JPH0211659Y2 - - Google Patents

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JPH0211659Y2
JPH0211659Y2 JP1986147823U JP14782386U JPH0211659Y2 JP H0211659 Y2 JPH0211659 Y2 JP H0211659Y2 JP 1986147823 U JP1986147823 U JP 1986147823U JP 14782386 U JP14782386 U JP 14782386U JP H0211659 Y2 JPH0211659 Y2 JP H0211659Y2
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JP
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molded bellows
mechanical seal
flange
fixed ring
machine casing
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JP1986147823U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軸封技術に係る成形ベローズ型メカ
ニカルシールに関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、回転軸側に担持した回転環と機筐側
に担持した固定環を気密的に摺動して軸封するメ
カニカルシールの二次シール部の構造として、第
2図に示すように、例えば回転環50を回転軸5
1に軸着したインペラ52の嵌合凹部に対して断
面がL字型の環状体からなる緩衝ゴム53を介し
て圧入一体化するとともに、該回転環50と密接
摺動する固定環54を、機筐55の軸孔に圧入嵌
着した外筒56に対して摺動自在に外挿し、固定
環54の後端と外筒56の端壁間に介装したゴム
パツキン57の両端部間をスプリング押え58を
介してコイルスプリング59によつて弾性付勢し
たものが使用されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記従来の構成では二次シール部の構
成としてゴムパツキン57および緩衝ゴム53を
使用しているため、ゴム製材料の耐久性が乏し
く、また使用温度範囲が限定され、耐熱性および
耐寒性に乏しいばかりでなく、該ゴムパツキン5
7が回転環50と固定環54からなる摺動部を覆
つているため、摺動による発熱が該部に蓄留し、
各部材に悪影響を及ぼすものであつた。さらに、
従来の構成では固定環54のトルクをゴムパツキ
ン57の捻り応力で支持する構造になるため、該
ゴムパツキン57の捻りと弾性復帰の繰返し振動
により、メカニカルシールのいわゆる「鳴き現
象」を生じる問題を有していた。
本考案は上記問題に鑑み、従来のメカニカルシ
ールの不具合を解消する目的でなされたもので、
耐久性に優れかつ「鳴き現象」のない、成形ベロ
ーズ型メカニカルシールを提供せんとするもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の成形ベローズ型メカニカルシールは、
機筐側の支持筒と固定環の間に金属製成形ベロー
ズを介装し、この成形ベローズの端部に形成した
断面U字形フランジが上記支持筒内径部両側面に
巻き付いた状態に密接するとともに、このU字形
フランジから延びる筒状端部とその外周側に位置
して上記支持筒に形成した環状段部との間の溝状
空間にロウ剤または接着剤を充填してなることを
要旨とするものである。
〔作用〕
本考案の構成では二次シール部の構成として機
筐側と固定環の担持を金属製成形ベローズによつ
て構成し、該固定環を軸方向に押圧弾性付勢して
いるため、繰返し振動に対して疲労が少なく、耐
久性に優れるとともに、使用温度範囲が広くなり
耐熱性および耐寒性に優れ、かつ該金属製成形ベ
ローズが導熱放熱性に優れているため、回転環と
固定環からなる摺動部の摺動熱が容易に発散され
るようになり、各部材に悪影響を及ぼすことがな
い。また、金属製成形ベローズではトルク伝達に
伴なう捻れが僅少であるため、メカニカルシール
いわゆる「鳴き現象」が解消される。
また、金属製成形ベローズの筒状端部と支持筒
の環状段部との間の溝状空間は、ロウ剤または接
着剤の溜り部となつて多量のロウ剤または接着剤
を充填保持しているので、支持筒内径部とU字形
フランジの接合面間を押し開くようにベローズ外
周側から侵入した流体に対する完壁なシールを行
なう。
〔実施例〕
以下、本考案成形ベローズ型メカニカルシール
の一実施例を第1図に従つて説明すると、符号1
は回転軸2に軸着したインペラ3のボス部5に形
成した嵌合凹部4に対して圧入一体化した回転環
である。メカニカルシールは該回転環1と固定環
6を対向密接摺動して一次シール部を構成すると
ともに、回転軸2に外挿した該固定環6の後端を
金属製成形ベローズ7の一端に構成した嵌合段部
に嵌着してなるもので、該成形ベローズ7の他端
9は機筐10の軸孔11に対して外筒部13を圧
入嵌着した支持筒12の後壁14の内径部14a
と固着してなる。また、上記回転環1と嵌合凹部
4間、固定環6と嵌合段部8間、機筐10と外筒
部13間はそれぞれ接着剤を介して固着するとと
もに、成形ベローズ7の他端に形成した断面U字
形フランジ9が支持筒12の内径部14a両側面
に巻き付いた状態に密接し、このフランジ9から
延びる筒状端部9aとその外周側に位置して上記
支持筒12の後壁14に形成した環状段部14b
によつて構成された溝状空間Aにロウ剤または接
着剤を充填して接着加工15を施し、成形ベロー
ズ7の伸縮動作に伴いフランジ9と支持筒12の
内径部14a間を押し開くようにして外周側から
侵入する高圧流体を完壁にシール可能な構成とな
つている。
上記構成の成形ベローズ型メカニカルシール
は、金属製の成形ベローズ7の弾性張力によつて
固定環6を回転環1に押圧し、密接摺回動するも
のであり、該成形ベローズ7によつてトルクを伝
達支持し、繰返し疲労に強く耐久性に優れるとと
もに、耐熱性および耐寒性にも優れる。
また、該金属製成形ベローズ7が良導熱材であ
るため、回転環1と固定環6からなる摺動部の摺
動熱が容易に発散されるようになり、放熱作用に
優れるものである。
さらに該金属製成形ベローズ7はトルク伝達に
伴なう捻れが僅少であるため、回転方向の振動が
殆どなくメカニカルシールのいわゆる「鳴き現
象」を生じることがない。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案の成形ベローズ型メカ
ニカルシールは、二次シール部を金属製成形ベロ
ーズによつて構成したため、耐久性が向上し寿命
が改善されるとともに、耐熱および耐寒性能の向
上も図ることができ、鳴き現象を生じることもな
い。そして金属製成形ベローズと機筐側の支持筒
の接合部に構成した溝状空間に多量のロウ剤また
は接着剤を充填固着してなることから、その接合
部におけるシール性が完壁なものとなり、接合強
度も大きいといつた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案成形ベローズ型メカニカルシー
ルの一実施例を示す半裁した正断面図、第2図は
従来のメカニカルシールを示す半裁した正断面図
である。 1……回転環、2……回転軸、3……インペ
ラ、6……固定環、7……成形ベローズ、10…
…機筐、12……支持筒、15……接着加工。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転軸側に担持した回転環と機筐側に担持した
    固定環を気密的に対向摺接せしめたメカニカルシ
    ールにおいて、上記機筐側の支持筒と固定環の間
    に金属製成形ベローズを介装し、この成形ベロー
    ズの端部に形成した断面U字形フランジが上記支
    持筒内径部両側面に巻き付いた状態に密接すると
    ともに、このU字形フランジから延びる筒状端部
    とその外周側に位置して上記支持筒に形成した環
    状段部との間の溝状空間にロウ剤または接着剤を
    充填してなることを特徴とする成形ベローズ型メ
    カニカルシール。
JP1986147823U 1986-09-29 1986-09-29 Expired JPH0211659Y2 (ja)

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JPS6353959U JPS6353959U (ja) 1988-04-11
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JP2010261573A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Nippon Pillar Packing Co Ltd 耐蝕性ベローズ形メカニカルシール
CN104379974B (zh) * 2012-10-04 2017-05-10 伊格尔工业股份有限公司 机械密封件
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