突き合せ部(115)を受け入れて抱持する受
け入れ部(155) 、抱持部(156)をそれぞわに
形成させ、さらに、この抱持部(156)を1方に弯曲
させて上部突出部(157)とし、かつその先端を下方
に折曲して先端縁(158)を突出形成させてあり、こ
れらの軒側成形部(102) 、および棟側成形部(+
03)によって、相互に係合接続可能な、いわゆるハゼ
部を形成している。
そして、前記第1実施例構成による各横葺き屋根板(4
)のそれぞれを相互に係合接続させて屋根組み構体(+
)の各垂木部材(3)上に取付は固定させるための吊子
部材(8)としては、第5図に示されているように、取
付は基板部(201)を有しており、この取付は基板(
201)からは、上方に立ち上り部(202)を立ち上
げたトで、基板側に折曲した頂面支持部(203) 、
これを下方に折曲した端面支持部(204) 、および
さらにこれを内側に折り返した押え部(205)をそれ
ぞれに形成すると共に、取付は基板(201)の延長端
部(201a)には、−組の係合穴(206) 、 (
206)を開穿させたものであって、この吊子部材(5
)は、首記重木部材(3)の頂面に切り起した一組の係
止片部(31)、(31)に各係合穴(206) 。
(206)に挿入、かつかしめ付は固定(必要に応じて
は、ボールド・ナツトにより固定)し得るようにしたも
のである。
しかして、この第1実施例構成による横葺き屋根板(4
)は、第6図ないし第8図に示されているようにして屋
根構造に葺き上げる。
第6図(a)ないしくd)は同上葺き上げのための組み
付は施工々程を順次に示す工程略図であり、第7図およ
び第8図は葺き上げ中間工程を示すそれぞれに説明図で
ある。
すなわち、これらの第6図ないし第8図において、まず
、線側立ち上り部となる母屋部材(2b)の立ち−Fり
面(2C)上には、ビスなどによって係止部材(6)、
雨除は板(7)を取付けておき、この係止部材(6)の
折り返された端縁に対して、最上段となる横葺き屋根板
(4)での線側成形部(+03)の受け人れ部(155
) 、および抱持部(156)を巻き込むように係止し
て接続させ(第6図(a))ると共に、かつこの状態で
、ルーフ面板部(101)の下面と垂木部材(3)の上
面との間に、下地断熱材(5)、こぎでは、個々の横葺
き屋根板(4)での面板傾斜角度に対応して断面楔状に
形成された下地断熱材(301)の幅狭くされた端部側
(302)を挿入することで、こ\での母屋部材(2b
)に対する線側成形部(1,03)の係合接続を下方か
らの押しトげにより確保し、同時にこの下地断熱材(3
01)自体を同ルーフ面板部(+01)の下方への押し
付けにより挟圧して配置支持させる(同図(b))。
ついで、前記横葺き屋根板(4)での軒側成形部(+0
2)の上部折り返し部(113)に対して、吊子部材(
8)の先端部を巻き込むようにして挿入させ、その端面
支持部(204)を当接させると共に、これを段部(1
14)に突き当て\係止させ、かつ頂面支持部(203
)によってルーフ面板部(+01)の軒側内面、端面支
持部(204)によって軒側成形部(102)の垂下部
(II+)の内面をそれぞれに支持させた上で、この吊
子部材(8)の取付は基板部(201)を、前記したよ
うに垂木部材(3)の頂面上にかしめ付は固定させる(
同図(C))。
その後、このようにして取付は固定された上段側の前記
横葺き屋根板(4)での軒側成形部(102)の突き合
せ部(115)に対し、下段側の横葺き屋根板(4)で
の線側成形部(103)の受け入れ部(155) 。
および抱持部(156)を巷き込ませるようにして、こ
れらの上段側の軒側成形部(102)に下段側の線側成
形部(+03)を係合接続させるのである(同図(d)
および第7図))。
すなわち9以上の組み付は操作9作業工程を順次に繰り
返すことによって、最終的に係合接続された状態は、線
側立ち上り部にあって第3図に示した通りになり、かつ
これ以後の各段係合接続部にあって第4図に示した通り
になるもので、この第1実施例構成による個々の横葺き
屋根板(4)をして、対応する吊子部材(8)の介在係
止により、所期通りに線側から軒側へかけて頗る簡単に
葺き上げることができる。
なお、首記組み付は操作に際しては、第8図にホされて
いるように、前記吊子部材(8)によって垂木部材(3
)上に止着されるところの、上段線側での軒側成形部(
102)に対し、次の段階で葺き上げる下段軒側での線
側成形部(+03)の二点鎖線および一点鎖線によって
示す挿し込み9回動および引き込みの各操作を、容易か
つ順当に行なわせるために、その該当部分での、のちに
減圧空間となる空間部(10)の広さを十分な余裕で形
成しておくことが望ましい。
従って、前記のようにして葺き上げられる第1図ないし
第8図に示した第1実施例構成の場合にあっては、各段
における横葺き屋根板(+01)は、その上段での軒側
成形部(102)側、つまり換言すると、風雨が直接、
吹き当てられ、かつ吹き抜ける軒側成形部(102)側
に対し、下段での線側成形部(+03)が緊密な状態で
強固に係合接続されると共に、屋根組み構体(1)側の
垂木部材(3)に固定された吊子部材(8)により確実
に取付は止着されることになる。
このために、−面では、その葺き上げ施工に際し、従来
のような通常での軒側から線側にかけて葺き上げ施工す
るもの、すなわち、既設部分となる軒側対応での屋根板
面を−々に踏み付けて行なわざるを得ない作業とは異な
って、この第1実施例構成の場合1棟側から順次1軒側
にかけて葺き上げ施工できるようになることから、既設
部分となる線側対応での屋根板面を踏み付けずに、その
葺きFげ作業を行なうことが可能で、しかも併せて、作
業環境次第によっては、予め組み上げられている作業足
場をして、各段での葺き上げ終了毎に、その対応部分を
解体させながら作業し得るのであり、一方、他面では、
完成後、屋根面に沿い吹きあげられて段部状に突出され
ている係合接続部に吹き当てられ、かつ吹き抜ける風雨
などの外部から加えられる圧力に対して、この係合接続
部が、従来のように、その下方部分である線側成形部の
みを吊子部材で引き留め係止していて、その上方部分で
ある軒側成形部が、この外力で引き剥される惧れのある
ものとは異なって、この第1実施例構成の場合、係合接
続部での上方部分である軒側成形部(+02)側を直接
、吊子部材(8)によって引き留め係止しているために
、同上方部分である軒側成形部(102)側は勿論、下
方部分である線側成形部(10:])についても十分な
引き留め力を作用させ得て、これらの外力による引き剥
れを確実に防止し得るのである。
そしてまた、各段の係合接続部においては、上段側での
軒側成形部(+02)の垂下部(Ill)と、下段側で
の線側成形部(10:])の立ち上り部(15])とが
面一(必要に応じては、線側成形部(103)に対して
、軒側成形部(102)がオーバーハングする状態とし
てもよい)にされ、かつこれらの両部対応の一上部折り
返し縁(112)と下部折り返し縁(152)とが突き
当てられて係合突き合せ部(191)が、下段側でのル
ーフ面板部(101)の上部に立ち上った位置に形成さ
れることになる。
このために、横葺き屋根板(+01)でのルーフ面板部
(+02)面に沿って吹き上げられる風雨に対する受圧
部の関係は、次のようになる。
すなわち、こ\での受圧面としてのルーフ面板部(10
1)上での風雨圧の影響下に曝されることになる突出部
高さ、ひいては、相互に係合接続される上段軒側、下段
棟側での各成形部(102) 、 (103)の全体の
高さは、一連にされた垂下部(111)と立ち上り部0
51)との高さに等しく、また、これらの各成形部(1
02) 、 (103)での内部に連通されることにな
る外部への露出部は、垂下部(Ill)での上部折り返
し縁(+12)と立ち上り部(151)での下部折り返
し縁(152)との線接触で突き当てられた係合突き合
せ部(191)に該当し、かつこの係合突き合せ部(1
9+)については、下段側のルーフ面板部(+01) 
、):に接して直角に立ち上る内角部での隅角には存在
せずに、全体としての立ち上り受圧部の中程に位置され
る。
仇って、このためにルーフ面板部(+01)面に沿って
吹き上げられる風雨は、−旦、必然的にこのルーフ面板
部(+01)面から立ち上った内角部での隅角に集中し
て吹き当てられることになるが、こSでは、この隅角が
、下段側の線側成形部(+03)での立ち上り部(+5
1)の基部に該当しており、かつこの立ち上り部(15
1)の基部にあっては、内部に連通される何等の露出部
も存在していないために、こSでの基部に吹き当てられ
る風雨は、単にその立ち上り部(151)に突き当って
上方に跳ね返り、かつ左右長手方向に流れることになる
つまり、このようにして、この第1実施例構成の場合に
おいては、上段軒側、下段棟側での各成形部(102)
 、 (103)の係合突き合せ部(191)に対する
風雨圧の影響が十分に緩和され、まして、この係合突き
合せ部(191)か、それぞれの各折り返し縁(112
) 、 (152)を相互に線接触させて形成してあっ
て、しかも、その内側に減圧空間部(10)が形成され
ていることから、その係合突き合せ部(+91)からの
毛細管現象を含めた雨水、ならびに、砂。
&、 II埃などの浸入を良好かつ効果的に阻止できる
のであり、また併せて、立ち上り部(151)の基部に
は、風雨時に雨水が集中して流れるために、同基部への
これらの砂、泥、塵埃などの堆積もなく、屋根面の汚れ
についてもまた、これを良好に防止できるのである。
次に、第9図および第10図は前記第1実施例構成を変
形した第2および第3実施例構成によるそれぞれに係合
接続部の形態を示す拡大断面図であって、一方の第9図
に示す第2実施例構成の場合、前記吊子部材(8)の頂
面支持部(203)によっては、前記と同様に、軒側成
形部(102)の内面を直接、支持させると共に、その
先端係止部(207)によっては、線側成形部(103
)の突出縁(158)を直接、係止させるようにしたも
のであり、他方の第10図に示す第3実施例構成の場合
は、前記下地断熱材(301)を排除すると共に、吊子
部材(8)の頂面支持部(203)に線側成形部(10
3)の突出縁(+58)を直接、当接させるようにした
もので、これらの第2.第3の各実施例構成においても
、第1実施例構成の場合とは輩同様な作用、効果が得ら
れるほか、第2実施例構成では、上段軒側、下段線側で
の各成形部(102) 、 (103)のなお−層1強
力な引き留め止着をなし得られ、第3実施例構成では、
下地断熱材(3旧)を省略することで、構造の簡略化、
ならびに施工作業の容易化を図り得るのである。
また、第11図および第12図は第4および第5実施例
構成によるそれぞれに係合接続部の形態を示す拡大断面
図であり、第13図は第5実施例構成における吊子部材
と垂木部材との組み合せを示す斜視図である。
まず、第11図に示す第4実施例構成においては、首記
横罫き屋根板(4)での軒側成形部(102)にあって
、内方に形成された段部(114)の先に、上部折り返
し部(II:l)とはy平行に折曲された突き合せ部(
+21)を延長させた上で、これを下方に立ち下げて立
ち下り部(122)および下部の後部突出部(+23)
を形成させると共に、これを上部折り返し縁(112)
に対応する位置よりも前方で、かっこの上部折り返し縁
(112)との間に所定の間隔を距でるように折り返し
て取付は部(124)とし、さらに、その中間段部(+
25)を経た先端に前部突出部(126)を縁曲げした
ものである。
また、前記線側成形部(103)にあっては、外方に形
成された受け入れ部(+55)の先を、立ち上げて立ち
上り部(+61)とした上で、その上部を前記突き合せ
部(121)に対応して突き当て支持させる突き合せ支
持部(162)としである。
さらに、前記垂木部材(3)に関しては、上段側の軒側
成形部(102)に形成されている後部、前部の各突出
部(123) 、 (126)のそれぞれを受け入れて
係止する後部、前部の各係止部(32) 、 (33)
を切り起し形成させたものである。
従って、この第4実施例構成の場合には、上段の横葺き
屋根板(4)での軒側成形部(102)の後部、前部の
各突出部(123) 、 (126)を垂木部材(3)
−ヒの後部、前部の各係止部(32) 、 (33)に
引き留め係着させた状態で、その上部折り返し縁(11
2)と折り返して取付は部(124)との間から、下段
の横葺き屋根板(4)での線側成形部(103)を挿入
させると共に、その上部折り返し部(113)に下部折
り返し部(153)を、突き合せ部(121)に突き合
せ支持部(162)をそれぞれに当接支持させ、かつ上
部折り返し縁(112)と下部折り返し縁(152)と
を突き当てることで、これらの間を係合突き合せ部(1
91)とすることができるものであり、従って、この第
4実施例構成においても、前記第1実施例構成の場合と
は輩同様な作用、効果を得られるほか、こ)では、上段
の横葺き屋根板(4)での軒側成形部(102)の延長
部分によって、吊子部材(8)を兼用、すなわちこの吊
子部材(8)を省略し得るのである。
続いて、第12図に示す第5実施例構成においては、前
記横葺き屋根板(4)での軒側8棟側の各成形部(10
2) 、 (103)をして、前記第4実施例構成の場
合と全く同様に形成させると共に、さらに、前記吊子部
材(8)と垂木部材(3)との組み合せに関しては、第
13図に示されているように、吊子部材(8)において
、取付は基板部(211)の後部。
前部相当側に後部、前部の各係止部(212) 、 (
213)を形成させ、かつ同取付は基板部(211)面
に前後−組の各係止穴(214) 、 (214)を開
穿させておき、また、垂木部材(3)において、前記−
組の各係止穴(214) 、 (214)を係着させる
ための、こ\でも、前後−組の各係止片部(34) 、
 (34)を切り起したものである。
従って、この第5実施例構成の場合には、前記垂木部材
(3)上の各係止片部(:]4) 、 (34)により
、前記吊子部材(8)の各係止穴(214) 、 (2
14)を係着固定させておき、この状態で、前記上段の
横葺き屋根板(4)での軒側成形部(102)の後部、
前部の各突出部(123) 、 (126)をして、吊
子部材(8)上での後部、前部の各係止部(212) 
、 (213)に引き留め係着させることができるもの
で、この第5実施例構成においては、吊子部材(8)を
必要とはするものN、@記第4実施例構成の場合と同様
な作用。
効果を得られる。
また、第14図は第6実施例構成による係合接続部の形
態を示す拡大断面図であり、第15図はこの第6実施例
構成における吊子部材を取り出して示す斜視図、第16
図は同上吊子部材の別個を示す側面図である。
すなわち、この第14図に示す第6実施例構成において
は、面記横罫き屋根板(4)として、前記第1実施例構
成の場合と全く同様に軒側2棟側の各成形部(+02)
 、 (+03)を形成した形態のものを用い、また、
前記吊子部材(8) としては、取付は基板部(221
)から、下部側に前記した後部相当の後部突出部(22
2)を有する下部σち上り部(223> 、この上部に
中間載置段部(224)を介して上部立ち上り部(22
5)をそれぞれ上方に立ち上げた上で、基板側に折曲し
た頂面支持部(226)、これを下方に折曲した端面支
持部(227)、およびこれを内側に折り返した押え部
(228) 、それにこれを上方に折曲した係止部(2
29)をそれぞれに形成すると共に、取付は基板(22
1)の延長端部(221a)に係合穴(230)を開穿
させたものを用いるものである。
そして、この第6実施例構成の場合には、前記した第1
実施例構成での組み上げ操作に際し、上段側の横葺き屋
根板(4)の内側に挿入される下地断熱材として、こき
では断面平板状をした下地断熱材(311)を用い、ま
ず、この上段側での横葺き屋根板(4)の軒側成形部(
102)に対するところの、吊子部材(8)による引き
留め係着時にあって、同下地断熱材(311)の前部側
端部(312)をこの吊子部材(8)の中間載置段部(
224)上に載置して支持させるようにすると共に、同
吊子部材(8)ついては、前記した第4.第5実施例構
成におけるのと同様に、垂木部材(3)の頂面に切り起
した後部対応の係止部(32)に一方の後部突出部(2
22)を係止させた上で、他方の係合穴(230)を係
止片部(34)によりかしめ付けて固定させ、ついで、
このように吊子部材(8)によって引き留め係着されて
いる一F段側での横葺き屋根板(4)の軒側成形部(+
02)に対して、次の段階の下段側での横葺き屋根板(
4)の線側成形部(103)を挿入し、その突出縁(+
58)を係止部(229)に係止させるようにして係合
接続させ、その後、この下段側の横葺き屋根板(4)の
内側に同段対応の下地断熱材(:1Il)を押し込み、
かつその後部側端部(313)を先の吊子部材(8)の
取付は基板部(221)上に載置支持させることで、前
記と同様に、この上段側での軒側成形部(+02)に対
する下段側での線側成形部(103)の係合接続状態を
確保するのである。
従って、この第6実施例構成においても、前記′:jI
J1実施例構成の場合と同様な作用、効果を得られるほ
か、本来、平板状の形態であるべき下地断熱材(311
)を、前記のように断面楔状に成形加工せずに使用でき
るのであり、かつ同時に、吊子部材(8)に中間載置段
部(224)を形成しであることから、上段側での下地
断熱材(311)の前部側端部(312)と、下段側で
の下地断熱材(311)の後部側端部(313)とのオ
ーバーラツプ部分間を離間できて、この下地断熱材(3
11)の相対的な厚さを薄くし得るのである。なお、こ
の前部側端部(312)と後部側端部(3!:])との
オーバーラツプ部分間を離間させないようにするために
は、第16図に示すように、これらの面部側端部(31
2)と後部側端部(31’ll)とで中間載置段部(2
24)を挟むようにすればよい。
次に、第17A図は前記各実施例梼成を集約した一つの
典を的な屋根構造としての第7実施例構成を示すもので
あって、同第17A図(a)は同上横罫き屋根板を示す
斜視図、同図(b)および(C)は同上吊子部材を示す
斜視図および中央断面図、同図(d)は同上垂木部材を
示す要部の斜視図であり、また、第17B図(a)ない
しくf)は同上横罫き屋根板を葺き上げるための組み付
は施工々程を順次に示す工程略図である。
すなわち、第17A図(a)においても、横葺き屋根板
(4)は、前記第1実施例構成の場合と全く同様に、長
手方向に沿った中央部にルーフ面板部(+01)を残し
て、−側部側に軒側成形部(102) 、他側部側に線
側成形部(103)をそわぞれに連続して賦形成形させ
る。
そして、前記軒側成形部(102)にあっては、前記ル
ーフ面板部(101)の−側部側を下方に折曲させて垂
下部(Ill)を形成させると共に、この垂下された下
部の上部折り返し縁(112)を内側に折り返して上部
折り返し部(113)とし、かつこの上部折り返し部(
Ill)から、上方に向う段部(114)を介してはX
平行に所定長さの突き合せ部(115)を延長形成させ
、その端部を縁由げ部(l15a)としである。
また、面記棟側成形部(103)にあっては、前記ルー
フ面板部(101>の他側部側から、立ち上り部(15
1)を立ち上らせた上で、その上部を前記上部折り返し
縁(+12)に対応して突き当てる下部折り返し縁(1
52)としておき、かつこの下部折り返し縁(152)
を外側に折り曲げて、前記上部折り返し部(113)お
よび段部(+14)に対応する下部折り返し部(+53
)および段部(154)をそれぞれに形成させると共に
、前記縁曲げ部(115a)を含む突き合せ部(+15
)を受け入れて抱持する受け入れ部(155) 。
抱持部(15B)をそれぞれに形成させ、さらに、この
抱持部(+56)を−上方に弯曲させて上部突出部(+
57)とし、かつその先端を下方に折曲して先端縁(1
58)を突出形成させたものであり、これらの軒側成形
部(102) 、および線側成形部(103)によって
、相互に係合接続可能な、いわゆるハゼ部を形成してい
る。
また、同第17A図(b)および(C)において、吊子
部材(8)は、取付は基板部(231)を有し、この取
付は基板部(2:11)の後部側対応端部を上方に立ち
トげて下部立ち上り部(232)を形成すると共に、そ
の上部に基板側へ折曲した中間a@段部(2:J:l)
を形成させ、かつこれを再度、上方に立ち上げて上部立
ち上り部(234)を形成させた上で、基板側に折曲し
て頂面支持部(235)とし、これを下方に折曲して端
面支持部(236) 、これを内側に折り返して押え部
(237) 、これを上方に折曲して係I上部(238
)をそれぞれに形成させてあり、さらに、前記取付は基
板(231)での下部立ち上り部(2:12)の折曲縁
を下方に切り下げて、幅が狭くされた頚部(239a)
を介して係合鉤部(239)を下方に突出させ、かつ同
取付は基板(231)での前部側対応の縁部両端に刺爪
(23!a) 、 (231a)を切り起し、同中央に
、係止点を確定して位置決めするための係止凹部(24
0)を形成させたものである。
さらに、同第17A図(d)において、垂木部材(3)
は、左右両側の下方裾部にフランジをもつ横断面チャン
ネル状をなし、この垂木部材(3)の頂面上には、その
長平方向に沿い所定間隔で次のような取付は部を形成す
る。すなわち、後部対応側にあって、前記吊子部材(8
)の係合鉤部(2:19)を挿入する挿入部(36)、
およびこの挿入後の移動によって頚部(239a)を係
止して止着させる平面楔状をした係止部(37)からな
る係合穴(35)を穿孔させ、かつ前部対応側にあって
、頚部(239a)の係止後に係止凹部(240)をか
しめ付は固定させるために切り起された係止爪片(38
)、およびサイズの異なるもの工ための未だ切り起され
ていない予備としての係止爪片(39)をそれぞれに形
成させてあり、これらを1組にしてこの取付は部の所要
組数を順次に形成させたものである。
しかして、この第7実施例構成による横葺き屋根板(4
)は、前記したように、第17B図(a)ないしくf)
に示す手順に従って横葺き屋根構造に葺き上げる。
この場合、こSでは、説明の便宜ト、屋根組み構体(1
)面にあって、個々の各垂木部材(3)が屋根勾配に沿
い、所定のピッチ間隔で差し掛は固定されているものと
し、かつこれらの各垂木部材(3)七には、既に前段階
において、上部線側対応での横葺き屋根板(4)が、断
面平板状の下地断熱材(311)を介在して葺き込まれ
ており、この上部側の横葺き屋根板(4)の軒側成形部
(+02)が、その内部に配される吊子部材(8)によ
って引き留め係止された状態にあるものとする。
そして、このように上部前段線側での横葺き屋根板(4
)を葺き込んだ場合、この横葺き屋根板(4)での軒側
成形部(102)内にあっては、吊子部材(8)の内懐
部分を含めて十分な大きさの空間部に解放されており、
この上部前段線側での吊子部材(8)は、その係合鉤部
(239)が垂木部材(3)での係止部(315)に係
止されると共に、その係止凹部(240)が係止爪片(
38)によってかしめ付は固定され、かつこれから葺き
込もうとする下部軒側での垂木部材(3)七には、未だ
かしめ付は処理されていない係止爪片(38)が突出さ
れたま−になっている。
すなわち、首記状態において、まず最初に、垂木部材(
3)上にあって、当設に用いる下地断熱材(311)を
、その突出したまXの係止爪片(38)に引っ掛けるよ
うにして載置し、これがずり落ちることのないように保
持させておき、こ2で、当設に用いる横葺き屋根板(4
)の線側成形部(103)を両手で把持して、既に葺き
込まれている上部前段軒側での横葺き屋根板(4)の軒
側成形部(102)内。
ひいては、同上部眞段軒側での吊子部材(8)内に斜め
曲方の上方から挿入させ(第17B図(a))、かつそ
の線側成形部(103)での受け入れ部(155) 。
抱持部(156)をして、軒側成形部(102)での縁
曲げ部(115a)を含む突き合せ部(115)に巻き
込むようにして引っ掛け、これを一方の片手で支えたま
工、準備されていた下地断熱材(311)の下部側端部
(312)を、他方の片手で杷持し直して係止爪片(3
8)から引き離して持ち上げた後(同図(b))、これ
を垂木部材(3)の頂面上、こSでは、上部前段軒側で
の吊子部材(8)の取付は基板(231)で上方に押し
上げて、その上部側端部(313)を吊子部材(8)で
の取付は基板(231)と中間載置段部(233)との
間に挿入させた上で、この当設での横葺き屋根板(4)
を−旦9手離して、そのルーフ面板部(l旧)の下面に
よってこの下地断熱材(311)を押し付けるようにす
る(同図(C))。
つまり、この操作により、当設での横葺き屋根板(4)
ついては、その軒側成形部(102)が前段での横葺き
屋根板(4)の線側成形部(103) 、ならびに吊子
部材(8)での係止部(238)にそれぞれに係合され
ているためにずり落ちるようなことはなく、また、当設
での下地断熱材(311)については、前段での吊子部
材(8)の取付は基板(231)と中間載置段部(23
3)間に挿入されると共に、同取付は基板(23])面
の各刺爪(23]a) 、 (2:]1a)およびかし
め付けられている係止爪片(38)に喰い込まれて、同
様にずり落ちるようなことはない。
ついで、前記当設での横葺き屋根板(4)の軒側成形部
(102)を、一方の片f−で再度、その係合部分を中
心にして上方に持ち上げるようにし、今度は、その軒側
成形部(+02)での上部折り返し部(113)の所定
間隔を距てた止着位置毎に、当設に用いる吊子部材(8
)の頂面支持部(235)、端面支持部(2:16)、
押え部(237)および係止部(238)側、つまり、
先端部側を巻き込むように挿入して係合させ(第17B
図(d))、また同時に、前記下地断熱材(3]1)の
下部側端部(:112)を他方の片手で掬い上げるよう
にして、同下部側端部(312)を中間載置段部(2:
13)上に載置させながら、その上部折り返し部(II
:l)に対して、押え部(237)を当接させると共に
、これを段部(114)に突き当てるようにして係合さ
せ、かつ端面支持部(236)によって垂下部(I I
 1)の内面、頂面支持部(235)によってルーフ面
板部(+01)の軒側内面をそれぞれに支持させた上で
、この吊子部材(8)での取付は基板部(201)の下
方に突出された係合鉤部(239)を、垂木部材(3)
の挿入部(314)側から挿入して(同図(e))、こ
れを係止部(315)に係止させ、その後。
この取付は基板部(201)の係止凹部(240)を、
係止爪片(38)によって垂木部材(3)上にかしめ付
は固定させ、このようにして、既設の上部前段軒側での
横葺き屋根板(4)の軒側成形部(+02)に、この場
合、当設での横葺き屋根板(4)の線側成形部(10:
1)を所期通りに係合接続させ得るのである(同図(f
))。
すなわち1以上の組み付は操作9作業工程を順次に繰り
返すことによって、この第7実施例構成による個々の横
葺き屋根板(4)をして、対応する吊子部材(8)の介
在係+Lにより、所期通りに線側から軒側へかけて頗る
簡単に葺き上げることができ、この場合、前段線側での
横葺き屋根板(4)の軒側成形部(103)と次段軒側
での横葺き屋根板(4)の線側成形部(+02)との相
互が、それぞれに吊子部材(8)の介在によって合弁性
的に受け止めかつ加圧されることになるために、双方の
突き当て該当部が加えられている弾力とその反力とによ
り、平面的に強力に密着圧接されて、所期通りの水密性
を発揮できるのである。
従って、前記のようにして葺き上げられる第17A図(
a)ないしくd)に示す第7実施例構成の場合にあって
は、各段における横葺き屋根板(+01)は、その上段
での軒側成形部(102)側、つまり換Jすると、風雨
が直接、吹き当てられ、かつ吹き抜ける軒側成形部(+
02)側に対し、下段での線側成形部(+03)が緊密
な状態で強固に係合接続されると共に、屋根組み構体(
1)側の垂木部材(3)上に固定された吊子部材(8)
により確実に取付は止着されることになり、この第7実
施例構成においても、前記した第1実施例構成の場合と
全く同様に、線側から順次1軒側にかけて葺き上げ施工
できるために、既設部分となる線側対応での屋根板面を
踏み付けずに、その葺き上げ作業を行なうことが可能で
あり、かつ組み上げられている作業足場を各段での葺き
上げ終了毎に順次、解体させながら作業でき、また、完
成後、屋根面に沿い吹きFげられかつ吹き抜ける風雨な
どの外部から加えられる圧力に対して、この横葺き屋根
板(4)が引き剥されるような惧れかない。
そしてまた、これらの各段での係合接続部においては、
上段側の重下部(III)が下段側の立ちトり部(+5
1)よりも前方にオーバーハングされ、同時に、これら
の両部対応の上部折り返し縁(112)から折り返され
た上部折り返し部(113)に下部折り返し縁(+52
)が突き当てられ、下段側でのルーフ面板部(+01)
の上部から立ち上った位置に係合突き合せ部(191)
が形成されているために2横葺き屋根板(lot)での
ルーフ面板部(102)面に沿って吹き上げられる風雨
によるところの、係合突き合せ部(191)に対する風
雨圧の影響が十分に緩和されて、この係合突き合せ部(
+91)からの毛細管現象を含めた雨水などの浸入を効
果的に阻止でき、かつ併せてその水捌きを良好にし得る
のである。
また次に、第18図は前記第1実施例構成において、横
葺き屋根板の強度を向上させるようにした第8実施例構
成による横葺き屋根構造を示す断面図であり、また、第
19図は同上係合接続部の形態を示す拡大断面図、第2
0図は同上補強板を取り出して示す要部の断面斜視図で
ある。
すなわち、この第8実施例構成の場合にあっては、各横
葺き屋根板(4)での相互に係合接続される軒側9棟側
の各成形部(102) 、 (103)を含めた内面と
下地断熱材(5)との間の適所に、線杆方向を通して平
行する個々の補強板(9)を挿入したものであり、この
補強板(9)としては、横葺き屋根板(4)の内面に沿
わせた主体部(401)と、この主体部(401)での
軒側成形部対応側にあって、垂下部([1)に対応する
垂下補強部(402) 、それに、上部折り返し部(1
13)および段部(114)などに対応する軒側係合補
強部(403)のそれぞれと、棟側成形部対応側にあっ
て、立ち上り部(151)に対応する立ち上り補強部(
404)、それに、下部折り返し部(153)および抱
持部(156)などに対応する株制係合補強部(405
)とをそれぞれに形成したものであり、これらの各部(
401)ないしく405)は、それぞれに対応部分に添
設されて該当部の補強をなし、かつまた、その全長に亙
って適宜、リブ部(401a)などを施すことでそれ自
体の強度を高めるようにするのが好ましい。
従って、この第8実施例構成においては、補強板(9)
の介在により係合接続部を含めた横葺き屋根板(4)全
体の強度を格段に向上し得て、同横罫き屋根板(4)の
材料としてのストック時は勿論のこと、横葺き屋根構造
に葺き上げた時点での変形を防止し、前者ストック時に
は、これを使用する際の操作を容易にし、後者葺き上げ
時には、屋根構造自体の変形に伴なう漏水などを未然に
防止し得るのである。
また、第21図は第9実施例構成による係合接続部の形
態を示す拡大断面図であり、第22図はこの第9実施例
構成における吊子部材を取り出して示す斜視図である。
すなわち、この第9実施例構成の場合にあっては、各横
葺き屋根板(4)に関して、相互に係合接続される軒側
1棟側の各成形部(102) 、 (103)を含め、
その係合接続を容易にするために、各部の形成を可及的
に曲面化させたものであり、かつこの曲面化に対応して
通用される吊子部材(8)での該当部分に関しても、次
のように形成させたものである。
この第22図において、吊子部材(8)は、取付は基板
部(251)を有し、この取付は基板部(251)の後
部側対応端部を上方に立ち上げて下部立ち上り部(25
2)を形成すると共に、その上部に基板側へ折曲した中
間載置段部(253)を形成させ、かつこれを再度、上
方に大きく湾曲するように立ち上げて上部支持部(25
4)を形成させた上で、その端部を縁曲げ部(254a
)としてあり、さらに、前記取付は基板(251)での
下部立ち上り部(252)の折曲縁を下方に切り下げて
、幅が狭くされた頚部を介して係合鉤部(25B)を下
方に突出させ、かつ同取付は基板(251)での中央に
、係止点を確定して位置決めするための係止凹部(24
0)を形成させたものである。
従って、この第9実施例構成においては、横葺き屋根板
(4)での相互に係合接続される軒側9棟側の各成形部
(102) 、(103)と、この係合接続部を垂木部
材(3)側に引き留めて係着させる吊子部材(8)での
係止該当部とを、可及的に曲面化させであることから、
その係合接続、ならびに引き留め係着のための各操作を
して、その接続方向に対し通分には移動させることなく
、極めて円滑かつ容易に行なわせることができるもので
、これによって、これらの係合接続部および引き留め係
着部を効果的に小型化し得るのである。
また、第23図は第10実施例構成による係合接続部の
形態を示す拡大断面図であり、第24図はこの第10実
施例構成における吊子部材を取り出して示す斜視図であ
る。
すなわち、この第10実施例構成は、前記第6実施例構
成での吊子部材(8)において、上部立ち上り部(22
5)から、基板側に対応する内方に係合載置段部(24
1)を折り返して突出させ、この係合載置段部(241
)によって、前記縁由げ部(115a)を含む突き合せ
部(115)を受け入れて抱持する抱持部(156)を
含む受け入れ部(155)を、この形態のまSで載置保
持させるようにしたものである。
従って、この第10実施例構成においては、軒側2棟側
の各成形部(+02) 、 (+03)での係合接続該
当部を、その状態で係合載置段部(241)上に受け入
れて載置させるようにしたので、この係合接続をして、
所定位置に位置決めして行なうことができ、かつ同係合
接続を位置ずれさせずに確実になし得るのである。
さらに、第25図は前記第6実施例構成の変形例におい
て、横葺き屋根板の内部に介在される下地断熱材の端部
強度を向上させるようにした第1用例での第11実施例
構成による横葺き屋根構造を示す断面図であり、第26
図は同上第1の縁補強片を取り出して示す斜視図である
。また、第27図は同上第2用例での第12実施例構成
による係合接続部の形態を示す拡大断面図であり、第2
8図は同上第2の縁補強片を取り出して示す側面図であ
る。
すなわち、まず、前者の第11実施例構成の場合にあっ
ては、前記第6実施例構成での第16図に示す変形例お
いて、下地断熱材(5)の後部側端部(313)をして
、吊子部材(8)での取付は基板部(221)と中間載
置段部(224)との間に挿入して介在させる場合、こ
の後部側端部(313)を部分的に包み込むようにして
、十分な弾性を有する第1の縁補強片(521)を装着
させたものであり、この第1の縁補強片(521)は、
やX太き目にされて下側に敷き込まれる下部敷き込み部
(522)と、端部に密着される端部突き当て部(52
3)と、上部を覆う上部覆い部(524)とによって形
成させたものである。
また、後者の第12実施例構成の場合、前記と同様にし
て、十分な弾性を有する第2の縁補強片(531)は、
や1太き目にされて下側に敷き込まれれ、かつ段部(5
33)を介して弾性片部(534)を延長させた下部敷
き込み部(532)と、端部に密着される端部突き当て
部(535)と、立ち上り部(5:17)を上方に立ち
上げ、かつ上部を覆う上部覆い部(526)とによって
形成させたものである。
従って、これらの第1および第2の各実施例構成におい
ては、両者共に、前記吊子部材(8)での取付は基板部
(221)と中間載置段部(224)との間に、下地断
熱材(5)での後部側端部(31:])が緩めに挿入さ
れていたり、あるいは、下地断熱材(5)自体に無理な
荷重が加えられたりして、この下地断熱材(5)に振動
を生じ、これが騒音源になるなど不利を、これらの第1
および第2の各縁補強片(521) 、 (531)に
よって良好に吸収できると共に、併せて、同後部側端部
(313)での縁部の崩壊などを未然に防止できるので
ある。
(発明の効果) 以上詳述したように、この発明によるときは、長手方向
に沿った中央部に面板部を残し、−側部側にあっては、
内部に係合部を形成した下縁側成形部を垂下させ、他側
部側にあっては、外部に係合部を形成した上縁側成形部
を立ち上げ、相対的に隣接する相互間で下縁側成形部に
上縁側成形部を係合接続し得るようにした横葺き外装板
を設けたので、建築構造物の下地面上に、上段側の横葺
き外装板を、下縁側成形部でその下面内側に係合空間が
開口されるように取付は止着させておき、この上段調横
罫き外装板の下縁側成形部に対し、下段側横罫き外装板
の上縁側成形部を、その下面開口から挿入させて、これ
らの再検合部を相互に係合接続させ得る。すなわちこの
ようにして、個々の横葺き外装板をF段調から下段側に
かけて葺き上げることかでき、かつ葺き上げた状態では
、建築構造物の下地面上にあって、下縁側成形部を直接
、取付は得ると共に、相互に係合された係合突き合せ部
を、下段側に向けられる接合端面での面板部から立ち上
げられた上部に位置させ得るのであり、また、建築構造
物の下地面に止着させた係着部材によって、横葺き外装
板の下縁側成形部を引き留め係着させるようにするとき
は、この下縁側成形部、ひいては横葺き外装材を一層強
固に取付は固定し得るのであろ− また、横葺き外装板の下縁側成形部に、少なくとも垂下
部を垂下させた上で、この垂下部の下側の折り返し縁を
内側に折曲して突き合せ部による内部係合部を形成させ
、上縁側成形部に、少なくとも垂下部に対応する立ち上
り部を立ち上げ、この立ち上り部の上側の折り返し縁を
外側に折曲して、突き合せ部を受け入れて係合する受け
入れ抱持部による外部係合部を形成させるようにしたの
で、下縁側成形部の内部係合部に対する上縁側成形部の
外部係合部の係合接続を確実に保持し得るのであり、ま
た、係着部材に係止部を形成して、下縁側成形部の内部
係合部を内部から係着させるようにし、かつ同様に内部
係合部の内部からの係着と、上縁側成形部の外部係合部
の内部からの押1Fとをなし得るようにすれば、これら
の内部係合部の係着状態、および内部係合部の係着状態
と5外部係合部の係合状態との保持、確保を一層効果的
に行なうことが可能になる。
さらに、上段調横罫き外装板の下縁側成形部の内部係合
部に、下段佃1構葺き外装板の上縁側成刑部の外部係合
部を係合接続させた上で、面板部の内側から断熱材など
の下地部材を挿入させるようにすることによって、これ
らの内部、外部の各係合部での係合接続状態を良好に保
持でき、かつまた、係着部材に形成した載置段部間に跨
って、断熱材などの下地部材を挿入させるようにすれば
、この下地部材の挿入のための位置決めをなし得る。つ
まり、位置ずれなどを拘束できて、係合接続状態の保持
をより確実になし得るのであり、さらにまた、係着部材
に載置段部を形成させて、この載置段部上に内部係合部
に対する外部係合部の係合接続対応部分を位置決め載置
させるようにすることによって、これらの内部、外部の
各係合部での係合接続状態をなお一層、良好かつ確実に
保持できるほか、横葺き外装板の内面適所に、下縁側成
形部および一ヒ縁側成形部を含んで上下方向に補強板を
併設させるようにすれば、横葺き外装板自体の強度を向
上させ得るのであり、しかも、全体構造自体についても
、比較的簡単であって製造も容易で、従来と変りない価
格で提供できるなどの優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例構成による横葺き屋根板および吊子
部材を適用して葺き上げられた基本的な形態での横葺き
屋根構造を示す断面斜視図、第2図は同上横罫き屋根構
造に用いる横葺き屋根板を示す部分斜視図、第3図およ
び第4図は第1図■部および■部のそれぞれ拡大断面図
、第5図は同上横罫き屋根構造における垂木部材と吊子
部材との組み合せを示す拡大斜視図、第6図(a)ない
しくd)は同上葺き上げのための組み付は施工々程を順
次に示す工程略図、第7図および第8図は葺き上げ中間
工程を示すそれぞれに説明図であり、また、第9図およ
び第10図は前記第1実施例構成を変形した第2および
第3実施例構成によるそわぞれに係合接続部の形態を示
す拡大断面図であり、また、第11図および第12図は
第4および第5実施例構成によるそれぞれに係合接続部
の形態を示す拡大断面図であり、また、第13図は第5
実施例構成における吊子部材と垂木部材との組み合せを
示す斜視図であり、また、第14図は第6実施例構成に
よる係合接続部の形態を示す拡大断面図、第15図は同
上吊子部材を取り出して示す斜視図、第16図は同上吊
子部材の別個を示す側面図である。 そしてまた、第17A図は前記各実施例構成を集約した
一つの典型的な屋根構造としての第7実施例構成を示し
、同図(a)は同上横罫き屋根板を示す斜視図、同図(
b)および(C)は同上吊子部材を示す斜視図および中
央断面図、同図(d)は同上垂木部材を示す要部の斜視
図であり、また、第17B図(a)ないしくf)は同上
横罫き屋根板を葺き上げるための組み付は施工々程を順
次に示す工程略図である。 さらに、第18図は前記第1実施例構成におい゛て、横
葺き屋根板の強度を向上させるようにした第8実施例構
成による横葺き屋根構造を示す断面図、第19図は同上
係合接続部の形態を示す拡大断面図、第20図は同上補
強板を取り出して示す要部の断面斜視図であり、また、
第21図は第9実施例構成による係合接続部の形態を示
す拡大断面図、第22図は同一ヒ吊子部材を取り出して
示す斜視図であり、また、第23図は第10実施例構成
による係合接続部の形態を示す拡大断面図、第24LA
は同上吊子部材を取り出して示す斜視図であり、また、
第25図は前記第6実施例構成の変形例としての第11
実施例構成による横葺き屋根構造を示す断面図、第26
図は同上第1の縁補強片を取り出して示す斜視図であり
、また、第27図は同上第6実施例構成の変形例として
第12実施例構成による係合接続部の形態を示す拡大断
面図、第28図は同上第2の縁補強片を取り出して示す
側面図である。 l)・・・・屋根組み構体、 2a) 、 (2b)・・・・母屋部材3)・・・・垂
木部材、 4)・・・・横葺き屋根板、 5)・・・・下地断熱材、 (6)・・・・係止部材、 (7)・・・・出陳は板、 (8) ・・・・吊子部材、 (9)・・・・補強板、 (:l+) 、 (34)・・・・係止片部、(32)
 、 (33)・・・・係止部、(35)・・・・係合
穴、 (36)・・・・挿入部、 37)・・・・係止部、 3B) 、 (39)・・・・係止爪片、101)・・
・・ルーフ面板部、 102)・・・・軒側成形部、 103  ・・・・線側成形部、 Ill  ・・・・垂下部、 (112・・・・上部折り返し縁、 (113・・・・上部折り返し部、 (114、(154)・・・・段部、 (115、(121)・・・・突き合せ部、(+15a
)・・・・縁曲げ部、 (+22)・・・・立ち下り部、 (123) 、 (222)・・・・後部突出部、(+
24)・・・・取付は部、 (125)・・・・中間段部、 (+26)・・・・前部突出部、 (151)・・・・立ち上り部、 (152)・・・・下部折り返し縁、 (153)・・・・下部折り返し部、 (155)・・・・受け入れ部、 (156)・・・・抱持部、 (+57)・・・・上部突出部、 (158)・・・・先端縁、 (+61)・・・・立ち上り部、 (162)・・・・突き合せ支持部、 (191)・・・・係合突き合せ部、 (201) 、 (211) 、 (221) 、 (
231) 、 (251)・・・・取付は基板部、 (202)・・・・立ち上り部、 (203) 、 (226) 、 (235)・・・・
頂面支持部、(204) 、 (227) 、 (23
6)・・・・端面支持部、(205) 、 (228)
 、 (237)・・・・押え部、(206) 、 (
230)・・・・係合穴、(212)・・・・係止部、 (214)・・・・係止穴、 (22+a)・・・・延長端部、 (223、(232、(252)・・・・下部立ち上り
部、(224、(233、(253)・・・・中間載置
段部、(225、(234・・・・上部立ち上り部、(
229、(238・・・・係止部、 (2:19 、(256・・・・係合鉤部、(240)
・・・・係W凹部、 (241)・・・・係合載置段部、 (254)・・・・上部支持部、 (254a)・・・・縁曲げ部、 (301)、(311)・・・・下地断熱材、(302
) 、 (:1103)・・・・端部側、(312)・
・・・前部側端部、 (31:l)・・・・後部側端部、 (401)・・・・主体部、 (402)・・・・垂下補強部、 (403)・・・・軒側係合補強部、 (404)・・・・立ち上り補強部、 ・・・・線側係合補強部、 ・・・・第1の縁補強片1 、 (5:12)・・・・下部敷き込み部1、(5:1
5)・・・・端部突き当て部1、 (536)・・・・
上部覆い部、 ・・・・第2の縁補強片、 ・・・・段部、 ・・・・弾性片部、 ・・・・立ち上り部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)長手方向に沿つた中央部に面板部を残して、一側
    部側には、内部に係合部を形成した下縁側成形部を垂下
    させ、他側部側には、外部に係合部を形成した上縁側成
    形部を立ち上げてなる横葺き外装板を設け、建築構造物
    の下地面に対して、上段側で横方向に配される横葺き外
    装板の下縁側成形部を、下面内側に係合空間を開口させ
    て取付け止着させると共に、この上段側横葺き外装板の
    下縁側成形部に、下段側に配される横葺き外装板の上縁
    側成形部を、下面開口から挿入して両係合部を相互に係
    合接続させ、かつこの下段側横葺き外装板の下縁側成形
    部を、同様に取付け止着させ、これを繰返して横葺き外
    装板を上段側から下段側へ順次に葺き上げ得るようにし
    たことを特徴とする建築構造物の横葺き外装構造。
  2. (2)長手方向に沿つた中央部に面板部を残して、一側
    部側には、内部に係合部を形成した下縁側成形部を垂下
    させ、他側部側には、外部に係合部を形成した上縁側成
    形部を立ち上げてなる横葺き外装板を設け、建築構造物
    の下地面に対して、上段側で横方向に配される横葺き外
    装板の下縁側成形部を、下面内側に係合空間を開口させ
    るようにして、係着部材により引き留め止着させると共
    に、この上段側横葺き外装板の下縁側成形部に、下段側
    に配される横葺き外装板の上縁側成形部を、下面開口よ
    り挿入して両係合部を相互に係合接続させ、かつこの下
    段側横葺き外装板の下縁側成形部を、同様に係着部材に
    よつて引き留め止着させ、これを繰返して横葺き外装板
    を上段側から下段側へ順次に葺き上げ得るようにしたこ
    とを特徴とする建築構造物の横葺き外装構造。
  3. (3)横葺き外装板の下縁側成形部には、少なくとも垂
    下部を垂下させ、この垂下部の下側の折り返し縁を内側
    に折曲した突き合せ部による内部係合部を形成させ、ま
    た、上縁側成形部には、少なくとも前記垂下部に対応す
    る立ち上り部を立ち上げ、この立ち上り部の上側の折り
    返し縁を外側に折曲して、前記突き合せ部を受け入れて
    係合する受け入れ抱持部による外部係合部を形成させた
    ことを特徴とする請求項1に記載の建築構造物の横葺き
    外装構造。
  4. (4)横葺き外装板の下縁側成形部には、少なくとも垂
    下部を垂下させ、この垂下部の下側の折り返し縁を内側
    に折曲した突き合せ部による内部係合部を形成させ、ま
    た、上縁側成形部には、少なくとも前記垂下部に対応す
    る立ち上り部を立ち上げ、この立ち上り部の上側の折り
    返し縁を外側に折曲して、前記突き合せ部を受け入れて
    係合する受け入れ抱持部による外部係合部を形成させ、
    さらに、下地上に固定する係着部材には、前記下縁側成
    形部の下面内側に係合空間を開口させるようにして、内
    部から係着する係止部を形成したことを特徴とする請求
    項2に記載の建築構造物の横葺き外装構造。
  5. (5)横葺き外装板の下縁側成形部には、少なくとも垂
    下部を垂下させ、この垂下部の下側の折り返し縁を内側
    に折曲した突き合せ部による内部係合部を形成させ、ま
    た、上縁側成形部には、少なくとも前記垂下部に対応す
    る立ち上り部を立ち上げ、この立ち上り部の上側の折り
    返し縁を外側に折曲して、前記突き合せ部を受け入れて
    係合する受け入れ抱持部による外部係合部を形成させ、
    さらに、下地上に固定する係着部材には、前記下縁側成
    形部の下面内側に係合空間を開口させるようにして、内
    部から係着する係止部と、下縁側成形部に係合接続され
    る上下縁側成形部を押止する押止部とを形成したことを
    特徴とする請求項2に記載の建築構造物の横葺き外装構
    造。
  6. (6)上段側横葺き外装板の下縁側成形部の内部係合部
    に、下段側横葺き外装板の上縁側成形部の外部係合部を
    、下縁側成形部の下面開口を通して係合接続させた上で
    、面板部の内側から、この係合接続状態を保持する断熱
    材などの下地部材を挿入したことを特徴とする請求項1
    ないし5の何れかに記載の建築構造物の横葺き外装構造
  7. (7)上段側横葺き外装板の下縁側成形部の内部係合部
    に、下段側横葺き外装板の上縁側成形部の外部係合部を
    、下縁側成形部の下面開口を通して係合接続させた上で
    、面板部の内側から、この係合接続状態を保持する断熱
    材などの下地部材を、係着部材に形成した載置段部間に
    跨つて挿入したことを特徴とする請求項2、4、5の何
    れかに記載の建築構造物の横葺き外装構造。
  8. (8)係着部材に載置段部を形成させて、この載置段部
    上に係合接続対応部分を位置決め載置し得るようにした
    ことを特徴とする請求項2、4、5の何れかに記載の建
    築構造物の横葺き外装構造。
  9. (9)横葺き外装板の内面適所には、下縁側成形部およ
    び上縁側成形部を含む上下方向に補強板を併設させたこ
    とを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の建築
    構造物の横葺き外装構造。
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JPH04347245A (ja) * 1991-05-24 1992-12-02 Nikko Kinzoku Kk 急勾配金属板葺屋根の横葺施工法
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